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花の業平/夢は世界を翔けめぐる

 星組/宝塚大劇場1/2~2/12


金魚
  Date: 2001-02-13 (Tue)
千秋楽を迎えてしまいましたね。
ちょっと遅くなりましたが・・・・

宝塚王道の王朝ロマン・・・
お正月公演ということを意識した公演の中では出色の出来なんじゃないだろうかぁ~
と思います。
今回はね宝塚芝居のすごさを実感しました。わたしゃやっぱり宝塚がすきぃ~~ってことも。正直初見の時は、繰り広げられる宝塚調を絵に描いたような王朝絵巻に綺麗だと思いつつも、多少引き気味に、かなり突っ込みいれながらみてたんです。
高子と会えなくなって、梅若相手に「会いたいんだぁ~」ってそれじゃただのだだっこだよぉ~とか、打ち掛けはせめて脱いでから抱いたほうがいい・・とか・・・(笑)。なのに、ラストのふたりの再会!!やっと会えたぁ~~って表情がたまらなくて、涙がどぉ~~と・・・でてしまいました。
その時に、それまでの熱演があってこそのこのシーン、この感情なんだなぁって実感しまして、この舞台いいぞぉ~~ってみた2回目・・・そのだだっこのように見えた業平さん、そーかぁ・・・そんなに好きなんかあぁ~って思えてしまったというおまけつき。
最後に一目業平と高子を逢わせてあげようと奔放する、梅若や清行と、それを阻止しようとする基経。歌いながら(・・・偲ぶ恋♪って歌好きやぁ・・そのわりにゃ歌詞しっかり忘れてるんだな私^^;)、その様子が繰り広げられるここの演出は緊張感がすごくあって、ドキドキします。
銀橋と本舞台がうまくつかわれていて・・・
ラストふたりが悲劇の主人公に自分でなっちまわないで、しっかりと生きていこうとするところも未来があっていいですよね。ラスト、どーこ見ていいかわからなくなってしまいますね。首の左右運動してる間に基経殿がしっかと真中で歯軋りしてたりしてその表情もみたいし・・・(ゆりちゃんがスライディングしたの目撃しました(笑))

トップコンビの魅力がこの作品のよさを引き立たせているのだとは思いますが、他の方々もかなり適材適所っていうか・・そのまんまやねぇっていう配役ではありましたが、さすがに安定感あって、安心して舞台をみていられましたね。
専科がたくさん出ていたことがいい方向にでた舞台だったなという気がします。

『夢は世界を・・・』日本物のショー以外で、漢字で書いてある題ってめずらしいんじゃないでしょかねぇ・・。そのまま世界のいろいろな場所を舞台にしたショーなんです。。よね?(イマイチ自信ないんですけど(笑))。


おなじように世界を回るってことを基本とした「タカラヅカ・オーレ」ってなものがありましたが、あれよか、土地の捕らえ方なんかが、ずっとおしゃれな旅だったような気がする。。。(笑)。
お芝居もよかったんですが・・今回めずらしくショーもかなり好きだったりすんです(*^_^*)。まわりの反応はどうもそんなによくなかったりしますけど^^;。なんかね、楽しくなりません?。
よく考えてみるとそんなにどこがどうってわけじゃないんですが、ひとつひとつのシーンの濃さとか、長さとかが私にとって居心地のいいものなのかもしれないなぁ・・。
まわりはマットな色あいなのになんでノルさんの衣装だけがラメラメのスパン(それも赤)
なんだろぉ(-_-;)・・だし、ラストの大階段に並んだ男役さんずらりすたんばってる時に・・
一人だけなんでやくざなストライプなんだろって思ったらノルさんだったりすっし・・・ (゚O゚;)。衣装的にゃイマイチなんですが、これまた気持ちが乗っている時っていうのは気にならないもんだったりすんですねぇ~~(笑)(今回こんなんばっか^^;)。
幕開きは、ジーザスディアマンテを思い出す(ふっふる^^;)・・・タータン、ぶんちゃん、ガイチ、とうこちゃん、ねったん・・それぞれの美声が響きわたって・・・
これですごいはいりこめたんかもしれん。
世界を翔けめぐってんだかなんだかしらんが、なにやらとにかく右に左にぐるぐる~ぐるぐる・・まわってるぅ。。ひっこみまで回りながらで・・ラストの方のお方はもう入らなあかんわ回らなあかんわで大変だぁ・・いくにんかふっとんでらしたもん(笑)
そんちゃん(秋園)筆頭に女神が回り舞台に舞台を囲むように作られた台(なんかすごい表現になってますが^^;)歌いながら乗っているという図がすごく綺麗(「花の・・」の舞姫もこのメンバーぐらいでやって欲しいなぁと思ったりもして^^;)・・・うっとしてみてました。
こういう包み込むようなあたたかさがそんちゃんのいいところなんじゃないでしょうか。
<セレンゲティ>のシーンはぶんちゃん全開!!村祭りってことですごくノリがよく、2度目の観劇の時には会場全体が、のってて楽しかった。ここで、ねったんが相手役してんですが・・かわいかったですねぇ・・・みた目もよかったんですが、踊りが綺麗で・・・この場面の後、気がつくとねったんの踊りをチェックしていたような気がします。
かなり安定感があって粘りのある私の好きなタイプの踊りでした。
<コロッセオ>グループ同士の対立で、ノルさんは戦いはやめようとして、タータンは戦っ決着をつけるというんで、もみあってる内にノルさんがタータンを刺してしまうってことでしょうね。
ウエストサイドのスペイン版??てなかんじなんですが、なんでこんなことになったんだぁ~~って嘆きながらなかなか死なないタータンを起こそうとしてるのか、追い討ちかけてるのか・・・^^;よくわかんないんですけど(笑)、ふたりの顔がいっちゃっていて好きだったです(笑)。
後ろでは、一応グループの2番手らしきガイチくんととうこちゃんがボス刺されてんのに、殺し合いをひっしぃ・・で続けているところがここのツボ^^;。
<イスファハン>ここは明るく華やかに・・・でもイマイチ印象としては薄くて^^;、人が次々に出てきてうわぁ~~って思ったのと、タータンの振りがかわいくて・・いいなぁってぐらいしか覚えてない・・・。
<乾いた星>視覚と聴覚のバランス的にか・・このシーンはちょっと退屈に感じてしまった。やはりチャーリー(匠)だったらどうだっただろう・・と思わずにはいられなかった。
うまい下手じゃなくてどうしても押しが弱いように感じまる。それでか真中でやっている
ふたりの踊りがおもしろいものじゃなくて・・・歌っているとうこちゃんばかり見てしまう・・・(かなりドラマチックに歌いあげてますから・・・)
<レビューテラ>一面がまっしろですごく幻想的。白い羽根ってやっぱりいいなぁ・・・
未来に向かっている雰囲気と、ゆりちゃんの繊細なダンスがものすごくマッチしてる。
ゆりちゃんの腕ばかりみてました・・・
そして、専科組みの銀橋の歌・・これはTCAの催しかぁって(笑)。豪華といえど正直ちと重い・・
それが終わると大階段にずらぁっと・・・ここはかっこいいですねぇ・・お衣装さえなんとかなったら(笑)。
ゆりちゃんのパンツスーツ(もしかしたらここのシーンじゃなかったかしらん^^;)
はイマイチかなぁ(足ながぁ・・・)・・・
なんでタカラヅカの娘役のパンツの衣装って、ああいう形が多いのかなぁ・・(上半身がフィットして、たっぷりダーツが入っているタイプ)ノルさんと同じようなパンツスーツの方がかっこいいと思うのだけど・・・。
男役さんをひとりずつ渡っていく振りなんかがあったりして・・・女役冥利につきんじゃないでしょうかぁ・・ゆりちゃん。

