《 TOP

シンデレラ

梅田コマ劇場・11/30~12/15

梅田コマ劇場「シンデレラ」。観終わった後、胸一杯に幸せな気持ちが広がり、「宝塚って良いな~」としみじみ思いながら劇場を後にする喜び・・!

・・え? 「宝塚」? 違います、外部の舞台です。
もっとも、全員元タカラジェンヌによるミュージカルなのですが。
最近観た本拠地宝塚大劇場の舞台よりは、余程宝塚らしい良さが味わえる舞台だったな、と思いました。

シンデレラの遠野あすか。可愛らしく、歌も良い。周りが濃いので、宝塚の舞台では特徴として感じる現代っ子ぽさや、個性のある容姿なども、全く気にならないですね。終始可愛らしい声で、懸命にヒロインを演じていました。
宝塚にいたら、例えトップになれたとしても、なかなかできないであろう大役でしたが、本来の実力が十分に発揮されたと言え、私には期待通り。

脚本と演出のせいもありますが、「どうしても願いを叶えてよ!」「しゃーないなー、じゃ、魔法をかけたるわ。」の流れだったのが(関西弁ですみません)、あすかちゃんっぽいな、と思ったりもしました(^_^;)。

王子の真飛聖は、まずその美しさにびっくり。衣装も予想以上に良いものを着ていましたが(宝塚が作っているだろうと思います)、軍服、長ブーツなども良く似合い、まさに絵に描いたような王子様っぷりでした。
それだけで十分現役生代表で出演した価値アリです。一応現在進行中の宝塚ファンとしては、恥ずかしい思いをしなくて済みました。いえ、それどころか、「どうだ!」と鼻高々だったと言っても良いです(^_^;)。

彼女も、今までは男っぽさや濃さが特徴でしたが、周りが濃いのもあってか、全然そんな事は感じなかったですね。今までは朝澄けいとの対比でそういう路線を歩もうとしていたけれど、本来はこういう役の方が素直に似合うのではないだろうか? とさえ思いました。
とにかく、本公演でもあれくらいキレイに出てきて欲しいですね(^_^;)。最近個性の強い役が多かったせいでしょうか? 次回作に期待しています。

この二人は初共演だったと思いますが、見た目のバランスも良く、意外とお似合いだったのも良かったです。
今思えば、二人とも、熱演体当たり系(?)ですね。そういえば、二人の舞踏会での気持ちの盛り上がりっぷりはすごかったかも・・(^_^;)。

鳳蘭は、「狸御殿」では自らセンターに立ってキラキラ輝いているような感じでしたが、今回は若手現役生が相手とあってか、包み込むような優しさが見えて、それもまたステキ。
11/30の初日を観たので、終演後に挨拶があったのですが、その中で「現役のファンの皆様ご安心下さい。私達はなめるように可愛がっていますから。」とおっしゃっていたツレさん(鳳)、まさに役作りの方も、そんな感じでしたよ。

初風淳の優しい声にうっとり。「エリザベート」東宝初演の頃はそれ程良いとは思わなかったのですが、その後舞台を観る度に、とり戻されているのか、声が良くなっているような気がします。

榛名由梨の上手さ! 可愛いパンツ姿にはびっくり。でも徹底されてますね。

瀬戸内美八の継母も文句なし。でも、娘二人がすごすぎて普通に見えるかも(^_^;)。
峰さを理高汐巴の義姉コンビは・・ありえないでしょう(^_^;)? でも演っている事自体が可笑しくて、だから余計、いじめていても生々しさがなく、物語がファンタジーになって良かったと思います。
三人ともフィナーレナンバーでのドレス姿は、とてもかっこ良かった!

その他のメンバーも、2/3程はプログラムで確認しなくても顔が分かるような状態で(^_^;)、見ているだけでも嬉しかったです。
中では檀ひとみって、あんなに踊れる人だったっけ? とか、相変わらず北山里奈はキレイ! 妃宮玲子はお嬢様っぽい! 瑠菜まりはやっぱり子役なんだ(^_^;)など。
多彩しゅん、久城彬、大洋あゆ夢は現役の頃と全然変わらずかっこ良い。バトンを見せてくれたのは苑宮令奈ですね。彼女もさすがに可愛くて良く目につきました。草笛雅子、郷真由加、舵一星なども懐かしかったです。

(満足度 ★★★★)

《 TOP