《 TOP

桜祭り狸御殿

梅田コマ・・4/14~26

梅田コマで「桜祭り狸御殿」観てきました。

出演者が宝塚OGと現役ゲストのみで構成されたこの公演。単純明解なお話でしたが(^_^;)、役が多くて、宝塚ファンには懐かしい顔ぶればかりで、さすがに皆貫禄たっぷりに楽しませてくれるので、満足できる公演になっていました。

ご覧にならない方も多いと思うので、内容も一緒に軽くご紹介しますね。私が宝塚を観始めたのが、峰さを理、高汐巴がトップスターの頃からなので、それ以降のスターさんの方がつい懐かしい~、と思い入れ強くなってしまうと思いますが(^_^;)、ご了承くださいませ。

OG全員によるプロローグの後、現役が幕前で軽く歌とダンス。その後トークもありました。全員花組出身という事で、初風緑汐風幸の初舞台公演「キス・ミー・ケイト」のラインダンスの振りをちょっと踊ったりして懐かしかったですね~(^_^;)。紫吹淳匠ひびきも東京公演では踊ったそうで加わってます。で、伊織直加は本科生でした~。って言っていました(^_^;)。毎回トークの内容は違うらしいです。その姿で、そのあと「ポンポコポンポコ・・」と楽しく歌い踊っていました(^_^;)。

日本物のお芝居という事で、OGは日本物の化粧ですが、現役ゲストは普段の洋物の化粧でした。出番はここと、二幕の始めと、フィナーレの三回。衣装は総スパンなど、華やかなエンビばかりでした。まぁ、あんまり目新しく良かった! って事はなく、ごくごく無難でしたね(^_^;)。

芝居が始まりまず登場したのがつづみ(真織由季)と母親・お黒(大原ますみ)。その後登場がうてな(大輝ゆう)と父親・おけら和尚(未央一)。どちらも娘を満月城の狸千代様(鳳蘭)の嫁にしたいと、狸御殿に向かっています。

真織は少し丸くなっていましたが、とても可愛らしかったです。歌でも活躍していました(でも男役の声での歌の方が良かったなぁ^_^;)。大輝もすっかり女優さんですね。安心して見ていられました。でも、一際美しかっただけに、せっかくだから若衆姿が見たかったです~。

その後登場は文福茶釜一座。座長はお蓮(寿ひずる)。用心棒が腹鼓(瀬戸内美八)。狸御殿で開かれる桜祭りで出し物をする為に、狸御殿に向かっています。

一員のなかにポン太郎(秋篠美帆)。男勝りの女の子の役だと思っていましたが、どうやら女役をする男の子だったみたいです(^_^;)。どちらにしても、スッキリしてて綺麗でした。他には、加茂千条、北山里奈、光海晶帆などが見えました。懐かしい~。

次は満月城の家老・金衛門(美吉佐久子)と夕月城の中老・梅小路(大路三千緒)、狸千代ときぬた姫(汀夏子)を結婚させて、晴れて私達も一緒になろうと、見合いの成功を願っています。二人とも上手かったです~。

次は側用人・腹兵衛(榛名由梨)家臣(桐さと実、郷真由加、神田智、多彩しゅん)。家老を失脚させて満月城を乗っ取ろうと企んでいます。そこで狸千代に化けられる腹鼓を使う事に。

榛名はいきなりアンドレになって歌ったりしたのですが(^_^;)、これがめちゃくちゃ上手くて、時節柄洒落になりません(^_^;)。

お見合いなどまっぴらな狸千代は、家老の息子・金五郎(峰さを理)を替わり身にして、自分が家臣となって様子を見る事にします。また、同じくきぬた姫も、腰元・山吹(麻乃佳世)と入れ替わることにしていたのでした。しかし金五郎と山吹、狸千代ときぬた姫は互いに好きになってしまって、思い悩む事に。

は紫子様か碧生様が出てきたかのような当時そのままの姿で、声も良くて清々しい二枚目でした。麻乃とのカップルも可愛かった。

も貫禄たっぷりで上手かったです。は女役でもそんなに違和感ないですね(当たり前か。今は女優だし^_^;)。は狸千代も男役っぽくて良かったですが、腹鼓が化けた狸千代として出てきた時のバカ殿様っぷりが、すごく華やかなのがさすがだな~、と思いました(^_^;)。

また、おつた(若葉ひろみ)泥介(海峡ひろき)の娘、かえで(森奈みはる)と、桐助(室町あかね)おきり(城月美穂)の息子桐太郎(高汐巴)は恋人同士。しかしおつたは美しい娘をもっと身分の良い男性に嫁がせたいと、狸御殿をめざします。

ごうつくばりに徹してくれた若葉と、ぼんやり亭主の海峡とのコンビは最高でした(^_^;)。

おつたの昔の商人仲間・松屋(千珠晄)は、桐助、おきりと共に、おつたを一杯食わせて、かえでと桐太郎を結ばせてあげようと一計を企みます。千珠も昔のまま~(^_^;)。良い味出ていました。

高汐は台詞はびっくりする位上手くなかったですが、一人、別の世界からやってきた人のような空気を放っていて(^_^;)、ムードありましたね~、さすがに。森奈は可愛くて、芝居はちゃんとフォローしていましたが(^_^;)、高汐とはあまりムードが合わない気が・・。

物語はこんな感じで大騒ぎして、実は腹鼓が行方不明の狸千代の弟、狸吉郎だった、というのが分かり、全ての問題か解決。

狸千代ときぬた姫、金五郎と山吹、狸吉郎とお蓮、桐太郎とかえで。そして、宝塚も5組だから、という事で、金衛門と梅小路のカップルも加わって(^_^;)、めでたしめでたし。

桜祭りの出し物として、文福茶釜一座に狸千代ときぬた姫も参加して、「福笑後日風艫(ふくわらいごじつかぜとも)」が上演されます。風共のパロディーですが(ここまで自作をパロディできる理事長って、色々な意味ですごい・・)、まず、お蓮がベルばらの小公子の歌を歌います。寿は初演の小公子なんですよね。歌詞も宙組と同じでした(^_^;)。

狸千代ときぬた姫がバトラーとスカーレットをもじった日本人の役に扮して、かの名曲を歌ってくれました(^_^;)。最後は「花は花なり」のように二人がおじいちゃんとおばあちゃんになって、くるみ割りの場面を再現したり、もう、すごい事になってましたね(^_^;)。

フィナーレはまず榛名のナンバー。そして、高汐寿のナンバー、そしてのナンバーだったと思います。大原、城月、若葉のトリオ、秋篠、麻乃、森奈のトリオが歌うコーナーもありました。

アンコールではが、宝塚に認知されていない狸組。組長は美吉、副組長は大路、新進若手男役が高汐寿だと言っていましたが、本当にそんな雰囲気(^_^;)。全員がOGであれば年齢は感じないものだと、妙に感心してしまいました。

(満足度 ★★★★★)

《 TOP