長い春の果てに/With a Song in my Heart
月組/宝塚大劇場8/23~9/30・東京宝塚劇場11/15~12/23
■ 高砂キカ |
Date: 2003-03-22 (Sat) |
月組公演「長い春の果てに」の宝塚・中日公演観劇感想を書かせていただきます。いつもの如くのろくさとした速度で申し訳ありません;0;前もって映画も見ておりましたので、そちらの感想も交えていきますね。
一つの作品を劇場で変えて観るのは初めてだったのですが、各生徒さんの味が強く出ているのは宝塚、物語の登場人物が立ち上がっているのは中日という印象を受けました。
その為か、全く新鮮な気持ちで楽しむことができました。
脚本家は石田先生。モナコが舞台の雪組公演「再会」が良い形で宝塚の印象を覆してくれた作品だったので、今度はフランスのお話・・と楽しみにしておりました。
「歌劇」対談では、フランス人のエスプリと話されていたようなのですが、実際では・・どうも日本の浪花節が時々匂ってしまいました^^;「再会」はコメディ気味な上に個性の強い人が目立っていてワハハと笑って見ていられたのですが、私達に近い市井の人々が主人公になると、どうしても切れ味が鈍く野暮ったくなるところがあるようでした。
なのですが、個人的には石田先生の現代西洋が舞台のコメディ風ストーリーは、シリーズで見てみたいと思うほど好みです。独自のロマンチシズムが濃厚でなく、軽く観ていられるからかもしれません。
パンフレットでも記述がありましたが、映画では、エヴァとの恋愛というよりステファンの自立話になっています。
映画版ではステファンは、宝塚シナリオでのクロードの言葉通り、父親の力で自覚も無く医者になったような人間。患者の子供達にお菓子を配るという手管で受けているものの、どこか医者としても人間としても殻が剥けていない男性。そういう人に限って女性にもててるのはお約束なのかどうなのか^^;が、どこか中途半端な人柄を見透かされるのか、縁切りは度々言い渡されているようです。
ステファンに対して割と容赦が無い描写がされ、エヴァを移した為に病院を追われ、親を泣かせて、悪友ブリスもその過程で切り捨てていきます。
宝塚版では、「再会」と同様に人の輪を強調した作りが好感を持てました。ブリスのスキットル、ナタリーのコーヒー、初めて会った朝にエヴァの作ったショコラなどポイントポイントに飲食物を置いてあったのも、共感し易く、ささやかな街の物語という印象を深めていたかもしれません。
紫吹淳さんのステファンはポシティブな形の万年青年でした。常にまっさらな人間性を持っており、過去の痛みを抱えてエヴァやクロードの為に素直に喜び、素直に泣く。不器用な所がありますが、周りの人が、放っておけない魅力がありました。
そんなステファンに映美くららちゃんの溌剌としたエヴァがしっかりと絡んでいました。大好きな人に対して子悪魔にもなりきれず、結局はその人を思いやることで幸せを感じるような少女。ステファンとは既に似たもの同士だったのかもしれないですね。
襞の多いピノコ風スカート(判る人には判る話かも・・^^;)などなど、お衣装も可愛かったです。
再会の成人姿は、ドレス姿も品よく、貴婦人的な美がありました。ドレスの裾をそっと捲くるところなどはさり気ない艶気がありましたね。
同じ恋のライバルながら、フローレンスとナタリーに対する表情が微妙に異なるのも巧かったですね。(しかしその後の院長の言葉は余計な気もしたのですが・・)
月組公演は二人の専科さんが出られているのですが、インパクトが求められる役と細かい情感の表現が必要な役とで、持ち味に合った配役をされていたました。
クロードは、銀橋で歌う姿は基経タイプですね。湖月わたるさんは初めて観たのですが、どの場面でも伝わりやすい熱気がありますね。こういうインパクトって大切なのではと思います。最後に、クロードがその輪に加わっている所も嬉しかったですね。ステファン達にとって、既にクロードは輪の一部となったのではないかと思います。この時の力強い笑顔がいつも眼に残っていました。
中日では一歩引いて、登場人物の輪に溶け込んでいましたような気がしました。
脚本的に気になった最大の所がナタリーでした。
多分、ナタリー先生が大人のメロドラマを担当されていると思うのですが、「大きなウサギ」とか「新・ナタリーの冒険よ」とか、捻りが失敗しているような言葉が気になりました。
決まらないエスプリなら、ストレートに出した方が心に響きます。
映画内では、ナタリーはとても寡黙な女性でしたので、殆どは宝塚版の創作ですね。
もっと削っても良かったと思いますし、リアルな言葉を一言か二言差し込んで、後は役者さん任せでもナタリーは生き生きと立ち上がれたのではと感じます。この台詞が無ければなぁと思った場面があったのは、ファンとしても残念でした^^;
しかし、中日ではナタリーという人が1本芯の通った人として成長されていて、そぐわなかった印象の台詞も演技の中に取り込んでいたのは驚きでした。
アルノーに気づくまでのナタリーの元恋人への気持ちは、怒りではなく哀しみにあるのですね。六年後の母親として満ち足りた表情がとても印象的でした。
「ナタリーの冒険」等々の言葉も、汐風さん卒業発表の後だと心に染み込みてきましたね。
印象に残った方を幾つか書かせて頂きます。
大和さんのブリスは愛嬌のある人でした。力いっぱい演じているのではなくて、ご自身に引き付けて楽しんでいるような感じ。バラを片手に酔って登場するところは、客席も待ち構えていて、笑いと共に拍手が起こっていました。
霧矢大夢さんのアルノーは、責任感を負った、大きな男性に見えたのは流石ですね。中日劇場ではもう一回り大きくなり、汚れたツナギ姿も精悍に格好良くなっていまた。
全く関わりの無かったアルノーとナタリーを恋人同士にしたり、エヴァの頬を打つという場面が削られて、変わりにエヴァの健気さとステファンとの絆を示すような作りになっていたり・・筋書きに入れられた手も納得出来る形でした。映画版の監督はフランス国内で活躍されている方なのですが、その作品を日本人から観ても共感出来るようなつくりにされていたのは嬉しかったです。
しかし、その為にエヴァが治った後、ステファンが数年間旅立つのは収まりの良くない気もしたのですが・・。
映画版では、ステファンが一人前の大人として本当に成熟するまで必要な年月として理解出来るのですが、出会った時点で既にぴったりだった宝塚カップル。居てあげても良いのでは?と感じました。
余談ですが、映画版ではエヴァの母と祖父は移民が集うスペイン食堂を経営しています。そこでステファンとエヴァが、歓声の中でスパニッシュ風に踊るという場面があるのですが、舞台でも是非取り上げて欲しかったなと感じています。美原美帆さんのスザンヌ、目立たない母親になっていたのは残念です。その分、夏河ゆらさんのイボンヌママのインパクトが大増しになっていましたね。
