春麗の淡き光に/Joyful!!
雪組/宝塚大劇場1/1~2/4・東京宝塚劇場3/28~5/4
■ ウシミー |
Date: 2003-05-03 (Sat) |
昨日「春麗の淡き光に」&「Joyful!」を観てきました。
生まれて初めて前から4列目で観劇し、遠くで観ている時と違って客席と舞台両方の空気(気の流れ)が伝わってきて、疲れてしまいました。高価な物を食べなれない人が鯛を食べてお腹を壊す様なもんでしょうか。良い席が合わない人間もここにいるのです。
いつもと違う気分を味わっている中で、一番に感じてしまったことは、”宝塚のトップスターという人は、3000人のお客さんを釘付けにする事が唯一できる舞台人”と色々な役者さんから聞いた事がありますが、3000人のお客さんを釘付けにするということは、3000人の人(気)の重みが1人のトップスターさんに乗っかっていると言う事で、その3000人を支えられなければトップスターとは言えないのではないかと今回雪組新トップスターの朝海さんを観て思ってしまいました。
3000人のお客さんを支える力とは、華であり気迫であり技術であり自信であり。トップスターに”なれる”と言う事は、並大抵な事では無いんだと言う事が今回改めて感じた事です。
普通は2番手時代に色々な事について自覚していくのだと思いますが、朝海さんにしても春野さんにしても2番手時代が無い分、突然トップになってしまい本人もつらいだろうな~と思ってしまいます。
でも、なってしまった以上頑張って欲しいです。
前置きが大変長くなってしまいましたが、本編の方は皆さんが書かれていらっしゃる事の中で当てはまる部分が大きいので簡単に書きたいと思います。
「春麗の淡き光に」
全く期待して行かなかったので、思ったより楽しめました。
日本物は分かりやすいに限ります。
人の心は本来素朴なもんだと思います。
だから、あまり大きな飾りが無く、単純明快で素直な話が一番日本物に合っているのでは無いかと思います。
ですから、○です。
しかし、衣裳だけはもうちょっと華やかでも良いのでは・・・と思いました。お披露目公演なのに少し可愛そうでした。
「Joyful!」
前回も言いましたが、私はショーは全く期待していないので、衣裳が綺麗で、歌とダンスが上手ければまずまずOKを出してしまうのですが。
でも、今回は上記の事をクリアしていても満足できませんでした。
もしかしたら、藤井先生のショーは好きでは無いかもしれないです。
途中で眠くなってしまったので。
あんなに激しいショーなのに、眠くなってしまったと言う事は、面白く無いのだと思います。
そして、全体的に殆ど記憶が無いです。
頑張っていらっしゃった出演者の方には大変申し訳無く思います。
と言う事で、今回は本編の感想よりも”トップスターについて”が長くなってしまいました。
■ ゆーみ |
Date: 2003-04-29 (Tue) |
公演評は、基本的に良い印象を持ったものでないと、宝塚ファンとしては書きたくないと思う。しかし、今回は様々な巡り合わせで、5回もの観劇となった公演を見終わって、やはりまとめておきたくなった。こんな文が書ける場は今の私にはここしかない。ちなみに私は現在のところは花星以外の組は2回、多くても3回の観劇である。
「春麗の淡き光に」
この作品は、見てもいないのにあらすじを聞いただけですぐ思い出されたほど印象に残っている作品であった。と言うのは30年以上も昔、甲にしき(現東京宝塚劇場・小川支配人)主演で大劇場でのみ上演され、東京の私は見ることができなかったのだが、かなりの好評が伝わってきたし、舞台写真を見ても「見たい!」と思わせるものがあった。そして当時の植田氏は正に働き盛りの劇作家であった。その作品を書き直したとはいえやっと見られると胸ときめかして出かけたのだが・・・。
主人公に共感できないのが致命的であった。というより主人公が何を考え、そして作者が観客に何を訴えたいのかさっぱりわからなかったといおうか。宝塚のトップが演じる役とは共感もしくは心酔なくしては成り立たないと思う。このような共感も理解もできない役をお披露目の朝海にあてるとは、製作陣のセンスを大いに疑う。それとも演者の個性の問題だろうか。実際、朝海は得手・美点とするもの全てを封じられているような感じがした。
脚本としては、植田作品にはありがちなことだが、難解な四字熟語(漢語である)を女性にまで使わせるのもおかしいし、いきなり歌詞のなかで「人生」などという現代語が入るのも非常に違和感がある。ベテランなればこそ、どうかもっと美しい納得の行く日本語を聞かせてほしい。
舞台転換も暗転による銀橋、カーテン前の繰り返しで平板。唯一変化の見られたのが市原野の知親、忍の場面で、脇役の場面が一層印象が際立ってしまった。
衣裳については雑談のページでも書いたが、愛情の感じられない着回しは本当に悲しくなる。また終幕で、兄が甲冑に身を固めて総大将をやっている山中を、その軍勢には保昌までいるというのに、弟が殿中同様の姿でいるというのも、まったく合点がいかなかった。
そして今の雪組の布陣にこの作品では(トップが淡い個性ということもあろうが)「出来る」人ほど「やりすぎ」という印象を与えてしまっている。未来、愛、早見、そして組替え前と言うことでまたひとつ開眼したかのような立樹、みな上手い。上手いのだがどこかくどい感じがしてしまう。貴城、壮あたりが無難なところであろうか。特に貴城の甲冑姿の美々しくも頼もしいさまは大いに楽しめた。
