組替え(香寿、紫吹など)

ついに組替えが発表された。天海祐希以来大抜擢を控えるようになってから数年、いよいよこの方針の真価が問われる時が来た様だ。

まず大変革の星組。麻路さき以下、持ち味は違えど共にスタイル抜群でキザなダンスを見せる稔幸と紫吹淳の対決は見物。又、湖月わたる以下の若手に精彩を欠く星組に、彩輝直、眉月凰、音羽涼と華やかな男役が加わるのも嬉しい。特に眉月凰、音羽涼の華と実力を兼ね備えた同期コンビには注目だ。真織由季の突然の退団は今回の組替えの事を考えると仕方ないかもしれないが、本当に残念。歌える男役の登場も望む。

アイドル性の強い男役が多く、芝居の面で薄くなりがちな花組に於いて、最近雪組の中でも演技で確かな成長を見せるようになった香寿たつきの花組復帰は楽しみだ。香寿、宝樹彩共々ダンス面でもショーの花組を十分に支えられるし、香寿は歌でも一層活躍の場が増えるだろう。

天海祐希、麻乃佳世の人気コンビが退団したものの、唯一大きな変化のないのが新生月組。久世星佳、真琴つばさ、姿月あさとのトリオに相手役の風花舞も加えて、かっこ良い大人の芝居やショーが期待出来そう。今最も楽しみな組である。

気になるのは雪組で、一路真輝と共に、古代みず希、泉つかさの演技派、人気ホープの有未れお、高倉京、朱未知留等十名程もが退団するという。美々杏里は朱未知留退団後のエトワールとして活躍するだろうが、前述の香寿、宝樹、眉月の組替えもあり、若手の戦力低下は否めない。実力派揃いの雪組の事、これからもそのような危惧を感じさせない、充実した舞台を期待したい。

二月号「高声低声」欄に、一月号「花の道より」からの意見が私のものを含めて二編も載せられていたのを見ても、フリーレース制はあながち空想だけのものではなさそうだ。(閑人)様の言われる通り抜擢には問題が多いが、私はやはりトップは「選ばなければならない」ものだと思う。大抜擢を避け次々とトップ候補を作り出してしまった現在、路線に乗ってしまえば後は順番を待てばトップになれるといったような今の状態はおかしいと思う。そもそもその人が輝いている時期にトップにならなければトップの価値も半減するのだ。今こそ「選ばなければならない」。少なくともこのまま学年順に、話題の同期四人同時トップを狙おうとする方向には疑問があるのだが、どうであろうか。

うーん(^_^;)。もうこの組替えも過去のものですよね(^_^;)。今も「このまま我慢していればトップになっちゃうんじゃないの？」という疑問なスターが結構います(^_^;)。でも「人の好みはそれぞれ」ですからね・・。