星原さんとのアドリブの掛け合いがより冴えていました。私が中日で観た回は、ゆらママさんの顔を指差して爆笑していました^^;どうして舞台だとお笑いのインパクトが倍増するのでしょうか。上級生の方々の余裕のお遊びがあると楽しいですね。
初めて一つの作品を、舞台を変えて観たのですが、生徒さんの中で、役柄の人物が成熟されていくのを実感できました。中日では、見ているうちに舞台上の人々の喜怒哀楽に自然に共感でき、最後、笑顔で幕を下ろされると同時にこちらも自然と笑顔になっているのを実感しました。純粋に、ポシティプなエネルギーを発し、受け取れるエンターテイメントは、今の世はとても少なくなっています。宝塚はその中で、人同士の絆や愛を真っ直ぐに描けられるジャンルだということは変わらないでいてほしいですね。
表現や言葉尻を変えることよりも、宝塚ファン以外の人にも魅力を伝えることが出来るのではないでしょうか。
■ ルナ田 |
Date: 2003-02-01 (Sat) |
今日、月組中日公演「長い春の果てに」の初日を見てきました。
大劇場では、1度しか見ていないし、東京も見ていないので、比較しては書けませんので、今日の感想を中心に。
ひさびさに見たりかさん、やっぱりかっこいいなあと思います。男役としての動きやダンスはもう言うことがないのでは?歌の声はかなり低く感じましたが、かすれてはいなかったし、大丈夫でした。調子がいいようです。ただ、私はこの役自体があまり好きではありません。フローレンスにもエヴァにもナタリーにもなんか受身的で・・ステファンは本当にエヴァが好きなのかなあ?と疑問に思います。ショーでは、プロローグのすっきりした感じは好きですね。シンプル過ぎる気もしますが。少年時代は・・・・長く感じます。るいちゃんが娘役らしくなって可愛いです。わたる君のリフト、ありました。ぶんぶん振りまわしてました・・。この二人の場面、妖しくていいですね~。りかさんのダルマ姿も最後かもしれないので、目に焼き付けておきました。相変わらず足が長い・・。かっこいいお姉さまって感じですね。
こうちゃんのナタリー、もう完全に女性で声もかなり高く感じました。こうちゃん、退団だけど、女役の方が似合っていいと思います。この話の女性役はみんなしっかりしていて、実は指導権はみんな女性が持っている・・そんな感じがします。芝居では、りかさんが2回、こうちゃんが1回、客席から登場します。お楽しみに。
わたる君、前のほうが嫌な人って印象が強かった気がします。今回は、自分の体を投げ出すいい人に見えました。手術着のダンスのわたる君かっこいいです・・。ショーでは、センターでも十分存在感がありました。
えみくらちゃんは、かわいいけど、ちょっと地味に感じます。もう少し華やかに見えるといいのにと思います。
シューマッハの4人はそれぞれに頑張っていて、もう落ち着いて見ていられました。ゆうひ君はよりきれいにかわいく、きりやんはより大人に、ケロちゃんは正義感の強い人に、たには、より明るくいい人に見えました。ショーのフィナーレで歌を全員一人ずつ歌っていました。今回のフィナ-レ、歌が多いかも・・エトワールの次に3人組、ちずさん一人、きりやん・・・と延々続きました。
りかさんがあいさつで最後のエーデルワイスの歌を客席のみなさんと大合唱するのが目標だと言ってました。叶うといいですね。
全体的には、上級生が多くて、知った顔ばかりでしたので落ち着いて見ていました・・。ショーでもりかんさんが1回客席から登場しました。全員のはなかったです。
舞台の変換のときの音がときどき気になりました。
■ ひさよ |
Date: 2002-09-24 (Tue) |
最初の解剖の場面では「また石田先生(-_-;)」と思うセリフの
数々でしたが、最後のクロードの解剖時のステファンとの違いを
見せる為だったのかな?と思え腹を立てることもなく(^^ゞ
見ることができました。結論としてはよかったです。
映美くららちゃんが兎に角可愛い!女の部分と子供っぽい愛らしさが
ほどよく大変魅力的でした。
前にも書きましたが映美くらちゃんには母性を感じる瞬間があります。
紫吹さんとのコンビも一見大人の男と若い女の子のようですが、
もしかしてリカちゃんの方が甘えん坊さん?と思う瞬間があります。
今回もラストで「大人になったらここにキスしてくれるって
言ったでしょ」と母のような笑顔を見せるエヴァに驚きととまどいで
いくぶんおずおずとエヴァに近づくステファンはまるで年齢が
逆転したかのように感じました。なかなかおもしろいコンビです。
二番手時代が兎に角濃い役が多かった紫吹さん。映美くらちゃんとの
コンビでは物足りないと感じるファンも大勢いらっしゃると思います。
いつも爽やかな恋ばかりではつまらないですが、今回はナタリーや
フローレンスという大人の女も登場するのでバランスがよかったかなぁと
思いますし、花組の下級生時代が好きだった私は少し昔のリカちゃんに
もどったみたいと嬉しく思ったりもしました。
汐風さんのナタリーは登場してすぐヒステリックなセリフがあるので、
まだ事情が飲みこめていない観客としては「何?この女の人」と思って
しまいましたが(ここは難しそう)、エレガントで、6年後
「おめでとうでいいのよ」と出てくるところでは大人の女の余裕もあり
素敵です。
湖月わたるさんは出番が少なく、ステファンとのライバル関係を表す
場面がもうひとつ欲しかったなぁと思いました。ショーでもカッコよく、
存在感があり、立派になったなぁとつくづく思いました。
ショーは確かに古臭く、テンポも遅い。でも私は昔、昔のミュージカル
映画みたいで、たまにはこういうゆっくりしたショーもいいかなぁと
思いました。ただ流石にリカちゃんの少年は今更な気もしました。
■ 都 |
Date: 2002-09-21 (Sat) |
月組新人公演「長い春の果てに」を観てきました。
さららん(月船さらら)も3度目の主演ということもあり、また、作品自体が軽妙なものなので、出演者が自分なりの工夫を楽しんで加えられたためか、全体的に余裕が感じられて、肩の力を抜いて楽しんでみることができた新人公演でした。
そのさららん。「ガイズ」に引き続き、リカちゃん(紫吹淳)の役で、持ち味が全く違うので少々気の毒でした(お衣裳はかなり手直ししていた?)。でもいい意味で開き直っていたのか、自分の持ち味で勝負していたように感じました。
タモさん(愛華みれ)似で、とっても真面目に見えるので、最初は荒れているようには見えませんでしたが、改心(?)してからは、ぴったり。役にも充分気持ちが入っていました。
