[145] ルナ田 2003-12-15 (Mon) 梅田こマ「シンデレラ」14日の4時公演を見てきました。
梅コマは、初観劇です。御園座や、博多座に通じる雰囲気がありますね。大衆演劇の劇場って感じがしました。
「シンデレラ」は、思っていた以上に楽しめました。まとぶんの王子様は文句なくかっこいいし、あすかちゃんのシンデレラも可愛くて、二人が再会する場面ではほろりときてしまいました。濃いまとぶんもいいけど、こういうさわやか王子様もいいですね。二人とも歌えるので、達者なOGに混じっても負けないのがいいです。
そのOGですが、鳳蘭さんは,初めて見ましたが、さすがに場慣れしているし、上手いですね。瀬戸内さん、峰さんや高汐さんもさすがです。榛名さんもです。初風さんはエリザベート以来ですが、あの時よりも歌声が素晴らしくなっていたような気がします。高音がきれいで、いい声ですね。この6人以外の全てOGの方たちも現役かと思うほどに歌って踊っていましたが、男役の体型はさすがに・・・・ちょっと無理があるかなと思います。でも、みなさん楽しそうで、いきいきと演じているのでこちらも楽しくなります。
それにしても、まとぶんとあすかちゃんは本当によかった・・・。この二人,似合っていました。今日で終るのがもったいないぐらいです。
[144] すっぴん 2003-12-11 (Thu)初風緑コンサート『Carmine』青年館公演12月3日昼の部を見て来ました。
水曜日だったので雪組の生徒さんが来るかも?と思っていましたが、客席で見たのはたかちゃん(和央ようか)とはなちゃん(花總まり)でした。
ガイチ君の歌は好きだし、メンバーも揃っているし
期待して行きましたが、結果はちょっと消化不良。
相手役は彩乃かなみ、2番手は遼河はるひ。
男役はそこそこ見せ場がありましたが、かなみちゃん以外の
娘役さん達がうまく使われていなくて本当にもったいない。
そして、宙組メンバーとのからみ方にもっと変化があれば
もっと面白いものになったような気がします。
1部は、宝塚の男役はこうでなくっちゃね~!
というガイチ君の登場で始まりました。
だてに、長い間男役やってきた訳じゃないですね。
その後はお笑いばっかりでいいのか?状態。
ガイチ君の女役あり、お爺さん役あり。
巨大娘役の悠未ひろ、十輝いりすは登場するだけで客席に笑いが・・・。
「老人と恋」の場面で、もう一人のお爺さん役の初嶺磨代の身のこなしが小気味良かったのと、お婆さん役でもうまい!と思わせるかなみちゃんに脱帽。
最後は「スペイン物語」のマタドールでカッコ良く。
速水リキとの熱唱は迫力ありました。
2部は、よくある、お国めぐりのパターンになってしまって面白くない。
私はガイチ君のジャズをたっぷり聴きたかったので、「ニューヨーク」の場面をもっとふくらませて、娘役さん達とアダルトに組んで欲しかった。
全体に色気のある場面が少なかったのが不満です。
振付が単調で、人の使い方も変化がないうえに、
ガイチ君の見せ場と宙組メンバーの見せ場が交互にあるので、
ガイチ君のコンサートと宙組の発表会(?)を平行して見ている気分。
その宙組メンバーの群舞、迫力はあるけど、甘さがあまり感じられない。
体育会系なんですね~。
センターで踊るアヒルちゃん、自分をカッコ良く見せる方法を
学んだようで、それは個人的に満足かな。
「ウィーン」の場面では白い衣装の王子様なガイチ君。
あまり見た事ない姿なのですが、意外にお似合い。
かなみちゃんとのデュエットダンス、初々しい感じで新鮮でした。
今回のガイチ君のコンサートを含めて、スカイステージ1周年記念コンサート全部見る事が出来ましたが、それぞれ、個性が違っていて「面白い舞台を見たな」というのが感想です。
紫吹淳コンサート『Lica-Rika/L.R』はトップさんが主役だから、
手間やお金がかかっている分出来は良くなって当たり前ですが、
構成、音楽、振付、衣装すべてセンスが良く、しかもリカちゃんワールドになっていて見応えありました。
演出の齋藤先生の感性とリカちゃんの感性がぴったりと合ったからこそ出来上がった作品だと思います。
惜しむらくは、本公演でこういうリカちゃん見たかった。
ただ、リカちゃん踊っているようで、実はそれ程踊っていませんでした。
花組時代、バリバリ踊っていた頃と、つい較べてしまって、ちょっとさびしくもありました。
樹里咲穂コンサート『JUBILEE-S』はストーリー仕立て。
そのせいか、プログラムに場面ごとの配役が載っていて、親切だな~と。
主役はじゅりちゃんだけど、出演者全員が自分のキャラクターをもって舞台に立っているのが、楽しそうで良いです。
役名もそれぞれの芸名にひっかけてあるし・・・。
じゅりちゃんの意外な姿(だるまはありましたが)には出会えなかったけれど、じゅりちゃんらしさを感じる暖かい作品でした。
雪組公演を見ると、下級生に詳しくない私でも、この生徒は
『JUBILEE-S』にでてた○○ちゃんだとわかるのが、凄い事かも・・・。
[143] ベール 2003-12-07 (Sun)梅田コマ劇場「シンデレラ」に行ってきました。
先週の初日を(↓のJIMMYさんとご一緒に)観劇したんですが、見終わった直後にまた見たい!と思い、昨日もう一度行ってきました。こういうおとぎ話って大好きです。見終わった後に、何とも言えず幸せな気持ちになってほっこりして、正に夢心地。
そしてプラス、私のご贔屓あすかちゃんが本当に大活躍です。さすがはタイトルロール。例え大劇場やバウでヒロインをする機会があったとしても、娘役がここまで活躍させてもらえる機会ってそうないと思います。そんな姿を、後悔しないようにきちんと見ておきたいと思ったのも、2回見てしまった理由です。
舞台は生ものです。このスレの下の方で書かせて頂いたりかコン、私はすっごくすっごく気に入ってしまって、でもどうしても都合がつかず1度しか観劇できませんでした。ヴァンパイが始まった今思うのは、やはりあのコンサートのりかちゃんとえみくらちゃんが大好きで、他の作品ではそれを満たすことはできないんです。だから、やはり気に入った作品は、少し無理をしてでも見るべきだなと最近つくづく思います。今でももっと見ておけば良かったと後悔してる作品はいくつかあります。
シンデレラのあすかちゃん。これはもう贔屓目でしか見れません(^^;。すいませんm(__)m。もともとある程度の実力がある人だと思ってました。でも、その実力がずっと上手く発揮できず、好きだからこそ、もどかしさをずっと感じていました。けれど、初演のシンデレラ以後、エリザベート新公、不滅の棘、野風新公、琥珀再演と、どんどん良い方向に変わっていくあすかちゃんを見ていて、きっとシンデレラがあすかちゃんに与えた影響って大きいんだろうなと思ってました。
そして、今回の舞台を見て、その理由がおぼろげながら見えてきた気がします。宝塚らしいヒロインというよりは、昔見た四季の子供ミュージカルを思い出すようなヒロイン像です。この作品自体が一応子供向けなので、当然と言えば当然なんですが、そういったあどけなさ・純粋さ(結構したたかではあるんですが^^)が、今までのあすかちゃんの欠点を上手くカバーしてくれてるような気がしました。
相変わらず、顔はおかめ顔だし、びっくりお目目なんですが(^^;、それでも、今までよりは大分可愛く見えました(←ファンの欲目かな^^)。ただ、ドレス姿よりは、村娘のボロい衣装の方が似合ってるのが、いかにもらしいな~とも(笑)。
そして、今回何よりびっくりしたのが歌。私はここで何回か書いてますが、高音のみは綺麗に出るものの、高音と地声が混ざると不安定になりがちで、その辺りが課題だなと思ってました。今回の歌は、発声自体が宝塚の娘役とは異なっているため同列には語れないとは思うものの、高音と地声の切り換えがとてもスムーズなのにまず驚きました。尚かつ声に愛らしさがあり、きちんと公演や役によって声が使い分けられる人なんだというのも新たな発見でした。とにかく、どの歌も本当に聞き心地が良くて、個人的には大満足です。
シンデレラの役自体は、何ともユニークですね。私の中のイメージとしては、もっと健気で可哀相な女の子かと思っていたんですが、この作品のシンデレラは何ともしたたか。夢を見るのは自由よねと言いながら、その夢を何としてでも叶えてもらおうとするその根性が好き(*^o^*)。お姉さん達から色々用事を言いつけられ、それを黙々テキパキと片付ける様は、こき使われてるというよりは、お姉さん達を適当にあしらってるようにも・・・(^^;。結構周りを見ずに、自由気ままに振る舞ってるかと思えば、王子様の前での可愛さは、計算された感じでなく純粋に戸惑ってるし・・・。そういうシンデレラ像が、なかなか新鮮で面白かったです。
まとぶんの王子様。日生のリナ、王家のカマンテ、そしてシンデレラの王子様。まとぶんにとって、今年はなかなか面白い年です。高貴な王子様には見えなかったけれど、庶民っぽい王子様ではあったけれど、白の衣装は思いの外似合ってました。純粋で一生懸命、でもちょっとコミカルで暖かい、そんな王子様でした。シンデレラが見つからず落ち込んでる様は、レオナルド(ガラスの風景)の花道へこみを思い出すようで、何とも愛らしく母性本能をくすぐります(^^;。
母や父を愛し、母や父から愛され、そんな風に真っ直ぐ育った王子様は、もしかしたら宝塚的には面白くない人物なのかもしれないけれど、私的には何とも気持ちが良くて、王子様のエピソード(というか、見せ場)も、もう少し欲しかったなと思いました。歌は、以前からそこそこ歌える人だと思っていたので、まあ期待通り。あすかちゃんとの並びは、身長的なバランスを含め、なかなか良い感じでした。
その他印象に残ったのは、フィナーレ。あすかちゃんとのデュエット(ダンス&歌)は、まあ従来の宝塚っぽいシーンで、これはこれですっごく満足。しかしその後、女役のツレちゃん(鳳)をリードする場面が少しあるんですが、ここでのまとぶんの視線がなかなか色っぽくて、思わずちょっとときめいてしまいました(笑)。多分、上級生を一生懸命リードしよいと頑張ってるんだと思いますが、それが今まで見たことのないようなまとぶんを少し引き出したんじゃないかなという気がしました。
その他の主要OGは、私は現役時代を知らない人ばかりです。その中で印象に残ったのは、王様と女王様の榛名・初風コンビ。何とも言えず暖かくて、あまりにもストレートな愛の言葉を、本当に穏やかに当たり前のように言葉にする様が大好きでした。そして、実質的主役の鳳は、OGになってからも何かと馴染みのある人で、決して好きなタイプの人ではないんですが、やっぱりスゴイ人なんだな~と再確認。
その他のOGは、くじょらさん(久城)とだいだいさん(大洋)と瑠菜まりちゃんが、懐かしいな~という程度で、あまり注目はしては見てませんでした。やはりJIMMYさんに比べ圧倒的に観劇年数が少ない上に、昔は今ほど主役以外に注目していなかったので、顔が分からないものですね。
とりあえず、何とも幸せな気分になれる暖かい公演で、見に行って良かったな~と心から思える作品でした。
[142] JIMMY 2003-12-06 (Sat)梅田コマ劇場「シンデレラ」。観終わった後、胸一杯に幸せな気持ちが広がり、「宝塚って良いな~」としみじみ思いながら劇場を後にする喜び・・!
・・え? 「宝塚」? 違います、外部の舞台です。
もっとも、全員元タカラジェンヌによるミュージカルなのですが。
最近観た本拠地宝塚大劇場の舞台よりは、余程宝塚らしい良さが味わえる舞台だったな、と思いました。
シンデレラの遠野あすか。可愛らしく、歌も良い。周りが濃いので、宝塚の舞台では特徴として感じる現代っ子ぽさや、個性のある容姿なども、全く気にならないですね。終始可愛らしい声で、懸命にヒロインを演じていました。
宝塚にいたら、例えトップになれたとしても、なかなかできないであろう大役でしたが、本来の実力が十分に発揮されたと言え、私には期待通り。
脚本と演出のせいもありますが、「どうしても願いを叶えてよ!」「しゃーないなー、じゃ、魔法をかけたるわ。」の流れだったのが(関西弁ですみません)、あすかちゃんっぽいな、と思ったりもしました(^_^;)。
王子の真飛聖は、まずその美しさにびっくり。衣装も予想以上に良いものを着ていましたが(宝塚が作っているだろうと思います)、軍服、長ブーツなども良く似合い、まさに絵に描いたような王子様っぷりでした。
それだけで十分現役生代表で出演した価値アリです。一応現在進行中の宝塚ファンとしては、恥ずかしい思いをしなくて済みました。いえ、それどころか、「どうだ!」と鼻高々だったと言っても良いです(^_^;)。
彼女も、今までは男っぽさや濃さが特徴でしたが、周りが濃いのもあってか、全然そんな事は感じなかったですね。今までは朝澄けいとの対比でそういう路線を歩もうとしていたけれど、本来はこういう役の方が素直に似合うのではないだろうか? とさえ思いました。
とにかく、本公演でもあれくらいキレイに出てきて欲しいですね(^_^;)。最近個性の強い役が多かったせいでしょうか? 次回作に期待しています。
この二人は初共演だったと思いますが、見た目のバランスも良く、意外とお似合いだったのも良かったです。
今思えば、二人とも、熱演体当たり系(?)ですね。そういえば、二人の舞踏会での気持ちの盛り上がりっぷりはすごかったかも・・(^_^;)。
鳳蘭は、「狸御殿」では自らセンターに立ってキラキラ輝いているような感じでしたが、今回は若手現役生が相手とあってか、包み込むような優しさが見えて、それもまたステキ。
11/30の初日を観たので、終演後に挨拶があったのですが、その中で「現役のファンの皆様ご安心下さい。私達はなめるように可愛がっていますから。」とおっしゃっていたツレさん(鳳)、まさに役作りの方も、そんな感じでしたよ。
初風淳の優しい声にうっとり。「エリザベート」東宝初演の頃はそれ程良いとは思わなかったのですが、その後舞台を観る度に、とり戻されているのか、声が良くなっているような気がします。
榛名由梨の上手さ! 可愛いパンツ姿にはびっくり。でも徹底されてますね。
瀬戸内美八の継母も文句なし。でも、娘二人がすごすぎて普通に見えるかも(^_^;)。
峰さを理と高汐巴の義姉コンビは・・ありえないでしょう(^_^;)? でも演っている事自体が可笑しくて、だから余計、いじめていても生々しさがなく、物語がファンタジーになって良かったと思います。
三人ともフィナーレナンバーでのドレス姿は、とてもかっこ良かった!
その他のメンバーも、2/3程はプログラムで確認しなくても顔が分かるような状態で(^_^;)、見ているだけでも嬉しかったです。
中では檀ひとみって、あんなに踊れる人だったっけ? とか、相変わらず北山里奈はキレイ! 妃宮玲子はお嬢様っぽい! 瑠菜まりはやっぱり子役なんだ(^_^;)など。
多彩しゅん、久城彬、大洋あゆ夢は現役の頃と全然変わらずかっこ良い。バトンを見せてくれたのは苑宮令奈ですね。彼女もさすがに可愛くて良く目につきました。草笛雅子、郷真由加、舵一星なども懐かしかったです。
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[141] ルナ田 2003-11-02 (Sun) 11月1日、2日と名古屋の市民会館で行われた花組公演「琥珀色の雨にぬれて・カクテル」を見てきました。4公演すべて見たので、正直疲れました・・。でも、こんなにたっぷり味わったのは、マミさんのさよなら公演土日4公演以来です。
「琥珀色の雨にぬれて」は、チャーリーのしか見ていません。東京の役変わりは見たかったけど見れなかったのです。おさちゃんのクロード、ちゃんとうぶな坊ちゃんに見えました。歌もいいです。おさちゃんの歌本当に好きです。今の宝塚では、1番好きです。おさちゃんの芝居って実に細かいなあと感じます。目線や手の動きなど計算して演じているように思います。カクテルは、もちろん新しいヒートウェーブの場面が文句無しにかっこよくて、この場面だけのために通ったみたいです。ダンスの振付が新鮮で(古いはずなのに?)まあ、みんなかっこいい!!最後の黒燕尾も一人踊る場面がありました。おさちゃんのダンスは私は流れるような動きが好きです。
いろいろ話題になっている、ふうちゃんのシャロン。私はみどりちゃんのような華やかさはないけど、シャロンとして十分きれいだったし,歌も及第点だと思います。今の娘役トップの歌はどこの組もそうたいしたことはないので、今回の歌なら、1番上手いのでは?と感じました。ただ、声が安定していないかなと感じます。野風のようなお姫様役よりもこういう大人の役のほうが似合っていました。ショーでは、今回結構踊っていましたが、まあまあかな。
今回2番手のらんとむくん。歌が上手になりましたね。クラウディアも乾杯も驚きました。芝居もジゴロのルイを丁寧に演じていて、シャロンを本当に愛しているんだなあと感じられました。おさちゃんとの並びもよく、二人の掛け合いの歌も楽しかったです。
次にいいのは、まっつ!!こんなに歌がいいとは思わなかったです。上手いとは聞いていたけど、実際はこんなに聞く機会がなかったのですね。ちはるさんの独特のジンの場面の歌、また違った味を出していました。大人のアダルトなダンスに負けてなかったです。
あすかちゃんのフランソワーズもしっとりと女性らしくなっていてお嬢さんの感じがよく出てました。
全体に琥珀はしっとりと、カクテルは楽しく盛り上がって終りました。名古屋出身の夕霧らい君が3公演でソロを躍らせてもらっていたし、最後もおさちゃんの隣で並んで紹介されてました。(楽は違いました。)笑顔が可愛かったです。こういうところは全ツの良さですね。名古屋の名物もいっぱい紹介してくれてました。おさちゃんは,連日「味噌カツ食べた!鳥食べて帰るぞ!」など叫んでました。人数が少ない分、いろいろな人が活躍していて、よかったです。
来年の春は月組が来るそうです。疲れたけど、充実した4公演でした。
[140] ルナ田 2003-10-27 (Mon) 昨日,26日に大阪DCで行われたミュージカル「ブラッドブラザース」を観てきました。昼は、FCのチケットで、夜の楽はなんと・・当日券200分の8に当たりまして、見事観ることができました。主演は、坂本昌行、赤坂晃のジャニーズ二人。後は、母親役に前田美波里、島田歌穂、恋人役に、篠原ともえ、そして、ナレーター役にマミさん。(真琴つばさ)残り7人のアンサンブルの計13人で演じられたミュージカルです。
他の人のことはともかく、退団後初めてのミュージカルなので、
とても楽しみにしていました。コンサートじゃない舞台の上のマミさんを観るのは、約2年ぶり?どきどきしました。
ナレーターという役は、忙しく小道具を出したり、ストーリーテーラーの役目もあって、ほとんど舞台に出てました。壁にもたれて、舞台上を見ているだけのときもあり、すっとした立ち姿や佇む姿が実にかっこよかったです。歌もけっこうあって、迫力があったし、最後の悲しみの歌も心に沁みました。でも、今回の役は女優じゃないです。中性というか・・どちらでもない、役です。なのでよかったけど、マミさんの女優はあまり見たくないかも・・。
内容は悲劇なので、最後がどうしても悲し過ぎます。ニ都物語はまだ主人公の幸せそうな笑顔があったのでよかったですが、このお話は二人とも死んでしまうし・・死んでようやく楽になったのかな?でも、それは,片方だけの気がします・・。
内容にはいろいろ疑問もあるけど、出演者のはまり具合は,素晴らしかったです。島田さんの歌は文句なしに上手いし、主役二人の7歳ぶりもすごかった。しのらーも!!坂本君の歌もいいです。赤坂君の声はちょっと大人すぎるけど、坂本君の声は好きですね。
マミさんのおかげでいつもは見ないミュージカルを見ることになりましたが、私は宝塚の舞台の方がやはり好きだなあと実感しました。上手いけど、ストレス解消にはなりませんもん。マミさんを観たいので、どんな舞台でも観るでしょうけど。
[139] カレン 2003-10-18 (Sat)JIMMYさん 皆さんこんにちは。今日もよい天気ですね。
10月17日 年1回行われる「宝塚舞踊会」に行ってまいりました。
ロビーには、着物を着た人達もちらほら。懐かしい 富士野高嶺(今は 花柳 禄春さんでしょうか。)さんが、おられました。 演出家の 中村 一徳 さんや、荻田さんなどの姿も。中村さんは、立ち見で壁にくっついてみておられました。生徒達にはこのような機会に演出家に見いだされることもあるかもしれませんね。
今回は、専科、月組と雪組 それに 宙組より 水 夏希、寿 つかさ、遼河 はるひ が、でていました。
プロローグは、若手男役と娘役のもみじをテーマとした綺麗な踊りでした。
なかでも 星条 海斗 が、きちんとおどっているし、なかなか白塗りがきれいなので、いつもの変わった演技をしているようすと全然違ってよかったです。
一部 扇の高さや、振りの不揃いは、ありましたが、落ち着いて華やに踊って楽しかったです。やはり踊りが、うまい人が、揃っているようでした。
そして次代を担う若手の男役達が、専科の胸を借りる、3演目が、競演されました。
「高 ひずる と 月船 さらら」「邦 なつき と 水 夏希」」「五峰 亜季 と 彩輝 直」のそれぞれ道行物です。
月船 は、大舞台でこんなに長く先輩を相手に踊るのは、初めてなので、かちんこちんになってるみたいでしたが、二枚扇や、頭越しに扇を飛ばす振り等うまくこなし、芸熱心さが、かんじられました。 白塗りは、きれいでしたが、かつら付きは、「なみだ橋」のほうが、よかったです。
名古屋山三に扮した水 夏希 は、踊りが得意なのか、家槍もうまくふりまわし、出雲の阿国との愛の情景を綺麗におどっていました。 おどりの点では、3人のなかでは一番うまかったです。
梅川忠兵衛の 彩輝 直 は綺麗で忠兵衛が似合っていました。 珍しく声色(セリフ)が入る踊りで、五峰 が、良い感じで言っていました。
「神田祭」の 松本 悠里 と 轟 悠 は、粋な踊りを見せてくれました。 二人の衣装が、とても良く、松本 の黒い帯の イカ とクラゲ の模様に斬新さをかんじましたし、 轟 の墨絵のような波の模様もいいなあと思いました。
最後に 春日野 八千代 の演目は、「幻椀久」
椀久というのは、芸者松山にほれて、財産を使い果たし,勘当もされ道辺をさまよい歩くという設定なのですが、 衣装は軽めにして、声色を多くしたので久々に よっちやんの声を聞けた、オールドファンは、感激でしたでしょう。
フイナレーは、童謡特集で、 「たき火」の歌を輪になって可愛いしなを作っておどる 大柄な男役に対して笑いが、起りました。
このときは、白塗りも落としていましたので、みんなほのぼのと、かわいらしかったです。特に月船さらら が、自分を取り戻したように笑っていたのが、印象的でした。
[138] hiro♪ 2003-10-17 (Fri)“JUBILEE-S"10月15日、16日と観てきました。
会場の日本青年館は、オリエンタル劇場より大きいキャパなので、ダンスシーンは伸び伸びと出来たのではないでしょうか?
さて、今回は。樹里ちゃんの今の実力や魅力の再認識する舞台でしたね。
都さんは「更に濃く」と望まれていますが、私には、とても今の樹里ちゃんらしさが十分に出ていて良かった印象です。
そう、月組時代の方が、男くささを追っていて、今より濃い印象だったかな。でも、専科に移り、外の舞台も経験して、さらに各組出演もあり、それぞれの過程で、「私とは?自分とは?」を考えて来たと思います。その結果がこの舞台に出ていると感じました。そして、やっぱり今の宝塚に欠かせない存在だからこそ、これからも、専科で頑張って欲しいと思いました。
では、出演者について
おかまなクラブマスター・ラブリーの麻愛さんは、さすがに芝居巧者。アドリブOKの頼もしい人です。
白い衣装と鬘でも全くおじいさんではない「じいさん」ミスターXの牧勢さん、ほのぼのとじわっとあったかくて、きっと素の彼女はあったかいんだなーと感じました。ただ、一体何者だったのか?J-BOYその人だったのかなって思いましたが・・・。次に東京公演で退団する人らしい台詞で、思いを込めていたのではないでしょうか?
セイントのひじりん、彼女もおっとりさと真面目さが出ていてほんわかな存在でした。でも、ちょっと声がこもって台詞が聞き取りにくかったです。
キャサリンの舞咲さん、ダンスは綺麗で、歌もこなしていて、可愛くってけなげで・・・。
歌手歴15年のテリーのかなめちゃん、最後の感想では「初めてギャグ(というものは何か)を知りました。」と言っていたように、まだまだ押しは弱いけど、自分を捨てて頑張って音をはずして歌い、だるまで脚を出し、ギャングでかっこよく、タキシードでは妖しく樹里さんと絡み、ポップスを歌いと、色々な姿を見せてくれました。(楽しかった・笑)
トーマス(わんちゃん)のとおま君。おっっかしいーー!その快演ぶりに、「猛き・・・」の新人公演のウエートレスを思い出しました。でも、きざってくさくって、ふふふ・・・
ミス・ファインの晴華さん、歌が抜群に上手くて、芝居もうまくて、堂々とコメディエンヌに徹していて・・・すごい!(いつ観ても、風花さんにそっくり)
クラークのくらまちゃん、この人がまたいい味出してて。素もこのキャラなのでしょうか?可愛い!台詞をかんでも、「どうしていつもこんなだー」とギャグでおさめる上手さ。
キャビィの早花まこちゃん、猫のにゃんで、2度もバタッと舞台に倒れて生傷が絶えなかったのではないでしょうか?もう本人の「いっぱい、いっぱいで」に頷きました。だって、樹里さんのアドバイスでのアドリブとはいえ、リードしなくてはならない役どころで難しかったでしょうね。でも、熱演賞ものでした。
腰痛もちのセシルのせしるちゃん、この人も可愛い。それに、元気いっぱいのダンスを見せてくれましたよ。「初めて台詞を言いました」には、良かったねーと親心。
ジャーニーの研1の純矢ちとせ君。月組に居た華月あやちゃんみたいな綺麗で可愛い人です。どうやら日舞がお得意らしく、日本人役で笑いを取っていて、ういういしい。
ヒロイン?のミリーの研1の大月さゆちゃん、可愛いいけれど、ちょっぴり大人っぽさもある、歌の上手い娘役さんです。お芝居も堂々としていたし、さらっと大楽のアドリブもやってしまうし、将来性十分!ですよ。
・・とまあ、全員の印象を書いてみました。
たったこれだけの公演期間だなんて勿体無い!
全員が一つになっていて、楽しく、出演者やファンも生涯忘れえぬ作品になったのではないでしょうか。
それぞれの見せ場があっても、尚且つ樹里ちゃんの魅力でおしまくって作ってくださった藤井先生のあたたかさが嬉しくて大感謝です。
さすがに、二回続けて観ると、それも、千秋楽なので、樹里ちゃんが弱いというペンライト振り振り、ラストはスタンディング。そして、金色紙ふぶきが大量にどさっと降るわ、バンドメンバーものりのりだわ・・・終わったらドッと疲れが出ました。それだけ力入れて観ちゃったのですね~笑。
ああ、現実に戻れない・・・(^^)
[137] 都 2003-10-13 (Mon)樹里咲穂コンサート「JUBILEE ‐ S」を観て来ました。
新神戸オリエンタル劇場には初めて足を踏み入れましたが、バウの椅子をよくした感じ(笑)。足の便がもう少しよければと思いますが、なかなかよい空間だと思いました。
新神戸は、立地としては北野異人館街の東の端に当たりますので、神戸人としては、観劇後は徒歩で北野の街を散策しながら坂を下り、三宮や元町までショッピングされてはどうでしょう?とお勧めしてしまいます。気持ち良いですよ。
そのじゅりちゃんのコンサート。演出は藤井先生。いかにも藤井先生らしい演出でした。1幕2幕通して1本のストーリィ仕立てになっており、無理なくダンスや歌、コント(!?)が楽しめるものでした。
しかし、舞台セット(階段が左右にスライドする)や衣装(白いカツラに白い衣装)など、なんだかどこかで観たぞ・・・と思わざるを得ない要素があり、ちょっと首をひねってしまいました。
さすがにじゅりちゃんは歌って踊って芝居ができる人なので、安心して見られました。なんだか何でも楽々、こなしてしまうんですね。笑いを取るのも上手だし。
私は樹里ちゃんのよく動く身体のダンスが好きなんですが、今回は歌がよかったです。歌い上げても息も切れないし歌詞も聞こえる。
樹里ちゃんのダルマもありました。細い細い脚!さすがに男役十ウン年ですから、ウエストはなくなってしまってましたが(笑)。あの脚で踊って娘役さんリフトしてるんですね。すごいです。でも、ぜーんぜん色っぽくなかったですけど。絡む男役さんたちが下級生ということもあり、舞台全体通して色気は感じませんでした。樹里ちゃんと娘役さんのラブシーンもあったような気がするんですが、印象に残ってません。
出演者が下級生だし、また雪組自体あっさりしてるからか、舞台全体がなんだか鶏肉の胸肉のような淡白な感じがしました。
下級生ではきたろうちゃん(緒月遠麻)がオチで笑いを取る役でした。いいのか、君はそういう役回りで!?と思えるほど、割り切ってましたね。
他の下級生もそれぞれ良かったです。パンフを買わなかったのでよくわかりませんが、猫娘の娘役さんはキュートだったし、ミリー(?だっけ?)ちゃんも可愛かったです。
専科で頑張ってる樹里ちゃんに、あえて苦言を言うなら、もうちょっと、何ていうんでしょう、アクみたいなモノが欲しいかな、と私は思いました。
ひとつのステージの中心を務める力は十二分にあるのですが、器用すぎて損をしていないだろうか、と気になったのです。
次は宙組。もう一押し、馴染みすぎずに前に出て欲しいと思います。
[136] 都 2003-10-13 (Mon)紫吹淳コンサート「Lica-Rika/L.R」を観て来ました。
私は特にリカちゃん(紫吹淳)が好きでもキライでもないのですが、演出が齋藤先生ということで、「BMB」チックなリカちゃんが見られるかな?と思って足を運びました。
なかなか楽しかったです。「大海賊」や「ガイズ」の頃の息も絶え絶えなリカちゃんの印象が強く、トップになってからはがっかりしていたのですが、全盛期に近いパワーやエキセントリックさが復活していたように感じました。
ドラマシティという劇場は、リカちゃんにとってはやりやすい大きさなのかもしれませんね。
1幕も2幕もノンストップ、次から次へと新しい場面が出てきて、飽きることなく楽しめました。
リカちゃんももちろんですが、組長のゆらさん(夏河ゆら)始め下級生たちが、エネルギーを出し惜しみすることなく、舞台いっぱいに踊りまくり、歌っていたのが気持ち良かったです。
印象に残った下級生では、ほっくん(北翔海莉)はやはり芸達者。上手いし若いのにおじさんでおかしかった。たまこちゃん(椎名葵)は歌も上手いですね。ゆらさんの腹筋が本当に割れているのにはびっくりしました。他の娘役さんたちも無駄なお肉ないですね~(当たり前ですか)。
私が気に入ったのがマギーちゃん(星条海斗)。ふっくらした顔つきで、女の子っぽかったのに、だいぶ痩せたのと髪型がすっきりしたせいで、色気のある男役さんになってきました。ダンスのノリもよくて良かったです。
皆、髪型にもこだわって工夫している様子が見えました。
トップ娘役のえみくらちゃん(映美くらら)は一応、他の娘役さんたちとは扱いが違っていたけど、群舞の中にいることも多く、うまい絡ませ方だったのではないかと思います。
リカちゃんとえみくらちゃんは私も合わないコンビだと思っていますが、この2人を組ませたことは、それはそれでよかったのかな、とこのコンサートで初めて思いました。
まみ(真琴つばさ)ファンとしては、「BMB」のナーガと戦士のシーンや「黒い瞳」の馬車の掛け合いが見られてとっても嬉しかったです。
懐かしくてちょっとまみさんの幻も見えたけど、リカちゃんが卒業してしまったらもう決して見ることはできないので。
最後に、一番強く思ったのは「どうしてこういうショーを大劇場でやってあげられなかったのだろう」ということでした。ショースターとしても魅力があったはずのリカちゃん。そのリカちゃんが代表的な洋物ショーなしに(チャイナの女装位しか印象に残ってないです)卒業というのは、ファンでなくとも惜しいとしか言えません。
[135] ベール 2003-10-04 (Sat)紫吹淳コンサート「Lica-Rika/L.R」に行ってきました。
感想は、良かった~の一言に尽きます。りかちゃんも好きですが、私の目的は斉藤演出(^^;。お芝居の斉藤先生は、パス!って感じなんですが(笑)(だって、ストーリーが壊滅的^^)、ショーの斉藤先生はなかなか良いです。自分の世界を持っていて(ちょっとマニアックだけど)、その人の良い部分を最大限に引きだし、とにかく格好良くを第一に考える精神が大好き(でも、あくまでショー限定です、お芝居は物語重視でお願いします^^)。
何が良かったって全てなんですが、自分が思いの外えみくらちゃんを気に入ってること、そしてこの2人のコンビをいつのまにか大好きになってることに気付きました。そして、この2人に色々な組ませ方をしてくれたのもポイント高かったです。
↓でマーガレットさんが書かれてるようにホント露出の多い衣装があったんですが、少し黒塗りだったのでヤラシさは全然なく、皆さんホントに綺麗な身体で(^^)見惚れてしまいました。その他の衣装も、オーソドックスなものから現代的なものまで、どれもこれもセンスが良かったですね~衣装は有村先生ですが、りかちゃんの意見も大分入ってるんだろうな~と思いました。
とりあえず、見ていてどの場面も飽きない。普通、ショーってちょっと退屈な場面があったりするものですが、どこもかしこも見所満載。そして、主役2人の絡みが一番見てて面白かったんですよ。私にしてはホント珍しいことですが、段々と相性が良くなってきたのか、目が慣れたのか、斉藤演出のせいなのか・・・多分どれも要因の1つではあるんでしょうけど、トップコンビを見ていて楽しいのは嬉しいことです。
あとはもう、↓でマーガレットさんが書かれてることとホント同意。その他の感想としては、CSのキャスターとしては、いまいちだなと思っていた白鳥・紫水が舞台では映えるな~とか、みっちゃんは、歌だけでなくダンスも思いの外上手いんだな~とか、研ルイスにはもう少し歌わせてよとか、夏芽凛ちゃんは歌もなかなかいけるんだなとか、下級生たちも人数が少ないので隅々まで目がいって楽しかったです。
私の中で人気急上昇のえみくらちゃんは、歌も踊りも表現力も本当に良くなってますよね。というか、既に贔屓目入ってるか・・・(^^;。バービー人形のような可愛いさ、りかちゃんを誘惑して刺し殺す悪女(?)的な振る舞い、りかちゃんにからかわれて拗ねる様、中心で歌い踊る姿、どれもこれも私のツボを刺激してくれます。トップ娘役をここまで好きになったのはぐんちゃん(月影)以来なんですが、またえらくタイプの違う2人よね・・・と自分の好みがよく分からないです(笑)。
そして、りかちゃん。ブエノス&黒い瞳の頃は、一番のご贔屓(の内の1人^^)と言ってもいいくらい好きだったんですが、最近は段々興味が薄れてきてました。一般的にはダンスの人なんでしょうけど、私は基本的に「声」が好きなんです。歌が得意な人だとは思ってませんが、あの特徴のある微妙にかすれてハスキーな声が好きで、そういった意味では、なかなか歌をそして声を堪能できたのが嬉しかったです。また、↓のように、女っぽい声で歌うのは新鮮だったし綺麗な声で聞き心地良かったです。本来の声は、こうなんでしょうね。
懐かしかったのは、私もニコライとプガチョフ。そして、ALL ABOUT RIKAでも歌ったSTAY(題名は分からないんですが、これを連呼するのでこれが題名?)。あの時も良いな~と思ったんですが、退団前の今聞くと、歌詞が結構ぐっときますね。
そして、斉藤先生と言えば、BMBは外せない。赤い花のえみくらちゃんは、美しさは檀ちゃんとは比べようもありませんが、キュートでそれなにり可愛かったです。ここのみっちゃんの黒い天使のような格好がお気に入り。ゆらちゃんもたくましい。りかちゃんはヘビっぽくありませんでしたが、スタイルの良さが際だつぴったりした衣装がいかにも「らしく」似合っていて、良い場面でした。
とりあえず、本当に楽しい公演で行って良かった~というか、もう1回見たい!と思える公演でした。でも、スケジュール的に無理そう・・・悲しいな~
[134] マーガレット 2003-09-27 (Sat)紫吹淳コンサート”LicaーRika/L.R”初日の夜公演見てきました。
正直言って最近のりかちゃんには、ぜーんぜん興味なかったのですが、友人にとりあえず何でも見なくてはダメよと言われ、じゃーとにかく友会だけは入れてみるかという感じで、な~んにも期待しないで見たこの公演、よかったんですこれが!
斎藤先生とりかちゃんは相性が良いですね。「ブルームーンブルー」以来だったでしょうか。
さすがにりかちゃんのコンサートだからか、衣装・髪型等のセンスがすごく良い。とにかく男役も娘役も最初から最後まで、こんなにビジュアルのセンスが良いのってめずらしいな~と思いました。1部の最後で踊る娘役さんたちの洗いっぱなしのようなヘアースタイルがとても斬新でした。
月組若手男役が踊れるし、スタイルの良い子が多くて、現代的なつなぎ風衣装から黒燕尾まで次から次へと着こなして二重丸でした。研ルイス、夏芽凛、北翔海莉、真野すがた、星条海斗、白鳥かすが、プログラム見なくても見分けがついた私、さすがにこの前の月組新公見ただけのことはあると自画自賛(笑)。
「なみだ橋えがお橋」も月組若手活躍していてよかったし、今回のこの2作品で月組見直しました。
研や北翔が歌ってリカちゃん踊るのかと思っていたら、逆。北翔・真野 踊る踊る!りかちゃん歌う歌う(笑)。
北翔が二番手として沢山踊ってましたが、歌が上手いのは知っていましたがダンスもなかなかなもの。
真野すがたはロン毛の鬘がよ~く似合ってきれい、スタイルも抜群でした。「シニョールドンファン」新公の感想では、渋く作りすぎと書いた覚えがあるのですが、今回はちょっとアンニュイな色気もあって素敵でした。北翔・真野の二人が常に対称の位置で踊るのが、とても綺麗で華やかでした。
1階席は最初っからスタンディングになる、2階席もりかちゃんの視線がちょっとでもくると、キャーキャー手を振る、舞台降りは多数と会場内ノリノリでした。
あまた男役のいる中で、誰よりも男らしかったのがゆら姉さん(夏川)(^^;。
斎藤先生の演出なので例によって娘役は露出が多い衣装でほとんどセパレーツの水着状態。ゆらさん肩は立派だわ、筋肉ついてるわ、腹筋は割れてるわ(笑)、若者よりターンは速いわで、超カッコよかったです(笑)。
りかちゃんはとにかく衣装を変えては出、変えては出で、でずっぱりの状態。さすがにダンスの後、呼吸を整える息の音が、マイクを通して聞こえることもありましたが、大熱演でした。ピンクのスーツ着て、奇妙なマッシュルームの鬘かぶって、おじさんぽくエミクラちゃんに迫るのが、まんまと言いましょうか・・・(笑)。この時のエミクラちゃん、バービー人形のようにかわいかったです。
又このおどけたシーンでは、りかちゃんがいつもより高い普通の女性の声で唄うのですが、とても楽そうで声に伸びもあり、普段の男役の時は無理した声を出しているのだな~と感じられました。
1部はポップな感じで、2部は今までりかちゃんの出演した作品のメドレーをやったのですが、ブガチョフのりかちゃんとマミちゃん(真琴)が馬車の中で掛け合いながら歌う、私の大好きなシーンを北翔とやってくれましたが、やっぱり良かったです。なんか懐かしくて涙が出てきました。
決してりかちゃんファンじゃない私ですが、コンサートが終わる頃には、りかちゃん今までよくやったね~、これからもがんばってと思わせてくれるような作品でした。今回は2階席で5000円でしたから、お得な5000円でした。
あ~楽しかった、もう一度みたいとネットでチケット探しましたがたが、週末のはさすがにないようです。大阪はネットで結構安く買えるようでうらやましい!
コンサートという形式はなかなか良いものだと思いました。10月には樹里咲穂コンサート、11月~12月は初風緑コンサートがあるので、楽しみです。
[133] JIMMY 2003-09-07 (Sun)こんばんは~。JIMMYです。
誰よ?
全然別件のメールのやりとりだったのに、「さえちゃん(彩輝直)のDSに行く」と知ったとたんに「岡っち(嶺恵斗)報告プリ~ズ!」と書く人は・・。
さらに、前日頃には
「では、岡っちのDSがんばってきて下さいね!」←プレッシャー
とまで書く人は!!
・・ホンマ、すんません。頑張って見て頂いて、オペラグラスでチェックまでして頂いて・・本望です(笑)。ありがとうございました~。
私ったら、幸せ者♪
歌があまりなかったらしいのは残念でしたが、ちょっぴりお芝居や、漫才もやってくれたなんて、すっごく気になります~。
最近殴る人の役が続いている岡っちですが、殴られる人も似合うんですね(?)。
私はCSでお稽古と舞台の様子をチェックしたのですが、例の、変な衣装で映っている時間が一番長くて・・悲しかったです。
でも、そんな場面でも、南海まりちゃんは可愛かった・・(おいおい)。
CS放送があるらしいので(良い時代になりましたね~)、楽しみにしています。
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[132] すっぴん 2003-09-03 (Wed)第一ホテル東京での彩輝直ディナーショー『RECUERDO』
に行ってきました。
メンバーは、星組の百花沙里、涼紫央、嶺恵斗、南海まり。
友人に付き合って、何の期待もせず見に行ったショーでしたが、
いや~、これがなかなか良かったです。
覚悟して行ったせいかもしれませんが、歌もあまり気になりませんでしたよ~。
赤いラテンっぽい衣装で、肩に着物を羽織ったさえちゃんが、けだるく歌う「酒は涙か溜息か」から始まって、
60年代のなつかしい曲を中心に構成されていました。
お客様(の年齢層?)に合わせた選曲だとMCで言ってましたが、
確かに聞いた事のある曲ばかりで、わかりやすかった。
宝塚メドレーもあり、すずみんと岡っちの漫才もあり
芝居仕立ての場面では、さえちゃんのドレス姿も・・・。
そして、最後はこのショーの為のオリジナル曲もありで、
なかなか、出来のいいDSだったと思います。
さえちゃんは、私の好きなタイプの生徒さんではないのですが、
今回のDSでは、実に魅力的でした。
ちょっと大地真央に似た雰囲気で、妖しく美しく・・・。
トップが決まって、一皮剥けたような気がしましたが、
今回は男役としての彩輝直の魅力を見せてくれた訳では
ないので、本公演でどんなものを見せてくれるか楽しみです。
さてこれから、嶺恵斗さんについての報告をさせていただきます。
岡っちについて、しっかりチェックして欲しいというリクエストがありましたので、頑張って見てきました。
オープニングのラテンっぽい赤い衣装の岡っち、ブラウスの前の開きがひろくて、なかなかセクシー。
髪の毛も立てて、ナルシストモードで、おお~っ!
岡っち変身か?と思ったら、それは最初だけ。
あとは、いつもの様に、控えめに・・・。
次の衣装はパジャマのようで、すずみんともどもお気の毒でした。
どんなにスタイルが良くても、格好良くは見えません。
メドレーのところで、歌も歌っていましたが、こちらも控えめかな~。
芝居仕立ての場面では、クラブの支配人のようで、黒のタキシード姿。
情けないキャラクターで、ちょっとワルのすずみんに、ぼこぼこにされる役でしたが、結構はまっていたように思います。
その後にすずみんと2人で、ぼけぼけ漫才。
ばりばりの大阪弁喋って楽しそうでしたね~。
さえちゃんに、「この2人の漫才はオチがついた事がない」と
言われておりました。
大きい蝶ネクタイが似合いそうなキャラでしたね。
最後は白燕尾で、なかなか舞台映えしておりました。
ダンスのキメがあれば、もっとカッコ良く見えると思うのですが、
そこが岡っちらしいかな。
客席で歌っているさえちゃんを見ながら、舞台上の岡っちを、オペラグラスでチェックして、なかなか忙しかったですが、色々と楽しめたDSでした。
[131] JIMMY 2003-08-14 (Thu)こんばんは。鈴木綜馬さんの「ソウ・イン・ラブ」に骨抜きにされたJIMMYです(^_^;)。
梅田コマ「キス・ミー・ケイト」、素晴らしかった!! 一路真輝好き、そして「エリザベート」からすっかり綜馬さん好きにもなった私には、堪えられない舞台でした(^_^;)。
以前観た一路さんの「DIVA」でも思ったのですが、一路さんと綜馬さんの阿吽の呼吸が、ホントに気持ち良いですね。
昔、宝塚で上演されたものも観ているので、ミュージカル・ナンバーはほとんど聞き覚えがあり、どれも素敵な曲ばかり。聞いているだけで胸が弾みます。
一路さんももちろん良かったですが、中ではやっぱり綜馬さんの「ソウ・イン・ラブ」。ハートを持って行かれてしまいました(^_^;)。
「TOO Darn Hot」を、「クソ暑い」と訳して歌っちゃうのは、イマイチかっこ悪いと思いましたけれど~。
なおちゃん(伊織直加)はとても可愛かったです。女優になると、改めてキレイな人だったんだなぁ・・と思いました(^_^;)。キュートな役柄がとても良く似合っていましたよ。
そして赤坂晃さんも、舞台で観たのは初めてでしたが、上手ですね~。それで、あれだけ二枚目なのだから、舞台で活躍するのも良く分かります。特に、歌が上手いのに驚きました。
宝塚版と印象が違うな・・と思ったのは、まずロイス(伊織)の人柄。梢真奈美さんは、もう少しビルに手を焼いているしっかりもののお姉さんみたいな感じだったのではないかと思うのですが、なおちゃんのロイスは、ロイスの方が手に負えない感じで(^_^;)。でも、元はきっとなおちゃんの方が近いんじゃないのかな?