ひさしぶりに芝居もショーもどちらも気に入った公演でした。そして、ノルさんこれでやめそうな気がして仕方がない公演でもありました(笑)

http://www2s.biglobe.ne.jp/ ̄puck/


ひさよ
  Date: 2001-02-03 (Sat)
観劇してから少々日にちはたちますが感想を。
私が観劇したのは新トップ発表直後でしたので、いろいろ感じる
ところのある観劇でした。
流石に新専科メンバーもたくさん出演の豪華メンバーだけあって
非常に緊張感のある舞台でした。

ノルさんは見た目から非常に綺麗で女性的に美しい美男子というよりも
立派な美丈夫といった感じ。ノルさんは優しい顔立ちから一時は
フェアリーな男役かと思っていましたが、なかなか男らしいタイプの
男役でもあります。皇族の血筋でありながら藤原家に迫害されて
いる寂しさも漂わせ、魅力的でした。
ユリちゃんは万姫と時もそうでしたが、あの手の真中わけの髪型は
少々顔立ちが寂しくなって損だなぁと思いましたが、情感のある芝居で
凛としたところや可愛らしさも出して上手くなったなぁと思いました。
なによりこのふたりの「貴方しか見えないふたりだけの世界」が
よろしいです(^。^)
悪役続きのタータンがこれまた気持がいいくらいに悪役やってます。
やはり快楽主義者のヘンツォより権力欲のある策略家の方がタータンの
得意分野ですね。タータンの徹した悪によって主役ふたりの悲恋が
一層際立ちます。
TV中継では少し印象が薄いかなぁと感じたブンちゃんも流石に
生では存在感を見せてくれました。ただ見せ場となる場面が少ない為、
損な感じもしますが、もうひとつ何かをつかんであの役をブンちゃんが
やる意味を見せてほしい気がしました。
ブンちゃんもファンもつらい時期なのかもしれませんが、自分を信じて
ファンはブンちゃんを信じてもう一皮むけて、もう一段あがってほしい
気がします。
最近、その優しい笑顔にすっかりまいっているガイチさん。
専科からなんでわざわざと思わないでもない役ですが、そのなんとも
言えない優しい存在感が芝居に厚みを与えます。
星組のトウコちゃんを初めて見ましたが違和感は全然ありませんでした。
ノルさんと机を並べた友達役に貫禄負けすることもなく
大きくなったのねぇと感心してしまいました。
同じく組替え組のねったん。もともと雪組時代から麻路さきさんに
似た雰囲気があるなぁと思っていたので、彼女も全然違和感がありません
でした。割と守備範囲の広い役者になりそうな人なので今後の活躍が
楽しみです。
後、大抜擢の琴まりえさん、フレッシュさや少々おぼつかないセリフ
まわしが純真無垢な伊勢の斎宮に合っていた気がします。
汝鳥怜さんの貫禄はすごいですねー。雪組の「凱旋門」でも思いましたが
イヤー憎い憎い( ̄_ ̄;)

ショーは・・・はっきり言って印象がありません。
観た直後は覚えている場面もあったのですが、観劇日から2週間も
たちますときれいさっぱり忘れてしまいました。
なんか最近、あまり印象に残るショーがないような気がします。
イヤ、私の脳が老化してきているのか・・。