舞台で何度かハプニングがあったりしたのですが、ちゃんとアドリブで乗り切り、客席を沸かせていました。
全体的にとても安定した出来て、良かったと思います。
クロード役のほっくん(北翔海莉)。「ガイズ」のおっさん役を見事に演じていたので驚いたのですが、今回も頑張っていました。最初にオペダンサーズで出てきたとき、サイドの髪をシャープに上げて、きりりとした印象にしていて、格好良かったです。
もちろん、ダンスはキレよく踊っていて、見ていて気持ちよかったです。
役作りも若干、わたるくん(湖月わたる)と変えていて、例えばジャンを金で黙らせようとするところも、握りしめた札束をしつこく渡そうとしていて、金にすがる哀れさを強調していたようでした。死ぬ寸前はわたるくんより元気そうで、ちょっと迫力不足だったようです。ほっぺたがまだふっくらしていて、若々しいせいもあるでしょうね。
背がちゃんとあるせいか、衣裳の直しをしなかったのか、パンツの裾がやや長かったような(笑)。
ヒロインのるいちゃん(紫城るい)。娘役としては初ヒロインですが、バウヒロイン経験もあり、キャリアは充分といったところ。
14歳の役ができるのだろうかと最初は思っていたのですが、特長のある声がかわいくて、ぴったりでした。
一番感心したのは、銀橋での歌。とても張りと勢いがあって、歌える人なんだなぁと感じました。ただ、まだ、やはり体が筋肉質で男役っぽいところがありますが、今後が楽しみです。
ナタリーのあいちゃん(城咲あい)。前回のヒロイン役では緊張感からか堅かったのですが、今回は緊張感が取れて頑張ってました。見た目もとてもキレイ。大人の女の雰囲気は充分出ていたと思います。
フローレンスのたまこちゃん(椎名葵)。ゆうひくん(大空祐飛)が大柄でダイナミック、大味なアメリカ女という感じでしたが、たまこちゃんはキュートなアメリカ女。こんなアメリカ人いそうだなぁと思いました。
ブリスの青樹泉ちゃん。もともとが、タニちゃん(大和悠河)にぴったり合わせて創られた役なのだなぁと強く感じてしまいました。そんな感じです。
ジャンののぞみちゃん(楠恵華)。やはり上手くて、そつなくこなしていたと思います。長として、また最後の新人公演として、いろいろ思うこともあったのでしょう、挨拶の最後では泣いてましたね。
アルノーの彩那音ちゃん。とてもナチュラルな役作りで、きりやん(霧矢大夢)のきりやん節を効かせた役柄をこうできるのか、と感じました。
その他で印象に残ったのはやはりマギーちゃん(星条海斗)でしょうか。のぞみちゃんの役だと思うのですが、おかまの医者に仕立てていて、何度も笑わせてもらいました。その他の通行人の下級生もそれぞれ工夫して、登場場面で頑張ってました。
やりすぎかもしれませんが、下級生の勢い、やる気みたいなものを感じられましたし、私はこういう新公もよいなぁと思ってみていました。
■ カレン |
Date: 2002-09-15 (Sun) |
涼しくなり過ごしやすくなりましたが、皆さんお変わりありませんか?
9月10日月組新人公演「長い春の果てに」を観劇してまいりました。今回の新人公演担当は、「小柳奈緒子」という方で私は初めてしりました。やはり少し演出ほうほうが変わっていたのかもしれません。
たとえば、前で芝居をしている後ろで小芝居をする場面が今回はおおいのですが、それが、目立っているので、前の芝居に集中できないなどです。
研修医の星条 海斗が、オールバックにきらきらするイヤリングをつけ、女形(この言葉古いですが)のようなしぐさで、最後はバラの花なんぞ持って舞台奥の病室で芝居をしているのを観客がくすくす笑ったりなんかしていました。たしかにおもしろいのですが、前にいたステファン(月船 さらら)は何を言ってたのかしらんとはつきりしません。このようなことは本公演では顕著ではなかったような気がしました。 この「長い春~」は紫吹 淳 のかっこよさと映見 くららの可愛らしさで持っているので 月船 さららは、スタイル的に比べてつらいものがありました。衣装も一部月船に合わせて変えているのもあるのではないでしょうか?
エヴァ役の紫城 るいはさほど小さくもないので、二人がならんでも、年上の男性と少女と言う感じはうすかったです。
主役の 月船 さらら は一生懸命がんばっているという感じがつたわってきます。スーツ姿は大変きれいとまでは、ゆきませんが、室内場面のトレーナー姿は若々しくてよかったです。セリフは、はっきりと感情をこめていっていますが、どなるようなとき声が、にごります。この声は、舞台顔がにている 愛華 みれに似ているようにおもいました。主役を何度かしているだけに芝居をしっかりと引っ張っていってます。より華やかになってもらいたいですね。
エヴァの 紫城 るい は女役に変わってよかったですね。声もかわいいし、ほっそりとして、ダンスも抜群です。最後に紫のドレスで月船 とのデュエットダンスは動きがきれいで見とれてしまいました。ナタリーの 城咲 あい は、やはり本役の 汐風 幸と大きな差がありましたね。例えば婚約解消したことへの 愚痴っぽい言葉を言う場面が、きんきん言うので良くないです。 汐風 がいかに情感のあるうまい芝居をするのかを 再確認しました。でもスタイルは大変きれいで目をひきます。終わりの頃 アルノー(彩那 音)と結ばれるあたりは自然に演じられていてよかったです。
クロード役の 北翔 海莉はいつもの好青年と違った陰のある役だけにがんばって大声を出して、個性的につくっていました。もともとが、可愛らしい顔立ちの人なので、とりわけきつく作っていたのですが、一応医者の役なんだから、そんなに ドス をきかせなくても と感じたところもありました。背が高くかっこいいので、歌の後の拍手は一段と高かったとかんじました。これからどんどん伸びてゆく人でしょうね。
その他 アルノー役の 彩那 音 もっと 堂々とセリフを言った方がよいのでは。でも 作業服はよく着こなしていました。役の年より可愛い感じがします。
プリス役の 青樹 泉 まだまだスーツ姿が、できていないです。背が高くてスタイルが良いのでそれをいかしてほしいです。芝居も軽妙さが、難しいのですね。本役の 大和 悠河が、軽く演じているので、役づくりは楽なのかしら、とおもっていましたが、そうではなく 考えてやっておられたのですね。
月船 さらら の最後の挨拶を私は好きなのですが、今回も意味の深い事をいっていました。
「いくらお稽古してもできなくて、もがいていました。この新人公演でなにか結果をださないといけない。何か形を残さないちけないと焦っていました。だけどそのようなものにおびえず誇りをもっていきたい。~~~~」あとの言葉ははっきりおぼえていませんが、そのようだったのでは。