あとラストが、ひびき美都さんのリリは、「女はひざまずいて大人しくしていましょう」という歌のままの、大人しい~女性になってしまって、それが今の時代と合わないな・・というか、古いミュージカルなんだな~、という感じがしたのですが、一路さんはそう舞台で歌っているものの、「やっぱりあなたが好きだから戻ってきたわ」っていうリリの自主性が見えて、ひざまずいているのは綜馬さん。その横でガッツ・ポーズしたりするんですよ! それがすごく今の私が観ても共感できて、気持ちよかったです。
宝塚版を観たのは相当昔で(和央ようかさんの初舞台ですから)、その時の私と、今の私は全然違うので、それによる解釈の違いもあると思うんですけれど。
それに、元は、宝塚版のままの演出だったのかもしれないですけれど。
それが何か古い作品だというのを感じさせない、一路さんにちゃんと合った、今の作品になっているような気がして、嬉しい驚きでした。
他のメンバーももちろん良かったですが、やっぱり主演が上手いに越した事はないです。そういう意味で、とてもレベルの高い公演だと思いました。
チケット代が高くなければ(^_^;)、もう一度観たい位。皆様も余裕があれば、ぜひ観てみて下さいね。
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[130] Ninmin 2003-08-12 (Tue)8月6日に博多座の宙組公演に行ってきました。博多座で宝塚が公演されるようになってから初めての宙組。人気があるようで、昼の部のチケットは取りにくく(うっかり友の会の抽選を逃しました。)2階のB席しかとれませんでした。
昨年の鳳凰伝は、ビデオでしか観ていませんが、配役がトップコンビと萬さん、初嶺さん、美羽さん以外は総替えで、ちょっと迫力不足を感じました。人数も少なくなるからしようがないですね。
でもトップコンビは相変わらず安定していて綺麗で素敵でした。
また、宙組初参加のタニくん。盗賊のボスというより、若頭という感じで、ビジュアル的にはOK。でも歌は、皆さんがおっしゃる通りでした。水の中で絶命するシーンは、タニくん、1回お尻を着いてからバタッと倒れるのですが、水くんのようにそのままバターッと水の中に倒れてほしかったです。それを幕間に隣の友人に話したら「水槽が狭いからそのまま倒れたら、タニくん頭を打つよ。」との返事。そうです、水槽、大劇場より狭かったです。あとは、スッシーさんがティムール王の老け役だったのが残念でした。あの首斬り役人の不気味な動きをナマで観たかったです!今回の首斬り役人、珠洲さんも頑張っていましたが。ポッポさんの役人は、今回は月城さん。声が幼かったので、やはり迫力不足でしたが・・・。誰かわからないあのメークはかわいそうな気がしました。
ザ・ショー・ストッパーは、人数が少なくなりましたが、ビデオと内容は変わりませんでした。タニくんやスッシーさんが目立っていましたね。あとは、第9場ヴェネチア~カルナバルで「貴族の男A」で萬さんが出て来られたのは、ビックリでした。ジュリエッタ役のかなみちゃんを素敵にエスコートされていました。
また、今回の「白鳥の湖」もデカイ!悠未ひろくんがいないから、少しは小さくなったかなと思ったら、いました!!大きい白鳥。十輝いりすくんです。いりすくんは、大きいからお芝居でもショーでもつい目が追ってしまうのですよね。お気に入りの一人になりました。
それでは、また。博多座公演はあと1回観に行く予定です。
[129] ルナ田 2003-07-21 (Mon) 7月20日に東京のNHKホールで行われたマミさん、真琴つばささんの今年の1回目のコンサートに行ってきました。
とても充実したコンサートで満足して帰ってきました。
1番印象に残ったのは,照明が綺麗ですごかったことです。
舞台自体はとてもシンプルで、M字の形に棒のような物が立っていて真ん中に小さな階段があるだけです。途中何度か上からスクリーンが降りてきていろいろな使われ方をします。これの使い方も面白いです。この舞台を照明が照らすのですが、周りの壁も全部照明が当たるのです。1階席のお客も含めて、舞台を囲んだ四方がさらに舞台になっているような感じです。ここに照明が当たって回るので、すごいのです。KIRAの曲の時は,KIRAのいろいろな字が回っていました・・・。とにかく、1曲の中でも次々と照明が変わっていくので見ていて飽きません。
前半は宝塚のショーみたいです。ダンサーとマミさんだけで、次々と歌い次いで行きます。外見は完全に女性だけど、かっこよかったです。後半はバンドも舞台に出て、去年のBみたいに乗って歌い、踊りました。客席も振りやウェーブで参加したし、キャーキャー歓声をあげてましたね。
マミさんは、去年よりも外見は女性っぽくなっています。ワンピースもきてくれたし、ホットパンツも。髪型も付け毛で女性っぽくなってました。でも、話すといつものマミさんだし、コンサートが進むに連れて、だんだん元に戻っていったような・・。最後はTシャツ&ジーンズで1番似合ってました・・。
声はよく伸びていて、歌いづめでも大丈夫でした。でも,話す声はハスキーでしたが。2時間以上休憩なしで、とにかく私たちを楽しませてくれました。何曲歌ったんだろう?と思うぐらい沢山,歌ってくれました。その分トークは少なめでした。特に前半は。
こういう宝塚的なショーもライブ感も味わえるお得なコンサートです。まだ始まったばかりです。これから,長野・名古屋・富山大阪・福岡と回ります。まだチケットがあるそうなので、ぜひ、見てください。私は今度は地元名古屋です。楽しみです。
[128] ベール 2003-07-15 (Tue)「宝塚巴里祭2003」に行って来ました。
何故か毎回ご贔屓が出演してるため(何人いるねん?^^)、今年で3年連続の観劇となりました。
今回は、短めの感想にしたいと思います(^^;。
まずはゆみこちゃん。本当に上手い・・・歌だけのレベルで言えば、一番上手かったとさえ思いました。かなり難しい曲だったのに、それをきちんと歌いこなせかつ聞かせる。今までバウや本公演で歌は多少聞いてきましたが、ここまで自在に声を操れる人だとは・・ただただ脱帽です。特に、「ジザベル」は素晴らしかったです。
私は基本的に、歌い上げる系の歌が上手くても、なかなか評価はしにくいと勝手に思ってます。アップテンポな曲、ささやくような曲、音域の広い曲、そういった曲を歌いこなしてるのを聞いたとき、初めて上手いと感じます。今回のゆみこちゃんはまさにそんな感じ。また、弱いとずっと思っていた低音がきちんと出るようになっていたのが嬉しかったです。
とまあ、歌に関しては絶賛モードですが、やっぱり表情はあまり良くないかな・・・。笑顔がどうしても引きつるのが気になります。キザった顔は、大分良くなったきたようにも感じましたが・・・
反面、蘭とむくんは少し気の毒。決して下手ではないし、以前のようにかますこともなかったし、声はよくのびて気持ちよい。けど、それだけなんです。歌に魅力を感じられる程には歌えてませんでした。でも、表情はゆみこちゃんより断然いいんですよね・・・
今回の楽しみまっつ(未涼)は、危惧した通りソロがなくて残念。しかし、トーク場面で、またもやおかしさ炸裂(^^;。TCAのBJ影といい、おさちゃんDSでのトークといい、こういうキャラなんですね~ますます好きになりました(*^o^*)。パリに関するエピソード紹介の場面にて、TCAのばらの青年(?)の歌を、蘭とむくんのストップが入っても、まだまだ歌い続けるまっつ。最高です♪
みわっち(愛音)は、襟を立てれる衣装は全て襟を立てて着てるその心意気(?)が素晴らしい!(笑)。他の皆は全然立ててないのに、1人襟を思いっきり立ててキザり、色気たっぷりの視線を振りまくその様が最高です(^^;。ソロを1曲もらってましたが、大分上手くなってきたのかな~と思いました。でも、もっと頑張れ!
園加ちゃんは、あまり目立ってなかったのかな。だけど、この人の視線の鋭さは健在。みつるくん(華形)は、やっぱり本当に華やか。ある意味、一番花組らしい人なのかと思いました。
娘役さんでは、舞名里音ちゃんが可愛い。スカイフェアリーズで見慣れてるせいもありますが、ちょっと幼稚っぽい可愛さが妙に好き。花野じゅりあちゃんは、期待した程キレイでなくて残念。髪型のせいかな~?水月舞は、しっかりしたお姉さんという印象でした。
実は、アイーダのせいで、ただいまかなり瞳子ちゃんモードな私(^^;。ということで、この公演を楽しめるかどうか不安だったんですが、宝塚は宝塚。不思議と、普通に楽しめるもんですね。ただ、ゆみこちゃんの歌に、純粋に感動できた部分は大きかったと思います。
かなり絶賛モードになってしまいすいませんm(__)m。
最後に、3年連続巴里祭を見てきて、構成としては、出演者を余すことなく使ってくれた昨年の公演が一番好きでした。せっかく良い若手男役たちを出演させてるのに、それを使ってくれない構成には不満を覚えます。娘役も然りですけど・・・
[127] JIMMY 2003-06-29 (Sun)テスト
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[126] JIMMY 2003-06-29 (Sun)テストです。
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[125] JIMMY 2003-06-21 (Sat)テスト
http://www2.yi-web.com/~jimmy/takarazuka/index.html
[124] ベール 2003-06-06 (Fri)「TCAスペシャル2003~ディア・グランド・シアター」の5日18時半公演を見てきました。
今年は演出陣に、藤井・斉藤先生が入ると聞いて結構楽しみにしていました。更に、毎年その歌歌ってるでしょ?と言いたくなるような最近の選曲にはうんざりしていたので、ここ10年を振り返るということは、昔の曲が出てこない~(^^;と個人的には、かなり嬉しかったりもしました。
プログラムには色々な役名が出ていて、またそれが通し役だったり、全然関係のない作品にも登場しているので、どんな構成なんだろう?と思っていたのですが、これがなかなか面白かったです。その役の衣装と役名と性格を借りながら、別の世界に登場させるという感じで、まあパロディなんですが、上手く構成されていたと思います。
藤井・斉藤両先生が(三木先生も?)顔を付き合わせて、生徒のことや衣装のことや色々と吟味しながらこの脚本(?)を書いたんだろうな~と思うと、それだけで何だかとっても微笑ましいです(^^;。その組の歴史ということで、組替えが多いせいで、自分とは全く関係のない役を演じ(?)なければいけない人も多く、それがちょっと寂しいなと思わないでもないですが、まあ今の宝塚じゃ仕方ないことですよね。
そんな中で、雪組・花組は、取り上げる作品の年代と組替えのバランスなんだと思いますが、ほぼ自分が新公で演じた役をできる人が多かったです。その中で、わが贔屓、ゆみこちゃん(彩吹)&いづるん(天勢)が、ルートヴィッヒⅡ世と坂本竜馬を演じていたのは、何とも嬉しかったです。どちらも生で見ている新公だし、その中でも一番好きな役なので余計です。私のような思いをしてる若手(?)ファンも多かったんじゃないかな~と思うと、なかなか良い企画だなと思いました。
とまあ、構成的には良いなと思ったものの、出演者自体は少々盛り上がりに欠けたような気はしました。最近のTCAというのはお祭りで、そういうイベントというのは向き不向きな人がいて、今年のトップさんたちは、どうもこういうお祭りに向いてない人が多いように感じました。一番向いていたのはわたるくんで、それ以外のトップさんたちは、いまいち向いてないような・・・
数年前の同期4人トップ、あの4人を同時期にトップにしたことによる弊害は大きく、そういう意味ではあまり納得がいかないメンバーだったのですが、こういうお祭りに対するパワーは素晴らしかったなとちょっと思い出しました。どうしようもなくつまらない構成を、あのトップたちのお祭りパワーで乗り切った数年前のTCAは、ある意味素晴らしかったなと思ってしまいました。
あとは、トップ娘役がどうにもいまいちで・・・。TCAとなると、練習不足のせいかそろって歌がまずくなるのが恒例ですが、それでも今年のメンバーは、音がはずれる以前にまず歌が聞こえない。見せ場も殆どなく、相手役さんとの絡みも殆どない。それで存在感を出せというのも難しい話なのかもしれませんが、今回改めて、トップ娘役人事について疑問を感じてしまいました。そんな中で、一番良かったなと思ったのは、最下級生のえみくらでした。やっぱり最近好きみたい・・・(^^;
せっかく楽しいイベントを見てきたのに、何だか辛口ばっかり言ってますよね・・・すいませんm(__)m。でも、生徒個人個人については、ちゃんとそれなりに楽しんできました。というか、バカみたいにミーハーになってる部分も多々あります(^^;。
まずは、星組。新生星組になって、全員でないにしろ、合流した初めての公演が今回だったわけですが、わたるくんと瞳子ちゃんの並びを見れたことが、まずは大きく嬉しかったです。2人でイントロあてクイズとか言って真剣に遊んでる様はかなり微笑ましい。そして、瞳子ちゃんのルドルフの歌、本当に上手いです。改めて感動。ケロちゃんフランツの芝居の間の取り方が妙にツボ(^^;。「許可する」なんてセリフだけで笑えるエリザって作品は、やっぱり素晴らしい(ちょっと意味が違うか・・・^^)。檀ちゃんは歌になるとアチャーだけど(^^;、ベロニカの扮装はかなり似合ってました。わたるくんは、新公で演じたヘルマン&文四郎ができて良かったねと思いました。
わたるくんと言えば、オープニングの歌い継ぎ(新大劇場オープンのショー主題歌~PARFUN DE PARIS~ノーバ・アモーレ~BROADWAY BOYS~TAKE OFF)なども、この主題歌を歌ってしっくりくるのは、彼(彼女?)だけなんですね。そういった意味でも、古巣でトップというのは、何だか良いな~と思ってしまいます。因みに、各組のショーに出演していたのって、花は春野・瀬奈、雪は貴城、月は大空だけなんでしょうね。ホント少ないな・・・
次いで雪組。まずは、桂ちゃん&いづるんのお子さまコンビ(七五三コンビ^^)の、彌太郎&竜馬が可愛かった~♪しかし、少ないながらもセリフも歌も明瞭です。ハマコちゃんバッカスも、何とも懐かしい。まひるちゃんのお父さんのように見えたジュリアンだったな~と思い出しました(笑)。夫差(愛燃える)の壮くんはイっちゃってます~あの主題歌も妙にツボ。勝手に燃えてる壮&白羽コンビでした。コムちゃんソールは、歌がしっかりしてきたなという印象。ちょっとボケボケな所が、いかにもコムちゃんらしくて可愛い。
そして、花組。可笑しかったのはまっつ!BJの影だったんですが、おさちゃん(BJ)のみならず、色々な人の心情を表すその様が、かなり変な奴。地味なように見えるのに、実はこの人もイっちゃってるキャラのようですね。そして、ゆみこちゃんが美しい~♪(←ただのファンバカ?^^)新公を見た時の感動が蘇りました。おさちゃんを押し倒す(?)ゆみこちゃんが、かなりツボ。ミケの蘭とむくんのダビデ~!も可笑しい。あさこちゃんのリッキーは、歌はともかく(^^;あの場面はやっぱり格好良い!あすかちゃんピノコも、すっごくラブリ~(^^;。グラン・アモーレと子供の声で叫ぶのが無茶苦茶可愛い~♪
月組は、きりやんのLove Can’t Happen(グランドホテル)が、聞かせてくれますね~回転ドアが出てきたのも何とも懐かしい。えみくらちゃんサラの酔っぱらいがすっごく可愛くて、あのシーン大好きだったなと思い出しました。タニくんが、月組に乱入してきたのが何とも言えず微笑ましい。
そのタニくんは、うめちゃん・あいちゃんを引き連れて満点星の主題歌。久々に、タニくんらしい歌(笑)。日生でちょっと上手くなったかなという歌はどこへ行ったの?状態。多分全て音が外れてます。一生懸命歌えば歌うほど外れていくような・・・かなり聞いていて気の毒でしたが、長身の娘役2人を従えた3人の並びは、すっごく美しかったです。でも、そんなタニくんが可愛いんだ(^^;。
専科さんたちは、ガイチさん・樹里ちゃんの歌はやはり聞いてて本当に気持ちよい。幸ちゃんも破綻なく歌えているので、やっぱりヤバイのはさえちゃん(^^;。タニくんといいさえちゃんといい、本公演では最近少し良い感じなのに、こういう単発ものでは弱いですね。シナーマンで、さえちゃんのみ歌わせてもらってないのがちょっと笑ってしまいましたが、正解かも(これでも、さえちゃん大好きなんですよ^^)。
更に、まゆみ姉さんが入り、トドちゃんがいることで、専科で1つの組っぽく見えたりもしました。まゆみ姉さんの出番は、ダンスのみですが、扱いはなかなか良かったです。女役が1人入ると、専科のバランスが結構良い感じなのかな~とも思いました。
とどちゃんは、私として一番嬉しいのは「凱旋門」の主題歌。ラストのセリフ(ボリス)が、幸ちゃんだったのも懐かしくて嬉しくて・・・ここで無関係の人を持ってこなくて良かった(役替わりでやった瞳子ちゃんでも可ですが^^)。風共一連の曲で、5人のスカーレット(瀬奈・霧矢・貴城・安蘭・大和)と絡むのは豪華。意外にタニくんが怖くて、きりやんが可愛く、あさこちゃんも本役のはずなのに少しコワイ^^、かしちゃんがかなり美しい、瞳子ちゃんもなかなか美しい?94年のパロディのように、皆が同じ衣装でなかったのはよいですね。5人のスカーレットを恐がりながら歌うとどちゃんが可笑しかったです。
全部は網羅してませんが、またかなりトップを省いた感想になってますが(^^;、私らしいということで、すいませんm(__)m。日生では、瞳子ちゃんが真ん中にいたくせに端を見てしまっていたのですが、今日はかなり瞳子ちゃんモードでした。真ん中にご贔屓がいると、どうしても端を見てしまう傾向にあるようですが、真ん中にいないと捜すのが好きなんでしょうね。困ったもんだ。
最初の方は少し辛口になりましたが、例年のTCAに比べると、かなり満足のいく公演でした。何より、誰が出演してるか分からない、バックダンサーにしか使われないということがなかったのが嬉しいです。やたらと人数を出すより、出した人をきちんと使う構成が理想です。個人的には、ずっと言ってますが、音楽祭だった頃の歌中心の構成の方が好きなんですが、今のメンバーでは、ちょっと辛いのかとも思ったりもします。
[123] ベール 2003-05-31 (Sat)荻田浩一演出、月影瞳一人芝居「ゼルダ」を見てきました。
事前にゼルダ(「華麗なるギャツビー」で有名なスコット・フィッツジェラルドの奥さん)に関する本(村上春樹のフィッツジェラルドに関するエッセイの1エピソード)を読んでいき、予習はばっちりだったんですが、それが今回は仇になった気もしました。私的には、あまりオギーらしくなかったというのが正直な感想です。
私の中のオギーは(特に外部では)、「不可解」がキーワード(^^;。セリフを真剣に聞いて話を理解しようとするのに、いつの間にかふっと話をそらされるような感じ。音ちゃん主演の「SANCTUARY」の副題「旋回する夜の情景」は、正にオギー作品を表してるなと思ったものですが、本当に旋回してます(^^;。
ですが、今回はゼルダという1人の女性を描くということで、内容としてすごくストレートでした。ゼルダの言葉により彼女の半生が語られますが、事前に読んだ村上春樹のエッセイにかなり類似しています。事実を列挙するという意味では当然なのかもしれませんが、そこにオギー独特の世界観があまり感じられなかったのは少し残念でした。
それでも、オギーらしいセリフは散りばめられていたし、これが宝塚内部の作品ならば、十分オギーっぽいと言える作品だったとは思います。でも、もっともっと癖の強い作品を期待していたんですね・・・(^^;。
ぐんちゃん自身はと言えば、まずは大分ふっくらしていたのに一安心(^^;。退団間際は、本当に痩せていて少し痛々しかったですから。ぐんちゃんのお芝居が苦手という人は多いような気もしますが、在団中から私は彼女のお芝居が大好きでした。特に、オギーの描くぐんちゃんは本当に大好きです。ということで、結構期待していました。
ゼルダというと狂気の人というイメージもあるようですが、実際私もそう思っていたのですが、狂気というよりは、狂気に陥る寸前で狂気と戦ってるという印象を受けました。正気から始まり、段々感情が暴発していき、感情の起伏が激しくなっていく過程、1人で2時間の舞台を演じるパワーは素晴らしかったです。
宝塚時代、宝塚の娘役という枠にはまったお芝居をするとどうにも違和感があったぐんちゃん。宝塚の娘役らしくない役が、断然似合っていたぐんちゃん。少し堕落的で虚無的、破滅に向かって進んでいくしかないゼルダという役は、そんな彼女にぴったりでした。今書いていて思ったのですが、少し音ちゃんに似てる部分もあるのかな・・だから好きなのかなとも思います。
女優第1作がこの作品で良かったなと思ったし、ぐんちゃんは、これからもっと色々なお芝居をして欲しいし、するべき人だと思いました。これからどういった作品に出演し、どういった形で活動を続けていくのか分かりませんが、また機会があれば、ぐんちゃんの舞台を見たいなと思います。
[122] ベール 2003-05-31 (Sat)日生劇場公演「雨に唄えば」を、初日近くに2回、楽近くに3回、計5回見て参りました。
公演ラインナップで発表された翌日には映画のビデオをレンタルし、記者会見の録画は何回も見返しと、瞳子ちゃんファンとしては、本当に興味津々不安いっぱいの公演でした。
しかし、初日明けの日曜、日帰りで見に行った感想は「う~ん・・・」。このミュージカルを見て改めて思ったのですが、どうも私は「宝塚」でブロードウェイミュージカルを上演することがそう好きではないんだと気付きました。アメリカ人独特の感覚を日本人、しかも宝塚で演じても、リアルさが感じられない。いまいち乗り切れないまま1回目の観劇が終わってしまいました。
1回目の観劇の後、見てない友達からどうだった?と聞かれる度に、どうにもはっきりした感想を言えず、でも観劇した友達からは良かったよ~などと言ってもらい、私の中では、ちょっとした葛藤が続いてました(大袈裟ですね^^)。純粋に楽しいとも言えず、かと言って別に面白くない訳ではない。ファンでなければ、また別の楽しみ方もあったんだろうなと少し残念にも思いました。
もともと映画を見たときから、ドンという役が瞳子ちゃんに合う役ではないことは分かってましたが、それでも何かしら今までと違った面が見れるかと期待もしていました。しかし、最初の観劇では、この作品を上演することに、瞳子ちゃんだけでなく他の出演者もいっぱいいっぱいで、段取り芝居に見える部分も多く、作品の持つ楽しさがこちらに伝わってくるまではいってませんでした。
更にまあ、私の個人的な好みで言えば、私の見たい瞳子ちゃんはこういう役ではない。それは本当に演じている人に失礼な言い方ですが、そういった思いを忘れさせてくれる程の魅力は感じられませんでした。
そんな不安定な気持ちのまま、2回目の遠征に出かけました。最後の土日、公演としてはかなり盛り上がってる時期です。あまり期待もせずに観劇し出したのですが、A席で、つまり2階の後ろの方から全体を見た時、不思議なくらい純粋に楽しめました。
お芝居のテンポが、前回見たときより格段に良くなってましたし、出演者全体が、作品を自分のものにして、きちんと楽しめるまでになっているように思いました。特に、前回見たときにどうにも引っかかってしまったコズモ(大和)の「笑え」のナンバー、ドン(安蘭)の雨の中のシーン、この2つを段取りに捕らわれず失敗も恐れず、思いっきり楽しんでる瞳子ちゃんやタニくんの姿を見て、ようやくこの作品の持つ楽しさが素直に伝わってきました。
では、出演者別に・・・
ドン:安蘭は、前記の通り、任でない役だという思いに今でも変わりはありませんが、それでも、想像していたよりはずっと明るくて、何より後半観劇ではアドリブの多さにびっくり。今までの公演を色々思い出していたのですが、アドリブが入るような公演は今まで殆ど記憶になく(ガラスの刑事と蚊の場面くらい?)、そういうことが苦手な人だという認識がずっとあったので、これはかなり意外なことでした。ただ、やりすぎには注意した方がいいだろうな~と思う部分も少しありました。
そして、かなりの見せ場であるタップ。ダンスは得意でない人だと思ってますが、タップもまた想像していたよりは、本当に軽快に踊っていました。大変なんだろうけど、それより寧ろ楽しさがきちんと伝わってきて、見ている側も楽しめたのは、私にとって大きな収穫でした。最近、ファンになってその人を見ていけば見ていくほど、欠点が多く目に付いていき、そういった部分が観劇する度に不安に思えてしまいます。とにかく、好きだからこそ過小評価し過ぎてしまう部分があるんだということを今回改めて感じました。
お芝居的には、映画を見たときに不快に思った部分、ドンとキャシーの出会いのシーンでのドンのシャシーに対する接し方というかからかい方は、宝塚ヴァージョンでもやはり好きにはなれず。この出会いからキャシーに惹かれていく流れがどうにも納得できず、恋への落ち方に共感していけないのは、個人的には辛いところです。私には、ドンがスターぶってるやな奴に見えてしまったりもしたのですが、産経HPの陽月のインタビューを読んでみると、キャシーの方もドンを利用するいやな女の子に見える局面もありうるとのことで、そう考えると、なかなかこの辺りのお芝居も難しいのかなと思いました。
心配していた2人の並びは、身長差が気にならないと言えば嘘になりますが、個人的には全然OK(もともと小さい男役、大きな娘役が大好きなので^^)。個人的には、激しいラブシーンよりも、ほのぼのふんわりという言葉がぴったりくるような、暖かな空気が流れるラブシーンの方が好きなので(瞳子ちゃんに関しては)、個人的には嬉しい場面が多かったです。また、男役ファンとして、相手役のことを好きだと思えること程幸せなことはないなと思うので、そういった意味でもうめちゃん(陽月)が相手役で良かったです。
歌に関しては、記者会見で聞いたときは、上手いけどまだまだ手探り状態っぽい歌だったのが、やはり練習を重ねて自分のものにできてるな~と感心。ただ、歌い上げる歌ではないので、聞かせるという感じではなく、少し物足りない気はしました。だから、余計にラストのテンプテーションは、気持ち良さそうでした(^^;。
コズモ:大和は、記者会見を見た印象では、いつものタニくんぽい役で新鮮味がに欠けるなと思い、あまり期待せずに観劇しました。しかし、予想を見事に裏切る出来で、個人的には「シンデレラ・ロック」のシド以来のヒット(私のタニくんベストはこの役なのです)。何よりタニくんの華やかさは素晴らしい武器ですね。本当にキレイだし、存在してるだけで場の雰囲気を変えてしまう。
また、新鮮なメンバーに交じっていたことが、観る側にも新鮮だったのもプラスの方向に働いたと思います。だからと言って浮いてるというのではなく、本当に違和感なく星組メンバーにとけ込んでいて、これ1作の共演が本当に残念。瞳子ちゃんとの並びも、個人的にはすっごく気に入りました。
不安だった歌は、コズモのアップテンポな歌ではそう気にならず、でもフィナーレのスローテンポな歌では、あらら・・・^^といった状態だったので、得意不得意な歌が分かれたなという印象でした。ただ、今回の公演だけを言えば、劇中歌がOKならば問題ナシだったと思います(まあ、ヅカファン的な考えですよね^^)。
リナ:真飛は、無茶苦茶ラブリ~~♪。ちょっとお間抜け、でも本人はいたって真剣、というアンバランスさが見事に表現されました。第一声で場内に笑いが起きるのは、ファンが殆どだからかもしれませんが、それでも掴みはOKという感じ。そのテンションが最後まで続くのも素晴らしい。舞台では結構変な表情をしていることが多かったので、あまりキレイに見えなかったのですが、劇中映画の真剣な顔は、本当に美しい。まとぶんってこんな顔だったんだと変なことを思ったりも・・・。
しかし、前回ガラス/バビロンで、まとぶんが大好きになった私には、ラストの男役の方が見てて嬉しかったです(^^;。下級生4人を従えて歌う姿は、なかなか様になっていて、上級生になったんだと妙に実感。タニくんとの同期の絡みは、結構あっさりしていて色っぽさに欠けたのは多少残念でした。
この役が、男役であるまとぶんに振られ、それを見事に演じきったことは、この作品の成功に多いに繋がってるなと思わせてくれるリナでした。これを経て、まとぶんがどう成長してるのか、楽しみです。
キャシー:陽月は、初のヒロイン。もともと「花恋」の初音の子供時代の第一声を聞いて以来好きな娘役だったので、今回は嬉しかったものの、不安も多々ありました。まずは、アメユキ(イーハトーヴ)で聞いた限りでは、歌はかなり下手?かも・・と思っていましたし、あの娘役らしからぬパワフルさ(そこが好きなんですが)は、ヒロインという役にはどうなんだろ?という疑問もありました。
まずは、歌やセリフの吹き替えに抜擢されるという説得力には、正直全然欠けてます。キレイな声ではないし、歌も上手くはありません。まあそこは宝塚、あまり深く考えずに見るべきなんでしょうが、やはり疑問は残りました。
しかし、初ヒロインらしい正に体当たりの演技は、見ていて気持ちの良いものでした。映画のキャシーよりも元気であっけらかんとしている、うめちゃん(陽月)の持ち味をそのまま生かしたようなキャシーで、役を自分に近づける人なのかなと思いました。グッドモーニングの歌では、真ん中にいるせいもありますが、瞳子ちゃん・タニくん2人を引っ張るような勢いもあり、タップも一番激しく元気いっぱいでした。歌は、上記のように役としての説得力には欠けますが、思ったよりは歌えていて安心しました。
ラストの幕の後ろで歌えとドンに言われた辺りの演技は、彼女を見てるだけでこっちまで泣けてくるような、悲しさ・絶望というようなものが、身体全体からにじみ出てるような印象を受けました。今回の舞台を見て喜怒哀楽が激しいというか、すっごくストレートな演技をする人なんだと思いましたが、そこに少し情感のようなものが出てくればもっと良くなるだろうなと思います。これからに期待です。
主要4人で長くなってしまいましたので、あとは簡単に。
その他で挙げなくてはならないのは、何といっても発声の先生の祐穂くん。配役を聞いた時から楽しみでしたし、もともと注目していた人ですが、今回の大ヒット!まずは、早口言葉の素晴らしさ(笑)。これだけで客席から拍手をもらうあなたは素晴らしい♪2回目の遠征の時は、瞳子ちゃん・タニくん相手に、アドリブを飛ばす。振られて少しびっくりしてる2人に、無表情で反応を見るなんて、下級生ながらすごい人です。
星原さんはいつも同じような気もするけど、でもあの存在感は本当に貴重。萬さんのコミカルな演技は、かなりびっくりでしたが、これが本当に可愛い。でも、ショーのワンシーンでは、いつもの萬さんらしい渋いおっさんも見れて、このギャップがたまらなく良いです。
下級生は、小天狗ですっかりお気に入りになった麻尋しゅんが、ラブリーです。見ていて誰かに似てるなと思ったのですが、笑った顔がまやちゃん(久遠)に似てます(>JIMMYさん)。彼女に限らずですが、撮影所のメンバーたちは、皆後ろで細々好きなことしていて、それを見てるだけでも楽しめました。キレイな子がいるな~思って調べたら紅ゆずる。かよちゃん(朝澄)に似てると聞きますが、なるちゃん(成瀬)にも似てますね。ガラス/バビロンの時に、バトンや古代の野獣(礼音ちゃんと対で踊っていた)で目立っていた鶴見舞夕が、いつもニコニコしていて可愛かったです。
今回対で使われることが多かったみらんちゃんと明石くん(彩海)は、真ん中で歌い踊るには経験不足の感は否めませんでしたが、まあ仕方ないですよね。しかし、2人とももう少し歌が上手かったらよいのに・・・。ヘス新公以来、かなり濃くなっていた明石くんが、少し爽やかになっていたのが、安心したような残念のような・・複雑な気持ちでした(笑)。みらんちゃんは、少々役不足で残念。ただ、劇中映画では目立ってましたね。そういや、顔の区別がずっとつかなかった銀河・天霧の区別が、今回やっと分かってちょっと嬉しかったです(^^;。
回数見たおかげで隅々まで目がいって、おかげで瞳子ちゃんが真ん中にいるにも関わらず、最後の方は端の下級生を追いかけて、真ん中の芝居を見逃すことも何度か(^^;ということもありましたが、私にしては、珍しくかなり真ん中を中心に見た公演でした。
最初の観劇ではどうなることか(自分の気持ちとして、楽しめるかという意味で)と思いましたが、最後には無事に純粋に公演を楽しむことができて良かったです。ただ、まあやはりブロードウェイミュージカルを宝塚で上演ということに、最後まで賛成できなかったのも事実でした。
[121] ルナ田 2003-05-19 (Mon)昨日、星組日生劇場「雨に唄えば」18日の12時公演を観てきました。
事前にCSの映画を見て予習していきました。1度しかない観劇なので、内容をつかんでおきたかったからです。でも、それでよかったです。内容がよくわかりましたから。全然見たことがなかったのです。
とうこさん、なんか余裕があり過ぎて初めの登場シーンなんて大スターって感じが本当にしました。歌も上手いし、タップもすごいし、ラブシーンをするとうこさんを余り見たことがなかったのでラブシーンも上手いし・・とてもよかったです。他の3人に比べると確かに小柄なんだけど、それでも十分に大きさを感じさせる演技で
素敵でした。それにしてもタップをあんなに軽やかに踏めて・・たにちゃんともどもCSの稽古風景で見たときとは雲泥の差?としか言えません。必死に稽古したんでしょうね。
たにちゃんは、私が今まで見たたにちゃんの中では最高でした。歌も笑顔もタップもダンスも身の軽さもとても自然に見えたし、よかったです。全国ツアーの「大海賊」のときは歌があまりにもひどくて驚きましたが、今回は私は全然気にならなかったです。
まとぶんのリナもすごいですね。女性でも十分きれいでした。意外だけどとても可愛いかったです。娘が最後の終わり方でリナが可愛そうって強調してました。確かにあそこまで可愛いと同情したくなりますね。
うめちゃんは期待してなかったけど予想以上によかったです。まあ、美声というほどの声ではないけど、まとぶんの演技には良く合ってたと思います。大柄なのに可愛い感じがして、とうこさんともいい感じでした。
他の出演者では、萬あきらさんが最高でした~。なんてお茶目なんでしょう。渋いときの萬さんも大好きなんだけどこういうコメディもいけるんですね。とても可笑しい監督さんでした。星原さんはああいう役はぴったりだし、専科の人って本当に大事にしてほしいですね。
全体に温かい感じで演じている人も見ている人も楽しそうなのがいいです。チケットの都合で1度しか見れなかったのが惜しい・・・もう1度見たかったです。
[120] Coo&Bee 2003-05-16 (Fri)昨年埼玉へ行くか悩んだ末断念した月組全国ツアー。こちらでの報告やビデオで大いに後悔していたので、同じ過ちは繰り返すまいとばかりに、初めて全国ツアーなるものに行ってきました。雨の横浜は傘の花、花、花。傘が海風を受けるので押し戻されそうになりながらも会場へ着くと、阪急カーゴのトラックが搬入口に並んでいました。あぁ、ほんとに横浜に来てるのね、とこれだけで感慨深いものがありました。そして開演アナウンスで割れんばかりの拍手。これが全国ツアー、なんですね。
お芝居でのプロローグ。きれいと評判のケロちゃんは、それはもうハッとするほど終始きれいであでやかでした。話には尼僧の修行不足が招いた悲劇?雪若が仮に間に合ったとしてもどうかなったわけ?等々突っ込みたくなりますが、ショーの要素が多いので飽きませんでした。とにかくケロちゃんのお顔を見てれば幸せなんです。すっかりストーカー気分です。
私にとって判りやすい芝居をする人という印象のわたるくん。客席の反応もよく、1回目の公演では霧音に怒鳴られる件では笑いを、霧音の死を悲しむ件では涙を誘っていました。ラストにだんちゃんと登場する場面では「月夜の~」のラストとだぶって、こんなお話なのに感動してしまいました。(中国公演の雪若は恐かったけど。)絶品のお雛様カップルですね。
ショー開演5分前に客席降り用のステップが運ばれてくると、何箇所から拍手が。皆さん、期待してるんですね。1階席の人が心底うらやましかったです。
そして始まったショー。もう、何という盛り上がりだったでしょう。手拍子をしない人はモグリだと思われそうなほど熱気のこもった手拍子が響き渡ってました。わたるくんの声はアップテンポになると演奏に溶けてしまって聞き取りづらかったのですが(3階席の話です)、その弱点をカバーするオーラがありました。あれだけ踊り狂った後にしっとり唄うのは余程の人でなければ無理でしょう、と思えばケロちゃんは「南の風♪」で健闘していたと断言しちゃいます。
そしてお待ち兼ねのカリブの場面。バリバリだぜ、で髪をくしゃくしゃっとかき乱し、汐美だぜ、でポーズを決めて2回とも大ウケ。こちらは完全にノックダウンです。やられました。
蚊の場面では残念ながら“股くぐり”はなかったのですが(なぜ?)、2回目では蚊をぱくっとお口に入れて咳き込んだら、また蚊が飛んでいってしまった、という仕立てでした。
そして、いよいよブエノスアイレス。1回目ではオペラグラス無しで観ていたので定かではありませんが、2回目では観てしまいました。ケロちゃんがわたるくんの頬に手を添えるのを。客席では息を呑む気配がし、ドキリとした私も頭から湯気が出そうでした。お陰で昨夜はなかなか寝付けない始末。あの一瞬が目に焼き付いて...。群舞になってからも他の奴にわたるはやらん!と言わんばかりの目付きでわたるくんを見つめ続けながら踊ってたケロちゃん。思わず息をとめて凝視してしまいました。それに反してわたるくんはあっさりとソロを唄い始めちゃうのですが。
中詰の客席降りではケロちゃんは2回とも降りる列に加わろうとして押し戻されてました。そしてわたるくんのジョーカーの場面で1回目ではハプニングが。何とステップが片付けられていたのです。降りようと足元を見てステップが無いのでステージ中央へ唄いながら移動したのですが、どよめく客席にやっぱり降りねば、と思い直してくれたらしく、客席へのジャンプを一発きめてくれました。やんやの喝采の中、台詞と歌で客席を練り歩いて盛り上げ、えいっと掛け声をかけてステージに飛び上がって、ここでも拍手の嵐。なんせ芝居が判りやすい人なので、ステージに上がるかこのまま引っ込むか悩んでるのが丸判りでした。ステージに手を掛けてたっぷりためてから掛け声と共にジャンプしてましたから。2回目ではちゃんとステップが残してあったのでちょっと残念なような気も。でも、欲張っちゃいけませんね。
フィナーレの最後では横浜出身者ということで彩愛ひかるちゃんが紹介され、2回ともケロちゃんが緞帳が降りかける中ステージ中央へエスコートしてあげてました。2回目の最後のカーテンコールではわたるくんが一人でご挨拶をし、笛を吹きならしてサンバのリズムを踏んで幕となりました。
2回公演であれば、単純に考えれば2回目のほうが出来がいいものなのかもしれませんが、昨日はこれから星組生になるしいちゃんもご観劇で一役買ってくれたかもしれません(得した気分)。着物デザイナーのきよ彦さんも見かけました。
読み返せば読み返すほどケロちゃん中心の偏った報告ですみません。こちらに投稿すべきじゃなかったかもしれません。だんちゃんの美しさや切れのある動き、仙堂ちゃんの美声、すずみんやれおんくんの頑張り、組長さんのパタゴニアでの変貌ぶりも印象に焼き付いてはいるのですが。
JIMMYさんの事細かなケロちゃん観劇ポイントのお陰で楽しくて幸せな一日でした。今でも大興奮の余韻が冷めません。夢見心地の気分です。このまま埼玉までなだれ込みたいところですが、ビデオで我慢することとします。
JIMMYさん、少しはお楽しみいただけましたでしょうか?
[119] hiro 2003-05-15 (Thu)今日は、神奈川県民ホールでの星組全ツ・2時半公演を観てきました。
たらちゃんと仲良しさんだったわたる君のトップ披露公演で、胸にぐっと来るものがあり、感激しまくりでした。
『蝶・恋』三つのお話をアレンジしたとプログラムで植田理事長が書いていました。とても簡単なお話で、わかりやすいのですが、物足らなかったですね。まあ、中国公演の為の作品ですから、仕方なかったのでしょうか。
ルナ田さん同様に、壇ちゃんの男役が綺麗で声もよくて、こんなに男役が似合う娘役さんも居ないなぁと思いました。でも、やっぱり『女』だと告白してからが一番お似合いです。(当然)
わたる君は、あったかくて大きくて。包容力のある男役さんになりましたね。嬉しかったです。
さて、ショー『サザンクロスレビューⅢ』は、大劇場の迫力には及びませんが、皆さん張り切っていましたね。
特に、ケロちゃんは歌に踊りにと大活躍でした。始めのソロは、歌詞がよく聞き取れず、おやっと思いましたが、あとは良く頑張っていて、及第点でしたね。でも、後に続くすずみんやレオンちゃんが今一歩状態で残念です。
わたる君は、客席降りでも、色っぽい『おとなの男』を感じさせてくれてカッコよくて、さすがにキャリアを積んできただけのことはあるなーと楽しめました。(照れずにあそこまでやれるとは!)
ショーでは壇ちゃんが目立たず、仙道さんの歌が耳に残りました。
名古屋では、わたる君の声がかすれていたようですが、今日は、大丈夫でした。後は、埼玉を残すのみ。
会場の大きな拍手にきっと励まされてきたことでしょうね。
早く大劇場、東京宝塚劇場でのお披露目を観たいです。
「わたる君、頑張ってねー!」
さて、その前に日生劇場星組公演「雨に唄えば」も9日に観てきました。
トウコさんは余裕の主演ぶりで、気負い無く演じていました。
相手役の陽月さんも頑張っていました。現代的な印象を持っていますが、これからどう変わっていくか楽しみな人ですね。
たにちゃんは、もうすでにこの手の2枚目半の役は何度か演じていて、これまた適役で、余裕を感じました。明るく憎めない彼女の個性とうまく合っています。タップも頑張っていました。
歌は、やっぱりトウコさんが一番。無理やり作った印象の雨振る場面は、映画の良さには迫れませんでしたね。中途半端でした。本物の大雨を振らせるより効果音や照明で十分だったのではないでしょうか?また、劇中に登場する映画の映像も、ちゃちで恥ずかしかったです。よく工夫したとも思えますが、よくよく思い出してみると変でしたね。
でも、若手が多くて元気いっぱいの楽しい舞台でした。
特筆は、まとぶんのリナです。抱腹絶倒の面白さでした。
でもあの声で千秋楽までつづくのでしょうか?心配です。
どちらも舞台も、出演者たちの頑張りを見られて楽しかったです。
次の本公演が楽しみですね~。
[118] ルナ田 2003-05-11 (Sun)今日、星組全国ツアー「蝶・恋」11日の11時公演を見てきました。
第1印象は、檀ちゃん綺麗だった~です。日本物の男装のところも女性のところもお化粧も動きも綺麗でした。檀ちゃんの顔って男役でも似合うと驚きました。歌もキーが合っているのでしょうね、きれいな声で歌ってました。霧音は歌い上げる歌ではないので、芝居の歌としては及第点じゃないでしょうか。
ショーでも歌?ダンス?大丈夫?と思って見ていましたが、まあなんとか踊って歌っていて、ほっとしました。(親心?)檀ちゃんはきりっとしたショーのが似合うのでサザクロでよかったと思います。
わたるくん、熱演していました。一生懸命さが伝わってくるので、見ていて気持ちがいいです。歌は、ちょっとかすれ気味で、ショーのプロローグは歌詞が聞き取れませんでした。この2人よくお似合いで背格好もちょうどいいですね。星組は背の高い人が少ないのか、わたるくんがやけに大きく見えました。檀ちゃんを見る優しげな目がいいし、日本物も危なげなく、さすがだと思いました。
けろちゃん、歌を心配していましたが、う~ん、やはりちょっと辛いかな。心がこもった歌ですが、声量がない分、サザクロではあそこまで歌わせなくてもと思いました。他の人を使ってもいいのに。日本物では、いきなりセンターで、きれいに華やかにで、ファンとしては、たまらないでしょうね。サザクロでは蚊の場面がよかったです。
「蝶・恋」は、話が簡単すぎて、わかりやすいけど、なんか薄っぺらなお話だと思いました。出演者が熱演しているだけに余計にそう感じました。
サザクロは初演の花組から見ていますが、好きなショーです。
でも、わたるくん、けろちゃん、すずみん、礼音君、嶺、高央・・とくると、歌をもっと頑張ってほしいです。前の星組が良すぎたのでしょうけど。
全体には会場の拍手が大きくて温かくて、それに乗せられて
カーテンコールも2回あり、最後はわたるくんが一人でとても嬉しそうに挨拶してくれました。
ロビーには、次回公演の先行ちらしが置いてありました。華やかで壮大な感じがして見たくなりました。楽しみです。
[117] ふぶき 2003-05-11 (Sun)昨日の夜の部で「雨に唄えば」を見てきました。
そもそも日生劇場という劇場はミュージカル上演には向かない(「浅利慶太と劇団四季)」といわれる意味がちょっとだけわかりました。
オケボックスが後ろにあること。客席と舞台の位置関係が悪いことで視界がよくないという点が上げられますね。大好きなムードを持っている劇場だけにその点は残念でした。
さて、この作品で中村一徳は一体何をやりたかったのかというのが疑問でした。月組の「WSS」のように完全なるブロードウエイミュージカルのコピーだったのか、星組版「WSS」のように「ブロードウエイの宝塚歌劇化」だったのか。出演者の持つカラーの違いがより一層中途半端な演出を生み出してしまったような気がします。
宝塚の舞台は「舞台転換の見事さ」が一つの特色だと思います。それは大劇場だけでなくバウホールなどでもそう言えます。でも今回の日生劇場では「売り」の舞台転換があまり上手ではなかったのが残念でした。
ショー的な部分と芝居、映像と芝居との区分けがきちんとしていないので、観客はちょっと違和感を持ったり退屈したりすると思います。
主演の安蘭けい。見事でした。完璧です。完璧すぎてもうちょっとくだけても良かったのにと思いました。そこらへんがやっぱり雪組出身者の几帳面さとでもいいましょうか。本来すごく明るい人なのでそのあたりをあの雨の中のシーンに生かせたらよかったでしょうね。ただ・・きゃあきゃあ言われるスターの役にしては老成しているような雰囲気がありました。
大和悠河・・・育つ組を間違えた人だったのだと今回痛感しました。月組ではとかくあらがめだった歌やダンスや演技が、この星組公演ではすごく光って見えたのが事実です。ブロードウエイミュージカルは経験豊富なだけあって、振りの一つ一つにそつがない、確かな技術を感じました。歌唱力もあれだけ唄えればとりあえずオッケーみたいな。(月組時代は回りが上手すぎたのね)
真飛聖・・・よく工夫してあれだけの面白さが出たなと感心いたしました。これで安蘭がもっと弾けたらすごいコメディになっていたでしょうね。男役に戻ったフィナーレでは絵麻緒ばりの声を聞かせてくれて、ちょっと懐かしかった。同期の大和ほどに華があるとは言えないけれど、しっかりとした演技者になってくれました。
陽月華・・そもそもがヒロイン系の彼女。演技もダンスも上手で相手との呼吸を合わせるのが得意。今後に期待します。
専科クラスではやっぱり萬あきら&星原美沙緒コンビが秀逸。藤京子は最初からセリフをとちってバツ。五峰亜希は中途半端でした。今後、この人については難しいかも。
星組贔屓の私としては、安蘭けい以外は歌唱力に?の雰囲気こそが星組らしく感じてしまったのですが、群舞の質が落ちていることにはちょっと危機感を覚えずにいられません。
大真みらんに今回は救われたようなものですが、下級生はより精進して星組独特の「キザり」をマスターしてほしいと思います。
他には、ダンサーで目立った彩海早矢。朝澄けいそっくりになってしまった紅ゆずる。ビジュアル系凛華せら、大和の弟みたいな銀河亜未、可愛い真白ふあり、化粧に工夫を音海ゆうま、技術屋の祐穂さとる、個性が出てこない麻園みきといった感じでしょうか。http://www.kjps.net/user/heika/
[116] ゆーみ 2003-05-06 (Tue)日生劇場宝塚星組公演『雨に唄えば』初日を見て帰宅したところである。日生劇場と言えば舞台を愛する東京人なら格別の思い入れのある劇場。そこで宝塚がブローウェイミュージカルを、しかも安蘭けい主演で上演すると言う。ファンの私には見逃すことのできない初日であった。
始まった時はオケがナマかわからないような居心地の悪さを感じ、安蘭(ドン)もあきらかに固くなっていて、売れっ子スターにしては重かったし、いろいろなところで微妙な間の悪さを感じた。正直、安蘭のファンとしてはもう少し何とかと、手に汗握る思いだった。しかしタップがリズムに乗る一部のなかばから出演者全員が舞台にのめりこんでいく様が手に取るようにわかり、一部のクライマックス、有名といえばあまりに有名な主題歌の場面では、本水の迫力と安蘭のうれしさいっぱいの笑顔に、客席はドンと一緒に歌い踊っていた。
2部では設定そのままに抜擢された陽月華(キャシー)の初々しくも情感こもる演技が、真摯な安蘭の持ち味と相和して、実にあたたかい感動的な幕切れだった。しかしその後にフィナーレが付いたのは嬉しいが、振付にいまひとつ面白みがなく少々残念だった。
主演の二人と同格とさえ思えるコズモ大和悠河、リナ真飛聖の健闘ぶりも多いに賞賛したい。大和はとにかく明るくあたたかい。歌はもちろんタップも安蘭には大きな差があるが、役の性根を捉え方がそれを補ってあまりある。真飛のキレイさオカシさは今公演の白眉とさえいえそう。とにかく涙が出るほどおかしくて、それでも古き良き時代のスターらしい大きさもあり、この配役は大成功であった。
安蘭けいはタップが予想以上に上手く、タップを踏む上体がカッコいい。そしてラブシーンにドキドキさせられた。最初のスターとしての強引さ、恋をした弱さ、スター以前に人間だということをさらけだした求愛の真摯さ。思えば安蘭でこんなラブシーンを見たのは初めてのような気がする。劇中映画のモーツァルト風のいでたちも美しく、リナとの撮影シーンでは大笑いさせてもらった。大和同様、芸風があたたかく、この作品が非常に後味の良いものになったのは、作品自体の素晴らしさもさることながら、二人に追うところが大きい。
同時にこのあたたかさは、舞台全体をおおうもので、専科4人の存在もそれぞれに個性溢れて出すぎず引き過ぎず見事なものであった。星組生では監督を演じた綺華れいがキレイなだけでない存在感を感じた。祐穂さとるの発声の先生も傑作だったし、皆が小さな役でも活き活きと演じていて大変気持ちが良かった。
惜しむらくは、オケとのイキが今ひとつだったこと、ミキシングが悪く歌声が前に出なかったこと、装置転換の音楽とのわずかな間の悪さであろうか。それも数日のうちに改善されて、日を追うごとにより楽しい舞台が形成されていくであろう、そんな期待を抱かせるに十分な初日であった。
[115] 莉花 2003-05-01 (Thu)梅コマで『桜吹雪狸御殿』を観てきました。
私は汀夏子さんのファンですので前回の『狸』も観に行きました。今回は残念ながらジュンコさんは出演されませんでしたが、またまた大好きな朝香じゅんさんが出演されるというので結局観に行きました。
話の内容としては、前回の『桜祭り狸御殿』方が良かったと思います。前回はたくさん出演されていたスターの方々を適材適所、とても上手く使われていたし、二役も無理なく進んだし、「さすが~~」と思うことも多かったのですが、今回は「もったいないな~~。」と思うことが結構あって、宝塚の舞台で感じることをOGさんの舞台でも感じました。美吉佐久子さんと大路三千緒さんは今回も舞台をしめていらっしゃいましたが、私は前回のお2人のほんわかとしたカップルの方が好きでした。今回はルコさん・郷真由加さん・真織由季さんの並びがとても嬉しく(^^;、客席から登場された時はうっとり・キャ~キャ~しておりました。後は久城彬さんがまだまだ「宝塚の舞台に立ってよ~~。」と言いたくなるくらい色っぽく(?)活躍されてました。
目玉?なのか問題?なのかわかりませんが、劇中劇?ショー?の場面の『エリザベート』は、あんなコント仕立てにせずに、まじめに歌っていただいた方がずっと良かったと思うのですが~~~。すごく残念でした。ただここで歌った峰さを理さんのフランツは絶品でした。低音が響いて格好良かったです。
私が行ったのは千秋楽でしたので、舞台上で涙されている方がたくさんいらっしゃって、特に安奈淳さんは病気からの復活ということで、感無量という感じでしたし、客席の方でも泣かれている方がたくさんいらっしゃいました。
一回目の公演が成功したから二回目があったと思うのですが、成功にいい気にならず、だんだん内容の濃くなる公演を期待したいなぁと思います。でも、結局また観に行くとは思いますが・・・・(^^;。
[114] JIMMY 2003-04-30 (Wed)テスト
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[113] JIMMY 2003-04-30 (Wed)星組全国ツアー公演「蝶・恋/サザンクロス・レビュー3」in 広島、初日含めて4/25~26、計4回観てきました!