JIMMY
  Date: 2001-01-26 (Fri)
星組新人公演「花の業平」観てきました!
本公演では退団発表した稔幸&星奈優里が乗りにのった熱演を見せてくれているこの公演。さすがに経験の差が出ましたが(^_^;)、これからどんどん良くなりそうな期待の若手が多く、爽やかで観ていて楽しい公演でした。

業平の真飛聖。最近芝居の時の力み具合が個人的にツボに入ってしまって、「まとぶん」と言われるだけでつい頬がゆるんでしまうようなイメージが私の中にあったのですが(^_^;)、今回はそういう可笑しい所は全くなく、ちゃんと物語に入る事ができました。そういえば初主演の「我が愛は山の彼方に」の時もそれほど気にならなかったので、多分、これくらい作った役の方が、現代物より、所作事の難しさはあっても、真飛には演りやすいのではないかな? と思います。
可愛らしい素顔とは打ってかわって、男らしい業平でしたね。稔に比べると感情の起伏の表現は控えめ。それはそれで真飛らしさで良かったと思います。見た目もかなーり男らしくてステキでした~。
中盤の「お前のいない五条第~」の歌からぐっと気持ちが乗ってきたよう。潜伏している屋敷での高子との台詞に、やっとクサさが出てきて、待ってました! と思ってしまいました(^_^;)。すみません、やっぱり真飛にはクサさを期待してしまうのです(^_^;)。

高子の映美くらら。「花吹雪 恋吹雪」の茶々の好演が記憶に新しく、とても楽しみにしていたのですが、期待通り、とても良かったです。
台詞の声が美しく、感情が乗っていて聞かせてくれたのが一番。見た目は星奈よりかなり小柄で可愛らしかったです。舞姿、気の強さは星奈にはかなわず、役にしては、気品や迫力が足りないかな~、と思っていたのですが、ラストの「裏切りこそ命!」の辺りには圧倒されるものもあって感心しました。
真飛と抱き合うと懐にすっぽり入ってしまうのがまた可憐で(^_^;)、より真飛が男らしく見えるようで、いかにも宝塚のヒロイン向きな娘役さんですね。

基経の椿火呂花。キレイなのはずーっと前から知っていたのですが、活躍し始めてからの舞台は観た事がなく、大役を観たのはこれが始めて。歌も多く、難しい役だったと思いますが、冒頭の歌から落ち着いて聞かせてくれて、思いの外危なげないのに感心しました。
香寿たつきの基経を観た時は、「良くここまで悪役に徹してくれました!」と思いましたが、美貌を生かして、冷酷な悪役をかっこ良く見せていて、「基経って、二枚目でもOKな役なんだ。」と思いましたね(^_^;)。
・・と言っても、歌や台詞の迫力はさすがに香寿とは段違いなので、その点よりパワーアップを目指せば良いのではないかと思います。

梅若の柚希礼音。期待の若手で、「花吹雪~」の熊若役が研二にしてはあまりにも堂々としていたのにびっくりしたのですが、さすがに大劇場での大役となると、まだ声が安定していなくて、一杯一杯な感じで、「良かった・・まだ若手だ~。」とホッとしました(^_^;)。でも、研二だと思えば、実力といい、舞台での押しの強さといい立派なもの。これが日本物の芝居で、得意はダンスの筈だと思うと末恐ろしいです。
歌もまずまず。何よりも舞台姿が華やかで、大らかなのが良いですね。

その他では、良房の雪路歌帆。登場した時には「まだ新公メンバーだったの?!」と思ってしまいましたが(^_^;)、さすがに上手かったです。汝鳥伶程の怖さは全然なかったですが。
伴大納言役の水城レナも、鈴鹿照程の個性はないですが、上品な雰囲気が良く出ていました。順子の彩愛ひかるの台詞、序詞役の祐穂さとるの歌、花城アリアの台詞も声が良かったです。
恬子の千琴ひめかは本役より良かったです。でも、琴まりえのとねも上手く、民衆チームは全体にパワーありましたね。
また、春景の銀河亜未、若葉の陽月華が築地塀の場面を色々工夫していて、甥役の天緒圭花は、かなーりバカっぽく作っていて、どちらも空回りの部分もあったけれど、面白かったです。甥役はこれ位やってしまった方が面白いと思います(^_^;)。

終演後、雪路が良房役の姿のままで長の挨拶をしたのですが、とても可愛らしい話し方をする人でギャップにびっくり(^_^;)。本人がどうして笑われているのか分かっていなさそうな所が又、可愛くって好感持てましたね。
真飛の呆然自失っぽい挨拶も健在で面白かったです(^_^;)。

http://waiwai.ciao.jp/takarazuka/index.html


  Date: 2001-01-26 (Fri)
「花の業平」、私の「初」新人公演観劇に行って参りました。

初めて観る新人公演、皆さん、上手だなぁ、と素直に見てしまいました。たった一回の本番、もっとセリフを噛んじゃったり、出を間違えたりするものかと思っていたのは失礼でしたね。若手ばかりとはいえ、高い倍率を潜り抜けて入団し、厳しいお稽古に耐えてきたプロの集団だと思います。