今般の歌劇団のやり方をみていると、気持ちがわかるようなきがしますが、私たちは新人の若さのすばらしさや一生懸命さを もみている のですから、素直にがんばっていって ほしいです。
■ セネット |
Date: 2002-09-13 (Fri) |
↓「4音う」は「紫苑ゆう」の間違いです。
「好きなり 」は「好きなの」の間違いです。
すみません。
■ セネット |
Date: 2002-09-12 (Thu) |
つい最近仲間入りさせていただいたセネットです。
えー、ショーの感想を。私、気に入ってます。特に幕開きがクラシカルで美しくて一気にその世界に引き込まれてしまいます。(余談ですが、自動ピアノに向けてリモコンを操作している副組長さんを偶然オペラで観てしまいました)
全体的に甘いムードのショーなので眠たくなられてしまう方も多いようですか、私は中途半端なロックな場面や、お上品になってしまうラップなんかよりも、やはり宝塚でしか観られないショーが好きです。特に「ブルームーン」。きりやん、りかちゃんとソロが続いたあとカーテンが開いた時の、青い世界、かなりお気に入りです。
が、どうしても「なぜこの場面?」と思ってしまうところが二つ。それは、「少年時代」と「チャイナ」の場面なんです。
「少年時代」初演を観てるんですよねー。1976年だと思います。まだ、遙くららが男役やってた頃ですよ。(よく似ている「花占い」はもっと後の作品です)リカちゃんのとこはもちろんツレちゃんで、まわりの男の子に今は国会議員の但馬久美・りんちゃんもいました。振り付けなど今見ても新鮮で「あー、司このみ先生だー」って思うけど、何で、今りかちゃんにこれをやらせる必要があるんだろう。同じ横澤作品ならやっぱりその昔、瀬戸内美八時代の星組でやった「ザ・ストーム」の「風に吹かれて」の場面がもっと良いのに。(御存知ない方がほとんどなのに、ごめんなさいね。でも、下手奥から上手前に向かって群舞が列になって次から次へと踊っていくとこ最高にすてきだったんだなー。大浦みずき・日向薫・4音うがトリオで踊っていました)
チャイナにしても、ルナ田さんも言われてるように、今更りかちゃんのダルマ観たくないです。
フィナーレでこだわって「ドレミの歌」やら「エーデルワイス」を歌わせるのならば、徹底的にどの場面もロジャースの世界にしたほうが潔かったのではないかなー。
あら、あら。初めに「気に入ってます」って言ったのになんだか文句だけになってますね。ごめんなさい。
でも、後三回観にいくんです。やっぱり好きなりかしらねー。
■ ルナ田 |
Date: 2002-09-09 (Mon) |
月組公演「長い春の果てに」を見てきました。
1度しか見なかったし、今後も見る予定がないので簡単に感想を書いておきます。
まず、りかさんですが、私はこういうりかさん、好きじゃないですね。役の上ですよ。髪型はかっこいいし、歌もそうひどくはなかったし、スーツが似合って、かっこいいけど・・・。りかさんだけで言えば、ガイズの方が好きです。心惹かれる優しさが感じられないのかな。なんか表面的ないい人だけに見えました。でも、1回だけ見ただけなので・・。
えみくらちゃんは可愛いけど・・それだけかな。
この二人よりは、こうちゃん、ワタル君、ゆうひ君の方が目につきました。
こうちゃん、上手いですね。完全に女性だし、大人っぽくかつ可愛いし、何より綺麗!最後のドレスなんておおっ?と思いました。
ワタル君も何より大きくてかっこいい。芝居に孤独の影がもっとあるとよりいいけど。
ゆうひ君の女役。いいじゃないですか。いやあ、こうちゃんともども最後のドレス、綺麗でした。
想像もつかなかったけど・・やれるのねえ。と驚きました。さすがにみなさん、役者ですね。
脇で細かい芝居もやっていて、見ていて飽きませんでした。
でも最後の6年後に結ばれるっていうのはねえ・・・。
ステファンってその間ずっとエヴァを思っていたの?
なのに自分からは何もしなかったの?う~ん、かなり疑問です。
ショーは、眠くなりました。
間延びする感じで、1場面が長く感じます。
ここまで続けなくてもいいだろう・・みたいな。
特に少年時代のところ、それから、アジアのタイみたいな場面。
りかさんのチャイナ服のダンスはかっこいいし、色っぽいし、ワタル君のすごいリフトと共に良かったんですが、その後のダルマ姿は見たくないなあと思いました。
これってファンの人は喜んでるのでしょうか?
私は見たくないです。
ロケットの衣装は可愛くてよかったです。
プロローグは好きなんだけど・・・最後の大階段がないのも寂しいし。
ということで、1度だけでもいいかなと思う公演でした。
■ 都 |
Date: 2002-09-05 (Thu) |
月組大劇場公演「長い春の果てに/With a Song in my Heart」を観てきました。
「猛き黄金の国」があまり好きではなかったので、石田先生の作品はどうかな~?と思っていたのですが、やはり、「石田作品だなぁ」という感じでした。ついこの前、こってりした(笑)「鳳凰伝」を観たばかりでしたので、最初は特に、散漫な印象を受けてしまいました。
登場人物の各種エピソードがあっちでもこっちでも進むので、石田先生は「ER」の影響を受けたのかな?とも感じました。
でも、見慣れるに従って、場面場面を楽しんで観られるようになりました。次がまた重厚な「エリザベート」ですから、後味がよく、小さな芝居も楽しんで無邪気に観られる作品もいいかな、と思います。
原作の映画は観ていませんが、ご覧になった人によると、映画を上手に宝塚の舞台に置き換えているということです。
トップ3作目となるステファン役のリカちゃん(紫吹淳)は、心配していた喉の調子も悪くないようで、ひとまず安心しました。昔のような他を圧倒するような存在感は、今回のお芝居でも観られなかったけど、ストレートの金髪がよく似合い、見た目にもトップとしての落ちつきが見られたように思います。
役作りとしては、前半、さほど、荒れているようには見えなかったかな?でも、えみくら(映美くらら)ちゃんやわたるくん(湖月わたる)の存在で、本音がどんどん出てくるようになったのはわかりました。
えみくらちゃんは、14歳のエヴァ役。宝塚のトップ娘役が14歳の役をやるってこと自体、いいのかな~?と思いますが、えみくらちゃんだからこそ、できた役でしょう。本人も割り切って頑張ってるな、と思いました。歌もお芝居も安定していると思います。
女役ナタリーの幸ちゃん(汐風幸)。外部で女役をやってきただけあって、とても自然でした。とにかく足が細い!びっくりするほど細いふくらはぎです。