「蝶・恋」は昨秋中国公演で上演された作品。ビデオでは観ましたが、舞楽の師匠(にしき愛)と、ライバル弟子(汐美真帆・涼紫央)の役が増えて、少し見応えが出ていたのではないかと思います。
特に、舞楽の師匠が雪若(湖月わたる)と霧音(檀れい)を褒める件は、「一年間良くがまんしたな」とか、「良い相手役にめぐまれたな」とか、いかにもトップ披露に合わせた台詞が用意されていて(^_^;)、植田先生らしいと思いました。
しかし大改変という程の事もなく、一つの場面は長いし、日本物ショーと言うには華やかさが足りないし、この作品を4回も連続で、寝ずに観た私を褒めて欲しいという感じです(^_^;)。
でも観るのが1回だけなら、そんなに悪い作品でもないと思います。特に初日は、ラストに会場のあちらこちらから、すすり泣きの声が聞こえました。
トップ披露の湖月わたると檀れい。華やかで美しいコンビでした。二人とも色々な経験を積んだ上でのトップ就任ですし、檀は二度目の役ですし、初日から落ち着いていて、余裕があったと思います。二人とも細かい技は気にせずに(^_^;)、感じる所を素直に演じているよう。でも、熱演で、気持ちが良く伝わってきました。
湖月は歌が上手くなったと思いました。体が大きい割に声量がないのが残念だと思っていたのですが、別れの場面の「霧音~!」の叫び、その後センターで歌う主題歌には迫力があって、感心しました。その点からも、危なげない、頼もしいトップ振りでしたね。
汐美はプロローグの舞踊場面が、ずっとセンターで、組替えのご祝儀場面かな、と思いました(^_^;)。日本物の美しさが生きていて良かったと思います。
役の方は、いきなり霧音(檀)を叩き飛ばしたりして、「星組でもやっぱりこれ(適役)か」と思いましたが(^_^;)、しょーもない理由でねちねち・・怒り続ける役を、それなりに盛り上げて演じてくれていたのは流石でした。
涼はさらに雪若(湖月)を叩いたりしていてびっくりしましたが、ちょっと迫力不足かな(^_^;)。
文使いの柚希礼音は、歌声が元気一杯。かわいかったです。
城火呂絵が舞踊でも、芝居でも、作品を締めていました。
「サザンクロス・レビュー3」は4度目の上演。大好きなショーなので、この作品で嬉しかったです。湖月、汐美、またほとんど檀にとっても、初めての作品ですしね(^_^;)。
内容は、ほぼ中国公演と同じ。檀の「ちょうちょ」の場面が、湖月の客席降りのソロナンバーに変更になっていました。
キザりながら客席を練り歩くナンバーで、途中二度のジョーカー(カード)プレゼントも。観客大喜びでしたが、本当にかっこ良かったです。男らしいわ~。
湖月はこちらも危なげなし。何が良いって、パワーがあって、元気そうなのが何よりです(^_^;)。
既に雑談掲示板でも書きましたが、初日の「笛吹き忘れ」事件も、それを見て初めて「湖月も舞い上がっていたんだ」と気づいたくらい。堂々としたトップさんでした。
でも、もう、客席の雰囲気も異常だったと思います(^_^;)。
再演ものですから、かなり沢山のファンが笛がなかった事に気づいていると思うんですよね。トップ披露の初日の挨拶の瞬間だけに、すごく緊張した一瞬でした。
でも、それで、バッと場が和んで、会場爆笑。お祝いムード一杯、一際大きな手拍子と笑顔で、演出通りの狂乱の中、幕が降りた感じでした。
ちなみに、初日のアンコールで吹いた笛も、夜の公演で吹いた笛も、ピロロロ・・と不発気味だったのですが(^_^;)、二日目は「そんなに大きな音を出さなくても~」と思うくらい、気持ち良く鳴らしてくれていましたよ。
きっと、初日の夜、闇練したに違いない・・と勝手に察しております(^_^;)。
そんな笛の出来(?)にも象徴されるように、初日から割と良く纏まっている公演だと思っていましたが、それでも、二日目の方がかなり流れが良くなって、湖月も伸び伸びとパワーを全開させているのが伝わってきましたね。
役ではどれも良かったけれど、パタゴニアのノニーノが、黄色のスーツがスラリとしていて良く似合っていたし、二人がデュエットを歌い、抱き合い、ウノ(にしき)とドス(しのぶ紫)に引き離される件、引っ込みで、さらっと笑顔だったのも印象的。
爽やかで、暗くなりすぎないのが湖月らしいな、若者っぽくて良いな、と思いました。
檀はひたすらキレイでした。専科を経て、結構だれる時期もあったでしょうに、美貌が少しも衰えていないどころか、益々すっきりと、磨きがかかっているのにはびっくり。
私、実は4年前、同じ広島の会場で檀のトップ披露公演を観ているので、再び同じ会場で、しかも再びトップ披露公演(^_^;)を観ているのは感慨深いものがありました。
ハラハラする所は相変わらずありますが、その時よりも、さすがに落ち着いていますし、主要メンバーの一員として、公演を支えているのを感じます。
それに、大らかそうな湖月率いる今の星組なら、笑って許してくれそう(^_^;)。「良かったね、檀ちゃん。がんばって支えてあげて下さい、わたさん(湖月)。」と思いながら観ていました(^_^;)。
汐美は大活躍でした。その4年前の広島公演で、汐美は代役で芝居の二番手をしていたのですが、やはりその時よりも落ち着いているし(^_^;)、湖月を支えよう、星組のこの公演を盛り上げよう、という意識が強く感じられて、とても頼もしくなったと思いました。
歌がかってない程多くて、嬉しいけれど申し訳ない(^_^;)、と思いましたが、どの歌も良く歌えていたと思います。プロローグの「南の風~」もムードがあったし、パタゴニアのクラプキのナンバーも、「ケロちゃん(汐美)が歌い上げているよ~」等と、母娘でビビった位、声が出ていました。あまり知らない人に、期待して聞いてもらうと・・困るのですが(^_^;)。
千秋楽まで声がもつのかが心配ですが、結構本人冷静というか、ちゃんとペース配分しているのを感じるんですよね。
今までにない活躍ですが、舞い上がることなく、どの場面も丁寧に全力で演っていたと思います。この辺りも、上級生になってきたんだなぁ・・と思います。
でも、決して安心はできないのが、汐美なんですけれどね~(^_^;)。
黒エンビのダンスシーンは、湖月と汐美の男役同士のデュエットという事で、めちゃめちゃ期待しましたが、思ったより物足りなかったです。
帰ってから中国公演のビデオで復習したのですが、もともと男役同士のデュエットの割には妖しくない振付なんですね(;_;)。折角のチャンスだったのに~。あんなに仲良さそうに踊られても~(^_^;)。
黒塗りエンビ姿はセクシーで、その点は大満足だったのですけれど。
私の一押しは、「蚊」の場面です!
最初のナンバーにソフト帽を使い、衣装はもちろん得意の「腕まくり」。赤の衣装がとても良く似合っていて、髪をかき上げながら「汐美だゼ」とやるのが、とってもセクシーでした。良く自分の持ち味を分かった戦法だと思います(^_^;)。
蚊に悩まされながら踊る表情は豊かで、大きな柚希に睨まれて目をパチクリさせているのも可愛い。
最後には「ぶちうるさいけんね。こうして、こうして・・」など、毎回違った方言のアドリブを入れていました。
涼は主にカリブの場面と、蝶のロケットの歌手担当でした。カリブは初日はどうなることかと思いましたが、だんだん板についてきて、良い場面になったと思います。でも、素直に優しげに歌を聞かせてくれた蝶のナンバーの方が、持ち味に合っていて、安心して観ていられましたね。
柚希のダンスはさすがに気持ち良い。カルナバル幻想のジャンプの振りは、初演で匠ひびきがやっていたのですが、絶対柚希がやると思って楽しみにしていましたよ。
蚊の場面も、思い切り恐く演ってくれてありがとう(^_^;)。
パタゴニアのベルナルドは英真なおき組長。ダンスはビシッとキレが良くてかっこ良いし、喧嘩する様はヤーさん一歩手前の面白さ(^_^;)。場面を盛り上げてくれていました。
メンバーに若手注目の娘役さんが多くて、それも楽しみの一つだったのですが、あまり生かされていなくてがっかり。中では仙堂花歩が歌ソロを聞かせてくれました。
他では嶺恵斗。私はもともと今回の目的の一人だったのですが、プロローグやカリブ、中詰のメドレー、パレードと、予想以上に目立つ位置についていてびっくりしました。
見た目とスタイルの良さが生きていて、良かったと思います。これでもっと注目されると良いなぁ・・。
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[111] すっぴん 2003-04-29 (Tue)和央ようかディナーショー『So in Love』に行って来ました。
出演者は、花總まり・初嶺麿代・毬穂えりな・美風舞良
テーマはミュージカル。
前半はミュージカルナンバーを歌って、後半は小池先生書き下ろしのミュージカルの上演という珍しい構成。
アンコールを含めて約1時間20分ですが、実際の時間より長く感じました。
ディナーショーというよりひとつの公演を見たような印象。
キスミーケイトから始まったミュージカルメドレー。
初舞台のラインダンスの映像あり、お約束の(?)お笑いの場面あり。
「Dancing Queen」の曲と共にヘンテコなリーゼントの鬘をかぶって登場した、たかちゃん(和央ようか)、お客さんを舞台に上げてダンスコンテスト。
こういう場面のたかちゃんは2枚目を演じている時よりもなぜか
力が入っているように見えます。
そして前半のメインはエリザベートからの3曲。
ルドルフ、フランツ、トートの歌を歌い継いでいくのですが、
同じ衣装でセットも変わらないのに、別の人物になっていて
この人「役者だったんだ~」と妙なところで感心してしまいました。
エリザベートとして一緒に「ママは僕の鏡だから」と「夜のボート」を歌った、はなちゃんともども、芝居心のある歌は聞きごたえがありました。
にもかかわらず、このディナーショーで一番印象に残っているのは別の曲。
昔、バウ公演もテレビで放送していた頃に録画した大地真央コンサートの中の1曲、「the Winners Takes it all」
誰も同意してくれる人はいないので、1人で喜んでるしかなかったのが残念でしたが・・・。
後半は組曲『幻の旅路』(アナスタシアの物語です)
小池先生の作・演出で音楽は吉田先生のオリジナル。
メンバー5名で、セットもほとんど変えず巧みに話を繋げていくところが、さすが小池先生。
フィナーレのデュエットダンスまであり、ディナーショーの余興というにはかなり贅沢な作り方。
客席の通路も使うのですが、同じ平面、それも、すぐ間近で芝居を見るのは不思議な体験でした。
主役の二人以外は、1人で何役も演じ分けていて、
この為に芸達者なメンバーを揃えたのか、と納得。
特に毬穂えりな・美風舞良の2人は、芝居もさることながら、
歌が良かったです。
終わった後「聖なる・・・」よりこっちの方が良かったという声もちらほら。
手直しすれば、バウやドラマシティーの公演で使えそうな作品なので、そのうちどこかの組で上演するかもしれません。
[110] マーガレット 2003-04-20 (Sun)伊織直加ディナーショー「Fly Away」
ほとんどが本公演や新公・バウで歌われた歌なので懐かしかったし、ショーの構成(藤井先生)も楽しくあっという間の1時間でした。やはりジュエンヌさんのDSは宝塚の歌を歌ってもらうのがよいな~と思いました。
伊織さんが今までやった役の中で多かった順に、ギャング・ジゴロ系、妖しい系(^^;、悪魔系と分けて、歌やお芝居で盛り上がりました。
「カステルミラージュ」でのアントニアと「キスミーケイト」のロイス役を交互にやったり(男役の姿でもロイスやるときは可愛かった)、「あさきゆめみし」の柏木と鈴懸美由岐さんの役(役名忘れました)とのラブシーンの一部分を再現したり、怪しい系ではもちろん「ダンシングスピリット」の炎の銀橋場面も再現され、楽しかったです。
ラブシーンは直ちゃんのこの濃い~シーン好きだったので、うれしかった!
共演の椿ひろかさんも辞めるのが惜しくて仕方がないほどきれいだし、速見リキさんは歌も踊りも実力派だと感じさせてくれましたが、やはり男役15年、立ってるだけで男役の直ちゃん、素敵でした。
男役はやはり年期だな~と感じさせられました。
周りのテーブルには貴城けいさん、美穂けいこさん、大鳥れいさん、千秋慎さん、寿つかささん、美郷まやさん、夢大輝さんなどたくさん生徒さんも駆けつけていて、華やかなDSでした。
[109] YUKIMARU 2003-04-02 (Wed)宝塚バウ25周年記念と銘打った、バウワークショップの公演のスケジュールが発表された時、
個人的には、【星組退団者の公演は、予定されていない】という、ことがわかって、とてもがっかりしました。
演出家も、出演者も、若手を起用して、
経験を育てるという。
演じられるのは、
植田紳爾原作の「春ふたたび」「おーい春風さん」「恋天狗」
そこで、また、うーん、とうなってしまいました。
5組になってからの宝塚の公演は、スケジュールがタイトになって、
公演に追われている感じがしていて、
このうえ、10日あまりの公演を5組連続で、3ヶ月も行うのが、
忙しすぎるように、思えたこと。
下級生の経験を豊かにするのには、
何よりも、時間と余裕が必要ではないのか?
ということ。
そして、
若手演出家の育成であれば、
オリジナルな作品でもいいはずだ、ということ。
とりあえず、公演を見ないで、色々言うのは、失礼かと思い、
ワークショップを、見てみようと思いました。
ただ、日程の都合で、花組を見ることは出来なかったのですが。
お正月気分の抜けていない頃に、
宙組の「おーい、春風さん」「春ふたたび」を見ました。
「おーい春風さん」は、
旅一座の子ども達が、親方とはぐれて、
船に乗り遅れて、
ひもじくて、寒い思いをしていたときに、
お地蔵さんに励まされる、というお話です。
主役の清太(華宮あいり)が、少しひねくれていて、
お地蔵さん(一樹千尋)の優しい言葉に、素直になれない、
という設定です。
お地蔵さんの、石らしい、無機質な歩き方や、動き。
お坊さんや、親方の、箙かおるの、貫禄。
船頭正次郎(風莉じん)の船が出るときの歌の喉のよさ、
角三(悠未ひろ)が、青洟をすすりながら、
オーバーアクションで演じる思い切りの良さ、
すぐに泣き出すまさ(音乃いづみ)の可愛さ、
見所はいっぱいあったのですが、
私は、この宙組の「おーい、春風さん」には、
突き放した思いでしか、お芝居を見ることが出来ませんでした。
優しく声をかける妹喜久(彩乃かなみ)の言葉にさえ、
素直になれない清太の姿が、
最後まで、温かい気持ちになれないままに、
行ってしまったのではないかという印象があったからです。
そのせいか、お地蔵さんの言葉が、説教めいて聞こえて、
何故、こんなに食べるものの溢れている今の時期に、
30年も前の作品を上演するのだろう?
温かい火や、おいしい御餅を食べれば、幸せでいられる子どもたち、
それは、お伽話の世界みたい、と。
「春ふたたび」を見たときも、
やすを演じる出雲綾の、印象が強すぎて、
洪水で子ども手放さねばならなかった母、ばかりが強調されているふうで、
気持ちが乗っていきませんでした。
お正月恒例の、BS中継は、中国公演「蝶・恋」
大劇場は「春麗の淡き光に」
そして、バウでは、「おーい春風さん」「春ふたたび」
こんなに同じ時期に、同じ作家の、日本物ばかり、見るなんて、
なんだかなあ、と思ったのでした。
それから2週間くらいして、
星組の「恋天狗」と「おーい春風さん」を見ました。
「恋天狗」、
小天狗の麻尋しゅんは研1の大抜擢。
「お客さん」と問い掛けられるのが、なぜかどきどきしてしまいました。
発声はまだ少女の声で、可愛い印象だったので、
終盤、「おっかあー恋し」、というところは説得力がありました。
仙堂花歩の、お八重は、ちょっと打算的な娘に見えてしまって、
もう少しいじらしいほうが、似合っているのに、と残念でした。
楽しかったのは、星風エレナの庄屋の娘お春。
メイクといい、仕草といい、見ているだけで可笑しくて、
笑いこけてしまいました。
「おーい春風さん」を見て、
はじめは、温まることも、食べることも、
遠巻きに眺めていた清太(柚希礼音)が、
こっそり隠れて御餅を頬場っていたり、
焚き火に当たったりしているのを見て、
その瞳の輝きを見たら、
本当は、いちばんうれしいのを、抑えていたのだね、
いつだって、皆よりいろんなことができる分、
我慢していて、大人びようとしていたんだね、
という気持ちが伝わってきました。
親方の英真なおきが、
辛く当たって酔っ払いではあるけれど、
この子達が可愛くて仕方ないと、
組長さんの立場がダブって見えて、
よけいにしんみりしました。
月組の「恋天狗」
星組では、はじめに川に落とされる村人が、一人だったのに、
月組では、3人に。
庄屋の娘も、お春だけではなくて、お夏に、お秋まで3人いて、
母もお冬。
はじめから、役を増やした分、
せりふも増え、いろんな人に役が回って、
端役の人も小芝居をしていて、
にぎやかな感じになりました。
弥太の北翔海莉は、
骨太な弥太で、クワを持ってのんびり、空を仰いでいるのが似合うなあと。
天狗になった弥太は、飛んだりはねたり、若々しくて、その対比が面白かったです。
「春ふたたび」のやす、の城火呂絵。
せつなくて、なさけなくて、いとおしい母でした。
「八重垣」を歌い踊る場面は、様になっていて、
みすぼらしいのにはんなりした色気があって、
魅力的でした。
雪組の「春ふたたび」
村人達の、歌や、仕草が、盛り上がって、
最後は、村人達に祝福される、母と子という終わり方になりました。
高ひづるのやすは、少し、乾いた感じがしました。
村人達が、ちょっとおせっかいなくらい、気安い感じだったので、
城主様の身分、これでいいのかなあ、と少し思いました。
「恋天狗」は、白羽ゆりのお八重ちゃんが、いじらしくて、
弥太以外は何も見えていない、
けれど、お地蔵さんに祈っている姿も可愛くて、
小天狗が、弥太に勝とうという気をなくさせるに十分で、
最後にお八重が自分で、小天狗を川へ突き落としたのを見て、
納得がいくほど、
若さと一途さのある娘でした。
天狗の後姿に、お面というのは、ちょっとびっくり。
磯野千尋の庄屋さん、村人達の、くしゃみのアドリブが、
ちょっと目立ちすぎて、
お話を、少し邪魔している感じがしました。
4公演見て、
後になればなるほど、
演出するほうも、演じるほうも、
村人の役などの、書き込みや、仕草に、
手を加えている感じがしたのですが、
それが、同じ作品の3公演目ともなると、
村人達が、動きすぎて、
気になってしまう、というふうに見えました。
「ベルサイユのばら」や「風と共に去りぬ」「エリザベート」
再演が何度もある、
そのたびに、お客さんが入る、
これは宝塚の不思議なのですが、
まだ、発展途上の下級生主体の公演で、
同じ公演をして、
結果的に比較してしまうことが、
どんな意味があるのか、
あまり分かりませんでした。
何だか、飽きてしまって、
残念でした。
バウホール公演といえば、
あの人のあの役、
下級生の顔を覚えることのできる公演。
できれば、
今回のワークショップのような企画は、
劇団の稽古場でしていただいて、
バウ公演は、
オリジナルな作品で、
作り上げていく過程を、
時間をかけて、作っていっていただきたいと、
思います。
辛口で、申し訳ありませんでした。
[108] JIMMY 2003-03-31 (Mon)それでは今年のワークショップ・シリーズを全組見る事ができましたので、軽ーく総評を。
5組とも見た方はそんなにいらっしゃらないと思いますが、複数組ご覧になった方、よろしければご意見をお聞かせ下さいね。
人によってそれぞれだと思うので・・。私なりの独断と偏見で(いつもの事ですが)いかせて頂きたいと思います!
まず三つの作品について。
一番面白くて、主演者も演技のし甲斐がありそうなのは「恋天狗」。やる事は多そうですが、それだけに観客としても見どころが多くて退屈しませんでした。
「おーい春風さん」は今の宝塚からは一番遠い気がする物語。しかし「こういう役をしているタカラジェンヌも良いものだな~。」と思えて、意外と気に入りました。
始まるまでは、美しい装束の着られる「春ふたたび」に当たった主演者が一番ラッキーだと思っていましたが、動きの少ない中で演技力と風格が求められる道忠役は、結果的に若手には一番難しかったのかもしれません。
「恋天狗」は、花組編が完成度の高さで一番。また「おーい春風さん」も、配役のバランスの良さ、舞台の洗練度で宙組編に軍配。結局小柳先生一人勝ちだな・・というのが、実は、私の中での、今回のワークショップ一番の感想です(^_^;)。
それとは別にして、やはり荻田先生の月組「恋天狗」は、個性的な上に、それらの工夫がちゃんと面白味になっていて流石でした。
「春ふたたび」は他の二組の演出家のアレンジが今一歩好きになれなかったので、一番オーソドックスに近いと思われる宙組(川上先生演出)が良かったかな。
出演者について。
「恋天狗」の弥太は、蘭寿とむに一日の長あり。でも北翔海莉の男らしい弥太も良かったです。
お八重は白羽ゆりに・・一日の長あり(笑)。花組の華城季帆もなかなか。
小天狗は華形ひかるが可愛くてピッタリ。
他では、月組のお春(城咲あい)、お夏(妃鳳こころ)、お秋(美夢ひまり)、お冬(城火呂絵)の四人組のおかしさ(演出もだけれど)。
花組の庄屋(星原美沙緒)、竹庵(矢吹翔)、権六(悠真倫)の楽しい助演が印象に残りました。
「春風さん」の清太は、子供達の一人に交ざってしまっていたかもしれないけれど、役柄が一番素直に伝わったのは宙組の華宮あいり。お地蔵様も一樹千尋が一番。親方も箙かおるが上手かった。
喜久も宙組の彩乃かなみが抜群(一日の長あり・笑)。角三の悠未ひろも名演と言って良いのでは? 何だか宙組ばかりになってしまいますが、信助も珠洲春希が素直に似合っていたと思います。船頭では風莉じんの声の良さも。
後は花組の喜久桜一花の上手さ、親方矢吹翔の個性、猿回しの桐生園加のスター性が印象に残りました。
「春ふたたび」の道忠は、私にとって「殿様」にピッタリの役者が見られなくて残念。中では壮一帆が一歩、美しかったかな。
やすは城火呂絵。かつらは愛耀子が出番も多くて良かったけれど、美風舞良も宝生ルミも良かった。左衛門も皆手堅くて文句なし。
三郎次の凰稀かなめのスター性。青樹泉、よのの山科愛も上手い。
宙組の家臣二人組(蓮水ゆうや・鳳翔大)は研一、大型、美形だけに私にはインパクト大でした。月組の龍真咲・榎登也も注目の二枚目で、この二組は見ているだけで楽しかったです。
すごい独断と偏見ですね。すみません。あんまり沢山の人の名を挙げると、挙げなかった人が可哀想な気がするので、かなり厳選して名前は挙げました。この他の出演者も皆面白かったです。
結局、今までの公演でも活躍している人の名を挙げているのも、活躍しているには理由がある証拠だと思います。納得の結果でした。
それでもこのワークショップで見直した人、株の上がった人は多数。メンバーのこれからの舞台が楽しみです。
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[107] JIMMY 2003-03-31 (Mon)バウ・ワークショップシリーズの最後、花組「おーい春風さん/恋天狗」の千秋楽を観てきました。
「おーい春風さん」は川上先生二度目の演出。また色々変えていて面白かったです。一番違うのは、お地蔵さんが振る舞ったのが、餅ではなく、焼き芋だった事かな(^_^;)。ラスト、お地蔵様がコックリと居眠りをして終わるのも、ほのぼのしていて良いかも。
「歌劇」誌で書かれていた通り、今回の三作の中では一番主役が際だたないこの作品。それでも主演の愛音羽麗を目立たせようとした配慮が良く分かりました。
その点、観客が良く見える所に常に立っていた愛音は、難しかったでしょうね。
でも可愛らしい容姿に、角兵衛獅子の子供の衣装が良く似合っていて、文句なくキレイでした。
しかし、私の一番のご贔屓だった一路真輝でも言えた事なのですが、小柄な男役は、それがカバーできるように、必死で男役の型を身につけようとするんですね。それができる実力のある人ほど、そうなると思うんです。
愛音もそうなのだと思います。もう、男役の形が出てしまっていて、子供らしくなかったです。声がしっかり男役になっていて、「腹が痛い」と遅れる愛市に対する口調も本気で恐い(^_^;)。
見た目は一番可愛いのに、大柄の星組の柚希礼音の方が子供っぽく見えたのは、学年の差もあるだろうし、そういう小柄な男役故の、努力の跡だろうな、とも思いました。本来の人柄も、結構大人っぽい人なのかも。
そして信助の未涼亜希も(^_^;)。黙っていれば結構可愛い子供なのですが、どうしても落ち着いて見えます。
子供の中ではそういうしっかりした子の役柄ではありますが、やはり子供っぽくなかったです。
愛音にしても、未涼にしても、この子役が似合う事が良い事なのかどうなのか・・? 別に似合わなくても、男役として大したマイナスではないような気がします。
角三の望月理世は子ルドルフから一転、がんばっていましたね。
未涼と望月に歌のソロを作ってくれたのは、嬉しい配慮でした。
喜久の桜一花は期待通り。やはり芝居が上手い。子役ももちろん違和感がなかったです。
親方の矢吹翔は独特の個性を発揮。あの親方では、子供は恐かったでしょうね(^_^;)。
船頭の悠真倫が上手い。研一の朝夏まなともしっかり台詞を聞かせてくれて感心。
猿回しの桐生園加が押し出しの強さだけでなく、声もしっかりしてきたよう。それにしても・・美濃さんが出てきたのかと思いました(分からない方すみません)。首に抱きつく猿になりたかったです(^_^;)。
二幕は「恋天狗」。良かったです。正直、ここまでぶっちぎりに差が出るとは思いませんでした。
違いすぎて、他のワークショップと同じ条件で比べてはいけないような気がする位。千秋楽を観たのも良かったのだと思いますが、シリーズのラストにふさわしい充実した作品を見せてもらえたような気がして、大満足でした。
まず主演の蘭寿とむ。昨年バウ主演しただけの事はあるな・・と。最近私の中では株が下がり気味だったのですが、かなり見直しました。余裕の演技で、たっぷり楽しませて頂きました。
もともとてらいがなく、愛嬌のある男役さんですから、この手の役は得意でしょうね。
お八重は新人の華城季帆。今まで良く知らなかった娘役さんですが、歌が上手く、声が綺麗で、スタイルも良い。
結構思い切り良く演じていて、ラストには「今日は私がおぶってあげるだ」と千秋楽のアドリブまでアリ(^_^;)。「え゛ぇ~?! い、いいの?」と本気でたじろぐ蘭寿が可愛かったです。本当におぶって引っ込んでいました。彼女はやるかもしれません(^_^;)。
小天狗の華形ひかる。まさにピッタリ配役で、文句なく可愛い。
そして権ちゃん(権六)の悠真倫。冒頭の客席降りでの一人芝居(アドリブ?)はアッパレ。その場を作った小柳先生もすごい。
千秋楽には弥太(蘭寿)まで出てきて、「また後でな」等と普通にアドリブで会話までしていました。この時点で既に二人とも余裕たっぷりなのが分かります。
そう言えば川への落ち方も、この花組二人が上手かったです。思いっきり落ちてました(^_^;)。
他では庄屋の星原美沙緒がやはり抜群。竹庵の矢吹翔がまたまた個性を発揮しておかしい。
余談ですが、矢吹の組長の挨拶が聞けるとは。元雪組ファンとしては、感慨深かったです(^_^;)。
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[106] hiro 2003-03-12 (Wed)雪組バウ・ワークショップ千秋楽を見てきました。
これしか、それも1回きり(CS、WOWOWでの映像は見ましたが)と言うことで、偏りがあると思います。ご容赦下さいね。
「春ふたたび」
母恋しくて、故郷にご領主さまとして帰ってきた道忠とその母(村の婆)のやりとり。村の人たちも優しく、この二人の再会を喜び幕は下ります。出演者の心が一つになっていて、あったかく良いお話でした。ご領主さまの壮一帆は、綺麗で、狩衣の衣装が線の細い彼女を立派に見せていて、品があり綺麗でした。後半の歌も、緊張感を保ちつづけて上手でした。
話しが進むうちに、あっちこっちですすり泣きが聞こえ、私も涙がぽろりと。。。それが・・・なんとなく冷めてきたのですよ。確かに、村の婆の台詞は、「うんうん、そうだ。親の気持ちってそうなのよ」と納得できるのですが、納得できすぎて。しかも、ご領主さまなのに、村人たちは、それはそれは、気さくに語りかける。「いいのかな?」なんて余計な事を考えてしまって・・・それが、大野先生の“演出”なのでしょう。
高ひずるは、どこかで、「念願の役」と書いていただけあって、木目細かく演じていました。でも、リアルなんだ・・・もう少し綺麗でもよかったかな。やっぱり、どこかで「宝塚」であって欲しかったです。
私を冷めさせたもの・・・何でしょうね・・・それは、それぞれの心境はよく伝わるのですが、親子の歩み寄りの雰囲気が足りなかったのかな~?高さんが、もう少し取り乱して崩れても良かったのでは?・・・う~ん、難しいですね。
全員が、かなりの時間舞台上に居て感情移入ができ、貴重な経験だった思います。バウならではの、小回りの良さとでもいうのか、若い人達のお勉強になったでしょう。また、若い観客には、日本物のしっとりとした日本本来の情が伝わって、今後の日本物の出し物を観る目を変えてくれたかもしれません。
「恋天狗」
音月桂と白羽ゆりのコンビは、好きです。品があって、可愛くて。小天狗の沙央くらまも、思ったより好演でした。一生懸命さが伝わってよかった。ただ、小天狗より、小天狗が化けた弥太さん(音月)の方が可愛い。ちょっとちぐはぐ。
それに村人が、お笑いのお芝居なのですが、あんなちゃらけた動きを繰り返すのでは無くて、もっと他の表現が無いのか?と。
とことんやってくれるのは良いのですが、それで、笑いをとるのは・・・ちょっと嫌でしたね。
だから、私の中では、まとまらない印象です。ちぐはぐなお芝居でした。出演者達は、「ホップスコッチ」に続いて、笑いをとる難しさを感じたのではないでしょうか?・・・でも、これって、お笑いでは無くて、ほのぼのするお話じゃないでしょうか?すると、方向性が違う気がしますよね。
私が注目している凰稀かなめは、よく透る声で、でしゃばらずに、自然に伸び伸びと演じていました。優しい風情でスマートな庄屋の息子。素直な演技で良かったですよ~。
音月桂は、さすがに芝居巧者です。そつなく演じていました。
二役の演じ分けもできていました。でも、「ホップスコッチ」と同様に、彼女の持つキャラクターが前面に出ていて、同じ印象でした。彼女のように上手いと、つい「今度は何を見せてくれるかな」と期待してしまうのですよね。可愛そうかな・・・?
白羽ゆりは、恥じをかなぐり捨てて、演芸大会?の乗りで、真面目?に演じてくれました。面白かったですよ。
沙央くらまは、歌も良かったですね。今後の精進を願います。
聖れいは、台詞が以前より良くなっていました。
実は・・・大き過ぎるけど(^^)、凰稀かなめの小天狗を観たかったです。(これは、ファンだからかな?)
誰もが、この経験を、次の東京公演新公に生かせると良いですね。
ご贔屓の組ゆえに、いつもより力が入った観劇評になりました。
ご容赦を。
[105] JIMMY 2003-03-09 (Sun)バウ・ワークショップシリーズも第四弾。雪組「春ふたたび/恋天狗」の千秋楽を観てきました!
「春ふたたび」は大野先生演出。ファンが宙組、月組版と観てきている事を意識したのか、また随分と変えてきていました。やおやの(坂になっている)部分がセンターでなく上手側になっていて、与五や左衛門の演技をする位置が反対に。
道忠(壮一帆)が村人と随分近づいて会話を交わしたり、道忠の言葉を村人が立ったまま聞いたり、やすの芝居の部分で村人が立って、動いて取り囲んでいたり・・などは、どうかな~? と思いましたが、道忠が前に良く出てきて、動いて芝居をしてくれたおかげで、道忠の心境はより伝わってくるような気がしました。でも、上手端前方付近の観客には道忠の表情が観にくいかも・・。
また、幕開きの踊りは華やかで良かったです。でも、物語を考えると、傘などが特に、豪華すぎるような気が。あまり活気があり過ぎるのも、物語とは違う気がするんですよね・・(^_^;)。
ラストの親子が抱き合う件を、村人が囲んでいたのは前回児玉先生版同様で、どうしてこうなってしまうのかなぁ? 二人きりのほうが良いような気がするのですが。植田先生のオリジナルはどうだったのでしょうか? はっきり覚えていないのですが・・。
道忠の出雲の川辺を眺める様子、散りゆく桜を眺める様子に、風景の自然の美しさを感じたのは初めてで、印象に残りました。
道忠の壮。客席から登場し、さっと振り返った瞬間「きれい~」とホレボレ。スラリとした立ち姿に、衣装が良く似合っていました。
印象としては落ち着いた大人の男性に見え、切れ者っぽく政治をこなしそう(^_^;)。前半は特にゆったりと話す様子に品を感じたものの、時に冷たくも見え、「母恋し」の気持ちを持つ息子には見えなかったです。(反対に大人の切れ者の役を、一度観てみたいなぁと思いました。)
「母者ぁ・・(;_;)」みたいな、息子の可愛さと言うか・・そういう魅力も、この役には必要なのかも。
でも、前述の通り、芝居は分かりやすくて、道忠の心境は良く伝わってきました。
やすは高ひづる。台詞の声の点で、今までの二人より弱い気はしましたが、村の婆の感じは良く出ていました。
他では、かつらの愛耀子、三郎次の凰稀かなめが演出の違いもあり、良く目立っていました。愛は最近本当に頼もしく、キレイにもなったと思います。凰稀はフワフワ、おキレイ~なイメージがあったのですが、ちょっと男役っぽく、腰が落ち着いてきたようで、「雪組になってきたな」と思いました(^_^;)。それにしてもかっこ良かったですねぇ~。これからが楽しみです。
左衛門の飛鳥裕が、若手ばかりの芝居を流石に締めていました。よのの山科愛も芝居が上手い。奏乃はるとの覇気のある姿と歌も好印象。湖城ゆきのの歌も力強くて良かったです。
「恋天狗」は児玉先生演出。割と・・オーソドックスだったのではないでしょうか? 物陰に隠れていちゃいちゃしている弥太(音月桂)とお八重(白羽ゆり)が怪しかったのが児玉先生らしいかな? と思ったくらいで(^_^;)。
そう言えば、小天狗の後頭部の天狗の面は、恐かったです・・。沙央くらまのその髪型が、その面の髪となじませた爆発頭(?)で今一歩でした。
でも沙央自身は、上手さでは今のところ一番ではないでしょうか。声の張りが良く、今までの小天狗と比べると男らしい。体格といい、見た目といい、霧矢大夢そっくりでした(^_^;)。もう少し可愛らしいタイプのイメージがあったのですが・・。
弥太の音月桂は、可愛いかったです~。あの髪型は反則ですよね! 桃太郎さんみたいではないですか(^_^;)。
そしてお八重の白羽ゆり! 出てきた途端「真打ち登場」と思いました(^_^;)。やはり華が、艶が、今までのお八重さんとは違います。小天狗に騙されて、弥太に勘違いして親しく話してしまう件など、迫力あって、色っぽくてびっくり。音月もタジタジ(それがまた可愛い~)。
加えて思い切りの良い演技も健在。小天狗を負かしたのって・・弥太ではなくて、お八重さんですよね(笑)?! 天狗の団扇を振り回していたのには大笑い。
演出なのか演技なのか、小天狗も、弥太さんもかなわないお八重さんでした(^_^;)。ラスト、「しっかりしなさい!」と弥太をパン!と叩いたのも、いかにもイメージ通り。またそんな弥太さんが可愛らしくて、良いコンビでした。それでも食われてなかった音月は流石。
でも、出来は十分だったけれど、今までの音月を思うと、ちょっと役づくりに迷いがあって、弾けきれていなかったような。
庄屋は磯野千尋。意外とコメディも良いんですよね。牧勢海はおじいちゃん役でまたまた怪演。同じ怪演でもだんだん上手くなってきているような気がします(^_^;)。奏乃が権六でまた上手く、柊巴も両作品通して可愛らしい容姿が目立ちます。真波そらもとぼけた演技で可愛い。
お春の晴華みどりも妙に訛った演技で面白かったですが・・そこまでしなくても・・もうちょっと可愛いボケでも良かったのではないでしょうか。低音の台詞での迫力のつけ方が、お八重さんと被ってしまったのが気になりました。でも、上手い人だと思います。
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[104] カレン 2003-03-06 (Thu)3月4日
珍しく大阪に雪が降り、目の前が見えないひどさの中 pm6:30からのバウ・ワークショップシリーズ 雪組バージョンを観劇してまいりました。 終わる時間もpm9時前になる公演ですが、空席もなく皆さん熱心です。
さて今回は、「春ふたたび」と「恋天狗」です。
「春ふたたび」は、宙組のを観劇しましたが、「恋天狗」は、初めてです。「恋天狗」は、こんなに面白いのだったら、他の組のも見たら良かったのにと思いました。
「春ふたたび」は、今回も母親が、親子の関係を名乗りたいけど名乗れないと嘆く芝居が退屈でしたが、宙組の 出雲 綾 より今回の 高 ひずるのほうが、重くなく農婦の感じ
で、演じていました。とにかくこの役は、難しいのでしょうね。
道忠の 壮 一帆は、遼河 はるひ より芝居をしていました。セリフも感情をこめて言うのでわかりやすいです。
でも 御領主さまの高貴な感じさでも、押し出しも 遼河 はるひ の方が、あったと思います。どちらもきれいですが。
そしてラストシーンに村人全員が、登場して祝福をするのは、宙組のバージョンでは、なかったです。演出家によって違うのですね。感動的なのは、全員が、出ない方かもしれません。
「春~」のみ出演していた、 風稀 かなめ は、庄家の息子役ですが、御百姓とは、思えない位上品できれいです。横顔もきれいで、日本物の化粧もよく似合っていました。セリフも多かったのですが、これと言って印象に残らなかったです。優しい感じでしたね。
又二作品に出ていた 沙央 くらま が、「春~」の時は、前で演じている芝居に入りこんでいない感じだったのは、次の「恋天狗」の小天狗の事が気になっていたからでしようか。
又「春~」の時は、にこにことしているばかりの 牧勢 海が、今回はいつもの 怪演がないのかと思っていましたが、やはり「恋天狗」の老人の医者 竹庵では、体全体を震わせて
なんともいえない面白い動きをみせてくれるので大笑いしました。
2作品に出ていた、柊 巴は、「恋天狗」でコミカルに演じる所が、軽やかで八重歯もかわいらしくよかったです。
カゲソロの 奏乃 はると は、初めてソロをききましたが、うまいです。また、歌う村の女の 湖城 ゆきの は、つやのある声でシンガーの位置がきまったようですね。
音月 圭 は、今回楽しそうに 弥太と天狗の役をうまく演じていました。
ヒロインの白羽 ゆりは、少し元気のある娘の役が、ピッタリで笑わせてもらいました。
「恋天狗」を見て以前の宝塚は、こんな楽しい民話を演つて
いたのですね。いいもんだなあと思いました。
[103] JIMMY 2003-02-02 (Sun)バウ・ワークショップシリーズも第三弾。発表を聞いた時から楽しみにしていましたが、予想以上に演出家によって違いが見られ、ファンにはたまらない面白さです(^_^;)。
その第三弾は月組。一幕目は月船さらら主演の「春ふたたび」、二幕目は北翔海莉主演の「恋天狗」。2/2の2時30分公演を観てきました。
まず「春ふたたび」。児玉先生演出という事で、また宙組の川上先生版とは随分違っていました。プロローグで村人たちが踊る時の持ち物が、音の出るものだったり、群衆芝居の時も皆がより声を出したり、動いたりしていて、活気があったのが良かった点ですね。さすが場数が違うのかな・・と思いました。
ただ主役の道忠の演技だけが気になりました。威厳を出そうとしているのは分かるのですが、テンポが悪いです。芝居の流れが、道忠の台詞によってのみ、中断させられるような、気持ちの悪さがありました。左衛門の光樹すばるなど、村人たちは良い台詞を聞かせてくれていたのですが・・。
昔「ダル・レークの恋」の新人公演の時、児玉先生の指導によって、台詞が全てゆったりとしたものになって不評だったという伝説(?)を思い出しました。今回はどこまで先生の指導によるものだったんでしょうね?
主演の道忠(月船さらら)。そういう訳で、台詞が自然でなく、声が良い訳でもなく、妙な台詞の間の悪さが気になって仕方なかったです。肩を張った大仰な芝居も、私はイマイチ。
ただ、相変わらず愛華みれ似で、非常に美しかったですね。
基本的に、殿様役者ではないとも思います。「おーい春風さん」や「恋天狗」の方が、持ち味に合いそうな気がしますね。
やすの城火呂絵は一度演じているとあって、観ていて安心。出雲綾ほど重々しくなかったのも良い。
光樹は前述の通りで頼もしく、宝生ルミも珍演・怪演役者のイメージがあったのですが、今回はしっとりと引いた演技でなかなか。
村人では三郎次の青樹泉、与五の白鳥かすが、平六の麻吹由衣加がまずまず上手い。よの(城咲あい)ときの(美夢ひまり)もやすをなじる件がキツくなりすぎなかったのが良いですね。
家来の二人(龍真咲・榎登也)は今回も美形揃いで嬉しい(^_^;)。宙組版よりは、二人とも、立ったり座ったりして、演技する余地は、あったみたいですね。
歌手が青葉みちるで、良い声でした。でも、ラストの村人全員が出てしまっては、やすの思いが無意味になってしまうんですよね。その辺りの事、児玉先生は、村人に知れてしまった・・という物語になって、良いと思っておられるのかなぁ~。
「恋天狗」は荻田先生演出。それに新公で好演続きの北翔主演とあって、レベル的には非常に期待できる組み合わせでしたが、その期待通りでした。ものすご~く、面白かったです。二回観たいと思ったのは初めてかも(^_^;)。
演出もかなり違っていましたね。振付、配役、なにもかも。
小天狗の風貌、化けた弥太には隠しきれなかった羽がついていたり、小天狗は団扇を持ったり、楓を持ったり、そんな細かい工夫が良く分かりました。
星組評で挙げた豪華すぎるプロロークシーンはやはりありませんでした・・。もう、何も言うまい・・!
月船以外の出演者全員を、ちゃんと出演させ、権六とお夏の役所をそれぞれ三人ずつに増やすのも、面白味になっていて成功。弥太と天狗の対決場面を村人全員で観ている演出も面白かったです。
弥太の北翔。落ち着いたイメージがあるので、明るい作品はどうかな? と思っていましたが、やはり上手い、上手い。
小天狗が化けている方の弥太は、飛んだり跳ねたりハシャギまくっての熱演で、正に体力勝負! といった感じ。でも、激しい振りも、伸び伸びと動けていて、観ていて気持ち良いですね。
庄屋や娘達におだてられて、良い気になっている件も気持ちよくパワフル(笑)。声も良い。
特筆したいのがラスト。「弥太さんを許して下さい」と祈るお八重を、やっと優しい気持ちが分かった! というように見つめる弥太。それから二人寄り添って退場するまでの芝居が、甘さがあって良かった~。
それまでどれだけバカ演っていても(笑)、その件の甘さだけで、全て帳消しにして、弥太が主役の演じる二枚目の役に見えました。やはり主役はこうでなければ!
