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タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビュー'99 花組大劇場公演・8/13~9/27 「タンゴ・アルゼンチーノ」は人気の小池先生演出、前回作品に恵まれなかった新生花組の、入魂の意欲作。冒頭の夜会シーンといい、戦場のダンスシーンといい、とにかく見る者を楽しませる要素が盛り沢山の、嬉しい内容でした。画学生のフリオ(愛華みれ)がなぜあんなにタンゴを踊れるのか? とか、陸軍大尉のカール(匠ひびき)と決闘して、なぜあんなに圧勝してしまうのか・・? とか、つっこみたい所もあるのですが、まぁ、トップスターの役は何が何でもかっこ良いのさ、と言ってしまえば、それで許せるような気も・・(^_^;)。十分秀作ではあるのですが、何かお手軽な気がして、「宝塚は凝るよりも、こういう作品が受けるんだ」という小池先生の考えが見えるようで、ファンとしてはちょっと寂しい気もしました。 愛華はそのフリオを、思惑通りとてもかっこ良く演じていました。端正な顔立ちで、マルグリット(大鳥れい)が一目で恋に落ちるのにも説得力十分。でも、役の設定でいくと、もっと直情的な熱い男ではないのでしょうか、フリオって。悟り過ぎているように見えて、とても「歌劇」誌の座談会で言っていたような、青春の範疇にいる青年には見えませんでした。 マルグリットの大鳥は、台詞の声がとてもキレイ。フリオ、カール、マルグリットの三重唱はあまりハモっていなくて盛り上がりに欠けましたが(^_^;)、とにかく大鳥の歌は上手かったです。美貌で世の中を渡り、男爵夫人にまで登りつめ、フリオに一目惚れされる・・という役だけに、花總まり級の美貌と迫力があっても良いくらいの大変な役だと思いますが、その点で説得力にもの足りないものはありました。が、とても丁寧に衣装や鬘に取り組んでいるのは感じられました。 カールの匠は、どうも学年の割に若いイメージがあっただけに、男爵、しかも大人っぽい大鳥の夫、という事で似合うのかどうか心配しましたが(^_^;)、まずちゃんとそう見えた事に感心。歌にもかなり進歩が見られて、頼もしさが増しましたね。厳格な貴族というムードも良く出ていました。 折角の良い作品なので、一つだけ言うなら、ラストの要塞の場面。生真面目に言い過ぎ、悪く言えば固過ぎて・・もうちょっと何とかなれば良いなと思います(^_^;)。もともとダンスの名手の匠が愛華に「タンゴを教えて欲しい」と言い、愛華が「じゃ、基本から」と教え出すやり取り自体に、ファンが多い初日なんて、思わず爆笑になってしまった位です(^_^;)。私は小池先生がわざと茶目っ気を出した演出なのかと思ったのですが、二日目はカットになっていたので・・マジだったんですね(^_^;)。処理が難しい所だと思いますが・・あそこでもっと洒落っ気や大人っぽいフリオへの好意が見えたら、かなり良い場面になると思うので。でも、今までの匠を思うと、全体には飛躍的に良いですね(^_^;)。 次に挙げるべきはミシアの渚あき。生き生きとしていてとても素敵でした! ピエールの星原美沙緒共々、物語の雰囲気を良く伝えていたと思います。 以下の男役が画学生組とジゴロ組に分かれていて、さすが花組。豪華です(^_^;)。 ジャンの伊織直加は、人気のジゴロっぽいムードが出ていてかっこ良かったです。それにしてもあの歌の歌詞・・クサすぎて聞いている方が恥ずかしいですよ~、小池先生・・(^_^;)。 最後の軍服姿もスマート。マルグリットとの芝居は「Endless Love」のマークがチラつきましたが・・。相手が大鳥だから余計かな(^_^;)? 後、ジゴロの中では、蘭寿とむのめちゃくちゃキザなダンスが、かっこ良くて釘付けでした(^_^;)。 画学生ではやはり春野寿美礼が歌も良くて、爽やかで良かったです。「カリフォルニアの青い空」を得意とする辺りが、いかにもピッタリ(^_^;)。ルネの彩乃かなみも初々しくて可愛いです。 号外売りの真丘奈央、兵士の彩吹真央の歌も良かったです。 ショーは宙組からの続演。改変された場面はどれも、花組に合った良い変更だったと思います。 どうしても前の姿月あさとの公演を観ている為、歌が・・とか思ってしまうのですが(^_^;)、愛華は上手く彼女なりにこなしていたと思います。特に夢人の白い衣装と金の衣装は良く似合っていました。 大鳥も、どうしても花總まりの公演を観ているので、見劣りがしてしまうのですが・・でも、とても衣装や鬘など、いき届いているのが感じられました。今までちょっと雑なイメージがあったので(^_^;)、余計感心しました。 宙組公演の時から、「このショーって二番手の方がオイシイよね」と思っていたのですが(^_^;)、匠も本領発揮。久しぶりにカッコ良い匠が堪能できて、嬉しかったです! 特に、ジゴロのかっこ良さは・・匠のものですね(^_^;)。14場の歌では、今までになく大人っぽいムードも見せてくれて、惚れなおしました(^_^;)。 伊織は湖月わたるに比べると場面が減っていて気の毒でしたが、まぁ、花組はスターが多いので仕方ないかな。以下がとにかく華やかで、この点は宙組と全然違いますね。春野は10場、17場と歌に大活躍で・・花組で歌えるのは強いですね~(^_^;)。愛の鳥では女役の衣装も似合っていて、とても綺麗でした。楓沙樹のロケットも、期待通りキザにやってくれて・・嬉しかったです。ラストの「サンキュー!」も、楓らしくって大ウケでした(^_^;)。鈴懸三由岐のフェッテもさすがに綺麗に回れていましたね~。もう一つの楽しみだった彩乃のエトワール。澄んだ声で、愛らしいエトワールでした。 初日には初の女性指揮者の御崎恵さんに大拍手! とても張り切って指揮しておられて(^_^;)、何だか嬉しいですね(^_^;)。 (満足度 ★★★★★) |
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