台本のせいもあるでしょうが、この人のセリフがかなり唐突で、なんだか自分の世界に入ってしまっているように感じました。もう少し回りとかみ合うとよいな、と思います。
クロードのわたるくん。役柄的に、りかちゃんと対峙する役に、わたるくんが出てくれてよかったと思いました。「ガイズ」のように、強引にタニちゃん(大和悠河)がこの役をやっていたら・・・と思うと、やっぱりヘンだと思うのです。
病人のところ、さほどメイクは変えてないと思うのですが、すごい迫力。凄みがありました。
とにかく体が大きくて、存在感がありました。
そのタニちゃんはステファンの友人のブリス役。本人はどう思っているかわかりませんが、のびのびやってて、無理がなく、見ていてほっとしました。友人にはあまり見えませんでしたが、若くてキレイな見た目。また、彼女に尻に敷かれる役でした。
新聞記者・ジャン役のケロちゃん(汐美真帆)。見た目がとってもキレイ!スーツ姿もとてもすっきりしています。やっと年相応の役が回ってきた、というところでしょうか。
(※ケロちゃんについては後述します)
初の女役・フローレンスのゆうひくん(大空祐飛)。背は高いし、少年体型だし、女に見えるんだろうか?と思って見ましたが・・・見えました、ちゃんと。男役でもそうなんですが、金髪ロン毛の似合う人ですね。出番もけっこう多かったです。ウサギのシーンで、ドアから出てくる脚の長いこと。しっかり、タニちゃんを尻に敷いてましたね。
アルノー役のきりやん(霧矢大夢)。タキシードよりつなぎの方が似合う医者!?でも、それも納得するような、素朴な人柄の役作りでした。こうちゃんが相手役というのはちょっと無理があるような気もしましたが、ラブシーンまで頑張ってました。
あと、さららん(月船さらら)がセリフも意義もあるいい役がついていたようです。
その他では、ゆらさん(夏河ゆら)の身を捨てたパワーあふれるお芝居とダンスに心なごませていただきました。穂波アリアちゃんも、化粧の濃い(笑)看護婦をやってくれてましたし、他にも、研修医や通行人、店の客などで、下級生たちが細かい芝居を工夫していたと思います。
それでも、やはりスター生徒が多すぎるせいか、たとえば、えりちゃん(嘉月絵理)やリュウくん(越乃リュウ)などは、ほとんどセリフもなく、もったいなかったです。
それでも、トップコンビに専科にシューマッハ・・・これだけ役を割り振って破綻させなかっただけでも、石田先生、よく頑張ってくれました!と言いたいです。
シーンとして印象に残っているのは、手術室でのダンスシーン。わたるくんを中心にちょっと変わった振り付けのダンスで、途中舞台が暗くなり、蛍光塗料の入った衣裳が光って見えてなかなか面白いですが、振り付けは前田清実先生でした。「ESP!」のゴムのシーンやビーストのシーンを振り付け手下さった先生ですね。振り付けもなんだか独特で私は割と好きです。
ショーは、私が勉強不足なのですが、「リチャード・ロジャース」って誰?でして(笑)。ゆったりまったりしたショーでした。
プロローグはオーソドックスで美しかったです。もう少しダイナミックで印象に残るワンシーンがあってもよかったような気もします。
プロローグの最後で、バースデーケーキが出てくるのですが、ろうそくの火は本物!これから何回吹き消すかわかりませんが、最後まできっちり消してくださいね(笑)。
続いて、100歳を祝うシーン。またもきりやんが女役で、タニちゃんとカップルになって歌い踊ります。コミカルで楽しいシーンでした。
少年時代。前にビデオで見た、「花占い」に似ているなぁと思いました。白いドレスで踊る幻想の少女たちの中に、男役が混じってるんですよね。もちろん、わたる・こう・ケロ・ゆうひの悪ガキたちの女装もいるのですが。プログラムを見ると、のぞみちゃん(楠恵華)、夏芽凛ちゃん、真野すがたちゃん、青樹泉ちゃんでした。悪ガキ4人ばかりが目立たないようにという配慮でしょうか。
結構ハードなダンスではないでしょうか。女役も踊れるメンバーをそろえたという感じです。
で、わたるくんたちの女装は・・・まぁ、楽しそうにやってますね、ってことで(笑)。無理に女に見せるシーンではなくて、リカちゃんをからかってるわけですから、これでいいのでしょう。
次にきりやんの銀橋渡り。後ろのバックコーラスのメンバーがなんだか濃くってインパクトあります。よくみてみると、のぞみちゃんが前の場面から連続です。衣裳替えもハードでしょうね。
「思い出の40th」のシーン。いろいろなカップルのペアダンスが見られて嬉しい。わたるくんがセンターで格好よく歌って踊っていたのが印象に残っています。
そのままメンバー交替して、中詰に入るのですが、次のシーンに出る男役・娘役が抜けてしまって、中詰めとしてはちょっと迫力不足の感があります。
「オリエント・ファンタジー」。銀橋を渡る、タニ・ケロ・ゆうひ・さららん・ほっくん(北翔海莉)の、マリーンオフィサー姿(海軍士官かな?)の美しいこと!
プリンセスたちとの出会いや楽しい恋の様子が、ここもペアダンスで伝わってきます。
間に幸ちゃんの銀橋渡りが入るのですが、今回のショーでは、幸ちゃんはあまり他の人とからむシーンには出てこないのです。外部出演のため、お稽古に合流するのが遅れたそうですので、そのせいかもしれませんがちょっともったいないな、と思いました。
「チャイナ・ドール」。ひとこと、リカさんの脚は長い!もうひとこと、わたるくん、リカさんをリフトするために出てくれたのね!・・・ってことはないと思いますが、見応えのあるリフトでした。あれはわたるくんじゃないとできないでしょうね。
その後、リカちゃんがダルマ姿になって、男役を引き連れて踊ります。この一連の場面を見ていて、他の組、例えば、みどりちゃん(大鳥れい)や花ちゃん(花總まり)なら、こういった場面で男役引き連れて踊ってしまうだろうけど、今のえみくらちゃんにはとても無理。だったら、私がトップ娘役までやってしまいましょう!とリカちゃんがやってしまったように感じました。できちゃうのがすごいんですが。
「全ての山の頂きめざして」。歌い上げるシーンですね。最後に中央からリカちゃんが登場するのですが、一番トップらしさを感じた場面でした。
ロケットはオクラホマ。その前にケロ・ゆうひでウエスタンスタイルで銀橋を渡ります。それまでのさわやか路線とはうって変わって、えらい迫力でした。衣裳はウエスタンにしては珍しい真っ白なんですが。拳銃が軽いせいか、途中で2丁拳銃を回すところがあるのですが、二人とも、あまり成功しているのを見たことがないです(笑)。
ロケットの衣裳はとても可愛くて、気に入っています。みんなボブの金髪のカツラなのですが、日本人であってもそれなりにみんな似合って、可愛くなりますね。一番似合うと思ったのは、私はマギーちゃん(星条海斗)かな?