美鳳あやはタイプとしては星組の仙堂花歩に似ていると思うのですが、やはり上手い人でした。小柄で、思ったより可憐な感じもして、良かったと思います。
小天狗の彩那音も可愛い。もっと声が安定すると良いですね。
お冬の城が、ちょっと見られない役柄で楽しい。その娘三人(城咲・妃鳳こころ・美夢)も、庄屋の娘がそんなに色気あって良いの? という位、色気ムンムンの演技で面白い。妃鳳は初舞台の頃から美人だと思っていましたが、低い声での妙演で、昔の檀れいを思い出しました(^_^;)。もう少し活躍している所が見てみたいです。
権六・権七・権八の青樹、夏輝れお、龍真咲もなかなか。松市の姿樹えり緒、竹次の白鳥、梅三の綾月せりも良かったです。竹庵は何と若手の麻吹由衣加。思い切ったおじいちゃん芝居でしたが、割と自然でしたね。
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[102] ベール 2003-01-26 (Sun)絵麻緒ゆう主演「BRYANT PARK MOVEMENT」に行って来ました。
出演は、絵麻緒ゆう・中村音子(音羽椋)・蘭香レア・朝宮真由、そして振付兼出演で、ダレン・リーさん。宝塚では、「ダル・レークの恋」の振付で有名ですよね。私はぶんちゃんファンでもあり、音子ちゃんファンでもあるので、この公演は何とも嬉しい企画。更に、レアちゃんまで・・・ということで、2日連続行って来ました。
公演としては、1部は物語性のあるダンス・パフォーマンス、2部は純粋なショーという構成。最近、音ちゃん絡み他でダンス公演をよく見ているのですが、上手いダンスというのは本当に心底感動します。人間の体って何て綺麗なんだろうと毎回思いますし、何とも言えない幸せな気分と興奮を味わえて大好きな企画です。
出演者について。
ぶんちゃんは、このメンバーに入るとダンス的にはキツイだろうな~と思っていましたが、正にその通り(^^;。でも、思っていたよりは全然頑張っていました。1幕目の役が男装の女性シンガーという役で、男役っぽい格好をしてはいるんですが、化粧・髪型は女性で、そんな部分がどうもちぐはぐな上に、あまり綺麗に見えないのが何とも残念でした。歌は、在団中と全然キーは変わらず、また歌ってる曲自体も同じ曲が数曲あり、どうにも私の頭が切り換えられないかも・・といった感じでしたが、やっぱりそんな上手くないですね(^^;。
ダンスは、ぶんちゃんがメンバーに入ってるときと入っていないときで、振りが結構違いそうだな~という印象を受けたのですが(当然、ぶんちゃんが入ってる時の方が簡単に・・・^^)、皆で踊るときはかなりついていってるように思えたし、多分在団中よりダンスに関してはかなりレッスンしたんだろうなとは思いました。ただ、これからどういった方向に進んでいこうとしているのかがいまいち伝わってこない公演で、少し中途半端な印象を受けました。
今回の公演は、まあ言ってみれば、ぶんちゃんを中心に作られた公演です。技術的(今回の場合ダンスですね)には一番未熟で、でも多分客席にいるお客さんの大半はぶんちゃんファンなんでしょうね。そういう宝塚のトップであったという事実、それと周りのメンバーの実力的な違い、上手く表現できませんが、タカラジェンヌの退団後の舞台を見てよく感じてしまう独特の違和感を今回は更に強く感じてしまいました。
音子ちゃん。私に音子ちゃんを語らせると長いです・・・(^^;。そもそも在団中はずっと興味がなく、最後の「ファラオ/美麗猫」でダンスに惚れ、ビデオ「夜明けの天使たち」で変わった魅力の持ち主だなと興味を覚えたところで退団。退団後初の舞台がオギー演出ということで、オギーファンとしては行かない訳にはいかない(?)ということで、東京まで追っかけた「SANCTUARY~旋回する夜の情景」で、お芝居に惚れました。そんな上手い人ではないと思うのですが、独特のセリフまわしがツボにハマり、「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「Rhapsody in Dream」、またもオギー演出の「新版・四谷怪談」、大阪での公演は殆ど足を運んでます。そして、見るたびに音子ちゃんが好きだと実感し、もっともっと色々な公演が見たくなる、元宝塚でこういう風に追いかけたいと思った人は初めてです。
今回の役は、麻薬中毒者のモデル。恋人(or夫?)であるカメラマンとディーラーとの間で葛藤するダンスが主な見せ場になるんですが、ダレンさんは音ちゃんのことをよく見てるな~と感心しました。実際音ちゃん自身もプログラで語っていますが、音ちゃんの持つ破壊的な部分を汲み取ったダンスを振り付けられ、びっくりしたそうです。
そう、私にとってのこの人の魅力は正にこういう部分。破壊的というよりは、退廃的・虚無的・堕落的でも挑戦的、そういう色々な言葉が浮かぶのですが、宝塚で言えばアレン(夜明けの天使たち)のような役、そんな部分をダレンさんはダンスで表現してくれました。ダンス自体は、レアちゃんに比べると結構癖があって、今まで音ちゃんのみを見ていた時は、クラッシックを基礎とした素直なダンスを踊る人だと思っていただけに、今回はちょっとした驚きもありましたが、でも私は音ちゃんのダンスが好きです。長くゴツイ(^^;手足でダイナミックに踊るダンス、挑戦的であったり、満面の笑顔であったり、時には少し淫乱であったり、そんな表情で踊るダンスに、今回更に惚れ惚れしてしまいました。
レアちゃんは、最後の新人公演「凱旋門」をビデオで見て、結構良い芝居するなと思っていた矢先の退団でしたが、この人は外に出て正解だったんだなと今日改めて思いました。退団後の舞台は、昨年ずんちゃん(姿月)主演「DAWN」に続き2度目、その時もダンスでの出演で、在団当時からそのダンス力には注目されてましたが、本当に上手いです。上記したように、音ちゃんと比べるとこの人のダンスは本当に癖がなく、素直でノビノビしています。長い手足、女性らしい顔つき、可愛い衣装・セクシーな衣装・パンツ系そのどれもが似合い、この人にはまだまだ様々な可能性がある、そういった印象を受けました。ダレンさんとのアクロバット的なリフトもあり見応え十分でした。
真由ちゃんに関しては、在団中の印象が薄い人です。唯一記憶にあるのが、「聖者の横顔」。この公演のオープニングで、だいだいさん(大洋)と2人赤いスーツでダイナミックに踊っていたのが印象深く、結構踊れる人なのかなとは思ってました。今回の公演を見て、音ちゃん・レアちゃんには敵わないものの、あのダレンさんの難しい振り付けにきちんとついていってたのに少し驚き。顔は、男役の頃と比べると、すごく平凡でちょっともさくて(^^;、でも何だか可愛らしいです。
ダレンさんは、素晴らしい!の一言。歌もダンスもこの人が一番、何もかもに余裕があり、やはり1人特別な人でした。
2部のショーで、ぶんちゃん・音ちゃん・レアちゃん・真由ちゃんの4人が並んで歌い踊る場面があったのですが、何とも不思議な感じがしました。3人は昔の星組メンバーであり、全員宝塚の男役であり、そんな4人が退団して同じ舞台に立つ。こんな巡り合わせって、なかなかないだろうな~と思うと貴重な公演を見れたなと思います。
また、個人的には、ぶんちゃんと音ちゃんが、再び同じ舞台に立つなんて!と私にとっては、正に夢のようです。役として、またはフィナーレで、ぶんちゃんに抱きついたり肩を抱いたりしてる音ちゃんを見ると、この巡り合わせに本当に感謝したい気持ちになりました。
[101] すけ子 2003-01-20 (Mon)
安蘭けいのディナーショー『麗瞳翔』
レイト・ショー・ガールズ
秋園美緒・彩愛ひかる・琴まりえ・南海まり
初DSのときは、おめでとう気分もあり、なにをしようが歌おうが
本人がセンターにいるだけで盛り上がるもんです。
2度目は期待も大きく、観る・聞く目も厳しくさらに成長した姿を望んでしまいます。
が、とうこちゃんはそれらに充分答えてくれて、期待以上だったし
知らなかった面も見せて聞かせてくれて、満足でした。
歌唱力には定評のあるとうこちゃんですし、
何を歌っても上手いに決まっているのですが、
今回はただ、うまいだけでは済まないようです^^。
「Shape Of My Heart」や「明日に架ける橋」など、
なじみ深いはずなのに、いつもと違う曲に聞こえてしまうほど。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」からの曲以外は知っている曲ばかりでしたが、どの曲も誰の歌い方も違う、とうこオリジナルでした。ローズやブルース・レクイエムも数え切れないほど聞いてますが、いつ聞いても、前よりも上手くなっていて、期待以上です。
瞳メドレーで瞳に関連するJポップを全員とかけあいながら歌う姿は、スキあり!ってかんじでしたが本当に楽しそうで、知らなかった一面をかいま見た気がします。
「闇が広がる」を、自分の声で録音したルドルフパートとデュエットするなんて、そうきたかって、良いように裏切られましたよ。しかも、当たり前なんですが、トートはトートの冷徹な声で、ルドルフはルドルフの声、悩める青年の声で歌ってます。
こんな技、そうはできませんよね。もうすごい、の一言です。
あと、私の好みでは、
ビージーズの好きな歌の一つ「How deep is your love」をかわいく歌ってもらえて、うれしかったです、なごみました~。
本公演ではこういう歌は聞けませんものね。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」からの曲も結構気に入ったので、早速、CD買いに行ったほどです。
さて、MCでも定評(?)のある、とうこちゃんですが、
レイト・ショー・ガールズも負けず劣らずボケてました^^。
それにしてもさすが星組、個性が強く舞台度胸満点です、面白いです。
このディナーショーでは、
私の知っていたかわいいとうこちゃんは、すっきりと華麗に変身してました。肩の力が抜けて、大人っぽくかっこよくなっていました。歌に演技に実力の幅を広げて、ますます、楽しみですね。
本当に素晴らしく、その幸せの場をファンのみなさんと共有できた喜びと感謝の気持ちでいっぱいになることができました。
[100] JIMMY 2003-01-19 (Sun)星組バウ・ワークショップ「恋天狗/おーい春風さん」19日の2時30分公演を観てきました。
「恋天狗」は今回の星組が初めて。想像していたよりもかなりコミカルな作品で(^_^;)、楽しかったです。
小天狗の麻尋しゅんが研一で大抜擢。声がまだまだ女の子の声ですが、演技は素直で可愛らしく、歌もまずまず良かったです。これだけ「誰だか全く知らない子」の抜擢は久しぶりな気がしますね。
主演の涼紫央。序章のショー部分が、衣装も豪華で気合い十分。三作品を通して、一番主役が演技のしどころのありそうな役なのは、「恋天狗」のような気がしますね。
でも、でもね・・「おーい春風さん」の柚希礼音や、先の宙組の主演者も、同じ衣装を着たきりなのに、あのショー部分はちょっと豪華すぎて不公平な気がしませんか? きっと、他の組の「恋天狗」の主演者も同じことをするのだと思うのですが・・。
歌や演技はお八重の仙堂花歩共々、上手いですが、訛りのある台詞回しや、二人のやりとりが、所々品がないのが気になりました。コメディでも、田舎者(?)の役であっても、タカラジェンヌが演じるのですから、どこか品や愛らしさを感じさせて欲しかったと思います。
庄屋様の鈴鹿照、村の若い衆は大真みらん、綺華れい、彩海早矢、天緒圭花と色々工夫していて楽しい。
竹庵の英真なおきはチョイ役ながら、役作りが何とも言えず妙(^_^;)。庄屋の娘のお春の星風エレナが体当たりの演技で可笑しい。
「おーい春風さん」は宙組に続き二度目。辛口になりますが、正直に言って、宙組の方が全体的に良かったです。
演出は思ったよりも変更可能だったようで、台詞はほとんど同じだったと思いますが、演技や振付などの動きは、かなり宙組と違っていました。それが今一歩・・。お地蔵さん(未沙のえる)のすくっと立つタイミング、コミカルな動き、角兵衛獅子たちの歌や踊りの振付、宙組小柳先生版の方が洗練されていると思いました。
星組稲葉先生版で良かったと思ったのは、主演の清太(柚希)が、無言で拗ねている間も前に立たせていた事くらいでしょうか。華宮あいりは結構奥にいる事が多かったので・・。
それに、子供達が歌い踊っている間に、横でお餅を豪快に食べている所が、柚希清太らしいな、と思ったりしました(^_^;)。
そんな部分も含めて、柚希の方が、体は大きいけれど、結構素直な可愛い子供でしたね。何か、お地蔵様が心配しなくても、素直にまっすぐ育ってくれそうな気がしました(^_^;)。もっと、ガキ大将的なキャラクターになるのかな? と予想していたのですが・・。
お地蔵様の未沙は、期待していただけに今一歩で残念。これも演出の差が出たのかも。
動きが自然すぎて脱力(^_^;)してしまう面白さはあるのですが、一樹の方が、正統に「お地蔵様が動いている」というコミカルさが出ていて、良かったですね。
最後に前掛けを掛けてあげる件がなくなっていたのも残念。可愛くて好きだったのに~。
また他の配役も比べて申し訳ないですが、喜久の陽月華に関しても、さすがに彩乃かなみの方が愛らしさ、いじらしさの表現が上手かったですし、角三の梅園紗千も、悠未ひろの豪快な鼻タレ小僧に比べると面白味が減ります(なぜこの役を娘役に振るのだろう・・?)。天霧真世、華美ゆうか、天緒圭花も、がんばっていたけれど、宙組の方が、各々のキャラクターに上手くハマっていたような気がしますね。
大人組では大真みらんが一歩綺麗で、見ていて安心。美稀千種はまずまず。祐穂さとるも上手い人ですが、今回の役に関しては宙組の風莉じんの良い声が勝ります。虚無僧の英真なおきは、結局かぶりもの(?)を取らなかったのはどうなのでしょう? 親方の方は、演出もあると思いますが、箙かおるの方が大分上手い。
鳥追い女の百花沙里は、色気がありすぎて、引っ込みで妙に演技しすぎて怪しい(^_^;)。
女の子たちがこの件の輪に加わっていたのは、顔が分かりやすくて嬉しい演出。
ただし、影コーラスのみで全く出演しない若手がいたのは可哀想。結局、「恋天狗」の序章の群舞のみしか出ていない人がいるのですから・・。
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[99] ルナ田 2003-01-19 (Sun) 1月17日に行われたウエスティンナゴヤキャッスルでの安蘭けい、とうこさんのDSに行ってきました。
とうこさんのDSに行くのは初めてです。今回はそんちゃんファンの娘のためにそんちゃんのFCでチケットを取ってもらいました。去年同じホテルでやった水君のDSの時よりも会場が狭くて、各テーブルの間も狭くて通るのがやっとでした。
DSは、もう最高でした。「麗瞳翔」レイトショーという名前で、瞳にちなんだ名前がつけられた各部で構成されてました。
マミさんのDSでも聞いた「ローズ」「ブルースレクイエム」この2曲が特によかったです。「ブルース・・」は、「凍てついた明日」のビデオで聞いて以来生で聞きたかったのですが、タータンのさよならショーで初めて聞いて、また聞けて・・感激です。
花恋メドレーもよかった。実はこの公演を娘は見たけど私はマミさんの公演を見てて見てないのです。後から後悔しましたが・・。そんちゃんの歌声ととうこさんの声って合うのかな?二人が歌うところ、とても心地よくてよかったです。
そして、闇が広がる・・とうこさんルドルフとトート!自分の声なので合うのが当たり前だけど・・いいですね。
他の娘役さんたちもかわいくて初めて顔と名前が一致した人もいます・・。
とうこさんは、あまりしみじみ見たことがなかったけど、結構かっこいいし、お喋りも上手いし・・何よりも歌が上手くて正直参りました。おさちゃんの歌も好きなんだけどまたタイプが違っていいです。
名古屋は楽ということで、アンコールの後でまたおしゃべり。またおしゃべりと何回もおしゃべりしてくれました。DSの最後なので感想をと振られて、みんな楽しいというようなことを言ってました。それで、そんちゃんとは漫才のようになって、そんちゃんがイパネマの娘をソロで歌った後、とうこさんと向き合って入れ替わることろで、そんちゃんが泣いていたそうです。そんちゃんが、そのわけを花恋以来久しぶりにとうこさんの顔を近くで見て泣けたと言ってました。結局1時間半ぐらいあって終わりましたが、ほんとうに楽しかったです。名古屋にもっとDSが来てほしいです。
[98] ベール 2003-01-14 (Tue)初風緑外部出演「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」に行って来ました。
感想というよりは本当に雑感ですが、雑談では長すぎるのでこちらに投稿させて頂きます。
ガラス~公演中に、あまりにもガイチさんの歌に惚れ、これは行かなくては!と衝動的にチケットを取ってしまったこの公演。共演者は、麻乃佳世・堀内敬子・今拓哉と、今拓哉さんは全然知らなかったのですが、あとの2人は結構好きな人で、それも動機の1つでしょうか。でも、ジャック・ブレルという方は、全然知らなかったんですよね・・・無知でごめんなさいm(__)m。
舞台はミュージカルというよりコンサート、少しトークを入れながら、ひたすら歌う・歌う・歌う・・・ジャック・ブレルは知らないけれど、聞けば知ってる曲もあるかな?と思っていたのですが、知ってる曲は1曲だけでした。もしかしたら、聞いたことあるのかもしれませんが、知ってる!と思える程の曲がなく、残念。その知ってた1曲は、「華麗なる千拍子」でトドちゃん(全国ではコムちゃん)が、銀橋で歌う早口言葉のようなあの曲でした。
ジャンルとしてはシャンソンなんですが、私が普段慣れ親しんでるシャンソンとはまたちょっと違う、プログラムによると、ロックに近いとも書かれていました。なかなか難しそうな曲が多く大変そうでしたが、ガイチさんは、低い声から高い声まで、テンポの良い曲や語りかける曲、独白するような曲と、普段なかなか聞くことのできないような曲をたくさん聞かせてくれ、変化自在の歌声は本当に気持ちよく、行って良かった~と思える公演でした。
そして、今回の公演で面白かったのが、ガイチさんの在り方。一応「男(役)」という存在で出演だったのですが、共演者の女性2人が小さく、今拓哉さんもちょっとガッチリしてるものの、身長はそんなに高くなかったので、遠目で見ると「男2人・女2人」にきちんと見えました。
というか、ガイチさんは、「男」というより「男の子」?ジャニーズの男の子のように、すらっとして華奢、普段の男役通りの仕草で見慣れた仕草のはずなのに、本物の男の人の横に立ってこういう仕草をすると、本当に格好良い!(^^;。いかに作られた存在なのかということを再認識しましたが、これぞ宝塚の魅力なんでしょうね。「男役」という存在の不思議さを思いしりました。
かと思えば、2場面だけ、上着を脱いでキャミソール姿になる場面があったのですが、それでも「女」には見えず、でも「男」でもなく、何とも言えない中性的な魅力があり、やっぱり不思議な存在感でした。
よっちゃん(麻乃)につても少し。私の原点カナメさん(涼風)の相手役なので、かなり思い入れのある娘役さんで、当時大好きでした。でも、退団してからの舞台を観るのは初めて。ガイチさんとは同期ですが、退団してこれだけ長い年月が経って外の舞台で共演するなんて・・・何だか不思議ですよね。
歌は当時そう上手い人ではなかったですが、高音のみで歌う歌は綺麗で、でもキーは結構しんどそうだなという印象がありました。今回改めて聞いて、すごくキーが楽そうなんです。そのせいもあるんだと思いますが、宝塚の頃よりすごく良い感じの歌い方になっていて、改めて、宝塚の娘役のキーの大変さを思いしりました。あの頃よりは、少し老けたかなと思ったものの、相変わらず可愛くて、見れて良かった~と思いました。
堀内敬子さんは、四季時代「美女と野獣」のベルを見ていて歌の実力は知っていたのですが、相変わらず素晴らしい声で、でもちょっぴり四季調なのが、妙に可笑しかったです。今さんの方は、四季だったそうですが、歌い方は東宝っぽいかな?と思いました。こちらもまた素晴らしい歌声で、声が前に出るというんでしょうか?パンチのある歌ですごく聞いていて気持ちよかったです。
宝塚のせいで他の公演を見に行き、そこで色んな人を見れるというのはよくあることですが、今回もなかなか新しい発見があって、行って良かったな~としみじみ思いました。
[97] カレン 2003-01-06 (Mon)JIMMYさん 皆さんおめでとうございます。
1月4日バウ.ワークショップ「おーい春風さん」と「春ふたたび」を観劇してまいりました。
JIMMYさがの書いておられるのとほとんど同感でした。
特に「春ふたたび」での親子の関係を名乗りたいけど名乗れないの芝居が長すぎてちょっと眠ってしまいました。
今の若い人には、受けるのかどうか、心配です。
「おーい春風さん」のほうが、私は好きでした。
子役になっている人達が、可愛かったです。
なかでも 珠洲 春希の声が少し高い目ではっきりとしているのでよかったです。いっもはかっこいい 悠末 ひろが、
青ばなを垂らした男の子になって好演でした。
主役の 華宮 あいり は拗ねた役なのでセリフがすくなかったです。でも男の子の感じは良く出ていて大変きれいでした。
いつもは主役級の 彩乃 かなみは子供のなかにうまくとけ込んで可愛らしいし、歌もよかったです。
角兵獅子の子供達が寒いしひもじいので泣き言をいうところでは、涙ぐんでいる観客もありました。
「春ふたたび」の遼河 はるひは、又「鳳凰伝」の新人公演
のカラフに続いて位の高い役ですが、なかなか堂々としていました。高い身長が、衣装に映えるのですね。白塗りの化粧も良くきれいでした。ただし演技のほうは、あまり動きのない役だけにどうこう言えません。
道忠の 遼河が、家来を3人連れて劇場の後扉から客席を通って舞台にあがるのですが、家来3人とも至近距離で見たら大変きれいでした。特に 蓮水 ゆうやは面長で日本物がよく似合うと思いました。そして小姓役の 風翔 大が長時間太刀をまっすぐ立てて持っていたので、感心しました。
2本とも小品なので、何かあとにフイナレーなど付けて欲しかったなとも思いました。
[96] JIMMY 2003-01-05 (Sun)宙組バウ・ワークショップ「おーい春風さん」「春ふたたび」を、1/3と1/5の2回、観てきました。
2回も観るつもりはなかったのですが、余ったチケットが売れなかったんです・・(^_^;)。
でも思ったより面白かったので、退屈はしませんでした。
「春ふたたび」は観た事があるのですが、「おーい春風さん」の方は初めてです。
実は脚本だけ家にあったので、観る前に読んでみたのですが、角兵衛獅子の子供たちとお地蔵様の物語。「これを本当に今の宝塚でやるの?」と思いました。
でも、観てみて意外と良かったです。何より子役をしている若手たちが可愛くて、それがちゃんと作品の魅力になっていました。「春ふたたび」より好きな位です。
「昔の宝塚って、こんな作品をしていたんだな~。こういう役をしているタカラジェンヌも良いものだな~。」とほのぼのした気分になりました。
もちろん「春ふたたび」は名作です。でも道忠(遼河はるひ)とやす(出雲綾)以外、あまり見どころのある役はないですし、「歌う歌わない」「名乗る名乗らない」のせめぎあいがひたすら長くて(^_^;)、ちょっと退屈しました。この作品って、いつも1時間もありましたっけ?
内容的には文字通りの若手奮闘公演で、新人公演レベル。専科の助演陣との差は歴然、と言った感じでしたが、本公演ではなかなか見られない若手たちの台詞や歌が聴けて、発表会感覚で面白かったです。
でも、例年の若手主演の新作公演と同じ料金というのはどうかな~? 「春ふたたび」を45分にして、「恋天狗」も加えて、全組3作品とも上演してくれたら良いのに、と思いました。
出演者では、まず清太の華宮あいり。基本的に可愛らしくて、子役も違和感なかったですし、ちょっと拗ねた役柄も良く合っていました。「歌が一番上手い」子供の役という事で、どうかと思いましたが(^_^;)、まずまず歌えていましたね。
妹の彩乃かなみも、今更驚く役柄ですが、子役の格好をしていても非常に愛らしく、華やか。芝居も上手くて流石です。
目立ったのが角三の悠未ひろ。鼻タレ小僧役で、大きな体を生かして思い切り良く演じていたのに感心しました。
信助の珠洲春希もしっかりした男の子役を素直に演じていて可愛かったです。
そしてお地蔵様の一樹千尋! 面白かったです~。この役の専科の人の共演も、見ものです。
親方の箙かおるは楽々と。
前半の船待ちの大人達のコーナー(?)では、十輝いりすが猿回しの役で、初めて台詞や歌も聞けて嬉しかったです。結構伸び伸びできていたような気が・・。背中の猿も可愛かったです(^_^;)。
船頭の風莉じんの「舟が出るよ~」の声、その後の歌も、良い声ですね~。
「春ふたたび」の道忠の遼河。長身に装束が映えて、「春ふたたび」より主役らしく、芝居の点でも重量の大きな役ですね。難しかったと思いますが、良く演じていたと思います。朝香じゅんとの比較は・・もうあまり記憶にないのでできないのですが(^_^;)、優しい感じがするのが、遼河らしいのかな。
やすは出雲。出演者が発表になった時から、この役は出雲だと思っていました。大役なので、プレッシャーがあったでしょうね~。さすが上手い人だけあって、役に徹していて見事でした。
他ではかつらの美風舞良の台詞の声の良さ(また箙と夫婦役なんですね^_^;)、高宮里菜の歌声(流石高宮千夏の妹さん・・でしたよね?)が印象的。
家臣役の研一の蓮水ゆうやと鳳翔大はもともと注目の男役さんだったのですが、やっぱり二人ともかっこ良くて楽しみ。特に鳳翔は昔の一路真輝に似ていて、元ファンとしては、観ていて腰抜かしそうです(^_^;)。
出演者が少ないので、全員一言ずつくらい台詞が聞けるかな・・と思っていたのですが、そうでもなくて残念でした。
演出は「おーい春風さん」が小柳奈穂子。「春ふたたび」がデビューの川上正和。
続く4組の公演の演出家との違いが観られるのか? 若手作家育成を強調した公演でもあるので、その点からも次組の公演が楽しみです。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[95] ルナ田 2002-12-25 (Wed)23日に阪急インターナショナルで行われた真琴つばさ、マミさんのDSを見てきました。通算して10度目のDSだそうです。
12人がけのテーブルが41。相変わらずのすごい人でした。
会場には舞台から伸びる銀橋ならぬ、プラチナブリッジがあって、見やすく配慮されてました。
歌は、映画の曲、クリスマスメドレー、WISH,グレイスフルナイト・・・月の道(新曲)かな。ドン小西さんというかたのデザインの衣装がどれも似合っていて、可愛くてかっこよかった・・・。マミさんにはぴったりでした。私のすぐそばをサンタのマミさんが通ってくれましたが、化粧は濃かった・・でも、私は濃い化粧のマミさんのが好きです。サンタと言っても真っ黒。シルクハット、黒のスカート、可愛かったです。でも、魔女みたいだったけど。
トークはやっぱり面白かったですよ~。
バンド・ダンサー・コーラスと総勢11人も連れてのDS,なかなか聞き応えも見応えもあってよかったです。今年1年いろいろやって、いろいろ着たので来年は男に戻ろうかななんて言ってました。
とても楽しかったです。
[94] ベール 2002-12-15 (Sun)吉崎コンサート「TAKARAZUKA FOREVER」を見てきました。
CSで放送されたので見た方も多いかと思いますが、ちょっとだけ感想を。
好みの問題かとも思いますが、数年前に寺田先生のコンサートを見たときに比べて、良い曲が少ないな~と思ってしまいました(ゴメンナサイ)。構成としては、1部がお芝居(新旧取り混ぜてかな?)の曲、2部がショーの主題歌中心。そして、トップさんは2曲、2番手&専科たちは3曲と、ちょっとびっくりな持ち歌数でした。まあ、その分トップさんはじっくりたっぷり聞かせてくれましたね。更に、花組コーラスメンバーにもソロがあって、なかなかゆみこちゃん(彩吹)ファンとしては嬉しいことでした(^^;。
本当にシンプルな構成で、ダンス場面も殆どなく歌うだけという形式でしたが、コンサートして妥当な構成で、昔のTMPを思い出すような感じで、歌をたっぷり聞かせてくれたので私としては満足でした。ただ、当たり前ですが、同じ作曲家の曲ばかり、しかも後半はショーの主題歌を2番手&専科&花組コーラスメンバーで2巡(つまり10曲以上)歌うものだから、少し単調すぎる気がしました。せめてもう少し、お芝居&ショーをバランス良く配置してくれれば良かったのに・・・
個人的に嬉しかったのは、「大いなる遺産」から「新しい夢」が聞けたこと。当時羽根ちゃんが歌っていたのですが、私はこの曲で彼女のファンなったので記念すべき1曲なんです。しかしまあ、かなりマイナーな曲だから、殆どの人が知らないだろうな~と思いながら聞いてました。歌っていたすかちゃんの歌を聞いて、頑張ってるなと思ったものの羽根ちゃんってやっぱり上手かったんだと思ってしまいました。でも、あすかちゃんで聞けて個人的に嬉しかったです。
今回の出演メンバーを見て、正直、あさこちゃんと水くんが辛いかな~と思っていたのですが、聞いた途端、えっ??なかなか上手いよ、歌唱指導誰入ってるの?と思ってしまいました(^^;。ごめんなさい~。今回は曲が本人に合っていたのか、練習量が違ったのか、指導が良かったのか、理由は色々あるんだと思いますが、これくらいいつも歌えたら良いのにな~と思いました。
特別出演はシメさん。紹介があってカーテンが開いた途端びっくり。現役時代と全然変わらない男役メイク&リーゼントで、スタイルも当時のまま、顔も殆ど変わってません。まるでタイムスリップしてきたかというくらいで、これはファンは大喜びだろうな~と思ってしまいました。実際客席からの拍手は一際大きく、歌は癖が更に強くなってるのが何とも苦笑してしまいましたが、また歌唱力は落ちてるな~と思いましたが、いかにもシメさんって感じが面白かったです(^^;。
あとは、おさちゃんが可笑しかったです(^^;。大階段に表れた途端、思いっきり「トート閣下」!この役ってのは乗り移るんでしょうか(笑)?数年前、エリザ上演時にクリスマススペシャルに出演したずんちゃん(姿月)も同じような状態だったのを思い出しました。その曲で、そんな視線飛ばさなくても、そんな挑戦的な目しなくても・・・と言いたくらるくらい押しが強くて(?)、見た途端あまりにも可笑しくて吹き出しそうでした。これって、狙ってるんでしょうかね~?面白い人です。
ご贔屓瞳子ちゃんは、まあ予想通り聞かせてくれて満足。中では「ラ・パッション!」が杜さんほどの迫力はなかったものの、思ったより押しが強く歌えていて嬉しかったです。同じくご贔屓ゆみこちゃんは、上手いんだけど、どうも丁寧過ぎて少し面白みがないのが、持ち味ながら少し残念でしたね。始終ニコニコしていて可愛かったけど、もうちょっとキザろうよ~と思ったりも(^^;。
値段的には、やはり高かったかな?と思うものの、懐かしい歌も多かったし歌える人が多かったので、まあまあ満足のいく公演でした。
[93] マーガレット 2002-12-09 (Mon)12/6の樹里咲穂さんのDS「Shine It On」に行ってきました。
中村一徳先生作、共演は花組の未宙星沙、愛音羽麗、桐生園加、望月理世。
グランドパレスホテルのお食事は結構いけます。オリジナルカクテルなどもあり美味しかったです。しかし前菜の樹里風というテリーヌは、どこが樹里風だったのだろう、不明です(^_^;)。
樹里さんは期待通りMCが可笑しくて、大笑い。下級生達とのトークは毎回替えて笑わせていたらしいです。(東京・大坂とDS5回全制覇した友人が言っていました(^^ゞ)
望月理世ちゃんがが樹里さんが振りを憶えるとき、「はし、ちゃんわん、はし・・・」と言いながら、右手左手をあげたり下げたりしていたという話をして、受けてました(笑)。
昼の部では、ミワッチ(愛音)の顔が埴輪に似ているという話になり、樹里ちゃんが「こんなところでお会いするとは」と言うと、下級生が全員「土偶(どぐう)です」と答えるというのが大爆笑だったっそうです。樹里ちゃん毎日こんなことばかり一生懸命考えているんだろうな~(^_^;)
今回の共演者は男役ばかり。DSにしては結構踊りましたが、振り付けもカッコよかった。(飯田聡子振り付け)さすがに花組若手、バックで踊っていてもアピールするする!
ダンスは桐生園加がヤッパリ色っぽくてカッコ良く、私好みです。
樹里さんダンスももちろんカッコ良いのですが、彼女のもつ面白さ・温かさの雰囲気が時としてそのカッコ良さを隠してしまうときがあるのですよね・・・(^_^;)。その点がちょっともったいないかなとも感じました。
でもそうゆう樹里さんが好きですけど。
未宙、愛音、望月がミニスカートにスパッツの可愛い衣装で小猫ちゃんの役をしたのですが、それに加わらなかった園加ちゃんは樹里さんと共に貴婦人風なドレスで登場。「あんたらイーわね、同じ男役でもミニスカートなんか似合っちゃって」とか言ったり、その格好のままで「メンドリーニの兄貴!」とか呼びかけたりして、場内を爆笑の渦にしてました。
園加ちゃんは「月の燈影」の時はもう一つと思ったのですが、今回なかなかコメディセンスあり見直しました。
歌はタカラヅカの歌から、ラップなど、どちらかというとシャウト系の歌が多かったように思いますが、最後に歌った自分が作詞したというバラード系の歌もしっとり聴かせてくれて、なかなか良かったです。高い声がよく通って綺麗でした。欲を言えばバラード系の歌をもっと聴きたかったかな。
退団した成瀬さんがスカートはいて見に来てました。相変わらず綺麗です。
その他、花組の春野さんDSチームの未涼亜希さんや遠野あすかさんが見に来ていて、最後には立ち上がって声援を送ってました。
ジェンヌさんの世界ってやっぱ体育会系なんでしようね。あーやって先輩や仲間の舞台なんか見に来たときには、ノリノリで声援するというのが掟なんじゃないでしようか(^^ゞ。野球でベンチの選手が声が出てないとかって怒られているじゃないですか。それと一緒のノリ(笑)。
花組下級生にも慕われているようで、樹里さんのお人柄が伺える楽しいDSでした。
[92] JIMMY 2002-12-08 (Sun)第4回 アキコ・カンダ レッスン発表会を観てきました!
直前に少し雑談掲示板で話題に出しましたが、私が以前に観た発表会は平成4年の第2回、10年前のものだったようです・・。
間、平成9年に第3回があったようですが、なぜだか観に行けなかったんでしょうね~。あった事さえ忘れてしまっていました(^_^;)。
10年前はバウホールで行われていましたが今回は大劇場で。色々憂うべき改革の進んでいる宝塚ではありますが(^_^;)、やっぱりファンの人数は増えているんだろうな~、と、その事からも感じられますね。
第一部は各組数人ずつの出演者が、方々から登場。男役はブラウスに黒のパンツ、娘役はシンプルなドレスでした。
最後に登場した水夏希が、セットのランプを灯すと音楽が始まり、踊るメンバーがセンターへ出て踊る。次の曲が始まると、次のメンバーがセンターへ出て踊る・・の繰り返し。その間他のメンバーは背景のように静止していて、どこかのサロンのような良いムード。
ラストは皆がまた方々へ去っていき、一人残った水が、ランプを消して幕・・となりました。
この構成は、確か10年前にはなかったと思います。なかなか宝塚らしくて良かったですね。ちなみに演出に草野先生が入っておられたので、先生の力かな~、と思いました。
一部の出演メンバーは、
1.大伴れいか 高翔みず希 眉月凰 愛音羽麗
2.花純風香 澪うらら
3.寿つかさ
4.絵莉千晶 水月舞 涼葉らんの 隼颯希 桜一花
5.天希かおり 麻愛めぐる 牧勢海
6.舞城のどか
7.鈴奈沙也 月城美咲 芽映はるか 織花なるみ 美羽あさひ 大海亜呼 鮎瀬美都
8.水夏希
9.貴羽右京 天羽珠紀 悠未ひろ 夏大海 巽希和 風莉じん 真木薫 潮和歌 十輝いりす 天翔ゆうり
です。
皆上手かったですが、中ではやっぱり舞城がキレイ! 彼女は貴重なダンサーだ~、と強く思いました。
あと、寿が赤のブラウスに黒のパンツ姿でソロで踊っていて、かっこ良かったですね。
二部は花組。「連鎖」で、10年前星組がやったものとおそらく同作だと思います。
衣装は全員ブルーのターバンにレオタードにスカートで、かなり詳しい人でないと、誰が誰だか分からないと思います(^_^;)。
大伴、高翔、絵莉、愛音、桐生園加などがソロで目につきました。
高翔はダンスに色気があって、素敵ですね。関係ないですが、翌日花の道でまともにすれ違ったんですよ。「昨日の舞台観ました! かっこ良かったです~。」と言いたかったのですが、もちろん言えませんでした(残念^_^;)。
桐生はレオタードにスカート姿がとっても恐かったですが(^_^;)、動きは良くて、流石ソロで使われているだけの事はあると思いました。
三部は雪組。「白のコンチェルト」で、これは前は花組がやっていました。
衣装はタイトル通り、白のレオタードにスカートです。
最初に花純と、麻愛が並んで出てきたので、「懐かしい~」と個人的には嬉しくなりました(^_^;)。
花純が花組に組替えになって随分経ちますが、雪組メンバーに入っているという事は、かなり前から少しずつ練習していたという事でしょうね。もちろんダンスは期待通り、上手いです。
ソロで踊っていたのは天希かおり、麻愛、花純、牧勢、貴船尚、舞咲りん、真波そら・・で多分間違いないと思うのですが・・全員顔を見て分かってしまった自分が恐いと思いました(^_^;)。
天希もスタイルも良くて、とてもキレイでしたね。足を上げるポーズにはうっとりさせて頂きました(^_^;)。
四部は宙組の「ボレロ」。これは10年前のプログラムにそのタイトルが載っていなかったのですが、多分一部で上演されたものではないかと・・。
衣装は黒のレオタードに、スパッツでした。
このナンバーは特にソロはなかったです。中では水がやはりセンターで目立っていたかな・・。
確か大滝愛子先生のバレエ発表会にも出演していた筈ですし、彼女はスターなのに(というのも変ですが・・)とても努力しているんだなぁ、と思います。忙しいでしょうに・・、感心します。
二、三、四部全体的に、群舞も揃っていて、とても迫力があって良かったです。
出演者の皆、舞台の合間に、これだけのダンスの大作を練習していて偉いなぁ・・と。
このままショーの一場面に入れても良いのではないか、と思う位、どれも見応えがありました。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[91] ベール 2002-11-07 (Thu)雪組全国ツアー「再会/華麗なる千拍子2002」に行って来ました。
既にJIMMYさん、ひさよさんが感想を書かれていて、私の思ったことの大半を述べられてしまっているような気もしますが・・・重複部分も多々あると思いますが、ご了承下さい。でも、相変わらず非常に長いです・・・(^^;。申し訳ありませんm(__)m。
まずは、コムちゃんについて少し(いえ・・・大分^^)触れたいと思います。元来、生徒評にでも書くべき内容かとも思うのですが、今どうしても書きたいもので・・・すいません。雑談にも書かせて頂いたように、私はコムちゃんが苦手でした。雪組に組替えしてきた頃、瞳子ちゃんファンとしては、正直かなり複雑な気持ちでしたが、それでも、3人で仲良く頑張ってる様は見ていて微笑ましかったし、そんな舞台を私もまた楽しんでいました。そして、その頃は複雑な思いはあっても、コムちゃんを苦手だと思うことはなかったような気がします。まあ、最初の頃は、辛うじて瞳子ちゃんの扱いがいいということに、安堵していたせいもあるかと思います。
でも、いつの頃からかコムちゃんへのプッシュが始まり、セイ・イット・アゲイン、凱旋門役替わり、アンナ・カレーニナ、1つ1つ大きな役を与えられていく度に、コムちゃんの顔から笑顔が消えていくような、笑顔が引きつっていくような印象を受けてました。実際はそうでなかったのかもしれないけれど、少なくとも私の目にはそう映っていました。
更に、「アンナ・カレーニナ」という作品でのコムちゃん。とにかくアンナへの愛が見えてこなくて、冷たく無機質な人物にしか見えず、ここで私のコムちゃんへの苦手意識は最高潮に高まりました。どうしても芝居が受け付けられない、芝居重視の私にとって、これは大きな問題でした。今から考えてみると、アンナの物語自体が好きではなく、全てがコムちゃんのせいではなかったのかもしれませんが、これ以来、雪組を観劇しても殆どコムちゃんの顔を双眼鏡で覗くことはなかったような気がします。
そんな中で、コムちゃんが雪組トップになるとほぼ決定した状態で見た「追憶のバルセロナ」。ロベルトは演じやすいオイシイ役かと思うけれど、結構良いかな・・・?新公の桂ちゃんを見て、あれ?コムちゃんって歌も大分上手くなってる・・・?(注:私は桂ちゃんを歌の上手い人だと思ってます)ここで、次期トップでもイヤじゃないかな、まあ周りが大好きだから、楽しんで雪組を見れるだろうという結論に達しました。
そして、ぶんちゃんさよならのため追っかけた東宝バルセロナ。ラスト3日間を観劇したんですが(千秋楽は当然ライブ)、大劇場より更に男クサク、でも優しくなってるロベルに成長したな~と感心。更に、ショーで久々に双眼鏡で覗いたコムちゃんの顔に、何とも素敵な笑顔が浮かんでおり、あれ・・・?コムちゃんってこんな笑顔する人だっけ?何か昔の印象とは全然違う・・・。私はどれだけコムちゃんをまともに見てなかったんでしょうね。いつからこんな笑顔をする人になったのか、それとも、見る私の気持ちが変わったのか?その辺りのことは今でもよく分かりませんが、この時から、「コムちゃん=苦手」から「コムちゃん=気になる」になっていきました。
その後友達に見せてもらったCSでのトーク番組。かしちゃんと話すコムちゃんが意外なほどしっかりしていて、また話も結構面白く、末っ子っぽいイメージしかなかったコムちゃんの成長ぶりにまたまた感心。そうして更に気になる存在へ・・・という状態で見たのが今回の全国ツアーでした。
長い前置きでしたね~すいませんm(__)m。本題に入ります。
作品的には、お芝居は「再会」で良かったなと思いました。もともと結構好きな作品でしたし、初演メンバーにはちょっと若すぎるかと思っていたお芝居なので、この新生雪組になかなかマッチしていたと思います(キャラクターのハマり方は比べようもありませんが)。ただ、やはり初演メンバーの上手さを随所で感じたことも事実ですが、まあそれはそれ。経験が違うんですから当然ですね。
ショーは、JIMMYさん言われるように「華麗なる千拍子」が良くなかったとまでは思いませんが、役の振り方というのか、何故あんなにコムちゃんに歌わせるのか?トドちゃんのパートだけでなく、瞳子ちゃんのモンマルトル、タータンのアムールまで歌わせることないじゃない。大半の人が期待していたであろう、コム&りらのダンスを思う存分堪能できなかったのは非常に残念。どうにも消化不良というか、爽快感が得られない構成だったのが不満でした。
コムちゃんについては、結果的にハマるという状態には陥りませんでしたが、「苦手」という文字はどこかへ吹き飛び、完全に「好き」「可愛い」という認識に変わりました。そうです、JIMMYさんも何度か書かれてますが、ホント可愛いんです。思ったほどトップとして頼りないというわけではなく、余裕を持って(悪く言えば少し手を抜いて)、無理なく自分のペースで作ってるのが、良い笑顔に繋がっているのだと思います。
この「手を抜いて」のというのは、以前耳にしたことがあるんですが、私がコムちゃんに注目したことなかっただけに、今まで特に感じたことはありませんでしたが、今回その意味が分かりました。決して、全力投球だけが良いことだとは思いませんので悪くないとは思いますが、できれば、もう少し観ている側に分からないように上手く手を抜くことを覚えて欲しいなと思います。
再会のジェラールは、役柄的にも無理なく、何より娘役(まーちゃん)を見つめる目が優しいのが良かったです。上記の通り、今までコムちゃんを見てなかったせいもありますが、実際コムちゃんがこんな良い表情で娘役を見つめるなんて・・・。以前、雑談掲示板の本音トークで5組について語ったとき、コムちゃんが輝くかどうかは相手役にかかってると書いたことがありますが、まーちゃんを相手役に選んでくれた劇団に感謝(このセリフはぶんちゃんとまひるちゃんの時にも書きましたが^^)。見た目のバランスが良いのは勿論のこと、お互いの視線が優しげで良いんです。やはりトップコンビは仲良さそうなのは、見ていて嬉しいです。
ショーでは、まずは注目のダルマ。ブリーザを見たときから、小さな顔に似合わず、結構立派な肩と足をしてるなという認識があったので、ダルマ姿を見てやっぱり・・・と思ったものの、そのダルマもお二人とも書かれてますが、男役がする女役、十分怖さ(?)が出ていたのが、嬉しいですよね。ラテンの場面で、真ん中に立つ姿に違和感を覚えなかったのも嬉しかったし、周りのかしちゃん・まーちゃんなどに視線を向ける様など、なかなかトップらしくもありました。
でも、実際見終わった後の感想は、新公とまではいかないものの、役替わり公演かな?とも思える感じで、新鮮というか違和感というか・・・トップの羽根がまだまだ自分のものにはなってない気もしたんですが、実はそれこそ私が待ち望んでいたトップ(^^;。未熟な状態から成長していくトップ、そんな人が見たかったので、先々が楽しみです。
まーちゃんについては、彼女のトップ路線から外れだしてからの新公作品は、ゆみこちゃんファンとしては馴染み深いものばかりで、「タンゴ」「あさき」「ルー」と見てきましたが、1作品毎に、確実に成長してるなと思いながら見ていたのを思い出します。お芝居の感性は人それぞれですが、私はまーちゃんのお芝居が好きです。また、ダンスは言うに及ばず、歌もエンカレを見た印象では、なかなか歌える人かなと思ってました。そんな彼女だから、トップになると決まったときは嬉しかったです。
再会のサンドリーヌは、ぐんちゃんの当たり役ですし、正直まーちゃんには辛いかなと思ってました。確かに、最初の図書館の場面では、少し頑張って作りすぎていて空回りしてる印象も受けましたが、可愛くなってからは良かったです。ダンス・ホールでの酔い方はなかなか色っぽかったし、ラストシーン「大学教授と不倫していたのは・・・本当のことなんですからね」と言うときの、何とも言えないふにゃ~んとした甘え加減、思わずぎゅ~って抱き締めてあげたくなりました(^^;。ただ、全体的に、セリフが聞き取りにくかったのは気になります。
そして、それはショーの歌詞も同じ。特にジャズ系の歌かな?難しいと思うのですが、もう少し丁寧に流してしまわないように歌って欲しいです。ダンスシーンは文句ナシ、スペインの場面の白い衣装の裾捌き、フィナーレのブルーの衣装での優雅さ、見ていて惚れ惚れします。また、個人的にはまーちゃんの髪型が好きで、さりげなく上手いな~と感心してました。
かしちゃんは、今年の巴里祭でかなり気に入って、ちょっとファンモード入っていたのですが・・・特に印象に残らなかったんですよね。上手い人だと思うんですが、やはり押し出しが弱いし、得意・不得意分野が分かれてる人なんだと思いました。お芝居では、ポーレットとのラブラブ加減くらいしか印象に残らず、でもとっても可愛かったです(^^;。
ショーではタータンのシーンを受け持つことが多く、難しそうだなと思いながら見ていたのですが、ロンドンでのソロのダンス(タータンは銀橋で踊っていたシーン)、これが結構様になってる気がしてちょっと嬉しかったです。ラテンでも、かしちゃんにしては良く弾けてるぞ(笑)という感じでしたね。でも、得意かと思った歌が良くなかったのが残念。でもまあ音響が悪くて、ハマコちゃんと美穂さんの歌以外はあまり聞こえなかったのですが・・・歌は次回に期待です(しかし、反対にこの2人はスゴイと再認識してしまいました)。
ハマコちゃんもかしちゃん同様、お芝居ではそう印象には残らなかったです。もともと役的にそういう役ですね。ショーでは、なるちゃんが歌っていた歌を聞いて、さすがハマコちゃんと思ったりも(^^;(ごめん~なるちゃん^^)。とにかく元気で明るくパワフル、歌唱力の弱くなった雪組で、ハマコちゃんの歌を聞くと非常に安心できました。これからも頑張って!