また、一回きりの公演を観ていた人が、同じ感想、違う感想を持つのも面白いですね。やみつきになりそうです(笑)。

とにかく新人公演を観るのが初めてなので、どう感想を書けばいいのかわからないところがありますが、ふと思ったのが、新人公演向きの演目と、そうでないものがあるのではないか、ということです。今回は新人公演向きじゃなかったのではないでしょうか。というのも、大人の恋、悲恋がテーマですし、本公演メンバー、特に主役の二人がこってりと演じまくってますから、若さの相乗効果が活かしにくかったのではないか。もっと軽妙な、例えば「ソナタ」のようなお話だとやりやすいのかなぁと思いました。でも、そういう演目に当たることも、経験ですし、観ている方も面白いのかもしれません。

演出家は藤井大介先生。演出面で、本公演と大きく変えたところはなかったように思います。

さて、主演のまとぶん(真飛聖)は、さすがに落ち着いてこなしてました。最初に一人で登場し、場をひっぱっていかねばならない厳しい幕開けでは、歌が決まらず不安定でしたが、そこを乗り越えてほっとしたのでしょうか、尻上がりに調子を上げていたように思います。貫禄もありましたし、表情や感情も場面ごとにちゃんと変わっていって、実力のある人だなぁと感じました。よかったと思います。男役としてはオンナの子っぽいと思っていたのですが、ちゃんと男の業平になってました。

くららちゃん(映美くらら)は可愛いですねぇ。日本物のお化粧もキレイでした。これからもっとダイナミックなところとか、妖艶なところとか出てくるといいですね。「夜をこえて~」の歌はもちょっと情感が欲しかったかな。でも歌もセリフも出番も多いのに、最後まできちんとやりこなして、よかったです。

ゆうかちゃん(椿火呂花)は、前回辺りから評判が上がってきてるひとなんでしょうか。本役がたーたん(香寿たつき)ですから、あの線の太さというかずぶとさがイメージとしてある役は、やりづらかったでしょう。弱さを感じてしまいました。でもそれは気の毒なんですよね。見た目的にも、新人公演では父親や弟と、そう差がついてなかったし。思い切って本人の持ち味をもっと生かした役作り、してみてもよかったかもですね。

で、「花吹雪 恋吹雪」でも目立ってたれおんくん(柚木礼音)。私は上手前方席で見ていたのですが、横から見ていると、白目が真っ白でキレイなんですよ~。黒目とのコントラストがはっきりしてて、吸い寄せられそうでした。声もよく出ていて、「あれで研2!?」と驚きの舞台度胸っていうか、これがやりたくて宝塚入ったんだろうなぁと思えるほど、楽しそうに銀橋渡ってました(笑)。これから楽しいことばっかりじゃないでしょうが、息長く成長していってもらいたいものです。後ろに束ねた梅若の鬘もキレイでよく似合ってました。業平を説得する場面は、もうひと息。市井の人々とのシーンの方が生き生きしていたのは、新人っぽいです。

新人公演の楽しみのひとつは、終演後のご挨拶でしょうか。皆さん、ほんとにほっとした顔しているのが微笑ましかったです。

もっと細かいところまでちゃんと見たかったのですが・・・最初ということと、本公演メンバー席の前(!)という恵まれたんだか集中できなくなって困るのか、わからない席に当たってた、ということで今回はこれ以上書けません(笑)。新人公演、ぜひ、また観たいと思っています。


ベール
  Date: 2001-01-24 (Wed)
星組新人公演「花の業平」を見てきました。
最近の新公の中では、贔屓のゆみこちゃん(彩吹)が出ていた「あさき」「ルー」を除くと、一番と言っていいほど感動できる新公だったような気がします。新人公演らしい若さ・パワーの溢れる、すごく気持ちの良い公演でした。実力はそこそこで、ヴィジュアルはかなり良い(^^;ってのもポイントでしたね。

在原業平:真飛(稔)は、行く前にちょうど新公ビデオ「我が愛」を観ていたので、まずその成長ぶりというものに感動してしまいました。若手の1年半という歳月はホント大きいですね。ノルさんのような人生の酸いも甘いもかみ分け老成した人物という感じではなかったですが、若さ故の突っ走りってわけでもない、大人の落ち着きが感じられました。また、相手役のえみくらちゃん(映美)の若さのせいもあり、「これが最後の恋」って程の悲壮感はあまり感じられないながらも、本役の真似でない、意外と熱いまとぶん(真飛)なりの業平像が見えたような気がしました。歌も最初の銀橋は音を外してしまってものの、後半になるほど気持ちも乗ってきて、高子が連れ去られてた後の銀橋歌はかなり聞かせてきれました。バウ・DC等でいくつかの役を観てきてましたが、こういう大人っぽい役もなかなか上手くこなせるってのは大きな強みだと思いました。

藤原高子:映美(星奈)は、初ヒロインってことで興味津々の観劇だったのですが、まずは危なげなく演じていたように思います。優里ちゃんと比べるとかなり幼く、あそこまでの色気、艶っぽさはなかったですが、幼さ故の一生懸命な恋って感じで、純粋に可愛らしかったです。

藤原基経:椿(香寿)は、最近お気に入りなので期待していたのですが、正直言って期待した程ではなかったです。理由としては、前回私がハマってしまった全国ツアーのエムサ(本役・音羽)と似たパターンの演じ方だったのがあるかもしれません。今回の基経を、熱き野望を持った人物というよりは、冷静さ冷酷さを前に出した人物として演じていて、私としてはもっと熱く演じて欲しかったんですよね、まあ好みの問題ですが…ゆうかちゃん(椿)も、まとぶん同様、かなり最初の歌は危なげでしたが、銀橋歌「権力」や応天門炎上はなかなかの迫力。しかし、セイタハト・エムサと観てきたもので、梅若のような明るい人物を観てみたかったなとも思ってしまいました。