エトワールは、花城アリア。「イーハトーヴ」のタイタニックの歌手で強いインパクトを受けました。今回やっとエトワールに。劇場中に響きわたる・・・とかいうわけではないですが、穏やかで優しい歌声で、癒されますね。まだ公演最初で緊張感が伝わってきましたので、これからもっとよくなると期待しています。
フィナーレでは、ホントに「ドレミの歌」を歌っていてびっくり。衣裳は男役も娘役も、白を基調とした上品なもので、なかなか良かったと思います。
で、ケロちゃん。
もともとはゴシップ記者だったジャンが、真面目なジャーナリストになってしまうきっかけを、プログラム内で「近親者が亡くなったのでは?」と書いていましたが、それはやはり、ご自分のお父さんやお兄さんを亡くされた体験から来ているのかな、と、病に倒れたわたるクロードを気遣う時、エヴァの手術が成功したときなどの表情から思いました。かなり感情が入っているのですよね・・・。
本文中にも書きましたが、とにかく見た目は美しい!お化粧はもちろんキレイなんですが、よくあれだけ、公演ごとに髪型工夫して変えくるな~と感心しています。
大抵、自分より年齢が上の役をやっていることが多いのですが、今回はほぼ、年齢相応じゃないでしょうか。
ショーの方でも美しい!さわやか!唯一濃いのがチャイナ・ガイのところでしょうか。「濃い」ばかりが持ち味じゃないので、今回は皆様に、ぜひ、美しく若くさわやかな「汐美真帆」を見ていただきたいと思っています。
■ 莉花 |
Date: 2002-09-04 (Wed) |
「長い春の果てに」
とても楽しめました。皆さん適材適所、時々笑える場面もあり好きなお芝居です。
ただ私にはステファンとエヴァの恋のお話と言うより、昔恋人同士だったステファンとナタリーがどうやってそれぞれ新しい恋に巡り合ったか、というお話に思えました。それくらいこうちゃんナタリーの存在感があったと思うし、女役さんに違和感がなかった。
原作にはなくてオリジナルのクロード。オリジナルの人物を登場させるなら、もっとちゃんと物語に絡めて欲しい。観ていてもエヴァやナタリー達の世界とクロードのいる世界はまったくの別物で、同じ話の中で舞台にたっているとは思えない。あの話のままだったらクロードの存在とそれにかかわっているジャンとピエールの存在をなくしてもまったく話の進行に関係がない。それなのに最後には自分の身体をエヴァ(あるいはステファン)のために提供する。ステファンにとってエヴァが特別な存在だというのをクロードは何処で感じたんだろう?とすごく不思議。せめてクロードが元気な時にステファンに対してエヴァのことで嫌味のひとつも言わせて欲しかった。原作があるものだからそんなに物語を変えることが出来なかったのかもしてないけど、もう少しクロードの存在が物語りになじんで欲しかった。
フローレンスやブリス、そしてステファン母の存在は物語をすごく明るくしていていいと思う。アルノーは私が好きそうな役、好青年でいい人だ~~。
ステファンが手術の結果を見ずにスペインに旅立つところが何故なのか良くわからない。自分のことを忘れたエヴァの事を見るのが辛かったから?でもそんな感じは受けなかったし・・・。「危険な手術したんだから最後まで責任とってよ~~。」と思ってしまった。
6年後みんな幸せになっていてハッピーエンド。こういうお話の方が観た後モヤモヤが残らず、精神衛生上とってもいい(笑)。
ひとつセットについての疑問。ステファンの家の外見から、どうやったらあの内装の部屋になるのだろう?余りにも大きな窓にちょっとびっくり。
りかさんステファン。サラサラヘアーが格好良い。ただ人生を投げている前半から、エヴァと出会って自分を取り戻そうとする後半への気持ちの変化とかがあんまりわからなかった。
えみくらちゃんエヴァ。二人の学年差とかを考えてこの組にこのお話を・・・と思ったのかどうかわからないけど、無理せずできる役ではあったと思う。でもすごく力が入っているな~~という感じがした。どちらかと言うとえみくらちゃんは学年は若いけど落ち着いた芝居をする人だと思うので、今回のような役は年令設定は合っていても役としては持ち味ではないのかな?とも思う。これからもずっと十代の少女をやれるわけではないのだから、今後に期待。
一つ気になったことが地毛の色と付け毛の色が微妙に違ってて、どっからが付け毛かすぐにわかった。こういうところにも気を使って欲しいなぁ。
わたるクロード。前にも書いたように一人だけ別の物語をしているような感じ。笑わない役。わたるさんにはもっとおおらかな役をしてもらいたい。
こうちゃんナタリー。私にとってのこの物語のヒロイン。外部を経験したからなのか女役さんに違和感はないと思う。ステファンに未練いっぱいだけど、一生懸命新しいスタートを切ろうとしている姿は思わず拍手。
ケロちゃんジャン。今回のようなパーマのかかっていないケロちゃんが好きなんです(笑)。
ゆうひフローレンス。こういう女役さんならやっていて楽しいんじゃないのかな?「おっ・・・おばさん!!」とかの台詞が似合っている(笑)。
霧矢アルノー。絵に書いたような好人物・・・。歌とかではちょっと物足らないけどナタリーを思う気持ちが良く伝わってきました。
タニ君ブリス。自分が無理せずできるポジションだからなのか、なんかのびのびと舞台に立っているなぁと言う感じ。
このお芝居は出来ればもう1回観たいかな。
「With a Song in my Heart」
う~~ん・・・・りかさんの脚線美が出てくるまでちょっと眠かったかも(笑)。
リチャード・ロジャースさんの写真。写真出してケーキ出すのなら、もうきちんと「今年は生誕100年です。」と言って欲しかった。(もしかして言ってたかも・・・?ちょっとボ~~ッとしてて覚えてない・・(^^;。)だから次の100歳の場面もあんまり意味がわからなかった。
次の少年時代はとにかく長く感じた。それとまるで昔ひとちゃんのやった花占いみたいと思ったこと。せっかく紫吹・汐風・湖月・汐美・大空の場面なんだから、子供の格好やスカートなんかはかさずにびしっとした男役姿がみたかった。ただでさえ汐風・大空はお芝居も女役なんだからもうちょっと考えてほしいなぁ。
オリエント・ファンタジーの場面。皆さんのマリーン・オフィサーは格好良いんだけど、場面的には目新しい感じがしない。後、えみくらちゃんがみんなにまぎれて何処にいるのかよく観ないとわからなかった。
次のチャイナ・ドール。いいもん見せてもらいました(笑)。と言うくらい素晴らしい脚線美でした。わたるさんも長身を生かしてブルンブルンとりかさんを回す回す。
ロケットの前のケロちゃんとゆうひ君の歌。なんか怒鳴っているだけって感じに思えた。ロケットの次そのままフィナーレに入ったのにはびっくり。もうちょっと前半の部分を考えて大階段を使ったフィナーレが欲しかったな。エトワールのアリアちゃん。期待してたんだけどちょっと調子が悪かったのかな?