さて、私の大本命いづるん(笑)。生徒評にも書きましたが、ご贔屓は多々いれど、ここまで純粋にミーハーできる人は少ないと書いたいづるんですが、思いっきりミーハーして帰ってきました(^^;。今回、お芝居でもショーでも真ん中で歌わせてもらう機会があり、それがまた、本当に楽しそうで嬉しそうで、客席に視線飛ばしまくり、アピールしまくり、キザりまくり状態。見ていて本当に可笑しいです。
ピエールは、一緒に行った友達曰く、ソロ場面では、紫のオーラを放つボーイ、色気を振りまくボーイだったそうです(^^;。歌はそんな妖しげだったのに、芝居になると、素直な可愛い弟で、お兄さんを慕ってる風にきちんと見えたのは感心。ただ、これは芝居・ショーともですが、目元のメイクが濃すぎるのか、全体的に顔が暗く見えたのが気になります。
ショーでも、張り切ってましたね~。張り切ってキザりまくって、どうしてもダンスが1テンポ遅れるのは毎度のことながら苦笑してしまいますが、小さいからこそ頑張ってアピールするいづるんが大好きです。歌も、上級生同様マイクの加減で聞こえにくくはあったんですが、キザってるわりには癖なく素直に歌ってるのが嬉しかったです。
まりえさんは、私はまりえさんのお芝居大好きなので、個人的には初演の未沙さんより好きでした。スケベっぷりが似合ってるし、コムちゃんとの芝居の間も良かったです。まゆみ姉さんは、芝居・ショーとも前回と同じ役・ポジションで、周りがこれだけ変わった中1人変わらないのは、何だかほっとします(^^;。今回大活躍なまゆみさんを見て、専科行ってからもどうか大切に使って下さい、と願ってしまいました。お芝居のラスト、2人が並ぶ姿を見てると少し悲しくなりました。
アンドレ神月は、やっぱり器用だし芸達者な人だなと再認識。できれば、歌を聞きたかったです。ロケットでのスタイルは目を引きます。酔っぱらい柊は、猛き新公沖田(蘭香)の時の印象から考えると、随分押し出しが強くなったなと思いました。綺麗なんですが、どうも印象が弱い人だったので、これを機に頑張って欲しいです。ジャン沙央は、ちょっと印象が薄かったような気がしました。そして、いづるんファンの私が言うのも何ですが(^^;、小さいですね。もう少し自分を前に出してもいいかなと思います。
老カップル、美穂と天希はお二人ともそう芝居が上手い人だと思ってなかったのですが、雰囲気を含めてなかなか良かったです。ショーでは今の雪組には絶対必要2人、美穂さんのエトワールはやはり素晴らしいし、ちー坊の黒い影Aは似合ってましたね~コムちゃんとの絡みもツボでした(^^;。
牧勢海は、ショーでの笑顔が毎回印象的な人で、今回もとびっきりの笑顔で見ていてすごく楽しいんですが、芝居は・・・(笑)。猛き新公神宮司さん(美郷)といい、どうしてそんな可愛い顔で、そこまで強烈なことをするかな・・・?変わった人です。まあインパクトはありましたよね。
安城志紀は、エンカレで美声を聞いて以来気になる人なんですが、注目して見ていると、花組未涼に似てるんですよね。それでますます気になる人だったのですが・・・あなたも雪組の人よね、と今回嬉しくなりました。ワンレングスっぽい妙な鬘を被り、メガネをかけて、図書館での観光客、ダンス・ホールでの客の男、綺麗な顔に似合わない個性的な小芝居が目に付きました。かなり遊ぶ人のようで、これからますます注目してしまいそうです(^^;。その他、谷みずせの美しさに目がいきました。
長々と書きましたが、要するに私は雪組が好きなんです。そして、作品的にも結構好きな演目だったのでついつい長文になってしまいました。そういう意味で、出演者は好きだったけど、やはり作品は好きになれないホップ・スコッチは書きにくいんでしょうね。
最後に・・・昨日の休演日、瞳子ちゃんが公演を見に来たと聞きました。すごく嬉しかったです。
[90] JIMMY 2002-11-04 (Mon)雪組全国ツアー公演「再会/華麗なる千拍子 2002」高松公演を観てきました!
朝海ひかる&舞風りらのダンサーコンビのトップお披露目とあって、「ショーが良いだろうな~」と楽しみにしていたのですが、意外と良かったのは「再会」。
もともと轟悠&月影瞳コンビの時から、一番好きと個人的には言っている位、好きな作品なのですが(^_^;)、時間が伸びた分、偉人ダンスやラブシーンでのデュエットなど、見せ場がちゃんと長くなっていたのが良かったと思います。
ただ、「保険金の受取人になってくれ」って台詞には、心の中だけでなく、本当にアクションで客席でひっくり返ってしまいましたが・・。「ちょちょくり合う」も、お願いだからタカラジェンヌには言わさないでくれ・・と思いましたが・・。どうしてそんな所だけ変えるんでしょう? 私につっこんで欲しいんでしょうか・・石田先生(^_^;)。
「華麗なる~」はプロローグの皆がつながって踊る名ナンバーと、パイナップルの女王以外、忘れてしまっていたのですが、改めて観て、「こんなにつまらないショーだったっけ?」と思いました。
一言で言うと、歌の得意な轟の役をそのままダンサーの朝海に振っているようで、出演者の良さを生かしているとは言い難い構成。
もう少し朝海ならではの見せ場を作って欲しかったです。ツアー限定とは言え、中村先生にはそれ位期待できる信頼感があったので、ちょっとがっかり。これは来年の正月公演のショーを楽しみにしたいと思いました。
トップ披露の朝海。可愛くて、キレイで、とても良かったです。
「再会」は前半、バッティングセンターでの丁丁発止のやりとりなどのテンポが良くなくて、「轟は上手いんだな~」と改めて思いました。
これは、相手の貴城けいや未来優希も同じ事で、「香寿たつきや汐風幸は上手いんだな~」と(^_^;)。
ただ、3人+ポーレット役の愛耀子とも、すごく仲が良さそうで、微笑ましかったです。
上記の通り長くなった偉人ダンスや、公園の幻想シーンでのデュエットダンスが確実に見せ場になっていたのは流石。
ショーの方に、この2場面を越えるダンスシーンがなかったのが、作品評の明暗を分けた一番の理由です。
役柄的にも、プレーボーイが柄に合っていて、誘惑しろと言われて「簡単すぎるな」と言う件など、びっくりする位キマっていましたね。これは硬派な轟より自然(^_^;)。
もともと轟&月影の時でも、ダンスホールからのラブシーンが好きだったのですが、今回も良かったです。色気ありましたね~(*^。^*)。
声量はないですが、低くて甘い声が良かったです。これはショーの歌でも同じ事。
張りや迫力がないのが物足りないですが、もともと歌には期待していないので(^_^;)、声が悪くないだけでもありがたいです。
全体にトップの重荷を肩に背負って、悲壮感を漂わせながら必死に演っているというよりは、自然体で、気負わずに演っていました。やつれたりせず、お顔も綺麗でしたし、声も疲れてかすれたりしていませんでしたし、元気そうで何より(って私は親か?)。そして、ピカピカに可愛かったです。
ダルマ姿のスタイルの良さも流石。分かっちゃいるけれど、頭が小さい~!(^_^;)
でも、意外と逞しかったですね。本人も男役を意識して演っていると思うのですが、ちゃんと男役ならではの迫力があって、嬉しかったです。後で男役姿で出てきた時に、「こちらの方が良い」と思ったのは初めてかも(^_^;)。
ラストのデュエットダンス。スモークの中、水色の衣装で登場した朝海は妖精のよう。これまた線の細い舞風と踊るデュエットは軽やかで、うっとりできました。
舞風はダンスはもちろん、歌も芝居も実力派のイメージがあり、サンドリーヌもきっと演ってくれるだろうと思っていましたが、その期待通りでした。難役だと思いますが、特に申し分はないですね。
ただ、体の大きさは月影とそれほど変わらないと思うのですが、パワーが段違い(^_^;)。とにかく線が細く、その点、朝海にはピッタリだと思いました。
相手役をひたすら見つめている様子は、いかにも宝塚の娘役らしい。芝居のラスト、ウエディングのベールをかぶせてもらって、嬉しそうな満面の笑顔に、今までの道のりを思って「良かったね~」と泣きそうになりました(^_^;)。
ショーはジャズの場面のダンスが、特にかっこ良かったです。
貴城は、芝居の方は、本公演の時から良い役とは思えなかったけれど、「香寿は上手いんだな~」と。
ただ、キレイで、ポーレットとのラブラブっぷりも、いやらしくないのが(^_^;)良いかも。
改めて、現代物の芝居はあまり似合わない人なんだな~、と思いました。和洋問わず、多少時代がかっている方が良いみたいですね。
どちらかと言うと、ショーに弱い人なんだな~、とも再認識(^_^;)。
スーツ物、ラテン物共、あまり似合わない場面担当だったのも辛いかも。やっぱり貴城にはコスチュームでしょう。
それにしても、朝海が登場してホッとしたのは、どちらかというと貴城贔屓の私としては意外で、これでは困ります。正月公演に期待しています。
朝海、舞風、貴城・・のメンバーでのラテンが・・盛り上がらなかったですね~。あんなに温度が低くて、優雅なラテンシーンは観た事がないです(^_^;)。
そう思うと、やはりこのメンバーに「華麗なる~」良くなかったと思います。
未来も貴城同様、芝居では「汐風は上手いんだな~」と思ってしまったのが意外。特に「寝たらなおる」はことごとくハズしてしまっていた気がします・・(^_^;)。
ただ、これも既に書きましたが、共演者と仲が良さそうで好感は持てました。
ショーは実力発揮。特にプロローグ、パレードでの主題歌が良く、一番歌い方が「千拍子」っぽかったです。昔のスターっぽいと言うか・・。明るく、熱く、楽しい雰囲気が。
ダンスもキビキビした動きが、上の二人の男役と違ったムードで、目立ちました。
以下のメンバーは、正直、いつも大劇場で楽しみに見ているメンバーはほとんどバウメンバーだったので、あまり期待していなかったのですが、思った以上に見どころが多く、楽しめました。
美郷真也はそのメンバーの中では流石に上手いです。ただ、本公演の未沙のえるを観てしまっているので、改めて「未沙は上手いな~」と思いました。そればかりですみません(^_^;)。
飛鳥裕は一場面だけでしたが、ロマンスグレーの銀行頭取役が上品でした。
天希かおりは妊婦さん役が意外でおかしい(^_^;)。ショーは抜擢の黒い影Sが、ダンスといい、見た目といい、文句なくかっこ良かった!
五峰亜季も相変わらず健在。雪組でなくなってしまうのは寂しいなぁ・・。
愛のポーレットも既に書きましたが、上手くて頼もしい。風美佳希は、関係ないけれど貴城に似ていますね~(^_^;)。
天勢いづるは芝居のピエール、ショーのラテンとも、センターでのソロがあり、嬉しそうに客席を見回しながら余裕たっぷりに歌う様子に色気がありました(^_^;)。張り切りっぷりが可愛いです。
歌も良いですし、小さいですし、鳴海じゅんをちょっと線を細く、ダークな持ち味にした感じ(?)だな、と思いました(^_^;)。
神月茜は代役でアンドレ。落ち着いた雰囲気で大人っぽく、ちゃんと女房持ちに見えましたし、台詞の声も安定していて、頼もしかったです。スタイルも随分スッキリして、キレイになりましたね。
その代役ミッシェルが柊巴。もともとキレイな人ですが、予想以上に酔っぱらい役も上手に演じていました。ただ、貴城のこの役が、上手くて大好きだったので(^_^;)、それには及びませんが。
沙央くらまのジャンはまずまず。見た目は可愛いです。
牧勢海の支配人。そのおかっぱ頭にふとっちょさんのキャラクターは一体・・。
いつもながら、その演り過ぎ一歩手前の意欲が好きです(^_^;)。
今回の個人的ヒットは安城志紀。エンカレッジ・コンサートで覚えて、「ON THE 5th」でもキレイな人だな、と注目していたのですが、風早優が演っていたカメラ小僧(?)の観光客の役を思い切り良く演っていて、ついつい観てしまいました(^_^;)。
ダンスホールの場面でも、ゆり香紫保とカップルでずっと芝居していたのが面白かったですね。
「ホップ スコッチ」共々、相変わらず雪組若手の小芝居からは、目が離せません(^_^;)。
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[89] ひさよ 2002-11-04 (Mon)「再会」はやはり嫌いだナと再確認してしまいました。
この作品で石田先生は嫌いだと確定してしまったのを
見ながら思い出しました。
でも、それは置いといて感想を。
朝海ひかるさん
“スカしたコムちゃん”というのが私のイメージで
したが、幕開きから笑顔笑顔でキュートです。
見た目にカッコいいし、お金持ちだし、女の子には
さぞやもてるでしょうが、お金がなくなった途端に
捨てられるのもわかる自称プレイボーイぶりでした。
この作品はまだまだ未熟な青年が本当の恋をして少し
大人になる作品だったんですねー(^^ゞ
ショーではパイナップルの女王が綺麗だし。
綺麗なんだけど男役がする女役になっていたのが
ちょっと嬉しかったり。
マタドールの衣装も似合ってマタドールのお芝居も
見たいわねぇと思いつつ見ました。
歌も随分よくなりました。
気負うことなく、いつものコムちゃんだったのが
よかったです。
堂々としたトップスターではなかったけど、組の若き
リーダーとしてこれから徐々に貫禄も増していくで
しょう。
舞風りらさん
花組での扱いが真中からはずれぎみになってきても
笑顔で頑張っている姿を見て、なんとかどこかに
お嫁入りできないものかと思っていたので、
トップ就任は非常に嬉しかったです。
コムちゃんとは踊れるものの似合うのか不安でしたが、
予想以上にしっくり入っててひと安心。
声質が独特でセリフ、歌詞が聞き取りにくいのが
難でしたが、なかなか色気があってよかったと
思います。
意外にも大人っぽい、色気のある役が似合いそう
なので、コムちゃんをまどわすようないい女を
今後期待したいです。
わかっていたことですが、ダンスが綺麗。
優雅だけど体の真中に一本棒が入ってるかのように
しっかりしてて力強い。
コンビの一番のウリはデュエットダンスでしょう。
薄いブルーの衣装を着て、スモークの中を軽やかに
踊るふたりを見ていると「あ~宝塚やねぇ」と思えて
しばし夢を見ることができました。
お正月公演でもバンバン踊ってね、おふたりさん!
貴城けいさん
この方もいかにも宝塚!といったお姿で綺麗です。
二番手とはいっても軽めのお芝居の軽めの役なので
安心して見られました。
ショーではもっと自分をアピールしても
いいんじゃない?と思う個所もありましたが、
「それがかしげちゃんかもね」とも思えるし。
どこかおっとりした生粋の雪組っこらしい雰囲気も
魅力だと思います。
かしげちゃんも意外に大人の男っぽい役が似合うので
コムちゃんとマーちゃんを取り合うようないい男を
期待したいですね。
未来優希さん
あの~ファンです。数年前の初演の時にはバックで
踊ってたなぁと思うとえらい出世です。
そんな感慨もありながら、3番手となると心配でつかれ
ました(もういいかも(^^ゞ)。
落ち着いてて、器用でうまいと思われがちな
ハマコちゃんですが、ファンから見ると不器用。
特に芝居はまだまだ。
酔っ払ってジェラールの部屋に入って来る場面が
一番ハマコちゃんらしかったかな?
ショーではアフリカの場面が濃く(^.^)黒塗りをして
あげたくなりました。
かしげちゃんと五峰さんを取り合って睨み合うところが
このふたりが睨み合うとナゼか「ムフムフ」と笑いが。
「お~お~睨み合ってるゾぉ」と微笑ましくて、
いかんいかん。
いつもよりは笑顔が少なく、少々元気がない?
緊張してる?と思わないでもないハマコちゃんでした
(と、言っても他の人に比べると元気そうでしたが)。
コムちゃん時代、活躍の場は確実に増えると
思いますが、美郷さんが抜ける穴を埋められるように
もっと幅を広げていけたらもっとおもしろくなると
心配しつつ、期待度大です。
コムちゃん、かしげちゃん、ハマコちゃんの3人組は
いかにも落ち着きがなく、お酒を飲んでは女の人の話を
したり、くだらない相談をしていそうです。
轟さん、香寿さん、汐風さんは大人で分別もありそう
だったので、この芝居に関しては違和感があったんです
よね。今回の3人組ならこういうくだらんたくらみも
しそうな気がしました。
天勢いずるさん
歌はトウコちゃんの方が上手かったですが、おっとりと
してて、いかにもボンボン。轟さん、安蘭さんの兄弟は
財産争いをするかもなぁ~と思ったのですが(^.^)
コムちゃん、いずるんはせんやろねと。
この弟は少々兄がボケボケでもフォローしていく
可愛い弟だろうと思いました。
バウ組が抜けて正直、下級生の層の薄さが気になり
ました。すがた香さんもやめちゃったんですよねー。
今回抜擢された下級生達はこれを機会に
もっと頑張ってほしいナと思いました。
今後の雪組は美郷さん、五峰さんが抜けて、特に
ショーではいつも2番手女役?とも思える活躍だった
五峰さんの穴をどう埋めて行くのでしょう?
舞風さん、ひとりに躍らせるわけにもいかないし、
白羽さんは踊れましたっけ?
今後、舞風さんの下は白羽さん一本といった使い方は
やめて、ダンス場面だけでなく、歌も他の娘役、
女役さんにもっと活躍の場を作って行ってほしいです。
女役さんが充実している組ほど芝居もショーも豪華で
すからね。
[88] ルナ田 2002-10-19 (Sat)ドラマシティで行われた、マミさんのライブCを13日5時、14日11時半、3時と3公演見てきました。
13日は、エリザを見てから行ったので正直、エリザに気持ちが動いていて困りました。
ライブCは、今までのA,Bと違い、かなり見せるショーでした。
第1部は、リルケの詩の朗読と歌、ダンスが入り混じって詩的な空間を作り出していました。最初の黒い鳥になったマミさんが「抱きしめよう」と歌う、歌がとても心に沁みました。
お化粧が濃いのですが、それがとても綺麗で・・私は濃いお化粧をしたマミさんの方が好きです。今までのライブでは、あまり濃いお化粧はしなかったので今回の1部は見とれてしまいました。
宝塚を卒業してから初めてマミさんが何かを演じているのを見たのですが、こういうショー(?)音楽劇(?)のようなものをマミさんは自分で作って行きたいのではないかなと感じました。
2部はしっとりと聞かせる歌。CDの曲がほとんどでしたが、アレンジを変えているので新鮮に聞こえました。マミさんの声が好きなのでしっとりさらっと歌ったりして味わって聞けるのが何よりでした。
特筆は「眠れない夜」です。アコースティックギターだけの伴奏でした。もともと好きな歌だったけどさらに大好きになりました。バラードやジャズの方がマミさんの声には合うのじゃないかなと思います。アップテンポの曲は楽しいけど、それだけだし。
Aは大きく楽しく、Bはみんなで元気に楽しく、Cは、大人っぽくしっとりと・・それぞれ違う良さがありました。どれもよかったです。いろいろなマミさんの魅力を見ることができて幸せでした。
[87] JIMMY 2002-10-12 (Sat)サンケーホール「日本の美を愛でる」を観てきました。
内容は着物のファッションショーで、竹林のセットの中を、美しい着物を着たモデルが歩きます(^_^;)。
ただ、モデルに紫吹淳、映美くらら、夏河ゆら、汐美真帆、大空祐飛、紫城るい、椎名葵の7名が加わり、詩を朗読したり、歌を歌ったりしますし、笛や琴の演奏をする方も加わったりしているのが、ただモデルが歩くだけのショーとは違う所ですね。
着物も、モデルの方も綺麗で、思ったより楽しめました。
ショーの始まる少し前から、下手奥でお茶をたてている様子が浮かんでいたのですが、その中の一番目立つ位置にいるピンクの振り袖を着たモデルさんが紫城だと、ショーが始まり、舞台のセンターに出てくるまで気づきませんでした(^_^;)。
最初に登場したのはその時後ろを向いていた夏河。少し押さえた色味の着物が良く似合い、美人でしたね~。
椎名は最近の大劇場公演のような大人っぽい路線ではなく、娘役らしく愛らしく。にっこり笑った笑顔が可愛かったです。
紫城はモデルに負けない洗練された雰囲気がありました。
続いて紫吹と映美が、その後汐美が、その後大空が登場。
男役はちゃんと男役らしく出ていましした。それが良かったです。汐美や大空は白を基調としたモノトーンの着物で、綺麗でしたね~。
帯の位置は、いつもの宝塚の男役に比べると高いかな・・と思う所もありましたが、見た目は完璧に男役で、他のモデル達とも雰囲気は一線を画していました。
「故郷」。篠笛の中、夏河、紫城、椎名が登場。袴のような衣装でした。
次は紫吹で「少年の日」の詩の朗読。
次は汐美、紫城が登場。黄土色というか・・山吹に近いような色合いの着物で、客席降りがありました。
続いて大空。「この道」の歌。
宵待草の曲で映美。続いてモデル。
「旅愁」の歌を紫吹。
「初恋」では汐美は紫色の着物を着ていました。
・・やっぱり汐美の記憶だけ鮮明ですね・・すみません(^_^;)。
その後「初恋」の詩を映美が朗読。
「荒城の月」では琴の演奏があった後、汐美が登場して歌。
白に水墨の模様の着物でした。
その後登場の夏河は、大空との絡みでやけにムードを出していて、盛り上げてくれていましたね。
ラストは紫吹と映美で、「雪の降る街を」。
男役が娘役の手を引く絡みのムード。これはモデルには出せないでしょう。
これこそタカラジェンヌが出演した意義だと思いました(^_^;)。
この経験を来年の日本物ショーに生かしたいとおっしゃっていた夏河組長。
楽しみにしていたいですね。
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[86] JIMMY 2002-10-12 (Sat)伊織直加、嘉月絵理、美穂圭子、湖月わたる4人の75期コラボレーション「SWITCH」。面白かったです!
一幕は犯人役と刑事役とを、伊織と湖月で「SWITCH」させるというお芝居。
観ている時はとても面白かったのですが、物語としては同じものが映画であったそうで・・都さんも書かれていましたが、私の母もTVで観たそうです。
そうなると、「すごいじゃないの~、藤井先生!」と思った作品も、「月夜歌聲」疑惑とどこが違うのか? 同じではないのか? と思わないではないです。
違うのは、コンサートの一部として扱う今回と、二幕ものの一本の芝居として扱ってしまった「月夜」、という事くらいでしょうか。
せめて、プログラムに一言でも触れていれば・・と思いました。
又、作品として観れば、牧師(嘉月)の「善と悪とは紙一重・・」というメッセージが、悪役であるナルディ(伊織→湖月)にあまり共感する要素がない以上、今一歩心に届かない所は気になりました。
伊織は男役はそう言えば、「カステル・ミラージュ」以来でしょうか? しかし、女役は観ていないせいか、影響は全く感じませんでした。
湖月とのラストの乱闘シーンは、お互い女性とは思えない迫力でびっくり。同期ならではかもしれません。
湖月はどこが特別出演? という位のがっぷり組む活躍。同じ立場にいる以上、伊織を立てる為の名目上の苦肉の策かな、と思いました。
伊織を立てていましたが、光っていましたね。特に、チンピラの多い伊織のキャラクターを真似たとしか思えない、後半のナルディの役作りに爆笑。
上手いな~、良く分かっているな~と思いました(^_^;)。
脇役を一手に引き受ける一人5役の活躍で、物語を閉めてくれたのが嘉月。4人の出演者で成り立っているとは思えない広がりを、感じさせてくれました。
美穂は相手役の女性。無理なく上品に徹して、刑事の愛妻役に説得力がありました。
二幕はショー。75期初舞台の「春の踊り」より、「はーるーのーおーどーりーはー」「ヨーイヤサー!」の初々しくない(^_^;)声から始まったのには爆笑。懐かしい~。
「はーるーのーおーどーりーはー」の声は、美穂だと思っていたら、伊織だったらしいです(^_^;)。
歌を聞かせるコンサートというより、本人たちも言っていましたが、まさしく芝居とショーの二本立てを観たよう。一人きりの場面か少なく、美穂がたっぷり良い歌を聞かせていても、誰かが隣で踊っていたりして、人数の少なさを感じさせない充実感がありました。
嘉月は芝居、ショー共、女役も変化自在に披露。芝居の女役は色気があり、健気さも心を打ちました。
ショーの女役も予想以上に綺麗。月影瞳に似ているかな、と思いました(^_^;)。もともと顔の形は女役向きですよね~。
湖月も存在感たっぷり。女役はいきなり恐かった・・(^_^;)。髪型がそのままだったせいですよね。
そのダンスはモダンダンサーのようでした。
伊織は、美穂のハイヒールとソックス脱がせるし(^_^;)、湖月との男役同士のデュエットもあるし(^_^;)、サービス満点。
アンコールの時なども、一際感激している様子が、印象に残りました。
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[85] カレン 2002-10-08 (Tue)JIMMYさん、皆さんこんばんは。
10月7日 バウ・パフォーマンス [Switch」を見てきました。
4人だけの舞台なので、ディナーショーみたいだったら面白くないかなと思って前知識なしに、出かけましたが、1部がしつかりした芝居だつたので、よかったです。2部はシヨーになっていました。
伊織 直加、湖月 わたる、嘉月 絵里、 美穂 圭子、の4人は75期 平成元年の初舞台で今年で14年目になるらしいです。シヨーの途中のトークで「40人いた同期の中からこの4人が生き残りました。濃い感じの4人です。」とい
うな事を言っていました。
1部の芝居はキューバのハバナが舞台となっており、国際的テロリストの 「ナルディ」が、伊織 直加 それ追うイギリス人刑事 「ウオルター」 が 湖月 わたる「ウオルター」の妻が 美穂 圭子 そして芝居の進行上必要な役5役を 嘉月 絵里 が演じました。嘉月 絵里はクラブの歌手にもなっていましたが、肩や脚を出しており、このような姿は、初めてみましたが、きれいでした。でも少し肩がはっているようにもみえましたが。
主役は、伊織 となっていますが、友情出演の湖月が大変すてきです。白いスーツの着こなし、茶色の皮スーツの姿などビシリと決まり、14年の重みをかんじさせ、いまが、あぶらののりきった時だと思いました。ダンスも申し分なく、どんなに踊っても中心の軸が、ぶれません。
伊織は もう汗だくの全力投球で観客を感激させてくれます。4ヶ月ほど女役をしていたので なよなよしたところが残っていないか 気にしていたそうですが、全然そのようなところはなく、かっこいい男役を見せてくれました。今回は何度も客席に下りてきてくれるのですが、間近に見たなおちゃんはえくぼがチヤーミングできれいですね。
きれいといえば、嘉月 も目鼻立ちがはっきりとして可愛いいしきれいでしたね。こんなに可愛い感じの人だったとは以外でした。
ところで物語の中ほどで、「ナルディ」と「ウオルター」が手術により 体、 声 などを交換されることになる。つまり前役と全然反対の芝居をすることになります。 伊織 と湖月の2つの味の芝居を観客は見れるわけであります。ここが、面白い所だと思います。
顔を変えたりする芝居は、以前にもあったような気がしますが、今や クローン動物が、生まれる時代ですから、こんなストーリーも大してへんてこりんでもない気がします。
舞台装置は黒い階段とその上の2階の台だけのシンプルなものですが、最後に伊織 と湖月 が、台の上で殴ったり蹴ったりする喧嘩シーンは、動きが、あまりにも激しいので落ちないかとはらはらします。着ている衣装が二人とも皮のスーツなでなおさら暑そうなのですが、力いっぱい動いて顔が汗で光っていました。
シヨーは75期の初舞台に出た時の題目「ディガ・ディガ・ドゥ」にちなんで4人で歌い踊り、続いて 伊織のかっこよく決めた、歌や それぞれ2人でまたは3人で歌ったりしました。 なかでも 伊織 と 美穂のダンス[Too Dam Hot」は以前同期だった、宝樹 彩の振付けのもので、かなりセクシーな感じだった。これは、大劇場ではできないでしょう。
又男役3人で踊る名倉先生のダンスは帽子を小道具にしているのですが、足先に乗せた帽子をかっこよく上のに上げてつかまえたりする所などもすっきりとお小粋でさすが、14年だと思います。
美穂 も美しい声に磨きがかかって高音がきれいでした。
全体にまとまりの良い、実力者揃いで、ほのぼのとした、力強い楽しいバウ公演でした。
[84] ベール 2002-09-04 (Wed)専科エンカレッジスペシャルに行って来ました。
皆さん早々に投稿されているのに1人遅くなってしまいましたが、軽く書かせていただきます。
エンカレッジはこれで6回目(花のリプライズを入れると7回)。運良く全て観劇してまして、当たり前ですが、今までの5回とはかなり趣の違った公演だったと思います。私にとって今までのエンカレは、勿論歌を聞く場ではありますが、若手発掘の場でもありました。今回は、皆有名な方ばかり。確かに歌は聞いたことない方もいましたが、新たな発見といった意味合いが薄かったことを少し残念に思ってしまいました。そんなこと、メンバー見たときから分かっていたことなんですが・・・
選曲として一番印象深かったのは、シャンソンが多かったこと。今までのエンカレでは、多分1回につき1曲あるかどうかだったのが、今回は1人につき1曲あるかどうかくらい。昨年・今年の2回連続で巴里祭に行き、その影響で、以前発売された越路吹雪さんのアルバムの2枚目(OGたちが歌ってる方)を聞き返したりして、最近結構シャンソンというジャンルがお気に入りになってます。巴里祭で聞いた、安蘭も夢輝も貴城も未来もよかったけれど、シャンソンは歌唱力だけでは語れないな~と今回の公演をみてしみじみ思いました。皆さん声に深みがあって、歌に表現されるドラマがすごく伝わってきました。
また、シャンソン限らずですが、自分が歌った歌について説明する部分があり、そんなちょっとした説明セリフの中にもドラマが存在していて、その人がその歌についてどんな想いを抱いて歌っているのかがすごく伝わってきたのが印象的でした。
もう1つ印象的だったのは、宝塚に対する思い。皆さん、本当に長い間宝塚に在籍させていて、それだけで宝塚に対する愛が深いに決まっていますが、いわゆる定番な曲、はっきり言って聞きすぎて飽き飽きしてしまってる曲(タカラヅカ・フォーエバーや清く正しくなど)が、別の曲のように聞こえたことにびっくりしました。まるで初めてその曲を聴いたような錯覚に陥るほど新鮮で、良い曲だったんだということを初めて知りました。
個人的に印象に残ったのは、シビさん・チャルさん。これは観る前からそうだろうな~と思っていましたが、正にその通り。
シビさんは、散々今まで歌を聞いてますが、改めてその素晴らしさに感動。経験のせいですが、見せ方が他の人とは違います。「想いでのサントロペ」の冒頭の語りから歌に入っていく自然さ、セリフも歌も一体となった雰囲気作りがすごく好きでした。また、MCが上手かったのが新たな発見って感じで面白かったです。
チャルさんは、私の初観劇である平成雪組「ベルばら」で、沙羅けいと2人カーテン前で歌っていたのがすごく印象に残ってるんです。かなり大好きな場面で、ビデオで何度も見たのを覚えてます(変な初心者ですね・・・)。私の中では、あれから13年、念願叶ってやっと歌が聞ける日がやってきましたという感じでした・・・(^^;。3曲とも素晴らしかったけれど、一番びっくりしたのは「清く正しく美しく」。この歌を熱唱するって信じられます?シビさん曰く「これで幕が下りそうな」歌。フルコーラス聞いたのは初めてでしたが、低音で歌うこの曲はとっても新鮮で、かなり感動してしまいました。
そして、ヒロさん。私の中ではコーイヌールの歌手(ジーザス・ディアマンテ)。これまたダンスと共に大好きな場面で、ビデオで何度も見返しました(エンカレ直後、またもやビデオを見返しまいました・・・)。印象深かったのは「タカラヅカ・フォーエバー」。上記で書いたのと重なりますが、こんな聞き飽きた曲なのに、ヒロさんの宝塚への愛が溢れていて、全く別の曲に聞こえてしまった歌唱録・表現力に脱帽。良い曲だったんですね~(^^;。少し不満を言えば、この人のシャンソンかジャズが聞いてみたかった、それが少し心残りでした。
その他、萬さんの「アコーディオン弾き」、立さんの「パリ カナイユ」が好きでした。
今回の公演を見て、シビさん以外は公演でソロを与えられる機会が殆どない方ばかり、更にカゲコーラスなんてものも回ってくる学年ではないですよね。それにも関わらず、皆さん歌が上手いと言える人ばかりではなかったけれど、聞かせることは上手かったと思いました。普段練習をどれくらいされてるのか?練習したとしてもそれを披露するする機会が与えられることは殆どなく、そういった方々が、今回それを披露する機会に恵まれたことは本当に良かったなと思いました。
しかし、チャルさん・ヒロさんくらいは、本公演でももっと歌わせてよ~と思った公演でもありました。
[83] ルナ田 2002-09-04 (Wed)3日夜、ウエスティンナゴヤキャッスルで行われた、水夏希のディナーショー「SOUL]煽動する魂、を見てきました。
水君の初めてのDS,宝塚で好評だったようなので楽しみにしていました。マミファンの友達と二人で参加しました。
ぴあで取ったチケットなので、後ろの方の端のテーブルでしたが、目の前を2回も通って、嬉しかったです。後ろからの登場2回,端からの登場1回となかなかファンサービス満点です。
後ろの方にお立ち台があり、そこに立って歌もトークもやってくれました。名古屋のこの会場が、広いからと、いつもの歌だけでなく、1曲増やしてわざわざ、会場全部を回ってくれました。隅々までです。
衣装替えが多くて、10回ぐらい?替えてました。どれも似合ってよかったですが、最後の新調の衣装がかっこよかったです。マミさんのシャレードの紫の衣装のような青と白の衣装です。最初のロン毛、ふりふり白ブラウスも似合ってました~。
心配していた歌は、全然気になりませんでした。自分で選んだ曲だし、歌いやすいものばかり?なのかしら。でも、鳳凰伝のときにも感じましたが、声にのびやかさが出て、声量もありました。これからも努力してどんどん上手くなっていってほしいです。
かなみちゃんとのロミジュリ再現シーン(衣装・髪型までも!)もあり、ビデオでしか見ていない私にはとても嬉しく、見入ってしまいました。
トークもなめらかで、上手だし、娘役とも仲良さそうで、微笑ましく感じました。
一度だけの公演ですが、会場が本当に広く、数えてみたら、72テーブルあって、10人ずつですので、720人!!すごいです。
名古屋城のすぐ近くにあり、綺麗なホテルです。
今の宝塚の中では1番のお気に入りの水君ですが、ファン(客)に対するサービス精神、歌とダンスのかっこよさ(綺麗さ)目つきの鋭さ・・などにしびれて帰ってきました。生ほどいいものはないですね。友達は「はまりそう」なんて言ってました。私は?う~ん、今の宝塚では1番好きですが、マミさんにはかないませんねえ。でも上級生になって行くのが楽しみです。まだまだこれからです。
[82] Luminous 2002-09-01 (Sun)「専科エンカレッジコンサート」を聴くために、自分にとって約1年ぶりとなるバウホールをおとずれた。私は宝塚ファン歴が長いわけではないので、往年の舞台を懐かしめる立場でもないのだけれど、本公演や特別公演を観劇するたび、確かな存在感で芝居や歌に深みを添える“お姉様がた”を、いつも“カッコいい!”と思っていた。
中でも特に、矢代鴻さんの小粋なたたずまいとアルトの美声に魅せられ、「いつかリサイタルがあったら必ず行きたい!」と思っていた。また、まだ宝塚ファンの自覚が芽生えていない頃、友人に連れられて見た旧東宝の「平成ベルバラ」で、なぜかトップコンビよりも印象に残ったベルナール役、それが一樹千尋さんだと後に知ってひそかに憧れてきた。そんなお二人はもちろん、メンバーの方々全員がさまざまな公演の思い出と結びつく私にとって、この専科コンサートは開催を知った日から心待ちにしていた大イベントだ。
まず、オープニングで勢揃いしたみなさんが、とてもカッコよくお綺麗で正直びっくり。公演では年配の役が多いことと、ショーに出演なさる機会はあまりないためか、メイクや姿勢がいつもよりずっとお若く(失礼^^;)見えた! 黒燕尾の男役さんは、若い組子さんにはなかなか出せないダンディーな色気にちょっぴり貫禄も加わった素敵な「ジェントルマン」。女役陣はキュートな髪形にかわいらしい色調のお化粧、エレガントなドレス姿はウエストも完璧にくびれていてまさに「キレイなお姉さん」。実力はもちろん、ビジュアルもバッチリのメンバーに思わず「カッコいい…」とつぶやいてしまった私だ。
エンカレッジコンサート自体が初観劇の私にとって、選曲もとても新鮮だった。宝塚的なジャンルからは、各自の思い出の公演ナンバーをほどよく盛り込みつつ、「宝塚我が心のふるさと」や「清く正しく美しく」など、言わば“基本のキ”的な大作をフルバージョンで聞かせる。こうした曲を完全版で聞くこと自体が私には初めての機会で、貴重な経験だった。また、公演がらみではない曲が多いのも私にはおもしろかった。シャンソンやラテンの名曲、オリジナルの新曲、国内外のスタンダード・ポップスなど、実に多彩なラインナップ。「いい曲を歌いたい、いい曲を聞かせる」という一貫したコンセプトが感じられ、本当にバランスのよい構成だと感心した。
専科さんならではの趣向としては、風流な和モノの曲が似合うのがさすが。男役さん勢ぞろいの「筏流し」は、銀色のステッキを舟の櫂に見立て、イナセな船頭さんになりきるとはナイス・アイディア。三味線を始めてまだ1年だという京さんの弾き語り「あやめ売り」は、確かに不安げな部分も伝わってきたが、逆に私などは「専科のベテランさんも緊張するんだ!」と初々しさが可愛らしく思え、親しみがわいた。
ポップス好きの私には、さりげなくイマの曲が多かったのも嬉しかった。一部で『ファイナルファンタジー』の壮大なバラードテーマ曲「Eyes on Me」を可憐に歌った京さんが、二部では中島みゆきの「命の別名」を力強く熱唱。この曲だけタイトル紹介がなかったのだが、メロディにマッチした凛とした歌い方で「あ、みゆき節だ!」とすぐわかるほど迫力があった。一部の最後、立さんが歌う「風に立つライオン」は知る人ぞ知るさだまさしの名曲。独特な“語り口調”の譜割りにさすがの立さんも苦労されたかもしれないが、アフリカの大自然の中で毅然と生きる人々の強さとやさしさが見事に伝わってきた。二部のクライマックス「夢」は、石井竜也(元・米米CLUB)の詞・曲を和田アキコが歌ったナンバー。箙さん、汝鳥さん、京さん、邦さんという豪華なコーラス隊を従え、情感たっぷりに歌い上げる矢代さんのカッコいいこと。“夢をあきらめるな”とがむしゃらに歌うだけのメッセージソングではなく、“いつもうまくいくわけじゃないから自分を責めないで”と、人間の弱さをも見つめた詞がいい。舞台歴を含めさまざまな人生を経験してきた専科さんだからこそ、歌から伝わって来る部分が大きく、歌の世界観に負けない個性を輝かせることができるのだろう。公演がらみの作品以外に、こうした“現代の名曲”を自分のテイストで歌う事ができる確かな選択眼と実力、そして熱意に心から脱帽。
また、シャンソンをちゃんと知らない私だが、萬さんの「アコーディオン弾き」や矢代さんの「思い出のサントロペ」が胸に染みた。特に、やさしげなピアノのメロディに載せて親しい友人への手紙をつづる中、そこはかとない悲しみが広がる「思い出のサントロペ」。私は今まで聴いたことさえなかったのだが、早速ネットで調べて“どうやらシャンソンらしい”ことだけを理解した…という次第。とにかく歌そのものがストレートに伝わり、私のような無知な観客にも「曲の魅力をもっと知りたい」と思わせるパワーがあった、ということである。
宝塚を好きになってから、大好きなタカラジェンヌの芝居を見たり、彼女たちが歌う曲を聴いて泣いたことは数え切れないほどある。宝塚を去っていったスターたちの想い出にひたる涙もあった。だが、今回のように“曲と詞にこめられた想い”で何度も泣かされたという経験は正真正銘初めてだ。あらためて、“うた”の持つパワーを全身で感じられた気がする。そのパワーは、歌唱力という表面だけの部分ではなく“この歌を歌いたい、この詞を聞いてほしい”と思いを込める歌い手のハートから生まれるものではないかと、強く感じた。
現在、組子やいわゆる“新専科”と呼ばれる人たちにも、単純な技術面のみならず、歌詞を伝え心を伝えるという、本当の意味での“歌”をぜひ学んで欲しい。涙ながらに感激しつつ、ふとそんなことを思った公演でもあった。
[81] ゆーみ 2002-09-01 (Sun)専科の方8人によるコンサート開催の報を聞いた私は、聞いた瞬間に、もう一も二もなく「行こう!」と決めていました。心のどこかでずーっとこんな企画を待っていました。東京から30日に日帰りしたのですが、それはもう、期待に違わぬどころか、まったく別の方向の感動もあって、かけがえのない思い出となりました。
それは、出演者の方々の「宝塚」に寄せる並々ならぬ愛でした。そして全員を研一の時から見ている自分の共に歩んだ宝塚との日々の思い出でした。もちろん、個々を認識した日にずれはありますが、あの時もあの時も「彼女がいた」という力強い思い出は、トップスターのさよなら以上に文字通り、走馬灯のようにさまざまなシーンが駆け巡りました。
たとえば邦なつきさん。見た目はドレスも髪型も優雅な伯爵夫人。『Me and my Girl』を思い出させます。でも歌は『オクラホマ!』からの「I can't Say No!(イヤとは言えない)」。あの八汐路まりさんのアド・アニーを彷彿とさせるおきゃんで溌剌とした歌。まりさんが「歌いたい!」と思われたのはどなたの公演だったのかしら? そして「宝塚、我が心の故郷」。かつてはトップ娘役が退団する時は、この一曲を心を込めて歌って去っていったものでした。まりさんの声量ではちょっと苦しいものがありましたが、それらの多くの歌姫たちを思い出させて、「たまたま」脇役を務めることになった彼女が歌う気持ちに胸が熱くなりました。
一樹千尋さんが「『愛の宝石』を。初舞台の時の歌です」と言えば、そうか、この方は鴨川先生を知っている世代だったんだ、と嬉しく(鳳・安奈のショー「ラ・ラ・ファンタシーク」の主題歌でした)、それから何十年もその感動を胸に抱いてきたのね、と思うと共感で胸がいっぱいで涙がいくらでも流れました。その前の「Takarazuka Forever!」で、小原先生を偲んですでに涙腺が緩んでいたものですから。星組時代の個性の強い歌い方は影を潜め、どの曲もすっきりとのびのびと歌い上げられ、先週、火消しの頭をカッコよく演じてらした方だと思うと、楽しさもひとしおでした。
そして箙かおるさんの「清く正しく美しく」。これは昭和48年に「小林一三生誕百年記念:宝塚名曲選」で、今は亡き銀あけみさんのソプラノの歌で天津乙女先生が武家娘姿で踊られたものでした。歌詞も曲調も大好きでそらで全曲歌えるほど好きな曲を、チャルさんはなんのてらいもなく地声で歌いきりました。エイコ先生の舞姿が浮かびました。コーラスも美しく本当に聴き応えがありました。「オールマンリバー」は研三にして見事に歌っていた姿をまざまざと思い出しました。そして今回は、歳月が深みを加え磨きぬかれた絶唱でした。
他の方々も味わい深く、素晴らしかったのですが一言づつ。
立ともみさん ダンスの人とばかり思っていましたのに、歌もなかなかどうして。歌詞がとても明瞭で歌の意味がよく伝わりました。「風に立つライオン」は一部のトリにふさわしい歌唱でした。
矢代鴻さん この方は本公演で歌った経験が他の方とは比較になりませんので、同じ線上では言えないのですが、やはりこの宴の女王はシビちゃんでした。それでも役ではなく歌うシビちゃんは、一段と女らしく可愛くさえあり、でもやっぱり女役でありながら「カッコいい!」。ともみさんと同期二人一緒に出られてステキなことでした。
萬あきらさん ケイさんの気障は天下一品と思っている私は、黒燕尾姿が見られて嬉しかったです。同じ振りなのに何故違う?と改めて目を凝らしたほど気障で色気がこぼれていました。もっとダンスが見たかったです。ともみさんといると、星組時代、影帽子のコンビを踊っていたことが思い出されました。歌も「アコーディオン弾き」で新境地開拓でしょうか。私は越路吹雪さんで聴きこんだ曲ですが、よく情景を盛り上げていました。
京三紗さん ドレスで常磐津弾き語りとは意表を突きましたが、その衰えぬ向上心に心うたれました。弾き語りはとても難しいとききます。それを3回きりの公演で披露するのは随分勇気がいったことでしょう。心意気に感じ入っていたら、続いてはテレビゲームの曲とは! ゲーム、お好きなのでしょうね。お茶目ないっちゃんでした。
汝鳥伶さん この人が藤原良房で、エデンの東のお父さんで、ローマ法王なんて・・・ 「これぞ男役!」と気合を入れて歌う「グラナダ」、切々と「ローズ」。ゆうちゃんの若い頃の深い歌声を知っている者としては、本当はこんなもんじゃないよ!と言いたい気持ちもありましたが、今の歌を聞けてよかったです。『さらばマドレーヌ』の主題歌も研ニの時から胸に秘めていらしたのかと思うと、歌詞と曲が一段とそくそくと胸に沁みました。
残念だったのは、MCが殆どなかったことですが、あったら止まらないメンバーですから(^^;)あれでよかったのかもしれません。あんなベテランの方々でも最終回は目に見えてのびのびしていらっしゃるのが微笑ましかったです。
最後、もっちろん、嬉しくて嬉しくてバカ声張り上げて「さよなら皆様」を合唱させていただきました。安いのはありがたいけどあれで他のエンカレと同じ3000円とは!ご馳走さまでした(*^^*) どうぞ東京でも開催してください!>歌劇団様!
[80] JIMMY 2002-09-01 (Sun)専科「エンカレッジ・コンサート」観てきました!