「Joyful!」
同じ組で「On the 5th」をやっていなければもっと楽しめたかもしれない。そこへまた藤井作品お馴染みのスピリッツが出なければもっと新鮮だったかもしれない。お国めぐり風ショーだと思うが、国カラーが濃厚に出ていない。いつも大勢が舞台にいて賑やかではあるがまとまりのない印象となった。また娘役にブーツやホットパンツを履かせるのも藤井氏の趣味だと思うが、これまた体型の欠点を強調しがちで好きではない。
印象に残った場面、好きな場面も特にない。ひたすら生徒でもっていたような気がする。中でも私が毎回楽しみにしていたのは音月である。伸びやかなダンスと歌声、それ以上に「今が旬よ!」といわんばかりの、少々やりすぎの感さえある活き活きした表情、特に白いピアノの精はキュートで魅せられた。壮も淡麗な個性に加えてスペインでは珍しくけだるい眼差しを見せて、新境地を感じた。貴城の巻き毛の似合うことといったら思わず微笑んでしまった。だがここで黒ブーツというのが如何にも不釣り合いで、衣裳の方の手落ちではないか。娘役では白羽の艶やかとさえいえる華がすばらしい。トップコンビについては次回に期待というに留めたい。
と、いちおう両作品について書いたものの、褒めるところが殆どなくて忸怩たるものがある。実は以前2回書きかけてはやめた。観劇を楽しみにしている人にこんな文を読ませてなにになるのだろうとも思っていたが、あと数日の公演となった今、やはり書かせていただいた。これで、なんで5回観劇できたのかというと、やっぱり私は宝塚そのものが好きであり、生徒の頑張りを見るのが好きだからだろうと思うしかない。Jimmyさん、ここまで辛口の文でもよかったでしょうか。
■ すっぴん |
Date: 2003-04-29 (Tue) |
今回の雪組東京公演、初日は普通に見て、次の公演は芝居のみ、そしてラストは新人公演という変則的な観劇になってしまいました。
朝海ひかるのトップお披露目公演、芝居は期待せず、ショーは結構期待して・・・
で、感想は、この作品でお披露目はちょっとツライな、でした。
経験不足の、TVゲームの主人公コムちゃん(朝海ひかる)が、
強敵に挑戦している感じでしょうか?
もう少し、経験値を貯めてレベルアップしてから見たかった作品です。
パワーがちょっと足りないぶん、特別なアイテム(衣装・役・演出)で、主人公をサポートすれば、受ける印象も違ったのに~と残念!
お芝居の『春麗の淡き光に』は、破綻もなく、とても分かりやすい。
登場人物が少なく、どちらかというと地味な作品なので、何度も見るには、ちょっと辛いかもしれませんが、幕開きの総踊りも華やかで、「思ったよりいいじゃない」と思いつつ見てきました。
コムちゃんの日本物、しかも植田作品。
「大丈夫かな?」と心配していましたが、お化粧もきれいだし、歌もきちんと歌っていたし、保輔と保昌の二役も、うまく違いを見せていました。
ただ、もっとたっぷりとした、台詞まわし、動き、歌の方が
このお芝居に合うとは思いますが・・・。
そういう意味では、頼光の貴城けいの方がこのお芝居に合っている。
日本舞踊はちょっと難ありですが、ここぞという場面での、自分の見せ方がうまい!
衣装も良く似合って、美しい公達ぶりでした。
若狭の舞風りら、この衣装と鬘が似合うには、もっと丸みが欲しいところですが、保輔を思ういじらしい気持ちが良く出ていたと思います。
主役コンビよりも、きちんと書き込まれていたのが、知親と忍の夫婦。
この2人が影の主役か?なんて思ってしまいましたよ~。
知親の未来優希、うまい!だけどちょっとやりすぎかも。
忍の愛耀子、この人もうまかった。
鬼童丸の立樹遥、持ち味と役がぴったりとあって、この人が登場すると暖かい灯がともったような感じ。
頼信の壮一帆、姿は平安時代の美しい公達ですが、なんだかつかみどころのない人物。
大江山を妹と一緒にうろうろしている(?)姿は、平安時代に紛れ込んだ現代人のようでした。
ショー『Joyful!!』は、ダンスシーンに見応えがあり、かつての花組を見ているような、印象を受けました。
ヤンさん(安寿ミラ)振り付けのダンス場面を見ると余計にそう思うのかもしれません。
ヤンさんのパートをコムちゃん、みきさん(真矢みき)のパートをかしげちゃんに振った感じ。
下級生まで活躍の場が多かったし、ダンスの得意なトップコンビの動きは良いし、客席降りもあって楽しいはずなのに、なぜか物足りない。
コムちゃんの魅力は、クールで、悪魔的でそのうえアイドルなところだと思うのですが、アイドルの部分があまり生かされてないせいなのかもしれません。
シンプルな衣装で、クールに、ときに妖しく踊るコムちゃんは魅力的だけど、ヤンさんとは持ち味が違うのだから、可愛い部分や甘い部分をもっと見せて欲しかった。
ラストのピンクの衣装のトップコンビは、可愛いらしく、
お似合いで、ここを見てなぜか、ほっとしました。
そして、新人公演。
幕開きの”花の若衆A”は、天勢いづる。
小柄ですが美しい若衆姿で、踊りもなかなかの出来。
本公演との大きな違いは、知親を2枚目にした事。
そのために、お芝居の雰囲気がより華やかになったと思います。
