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SPEAKEASY

花組・宝塚大劇場新人公演・6/2

初舞台から綺麗で目を付けていた(^_^;)、瀬奈じゅん待望の初主役という事で、喜び勇んで観て参りました。いつの時代も花組の新人男役は華やかですねー(^_^;)。見たい人が多くて、困ってしまいます(^_^;)。

さて、まるでミキちゃん(真矢みき)そのものの様なマクフィスは、ただの二枚目ではないだけに難しかったと思います。が、瀬奈が演じればどうなるのか、興味津々でもありました。

開演アナウンスからびっくりしたのですが、まだまだ声が高めで、しっかりとした男役の声が出ない感じ。歌はまあまあ。でもあの豪華なスーツが良くお似合いで、とにかくかっこ良いです。

台詞はミキちゃんよりもずっと自然で、私はミキちゃんの個性的な動きや台詞に少々食傷気味だったので、良かったです。相手役さんたちとのラブシーンも正統に攻め(^_^;)、優しそうな笑顔も魅力的で、女性にモテてモテて仕方がないというのには説得力がありました。が、反面、大悪党には全然見えませんでした(^_^;)。まあ、見えなくても良いのだという良心的な考え方もありますが(^_^;)。

それにしても小顔ですねー(^_^;)。相手役の娘役さんたちが可哀相なくらい。帽子がスカスカして落としたり、トチッたり等、ミスも多かったけど、芝居が好きなんだろうな、という意欲は見えました。特に、処刑前の牢獄での芝居は本公演と全然違い、大悪党として生きたマクフィスの虚勢からくる空しさのようなものを強調して「俺はマック・ザ・ナイフなんだぞ!」(だったと思うけれど・・)と叫んだり等、心に打つものがあり、強く印象に残りました。

ジョナサンの水夏希は上手かったです。まず、ヒゲが良く似合い、スーツの着こなしも良く、色気あるオジサマ振り(^_^;)。加えて思い切った芝居、歌で観客を沸かせ、さすが主役経験のある人だなぁと唸らされました。

ポーリーの沢樹くるみ台詞や歌が聞きやすく、随分痩せて美しくなったのでこれからの活躍が期待できます。研2の彩乃かなみは可愛いだけでなく、あんまり上手いのでびっくりちょっとすごいです。この2人のいい争いは、本公演ではキャンキャン言うのが耳についてあまり好きではなかったのですが、新公の方が迫力もあり、ずーっと良かったです! 大鳥れいも姉御肌の役が似合って良い。この3人の娘役は総じて上手かったです。沢樹の成長と彩乃の台頭で、花組娘役はようやく頼もしくなってきましたね。

眉月凰は上手い人だと思っていたので、せめて歌で、本役を引き離してくれることを期待していたのですが、思ったよりインパクトを残せずまあまあで終わってしまい残念。ランディの蘭寿とむはなかなかガッチリした二枚目で、歌はまだまだですが、台詞は明瞭で聞きやすかった。マクフィスの手下たちでは、蘭香レアがけっこう歌えたのが嬉しかったのと、壮一帆がスッキリと美しかったのと、愛音羽麗が可愛くて目立ちました。

他では花道での夫人達のコーラスが、本公演とは全然違ったハジケっぷりで笑えました。百花沙里は面白いですね。その他書き切れないほど随所に面白い工夫や、演出の違いがありました。

最後に、処刑場での恋人達とのラブシーンで、相手役の誰かが、瀬奈の鼻先に口紅を付けたようで、「ああ~、誰か早く何とかしてやれ~(^_^;)」という願いも空しく、その後の芝居からフィナーレまで、瀬奈はずーっと鼻がちょこっと赤いままでした(^_^;)。挨拶では気づいて取ったようでしたが(^_^;)。

色々ハプニングはありましたが、楽しい新公でした(^_^;)。水夏希の上手さも光りましたが、瀬奈じゅん可愛いわ~、好みだわ~、という思いを更に強くした公演でした(^_^;)。ちょっとミーハー入りすぎたかしら?

(満足度 ★★★★)

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