プログラムご紹介しますね。
第一部
1.オー マイ サンシャイン 全員
2.LUCK BE A LADY 萬あきら
3.エストレリータ 邦なつき
4.I Cain't Say No! 邦
5.この愛よ永遠に -TAKARAZUKA FOREVER- 一樹千尋
6.あやめ売り 京三紗
7.Eyes on Me 京
8.筏流し 男役全員
9.グラナダ 汝鳥伶
10.おお我が人生 箙かおる
11.O'l Man River 箙
12.想い出のサントロペ 矢代鴻
13.愛は君のよう 立ともみ
14.風に立つライオン 立
第二部
1.ああ宝塚 わが宝塚 全員
2.ラスト レター 一樹
3.空の扉 矢代
4.アコーディオン弾き 萬
5.最後のダンス 萬
6.命の別名 京
7.宝塚わが心の故郷 邦
8.Over The Rainbow 一樹
9.愛の宝石 一樹
10.パリ カナイユ 立
11.愛・それは… 汝鳥
12.THE ROSE 汝鳥
13.清く正しく美しく 箙
14.You've Got A Friend 矢代
15.夢 (Dream) 矢代
16.ビューティフル ラブ 全員
いや~、良かった! さすが専科だと見直しました。
都合をつけて、当日サバキを目当てに駆けつけましたが、その甲斐がありました。3000円は安い! と思います。
歌の上手い生徒さんは、各組に沢山いるのですが、やはり見せ方、聞かせ方が違うんですね。
「各々自分の聞かせ方を心得ている」
「3回しか公演がないのは残念。もう1回やって、客席に全生徒を座らせて、勉強させたい。」
とは吉崎先生の言葉ですが、本当にその通りだと思いました。
曲数は、矢代、一樹は4曲、あとのメンバーは3曲でしたが、歌唱力を考えると妥当だと思います。この二人は、さすが何度も本公演で歌を聞いた事があるだけあって、「歌手」だと感じました。
多い2曲は、第二部の(2.3.)の小林公平氏作詞の新曲。・・作詞、お好きなんですね(^_^;)。
一番「歌が好き!」という喜びを感じさせてくれたのが箙。中でも「O'l Man River」はバウ「ショーボート」で聞かせてくれた名曲。再び、たっぷりと聞かせてくれて嬉しかったです。
「清く正しく美しく」にはびっくり。本来なら娘役さんにソプラノで歌って欲しいナンバーですが、低音でしっかりと歌ってくれたのは目新しく、黒エンビ姿と共に、端正な良さを感じさせてくれました。
一樹は歌手と言っても、ソロを聴いたのは久しぶりな気がします。しかし、「ラストレター」でその歌唱力の確かさを改めて感じました。ナンバーでは、「Over The Rainbow」が爽やかで、いかにも一樹に合っているような気がします。
邦は、開演アナウンスも担当していました。娘役で一番下級生だからでしょうか・・(^_^;)。
歌は「宝塚わが心の故郷」を歌ったせいか、初風諄を思い出させるような堂々としたソプラノで、びっくりしました。
汝鳥は「グラナダ」が良かったですね。その曲の前のトークから、秘かにバラの花を抱えてスタンバっているのが面白かったです(^_^;)。そのバラを投げるのかと思ったのですが、「誰も拾ってくれなかったら悲しいしね(←矢代)」と、抱えたままだったのが残念(^_^;)。私がもらえたら絶対大事にしたのに~。席が後方だったので、絶対もらえなかったと思いますが・・。
「愛・それは…」は研2の頃に、トップスターさんが歌っていた曲で、憧れていた曲だそうです。「随分時間がかかりましたが、やっと歌う事ができました。」という言葉に、ジーンと来てしまいました。
京は、舞踊会で踊るらしい「あやめ売り」を習い初めた三味線と歌で。「Eyes on Me」はゲームのファイナル・ファンタジーのエンディングの曲だとかで、確かにとてもキレイな曲でした。
「ファイナル・ファンタジー」はゲーム界のベルばらだ! とおっしゃっていた京さん。ゲームがお好きなんですね~。
萬は一幕一番手で「ガイズ&ドールズ」の「LUCK BE A LADY」を。間奏には期待通りのキザなダンス付きで、大喜び(^_^;)。「アコーディオン弾き」は深緑夏代さんが良く歌われていた曲で、憧れていた曲のよう。「歌えて幸せ」とおっしゃっていましたが、「シャンテ・シャンテ・シャンテ」の時も歌われていませんでしたっけ(^_^;)? 記憶で書いているのですが・・。この時もすごく良い! と思ったので、良く覚えているんです。
「最後のダンス」はまさか萬あきら様で聞けると思っていなかったのでびっくり(^_^;)。色気があって、ムードたっぷりの歌い方でした。
そしてやはり圧巻だったのは矢代。特にトリの「夢 (Dream)」はコーラスとの連係も素晴らしく、「エンカレッジ」の最後にふさわしい、素晴らしく気持ちよい歌でした。
トークで「研3の頃、~先生のジャズの劇団レッスンが好きで、欠かさず受けていた事を思い出しました・・。」とサラリとおっしゃっていた矢代さん。その歌は下級生の頃から目指していたものなのだな~、と感慨深くなります。
トークで、矢代、萬、一樹が揃った時、「懐かしいメンバーですね・・」と話していたのですが、さすがに私も、どの時代のどの組で一緒だったメンバーなのか分かりませんでした(^_^;)。
本人たちも、「お若い方が多いので、分からないですね・・。」とおっしゃっていたのですが、ご存じの方、教えて下さいませ。(ただ、客席の年齢層は非常に高かったと思うのですが・・^_^;)
立ともみが座長格。「一曲丸々歌うのは初めて」とおっしゃっていましたが、そうとは思えない歌でした。一幕トリのさだまさしさんの歌もさることながら、やはり二幕の「パリ カナイユ」が軽快で、ダンス付きで楽しかったです。
アンコールで、「改めて宝塚のお客様は温かいと思いました。芸の道は終わりがありません。これからも専科らしくがんばりたいと思います。」という言葉に、謙虚だな~、と思うと同時に、すごいプロ意識だな、と思いました。
どんどん各組主要スター陣とは年代が離れていっている感のある専科達ですが、その技術を、これからも沢山宝塚の舞台で生かして欲しいな、と、強く思いました。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[79] ルナ田 2002-08-08 (Thu) 今日は、中日劇場公演「キスミーケイト」を見てきました。
一路さん主演のミュージカルです。昔花組でやったビデオを持ってるのに、見てないので比べることはできませんが、感想だけ少し。
どちらかと言うと、話の中身が薄いような・・こういうどたばた喜劇は私には合わないかもと思ってみてました。
でも、おもしろいし、出演者はみんな歌もダンスも上手で・・レベルが高い公演でした。
今回の私の1番はなんといってもなおちゃん!!可愛いです。コケティッシュな、ちょっとお馬鹿な感じの役ですが、実に可愛い。時々男役が出るのも愛嬌だし、足が綺麗です。歌は・・・高い声で
頑張ってますが、他の人たちが上手すぎるので普通かな。
一路さんでこういうじゃじゃ馬な役を初めて見ましたが・・なんでもできるのねって感じです。でも・・どうだろう・・どなるきつい強い役は無理している気がしました。でもさすがに歌がすごかったです。
いつも外部のミュージカルを見ると思いますが、ダンスと歌は断然宝塚よりも上手いです。それに主役以外も場面があり見せ場があります。春風さんもすごく踊ってたし、ギャングの2人もおもしろかったし。
歌よりもダンスのレベルが高いかもしれませんね。力強くて全身ばねのようなダンスです。女性も男性も。
まあ、それなりに楽しんではきましたが、その場だけの面白さで後にはあまり残らなかったです。
来年の中日は月組&大地さんの風共が来ます。
[78] おきょう 2002-08-06 (Tue)花組博多座「あかねさす紫の花/カクテル」4日4時半、5日
お芝居もショーもとっても楽しめた公演でした。
「あかねさす」は演出がいまいちだったのが惜しいですが、これは仕方のないことなのでよしとします。どう考えたって中大兄皇子より大海人皇子のほうがいい人だし同情しちゃうもん・・・。
それでも、おささんの中大兄皇子は好演だったと思います。スチール写真はいまいちだったけど舞台ではとってもかっこいい。歌はもちろん上手かったし。でも、もう少し強引さと内に秘めた思いを伝える事ができればいいと思います。
みどりちゃんは平均かなと。いつもの押しの強さは減っていたけど、やっぱりこれはみどりちゃんの役じゃないと思いました。見た目がしっかりしてるからかなあ。なんか額田の心は兄と一緒にいるときは兄だけに、弟と一緒のときは弟だけという感じだったのでもう少し、2人の男性の間で揺れ動く心をはっきりだせれたらなと。でも、下手ではなかったし、それなりに演じていたから私的にはOKです。私、額田って好きになれないんですよね~。はっきりしてほしいし、1番悪いんだし・・・。演じにくいでしょうね。
あさこさんは化粧がいまいちかな。でも、ちゃんと演じてました。本当に可哀想になってきます。いい役です。おささんとWで主役って感じです。出番も弟のほうが多い?し、額田との場面も兄より多いし。歌もおささんと同じくらい歌ってます。しかも主題歌を。私が額田だったら兄より弟のほうにいきそうだな(笑)。
みわっち&りらちゃんは、2人とも思っていたよりよかったです。みわっちは歌が上手いので安心して聞けたし。りらちゃんも頑張ってたし。ちょっと声が細いのが気になったけど・・・。でも、この天比古と小月の役って必要あるのでしょうか。役を増やすためだと思うんですが、なんか無意味な気がして・・・。
その他では、鏡女王の絵莉千晶さんがよかったです。華があるというわけではないんですが、額田とは対照的なお姫様をちゃんと演じていました。歌がとても上手く、プロローグでは最初に歌いだします。お芝居では2番手という感じです。この鏡女王も可哀想・・・。鏡女王の夫となる中臣鎌足役の矢吹翔さんもよかったです。この人は女には見えませんよね~。十市皇女の珠まゆらさんはお顔は綺麗というわけではないんですが歌が上手でした。
どれもお衣装が綺麗で地方公演にはちょうどいいと思います。
ショー「カクテル」は演出的にはチャーリーバージョンとさほど変わっていませんでした。大きく変わっていたのはおささんの「乾杯」がおささん用の歌に変わっていたところぐらいです。客席降りはプロローグとみんなのうたの2回です。1回目は花道前、舞台前で、2回目は通路だった気がします。2回目の通路はN列目ぐらいまで来ます。
おささんはまだ緊張のせいか、あまりはじけている様子はなし。おささんの歌はさらっと歌う系なのでグラッド・アイ、スピリッツの歌はあってないなと思いました。でも、どれも無難にこなしていて、トップとして違和感なかったと思います。
みどりちゃんはさすがです。みどりちゃんがいなかったらどうなっていたでしょう・・・。貫禄も十分、可愛さもある。歌も上手い。いうことなしです。
あさこさんのOh!クラウディアにはびっくりしました。みわっちが歌うのかなと思っていたので・・・。上手くはないんですが、あさこさんなりに感情を込めて歌っていました。
一つ惜しい事が。グラッド・アイの歌もOhクラウディアもミントジュレップの歌も皆それぞれよかったんだけど、ゆみこさんがいないのが惜しい!ゆみこさんってすごいなと思います。
他では、高翔、眉月、舞風、愛音、未涼、華形が穴をうめていました。あすかちゃんのバスケットのチアガールをりらちゃんがやっていたのですが、あすかちゃん以上にキンキン声で聞きづらかったです。チアガールやエトワールでの掛け声?がいまいちです・・・。それとはやり声が小さく細い。下手ではないんですけど。王子ってとうこさんに似てませんか(笑)?ちょっと思ったので。。。タブーの歌手の千晶さん、よかったです。
ショーはあっという間に終わってしまいました。客席降りで水月舞さんと握手をしてもらいました~。感激です!
なが~い文になってしまいました(笑)。読みかえすのが面倒です。。。
[77] ルナ田 2002-08-06 (Tue) 花組博多座公演「あかねさす紫の花・カクテル」を見てきました。4日4時半と5日1時公演です。
実は、一路さんのビデオを何回も見た記憶があり、この作品自体が大好きなのです。そして、一路さんのときの主役大海よりもゆきさんの中大兄皇子の方がずっと好きだった・・そんな私が生で見たかった「あかね」をはるばる博多まで見に行ってきました。
まず、花組のおさ・あさこ・みどりの3人をかなり気に入っているファンとしては、とてもよかったです。私は、この3人の並び,好きです。バランスもいいし、見た目もいいし、実力もあっていいと思います。いつか、おさ・水・あさこの3人の並んだ姿を見てみたいと思っていた私には,水君がいないのが寂しかったですが、それでも十分楽しく観られました。
初トップのおさちゃん、落ち着いてました。今までのおさちゃんのイメージからすると、中大兄は、違うかも、と思ってましたが、
ふてぶてしい態度や、大人の雰囲気があり、目つきもかなり据わってました。後は色気かな。まだ目に色気が足らない・・でも、それは欲張り過ぎでしょうね。嫌な強い役を弱さも見せて、うまく演じていたように思います。ショーの方が楽しそうで、大階段の男役のダンス、とても気合が入ってました。かっこよかった・・。
あさこちゃん、今回はもうけ役です。誰がどう観たって、大海の方がいい人だし、感情移入しやすい役です。あさこちゃん、熱演でした。大海可哀想~と観客がなりますね。特に台詞が増えた最後の場面では、無念さ悔しさがよくわかります。でも、いつまでも未練たらたらで、男らしくないよなあ、とも感じます。ショーでは、なんと言ってもはじけまくり!あさこちゃんの笑顔がいっぱい見られます。そして、聞き物?は、ゆみこちゃんが歌っていた「おお、クラウディア」です。歌い始めたときは驚きましたね。誰が歌うのかな?と思っていたので・・・なんとあさこちゃん!でも、情感がこもったいい歌でしたよ。上手じゃないかもしれないけど・・・私は好きですね。
そして、今回なくてはならない人、みどりちゃん。額田王というとてもいい役です。もう、充実期でしょうね。上手いです。貫禄もあるし、可愛いし。難を言えば、二人に愛されて・・でも、「あんたのせいでしょ」と突っ込みたくなる強さが見られるところかな。愛されても拒めたはずの中大兄を拒みきれなった額田に、弱さじゃなく,強さを感じました。ショーのみどりちゃん、本当にすごいトップ娘役です。一人で一場面をこんなに持つ娘役っていたのかな?と思うほどの大活躍ですね。それが、嫌味にならないし、頑張ってるなあ、支えてるなあって感じがしてとても気持ちがいいです。
「あかね」の作品のファンとしての感想で言えば・・大劇場で観たかった、というのが正直な感想です。みんな一生懸命やっているけど、人数が少ないと寂しいです。日本物の中でも、万葉物は綺麗だし、華やかです。それをもっと感じたかったですね。
でも、今回、遠くまで観に行って・・よかったです。今日、1枚チケットをさばきましたが、3階の隅の席でもあっという間に売れました。さばき待ちの人のほうが多くて・・盛況で何よりでした。嬉しく思いながら、帰途につきました。
[76] ベール 2002-08-04 (Sun)「YU EMAO LIVE IN BRIZ」、計3回公演の2回目、3回目を見てきました。
並んで待ってライブ見て・・・と結局9時間くらいほぼ立ちっぱなし?(笑)。我ながらスゴイなというか周りの人達も多分同じ状況で、皆タフだな~と思いますが、でも私にはそれだけの価値がありました。本当に楽しかった!ひたすら楽しかった!手叩いて、叫んで、歌って、笑って、泣いて、飛んで、跳ねて・・・足が痛いのも忘れて、時間が経つのも忘れて、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
ライブハウスでのオールスタンディングという初の試み、観る前は不安もありました。でも、反面すごく楽しみでした。私はショーでも手拍子できる場面・舞台と客席が一緒になれるような場面がすごく好きで、以前みきちゃん(真矢)が武道館でコンサートをした時、そういう公演に参加できるみきちゃんファンは幸せだな~と思った覚えがあります。今回自分がそんな立場になるなんて思ってもみなかったことですが、すごく幸せだなと思いました。それは、自分がぶんちゃんファンになったこともだし、そのぶんちゃんがこういう試みをしようとしてくれたこと、そんな2重の意味での幸せです。
少し時間が経って冷静に考えてみれば、ホント刹那的というかその場が楽しければいい!というような内容だったような気もします。前もって聞いていた通り、選曲は宝塚の曲は一切ナシ。SMAPメドレーにトシちゃんメドレー、昭和メドレー、その他殆どJ-ポップ。「宝塚やりたかった事は全て宝塚でやったし、男役としてしたかった事は舞台でしたから・・・」というぶんちゃんの言葉通り、本当に宝塚色は一切ナシ。ただファンの人と一緒に楽しみたいという趣向のもと作られた舞台だったと思います。
しかし、そういう選曲だったから、ぶんちゃん世代くらいの人なら誰もが知ってるポピュラーな曲ばかりで(私くらい(20代後半)でも、かなり多くの曲が聞き覚えありました)、一緒に歌って一緒に楽しむという舞台が実現しました。そういう歌の部分でも一緒に歌って盛り上がり、客席からの「ぶんちゃ~ん」という声には「は~い♪」と答えたり、「ぶんちゃん可愛い~、キレイ~」なんて言葉にも1つ1つに「ありがとう~♪」などと返事してくれたぶんちゃん。今回は、お客様も出演者の一員です、というぶんちゃんの言葉通り、本当に舞台と客席がこんなに近いと思えたことはなく、そして、これがぶんちゃんの望んだ今回のコンサートの形だったんだろうな~と思いました。
「花火のように・・・」というのはぶんちゃんの退団におけるキーワーでしたが、退団を発表する前からメディア等でずっと発言し続けた言葉。それは、このライブコンサートを指していたんだなと思いました。コンサートの中でぶんちゃんの言葉。DSでもリサイタルでもなく、何故今回このようなオールスタンディングのライブにしたのか?最後まで人と違うことがしたかったから、ファンの方と一緒になって盛り上がりたかったから、皆で隅田川の花火よりも、宝塚の花火よりも大きな花火を打ち上げましょう!ということを言っており、花火という言葉の意味が、より一層分かったような気がしました。
パンフレットの中で石田先生が「BUNちゃんのやりたいことを出来るだけやらせてあげるのが今回の僕と演出協力をお願いしている中村暁先生の仕事」と書かれており、何だかとっても嬉しくなりました。お二人ともぶんちゃんにとっては縁の深い先生。長い宝塚生活の中で、作品の巡り合わせ等もありますが、やはり相性の良い先生・いまいちな先生と出てくると思います。その中で、やはりぶんちゃんにとって石田先生は、沖田・佐助・竜馬と当たり役を書いてくれてる先生ですし、中村先生も「夢・シェイクスピア」(作品はいまいちだったけど(^^;、ぶんちゃん自身の魅力は表れていた役だと思う)とセイタハト(黄金のファラオ)と縁もあり、相性も良かった先生だと思います。最後に、そういう先生と一緒に仕事できたのも、本当に嬉しいことだと思いました。
本音と建て前、嘘も方便という言葉が嫌いだというぶんちゃん(^^;(分かるな~)。今日は本音で話しますので、突っ走りそうになったら止めて下さいね・・・と言いながら、そう大きな暴言はなかったような気がしますが(^^;、でも言葉の1つ1つが偽りなく本音過ぎて、正直すぎるのはこの人の長所でもあり短所でもあるんでしょうが、そんなぶんちゃんがすっごく好きだなと思いました。多分、お茶会等に参加されてるファンの方にとってはいつものぶんちゃんなんだろうなと思いますが、ぶんちゃんの言葉をメディアでの発言しか知らない私にとっては、すごく新鮮でした。
そうして、こういう色々な言葉を聞けたことも、今回のコンサートでの大きな楽しみでした。何せ、当初の予定は1時間40分くらいだったコンサートが、1回目は2時間弱、2回目は2時間15分、3回目は2時間45分とすごい延長!曲目は全て一緒でしたから、その延びた時間は全てMCによるもの。それだけでも、このコンサートの中でいかにぶんちゃんのおしゃべりが多かったかは分かると思います。ぶんちゃんの話に客席からの問いかけも回毎に多くなっていき、段々歌かおしゃべりかどっちがメインか分からなくなっていったほど(^^;。でもホント楽しかったです。
そしてもう1つの楽しみはまひるちゃんとの仲の良さ。殉情で組んだときから、この2人のコンビが大好きになった私ですが、大劇場公演を経てこのコンサート見て、本当にますます好きになりました。お互いに信頼し合ってるのがすごく伝わってきましたし、並んだときのバランスも本当に良い。またあのハキハキ娘のまひるちゃんが、本当に可愛らしくて・・・(^^;。1作トップは悲しいけど、まひるちゃんとコンビを組めたことは、本当に本当に幸せだったな~と思いました。相手役さんをこれだけ好きだと思えること、それも男役のファンにとっては嬉しいことだと思います。
さて、肝心の歌(^^;。もともとそんな歌が上手い人というわけではありませんが、私はぶんちゃんの声が好きなんです。そんな中で今回のコンサートで一番のお気に入りだったのは、平井堅さんの「LOVE LOVE LOVE」。ピアノ伴奏だけで歌ったのですが、難しそうな曲をピアノの人のアレンジでカバーして下さり、そこにぶんちゃんの独特の声が重なって、何とも言えず大好きなナンバーとなりました。
少し面白かったのが、ぶんちゃんは歌謡曲が似合うということ(^^;。TCAで歌った「真っ赤な太陽」もすっごくハマってましたが、昭和メドレーで歌った曲の数々、中でも「喝采」は、本当に良かった!(笑)実はこんな曲が似合う人なのね~とかなり可笑しかったです。また、結構ミーハーな人?SMAPもトシちゃん(こちらは物真似つき^^)も、振りはかなり原型のままだったような気が・・・テレビっ子な人だったのかしら?とこれまた可笑しかったです。
その他、正塚先生作詞・ボブ佐久間さん作曲の今回のコンサートのために作られた曲、歌詞がパンフレットに載ってましたが、ぶんちゃんのことを思いながら読むと、思わず涙が出そうになる曲です。そして定番の「スマイス」、初めてのDSで歌った曲、メドレー以外で歌った曲も全てこだわりがある曲だったと思います。どれもこれも大切に歌ってるのが伝わってきました。
まひるちゃんは、「LOVE LOVE LOVE」(ドリカム)、「なんてったてアイドル!」「赤いスイトピー」「世界中の誰よりきっと」とメジャーな曲ばかりでしたが、中でも「なんてったてアイドル!」が、元気一杯で一番「らしい」かな~なんて思いました。
衣装も、宝塚っぽいものは一切なく、普段着っぽいものばかりでした。シンプルなパンツ、ラフなジャケット、Tシャツ、ちょっと凝ったデザインのワンピース等。そんな中で、ラスト、ぶんちゃんがノースリーブで登場だったのですが、その腕がたくましい!!(笑)。全然細くなくて、女らしさのカケラもなくて(ごめん~^^)、少年or青年にしか見えない。その腕が妙にツボだったのですが(^^;、ホント男役ってのは、逞しくなるもんなんだな~と妙に感心してしまいました。
そうそう今回のコンサート、出演者が2人と聞いて一番心配したのは「コーラスがいない!」ということだったのですが(変わった奴?でも、コーラスのない歌は、魅力半減ですもん^^)、演奏とコーラス、パンフレットの言葉によれば「ライブのプロフェッショナルなスタッフの方々」だったようです。ホント「プロ!」という感じで、演奏はもとより、メドレーのアレンジやコーラスが素晴らしくて、そんな素敵な人達に支えられたことが、またとっても嬉しくありました。
書き出したらきりがないくらい、何もかも本当に良かった!このコンサートに関わった全ての人に、声を大にして言いたい「ありがとう~!素晴らしいコンサートを作ってくれて!素敵なぶんちゃん&まひるちゃんを見せてくれて!!」。1つ悲しかったことは、未練が出てしまったこと。大劇場の千秋楽を見て、辞めることに吹っ切れたつもりだったのに、また「何で辞めるの~・・・」という気持ちが復活してしまって・・・なかなかツライです。
またもや長々と、ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
ただのファンモード全開文章ですいませんでしたm(__)m。
[75] ベール 2002-07-26 (Fri)宝塚巴里祭2002を見てきました。
出演:貴城けい/未来優希・立樹遥・壮一帆・天勢いづる・聖れい
/舞咲りん・森咲かぐや・湖城ゆきの・晴華みどり
構成・演出:草野旦
巴里祭は去年に続き2度目。昨年はかなりMCが多く、楽しかったものの「もっと歌が聞きたい~!」と少し欲求不満気味。今年は、全くMCはナシ。何とも極端なことですが、その分歌も堪能できたし、何より去年とは違い、コーラスメンバー1人1人までソロが与えられ、端々まで見たい私としてはすごく楽しめる構成でした。しかし、星組はエンカレと言い、MCの好きな組なんでしょうか・・・?面白いけど(^^;
雪組のいわゆる「路線」と呼ばれる人が勢揃いの今回の公演。なかなか学年順と扱いが比例しないこのメンバー、個々がどんな扱いになるのかも興味津々でした(^^;。まずかしちゃん(貴城)は、文句なく真ん中。ハマコちゃん(未来)は、やはり別格っぽい。ソロの数はかしちゃんに次いで多かったです。
微妙なのがその下で、皆で歌う時の順番は、ほぼ学年・成績順。しいちゃん(立樹)は、いづるん(天勢)・ひじりん(聖)のコーラスを従えての短いソロと、ハマコちゃん・壮くんと3人での歌が1曲。壮くんは、上記のしいちゃんたちとの歌と、桂ちゃんと2人で1曲。いづるんは、桂ちゃんと2人で1曲と、娘役姿でのダンスがあり。桂ちゃんは、壮くんとの歌、いづるんとの歌、かしちゃんと娘役姿(ちょっとコミカル)でデュエット、コーラスメンバーを従えてのダンスが1場面。ひじりんは、特別な場面はナシですが、メドレーでソロを歌い継いでいく場面では、きちんと歌わせてもらってました。
コーラスメンバーもソロあり。1箇所は男役とのデュエットっぽい曲で少しコミカルな場面。もう1箇所は、男役と入り交じってメドレーを歌い継いでいきます。扱いは4人一緒でしたが、りんちゃん(舞咲)が大体4人のラストになる形等で少し扱い良いような気もしました。
どうしても扱いが気になってしまうのですが、ただ別に誰がどうで嬉しいとか悲しいはなく、単純に今の雪組の学年順でない扱いが何とも面白くて興味があるだけで、なかなか、どのファンもほぼ満足できる構成になっていたような気がしました。本公演段階から桂ちゃんの扱いが良いことは周知の事実ですし、それが今回もまあ反映されていたかなという感じ。でも、巴里祭は歌の公演である以上、上手い桂ちゃんの扱いがいいことは、歌が聞きたいものとしては単純に嬉しかったです。
さて、内容です。
今回、一番びっくりしたのがかしちゃん。もともと歌の下手な人ではありませんが、私の中ではそう上手い人という認識もなく、もっと聞きたいと思ったこともなかったのですが、今回は本当に良かった。上手いと言うよりは心地よい。もともと歌に勢いのある人ではなく、それ故か歌い方がすごく丁寧。また芝居心がある人だからかどうかは分かりませんが、シャンソンというジャンルの歌がすごく合ってるように思いました。
白いドレス・黒髪のボブの鬘で歌った「アドロ」。声は男役の時と大して変わりませんが、その反面そのハスキーさが妙に色っぽい。ただ歌ってるときはいいんですが、暗転になって退場するとき、大股でドスドス歩いて行く様はホント「男役」。思わず笑ってしまいましたよ~(^^;。
去年の巴里祭で瞳子ちゃん(安蘭)も歌っていた「愛の幕切れ」。イントロを聞いた時には、去年の瞳子ちゃんのイメージが強く残ってるもので、正直ちょっとイヤかも・・・と思ったのも一瞬、編曲と間奏部分のセリフのせいもあり、瞳子ちゃんとは全く違った魅力を発揮したかしちゃんに感動。今回のこの曲、間奏部分のセリフがあり、以前瞳子ちゃんDSの担当も草野先生で、その時も同じような構成があったのですが、お好きなんでしょうか?すごくドラマティックで、「苦しいけれどこの恋を終わらせなければならない・・・」というようなセリフ(実際はもっともっと長い)は、正に「愛の幕切れ」。このセリフから物語を作って演じて欲しいと思わせてくれるくらい、何とも雰囲気作りが上手い。かしちゃんって、耐える男が似合いますよね・・・(^^;
そして「愛の賛歌」。無茶苦茶有名な曲で、何人もの人が歌ってるのを聞いている曲。ただ単に歌うのは簡単だけれど、それじゃあ何の感動もないという印象のある曲です。そんな曲をかしちゃんは、上手く聞かせてくれました。熱唱するでもなく、かと言って淡々とするでもなく、一言一言かみしめるように丁寧に、それでいて情熱はきちんと伝わってくるような・・・上手く表現できませんが、本当に感動しました。「上手さ」というものとはまた別の次元での感動を与えてくれたような気がします。
ハマコちゃん。上手い人ですが、もっと歌って~と思うときと、ちょっとクドイかも・・・(^^;と思ってしまうときがある、私にとっては微妙な人です。今回もそれは交互に表れ、上手いけれど今まで以上の魅力が感じられなかったのは残念でした。実は、私がハマコちゃんで一番感動したのは、りかちゃん(紫吹)コンサートで女役姿で歌った曲。いつもの声とは全く違う、地声の高いキーで外部ミュージカルのように歌った曲。あの感動をもう一度・・・と思い続けてるのですが、男役ではなかなか難しいんでしょうね。
いづるん。今回の私の一番の目的(^^;。ソロを歌ってくれただけでも満足!だったのに、ドレス姿まで披露して頂きました~♪いや~もう嬉しい(*^。^*)。まあそんな個人的意見はおいといて、ソロは「聞かせる」レベルまではいってませんが、アップテンポな曲だったので難しそうだったものの
やはり安定はしてるなと思いました。娘役は、黒いドレスだったのですが、似合ってるような似合ってないような・・・?一応、男役がする女役っぽく色気が出ていたような気がするのは、贔屓目かしら・・・(^^;?かしちゃんが歌っているときに出てくるのですが、結局周りで踊ってるだけで絡まずに終わり。アーノルド&ネリー(Icarus)再びかと思ったのに・・・ちょっと残念。
今回いづるんを見て思ったのは、全体的に笑顔が少ない。しいちゃん・壮くん・桂ちゃんと、ホント笑顔が素敵な人が揃ってるだけに、そんな中で笑顔が少ないのはそれだけで印象が暗くなってしまうような気がします。全開で笑った顔はすっごく素敵なんだから、もっと笑って欲しいな~と思います。ただ、多分それもわざとだとは思うのですが・・・キザりたいんだろうな~(^^;
桂ちゃん。生徒評でも書きましたが、何故か気になる人。今回ソロまるまる1曲あるか?とも思ったのですが、さすがそれはなかったですね(^^;。それでも、かしちゃん・ハマコちゃんに次いでソロ部分は多かったような気がします。桂ちゃんの声は結構甘くて、通りも良く、音も安定してるので聞いててホント心地良いです。今回「もっと歌って~」と思ったのがかしちゃんと桂ちゃんでした。
かしちゃんとのコミカルなデュエット、ボロボロの衣装を着て、関西弁の痴話喧嘩のような歌詞を歌うのですが、声が可愛いく、その上に表情がその倍くらい可愛い(笑)。ちょうど私の真横から登場だったので、ちょっとはにかむような笑顔を間近で見せてもらい可愛さ倍増でした(^^;。そうして今回改めて、この人の表現力は素晴らしいな~と思いました。ホント色々な表情を見せてくれます。
しいちゃん・壮くんは、あまり印象に残らず。ごめんなさいm(__)m。お芝居でツボにハマるとすっごく好きな時もあるんですが、歌の公演では、どうしても印象が薄かったです。ひじりんは、とりあえず歌声を聞くのが初めてだったもので・・・ひじりんが歌ってるぞ~(^^;とちょっと感動してしまいました。歌自体は、上手くも下手でもなくって感じかな。
コーラスメンバーで印象に残ったのが、湖城ゆきの。今回の大劇場のショーでもプレイヤーのコーラスに入ってますし、噂によると、サヨナラショーの「うたかたの恋」のかげデュエットも歌っていたらしいです。ちょっと気になる歌手だったのですが、今回初めて生でソロを聞いて、すごくまっすぐ高音がのびる気持ちよい声に感動。今後の活躍が楽しみです。
今回の巴里祭は、真ん中のかしちゃんをきちんと際だたせながら、他のメンバーもきちんと活躍させる。私にとっては、正に理想の公演でした。今回の公演を見ながら、TCAもこのような構成だったら楽しいのにな~せめてこれくらい出演者全員に見せ場があれば、どのファンも楽しめるだろうに・・・と思ってしまいました。
話がずれますが、TMP音楽祭からTCAスペシャルに変わった94年以降、常に「お笑い」部分もしくは「芝居」部分があり、その分歌が減ってしまってるのを悲しく思ってました。そういう部分やMCを減らし、歌に重点を置いた公演、「お祭り」ではなく「音楽祭」を見たいなと今回の公演を見て、実感しました。
[74] 都 2002-07-24 (Wed)7月21日、東京国際フォーラム・ホールAで行われた、まみさん(真琴つばさ)の退団後の初ライブコンサート「真琴つばさ ライブ2002 ライブA-ALIVE」に行ってきました!
良かったです!東京まで行って本当に良かった!と思えるライブでした!
ホールAは5000人収容で、座席がゆったり取られていますので、1Fや2Fの後方席からでは、ステージはかなり遠く感じられます。ステージ左右にはスクリーンがありました。
ステージセットは、ライブとしてはオーソドックスなもので、ステージ奥にもう一段上がったステージが組まれ、センターと左右に階段が置かれていました。その下にバンドとコーラスを配置していました。
私は2F席。座席はほぼ満席だったと思います。
いったいどんなライブになるんだろう・・、宝塚時代の曲はやるんだろうか、ついていけるだろうか、と思いながら待っていました。退団後もまみさんは、雑誌やテレビに出ていましたし、宝塚CS放送のアドバイザーにもなり、ファンクラブではイベント(お茶会みたいなものです)も開かれました。シングルも発売されましたし、トークショーにも参加しました。
でも、以前に生徒評で書きましたとおり、まみさんは舞台上でこそ最大の魅力を発揮するひとです。私が会いたかったのは「生のまみさん」でした。退団後、変わってしまったのではないだろうか・・・今後、まみさんはどうしていくつもりなのか・・・周りはまみさんをどう受け止めるだろうか・・・。自分自身、まみさんを好きなのに、在団時同様には夢中になりきれない自分がいて、正直焦ってました。
午後5時開演の予定が、やや押してスタート。オープニングとともに、ステージ上の照明装置が動き出し、上の段のステージにスモークの柱が上がりました。そして現れたのがまみさん!ゴールドのスーツにとさかみたいな付け毛、胸元は宝塚時代のようにしっかり開けていて(笑)、そして、1曲目は「Endless Dream」、「Blue Moon Blue」のあの曲です。
耳に馴染んだ曲からのスタートで、いろいろな不安が吹き飛びました。まみさんのスタイルも、宝塚時代そのまま。スレンダーな体にぴたっとしたそのまま、宝塚のショーに出られそうな男役的スタイル。メイクはベースは薄めですが、はっきり目を描いていて、付けまつげもしていました。
男性4名、女性2名のダンサーもステージに現れ、まみさんと一緒に踊り始めます。そのままノンストップ、ライブは進行していきました。宝塚時代の曲では「情熱の翼」や「あなただけのESP!」「記憶のかけら」など、夏をテーマにしたJ-POPメドレー、そして真琴つばさのオリジナルソング(新曲含む)などを次々歌い、踊ってくれました。
まみさんはトークが大変得意ですし、客席はライブ慣れしていないと思われる宝塚時代からのファン層が多数。もしかしてかなりの部分をMCでつなぐと思いきや、MCの部分はかなり少なめでした。
客席を座らせている間にも、自分は語り、バラードを歌い、ダンサーが踊っている間やスクリーンに映像(プロモビデオなど)を映し出している間に着替え、客席を一瞬たりとも飽きさせることはありませんでした。左右のスクリーンや時折下りてくるステージ上のスクリーンには、まみさんの顔が大写しで映し出され、後方席の観客にもまみさんの姿が充分楽しめたと思います。
ライブコンサートとしての構成面でも、充分に考え、練り上げられた素晴らしいものだったと思います。
そしてもう、なんていっていいのか。真琴つばさは真琴つばさのままだった。全力投球という言葉「しか」知らない真琴つばさのステージでした。そして、宝塚時代のファンの心をソフトランディングさせてくれる、配慮に満ちたステージでした。そして新たな真琴つばさの魅力、方向性を示してくれるステージでした。
もちろん、観客席を置き去りにした自己完結型のステージではありません。観客席へ語りかけ、「あなただけのESP」では一緒に振りをつけ、投げられる声に「(カッコいいのは)わかってるって。今はキ・レ・イ」などと瞬時に返して沸かせ、コミュニケーションを取ってくれました。
このためにどれだけ準備し、練習を積んだことでしょう。それを一番感じたのは6人のダンサーとの呼吸がとても合っていたことでした。普段から毎日のように顔をあわせ、ひとつの劇団に属している宝塚の生徒たちと作るステージではないのに、ダンサーたちとぴたっと馴染んだパフォーマンスを見せてくれました。
練習中、まみさんが大将となって、若いダンサーたちをのせながら、練習を重ねていたんだろうと想像できてしまいました。ダンサーたちのレベルも非常に高く、まみさんがステージにいない間も、充分に楽しませてもらいました。
友人が教えてくれたのですが、衣装担当は宝塚の衣装担当・河底美由紀氏だったとか。道理でそのまま宝塚のショーにも出られそうな、目に馴染んだ衣装ばかりでした。でも、まみさんのスレンダーな体に似合い、ライブで着用するのにふさわしい新しいニュアンスのものばかり。スカート姿も1つだけありましたが、赤いレザー調の巻きスカートで、途中、スカートを取ると短いパンツでした。
新聞等で話題になっていたウエディングドレスですが、同じ衣装をつけたまみさんが映像で流れて、スクリーンが上がると白い衣装のまみさんがいました。白い柄のあるパンツスタイルに、腰のところから白孔雀のしっぽのように、硬い素材でぶんぶん振り回せそうなベールがついていました。頭には薄い短いベールつきの帽子。かなりデコラティブで、真っ白い仮面までついていました。
ウエディングドレスといえば確かにそうなんですが、ドレスドレスしたものではなかったです。
そしてライブの最後、アンコールでまみさんが着替えのために袖に消えた・・・と思っていたら、なんと!2F席にまみさんが現れたのです!ホールAはかなり広い会場です。その2F席まで走ってくるとは思いませんでした。さらにそのまま1Fの客席を走りぬけ、ステージに戻りました。これほどまでに、ファンのことを、客席のことを考えてくれるひとはいない・・・と感激しました。
その後は、このコンサートのための新曲。「私の歌を聞いてくれてありがとう。信じてくれてありがとう」と歌詞の中で繰り返すまみさん。不安だったのは、私だけではなく、まみさんもスタッフもみんなそうだったんじゃないかな、と思いました。
2時間弱のライブ、文字通り最後まで走り抜けたまみさん。終演後、袖で倒れていたとしても不思議はないぐらいの頑張りでした。私はステージからたくさんのエネルギーをもらいました。
他の方がどう思われたかはわかりませんが、私にとってはとても満足できたライブでした。まみさんが生のステージに立ってくれて、私がそれに行くことができる限り、私はまみさんを好きでいられる。そういう自信がつきました。
あまりにもライブなライブだったので、お芝居を中心に見てこられたファンの中には馴染めない方がいるかもしれない、でもそれは仕方ないかなぁと思います。
感想として言葉をつくすよりも、見て欲しい。幸い、8月24日にNHK BS2でこのライブが放送されます。予定では14:45~16:40です。ぜひ見てみてください。
[73] 都 2002-07-14 (Sun)月組全国ツアー公演「サラン・愛/Jazz Mania」市川公演の楽日公演を観てきました。
私は実は全国ツアー公演を観るのは初めてでした。場所を次々と替え、組の約半分のメンバーで回るというハードな公演、今回は特に前半の北海道・東北地区では非常に寒く、後半の関東周辺では暑いという気候的にも厳しいものだったと思います。
それでも、生徒さんたちは手抜きなし!で頑張っていました。私が行ったのは市川で、ほとんど東京でしたから、初めて見るきらびやかな舞台や羽根の大きさにどよめく観客席・・・といったものは感じられませんでしたが、そういう客席の反応も、生徒さんたちの頑張りを引き出すものだろうなと思いました。そしてこの舞台を見た人の中に、未来の大スターがいたりするのかもしれません。
そのためには、エンタテイメント性の高い演目、宝塚らしさ(羽根・ロケット等)、豪華な衣裳などを用意しなければならないのですね。慣れない会場で、スタッフ・生徒さん、大変だと思います。
もうひとつ今回、大変だったろうなぁと思うのが、月組の全国ツアー主要メンバー・リカちゃん(紫吹淳)、えみくらちゃん(映美くらら)、タニちゃん(大和悠河)、ケロちゃん(汐美真帆)、ゆうひくん(大空祐飛)を上手に使う演目を用意しなければならなかったということです。
それが「サラン・愛」だったのか???ということですね。演目が発表された時に、JIMMYさんから「珍品」である、というお話しを聞いていて、それでもまぁ、今のメンバーに合わせて書き換えるハズだし、元がバウ作品ですから30分程度カットしなければなりません。何より中村先生のデビュー作、その後経験を積んで、よりよくリメイクされるだろうと思っておりました。
が・・・「珍品」は「珍品」のままでした。幕が降りた途端、爆笑してしまいました。いや~、何がどう、というわけではないのですが・・・いや、あるんですが・・・要するに突っ込み所が多すぎるんですね。100突っ込めと言われたら100突っ込めます。
でも最初から「珍品」と聞いていましたし、突っ込むのはやめます(笑)。きりがありません。
リカちゃんはとてもトップスターらしかったです。センターとしての存在感がさらに増したように思いました。引っ込む度に違う衣裳に着替えて出てきて、まさに「着せ替えリカちゃん」状態。そのどれもが似合っていました。
衣裳に関しては、私は見ていないのでわからないのですが、星組の「我が愛は山の彼方に」のものを多数流用しているようですね。どれも豪華で上質なよいものばかりだったように思います。
市川まで遠征したお目当てのケロちゃん。一応敵の大将役なんですが、なんだかまぁ、黒くて強い役でした。私は冷酷無慈悲なのも割と好きなので、楽しんで見てましたが、もうちょっとセリフがあれば役を膨らませられたのに、と思うと残念です。強い割にあっさりリカちゃんに殺されるし。でも衣裳も豪華でとってもキレイでした。
タニちゃんは前半はほとんど出番がないので、よく見ると群舞に混じって踊ってました。役自体はタニちゃんに似合っているといえば似合ってるんですが・・・よくわからない(笑)。命をかける程えみくらちゃんに惚れたのかぁ?ホントに?お姉さん置いて出てきたのに?と、いかんいかん、突っ込むのはやめにします。でもホント華やか。無理にリカちゃんのライバル役をやるよりも、こういう跳ねっ返りの方が合ってますね。
ゆうひくんも、素直なプルミタスという感じの役で、衣裳やかつらも似合って格好いいです。しかしこのセファンも存在意義が・・・リカちゃんのための人質?で、なぜ接点のないタニちゃんと一緒に死ぬんだろ?・・・というように、見ている側から突っ込みが止まらない作品でした。
要するに、どの人物も描かれ方が浅いんですよね。セリフのせいだと思います。
えみくらちゃんは、それでも今までで一番、似合っていて、かつ納得のいく役だったように思います。チマチョゴリがとっても似合ってました。可愛いんですよね。これが彼女の持ち味、永遠の妹役者って感じでした。
でもこれだけは突っ込ませて!雪が降りだした山道で石に持たれてうたた寝なんてしたら・・死にます(笑)。
その他のメンバーでは、越乃リュウくん。その存在感で芝居に厚みが出ていましたね。意外な発見だったのが、まちおさん(北嶋麻実)が悪役が似合うということ。最後までこの人が生き残りますし、実は黒幕だったのかも!?あーちゃん(花瀬みずか)も芝居に歌に大活躍でした。お芝居の中では一癖ありそうな存在を、上手に作っていたと思います。コモさん(美原志帆)はリカちゃんの同期でしたね。一瞬、リカちゃんとからむ場面があって、とても慣れた感じで逆にどきっとしてしまいました。組長・ゆらさん(夏河ゆら)は貫禄、でした。ダンス場面もよく出ておられました。
ほっくん(北翔海莉)は、初演時には今をときめくオサちゃん(春野寿美礼)がやってたリカちゃんの弟役。でもなんだか学芸会みたいな役で、首を傾げてしまいましたが、JIMMYさんがおっしゃるにはオサちゃんもそんな感じだったということなので、そんな役なんでしょう。恋人役のたまこちゃん(椎名葵)もよい感じで寄り添っていましたし、亡くなる場面でもとても情感が出ていました。
作品は「珍品再び!」でしたが、生徒さんたちはよく頑張っていたと思います。結果的には、主要メンバーを上手に使い分けた(こなしたわけじゃないけど)と言えるでしょう。
オープニングは板付で、幕が開くとチラシ・ポスターそのままのリカちゃんとえみくらちゃん。美しかったです。その次に、ケロ・ゆうひ・タニの3人で踊る剣舞も格好良かったです。
そして「ジャズ・マニア」。実に4度目の上演で、私は全回の全国ツアーを除いて、3バージョン見ています。2回目はさすがに、まみさん(真琴つばさ)の幻が見えて辛かったけど、今回、ここまで変わってしまうと、もう気になりませんでした。アンタッチャブルとシャレードが無かったのが大きいですね。
全回のツアーの香盤はよくわかりませんが、ショー全体を通して、リカちゃんの出番は押さえめだったと思います。お芝居はリカちゃんが出ずっぱりでしたので、負担を分散させたのかもしれません。その分、ケロ・ゆうひ・タニにそれぞれ場面が与えられていて、楽しかったです。
ケロちゃんのショーの出番が多いと聞いて、それを楽しみにして行ったようなものですから、その場面の感想ばっかりになってしまいます。ごめんなさい。
プロローグは慣れたコートの男たちのダンス。身長・スタイルが揃った5人の男役がそれは美しかった。ピンクの効いた、見慣れたジャズマニアのタキシードもなんだか懐かしくて良かったです。
続く「ダウンタウンドリーム」の場面。正直、今回の香盤を知ったとき、ケロちゃんに歌の場面が多く割り当てられていて、ファンながらびっくり、そして心配(笑)。大丈夫だろうか~と思いましたが、要らぬ心配でした。ちゃんと声も出て、伸びてました。思いきりも、突き抜け方も良くなったと思います。そして実に楽しそうで、お芝居も好きなのだろうけど、ショーも好きなんだな、ホントはと感じました。
タップ場面のタニちゃん、ピアニストのゆうひくん、どちらも元気に頑張ってましたね。そのまま「GI」のシーンに流れるのですが、リカ&えみくらカップルもすっかり慣れた感じでした。
「ニューヨーク・リズム」の場面では、タニ・ケロ・ゆうひの順番に、それぞれ芯になった見せ場の場面が続きます。タニちゃんの場面が終わると、センターに後ろ向きに立ったケロちゃん。「ガイズー」で後ろ姿にたくましさを身につけたようで。
以前のジャズマニアでは、ブラックダンサーでフェロモン振りまくデュエットダンスをしていたのに、今回はシンガー。でもこちらも色気たっぷりの歌い方で、うっとりして見ていました。
ゆうひくんのえみくらちゃんの白いカップルもなんだかお似合いでとてもよかったです。考えてみたら、ゆうひくんの白い役、シーンってほとんど見たことがないんですよね。案外似合うなぁと思いました。
そしてリカちゃん真ん中の「ストーミーウエザー」。センターで振り向いたリカちゃん、このシーンのリカちゃんが一番美しいと思いました。ムダな装飾のないシンプルなグレーのスーツなんですが、それがリカちゃんにとても似合っていた。トップだからといって飾りたてなくてもよいと思います。
ケロ・タニ・ゆうひを引き連れて踊るこのシーンの美しいこと!もっと見たかったです!
今回の公演に加えられた新しい場面「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」と「ダンシング・イン・ザ・ダーク」ももっともっと見たかったシーン。かなりたっぷり時間をかけた場面なんで、じっくりと見せてもらいました。3組のリフトが回転する場面は本当に美しかった!
続いて「ブルース・イン・ザ・ナイト」。切ないお芝居調のダンスなんですが、ケロちゃんがえみくらちゃんの夫役で、リカちゃんとの間にきちんと三角関係が見えたためでしょうか、よりドラマチックな場面になっていたと思います。リカちゃんがひとり踊り狂うシーンも、きちんと流れの中で、苦悩していることがわかったし。
フィナーレには「ガイズー」からダンシングガイズが採り入れられてました。もう脈絡も何もあったもんじゃないですが(笑)、ついこの間までさんざんやってた場面のせいか、若手がかなり入っていても、きちんと見応えのあるダンスシーンになっていたと思います。
パレードは、ちっちゃくても階段があるとそれらしく見えますね。リカちゃんの羽根は大劇場仕様でしょうか。全国ツアーでもあんな羽根を持っていってるとはびっくりです。
ここまでつぎはぎだと、ショーとしてよい作品かどうかという判断はできませんが、出演者への割り振りはよかった、ケロファンとしては満足なショーでした。
[72] JIMMY 2002-07-10 (Wed)月組全国ツアー「サラン・愛/JAZZ Mania」市川千秋楽日の二公演、観てきました!