主役の音月桂、見た目は可愛いけれど、骨太な芝居で
全体を引っ張っていくパワーがありました。
保輔と保昌の違いはあまり見えませんでしたが、台詞と歌にタメがあって、今回の作品にはピッタリでした。
若狭の山科愛は、本当に小柄で可愛いかった。
主役2人が並ぶと、お人形のよう。
もっと歌で若狭の気持ちを表現できたら、いじらしさがより伝わってきたと思います。。
頼光の聖れい、この人が一番新人公演らしかった。
お化粧も、お芝居も頑張って~。
どことなく自信なさげに見えて、保輔の親友というより弟分のように見えました。
知親の天勢いづる。
2枚目の演じる知親は余り重くなりすぎず
私にはこちらの方が、気持ちとしてはぴったりきました。
頼信の凰稀かなめ。
本公演では、”つかみどころのない人物”に見えたので、新人公演ではどうなるのかな?と思っていたら、やっぱりつかみどころのない人物だった(笑)。
立ち姿は良かったですが、本役の壮一帆とそっくりな芝居で驚きました。
忍の舞咲りん、歌も芝居も上手いです。
台詞まわしに独特の抑揚がある為
芝居がくどく感じる時がありました。
鬼童丸の宙輝れいかは本役とは違った良さがあり、
藤原兼家の奏乃はるとは、難しい役を自分なりにこなして敢闘賞もの。
虎熊童子の貴船尚、この人にこの役、歌劇団狙ってるとしか思えません。
蘇芳の白羽ゆり、本公演でもそうでしたが、どこにいても目立ちます。
■ 莉花 |
Date: 2003-02-04 (Tue) |
先日開催された「バレンタインSP」に行ってきました。
「春麗の淡き光に」
観に行く前は、結構厳しい観劇報告などをいろんなところで見ていたので覚悟していったのですが、結構楽しかったです。私が日本物が好きなせいもあるかも分からないけど、泣かせる所は泣かせ、悪は思いっきり悪、で分かりやすくて面白かったと思います。
ただ幕が開いてから話に入るまでがちょっと長い・・・。チョンパは華やかでとてもいいから、あそこでトップさんも皆で出て、もう少しあっさりと終わっても良かったのでは?観ながら星の中国公演の長々とした幕開きを思い出しました。
コムちゃん保輔、まだまだ小さい印象で「こっちを見ろ~~。」っていう力強さは感じられないけど、心配した歌もよく、がんばってるな~~という印象。ただ私はもともとコムちゃんの声が苦手なもので、台詞の声、特に保輔の時の声にはちょっと聞き取りにくさがあったように思います。私としては弟の保昌の時の方が可愛くて頼りなさそうでコムちゃんに合ってるなあと思いました。
舞風若狭。何処でも笛を握り締めて「保輔さま~~~。」と言っている印象。台詞の声が聞き取りにくく、印象が薄い。でも今回の脚本だとラストシーンにかかわってくるわけでなし、どうにもこうにもしようのない役どころなので次回に期待、というところでしょうか。
あとはやっぱり野依知親の未来優希。上手いわ~~。銀橋を唄って渡りきったのにはびっくりしましたが、その歌がいちばん耳に残っていて、忍との歌の掛け合いもよかったし・・・。思わず出てきただけで視線がそっちに行ってしまう・・・。いいことかどうかわからないけど、今回の舞台でいちばん印象に残った人でした。後は、頼信の壮さんが綺麗だな~、と思って観ていました。
前回観た舞台が、舞台がぐるぐる回っていた「ガラスの風景」だったので、幕前で芝居が進行していくのを見て、「宝塚を観ているなあ。」という感じがすごくしました。
あと気になったところは、ラストシーンのところで保輔と頼光が「わし」「わし」と自分のこと言うのが気になって、気になって・・・。汝鳥さんとかが言ってもまったく気にならないと思うのですが(すみません)、なんかコム・かしげの両人が言っているとおかしくって・・・。あれだけ何とかならないかしら、と思いました。
「Joyful!!」
私はどうも藤井先生のショーが苦手のようで・・・・。今回もどうもダメでした。
ダンサー同士のトップさんで、たくさん(3回くらい?)2人で踊る場面があったけれど、私はあんまりダンスのことがわからないから、結構みんなおんなじ感じに見えて、退屈でした。
今回のこの感じは私が観た時に、どちらかと言うと歌のところを担当していたかしげさんが喉の調子が悪かったみたいで、声があまり聞こえてこなくって・・・、ということも原因のようで、もっと調子のいい時に観たかったな~~と思いました。
全体に音神の場面と、2人のダンスと、皆で「ジョ~~イフル」って歌っている繰り返しのような感じで、曲もあまりのれなくって・・・。
今回はバレンタインSPという事で客席半分が男性。幕間のロビーの所のタバコの煙がすごくって、トイレに行った私は、これで気分が悪くなってしまって、もしかしてショーの印象が悪かったのは、私の体調不良によるところが大きかったのかもしれません。またビデオででも見直せたらゆっくり観てみたいと思います。
■ ベール |
Date: 2003-01-24 (Fri) |
雪組新人公演「春麗の淡き光に」に行って来ました。
私事で余談ですが、私は新公の時はいつも会社を定時ダッシュし(^^;、10分遅れで新公を見るというのが、習慣になってます。どうしてもオープニングが見たいと思う時のみ、会社を早退しております(^^;。そして今回、私はいづるん(天勢)ファンですが、最初10分に特に見せ場がないな~と思い、いつもの通り10分遅れで劇場に入りました。そうしたら、なんとオープニングのみ、かしちゃん(貴城)の役(花の若衆A)がいづるんだったようで・・・終演後その話を聞いて、ちょっと泣きそうになりました。かなりショックでした・・・