梅若:柚希(絵麻緒)は、若さ(研2)故の突っ走りってことで、とにかく華がある!勢いがある!っていう非常に新人らしいデビューを飾ってくれました。今回はその勢いで乗り切ってしまい、雑さがかなり目立ちましたが、まあそれも良いかな…全然物怖じせず、舞台を楽しんでいる雰囲気が伝わってきて好感が持てました。ただ、復讐からは何も生まれないと悟った梅若の持つ「影」の部分や、貴族なのだから市井の者達とは一線を画した気品というものを、もう少し表現して欲しかったです。あとは、もうちょっと痩せてね…(^^;

阿倍清行:涼(初風)は、穏やかで誠実な人物をまずまずの好演。でも、期待以上でも以下でもなかったかな…
藤原常行:拓麻(安蘭)は、顔は綺麗のですが、声がまるで女声。唯一の見せ場である歌は、はげしく音を外してしまって、かなり印象が悪くなってしまいました…
藤原国経:大真(夢輝)は、素顔はイマイチかなと思うのですが(ごめんなさい)舞台顔は綺麗だし、前回本役パキの時も感じましたが、実はお芝居が上手い人なんでしょうか?今回も、ねったん(夢輝)とは似て非なる役作りで、特に高子を連れ戻す件の声だけの出演部分は、ねったんよりも良かったかも…

藤原良房:雪路(汝鳥)は、前回は上手いけれど、かなり本役の真似になってしまっていたのから比べると、今回は役が自分のものになっていたような気がしました。ただ、又木のヒゲは似合っていたけど、今回のヒゲはいまいちかも… 余談ですが、絵麻緒DSのビデオの京ちゃん(雪路)を見て、このまま脇役にしてしまうのは勿体ないな~と思うくらい可愛かったです(^^;貴重な脇役も大切だとは思うのですが、アニタをやったんだから、もう1回くらいは路線の役をして欲しいです。

その他、歌い手・カゲソロ等の式部・毬乃・南海(千琴・秋園・花城)は、式部の声が一番印象に残りました。ラストシーンの歌い手の公達の祐穂(鳴海)は、前回ファラオの新公でも祭りの男(朝澄)で歌ってましたが、あの時より大分声に安定感が出てきたような気がしました。除目の日の場面での甥の天緒(拓麻)は、本公演よりもかなり馬鹿さ加減を強調していて、あのシーンの意図が分かりやすくなってました。若葉の陽月(映美)は、唯一の見せ場である春景との場面で、新公らしくちょっと遊んでました。可愛い役はそんな似合う気がしないんですが、芸達者っぽいなという印象を受けました。多美子の陽色(秋園)は、姫って感じではないんですよね…(結構ファンなんですが)どちらかと言えば、朋さんや万里さんの役をして欲しかったです。そちらの方が似合っただろうし、今回の新公を見て、女役の脇役を上手く演じられる人がいないようにも感じましたので。

とりあえず、印象に残った方のみ書かせていただきました。ただ、今回の公演は、結構本公演でセリフのあるメンバーが多く、新公では多分殆どの方にセリフがあったのではないかと思います(特に男役)。そうなると、かなり棒読みだったり男役の声ができてない人がいたりで、ちょっと辛い部分もありました(^^;しかし、専科大量出演のため、重要な役が多かった今回の公演で、主要な役を演じた方達はかなり頑張っていて、なかなか見応えのある新公だったと思います。


  Date: 2001-01-17 (Wed)
1月14日、「花の業平」見てきました。

見終わった第一の感想は「豪華!」でした。タータン(香寿たつき)やぶんちゃん(絵麻緒ゆう)、ガイチさん(初風緑)などが多数出ていること、とうこちゃん(安蘭けい)やねったん(夢輝のあ)など組替したばかりの有力株、さらにかよこさん(朝澄けい)やまとぶん(真飛聖)など組生え抜きの若手・・・目がいくつあっても足りません。でも、人を出せばそれで豪華かといえばそうではなく、これだけそろえたメンバーを、きちんと使いこなしていたからこそ「豪華だなぁ」と思えたのだと思います。

さすがに柴田先生が構想に4~5年かけたというだけあります。私は古典は良く知らないのですが、「伊勢物語」から、業平と高子の恋愛の部分を上手にエッセンスだけを抜き出しているのではないでしょうか。お話自体もとてもわかりやすく、そして楽しめました。

最初は、「星組で、ノルさん(稔幸)で和物?」とちょっとひっかかっていたのです。丸顔だし、どちらかというと柔和なお顔立ち、せっかくの長い長いおみ足も和装では見られません。
しかし!幕開きにノルさんに次々とスポットが当たり、銀橋に出てこられたときに、一切の不安は吹き飛びました。美しいです!似合ってます!やっぱり日本人の基本は丸顔ですね!(失礼、私もそうですが)長い烏帽子に丸顔ってとてもバランスがよいように思います。眉や目元もきりりと涼やかで、きれいでした。
私はノルさんは、全トップの中では、垢抜けきれないほう、夢の人物になりきれないほう・・・と失礼ながら思っていたのですが、今回はそれが良かったと思います。
源氏と並ぶ日本史上の美男子・業平ですから、一歩間違うと、夢々しい、かげろうのような人物になる可能性があります。それがノルさんの人間味を感じる輪郭が良い方に作用して、業平を肉厚で、立体的な「男」に見せていたのだと思うのです。乱れ髪の鬘のシーンのなんて色っぽいこと!
高子に成り代わりたい、こんな風に、本当に好きな人とは結ばれず、想い合い続けるのもいいなぁ、とうっとりしてしまいました。
もちろん、本人も乗ってらっしゃるのがわかります。高子と引き離された場面で、絶叫するときの感情の入れ様はかなりすごくて、毎日2公演ずつやっていけるのかと心配になりました。
私のノルさんのサヨナラ公演は、今回の公演と決めてましたから(笑)、ご本人にも周囲にも納得のいく作品であって本当に嬉しいです。