「サラン~」は初演も観ました。かなり悪い方にインパクトの強かった作品で、当時「高声低声」向けの投稿に「作者は宝塚を所詮女子供の見るものだと随分なめられているのではないか」と書いた事を覚えています(もちろんボツでした^_^;)。
以来、十年以上バウ作品をほぼ欠かさず観ている私達の間でも、「バウで駄作と言えば『サラン』」という通説があった位で、再演には本当に驚きましたが(^_^;)、「日韓合同開催のワールドサッカーの影響じゃない?」という説に納得するしかありませんでした。
しかし、それだけ期待せずに観たら、「きっと意外とマシだと思うだろう」と思っていたんですよね。そう思って観たのですが、本当にすごい作品でした。8年前のインパクトはだてじゃないと思いました(^_^;)。
今の紫吹淳と月組に合わせて書き変えた筈です。実際、当時と物語に変更点があります。それで、当時の舞台をもうあまり覚えていないけれど、あまり改善されたような気がしないのは・・。
中村一徳先生は、ショー作家でいた方が良いと思います。ショーは良いですもの。これだけ芝居とショー作品の評価に落差がある先生も珍しい気がします(^_^;)。
良かったのは娘役のチマチョゴリが美しかった事。初演の公演評にも書いたのですが(^_^;)。映美くららも良く似合っていましたね。ピンクの衣装が特に綺麗でした。
物語でも、映美の淑英が竜雲(紫吹淳)を追いかけるのが主筋で、役も一番良く描かれていると思いました。芝居も上手くて良かったです。
紫吹はひたすら美しく。理想の王子様でした。
スターの小部屋での大和悠河との対談で、「抜きっぱなし」と本人も言っていましたが、本当にそんな感じ。どこかもっとインパクトをつけて、締める所があっても良いのではないでしょうか。
この芝居中、激しさを感じたのは淑英を抱きしめる一瞬の芝居だけ。ファンにはそれがツボなのでしょうけれど、もう少し沢山パワーを見せて欲しいです。
汐美真帆の阿敏も、もうちょっとつじつまが合えば良い役だろうになぁ~、という所。主人公に敵対するといういかにも汐美に回ってきそうな良い役だっただけに、惜しい。あまりにも人格がなさすぎて、見た目と雰囲気だけで見せています。
蘭影(花瀬みずか)と酒を酌み交わしている件がムードがあって、ちょっと気分が盛り上がりました(^_^;)。あまりにも短かったですが。ここの水色の衣装が一番綺麗。
花瀬も良いポジションで、歌に芝居に実力発揮でしたね。
大和は、蘭影や永珠(研ルイス)と芝居している所はテンポがあって上手いと思いました。淑英をひと目見て惹かれる所なども、いかにも素直に伝わって良い。でも、モノにしようとする所(何ちゅう言い方)は、男子生徒が女子にちょっかいかけてるみたいで色気がないです(^_^;)。照れて走る所とか、この役、今見ると、いかにも伊織直加に似合いそうですね。盗賊になってからの、黒の衣装がとても綺麗でした。
まだ、大空祐飛の世煥が人物は分かりやすいかな。でも、弟の戦死を許されながら、目の前で延々死を悼まれている世煥は、結構可哀想。怪我しているのに、立ちっぱなしだし・・。
大空も、捕らわれている時の茶色の衣装が綺麗でした。そんな感想ばっかりですみません(^_^;)。
翼元の北翔海莉と栄琴の椎名葵。あまり子役は似合わなさそうな二人でしたが(^_^;)、意外と違和感なくて良かったですね。二人とも上手かったです。
景利の越乃リュウはいかにも強そうでかっこ良い。北嶋麻実が一見して悪そうなメイクで健闘。ちょっと目新しかったです。
後は明玉の夏河ゆら。落ち着きといい、迫力といい、流石に締めてました。
「JAZZ Mania」。大劇場の頃からあまり好きなショーではなかったのですが、懲りずに私も良く観るよな、と思います(^_^;)。
大劇場→東京→そして今回の全国と配役も場面も大きく変わりましたが(前回の全国ツアーは観ていないので除きます)、今回が一番楽しかったです。でも、それは私にとって良い配役だったから、というだけのような気もします(^_^;)。
でも、ショーは特に、演じるスターによる所が大きいと思うんですよね。
良かったのはまず、ストーミー・ウェザー。紫吹がシルバーのスーツが良く似合い、久しぶりに文句なくかっこ良い!! と思いました。東京と同じ筈なんですよね? 随分印象が違いました。
バックが大和、汐美、大空の三人だったのもバランス良くて、かっこ良かったです。
紫吹は出番が少な目だったような気がします。GI、ブルース・イン・ザ・ナイトと、主な見せ場をきっちり押さえていて、他は上記の三人に見せ場が多く、良い配役だと思いました。
「シャレード」が「JAZZ Mania」の中では一番良い場面だと思っていただけに、今回なくなってしまって残念。代わりの「ダンシング・ガイズ」と「初めての恋」はあまり良い場面だとは思わなかっただけに、この差し替えはなかった方が良かったな、と思います。
「マイ・ファニー・バレンタイン」の代わりに、「ブラボー・タカラヅカ」等にあった「ハウハイ・ザ・ムーン」と「ダンシング・イン・ザ・ダーク」が入っていたのですが、これが大和、汐美、大空、花瀬、椎名のコーラスから、美鳳あやが加わっての三組のデュエットダンスになっていて豪華で良かったです。大和と美鳳だけのデュエットにならなくて感謝(今までは二人だけの場面だったので)。
映美がブルース・イン・ザ・ナイトでマスターズクィーンを演じていたのも大きな変更点で、トップが演じているという事で少しドラマ部分が強調されていたような気がするのですが・・。パーティマスターの汐美も、あんなに前で芝居していましたっけ?(ビデオがないので良く分からない・・)
一瞬でしたが、息詰まる三角関係が見られて、ドラマティックで良かったです。「サラン」よりもこの場面の方が見応えあったかも(^_^;)。
汐美はブラック・ダンサーでなくて、今回は「42th street」を歌う方に。あのお色気度高いデュエットが観られないのは残念かも、と思っていたのですが、一人で歌っていても十~分色っぽかったです(^_^;)。おかげでエッチらしいと噂の越乃と夏河のデュエットに目を移す余裕がありませんでした。すみませんm(__)m。
ロケット・ボーイは北翔海莉。かけ声の威勢の良さといい、気持ちの良いダンスといい、こちらも文句なしでした。
千秋楽という事で、夏河新組長の挨拶も聞けました。次回公演の日程から、大和のディナーショーまで、すごーく沢山の内容を一気にスラスラと話してくれて、拍手喝采でした。既に月組ファンには人気者のようで、良い感じです(^_^;)。
そういえば、バウの千秋楽で光樹すばる副組長の挨拶も聞いたんですよね、私(^_^;)。何だかんだ言いながら、月組は良く押さえているって事でしょうか・・。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[71] ふぶき 2002-07-10 (Wed)キスミーケイト(2002年7月6日。帝国劇場にて)
この作品はブロードウエイミュージカルでしかも名作とされるもの。2000年にアメリカでリバイバル賞を取ったというのだから大したものである。
あるが・・私からするとどうしてこの作品がそこまで名作扱いされるのかわからない。
まあ、現実の話と劇中劇の兼ね合いは絶妙であるし、シェイクスピアをうまく主題の中に取り入れて、両方ともうまくまとめているなという気はするが、なんとなくラストの処理が下手に見える。
私がたまたまブロードウエイ版をみることがないからなのかどうかわからないが、私がみた範囲のブロードウエイミュージカルは2幕中盤まではいい展開なのに、突如としてラストに持っていくような強引さを感じる。
その結果、様々な矛盾が生じたりするのだが、それが全て「ご愛嬌」とばかりに処理されてしまうのには閉口する。
「ガイズ&ドールズ」のラストも「キスミーケイト」も「WSS」も「I DO I DO」も「コンタクト」もである。
今回の「キスミーケイト」に限って言えば、前半の元夫婦だった俳優と女優の掛け合いは面白く、それがたくみにシェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」のストーリーと混ざり合って、現実でも芝居の上でも丁丁発止のやり取りをする脚本はコメディとしてはよくできていると思う。
しかし、作品の根底に流れる「男尊女卑」の傾向は舞台が進むにしたがって不快感が募り、特にあの将軍が出てきて高圧的な態度を取り、それに従わざるを得ないリリ・ヴァネッシがラストで何を歌うかと思えば「なんて女は馬鹿なの」だ。
従うように見せて、実はペトルーチオが跪くというオチがついているのであるが、どこか「ウーマンリブ」を揶揄しているような気がして気分はあまりよくなかった。
そもそも、キャタリーナのような、あるいはミス・ヴァネッシのような女性が「女性らしくない」「魅力に欠ける」とどうして言い切れるだろうか。
まるで男の理想は、ロイス及び、ビアンカのような女性だといわんばかり。今の時代何でもありの世の中で女性像だけが昔と変わらず「従順で優しく」男の言う事をきく女性というのはあまりにも短絡的ではないだろうか。
また、ビル・カルハウンの借金がフレデリックの借金になっているという事についての追求がなく、ビルは結局最後までそのことにふれずに終わるのはどうか。
あれほどしつこかったギャング二人がボスの死を知った途端に「さよなら」と言って去っていく処理の仕方には不満が残る。
結局この作品は「じゃじゃ馬ならし」を通して「夫婦の絆とは何か」みたいなものを面白おかしく描いていくというのがテーマなのかなと思うのだが、最後に(将軍をふった)ミス・ヴァネッシが元夫のフレデリックに服従するような態度(オチはあっても)であっさり終わるのは、ラストシーンとしては中途半端だと思う。
中盤までは結構丁寧に描いているのだから、ラストシーンもより丁寧に描くべきではないかと思う。
一路真輝・・
ミス・ヴァネッシ。多分当たり役。「エリザベート」よりずっと役柄としては合っているし、本人も楽しんでいる様子。特に「男なんて大嫌い」の歌は迫力満点で客席みんなが圧倒されてしまっていた。
多少老けているような気もするが立ち姿の美しさは天下一品。
今井清隆・・・
フレデリック。演技・歌ともに過不足なし。強いて言えばコメディだからもう少しハメを外してもよかったなという気がする。
伊織直加・・・
ロイス。宝塚の現役男役とは思えない程の変わりようにびっくりしてしまった。「やけくそ」なのか「悟り」なのかわからないが、とにかく徹底的にやっていて小気味いい。男役特有の「骨太さ」を見せずにミニスカートから下着っぽい服まで何でも着こなし、お色気路線でしなる姿が可愛い。ラストのドレス姿はそれこそ一路と対照的に「可愛い」の権化でいい対比になった。アンコールの時、一路に促されてくるくる回って踊り出したのはいいが、降りてきた緞帳に頭をぶつくけて共演者に助けられるハプニングがあった。
赤坂晃・・・
ビル・カルハウン。2幕目の1階から3階へサーカスのように階段のてすりをつたっていくような振り付けはさすがだなと思わせたし、ルックスもいかにも二枚目。歌えるし踊れるしいいのだが、表情が暗い。もっと顔の筋肉をつかって表情を豊かにしないと今後は駄目。
春風ひとみ・・・
マネージャー役なのだが、アンサンブルでのダンスの軽快さにびっくり。本当に上手なのだなと思わせた。
その他はギャングの二人(太川陽介・伊吹吾郎)がなかなか面白かったものの、インパクトに欠けちょっと迫力不足。(急にテレビドラマのようなシーンになってしまったし)。
またアンサンブルの歌唱力が今ひとつ伸びずに軽すぎる嫌いがあった。
http://www.kjps.net/user/heika/http://
[70] 高砂キカ 2002-07-03 (Wed) 梅雨雨が坂の街に降る中、新専科の汐風幸さんの
外部出演「私生活」を観劇しました。
「私生活」は英国の代表的な脚本家ノエル・カワー
ドが1929年、日本旅行の最中書き下ろした作品で、3
幕の小品となっています。
かつて夫婦同士だったアマンダとエリオットが、別
の相手とのハネムーン中に再会し、瞬時に愛が蘇り、
互いの相手を踏み倒して駆け落ちする・・という物語。
発表当時は「テーマが浮薄」と批判された通り、内
容はひたすら、上流階級の男女が愛し合い、罵り合う
様が描かれています。抱き合った数秒後に、殴り合いの
喧嘩の末「怒りに任せてのたうちまわる」というような
強烈な場面も差し込まれています^^;テーマがあるとし
たら、「恋の魔力」ではないでしょうか。
原作を読んだ時は、その主人公二人の半ば狂気が入って
いるような激情の上下が楽しかったものの、やや英米の作
家独特の価値観についていけず、息切れしてしまう所があ
りました。
現在、ブロードウェイでも評判の舞台となっているよう
なのですか、日本の役者さんが演ずるとどんな作品となるの
か、期待と不安半ば混じりで観に行きました。
感想は、やはり、舞台は演出と役者さんの生の呼吸から
色を変えるものなのだなぁという事でした。
竹邑先生の演出と脚色は、「ここに居る人、皆同じくら
い愚かで、滑稽で、でもなかなか可愛いものなんだよ」と
いう視線があった気がします。
また、蓄音機がコンポになっていたり、地域差別的な台詞
を削られていたり、細かい所で改定が成されていました。
カワードの原作脚本の毒や皮肉は薄まったものの、その分
見やすい作品になっていたと思います。
幕が開きたての時は、水谷八重子さんの台詞使いがどうし
てもフランスの大人の淑女というよりは日本の商業演劇調
に聞こえてしまいました。
岡田真澄さんも自由人のプレイボーイにしては恰幅が
良すぎたようで、幸ちゃんのシビルと抱き合う姿は、やや
父娘が入っていました^^
しかし、エリオットとアマンダ、二人が出合った後はそ
の見事な掛け合いに引き込まれてしまいました。言葉を重
ねるごと、アマンダが愛らしく、エリオットはスマート
に格好良く見えてきたのは不思議です。特に、岡田さん
の洒脱さには脱帽してしまいました。夢を語る時、愛を
語る時、恋人の行状に呆れる時と、ゴムみたいに声の響
きが変わるのですよね。
プロの舞台人さんは、二人の掛け合いだけでドラマが創
られることがあるのだなぁ・・と実感させられてしまい
ました。宝塚のトップコンビもそうであってほしいです
ね。
駆け落ち先でフニャフニャになって甘えあっている姿
なんか、まるで出来たての若いカップルのようで可愛か
ったです。
また途中、自然と二人がデュエットする場面があるの
ですが
、岡田さんの豊かな低音に水谷さんの掠れ気味のメゾソ
プラノが絡んで、耳の保養でした*^^*
アマンダの婚約者、ヴィクター役は立川三貴さん。
生真面目でちょっとスマートになりきれない所のある男
性。客席に一番近い立場の人だと思います。
細かい所の演技が印象に残りました。
一瞬の出番なのですが、駆け落ち先のアマンダのマ
ンションのメイド役の居庭さんは一度も笑わない、無骨な
演技だったものの不思議と可愛かったです。
さて、幸ちゃんの役は、エリオットの若妻シビル役で
した。
原作脚本では、シビルは完膚無きまでに叩きのめさ
れいます。突然の不幸に泣くだけの女性で、作家の筆自体
から冷たく放り投げだされているような人物です。
若くて愛らしい女性よりも、年齢と共に経験の積んだ
女性が恋愛の勝者となる、という筋書きは胸がすいたもの
の、うーん、恋の文化の国では、愁嘆場を繰り広げる人は
邪魔な奴?と気に掛かった所でした。
しかし、こちらも竹邑先生の脚色のお陰か、とても愛
らしい女性として造形されていた気がします。
容姿とか本人の努力とは別の所にある、若い女性の
可愛らしさを豊かに持っていた気がします。自然、守っ
てあげたくなるような雰囲気がありました。最後の最後に
男役の地が出るのですが^^;
アマンダが日焼けした上で濃いお化粧なのに対し、
シビルは肌が白く、服も白が基調で、立っているだけ
で目を引きました。
エリオットを追ってきた末に「くたっ」と疲れて眠
っている姿なんか余りにはんなりとしていて、ちょっと
目が離せない雰囲気があります。
幸ちゃんの演技の柔らかさが特に活かされていました。
宝塚では芝居巧者と呼ばれる幸ちゃんでも、外部は
全くの別世界です。
でもそれでいて、シビルという一人の女性を、観客の
ものでもシビル自身でも、無意識の所から滲み出させて
くるお芝居の力は流石と思いました。
軽やかで、でも見応えのあるお芝居を見させてもら
った気がします。演劇歴の長い方ばかりの演じられる
舞台は、会話からドラマが生まれてくるということを実
感しました。
[69] Coo&Bee 2002-07-02 (Tue)6月28日、池袋サンシャインへ「フォーチュンクッキー」観てきました。雑談のページで一度は素敵なお話だったといい、次には馬鹿笑いした、と書き込んだ自分の分裂さ加減を反省し、ちゃんと感想を書くことにしました。
まずはロビー入り口の様子から。横浜中華街のお店が出張してきているだけあって、天井は龍やら、吊るし物の飾りやらであふれ、中華菓子を山積みにした売店までありました。
会場に入ると、舞台中央から客席へと続く4人幅の階段が設置してあります。その両側には赤いクロスがかかった丸テーブルに椅子2脚。それが3セットずつ並べられています。何と、ここも客席でした。
開演前に胡弓奏者が生演奏で2曲披露してくれます。3曲目はフリだけで、ここからお芝居が始まりました。女篠山紀信よろしくワタルが胡弓奏者を被写体に何故自分がカメラの道に進むのか、語り始めます。ワタルは中華レストランで叔母と待ち合わせです。彼女は母親とは幼い頃に死別、未婚だったこともあり父親の顔も名前も知りません。
一方、恋人が行方不明になった痛手から21年間失踪していた兄と親孝行な弟も同じレストランで待ち合わせです。
1幕目はこの男女2組が別室で食事をしながら互いを詮索したり、自分の思い出や将来の展望を話し合ったり、連れの経験や近況を訪ねたりする展開です。会話の手法をとっているため、説明台詞の連続ではなく、自然と話の流れや登場人物の人柄が把握でき、結末が予想でき、その結末にどうたどり着くのか興味津々にさせてくれるところで休憩となります。基本的に盆が回っては男性陣と女性陣が交互に登場するという構成でした。
2幕目はこの2組がよりによって同じ日に同じレストランで再会する約束をしていた、というところから始まります。話の進行上どちらの組も予約がないため、合い席となるわけです。もうここからは4人で歌って踊って芝居して、の展開になります。別々に料理を頼みながらも次第に4人での会話が弾み、とうとう互いの結婚観、家族観を本音でぶつけ合うようになります。どうしてそういう考えをもつに至ったか、という議論になって、この4人は他人同士ではないということが判明します。4人中3人にとっては大いにめでたしめでたし、でした。できない、もしくはいないと思っていた家族が急に現れ、それまでかたくなだった心がほぐれて自分の気持ちに素直になっていく過程、とっても楽しめました。いささか都合のよすぎる展開もご愛嬌です。お芝居ですもの!
親が望むから、親が喜ぶから、親の期待に応えたいから、自分を犠牲にするか。今時親の言いなりなんて、と自分の生き方を貫くか。ほんと、難しい問題だと思います。親も自分も同じ考えなら云うこと無しなんでしょうけど。自分は一人しかいませんし...。自分本位に生きている今の私の頭には、宮沢賢治が両親に宛てた遺書の文面が頭に浮かび、少しですが自己嫌悪に陥ります。今更、ですが。
たっぷり笑わせてくれながらも、親や家族の有難さを改めて実感させてくれる、素敵な素敵なお話でした。
[68] 美飛燕 2002-06-13 (Thu)一時期、雑談で話題になりました、OSKの“ASUKAの嵐”。東京公演がありましたのでその感想を少し・・と思ったのですが、長くなりましたので、その他公演に書き込ませていただきます。
まずは、OSK日本歌劇団の説明を少々。OSKは宝塚と同じように、レビューやミュージカルを手掛ける女性だけの歌劇団です。現在、洋あおい&那月峻 のダブルトップ体制をとっています(もちろん男役です)。娘役は、千爽貴世&若木志帆 がトップらしいのですが、洋の相手役が沙月梨乃、那月の相手役が若木志帆という使われ方が多く、美森あいか は若手ながら非常に活躍しています。(かなり昔、“あしびきの山の雫に”での、条・五條・黒木という人選に少し似ているかしら。)
第1部 ASUKAの嵐 あらすじ:
第31代用明天皇の子である、廐戸皇子は、将来を嘱望された優秀な若者であった。
物部氏との戦に勝ち、倭国一の実力者となった蘇我馬子は、大后である額田部皇女を抱き込み、泊瀬部皇子を傀儡の大王(第32代祟峻天皇)として、政界を牛耳っていた。そして、危険な存在となりうる廐戸皇子を我が陣営に取り込もうと、次女の刀自古郎女をその妃とし、先進国の高句麗から来た仏師金剛を紹介した。
しかし、そのような思惑とは関係なく、廐戸皇子は、刀自古郎女と互いに好意を抱き合い、金剛とは不思議な友情を感じるのであった。
そんな折、傀儡の王としての立場に苛立ち、不穏な動きを見せる泊瀬部大王を、馬子の意を受けた東漢直駒が弑逆した。憤りを感じる廐戸皇子であったが、なすすべはなかった。
家来の秦河勝や、妻の刀自古は、乱れた世を正すためにも、廐戸皇子が大王になって世を治めて欲しいと懇願するが、一人金剛は、馬子に狙われないように、もっと自由のきく立場で、理想を実現した方がよいとアドバイスする。
その時、不貞の輩が廐戸皇子を襲い、助けようとした金剛が槍を受け、亡くなる。廐戸皇子は遺言となったアドバイスを受け入れ、額田部皇女に大王となってもらい(第33代推古天皇)、自らは摂政となり、理想の政治の実現を夢見て、幕となる。
芝居として平坦な創りで、観客をグイグイと惹きつける魅力が乏しかったかもしれません・・また、起承転結の起と結はあっても中が抜けているエピソードがあるので、想像力を働かせないといけないようになっていると思います(笑)。
スタッフサイドについて:
・大道具や美術は、限られた予算の中、頑張っていると思います。階段のセットは、ずっと通しで使われましたが、背景や小道具、照明等が変化して、十分に見せてくれました。お衣装や鬘も素敵でしたが、スター級の人でも、ほとんど衣装替えはないので、初見の人にはわかりやすいのではないでしょうか。
・音楽については、いつも余り感心せず、OSKにも寺田先生のような名作曲家がいればいいのにと思っていました(私が知りうる範囲での話ですが)。今回は向上しているように思いますが、古代飛島の香りは余りせず、一昔前の欧州のような印象を受けました。
・配役について:トップ二人を中心に、バランスよく割り振っていると思います。OSKの場合、○組という枠はなく、常に選抜メンバーなので、可能なのであろうか・・
・プログラム:カラーなのは表紙だけです。しかし、宝塚とは逆で、数年前までは歌詞だけの記載だったのに、現在は全台詞が載っており、今年は更に、各場のセットの挿絵まであって、こうだったな、ああだったな、と舞台を楽しく思い出せる構成になっています。素晴らしい。
出演者評:(★が男役、☆が女役。役名:芸名)
★廐戸皇子(聖徳太子):洋あおい 今まで、人間味のある、不器用だけれど熱い血を持っているという役が多かったと思われるので、世俗から超越したような高貴な雰囲気を漂わせる皇子にびっくりしました。う~ん、こういう役もできるのね。さすがトップさんです。ただ、皇子は皆から有望視されているけれど、実際に政治を動かしているのは馬子で、つまり、物語を動かしているのは馬子だと思うのです。皇子は結構しどころがない役だと思う・・・けれども、退団が決まっているだけに、洋さん自身は、集大成の役として頑張っていると思います。最後は、この国を理想の国として創り上げたいという思いを強く感じました。また、刀自古郎女への眼差しがいつも通りやさしいです。
★金剛(高句麗の仏師):那月峻 高句麗の仏師ですが、仏教等の先進の文化を伝える為に、恋人を残して倭国にやってきます。この役も存在感を出すのが難しそうですが、仏の心を掘り出す仏師として、悟りをひらいたような、清々しく、聡明な佇まいは、貴重だと思います。廐戸皇子との友情は、深く書き込みされているわけではありませんが、お互いが強く惹きつけ合い、友情を育てているように思われます。また、高句麗の文化も沢山教えていたようです(場面はなく、台詞で処理されていますが)。恋人とは死に別れ、自分も不慮の死を遂げますが、その時その時を、一所懸命に生きていた人と感じました。
☆額田部皇女(敏達天皇の后。推古天皇):千爽貴世 大后としての気品と重みがありました。さすがのものです。最初は母としての脆さも見せますが、息子が亡くなってからは、皇族としての誇りと博愛の精神が強まったように感じました。
★蘇我馬子(倭国一の実力者):大貴誠 主人公よりもかなり年かさの役となりますが、ちゃんと貫禄がありました。物語は実質、馬子が動かしていますので、やりがいのある役だったことでしょう。役の大きさに負けることなく、凄みが出ていたと思います。(敵役って印象的なことが多いですよね。)
☆明鈴(金剛の恋人):若木志帆 高い理想を持って倭国へ旅立とうとする恋人の金剛に、行かないで(大意)と言い、自殺を図るのは、ある意味、非常に我侭だと思うのですが、後日、流行病であっさりと死んでしまうか弱さを思えば、彼の支え無しには生きていけないというのも、納得できるかもしれません。可愛らしさと儚さが適度に感じられました。死後、魂が倭国の金剛の所に飛んでくる設定には驚きましたが、やっと恋人に会えた明鈴はとても幸せそうでした。
☆刀自古郎女(馬子の次女。廐戸の妃):沙月梨乃 廐戸皇子と顔を合わす時の恥じらいの表情が素敵でした。去年の茨姫役を思うと、役の重みに格段の差がありますが(今回が軽い)、姉妹でいる時は次女らしく気ままな感じ、夫といる時はよき新妻の風情が感じられます。
★秦河勝(山城国の豪族で廐戸の側近):桜花昇 歌がお上手です。忠義の心厚く、部下には厳しく、廐戸皇子一筋な様子が良いと思います。酔っ払ったところでは、河勝の別の一面が見られて、楽しいです。
☆河上郎女(馬子の三女。崇峻天皇妃):美森あいか この作品で、一番成長を遂げるというか、変化する役だと思います。始めは、大王妃となれることが嬉しくて、また、山奥の倉橋の宮に行かなければならないことが悲しくてたまらない、無邪気な少女だった。(その後、夫の泊瀬部は馬子の娘ということで河上を疎ましく思い、夫婦の仲は冷え込むばかり。それに田舎でなんの気晴らしもない。そんな時に、一途に河上を想ってくれる東漢直駒が現われ、心を奪われてしまった。注:カッコ内は想像です)そして、密通事件にまで発展する。あどけない少女の頃は、愛くるしい美森さんにはぴったりでした。後半は、愛することを知ったのに、結ばれることのない愛に翻弄され、悶々とする切ない想いが伝わってきました。
★東漢直駒(馬子の警備隊長。河上郎女を慕っている):有希晃 警備隊長ということで、無骨で武張ったつくりになっています。河上との恋は、非常に端折ってありますが、政治権力によって上手く利用され、仲を引き裂かれつつ殺されるので、廐戸&刀自古、金剛&明鈴のカップルと比べると、劇的で一番印象に残るほどです。
★泊瀬部皇子(崇峻天皇):波輝一夢 落ち着きがなく、王者としての貫禄もなく、いかにも傀儡に選ばれそうな面持ちが感じられ、的確な役作りと思われます。
★蘇我蝦夷(馬子の子):希望なつ紀 出だしの蘇我氏の栄華を語る台詞や、廐戸皇子(の傍にいた蜂)を射る場面は、鋭さと剛毅さが感じられ、親以上の切れ者と思わせます。後年、彼は廐戸皇子の子孫を滅ぼしますが、さもありなんという設定となっています。非常に印象的でした。
☆志紀郎女(馬子の長女。額田部皇女の息子、竹田皇子の妃):毬花ゆい 病身な夫に良く尽くした慎ましやかな性格が感じられます。三姉妹が揃うところは、長女らしく、しっかりしていると思います。
★滋念(物語の進行役を務める老僧):吉津たかし 宝塚でいえば、専科のお姉様のような存在の方です。台詞の一言一言に重みがあり、出番は多くありませんが、舞台を引き締めています。
第二部 We Love Revue!
このショーは、とても良かったです!!!
非常にオーソドックな創りで、どの場面も親しみやすく、見ていて楽しめます。また、もともと群舞に定評のあるOSKですが、良く揃って乱れのない群舞は感動的です。それに、歌うべき人が歌い、踊るべき人が踊り、無理な配役がないので、安心して見られます。
♪プロローグ トップのお二人が客席から登場し、たまたま洋さんが私の目の前に立ったもので、ドキドキものでした。主題歌は、覚えやすく明るい曲想で、このショーにぴったりだと思います。
♪ノーチェ・デ・タンゴ このタンゴの場面は色っぽくてゾクゾクします。前半は、三組のアルゼンチン・タンゴで、後半は洋さんをを中心に男役ばかりの踊りとなります。背景の大輪の薔薇もこの場面に合っていると思います。
♪マ・ベル・パリ シャンソンメドレーとなり、華やかに、いかにもレビューという感じです。
♪スイング・ストリート ストーリー性のあるダンスとなり、たわいもない恋の話ですが、引き込まれます。
♪ヒート・アップ シャープで切れの良いダンスを6人で見せてくれます。
♪フィナーレ まずはお決まりラインダンス。
そして、トップ二人の歌があり、
So in Love の曲に乗せて、全員の総踊り。ここは秀逸です。
そして、パレードで盛り上げって幕となり、あっという間の50分でした。
宝塚の公演でもないのに、非常に長文で、失礼致しました。
[67] 莉花 2002-06-10 (Mon)6月7日のTCAスペシャル2002「LOVE」を観てきました。11:00と15:00の公演の2回観てきましたので、両方ごっちゃになった感想です。
まず、オープニングはいつもの「5組そろって」、チャーリーさんがいないのでみどりさん一人で歌ってました。でもこの人はとっても「しっかりもの」というイメージがあるので、あまりぽつんと一人で可哀想だな・・・という感じはせず、一人でもしっかり留守を守っている感じでした。その後月雪星宙と順番に歌って出てくるんですが、私はもうここでウルウルとしてしまい(笑)、いろいろある宝塚だけど、仲のよさそうなそれぞれのトップコンビを見ていたら、それだけで涙腺が緩んでしまいました(笑)。
そしてトップ4人のMC・・・。ツッコミのいないボケタイプの4人・・・客席から思わずツッコミを入れたくて・・・。特に午前の部は皆さんボロボロで、「お~~いみんな起きようよ~~。」とりかさんが言ってましたが、りかさんもみんなと一緒のようにボロボロでした(笑)。それぞれの自己紹介では、りかさんが「花・星を経て月に・・・。」、ぶんちゃんが「うん年間、星・星・星・・・・と歌っていましたが、去年から雪・雪と歌っています。」、タータンが「話せば長いですが、花・花・花、雪・雪・雪、花・花・花、雪・雪・雪、専科・専科・専科で、星組の・・・。」と笑えるような笑えないような自己紹介で、「ずっと、花・花・花の匠は休演です。」みたいなことを言ってたと思います。
続いて専科コーナーで、5人で「LOVE」を歌い、初風・湖月・伊織のMC、トップさんのMCよりずっとしっかりしていて、それぞれの今後の予定や、下級生時代のことを楽しそうに話していました。私の一番のヒットはこのとき伊織さんが歌った「花でも月でも雪でもない・・・・」というのを5組そろってのメロディに合わせて歌った専科の歌でした(笑)。
そして成瀬さん、さえこさんのソロ。成瀬さんの方は歌詞が今の状況を思わせて、じ~~んときましたし、さえこさんは、ずいぶん立派になって~~と思いました。
続いて娘役さんが「8」にちなんだ歌を歌って行くのですが、このときの衣装が・・・・・。他に何かなかったのかな~~?まひるちゃんやえみくらちゃんはまだいいけど、後の3人の持ち味の衣装ではないような気がして・・・・。
そして成瀬・彩輝のMC、さえこさんが何か言うと、成瀬さんが「さえこさん、暫らく会わない間に面白くなりましたね~~。」とうけていて、月組時代一緒で気心知れてるという感じでした。
次はトップさんが相手役をチェンジしてそれぞれの国の歌を歌いました。私はりかさんの歌った「希望の帆」という歌が大好きですので、聞くことができてとても嬉しかったです。そしてタータンになって、いきなり琵琶の音色・・・余りにもタータンに似合いすぎ・・・・・歌いだすとそんなことはなかったのですが、前奏だけ聞いていると本当に琵琶法師の世界でした。
そして後の専科さん3人のソロ、もう皆さん自分の持ち味が出来ているので、楽しく聞きました。それにしてもガイチさんの歌は心地よかったです。
第一部の最後は「テンプテーション」、トップさんが歌い継ぎながらダンスで絡んでいく場面で、最後には専科・娘役も入っての場面です。今回のTCAでこの場面が一番格好良かった。もう少しなが~~く観ていたかったし、チャーリーのウルウルした瞳を輝かせてのダンスも見たかったな~~、と思いました。
第二部の最初は各組メドレーで、ここではぶんちゃんの歌った「ブリザード」がすごく素敵でした。
そして、プログラム見て「石田先生何させんのん。。」と思った「のど自慢」。でもこれが結構楽しめました、私は。なんといってもぶんちゃんのサラリーマンが場をさらっていってました。待っている椅子のところでいくらタータンやりかちゃんがちょっかいを出しても全然崩れない気の弱いサラリーマン姿が最高でした。みんな和気あいあいとはじけてましたが、タータンは行動はふざけているんですが、顔がマジ・・・。こういう場面は苦手なんだろうな~~、とかえっておかしかったですが・・・。あとはなんと言ってもみどりさん。回数増えるごとほくろの数を増やし、しっかり場面を仕切ってました。今までトップの娘役さんで、こんなお笑い場面が仕切れる人っていたかな~~と、とても頼もしく感じられたのですが、私の頭の中でエリザベートにイメージが切り替わるか、ちょっと心配です。。
そして続いてトップさん4人のソロ、なんですが、たかこさんとぶんちゃんが歌った後なぜか花總・渚のオスカルとアンドレ・・・。いえ、別に娘役さんがいろんなことをするのはいいんです。アキちゃんのアンドレかわいかったし、去年も男役さんが玉勇やったり、マリーやったりしてるし・・・。でも、何故ここにもってくるのかがわからない。トップさんの最初に歌ったたかこさんはのど自慢を途中で抜けて着替えて歌っているんだから、のど自慢のすぐ後にベルばらを持ってくれば、そのままの流れで、笑える場面になったかもしれないし、もうちょっと客もリアクションの仕方があったと思う。いきなり二人が出てきた時は「?」マークが会場中に飛び交っていたように感じました。私がまずここで思ったことは「花總さん、オスカルまでもするか~~~。」っていうのでしたが(笑)。
そして、フィナーレは「清く正しく美しく」「ああ宝塚我が宝塚」「フォーエバー・タカラズカ」「スミレの花咲く頃」でした。
最後の回にはチャーリーさんからの手紙をみどりさんが読みました。みんな泣いていたり、一生懸命涙をこらえている感じで、またここで私はウルウルしてしまいました。
今回、2ヶ所に分かれたTCAですが、確かに去年に比べて大階段も出ず(大階段好きの私には非常に悲しい・・。)、人数的にもとても寂しかったのですが、その分去年はほとんど出番が限られていたトップの娘役さんがいっぱい活躍できていたし、みんなが結構学年が近かったりして、それぞれがどこかで下級生時代同じ組になったことがあるもの同士で、「同じ舞台に立ててうれしい。」みたいなほんわかとした雰囲気がしていました。だから余計チャーリーにも出てほしかったという想いが強くしたのだとおもいます。
[66] すっぴん 2002-06-08 (Sat)大劇場TCA「LOVE」を6月6日に見てきました。
舞台の上にオーケストラをのせて、さりげなく人数の少なさをカバーしているのですが、TCAというよりコンサートのような印象でした。
メンバーとしては豪華ですが、TCAをお祭りだと考えると、東京と大劇場の二つに分けてしまうのはちょっと違っているような気がします。
初回という事で、MCは”かむ人”続出でしたが、それはそれでおもしろかったですね。
オープニングは恒例の「5組揃って」の歌い継ぎで登場するのですが、花組はみどりちゃん一人。
後はトップコンビ二人組で、なんだか寂しい。
1部の最後のテンプテーションの場面ではガイチ君と踊ってましたが、1年半ぶりにガイチ君の男役を見るのも感慨深いものがありました。
いつになったら本公演で見る事ができるんだろう。
今回のぶんちゃん、TCAのムードメーカーだったように見えました。
トップのMCコーナーでのたかちゃんのしゃべり(長いわりに要領を得ない)にするどい突っ込みを入れるぶんちゃん。
のど自慢の場面のイケテナイ生真面目サラリーマンのぶんちゃん。
ちょっとした仕草で、場をさらっていて、役者だわ~と感心。
チャーリーとふたりで歌うはずだった真っ赤な太陽はみどりちゃんとデュエットで・・・
同期のチャーリーに対する気持ちもさりげなくみえるところがミソ
かなりベタな構成だなと思ったら、構成演出石田昌也と書いてあって納得。
歌はわたる君もさえちゃんも含めて皆さん聞き応えがあり満足、特にガイチ君となるちゃんの歌はいろんな意味で感動的でした。
しかし、トップさんのメドレーの間になぜかあきちゃんのアンドレにはなちゃんのオスカルが登場。
こんな企画はありだけどどうしてここにはいるわけ~。
一部のラストのテンプテーションの場面、男役同士の組み合わせがなかなか新鮮で良かったのですが、男役をカッコ良く見せる事には余りこだわらない石田先生だからか、短かすぎて残念!
ビデオを買って、じっくり見てくれという事かも・・・
のど自慢はそれなりに楽しませてもらいました。
衣装にまどわされなければ、歌もダンスもカッコいいし
みどりちゃんの司会は堂々としていたし・・・。
こういう場面になると、お笑いに向いている人、向いてない人が見えてしまうのもご愛敬でしょうか。
[65] ベール 2002-06-07 (Fri)TCAスペシャル「LOVE」を見てきました。
TCAスペシャルは、ここ3年生でずっと観劇してますが、はっきり言って構成的にはかなりいまいち(^^;。立見なら通常公演と同じ値段ですが、座席になると通常公演より高い、おまけに時間は短い。どう考えても値段的に納得できる公演でないのは承知してるんですが、それでもチケットが手に入れば行ってしまいます(^^;。今回も全然期待せず行き、その期待通り、生徒さんを見るのは楽しかったけど、それ以上でも以下でもないといった公演でした。それでも、5組のトップ&専科が揃う公演というのはそれだけで見応えはあるし、期待しなかった分普通に楽しめました。
幕が開くと、パターンな「花・花・花・花~」の歌から始まるオープニング。いきなりみどりちゃん1人だったのは、ちょっと悲しかったです。しかし、このオープニングが実に新鮮かつ興味深かった。去年と一緒なカップルは宙のみ、単独ではみどりちゃんも連続出演、でもそれ以外は全て様変わり、更に、来年になればどれだけメンバーが入れ替わってるんだろう?と思うと、今のトップの交代スピードの早さはスゴイなと改めて思いました。本公演同様、ラブラブなぶん&まひるカップルが可愛かった。(今回のTCAの目的の半分はぶんちゃんなもので、お許しください・・・^^;)
定番のオープニングが終わると、これまた定番なトップMC。MCはやはり昨年の同期MCが楽しかったな~と思ってしまいます。チャーリーについては少し触れられるのみで、主に組替えの話題が中心でした。チャーリーをのぞけば、皆組替えトップですもんね。
そして専科コーナー。今回出演の専科は、初風・湖月・伊織・彩輝・成瀬。5人で「LOVE」という曲を歌った後、初風・湖月・伊織3人のMCへ。このMCの雰囲気が良くて、なかなか楽しかったんですが、ガイチさんの「大劇場の舞台は1年半ぶり」という言葉を聞いて、何か愕然。中日・バウコンと姿は見てますが、業平以来大劇場には立ってないんですね。何かホント悲しい。なおちゃんは、今女役のお稽古中で、やっと少し女らしくなってきたのに、今日こんな格好したらすぐ戻ってしまいました、などと言ってました。
MCの間に着替えていた成瀬そして彩輝のソロ。なるちゃん、大劇場のこんな空間で1人で1曲たっぷり歌ったの始めてだよな~と思ったら少し嬉しくなりました。さえちゃん、音が狂わなかった!(笑)最近大分歌マシ(^^;になってますよね。そして、娘役5人による、88周年の「8」に因んだ歌のメドレー。ちょっと・・・いやかなりこじつけ気味でいまいちだったかも・・・衣装(ベルリン公演の水玉ドレス)も変だし。そして、彩輝・成瀬のMC。さえちゃん、かなり素が入るわ、セリフ飛ばすわで、可愛かったけど(^^;、ええんかい!それで~!という状態でした。それをフォローするなるちゃん。でも、なるちゃんも間違えていたかも・・・不慣れなMCだったけど、それはそれで新鮮でした。また、元月組ファンとしては、この2人の並びというのは懐かしいですね。ホントは樹里ちゃんもいて欲しかったけど・・・
次は、ワールドメドレーってことで色々な国をテーマにした曲を歌います。和央→中国(次回作鳳凰伝に因んで)、絵麻緒→スペイン(現在公演中のバルセロナ因んで)、紫吹→アメリカ(ガイズに因んで)、香寿→日本(業平・プラハ堀江に因んで)。この場面、男役1人につき娘役2人が絡むという感じで、しかも娘役にも一応少しソロがあって良かったです。和央&渚が絡んでると、「微笑みの国」なんかを思いだし(古っ^^)、香寿&紺野はバッカスを思いだし、また、りかちゃんの「希望の帆」(メイフラワー)の曲がすごく懐かしかった。たーたんの「望郷の琵琶歌」はもう勘弁してくれ~と思ったけど(この曲、いまいち好きでないんです・・)、「花夢幻」は素晴らしかった!
伊織・湖月・初風のソロ。皆たっぷりと聞かせてくれて良かったです。しかし、わたるくんの歌った「月夜歌聲」は、私の中では既に桂ちゃんの歌に・・・(^^;。回数聞いてる(エンカレCD)方の印象が勝ってしまいますね。ガイチさんは、「哀しみのコルドバ」の主題歌。花道でソロを歌っていたのを思い出します。私はこの公演で初めてガイチさんきちんと知ったんですよ。(当時は、真ん中しか見てなかったから・・・)
そして、今回の公演の目玉!?「テンプテーション」。トップさんたちが、少しずつソロを歌いながら、男役同志ダンスで絡みます。1組見てると、他の場所で違うカップルが絡み・・・といった具合で、どこを見ればいいのか分からず、見所多すぎ!トップ4人で少し歌い踊った後、専科も加わったのですが、ここでのりか&さえが色っぽかった~♪かなりツボでした(^^;。その後、娘役・雪下級生も加わり総踊りで幕。ここが今までのTCAではなかったな~と思った場面でした。考えてみれば、男役同志で絡むってなかったですよね・・・おいしかった(^^;
2部は、まずは組に因んだ曲をトップコンビが歌います。ここでも娘役にソロがきちんと与えられ、そういった意味では、例年より娘役にとっては良い公演だったかなと思いました。ただ、組に因んだ曲というのは既にパターン化しているので、選曲が似たり寄ったりで、またか~と思う曲も多く新鮮みがないのも事実。花組はみどりちゃん1人でしたが、なかなか貫禄あってスゴイですね。個人的には、宙組の「銀河鉄道999」が何だか好きでした。たかちゃんが、顎でクイっと花ちゃんに「来いよ」というような仕草をしたのですが、それが格好良かった!(^^;。
そして、今や恒例となってるコント場面。今回は「TAKARAZUKA SKY STAGE 開局記念のど自慢」。ここのヒットは、まずはみどりちゃん。司会を受け持っていたのですが、どこまでホンがあってそこまで地なんだろう?と思うくらい、セリフを言ってるという感じなく、本当に普通に司会役で堂々としていてすごく落ち着いていて、何だか貫禄ありました。
そして、ぶんちゃん(^^;。サラリーマン役だったのですが、キレイになでつけた髪に銀縁メガネをかけて、赤のキャラクターもののネクタイをし、左右の裾の長さがバラバラなズボンをはき、ズボンの裾から見える靴下は赤!そして、おじさん・おばさんが履きそうなウォーキングシューズ。そういう格好で、足を閉じてもじもじしながら座ってる。出てきただけで笑いとってました。本当はチャーリーと2人でやる役だったんでしょうけど、「同期と2人で転勤の記念に出場するはずだったんです」「でも、用事で来れなくなってしまったんです」などと言ってました。チャーリーのこの格好も見たかったです。似合っただろうな~(^^;クソ真面目でオロオロする様。「真赤な太陽」をそんな格好で、マジメにキザって歌っていたのがかな~り可笑しかったです。真ん中で誰かが歌っている時でも、絶えず周りで色々遊んでるので、どこを見て良いのか分からなくなってしまいます。
最後は、定番のトップさんソロ。たかちゃんは「愛の面影」(ベルばら)を赤&ピンクの変わった衣装で、ぶんちゃんは「スマイル」(DS)を真っ白な衣装で、りかちゃんは「ステイ」(DS)をこれまた白のかなりゴージャスな衣装で、タータンが「愛!」を金色(?)の衣装で。その絵麻緒・紫吹の間で、何故か渚アンドレと花總オスカルの歌に・・・?何の意味がある場面だったのか、さっぱり分かりませんでした。キーも合っていなかったし、2人に場面を与えるなら、もっと2人に合う演出を考えて欲しかった。何故に今ベルばらならなんでしょうか?