というくらい、いづるんが好きです(^^;。かなり偏った感想になりますが、ご了承下さいm(__)m。
今回の作品は、植田作品のわりにはそんな大芝居でもなく、大きく盛り上がりもなく、そういった意味で新人公演としては、なかなか難しい作品だったかな?という印象が残りました。それでも実力派な雪組若手達、十分見応えのある舞台だったと思います。
藤原保輔(朱天童子)/藤原保昌:音月(朝海)は、「猛き黄金の国」以来、2度目の新公主役です。「バッカス」マンドラン(安蘭)、「猛き」岩崎(轟)で、あまりにもすごい新人だ!何でもできる人だという印象が強かった桂ちゃんですが、その後新公・バウと色々な役を見ていくうちに、苦戦する役も多く、思ったほど実力派人ではないのかなと思い出しました。そして今回の新公を見て、私の中で、実は結構不器用なのかも?という結論に達しました。それでも、基本的には上手い人だなと思いますし、そういう面が見えた今の方が何だか愛おしく感じてしまいました(^^;
今回は保輔と保昌という2役だったのですが、コムちゃんのちょっとアホっぽい役作りに対し、桂ちゃんは保昌を結構大人しく作ったためか、あまりその違いがはっきりしないような気がしたのは、難点でした。しかし、保輔に関しては、コムちゃんが皆に支えられてる頭領という感じだったのに対し、桂ちゃんは皆を引っ張ってるというか、真ん中にいるのがとてもしっくりきます。そういう持ち味の違いというものが、まずすごく感じられました。
強い意志を持った人物で、彼の理想や夢が伝わってきたのは良かったのですが、若狭に対する思いがいまいち伝わってこなかったように思います。桂ちゃんは、なかなか甘い演技をするような気がしていて、実は、恋愛部分に関しては結構期待していただけに、少し残念でした。ただ、これは本公演も同様なので、脚本のせいなんでしょうか?歌は、前回の新公でも思いましたが、意外なことに結構不安定なんですね。歌い上げる部分は良いのですが、歌い出し等が少し音程がぐらつくのが気になりました。
若狭:山科(舞風)は、本公演を見ていても、何とも為所のない役で、少し気の毒な感があるので、何とも感想が書きにくいですね。本役のまーちゃん(舞風)もですが、しなちゃん(山科)も、とりあえず日本物化粧が似合ってないのが気になりました。また、「凱旋門」役替わり(ユリア:千咲)で、苦手そうだった歌に関しても、そう進歩がなかったのが何とも残念。あとは、大きいお兄ちゃんたち(聖・凰稀)に囲まれて、小さいのが目立ってしまったのも可哀相。と、あまり良い部分を見付けることができなかった気がするんですが、まずは役自体に問題有りなので、何とも言えないような・・・全然感想になってませんね。子役しか似合わない人で終わって欲しくないし、お芝居はできる人だと思うので次回に期待します。
源頼光:聖(貴城)は、本公演を見たときから、2番手っぽくないあまり目立つ役ではないかな?と思ってましたが、かしちゃんが演じるから良い役に見えるんだということを再認識。ひじりん自身、今までの新公を見ていても、そうお芝居の得意な人ではないので、こういう役は難しいだろうなと思ってましたが、かなり印象が薄かったです。セリフ自体は前回新公より聞き易くなっていて、確かに進歩は伺えたのですが、頼光という役の、家のことと親友のことで揺れ動く複雑な思いを表現するには至ってませんでした。あとは、こちらもお化粧があまり綺麗でなかったかな・・・
野依知親:天勢(未来)は、本公演を見たときから、どちらが2番手か分からないかも・・・というくらい、出番といい、セリフといい、トップとの絡みといい、かなり良い役です。正直、本公演を見たときから、かなり新公に期待してました。そして、日本物ということで、いづるんの欠点である背の低さというものはそれほど目立たず、洋物化粧では地味になりがちな顔も、日本物だとかなり端正で綺麗な顔立ちになる、この2点においてかなり有利であったと思います。
知親としては、ハマコちゃんとは全く持ち味が違うので、かなり違った役になってました。兼家に検非違使の任を解かれる場面での冷たい悪魔的な表情は、保輔に対して怒りや執念というよりは、獲物を追いつめるという執着っぽい感情が表れていたように思いました。その表情は、私的にはとってもツボだったんですが(^^;、そういう執着が、ラストシーンで解けていくのがどうしても繋がらず、少し違和感を持ってしまったのも事実です。そして、そういう冷淡に見える一方で、妻に対しての振る舞いは、邪険にしてる時ですら暖かさが感じられ、特にラスト2人で寄り添い去っていく場面は、非常に優しく穏やかな雰囲気で、私としては大好きなシーンでした。
歌は、多分桂ちゃんの歌に比べ歌いやすそうに感じましたが、それでも、かなり上手く聞こえました。それはカゲソロも同じで、エンカレ以来何度かソロを聞いてますが、歌によりけりではあるものの、声は男役してるし、音も比較的安定してるし、やはり上手い人なんだろうなと思います。