ゆりちゃん(星奈優里)もヒロインとしての存在感、ばっちりでした。姿も声もよかった。桜の舞姫のシーンで、次々娘役が登場して、最後にゆりちゃんが出てくると、「ああ、一番キレイ」と納得、しましたもん。単に嘆き、運命をに流されるだけの役ではなかったのも良かったのでしょうね。

たーたんは、ゼンダと同じような役どころでしたが、私はこちらの方が好きです。ヘンツォの、人の人生も自分の人生も所詮ははかない、人生は楽しんだ方が勝ち、的なやや軽薄な人物よりも、権力をバックに「フフフ」と含み笑いをもらす悪役の方が、持ち味に合っているような気がしました。

ぶんちゃんも、ぴったりの役どころ。高子が一条の館に連れ去られた後、業平に本心をさらけ出させるところは、前半の見せ場だったと思います。最後のすりかわりのシーンは、実はテレビで見た時はわからなかったんです、私。ノルさんととっても似てるんですよね。

ガイチさんもお人柄に合った役で、よかったです。

とうこちゃんは、さすがに主役慣れしているというか、舞台の端っこにいても、なぜか真ん中にいるように見えちゃいました。

その他の登場人物も、それぞれに魅力があり、満足しました。最後の場面のなるみん(鳴海じゅん)の歌は緊迫した場面を最高潮まで盛り上げてくれました。

セットも良かったですね。こった作りのものはなかったのに、場面場面でそれにふさわしいムードを醸し出される背景だったと思います。伊勢のシーンはちゃんと伊勢なんだ、業平の別邸は別邸なんだ、と感じられました。そのお陰で、距離感のある場面転換になってました。

作品自体がとても良いので、他のキャストで再演(ていうか、東上したりツアーになったり)してもきっと楽しめると思うのですが、私は「ノルさん(とゆりちゃん)の業平」見て損はないと思います。寒い日々で足が鈍っているせいか、お席にも余裕がありますから、もし、迷っておられる方いらしたら、ぜひ!ご覧になってみてください。


ショーもまた、適材適所の構成だったと思います。

最初のソールの場面、5人が5人とも歌える人ばかりで、迫力でした。私はA席で見ていたのですが、劇場いっぱいに声が充満するほどでした。

こんな出だしで、ノルさんがちゃんと主役に見えるかしら・・・と思ったのですがそれもまた杞憂でした。ノルさんとゆりちゃんが出てくると、やはり主役なんです。
専科も専科で、それぞれ見せ場を与えられていて、ぶんちゃんも結構長く舞台上にいましたし。繰り上がったねったんも、充分にこなしてました。

ただ、やはりチャーリー(匠ひびき)の休演は残念ですね。ホークはやはりチャーリーにやって欲しかったです。決してガイチさんが悪いって訳じゃないんですよ。でもあまりにもあのシーンは、チャーリーを想定して作られたものだったので、ガイチさんを見ているはずなのに、チャーリーの顔が浮かんできてしまうんですよ。他の誰がやっても、私は文句が出ちゃうだろうなぁ(このシーン、とうこちゃんの歌には聞き惚れました)。
"その人にあった役を!!"とよく私たちは望みますが、それが他の人が演じることになったとき、どうなるかを考えさせられてしまいました。
(だから、業平が他のメンバーでやることになったとき、どうなるか、不安なのです)

スーツでノルさんと主要メンバーが踊るシーン、途中から出てきた小柄な"男役"は誰だろう、と思っていたら、ゆりちゃん!シャープに踊っていて、全然負けてなかったです。

文句を言いたいところは、衣装ですね。挿し色としての「黒」が良くない。総踊りのシーンが、オレンジや黄色の蛍光色の上に、黒の上着なんですが、なんか焦げた残りがくっついているような、異物感を感じてしまうんです。フィナーレの羽根もノルさんの羽根だけが黒。他の人が白オンリーや白&赤で、目立つといえば目立つんですが、なんかキレイじゃなかった。
大階段の男役のダンスの衣装もまちまちで、それが色合わせが悪くてやっぱりキレイじゃなかった。なんとかして欲しいです。


でも総じて満足の行く公演でした。とくに「花の業平」、見て損はない、最後の場面の盛り上がりや緊張感は、劇場でないとわからない!見ないと損する!とまで言いたいぐらいです(笑)。


JIMMY
  Date: 2001-01-16 (Tue)
「花の業平」

何を書こうか困る位(^_^;)、申し分ない作品でした。東京とは違い、21世紀の初公演からじっくりと見応えのある芝居を見せてくれたのが嬉しいですね。
トップコンビの持ち味にあった作品選択、豪華な出演者陣に分け隔てない配役。それでいて下級生にまでちゃんと台詞のある役がついているのも嬉しい。
こういう素直に満足できる公演が続くと、宝塚って良い、と観客は思います。目先の話題性を追い求めず、まずは、観客の信頼を得られるような良い作品を公演できるよう、努力して欲しいものです。