今回パレードが「ドレミの歌」って聞いていたので、まさかりかさんが大階段で「ド~~~~は・・」って歌うの??と思っていたら、さすがにそれはなくって一安心(笑)。
私自身がリチャード・ロジャースさんをあまりわかってないからかもしれないけど、ちょっと退屈な場面が多いショーという印象です。
思いっきり寝不足の日に観に行ったので「お芝居で寝ちゃうかな?」と思ったんですが、お芝居は大変楽しかった。その代わりショーでちょっと意識が消えそうになりました(笑)。
私にとってはお芝居のりかさんの相手役はこうちゃんで、ショーの相手役はわたるさんという感じでした。次回はぜひ「りか・えみくらコンビここにあり!」って言うものが観たいです。
■ カレン |
Date: 2002-09-02 (Mon) |
いつまでも暑い日々が続くきますが、JUMMYさんそして皆さんお変わりありませんか。8月31日月組公演「長い春の果てに/With a in my heart]を観劇してきました。気のついたこと等をつれずれに書かせていただきます。
劇場入り口では、さばきの人が50人ぐらいおられたでしょうか。チケット売り場の掲示板にも、当日券がAとBがあるように案内されていました。次の公演「エリザベート」に関心が行っているのでしようか。
「長い春の果てに」は結構面白い作品でした。所どころにコミカルな場面も入れてどんどんストーリーが進んで飽きさせないかんじです。
最初の頃の脳外科医に扮する紫吹 淳が、手術の失敗で落ち込み狂乱の夜を過ごす場面は前の「バラの騎士」の同じような役を思い出したりした。又解剖講義の場面は劇とは言え、御遺体を愚弄するようなセリフは、ちょっといやでした。
でも次第に エヴァ( 映美 くらら)が出てくるあたりから明るくなってきました。映美 くらら が少女を可愛らしく演じ、それにふりまわされる紫吹 とのからみがとてもおしゃれな感じで楽しいです。
ステファン(紫吹)の前の婚約者の 汐風 幸は芝居が相変わらずうまいです。又女役のスタイルもぴしっと決まって美しいです。外部出演の経験で女役が違和感なくみることができるようになったのかもしれません。それにくらべて 大空 祐飛 の女役はスタイルは良いし髪型もきれいなのですが、元気がよくて、宝塚的な女役とはちがいましたね。
エヴァ( 映美 くらら」に続いてクロード(湖月 わたる)も脳腫瘍になるのですが、湖月が、ベットで目隈をつけてセリフを言うところは、「望郷は海を越えて」の蔵人が凍傷にかかる場面と良く似ているとおもいました。名前もよく似ていますね。湖月 は下級生の頃はかっこいい、さわやか青年役もよくみたのですが、最近の大劇場公演では体の大きさからか、怖そうな敵役みたいなのが、良くまわってきますね。大変上手に演じていますが、にこやかに笑っている役もそろそろ見たい気がします。
最後の方の場面でステファンがスペインへ行ったらしいのですが、前が病院の場面で静かだったのが、急にスパニッシュダンサーが、でてきたのが、あまりにも唐突だったので、「ヘエー」と思いました。でも最後の主役の二人が結び合う所は良い感じで二人がとてもきれいでした。
さて主役の紫吹 淳 最後まできざに演じていました。ズボンの股上を少し浅くしていて、はやりのヒップハングボトムのようでこれは、脚の長い 紫吹 でないとはけませんね。とにかくかっこいいのひとことです。
声はとても良いとはいえませんが、前にひどく痛めていたのを聞いていますので今回は良くなったのかとおもったりしましたが、よくわかりません。
とにかく芝居の間じゅう両手をひろげて、上下させてセリフを言っているみたいでこれが、紫吹 流というものかしらと納得してしまいます。
髪型は金髪で子供のような感じにしていてそれはそれでよく似合うのですが、次のショーでは、きれいなリーゼントになって登場するのですからその変化に感心してしまいます。
月組は男役も女役も人材豊富です。芝居のレベルも高いとおもいます。 夏河 ゆらは 登場するだけで何かやってくれるのでは、と観客が期待しているたいです。
若手では、月船 さららがしっかり演じていましたし、楠 恵華 などもすっきりしていました。
ショの方は 岡田 作品だけに 最初の方はエンビや白いワンピースの上品な調子がしばらく続きましたが、チャイナ・ドールの場面で 紫吹 のきつい切り込みのチャイナドレス姿で感じがかわりました。続いて 紫吹 淳はだるま姿にもなりおどろきました。トップスターのこんなのめずらしいですよね。たしかに大変きれいでしたが。
エーデルワイスの場面の 映美 くららは可愛くて歌も上手になっていましたが、横にいる 草風なな と 彩橋 みなの少女がとってもかわいいです。
今回のロケットは、衣装も良いし振りもオーソドックスですが、すっきりとしていて若さあふれ楽しませてもらいました。
「長い春~」は、結構おもしろい作品でした。所どころにコミカルなところがあり、飽きさせる所も少なくどんどん進んで行く感じです。
■ JIMMY |
Date: 2002-09-01 (Sun) |
月組大劇場公演「長い春の果てに/With a Song in my Heart」を観てきました!