鬼童丸:宙輝(立樹)は、「猛き」のアーネスト(天勢)での凝った役作りが印象的だった人で、その後もお芝居が上手いような気がするな・・と少し注目していたのですが、その予感は当たってました。前述したように、桂ちゃんの保輔がしっかりした人物なので、本公演のような関係とはまた違ったのですが、ただ控えめにひたすら保輔に付き従う、穏やかな中に一本芯の通った人物に見えました。声もよく通り、芝居もよく、スタイルがいまいちなのが難ですが(^^;、なかなか気に入ってしまいました。
源頼信:凰稀(壮)、このHPでは人気の高い(?)かなめちゃん。前回新公同様、なかなか良い役がつきましたが、今回は印象が薄かったです。もともと妹思いの穏やかな人物ですが、その中にも、お兄ちゃん同様熱いものを持っている人物だと思うのですが、穏やかさのみが前面に出てしまい、熱さ・強さといったものが感じられませんでした。また、セリフまわしが壮くんにそっくりなのも気になりました。穏やかさはこの人の特徴であり、多分長所であると思いますが、もっと前に出る演技をしても良いんじゃないかなと思います。
忍:舞咲(愛)も、基本的には上手い人ですね。歌の安定感は以前から知ってましたし、今回も無理なく綺麗に歌えてました。お芝居は、声に少し特徴があり、それが気にかかる時もあるんですが、本公演のあみちゃん(愛)同様、長セリフで場を持たせれる演技ができる人だと思います。
茨木童子:牧勢(麻愛)は、いつものような怪演はなく、今回は普通でした(^^;。この人は、1作毎にお芝居が安定してくるのが嬉しいです。歌はちょっとハズしてましたが、ラスト朱天童子が去る場面の表情、事態を冷静に受け止めて諦めではなく晴れやかでもなく、表現しにくいんですが、そんな微妙な表情が印象に残りました。
虎熊童子:貴船(風早)は、何故みやたん(風早)が新公に?(笑)と言いたくなるくらい似てました。しかし、役としては、みやたんより良かったと私は思いました。何故彼がこの仲間にいるのか、彼がどれくらい朱天童子のことを慕っているのか、ということがすごく伝わってきて、ラストの置いて行かれるシーンでの演技には素直に感情移入でき、本公演で理解しにくかったこの役にやっと納得がいきました。
蘇芳;白羽(美穂)が、何とも言えず元気な演技で、ちょっと浮いていましたね。パワーを持て余してる感じ(笑)。本公演ともに、何故こんな勿体ない使い方するんでしょう?
酒田公時:安城(天希)は、少しメイクに懲りすぎで、いつもの美しさが見れなくて残念(^^;。お芝居は可もなく不可もなくかな。今までそうセリフをもらってない人なので、これからに期待します。渡辺綱:神月(悠)は、正直明日から本役と変わって欲しいと思うくらい良かったです。声が低く迫力があるし、思ったより日本物鬘似合ってました。でも、とりあえず役不足です、もっと良い役付けて下さい。ト部季武:真波(天勢)は、顔が綺麗・お化粧が綺麗!派手な顔立ちで目立ちます。セリフもまずます。貞光:沙央(音月)も大分セリフが安定してきました。ただ、メイクは研究の余地ありだと思います。
藤原兼家:奏乃(汝鳥)は、実は配役を覚えておらず、更に化粧のせいで最後まで誰か分からず見てしまいました。本役が上手すぎるので、手放しに良いとは言えなかったのですが、未熟な中にこれから上手くなりそうな気配が感じられて、ちょっと気になってしまいました。壬生内侍:汐夏(灯)は、ダンサーなのにいつもながらお芝居も達者ですよね。もう少し大きい役が見てみたい人です。検非違使の役人:大凪(安城)が、しっかり男役の声になっていたのが嬉しかった。顔がもう少しすっきりすると良いです。
触れてない人も多いのですが、やはり雪組は全体的にお芝居は安定してる人が多いなと思いました。また、桂ちゃん・いづるんという2人が、小さいながらもパワーがあって上手くて、だからすごく安心して見れるんだと思います。というか、要するに私はこの2人が大好きなんですね。更に、その下の世代も今回見た限りでは期待できる人が多く、やはり雪組新公は、これからも楽しみだなと思いました。
■ カレン |
Date: 2003-01-23 (Thu) |
JIMMYさん 皆さんこんばんは。
1月21日 雪組新人公演「春麗の淡き光に」を観劇して参りました。寒い時期でもあるのか、いつもより人出が少なく感じられました。珍しくさばきもでていました。でもそれだけ熱心なフアンが多いせいか、芝居の間中しーんとして気になる音もありませんでした。
又始まる前に上級生が観劇のため客席に一列になって例のごとく入ってくるのですが、今回は皆にこやかに笑顔でした。よくつーんとした感じの組もあるのですが、女役さんも組長さんもにこにことしていて、スターの 貴城 けいの笑顔も親しみがもてました。男役のなかには、客席の知り合いらしき人と笑って握手している人もいました。フアンあっての雪組って感じでしようか。
「チョンパ」での幕開きや、プロローグの桜の踊りなどお正月らしく、衣装なども豪華で、楽しいです。舞台装置も含めてお金のかかっている出し物だとわかります。
それなのに芝居の流れは、地味なのは、恋愛ものではないからでしょうか。主役の保輔(音月 柱)と若狭(山科 愛)が、愛を語り合う場面が、1場面しかないのは、華やかさに欠けると思います。