業平の稔幸。立ち姿に余裕と気品が溢れ、他の男役陣とは一線を画した風情、色気は当代一の色男にピッタリ。熱演に心置きなく酔う事ができました。
高子の星奈優里。TV放映を見た時には長髪があまり似合わないのが気になったのですが、実際に舞台で見てみると、台詞、動き、そしてプロローグの舞姿で十分に美しく、魅力的な姫に見えました。星奈も熱演で、稔とは本当に良いコンビ。この二人の場面になると、盛り上がりが違うような気がしました。
二人の出会いの場面から「初めての想い」の歌までの台詞がすごーく詩的で、さすが業平様(^_^;)。この場面大好きです。そして、ラストの盛り上がり! 緊張感が素晴らしくて、この場面を見せる為の物語だったのでは? とも思えます。
「ベルばら」を前にして、満足できる作品ができて本当に良かったですね。東上できないのは、残念、で済ませられない位、惜しい事です。何とかならないのでしょうか。

基経の香寿たつき。専科、というプロ意識がそうさせたのでしょうか。良くここまで悪役に徹してくれたと思いました。銀橋ソロの迫力は今更ながら素晴らしいです。
梅若の絵麻緒ゆうは、他の貴族役とは違った服装、鬘なのが目立ちますが、意外と似合わず雑に見えました。ラスト業平と入れ替わる時の烏帽子姿がスッキリとして一番キレイに見えた位です。軽妙な兄貴分という役柄は良く出ていました。
火事の場面の香寿とのかけ合いの歌が、二番手同士の対決! って感じで、見応えありましたね。
初風緑は人柄の良い役が持ち味に合っていて、押さえた助演振りが良かったです。安蘭けいは端正な容姿で、正統に見せていましたね。夢輝のあもまずまず。見た目突っ張っていてクールなのに、第4場でからかわれているのが、秘かに面白いです(^_^;)。

若手も化粧が思いの外キレイに出来ていて、見ていて嬉しい。中でも朝澄けいが抜群にキレイ。烏帽子が似合いますね~。「武蔵野の露と消ゆとも」を思い出しました。今、宝塚一、お公家様の似合う男役だと思います(^_^;)。

民衆側では、大洋あゆ夢に歌もあって、舞台を楽しんでいる余裕さが心地よく、退団が惜しいです。陽色萌が若手とは思えない達者さで、最近活躍しているのもなるほどと納得。生き生きとしていて好感が持てました。
序詞役の鳴海じゅん、毬丘智美が良い声で適役。新組で持ち味を生かして活躍してくれているのが嬉しいです。


「夢は世界を翔けめぐる」

プロローグ、中詰、フィナーレの男役の大階段でのダンスなど、「バロック千一夜」そっくり(^_^;)。好きなショーだったので、嬉しいですが。
特に中詰の香寿のパートは、香寿本人が同じ様な雰囲気で歌っていた場面と重なって、非常に懐かしかったです(^_^;)。

確かに専科の出演が多くて豪華ではありますが、一番欲しかった稔&星奈の名場面になるようなデュエットがなかったのは、最後のショー作品だっただけに残念。
匠が休演なのも予想以上に痛かったです。最初から出ない事になっていたら、今のメンバーでも十分豪華だった筈なのですが、<渇いた星>のホークSが、いかにも匠なら似合いそうなナイーブな役で、大きな目をウルウルさせながら悲痛な感じで踊ってくれたらさぞかしステキだっただろうと想像できて(^_^;)、残念で涙が出そうでした。あの場面、冷凍保存して、匠が復活したら改めて観てみたいです。・・絶対無理だと思うけど(^_^;)。
そんなに熱烈なファンでもないつもりなんですけれどね~。専科の他のメンバーはショーで魅力を発揮するタイプではないと思うんですよ。アイドル系がいないというか・・、私にはかなりの魅力ダウンになってしまいました。

又、全体に衣裳がイマイチで、特にフィナーレの男役の大階段でのダンス場面の衣裳にはもっと統一感が欲しかったです。最近どうも、満足できる衣裳のショーが少ないと思うのですが・・経費削減でしょうか? スターをキレイに見せる、という点で、何よりも優先して考えて欲しい部分なのですが。

稔はダンスの見せ場が少なかったかな? そのせいか、今回のショーは星奈に釘付けでした(^_^;)。中詰、フィナーレのかっこ良さはお見事です。

場面で観ても、<渇いた星>~<レビュー・テラ>の場面が印象的でした。初風もとても良くこなしていたと思います。この場面の安蘭の歌も好きです。


[おまけ話]
1/14、11時の部、下手のかなり前方で観たのですが、この辺り「花の業平」では夜露の役になった気分になれます(^_^;)。
「忍ぶ恋 盗む恋~♪」の「盗む恋」の所の「こぶしを握る振り」が、かなーり皆芝居入っていて、クサくてお気に入りです(^_^;)。この日の座席は絶好のなるみちゃん(鳴海)ポイントで、この部分のクサさ加減に、直球ストライク入りました(^_^;)。さすが杉サマと呼ばれる事はありますね~。こういう人大好き~。

後、ツボな部分は、ちょっとブラックネタだけれど、きんさん(朝峰ひかり)。どうしてそこできんさん?! っていう位、娘役のおいしい所全部持っていっています(^_^;)。そして、6場の大洋あゆ夢の蝶。これも若干ブラックかも?! なかなか知っていると楽しい配役です(^_^;)。