「長い春の果てに」は石田先生の最新作。
やっぱり私は、石田先生作品が好きですね。どこがと言うと、生徒の持ち味を良く押さえていて、それを楽しんで生かしてくれる所が。ファンのツボに来るのです(^_^;)。
今回も、紫吹淳と映美くららの持ち味に良く合った作品であった事が一番。私にとって、宝塚の作品の良し悪しは、「出演者の良さを生かした作品」であるかどうか、というのがとても大事なんだなぁ、と改めて思いました。
名作なのは「ガイズ&ドールズ」ですが、私はこの作品の方が、断然見ていて楽しいです。
「世界で一番好きな人」の映画は観ていないのですが、プログラムにある解説文は読みました。実際の舞台は、いかにも石田先生~、な、下に書いた前評で期待した通りの(^_^;)、かなりコミカル色の強い作品になっています。
初見の時は、ギャグの部分というよりは、タカラジェンヌが話すには生々しすぎる台詞の方に、何回か目眩を覚えましたが(^_^;)、まぁ、石田先生だからね、と、流せば大した事はないです(^_^;)。
それよりも、専科の湖月わたる、汐風幸を含め、大和悠河、汐美真帆、霧矢大夢、大空祐飛の4人にまで、それなりに意味のある役をつけてくれた涙ぐましいサービス精神(;_;)の方を、高く評価したいです。
幕開け、紫吹がいきなり黒のスーツで、美女を侍らせて踊っているのにびっくり。「医者が何でそんなにカッコ良いねん。」と思わずつっこんでしまうのですが、ここはまず、見せとかなきゃならないでしょう、というノリ。
終盤も、スペインの無医村で診療所を開く・・という名目で、繰り広げられるはスパニッシュメンバーを引き連れて、かっこ良く踊る紫吹(^_^;)。
・・どうもありがとうございます~、石田先生m(__)m。
紫吹は髪型を金髪サラサラにしていて可愛かったです。スーツスタイルが抜群に良く、髪型のせいか、男装したバービー人形のよう(^_^;)。
ダンスの動きに積極的は覇気が、以前よりはかなり見られるようになりましたね。笑顔が随分自然になってきたような気がしました。
演技は雰囲気ばかりであまり共感できないけれど、紫吹風で良いのではないでしょうか。等身大の役で、演りやすいのではないかと思います。
歌はやはり良くないですね。もう三作目なので、やはり喉が悪くなっているのだと、諦めるしかないようです。後半クロード(湖月わたる)が亡くなってからのナンバーを、感極まって声が出ない風に、歌わずに済ませているのですが、本来なら歌で心情を表して欲しい所です。
映美はピッタリ! 今回は等身大の役で、見ていて気持ち良いです。しぐさや表情に、ステファン(紫吹)を思う気持ちが、良く伝わってきました。
その少女が大人になって・・という展開なので、ラスト二人が寄りそうハッピーエンドに違和感なく、初めて共感して観る事ができましたね。
ステファンの元婚約者の役が汐風。大人の良い女風で、見た目はとても素敵でしたが、ステファンに対して未練がすごーくあって、「男と女の間に友情が成り立つという事を証明する為に生きているのではないのよ」とか、「(ウサギの真似をして)私は飼ってもらえなかったけど?」とか・・私にとっては目眩ポイントだったベタな台詞(^_^;)を一手に引き受けていて、役が、どーしても、好きにはなれなかったです。
演技も月組の中では一人クド過ぎるような気が・・。流石に上手いとは思うのですが。
現在の恋人役が大空。こちらは「男役が演じている」というのを上手く利用したキャラクターで、見ていてとても楽しかったです。髪型やしぐさも良く工夫していて、予想以上にキレイで魅力ありましたね。「このクソガキ~!」がいかにも大空な台詞(^_^;)。
湖月はかっこ良かったです。紫吹に敵対する存在感があって、「出てくれてありがとう」と思いました。
白衣を翻して、颯爽と銀橋を渡るナンバーが大好き(^_^;)。パワーがあって良いです。
汐美は他のスターと比べると辛抱役だと思いますが、スーツ姿と髪型がスッキリとしていてキレイだったので、今回は良しとします(^_^;)。正義感溢れた、ソフトな雰囲気の好青年役で、オフの汐美のイメージに近いです。最近恐めの役が多かったので、たまにはこんな役も良いな~、と思いました。
ギャップがすごいと言えば、ブリスの大和。随分三枚目に役作りしていて、びっくりしましたが、とても可愛かったです。ステファンと対等な親友にはどうしても見えず、せいぜい弟分という所ですが・・。
アルノーの霧矢は良い役でした。ツナギが似合って男らしく、霧矢らしく、かっこ良かったですね。汐風とのシーンも良かったです。
紫城るいがキーパーソンとして一場面で美しさを発揮。月船さららも正義感ある青年医師の役で活躍。
北翔海莉と花瀬みずかの研修医カップルも可愛かったです。
以下、月組若手が研修医、スパニッシュダンサー等で集団で活躍していて、なかなか充実して面白くなってきたな、と思いました。
その他では何といっても夏河ゆら。最高です。ありがとうございます(^_^;)。
「With a Song in my Heart」は岡田先生のショー。
レトロなショーで、最近の傾向で言えばテンポが悪いと思いますが、まずまず良い場面もあって、私は結構好きです。
オープニングは黒エンビの紳士&白ドレスの淑女の群舞。司このみ先生の振付は、「琥珀色の雨にぬれて」のオープニングを思い出しました。上品で好きです。
プログラムを見るとやはり・・と思った「少年時代」は、過去の作品のリメイク。「シトラスの風」でリメイクされた「花占い」にも似ています。あまり面白くなくて、時間が勿体ないと思いました。
紫城も、ああいう少女役よりは、大人っぽい役で抜擢して欲しいですね。
思い出の40thは、オーソドックスな中詰場面。
オリエント・ファンタジーは、大和中心に汐美、大空、月船、北翔の士官5人組がキレイ!
その名の通りの甘~いファンタジー場面で、こういう場面が好きな私って、やっぱり宝塚ファンだなぁ~、と思いました(^_^;)。大和にはこういう役を振って欲しいのよ! という見本のような設定です。
汐美でも、アメリカ人士官とオリエントの娘とのロマンスを、きっちり感じさせてくれたこのナンバーが一番好きでした。
そしてチャイナ・ドール。女役の紫吹のかっこ良い事! 足の長い事!「どうも見せて頂けてありがとうございます」という場面(^_^;)。
チャイナ服の湖月もかっこ良く、リフトの迫力は凄い。でも、体を痛めないでしょうか・・心配です。
この後の男役の群舞も、「BLUE MOON BLUE」のイスラエルの星を思い出させるかっこ良さで、目が離せません。
「全ての山の頂きめざして」は「シトラスの風」の「明日へのエナジー」位の迫力が本来なら欲しかった場面だと思いますが、人数不足でイマイチ。
ロケット前の汐美&大空のナンバーはかっこ良い。ロケットもウエスタンで面白いです。真野すがたがセンターで目立っていましたね。
花城アリアのエトワールは、派手さはないけれど良い声でした。
■ JIMMY |
Date: 2002-08-23 (Fri) |
「長い春の果てに」はフランス映画「世界で一番好きな人」をモチーフにしたラブ・ロマンスだそう。
その映画はまだ観ていないのですが、聞く所によると、ちゃんとしたシリアス(?)な話だそうで。でも、そこは石田先生、それなりにギャグが入るのかな? と期待・・いや、怖れ・・いや、やっぱり期待しています(^_^;)。
観たら分からないですが、今の気分だと、スカッと軽く楽しい作品が良いな、と思うんですよね。折角の石田先生ですし・・あのメンバーですし。
こうちゃん(汐風幸)やゆうひ君(大空祐飛)が女役だそうで、その辺りも本気なんだか、ギャグになるんだか・・気になる所です。
「With a Song in my Heart」は岡田先生のショー。ロマンチック・レビュー・シリーズで大人気だった岡田先生も、最近は手放しでは期待できないのが辛い所(^_^;)。
今回も、あの月組メンバーに「『君が歌、わが心に深く』って、一体誰の歌が『深く』なのさ?!」と誰もがつっこんでしまうタイトルではありましたが(^_^;)、リチャード・ロジャースの音楽の事だったんですね。
宝塚ファンにはお馴染みの、ミュージカルの名曲が沢山出てくるのかな・・と、ちょっと楽しみです。
皆様の書き込み、お待ちしております!