芝居の雪組の名のとおり、時代物なのに皆芝居がうまいです。特に藤原兼家の 奏乃 はると は、はじめ誰かと思うようにうまく化粧していて、セリフも落ち着いて、金ぴかの衣装もよくきこなし、安心して見ていられました。ただし引っ込みのセリフが、「皆の者あちらへまいろう」ばかりでは、ちょっと気の毒です。
そして鬼童丸の 宙輝 れいか も 体格の良いのをうまく生かし、きびきびとしていかにも強そうな感じもでているし、最後の方の泣かせる芝居も上手でした。
さて主役の 音月 柱 は、芝居を最後までぐんぐんと盛り上げてひっぱっていきます。前の『猛き黄金の国」の時よりかなりうまくなつたなあとかんじました。
でも 朱天童子の時の背中に弓の束を負って出てくるところは、可愛すぎて御雛さんの大臣みたいで、盗賊のすごみはなかったです。
一番きれいだったのは、弟の 保昌に扮して赤い直垂を着て出てくるところで、年齢にあった役所であったのでしょう。
今回抜擢のヒロイン 山科 愛 日本物の化粧がよくにあってきれいです。セリフもいいのですが、歌になるとちょつと弱いです。でも踊りの扇使いなど流麗です。日舞が得意の人なのでしょうか。
同じく抜擢の 源頼光(本役 貴城 けい)役の 聖 れい
一応最後まで破綻なくやり遂げましたが、まだまだ工夫をしたら、良くなるとおもいます。背がたかいので、弟役の 風き かなめとともにすっきりと舞台ばれがします。
そして知親(本役 未来 優希)役の 天勢 いづる 日本物には、面長な顔立ちが、良く似合っていたし、幕開きの桜の若衆の踊りもきれいでした。芝居の方は、陰のある役をうまくやっていました。間の歌もよかったですし、陰ソロの歌も良くひびいていました。
雪組は、歌のうまい人が多いですね。「サクラ宝塚」の陰ソロの 湖城 ゆきの は、印象は今までなかったのですが、表で一人で歌って欲しい位良い声でした。
今回の新人公演は、皆よくがんばってかなりレベルが高かっ
たと思いました。
■ ひさよ |
Date: 2003-01-23 (Thu) |
雪組、2回見てきましたので感想を。
私、基本的に植田歌舞伎はそう嫌いじゃないです。
へぇ?ってとこはあるものの、今の若手作家には
ない力強さとか。
またわかり切ってる形も好きだったりします。
カッとミエ切って幕閉めるとか。
主役の登場に「誰だ出て来い!」ジャンジャンジャーンと
鳴り物で出てきたり。
くせぇ~と思いつつ、たまらんと思う私がおります。
今回のも不満は多々あれど結構楽しんで見ました。
朝海ひかるさん
朱天童子として登場してすぐ、歌いながら
銀橋を渡るコムちゃんのグッと力を入れた
細い腕がなんだか痛々しく。
しっかりコムちゃん、頑張れコムちゃんと
応援したくなったのはコムちゃんの魅力なので
しょうか?
歌も随分上手くなったように思います。
もっとテンションの低い芝居をするのかと思って
いたら意外にクサイ芝居をしてくれたのも
嬉しかった。あの芝居をサラッとやられたら
目も当てられませんからね。
日本物の化粧も綺麗でもうひとひねり欲しいとこも
あるのですが、お~キレイ~と素直に楽しめたので
それでよし!といった感じです。
ショーではヤンさん振付の場面がさすがにカッコ
よかったです。
イスに座って横向きでセリ上がるのも
すかしたコムちゃんらしくてカッコいい。
舞風りらさん
小さ~い。こんなに小さかったっけ?と思うほど
小さい。終始、腰を屈めた姿勢をしていましたが、
そんなに小さくならなくても(^^ゞと思いました。
大劇場お披露目なのにいきなり別れから始まって
しまうのはちょっと可哀想。
これまた言いたいこともないこともないですが、
雪組はグンちゃん、まひるちゃんと元気、強い
イメージの娘役が続いていたので、まーちゃんの
ヨヨッとした感じが新鮮でもありました。
今度はコムちゃんとラブラブ、がっぷり組んだ
作品を書いてもらおうね、まーちゃん。
ショーでももう少し上背があればなぁと
思いましたがこればっかりは仕方がない。
パカッと娘役にしたら顔を崩し過ぎ(^^ゞと思うくらいの
笑顔のまーちゃん。決して美人じゃないけど
こっちもつられて笑えてしまう。
化粧をもう少し工夫すればもっと可愛くなるはず。
貴城けいさん
全ツーではもっと前に出たら?と思った
かしげちゃん。
今回は美しく堂々とした2番手ぶりでした。
折角のコムちゃん、かしげちゃんの並びです。
もっとふたりの友情を表す場面が欲しかった。
ショーではWトップ並で嬉しい驚き。
おいしい、楽しい2番手時代を存分に楽しんで
成長して欲しいなぁと思います。
次のバウが非常に楽しみですねぇー。
芝居、ショーともに立樹遥さん、未来優希さん、
愛耀子さんの期がいい仕事してます。
芝居の風早優さん、ショーでの天希かおりさんの
存在感も貴重。願わくば白羽ゆりさんレベルの
新進娘役の顔がどんどん出てきて欲しいです。
ショーも今の雪組のチームワークのよさが表われて
いて見ていて楽しく、小粒だけどコムちゃんの雪組も
いいスタートを切ったのではないかなぁと思います。
コムちゃんとまーちゃんコンビはトップコンビが
グイグイ引っ張るコンビではないと思いますが、
組全体がなんだか可愛く、ホンワカとして好きです。
私にとって「見ていて楽しい」それが一番当てはまる
組のような気がします。
■ 辻囃子 |
Date: 2003-01-21 (Tue) |