この日は東京ののるさん(稔)ファンの方が集結しておられたようで、ショーでは中詰のラインナップで特大ウィンク、フィナーレでは投げキッスのおこぼれを頂戴できました。きゃ~。
何かね、さわやかなものではないんですよ~。何と言ったら良いのか・・倒れそうでした(^_^;)。

細々と注目し続けている真汐薪は、芝居の方では昇進できなかった貴族3(^_^;)の役でした。ショーではまだロケットメンバーにいてビックリ(^_^;)。抜群にキレイなんですけれどね~。
ちなみに昇進した方のボンボン貴族の役は拓麻早希。アイドル顔でピッタリの配役(^_^;)。初日のTV放送では普通に演じているようでしたが、だんだん坊ちゃんぽさが出てきて良い感じですよ。

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Junko
  Date: 2001-01-13 (Sat)
※TV中継の感想

またまた出てきてしまいました、お茶の間観劇魔のJunkoです。
今回もTV中継の感想、というわけで「花の業平」についてのみです。

一言で言うと、ハマりました~(^^)
私の中では、本公演では久々のヒット。
筋良し、役者良し、それなりに華やかさもあるし、ドラマチック。
日本物が好きなせいもあり、満足できる作品でした。
見る前は、日本史にうといので混乱するのではないか・・・という懸念がありましたが、杞憂に終わりました。
政権争いは簡潔に描き、ストーリーの中心を業平と高子の悲恋に据えたことがよかったのだと思います。
それと、専科がゾロゾロ出るので役付けの面でどうなのかなぁと心配でしたが、こういう描き方なら納得。
専科もそれぞれ持ち味が出ていたように思えますし、大勢の生徒に台詞・歌があってホッとしました。

☆ノルさん(稔)
ノルさんの日本物、大好きなんですよ~!
今回は、ぞっこんハマってしまって、もう「業平さま~(*^^*)」状態です(笑)
本人も言ってましたが、「これでもかっ!」というほどカッコいい男性像を描き出してくれました。
ドラマ性のある役が、本当に上手い方です。
その一方で、ノルさんの逆の得意分野、すなわちコミカルな役を本公演で見られなかったのが心残り。
次はオスカルですし・・・(^^;)

☆ゆりちゃん(星奈)
この方も良かったです。
トップ就任後は薄幸なお姫さま役が多かったですが、今回は自分の意思をしっかりと持つ自立した女性で嬉しかったです。
業平の序盤の台詞にもありましたが、「心の叫び」というか、ほとばしりが感じられました。
現トップ娘役の中では、一番情感を出せる方だと思うので、そういう面が見られて、私としては満足。

☆タータン(香寿)
上手いの一言に尽きます。
説得力、貫禄ともに十分。
”悪役”というよりは、”策略家”といったところでしょうか。
今回も聴かせてくれましたね~。
ノルさんとのやり取りも、けっこういい感じ。

☆ブンちゃん(絵麻緒)
いい味出してました!
「頭領」なんて呼ばれてますが、それにふさわしい貫禄が備わってきたように思えます。
ノルさんとの絡みでは、やはり二人の絆の重さが伝わってきました。

☆ガイチさん(初風)
ソツなくこなしていた、という感じかな。
役的にそれほど強い個性がないので、なんとなくつなぎのような印象もありましたが(^^;)
業平への友情や尊敬の念がよく表れていました。
歌も良かったです。

その他、とうこちゃん(安蘭)にソロがあって、一安心(ファンです^^;)
ねったん(夢輝)もこずるい感じが出ていて、なかなかの出来。
そんちゃん(秋園)が画面で見る限り目立っていないのが不満です!
星組のお楽しみ、ヒロコさん(久城)が目立たなかったのも不満。
まとぶん(真飛)はけっこう儲け役という感じでしたが(いつもより大人しかったですね。抑えてたのかな?)、かよこさん(朝澄)の役どころがよくわからなかったです、私(^^;)
彼女の場面自体、意味がよくわからなくて・・・(って、私だけ?^^;)
琴さんが本公演であれほどの役をもらったのは、初めてでは?
役作りなのか、彼女の地なのかわかりませんが、なんとなくもたっとした台詞まわしが気になりました。

総括すると、ベルばらよりこちらが退団公演にふさわしい作品のような気がします。
トップコンビの絡みが多いのが、何より嬉しい(^^)
ショーの方はどうだったのでしょうか?
あー、東京にも来て欲しかったよ~!!

余談ですが、学生必須アイテム(笑)「古文の読み方」のテキストが本棚にあるのでチラッと読んでみましたが、その中の「伊勢物語」の下りで、高子が草の露を見て「あの白玉のようなものは何?」と業平に問う章があって、あの台詞が原作通りだと発見。
その後高子が兄たちに連れ去られますが、原作では「鬼に食われる」と基経たちが”鬼”に例えられているのがすごいな~と思いました。
ちなみに、あの場面で雷鳴が轟くのがマンガチックだなぁと苦笑した私ですが、あれも原作通りでございました(^^;)


JIMMY
  Date: 2000-12-31 (Sun)
先日退団発表したのるさん(稔幸)の最後のオリジナル作品&ショーに、専科4人の出演と豪華。退団や組替えで陣容もガラリと変わって、注目度の高い公演です。
こちらは芝居は柴田先生ですし、21世紀初公演から、しっかりとした日本物のドラマが観られそう。
ショーは壮大なテーマを掲げておられるようなので、それがどんな風に感じられるのか、楽しみです。

皆様の書き込みをお待ちしております!

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