ロム専でしたが、ちょっと書き込みを。
宝塚大劇場雪組、新トップコンビのお披露目公演。チケットの売れ行きはあまりかんばしくないようで、劇場の入り口はサバく人の壁をかき分けないと中には入れないほどでした。休日でも2階後方には空きがありました。トップコンビの個人ファンが弱いというのもあるのでしょうか。内容はそう悪いとも思わず、どちらかというと私好みです。久し振りの和モノ、青天モノというのですか、オープニングはとても華やかでたいへん綺麗です。これぞ宝塚!とばかりの夢の世界の始まり、桜の吊り枝やその他のセットもいいです。衣装やセットを見るだけでも楽しいです。ストーリーは解りやすいです。後半は心理劇的で少し暗くなるのがちょっとイヤかな。勧進帳みたいな、男の心意気を解り合うとこもあるし。大衆演劇的なクサさも感じなくはありませんが、それも好きなんです。宝塚も様式美みたいなところがあります。
ショーのオープニングもなかなか豪華です。耳に馴染みのあるナンバーが次々と流れて安心感をもって観ることができます。全体としての一貫性に乏しいかなと感じました。でもそれを補うかのように6名の男女のジョイフルクラウンがどの場面にも絡んできます。またリフト場面が多くリフティングの時間も長めで、拍手が来ます。コムさんはじめ組子総出80名の大迫力のロケットというよりラインダンスといった方がいいような感じもよかったです。ダルマでないのがちょっぴり残念かな。それにしてもコムさんのスタイルのよさに改めてびっくりしました。客席降りもありお客さんへのサービスやショーの盛り上げに貢献。まだ2回しか観てませんが2回とも通路の傍だったので感激。至近距離でジェンヌさんと目が合って手拍子を促されたら誰でも自然に手が動いてしまいます。パレードがかなり短縮されてスピーディに流れるのがもったいないです。かしげさんの貫禄と安定感はトップを上回っているのではないかと思えるくらい素晴らしかったです。入りがあまりよくないのは彼女以外の人気スターさんが出ていないせいもあるのかな。でもハマコさんやしいちゃんの活躍が印象に残りました。お芝居もショーも綺麗で楽しいのになぁ。
■ JIMMY |
Date: 2003-01-14 (Tue) |
雪組大劇場公演「春麗の淡き光に/Joyful!!」を、元旦と13日に観てきました。
「春麗の淡き光に」は下記の前評に植田紳爾先生の新作、と書いてしまいましたが、実際は昭和48年の「新・花かげろう」のリメイク版のようです(すみません・・)。
当時とどれ位同じなのかは分かりませんが、とりあえず新作のつもりで観ても、ちょっと古臭く、テンポが遅く、退屈になるお話でした。何度も観るのは辛いかも・・。
でも、古典だと思って観れば、大して怒る程の事もないですし、やはり雪組の日本物は、今も安定感があって良いですね。
幕開けのチョンパも、お正月から嬉しいです。
ただそんな事よりも、初日に観た時には、観劇後「・・・(唖然)」。となってしまいました。
物語中、特にラストの保輔(朝海ひかる)と頼光(貴城けい)との台詞はすごいです。「栄光を夢見て散ったものたちの菩提を弔え」とか、「後は俺に任せろ」とか・・、その他いろいろと。台詞は記憶で書いているので、細かくは違うかもしれませんが。
宝塚内部的に裏読みすれば、ブラックすぎます(^_^;)。どんなに責任ある立場になろうとも、どれ程ファンに怒られようとも、自分の意思表示はちゃんとしてくれる、非常に分かりやすい人です。植田先生。
分からないファンに教えて、呷るつもりはないので、解説はしませんが。考えておられる事が、一目瞭然ですね。
保輔の朝海。まず作品の話ですが、正義感に燃え、仲間たちを従え、攻める男の保輔という役が、朝海の良さを引き出しているとは思えないです。だから、持ち味が出せず、苦手分野に悪戦苦闘しているように思いました。トップ披露公演にそれでは、座付演出家としてあまりにも不親切。・・というか、朝海の良さを植田先生は知らないのではないでしょうか。
ただ朝海自身は良かったです。何より綺麗で、日本物の化粧も良く似合っていましたし、歌も上手くなっていると思いました。二役声を全く変えていて、違いが見えたのも良かったと思います。弟の方の声は、少々バカっぽいですが(^_^;)。
若狭の舞風りら。日本物の化粧が慣れていないのだとは思いますが、あまり綺麗でないのが辛いです。13日には大分良くなっていましたが、もう少し上級生の方が、何とかしてあげて欲しいですね。折角の雪組ですから。
でも、ショーの方も含め、舞風自身も少し痩せて面変わりしているような気がしました。とり戻して欲しいです。
役は、本当に発散も救いもない役で(^_^;)可哀想でしたが、保輔を一心に慕う気持ちは良く出ていましたし、実力的には不安がなく、頼もしいです。
頼光の貴城。もう「殿」再び(^_^;)という感じで、ノッてましたね。化粧といい、衣装といい、台詞の声といい、安定していて、凛々しい若武者振りでした。
また知親の未来優希が大役で、男らしく、真面目ゆえの悲しさも見えて上手かったです。足を引きずりながらも、銀橋ソロで歌っていたのには感動(^_^;)。
妻の愛耀子も大役でしたが上手くて文句なし。
以下、立樹遥、壮一帆ら若手のポジションも上がり、風早優、麻愛めぐるなどにも活躍の場があって嬉しかったです。
「Joyful!!」は藤井先生の新作ショー。今回も良かったです。ショーになると一層、雪組の代替わり、若手のポジションアップが感じられ、新しいトップの朝海を盛り立てていこうという気風が強く感じられました。
組の伝統カラーは崩れ去ろうとも、また新しい組のカラーが出来上がって、ちゃんと感じられるものなんですね。
芝居、ショーを通して、未来優希の頼もしさには目を見張りました。上手いのは知っていましたが、今の雪組にとっては、本当に貴重な人になったと思います。
その未来以下、音神役のメンバーは実力派揃いで楽しい。若手抜擢組の澪うらら、神月茜も良い声を聞かせてくれました。
好きなのはプロローグの楽しさ。「Let's JAZZ」や「ゴールデン・デイズ」のような雰囲気かな。
そして、中詰のスパニッシュナンバーによる、王道メドレーが嬉しい! 音月桂や白羽ゆりまでパートがあるんですよ。この場面の白羽は、男役を引き連れているのが似合っていてかっこ良いです。
他の場面も好きですが、キューバやパレードは衣装の色合いがイマイチで、やっぱり藤井先生だなぁ・・とも思いました(^_^;)。
貴城は音楽家のコスチュームが美しく、貴城らしい場面ですね。この場面の音月や天希かおりたちの鍵盤も、衣装が大胆だけれど綺麗。
朝海は中詰のスパニッシュも良いですが、ANJU先生振付のスーツ姿のダンスも流石にかっこ良いです。確かに、今現役の生徒にANJU先生が振り付けるなら、朝海ですよね。
朝海と舞風の大階段デュエット。薄いピンクの衣装で花嫁のベールを取ったりなんかして・・、見ている方が照れるシュツエーションでしたが(^_^;)、可愛くて良かったです。
■ ルナ田 |
Date: 2003-01-12 (Sun) |
今日、12日の雪組公演「春麗の淡き光に」と「Joyful」を見てきました。
こむちゃんとりらちゃんのお披露目公演。日本物ということで、楽しみにして行ってきました。今日で最初で最後なので、感想も書いておきます。
まずこむちゃん、すごく男っぽく感じました。声があんなに低かったかな?弟役の時は声を高くしていて、区別がつきます。声もだけど、しぐさも何もかも非常に落ち着いた芝居で、堂々としたものでした。今日はオペラを余り見なかったので細かい表情はわかりませんが、感情は十分伝わってきたし、こんなに芝居ができるんだと感心しました。歌は、まあまあ合格点かな。声量もあるし、上手じゃないけど、下手でもなかったです。聞きづらい歌じゃないのでまあまあかな。これからどんどん上手くなっていくかな・・と期待します。
りらちゃんは、日本物は・・ちょっと似合わない気がします。ふっくらしている顔の方が似合いますよね。でも、芝居というか、保輔への気持ちは表現できていたように思います。私はりらちゃんの声が高すぎて苦手なんですが、歌でも高いですね。ただ、ショーで低い声で歌う場面があって、その声はとてもよかった・・・。無理して高い声を出してるんだろうなあと思いました。
かしげちゃん、いやあ、立派な2番手でよくぞここまで・・という親心が出てしまう感じです。昔の雪組をよく見ていたので。綺麗だし、日本物似合いすぎ・・・ため息がでそうなぐらい。どの衣装も鬘も似合ってますね。最後のこむちゃんとの二人の場面なんて、友情と自分のすべきこととの板ばさみで悩むかしげちゃんに泣かされました。こむちゃん同様、堂々としたものでした。
役的には少ないのでしょうね。プロローグで出番が終わりなんて人もいるんじゃないかな。それがちょっと気の毒でした。
立ちまわりもありましたが、さすが、雪組ですね。かっこよかったです。主要な役は、それぞれよく合っていて、いい配役だと思いました。組長の女役もね。違和感なく見ました。
話は・・こむちゃん自身がどうして朱天童子をしているのかということを話さないので、他の人の話から判断するしかありません。自分の口で語らせて欲しかったです。
全体によくできたお芝居で、出演者もしっかりお芝居している!!と思う公演でした。
ショーは、パワフルにこむちゃんを盛り立てて、やって行こうという雪組のパワーが感じられました。ここでもかしげちゃん大活躍。こむちゃんとりらちゃんは二人で踊る場面も多くて、踊れるコンビはいいなあと思って見てました。ヤンさんの振り付けの場面の男役かっこいいです。スーツあり、コスチュームあり、スペイン風あり・・といろいろ変化に富んでいてどこもなかなか見応えがあって、よかったです。今日で終わりですが、2度見て良かったです。
■ JIMMY |
Date: 2003-01-01 (Wed) |
「春麗の淡き光に」は久しぶりに植田理事長の新作。今回は直々に演出もされるそうですし、「大江山花伝」好きの私としては、結構好きな時代、題材ものですし、あまり期待はしていませんが、そんなに悲観もしていない、という感じです(^_^;)。理事長の新作自体は、久しぶりなので興味津々。
「Joyful!!」は藤井先生のショー。「Cocktail」は、出演者の好みが大きいですが、作品も良かったと思うので、今回も期待しています。
そして、昨秋に既に地方で観てしまいましたが、朝海ひかる&舞風りらの本拠地トップお披露目ですよね!
今度こそ、スカーッとするようなダンスシーンを! 期待しています。
皆様の書き込み、お待ちしております!