最後は従来通りのパレードで終わり。毎年毎年パターンな構成で、正直飽き飽きもしてるんですが、稽古期間が短い今の状況から考えたらこれで精一杯なんでしょうか。今年は、東西にメンバーが分散され、そのせいで少ない人数ではありましたが、その分、1人1人きちんとソロを聞かせてくれたし、個人的には、双眼鏡をあっちこっち動かさなくて良かったので(^^;、楽に見れたTCAではありました。寂しいという感じは不思議とせず、人数的には、10年くらい前のTCAはこれくらいだったかな(もう少し多かったけど)などとも思いながら見てました。最近のTCAは人数を出しすぎで、その出した人達を結局バックダンサーでしか使ってない、という扱いがどうにも気に入らなかったので、ここらで少しTCAのあり方を見直して欲しいなという気はしました。
最後に雪組下級生について。(JIMMYさん・TAMAKIくらいにしか分からないネタ?^^)
相変わらず真ん中をあまり見ない私は、真ん中でトップさんが歌っていても、後ろの下級生チェックをしてました(^^;。男役中心になりますが、大体、真ん中から上手に神月・真波・緒月・沙央、下手に宙輝・凰稀・谷・白帆という並び順で、見事に学年順・成績順でした。今回キレイな思ったのが真波そら。今まではずっとかなめちゃんキレイ!と思っていたのですが、この人もキレイでした。そういや、「猛き」新公でキレイと思った覚えがありました。緒月くんは、特に何てことないんですが、やはりデカイですね(^^;。沙央くらまの顔をやっと覚えたような気がします。少しだけ、神月がえみくらちゃんと組む場面があって、同期だな~などと思ってました。
そして、コーラスに入っていた奏乃はると。今回のおとめによるとすごく成績延びた人ですが、バッカス新公の典礼侍従、パッサージュ博多座のカフェの歌手で、ソロではないですが、歌の場面をもらってる人。今回男役コーラスが1人だったので(女役は、湖城・晴華)、声が結構分かったのですが、結構上手い?今回の新公で、ハマコちゃんの役が付いてるので、歌期待大かも?と密かに楽しみになりました。
[64] JIMMY 2002-05-26 (Sun)がいちさん(初風緑)のコンサート「愛・舞・魅」、私も観てきました。
私もジャズが好きでした~。心地よい歌声で、改めて上手い人だと思います。
曲は確かにたっぷりとした大曲がなかっただけに、これ! というものは、なかったような気がします。でも、どれも余裕で歌っていて、流石だと思いました。
宝塚メドレーは、がいちさんの出演した作品というよりも、往年の名曲が多かったですね。
「I am What I am」は大地真央の作品だったと思います。歌詞はがいちさんに合わせて変えていたような・・。確かに、今の彼女の気持ちを歌ったようなもので、胸にせまりました。
風船を受け取ったなんて、すごいですね~、ベールさん。
公演に一つだけ、プレゼントされるんですよね。私が観た回は、トシちゃん似のバックダンサーの男の子が、客席上手後方まで風船を持っていって、気に入った方(?)にプレゼントしていましたよ(^_^;)。
その風船の効能の話が、確かに説明してくれていたのですが、「聞いた事のない方はご存じだと思いますが・・」なーんて言葉からトークが始まったがいちさん、かなり舞い上がっていたようで、イマイチ良く分かりませんでした(^_^;)。
舞台でアドリブで話すのって、難しいと思うんですよ。
「ナイフ」と言えば初風緑。一幕はナイフの代わりに刀。二幕はナイフそのもの。三幕は「言葉のナイフ」と言われています・・と本人も言っていましたが(^_^;)、かなり本心がポロリと出て、ヒヤヒヤする事も。
バックダンサーに男性を入れた、がいちさんたった一人のコンサート。
確かに、現役の男役さんを見ている・・という気のしないものだったかも。
でも、そんなコンサートが現役でもできるんだよ、というのが今回のコンサートの意義で、これは今までにない、全く新しい試みなのでしょう。
前向きにがんばってくれているがいちさんを見ていると、こちらも力が沸きますね。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[63] 莉花 2002-05-26 (Sun)ガイチさんのコンサート「愛・舞・魅」の初日を観ました。今更ながらの感想です。
私はガイチさんの歌声が大好きですので、「思いっきり歌を聞かせてもらうぞ~~。」と思って行ったのですが、その目的には少し趣向が合わなかったようです。
構成やお衣装、選曲などすべてガイチさんのこだわりが詰め込まれている。という感じでしたが、「せっかくのチャンスなのだからあれもこれもしたい・・・。」と思われたのかどうか判りませんが、ちょっと詰め込みすぎ・・?という気がしました。それと私が一番気になったのは時間配分です。「愛」「舞」「魅」の3幕に分かれていたのですが、1幕の「愛」が短めですぐに一旦短めの休憩・・・。「えっこれで・・・。」と思ってしまって、せっかく楽しもうと思っていた気持ちが一旦クールダウンしてしまいました。
もうひとつ私が素直に楽しめなかったのは、掲示板にも書きましたが「この宝塚の舞台に立つのは去年の星組の業平以来1年半ぶりです。」のMCを聞いて、私はその前に「プラハの春」を観てからの参加だったものですから「その星組がみんなで舞台をしているのに、なんでガイチさんだけここにいるんだろう?」と勝手にブルーな気分になってしまったのもあります。
とは言え、ガイチさんの歌声はいつもながら心地よく、お衣装もガイチさんにとてもお似合いで、もともとガイチさんの選ばれる服を見ては「かっこいいな~~。」と思っている私には満足でした。ただ鬘がちょっと重たそうなのが多いなとは思いましたが・・・。
男性ダンサーさんについてですが、私はできればどんな下級生でもいいから宝塚の生徒さんで見てみたかったと思います。何故?と言われてもただなんとなくなんですけど・・・。
あともうひとつ引っかかったところは1幕のところでお侍さんのような格好で歌われるのだけれど、そこで「LOVE抱きしめたい」で「♪革のコート~~」と歌われてもちょっとミスマッチでした。
「今日は54曲歌います。」と仰ったガイチさんですが、そんなに歌っていたという印象はありませんでした。次回又もしこういう機会があるのなら、今度は一曲一曲じっくり聞かせてくれるコンサートにして欲しいなぁ、と個人的には思いました。
[62] 都 2002-05-21 (Tue)初風緑コンサート「愛・舞・魅」を観てきました。
私にとっては、なんだか切ない思いが残ったコンサートでした。まみさん(真琴つばさ)時代に月組で重要な位置を占めていたガイチさん。MCのスタイルや舞台作りへのこだわりの中に、まみさんの影を見つけることが何度かありました。
しかし、それ以上に切なく思ったのが、なぜガイチさんがたったひとりでこういう舞台を作らねばならなかったのだろう、ということでした。舞台の上には男性ダンサーが4人いるし、演奏を担当するスクラッチのメンバーさんたちもいる。それでも、舞台の上のタカラジェンヌはガイチさんひとりだったのです。
宝塚の舞台はひとりで作ることがほとんどないものだと思います。DSであってもほとんどの場合、下級生が数人ついて一緒に舞台を作り上げます。ガイチさんもこれまで、ずっと組子たちと舞台を作ってきたはずです。それがたった一人・・・。本人がこういうことがやりたかったのかどうか、それは私にはわかりませんが、観ている私にはちょっと辛かったです。
例えば、舞台の準備をしている様子をスクリーンに映し出す。会議室(?)の床の上で、エプロン姿で布地に「愛・舞・魅」と文字を書いているの(その布地を仕立てて舞台で使う衣裳にしていたようです)は、普段の宝塚の舞台では観ることのできない貴重な姿といえばそうなのですが、タカラジェンヌが舞台を作る準備をしているところを観たいとは、私は思わなかったのです。これこそが「すみれコード」のような気がするのです。
衣裳の準備はお衣裳部さんがやるべき別のプロの仕事です。タカラジェンヌは舞台に立つのが仕事。舞台裏ではどんなに泥にまみれても、実際には小道具を作ったり、お衣裳の手入れをしていても、それをちらりとも感じさせず、舞台上ではかっこいい男役、美しい娘役の姿になっていて欲しいと思うのです。
テレビ番組などで舞台裏を観るのは構わないのに、それを舞台上でそのまま見せられるとこうも違和感を感じてしまうのか、と我ながら驚きました。
そういうこともあったせいか、今回、宝塚の舞台を観たという気がしませんでした。ひとりの生徒に焦点を当てた舞台としては、「All About RIKA(紫吹淳コンサート)」や「月影瞳クロニクル」も観ました。宝塚らしいエッセンスを随所に取り入れているのに、「愛・舞・魅」は宝塚の舞台ではなく、ひとりの生徒のディナーショーでした。
私が最初、「初風緑コンサート」に期待したのは、ガイチさんの歌をたっぷり聞かせてもらえるだろうか、男役の姿で(もしくは女役でも構わない)ダンスを披露してくれるだろうか、ということでした。
でも、本人の“やりたいこと”を積み上げていくと、その方向性はDSの方へ、つまり自分のファンに向けた作品へと舵を切っていってしまったように思います。舞台の上から「皆さんに会えて良かった」「皆さんを愛してます」と語りかけるガイチさん。でもその「皆さん」は自分のファンをイメージしてしまったのではないか・・・。
こういうセリフはよくまみさんも言ってました。でもそれはトップさんが語りかけると、まみさんが語りかけると、自分のファンのみならず、宝塚を観に来た人への語りかけとなる・・・おそらくは観客イメージの掴み方の経験の違いでしょう。そしてもうひとつが、ひとりで作っていることの限界だと思います。これが何人もの生徒で作り上げていけば、複数の生徒の意志を一方向に向けるやりとりの中で、自然と観客イメージが自分のファンだけにとどまらなくなる。
ですから、決して、この舞台の方向性が間違っているとかいうつもりはありません。ガイチさんのファンであれば、これ以上楽しめた舞台はないでしょうから。
しかし、このスタイルで続けていくのは今後無理が出てくるでしょう。本人のファン以外にも足を運ばせる力が乏しいのです。ファン以外にアピールできるガイチさんの魅力はたくさんあるはずです。過去の月組のビデオを観ていても、ガイチさんの歌声にどれだけ聞き入ったことか。何かもったいない気がするのです。今後、バウ等を使うのであれば、ファン以外も視野に入れた舞台作りをお願いしたい。このまま行くなら・・・DSやイベントにした方がいいでしょう。
そして疑問が残るのは、なぜガイチさんにひとりでこういう舞台をやらせたのか。やりたかったのか、彼女ならできると思われたからか(事実、東京も宝塚も座席券はよく売れていたようですし)。本当になぜなんだろう・・・よくわかりません。堂々めぐりです。
今回の舞台で、私がやはり聞き入ったのは過去の宝塚メドレーでしょうか。他の人が歌った曲でも、ガイチさんが歌うとこうなるのか、と印象に残りました。
おしゃべり大好きと言われるガイチさんのMCも楽しかったし、スタイルの良さも見せていただきました。立ち回りのキレの良さも印象深かったです。
[61] ルナ田 2002-05-20 (Mon)こんばんは。
19日に私もがいちさんのコンサートを見てきました。ベールさんと同じ公演です。
みなさん、ファンの方が多いようなのに・・実に不謹慎な私でした。
コンサートと名前がつくものは、ファンが見るべきものだと痛感しました。
正直言って、がいちさんののりについていけませんでした。
でも、歌も上手だし、衣装も派手で、踊りもあって・・がいちさんが楽しそうにいきいきとやっているのはわかりました。
たぶん、私ががいちさんのコンサートに要求していたものとかなり違っていたのが原因だろうとは思います。
私はもっとじっくりと歌を聞かせて欲しかった・・・。後で考えてもどんな歌を聞いたっけ?状態です。
ジュリーの(沢田研二)「LOVE抱きしめたい」は、1幕の最後でかっこよく歌ってくれましたが、なぜあの衣装であの場面であの歌?と疑問です。
印象に残っているのは、シナーマンでしょうか。さすがに上手い。
でもねえ。聞きたいけど見たいとは思わない私だったのです。
ただ、がいちさんのこだわりというか、本当に楽しそうに舞台を作っていることは感じられました。
ファンなら本当に嬉しい舞台なのでしょうね。
それを誰でもが同じように楽しめるといいなあとちょっと思いました。
こういう試みは生徒にとっても劇団にとってもいいんじゃないかなと思うので是非もっとやってほしいですね。
[60] ベール 2002-05-19 (Sun)初風コンサート「愛・舞・魅」に行ってきました。
今日の席は前から2列目(い列)のセンター、ラッキーな席だな~と思っていたら、何と!風船をもらってしまいました~~♪ガイチさんにちょっと話しかけられたりして、かなりドキドキしました(^^;でも、こんな経験初めてだったのでとても嬉しかったです。
さて、肝心の公演の感想。
実はガイチさんの歌が聞きたい!と思っていた私にとっては、そこまでたくさんガイチさんの歌を堪能できた訳ではなかったので、少し残念な気もしたんですが、しかし、その代わりに「ガイチさん」を思う存分堪能できた気がしました(^^;。変な表現ですが、行った方ならこのニュアンス分かって頂けるんではないでしょうか?とにかくガイチさんのパワーに圧倒されるというか、ガイチさん自身が本当にこのコンサートを楽しんで作っているのが伝わってきて、やっぱりガイチさん好きだ~と再認識してしまいました。
今回のコンサートで色々なことをさせてもらったけど、まだまだしたいことがたくさんある。第2段・第3段・第4段・・・とどんどんやっていきたいと語るガイチさんを見てると、嬉しくなってしまいました。色々嫌なことが続く今の宝塚で、こんなに前向きに頑張ってる人を見ると、それだけで元気になれます。
コンサート自体は、とりあえず衣装・装置(吊り物?)に圧倒された(^^;というのが第一の感想でしょうか?(笑)衣装はどれもこれも、これでもか~!と言いたくなるくらいゴテゴテしてて、でもそのどれもがガイチさんらしい。それはそれで楽しめましたが、やはりシンプルな方が好きかな・・とも思います。印象的だったのはガイチーナの女役。レースから覗く肩のラインが色っぽく、パンタロンのラインが女性っぽく、でも完全な女役という感じでもなく、不思議な魅力でお気に入りでした。ガイチさんってすっごく細いのに、あの溢れるパワーのせいか全然貧弱に見えないところも好きです。
今回の目的であった歌に関しては、まずびっくりしたのがジャズ。特に「It’s all right with me」。かなりポピュラーな曲で、宝塚でも色々な人が歌ってますが、こんな感動したのは初めて。英語の発音がいいのと、曲を崩さない程度にアレンジした歌い方が大きなポイントですが、本当に惹き込まれました。私の中の勝手な認識ですが、ジャズ=難しいというイメージがあります。エンカレでゆみこちゃん(彩吹)が、ナイト&デイを歌ったときにも多分同じことを書いたと思いますが、ジャズを歌いこなせる人というのは、本当に歌がうまいんだろうなと思ってしまいます。
「から騒ぎ」の印象から、ロックが似合うんだろうなと思っていたのに、実はジャズが似合うと分かったのも何となく大きな発見でした。
もう1つ大好きだったのは「I am What I am」。歌詞がガイチさんの生き方にマッチしていたように思えたせいも大きいと思いますが、今まで何度か聞いたことのある曲だったのに、改めてこんな歌だったのか~とちょっと目から鱗(^^;。この歌の時の表情がまた生き生きしていて、今回一番好きだったのはこの場面でしょうか。
宝塚メドレーでは、BMBの歌がなかったことが少し残念でした。個人的に大好きな歌だったので歌って欲しかったです(1000daysアデューで少し聞きましたが・・・)。そして、もう1つ思ったのはシナーマンは面白い歌だなと・・・。一番印象に残ってるのは、今や伝説(?)となってる新公きりやん(霧矢)なんですが、でも、マミさんもトドちゃんもそれぞれ独特の歌い方をしていて、歌う人のアレンジによって、どうとでも変化する曲というイメージがあるんですが、ガイチさんが歌うとまた「ガイチさん色」の歌になっていました。この曲は、歌の上手い人でそれぞれの個性を出して歌っていったらすごく面白いだろうな、なんて思いながら見てしまいました。
ちょっと懲りすぎ・詰め込みすぎな部分もあった気がするコンサートでしたが、やりたいことがあり、それを表現する場が与えられ、それを楽しむお客様がいるという構図は、本当に幸せなことだと思いました。これからも先が見えない新専科ではありますが、ガイチさん頑張れ!!と心から応援したい気分になった公演でした。
[59] ルナ田 2002-05-05 (Sun)帝国劇場「チャーリーガール」を見てきました。
前日の風共,ガイズにつぐ3公演観劇の最後でした。
たぶん、ここに来る皆様でこの公演を見る人はいないかな?と思ったので書くことにしました。
まず、全体的にとても楽しいミュージカルでした。もう一度見てもいいかなと思うほどでした。実は見るまではついでにチケット取ったけど・・どうしようかなと思ってました。
でも、でも,実に面白いです。一番いいところは、登場人物の内の主要な6人にはきちんと見せ場があるのです。歌もダンスも。それが実に決まっていていいのです。主役一人ではなく、みんなで作り上げている感じが強かったです。外国のミュージカルはその点よくできていますね。
さあ、肝心のたもさん、チャーリーという名前の男の子みたいな少女です。眼鏡をかけて、つなぎでオートバイを乗りまわす活発な女の子です。外見はばっちり!よく似合います。でも、声がちょっと・・高すぎます。違和感あり。
鈴木さん扮するアメリカのプレーボーイジャックに一目ぼれをしてしまい、初めてのドレスでパーティに臨みます。白いドレスが似合ってとても綺麗です。でも、パーティの途中で東屋で二人きりになってキスをされたのに、鐘が鳴らない?お別れを言いに来た、ジョーにキスをしたら、なんと鐘が鳴った!!それまで片思いで苦しんでいたジョーが1度にハッピー!!この鐘の件、どこかで見たなあと思ったら、「ハウツーサクシード」でした・・・。でもねえ、そんなに簡単にジャックからジョーに移れるの?って感じでチャーリーの心の悩みとかは全然感じられません。う~ん、軽い役なのでしかたがないかな。白いドレスを脱ぎ捨てて,スリップドレスでがんがんに踊ったり、最後は赤いドレス,黒のドレスでたくさん踊ります。かっこよかったです。ジョーの錦織さんをぶんぶん振りまわしているようなかっこいいダンスでした。ただ、歩き方(たまに)や顔の向け方、あごの向け方が男役なのです。たもさんの決めるときの顔の向け方って独特のくせがあるように思ってるのですが違うかな?
歌は・・ハスキーボイスで高音は辛そうです。ミュージカルでやって行くのはちと辛いかも?でも、芝居なら十分だと思います。なんていっても綺麗だし,押し出しがあるし,真ん中でもやっていけます。超ミニのスリップドレスのダンスには驚いて恥ずかしくなりました。でもたもさんは全然平気そう・・当たり前か・・。マミさんでこのミュージカルは絶対に見たくないな(ありえないけど)と思ったのでした。
他の出演者はもう,文句なし。初めて見た森公美子さんの声、すごいです。迫力あるしあの体でがんがん動くし・・なんか可愛い人ですね。初風さんも似合いの役で上品で大きな伯爵夫人でした。錦織さんは動く動く・・歌もダンスも台詞も一番多いんじゃないかな。実質の主役ですね。チャーリーを思う心がよく伝わるし、気持ちのこもった歌声がいいです。背がたもさんとそう変わらないけど、十分なジョーでした。そして、私の一番のヒット!鈴木綜馬さん、エリザベートのフランツの品のいい皇太子のイメージとは全然違うのです。軽い軽い役で動きもとても軽い、かっこつけていつも女の子を口説いていそうな役です。たくさん笑わせていただきました。
元星組のちあきしんさんがアンサンブルで出ていました。少し太め?だけど、ダンスもばっちりでした。
なんか取り止めがなくなってきました。ごめんなさい。でも、期待以上に楽しめて,実力あるメンバーのいる公演はすごいなあと感激しました。文句なしに楽しめる公演なので大阪に来るときは是非見てください。(って宣伝してどうする)
宝塚だとどうしても贔屓目に見てしまうのですが、外部の公演なので気楽に見たのもよかったのかもしれません。別にたもさんファンでもないし・・じゃあなぜ見たのかって?マミさんの同期だからです。とどさんの風共も同じ。でも、両方共にすばらしくて充実した観劇でした。満足満足。
[58] 都 2002-05-02 (Thu)花組・専科合同公演「風と共に去りぬ」を観てきました。
本当は雪組バージョンが観たかったのですが、日程が合わずに断念。私は宝塚版「風と共に去りぬ」を観るのはまったく初めてだったので、楽しみにして出かけました。
でも問題のある見方だったかなぁと、終演後思いました。いく通りもの配役やストーリィで上演させたことのある作品ですから、いろいろな評判は聞いていましたし、過去のTCAのビデオなどでパロディのシーンなども見たことがありますので、「ほほー、これがそのシーンか」などという、評判・記憶の再確認をしてしまって、素直に見られなかったのです。もう一度観られたら素直に見たのですが・・・。あまりよくない見方をしてしまいました。
観終わった後の感想は、「風共」って面白い話だったのね!でした。笑えるという意味もあるし、楽しめたという意味もあります。3時間半の長いお芝居でしたが、飽きることなく、最後まで見ていました。場面場面の長さも適当だし、出てくるスターもそれぞれに存在感があり、押し出しも充分。物足りなかったのは、セットぐらい(ほとんどカキワリ・・・お金かかってませんね)でした。
バトラーのイシちゃん(轟悠)はさすがでした。登場したとたん「男にしか見えない!」と思ってしまいました。やはりやや小柄で、顔が痩せてしまったので、ちょっと老けて見えてしまったのですが、お芝居が進むにつれて、その存在感は他を圧倒していました。演技の確かさが際立ちますね。イシちゃん独特の台詞回しを聴いて、ああ、イシちゃんだ!とほっとしてしまいました。
お芝居で心に残ったのは、幕前芝居になりますが、スカーレットが思わず、アシュレのところに行ってしまうシーン。登場する時間でいえば、スカーレットの方が長いのですが、このシーンで、「ああ、バトラーが主役なんだ」と思いました。
あと、黒エンビ姿の美しかったこと!あの着こなしは若くては無理。そして身長が足りなくても、美しく見せられるのだということがよくわかりました。エンビって技術、です。
スカーレット1のあさこちゃん(瀬奈じゅん)。でかかった・・・がなる度に男役に戻ってしまい、何度も笑わせていただきました。悪くないですよ、もちろん。でも私がいけないと思うのですが、男役がやる娘役という色眼鏡で見てしまったのでしょう、どーしても、いつものあさこちゃんに見えて困りました。
メリハリのついた演技には好感が持てたし、セリフもかなり多かったと思うのですが、ちゃんとストーリーに乗せていましたね。とにかく勢いのあるスカーレットで・・・その分「あんた、何も考えてないでしょ」というスカーレットでした(笑)。バトラーに去られてもしょーがないなーという苦笑いがもれてしまいました。可愛い人なんですね、あさこスカーレットは。
スカーレット2のあすかちゃん(遠野あすか)。なぜ宝塚版にはスカーレットが2人も出てくるのだろう、と思っていましたが、こういうことなんですね~。納得。あさこちゃんとの対比になってしまうのですが、可愛らしい本音が歩いているという感じでした。
アシュレの(わたるくん(湖月わたる)は柄に合わない難役だったと思いますが、健闘していたかな?メイクがね~。いつもそう思うのですが、もうあの学年になると、メイクも手なじみのいいパターンから変えるのは難しいのかなぁ。わたるくんは素顔メイクの方が男らしくて格好いいと思うんですよね。
感情の動きが伝わりにくかったように思います。もちろん、メイクのせいだけではないですが。
私がひそかに、「風共」で一番見るのを楽しみにしていたのが檀ちゃん(檀れい)!事前にめくったパンフレットで、なんて美しいのだろう!と手が止まってしまいました。
期待通り、美しく、終始たおやかな中に強さを秘めた演技がよかったです。メラニーが寄り添っていることで、アシュレの男ぶりが一段上がったかのようにさえ見えました。
亡くなるシーンのはかなさ、説得する力の強さもよかった~。
フランク・ケネディのゆみこ(彩吹真央)ちゃん。よい人でした~。歌は上手い!あまりにもよい人で、イケイケドンドンのスカーレットに押し切られ・・・よりスカーレットが強い人間に見えました。
ベル・ワットリングの真丘奈央。かなり気に入りました。娼婦なんですが、どこか凛とした強さがあった。娘役メイク、カツラ、ドレスさばきもよかったです。
本専科のお姉さま方も、ベルバラを思わせる大げさな演技が、アクセントになっていて笑えました。
それと、蘭とむ(蘭寿とむ)くん!可愛い~可愛い~可愛い~。今回、出ている人数が少なかったので、群舞になると衣装を変えて出てきてくれて、楽しかった~!・・・もっと役、ください・・・。
また来年も別の組で役代わりで見てみたいなぁ・・・なんて思う企画で、すっかり策略にはまってしまいました。
[57] すっぴん 2002-04-26 (Fri)日生劇場「風と共に去りぬ」雪組公演と花組公演を見てきました。
初演以来何度も見た「風と共に去りぬ」ですが、いつの頃からか、私にとってはイロモノとしか思えない演目になってしまって、今回の公演も、期待する気持ちなんてこれっぽっちもなかったです。
しかし、これが予想を裏切る出来で、やればできるじゃない理事長・・・でした。
公演時間はフィナーレなしの3時間半。
無理なく、きちんと書き込まれた脚本なので、ストレスを感じる事なく観劇ができました。
ツッコミどころが少なくて、ちと寂しかったりして(^^;)
雪組の一路スカーレットの時の脚本がベースになっていて、それに新しい場面を加えてという感じでしょうか。
レットバトラーの轟悠。
余裕を感じさせる演技でした。
もうちょっと身長があれば、スカーレットと並んだ時のバランスがいいのですが、あの独特の台詞まわしと男前な声が、この役に合っていて、トドちゃん(轟悠)がいてのこの企画なのでしょう。
男らしいけれど、男臭さのないストイックなバトラーなので、心の中の孤独感がひしひしと伝わってきます。
特ににメラニーが死んだ後、スカーレットがバトラーに目もくれず、アシュレのもとに行ってしまった時の芝居は切ない。
アシュレの湖月わたる。
一筋縄ではいかない2枚目の役。
薪割りが一番似合う(?)わたる君(湖月わたる)にアシュレという役をふらなくても・・・と思いつつ見ましたが、頑張ってました。
弱々しいとか頼りないという部分を意識する余り、存在感まで希薄になってしまったのは残念。
樫の木屋敷でのアシュレにもっと自信に満ちた雰囲気があれば、更に印象的になったように思います。
しかし、メラニーとは”パステルカラー”のカップルで、本当に良く似合っていました。
メラニーの檀れい。
個人的に今回の大ヒット!
美しくて、華やかなメラニーなのに、癒し系。
以前の自信のなさや、オドオドした様子が消えて、変身しちゃいました。
歌に関してはちょっとツライけれど、あとは大丈夫。
この公演の主役は轟さん演じるレットバトラーという事になっていますが、本当の主役はスカーレット。
そのせいか、朝海ひかるから瀬奈じゅんにスカーレット役者が変わると、お芝居全体の雰囲気が随分と違ったものになっていました。
どちらが良かったかというというのは別にして、どちらがスカーレットらしかったか?と言われるとコムちゃんかなあ~。
雪組メンバーの方がトドちゃんとの相性が良さそうでしたしね。
花組は、どちらかというと、ナチュラル系の芝居をする組なので、植田歌舞伎が、普通の芝居っぽくなっていたように感じました。
(雪組メンバーについて)
スカーレットの朝海ひかる。
黙って立っていると、可愛い娘役なのですが、キンキンした声で、血管切れそうな演技、おまけにテンションが上がると眉間にしわ寄せてしまうスカーレットでしたが、憎めない可愛らしさがあって、特に2部は魅力的でした。
スカーレットⅡの白羽ゆりが、バンバンバ~ンと押してくるタイプで、見ていて気持ち良かったです。
本音担当だからここまでやって正解。
フランクケネディの立樹遙。
登場すると、舞台がぱあ~っと明るくなります。
ピンクの衣装もあのキャラクターもツボです。
ベルワットリングの未来優希。
色気はないけれど、迫力ある演技と歌に脱帽!
ルネの壮一帆。
ひたすら爽やかな南部の青年。
存在感がそれ程あるとは思えないのですが、シルエットに特徴があるせいか、どこにいても良くわかる。
プリシーの夢園麻衣、なんでこんなに上手なの。
雪組は下級生まで芝居ができるのね~と改めて感心しました。
(花組メンバーについて)
スカーレットの瀬奈じゅん。
おっかなびっくりで、見たのですが、無理なく女役になっていて驚きました。
台詞の声も聞き易いし、表情も自然。
友人が安藤和さんに似てると言っていましたが、確かにそう。
こちらのスカーレットは1部のほうが良かったですね。
特に1部の最後タラに戻ってきた場面は、なかなか感動的でした。
ただ問題は、余りに自然で落ち着いた大人のスカーレットになってしまったので、コケテッシュな魅力に欠けてしまった事。
スカーレットⅡの遠野あすかは、メイクに難あり。
今ひとつスカーレットⅠとうまく噛み合っていなかったのが残念。
フランクケネディーの彩吹真央。
歌はいいけど、律儀な人になってしまって、ちょっと地味。
しいちゃん(立樹遙)の衣装はピンクだったのに、ゆみこちゃん(彩吹真央)の衣装はブルー。
キャラクターの違いでこうなったのか?
ベルワットリングの真丘奈央。
いかがわしさの中に清潔感を感じさせる、ベル。
この人の歌も聞き応えがありました。
ルネの蘭寿とむ。
存在感がありますが、青年役に見えない時も・・・。
雪組と花組、本当はそれぞれの公演を楽しんで観劇すればいいのですが、較べてくれと言わんばかりの、この配役。
ついつい、較べてしまいました~。
しかし、どちらの組バージョンも見応えがあり、満足でした。
[56] YUKIMARU 2002-04-25 (Thu)花組DC公演「ダイアモンド・アイズ」4月20日16:00公演を、観ました。
初めに、たまおさん(楓沙樹)とミミさん(貴月あゆむ)が登場して、
この公演が、本来はチャーリーさんのリサイタルであった事、
チャーリーさんが、休養を迫られて、
残ったメンバーで公演を務める事、
チャーリーさんの励みになりますように,一生懸命頑張ります。
というような説明がありました。
ステージの中央には、人の高さ以上の大きな台があって、中央に階段がありました。
幕開きは、黒燕尾のひとりの男役さんが階段の上に立っていて、
照明は足元に。
チャーリーさんがいないことが分かっているのに、
そこにいるのは、チャーリーさんのような、
そんな錯覚をしました。
しばらくしてライトが当たると、たまおさん(楓沙樹)でした。
ソロの歌の後に、黒燕尾の男役さんが踊り、たまおさんを入れて、6人。
ボブ・フォッシー張りのダンス.
娘役さんも黒燕尾にズボンで、加わって、全員で。
なつめさん(大浦みずき)の率いたニューヨーク・ジョイスシアター公演の、
リンダ・へバーマンさんの振り付けを思い出しました。(「ザ・フラッシュ」にもありましたね)
リズムに乗って、スピーデイに。
下を向いて腕を上げて、上を向いて腕を下げて、
体の動きが、一歩ずつ違う振りになっている。
舞台の上では、交差するように組になって踊っている人たちが、登場しては去り。
振付は御織ゆみ乃。
気が付いたらもう涙が止まらなくて。
チャーリーさんは、なつめさんの花組時代の、継承者だったのだ、という
先の花組「琥珀色の雨にぬれて・Cocktail」の公演を観て感じたそのままの感想がふつふつと浮かんできて。
たまおさんが、チャーリーさんの初舞台からの公演を振り返って、少し説明。
全員、ピンクの衣装で、初舞台の「宝塚おどり賛歌」から、初バウの「チャンピオン」までをメドレーで。
歌のソロは、色んな人が数小節ずつ。ダンスの場面は数人で。
次から次へと、入れ替わり立ち代り、流れるように本当にたくさんの歌を聞き、ダンスシーンを見ました。客席降りもあって。
懐かしい花組の公演が次から次から再現されて、
下級生だったチャーリーさんが、あのたくさんの先輩たちと一緒に、ダンスを踊っていたのだと。
もう、ペーさんやなつめさんがいた時代は10数年も前のことなのに、
あの時と、振り付けは違っているけど、
すごい存在感があって。
もうこうなると、涙が止まることを知らない。
あー、こんなに泣いたらいけないなあ、
やっている人たちは、もっと辛いだろうから、と思いつつ、
前のほうのセンターの席で、こんなに泣くのは、ほんとに踊っている方たちにどんな風に見えるんだろう?
舞台の真中に、ダンスの練習用のバーがあって、
あ、「ジャンクション24」で、こんな設定があったっけ。
ヤン・リカ・チャーリー・みはるのメンバーで、
チャーリーが自信を無くして、ヤンさんに励まされて立ち直るダンスストーリーで「
Break a Leg」てヤンさんが去っていくの。
あの時、チャーリーがダンスで大きな役がついたのだっけ。あの場面をもしここで再現されたら、きっともう、辛くてたまらないだろうなあ、なんて思って。
でも、ちがっていて、ほっとして。
白い妖精、まーちゃん(舞風りら)が、一人でバーを持って、ダンスの練習をしている。
クラッシックバレエ。トウシューズに、白いレオタード。とても、きれい。
(「アラベスク」という少女漫画を思い出してしまいました。)
それを見ている少年がいて。バリシニコフ、(なんという名前かしら!)さお太さん(高翔みずき)です。
妖精のまねをする少年。水色のセーターの白いズボン。
何かへたくそ、なのに、一生懸命。
妖精は、優しくお手本をしてあげて。
少年は、ゴツンとバーで頭を打ったりもするのですが、
やがて、二人のデユエットダンスになります。
さお太さん、コミカルなダンス、華麗なダンスともに、素敵でした。
そして、絵莉千晶の歌。声量があって、ドラマチック。
そして、たまおさんのアステア、さお太さんのジーンケリーを中心に、まーちゃん、としこさん(鈴懸三由岐)中心のダンス。
たまおさんの、数回転ピルエットも凄かったけど、さお太さんと二人で踊る場面、しゃがんだ姿勢で、気障って少しずつポーズを変えていくところが、凄くかっこよくて。
おおーって、目を瞠って、見とれてしまいました。
こんなかっこいい場面、泣いている場合ではない。
なんだかとても嬉しくなって、にこっと笑って見入っていると、
前にいたさお太さんが優しくうなづいてくれるように見えたのでした。
そう、楽しまなくっちゃ!この場面は、飯田聡子の振付。バリバリの男役の振りでした。
赤い衣装のとしこさん。カルメンだった。体が柔らかい、しなやかで、色気があって。
階段の上で、ミミさんが歌を。グラナダとか。赤いマタドールの衣装、かっこいいです。
階段の下で、男役の赤いマタドールが揃って踊るのも、かっこいい!
ここは、平沢智の振り。
歌花由美の歌の後、男役がスリットの入ったロングドレスで登場。
うーん、大柄な人が多いので、迫力がありましたけど、藤井先生の趣味かしらん、
私は男役の黒燕尾だけで充分満足なので、こういうサービスは、なんかどうかなあ。
こういう場面は、草野先生みたいに、コメデイで行くほうが好きかなあ。ここは飯田聡子。
そして、ジャズの場面。客席からたまおさん登場。「ようこそ、『メープル。バー』へお越しくださいました。私がミスター・サキでございます。そこのダブルみどりさん……(大鳥れいと貴柳みどりがお客様でした)」
その次の場面での、舞城のどかのダンスが、颯爽としていて。
キレがあって、リズムに乗って、弾んでる。
たまおさん初め、娘役とも男役とも絡んで、芯を取ってる。
としこさんやまーちゃんのダンスが、楚々として、男役さんにエスコートされるダンスというなら、
舞城のダンスは、しなやかで、男役さえもリードしていくようなダンス。
その溌剌としたダンスが、ボブのショートカットのヘアにとても似合っていて。
風花舞に近いタイプかな?ここは平沢智。スピーデイで、力強い振りですね。
そして、なんと舞台から誰もいなくなってしまいました。ここで、生演奏してくださっていた宝塚オーケストラの、コンサートマスターの女性かな?ヴァイオリンのソロ演奏を、じっくり聞かせていただきました。
なんだか聞いていて、余裕が出てくるというか、豊かな音色だったです。
指揮者は御崎恵。黒燕尾にソバージュヘアで、すらっとしていて。
男性指揮者よりダンデイだったりして。
また宝塚メドレー。ミキさんの時代から、タモさんの時代、「琥珀」まで。ここも、たくさん選曲されていました。
「アジアン・サンライズ」の場面は、サヨナラショーでチャーリーさんが踊っていたのを思い出して、またこらえきれずに泣いてしまった。
たまおさんの「琥珀色の雨にぬれて」のソロを聞きながら、チャーリーの歌を思い出している、無礼な私。
「Cocktail」は、みんなの手拍子、楽しい気分になる曲だけど、
私の一番のお気に入りは
「嫌な奴などシェイクシェイクシェイク
辛い事などシェイクシェイクシェイク
みんなまとめてシェイクシェイクシェイク」
というところ。
チャーリーさん、がんばってー!ってね。
アンコールは、アカペラで「上を向いて歩こう」。
でもでも、やはり2回目以降は、「Cocktail」だった。
チャーリーさんがいたら、この場面で、踊っていたろうな、とか、
いろいろ思ったけど、
座長のミミさんも、たまおさんも、さお太さんも、フル回転で歌い踊りまくり、
まーちゃん、としこさん、舞城のどか、も活躍していて、
下級生の男役も、歌担当の娘役も、みんな凄く健闘していて、
やってる方にはとてもハードな、
客席からは、見ごたえのある公演だったと思います。
ダンスだけの公演は、
ハードな分、宝塚以外でもなかなか公演数が少なく、
DCでのこの公演が観れたのは、
チャーリーさんがいたからこそだろうな、と思います。
周りが、長く観てきた方が多かっただけに、
私の隣で見ていた高校の制服を着ていた娘は、
客席降りの時に、ミミさんに決めポーズをしてもらって、
ご機嫌でした。
ダンス主体の、こんな水準の高い公演を、
娘と共に見れたことは、大切に胸にしまっておこうと思います。
特にチャーリーファンとは思っていなかったのに、
あまりに涙があふれてくるのが辛くて、
もう一回見る勇気がありませんでしたが、
素晴らしいダンスを、ありがとう。
[55] 都 2002-04-24 (Wed)花組ドラマシティ公演「ダイヤモンド・アイズ」千秋楽を観てきました。
ダンス中心の公演というのは初めてで、楽しみにしていたのですがご承知のとおり、チャーリー(匠ひびき)が休演となり、残った12人のメンバーで開催されました。それでもキャンセル(返金)する気はまったく起きず、ドラマシティに足を運びました。
見終わったあとの感想は、心情的な部分を抜きにすると「やはり7000円は高かったかな?」と言わざるを得ませんでした。なんというか、「エンカレッジコンサート(3000円)」のダンス版を観たような気になりました。やはり芯になるスターの存在がない、舞台全体がバラけている印象が強かったです。
構成はチャーリーのために、チャーリーの魅力を引き出すために作られたものだということが、初心者の私にもわかるものになってました。これが本当のチャーリーのサヨナラショー。ぐんちゃん(月影瞳)の「Over The Moon」と同類の演目でした。
観ながら何度も「この場面のこの場所にチャーリーがいるはずだったのだ」と感じました。一番それを感じたのは出演者紹介のところ。左右の端からひとりずつ名前を呼ばれ、一礼する。中央の男役二人(楓・貴月)の間に立ち、最後にチャーリーが一礼したとき、どれだけ大きな拍手が沸いただろうと想像してしまいました。
この作品を休演せざるをえなかったチャーリー本人はどれだけ無念だったことでしょう。これだけの内容のリサイタルです。構成を聞いて喜び、ワクワクしながらお稽古に入っただろうと思います。しながらでもその無念を乗り越えて、東宝の舞台に立つことを選んだ(はず)ことは納得できます。なんとか体を直し、場合によっては「琥珀/Cocktail」の構成を変えても、東宝の舞台を初日から千秋楽までつとめて欲しいと思います。
さて、それでも私はこの公演、観てよかったなと思っています。
ラッキーなことに最前列での観劇となったのですが、さすが花組のダンサーを取り揃えただけあって、その体の美しさにほれぼれと見ほれてしまいました。
娘役さんたちも決して細いとはいえない体の方もいらっしゃいましたが、それが美しい筋肉であるということがわかったのは、一番前で見られたからでしょう。特に舞風りらちゃん。妖精の役のところ、バーを握り、さまざまなバレエのポーズを取ってくれるのですが、きれいでした。しなやかな体が流れるように動くのです。
他のダンサー方もそれぞれに美しかった。1時間半、ほとんど休みなしに踊り、歌うのですが、あれだけの膨大な量の振り付けをほとんど間違えてないと思います。
正式なプログラムはもちろん、ビデオすらでない、残念な公演になってしまったけど、出て踊れることが本当に嬉しい、楽しいという気持ちが伝わってきて、ちょっと救われた気がしました。
パンフレットの写真も皆がそれぞれ見事なポーズを決めていて、その一瞬をとらえたもの。宝塚でこういうのは初めて見ました。チャーリーはどんな写真で写っていたのでしょうね。
どの場面も楽しくて、見ていて飽きませんでした。印象に残ったのは、男役さんたちの女装と、ジゴロの場面のちょっとしたお芝居(舞城のどかちゃんが表情豊かに頑張ってました)、男役&娘役のコンビで次々に披露されるリフトのシーン・・・など。終盤で、衣装替えのためか(笑)バイオリニストが舞台中央でソロを披露する場面もあり、得した気分です。
そうそう、今回は音楽も生バンド。音がやさしく柔らかい気がしました。
私はケロちゃん(汐美真帆)のDSは見ていないので、どれだけカブリがあったかはわかりませんが、十数回観た「ESP!」の衣装が出てきたのはすぐわかりました(笑)。赤のスパニッシュと娘役さんのスリットの入った短いワンピースですね。
アンコール含め、客席からの拍手が見事にそろっていて、この公演を暖かく見ている人たちが大勢いるのだな、と感動しました。
ダンス版「エンカレッジコンサート」は、もし可能であれば私もぜひ観てみたい、と思います。歌と違って、振り付けを新たに作るのが大変なのであれば、まったく同じ構成・振り付けで5組やってくださって構わないから。エンカレを観たときにも思ったのですが、これだけの才能・努力の結果をどこにも披露できないなんて、本当にもったいないと思うのです。
[54] Coo&Bee 2002-04-21 (Sun)JIMMYさんの「風共」評を読んで思い出しました。私も雪組版観たことを。3週連続観劇(しかも全部宝塚)という異例さに印象が薄くなりかねないので、思い出せるうちに感想をまとめてみたいと思います。
JIMMYさん流にいう崩れた「風共」ならビデオで見ていたので、あの路線だったら...という不安は多少あったのですが、大丈夫でした。宝塚は50年ぶり(しかも1回のみ)という母が居眠りしなかったほどでしたから。
劇場に入ると携帯電話の電波をシャットアウトしているとのアナウンスが流れていました。こんな劇場は初めてです。お隣の東宝よりも古いのに感心。
幕が開くと私にもよくわかる雪組メンバーのお顔がズラリ。殉情のときは雪組度が低かったので、“そうかぁ、皆こっちだったのね”と納得するやら嬉しいやら。何だかこれだけで来た甲斐があったと、いっては過言ですね、はい。
ストーリー自体はしたたかな男と、不甲斐ない男共と、それぞれ違う強さを持った女性たちのドラマ、といった印象。
各出演者に関しては皆様の報告通りで、自分の目でしっかり確認してきました。母はメラニーを気に入ったとか。確かに上出来でしたもの。そして云いました。ベルは美輪明宏にそっくりだと。
皆様の報告のお陰で見所を把握していたためか、尚更、ベルばらよりもいいという評判は本当だ、と観劇直後に思いました(ベルばらファンの方ゴメンナサイ)。と、同時にこれはやっぱり両スカーレットが主役かも、とも。
(今、スカーレットⅠ、Ⅱが並んだ場面を思い出して、もしかしたらこの2人が次期コンビだったりして、なんて想像しています。)
雪組がこれだけ仕上げたら、花組はつらいかな、などと余計な心配をしていたのですが、そんなことはなかったようですね。ほんと、要らぬお世話だったようです。
そもそも、マリーアントワネットにしろ、カルメンにしろ、スカーレットにしろ、自分を正当化して周囲に迷惑をかける人の話は観ていて腹立たしくなって苦手なのですが、だからこそ題材になるんだと思い直しました。
でもでも、やっぱり私にとって超最高にヒットな「風共」は...星組版パロディーという事実には、惜しいながら変わりはありませんでした。
[53] JIMMY 2002-04-21 (Sun)花組ドラマシティ公演「ダイアモンド・アイズ」、観てきました。
匠ひびきリサイタルだったこの公演。もちろんもともとはチャーリー(匠)を観る為にチケットを購入していたのですが、急遽休演という事態に。
まぁ、他の出演者も好きだし、一回くらいは観ておこう、位の気持ちで客席に座ったのですが、本当に良いショーを作ってもらっていたんですね。チャーリーがいたらどんなに良かっただろうと・・、言っても仕方ないけれど、残念で仕方ありませんでした。
特にチャーリーは意識せず、幕開けから割と冷静に観ていたのですが、チャーリー出演作品のメドレーのコーナーがあり、初舞台の「宝塚をどり讃歌」から始まっていて、好きな作品で何度も観ましたし、そういえばおかっぱ頭の初舞台生が、首をふりふり銀橋を渡っていたな~、とか、思い出してしまって、そこからは何度も泣いてしまいました。そんなつもりはなかったのですが。
月影瞳の「Over The Moon」のメドレーで号泣する位だから、そりゃ、チャーリーのメドレーだったら泣くよな、と思います。懐かしいものに弱いのかもしれません(^_^;)。
以降は花組の「あの日薔薇一輪」から、「ザ・ゲーム」とか、「メランコリック・ジゴロ」の主題歌では、新公主役したチャーリーの歌声が頭の中で流れてしまって。あの歌、下手だったよな~、とか(^_^;)。
「ブラックジャック」では歌ではなく、高翔みず希が踊っていたダンスの方がチャーリーだったんだろうな~、とか、姿も重なってしまって。前半の最後はやはり、「チャンピオン」で締めるんですね。
後半は「白い朝」くらいから、最後は「琥珀」「Cocktail」まで。たまらなかったです。
大きなダンスシーンは貴月あゆむ、楓沙樹、高翔みず希が交代で代役しているようでした。
どのシーンも良かったですが、バレエのシーンが・・特にチャーリーで観たかったですね~。
白いパンツに薄い青のセーター姿で。きれいだっただろうなぁ・・と。
出演メンバーはダンサー・歌手揃いで素晴らしかったと思います。チャーリーはいないけれど、チャーリーの為の内容のショーが観られて、良かったと思いました。
千秋楽でアンコール、総スタンディングだったのですが、特にチャーリーと良く組んでいただけに、舞風りらや鈴懸三由岐の顔を見ると、たまらなかったですね(^_^;)。
最後のアンコールでは「チャーリーバンザイ!」で締めてくれて、涙々ながらも、良い公演でした。
ただ、本来なら一時間+休憩+一時間のはずだった所を、一幕一時間半に短縮、しかもリサイタルをする本人の休演にもかかわらず、そのまま上演した事はどうかと思います。
払い戻しに応じただけでも良心的と見るべきでしょうか?
後、余談ですが、ジゴロの場面は、同じ藤井先生の演出という事で、汐美真帆のディナーショー「Platinum」より、3曲同じで、しかもジゴロの楓沙樹が言っている台詞が、ホストのアッシュとほぼ同じで(^_^;)、椅子からずり落ちそうになりましたよ。
更に、アンコールの「上を向いて歩こう」まで一緒なんですよ。びっくりしました。
ある意味、あれをチャーリーがやっていたら、個人的に感慨深かったかもしれません。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[52] JIMMY 2002-04-21 (Sun)日生劇場「風と共に去りぬ」観てきました。
いや~、良かった(笑)。新幹線に乗って、観に行った甲斐がありました。
演出は大きくは変わらず、伝統の作品のまま。もともと子供の頃観た「風共」は大好きでした。
彩吹真央が座談会で言っていたテープが昭和63年版なら(ファン時代なら、多分そうだと思う)、多分私も同じものを持っています(^_^;)。初めておこずかいで買ったテープで、私も何度も聞いたんですよ。
それが80周年以降の再演で、すっかり崩れてしまいました。今とは違い、私にも、おそらくほとんどのファンの中にも、バトラーは「究極の男役」だという理想があり、若い天海祐希が演じるというのに、ファンからの大変な非難が集まったものです(それなりに良かったという話は別にして)。
以来「風共」は、人を選ばず大安売り。理想は崩れ、観る気がしない作品になってしまっていました。
今回も、確かに順番に話す青年の一言台詞など、最近のファンが観ると色々感じる事もあると思うのですが、それよりもバランスの良い配役、役者のハマりっぷりが気持ち良く、私は伝統の歌舞伎感覚で楽しめました。
昨年の「ベルサイユのばら」の時にも何度も書きましたが、ちゃんと役者をハメてくれれば、「ベルばら」も「風共」も悪くないと思います。
スターに合った作品づくり。自分が常日頃訴え続けている事は間違ってない、と思いました。
バトラーの轟悠。かっこ良かった~(笑)。やっぱり、轟には男らしい役が似合います。「愛燃える」は許せないです(←しつこい)。
登場シーン、樫の木屋敷で青年に囲まれていると、いかにも小柄。しかし、しぐさの一つ一つ、台詞のクササにはホレボレ。
他の組のトップとはもはや並べられない貫録、「専科」の肩書きも納得の存在感が、スカーレットよりもちゃんと経験を積んだ大人の男、レット・バトラーに良く合っていました。
今回、特に印象に残るのが後半。メラニーへの告白から「愛のフェニックス」へと入る件。この場面のバトラーがこんなに切なく、人間らしく胸に迫ったのは初めてでした。
芸術祭を受賞した「凱旋門」の時、「演技派のイメージがない」と書きましたが、確かに上手くなっていると、この場面で初めて納得。
戦闘場面の揃い具合は馴染んだ雪組だからでしょうか。足音がバッチリ揃っていて感心。後述の若手メンバーのレベルの高さもあるかも。
カンパニーが非常に良い状態にまとまっているのを感じ、そんな所にも轟の頼もしさを感じます。
こんなに轟を観て心踊ったのは久しぶり。次の舞台が楽しみになりました。
スカーレットの朝海ひかる。登場シーンの白いドレス姿は、小柄な青年より背が高く、首細く、頭小さく、異星人のよう(すみません)。そして、声も低く、出にくそう。「これは意外と苦戦かも・・」と思いました。
しかし序盤から、朝海にしては、本来なら照れてやらないようなハシャぎっぷり(^_^;)。バザーでのコミカルな演技も思い切り良く、この辺りから一気に朝海スカーレットに引き込まれました。こんなに積極的に、役に体当たりして、責任を果たしている朝海は観た事がありません。
軽率さ、単純な可愛さ、そして強さ。それらをクリアに見せてくれて、裏がなく、とても分かりやすかったです。8年前に原作も読んで、分かっているつもりでしたが、改めてスカーレットがどういう人か、良く分かったような気がしました。濃い色のドレスが良く似合って美しく、見た目にハマっているのもありますが、良く演じていると思います。
「明日になれば」等の歌は弱いです。仕方ないですが、そういう点は求められないのが残念です。
アシュレの湖月わたる。スマートで優しそう。そりゃ、湖月アシュレが美しい軍服で現れたら、あの分かりやすい朝海スカーレットならコロっと惚れるだろう、と思わせてくれた点で、これもバランスの良い配役だと思いました。
インテリ度は薄め。読書が好きという感じもあまりしません(^_^;)。ただただ優しく、頼りなく、薄~い役作り。物足りない・・と思う人もいそうな気がしますが、スカーレットが作り上げた実体のない幻影という感じには、とても合っていると思います。
薪割りのラブシーンがこれほど楽しみだった事はありません。「月夜歌聲」コンビですし(^_^;)。
メラニーの檀れい。メラニーにしては美しすぎますが、それが嫌みにはならず、返ってマリア様のような神々しさが出て、素晴らしかったです。
KKクラン団の件で、北軍に対面した時の毅然とした強さは流石。美人は迫力ありますね(^_^;)。
スカーレットが絶対に適わないだろうものを持つ、素晴らしい夫人として存在していました。夫人達の信頼、ベル・ワトリングの崇拝も納得。
トップを経たからこその輝き、存在感は貴重。今までのメラニー役者より扱いも良く、衣装が美しいというのもメラニーの存在感を大きくしています。その点でスカーレットと対峙できているのが、作品的にも良かったと思いました。
ただ軍旗前のソロにはハラハラ。何であのシーンで檀にソロで歌わせるんでしょうね(^_^;)?
ベル・ワトリングの未来優希。色気がないのが、役柄的には残念。しかし、世間の分かった良い女でした。メラニーが良い事もあり、メラニーとのやりとりや、メラニーの為に祈る所が印象的。情のある台詞が上手く、心地よいです。
歌が新曲で、それも良かったけれど、「幸せはどこ」が好きだっただけに、未来で聞いてみたかったです。
スカーレット2の白羽ゆり。もともと押し出しのある人だと思っていましたが、かなりのメンバーに囲まれているにもかかわらず、何なの? という位、抑揚たっぷりの堂々とした台詞まわしに唖然。スカーレットの本音をズバズバ言うキャラクターにピッタリでした。
こういう迫力の出せる人好きです。いつかはスカーレット1も見てみたい人ですね。
ただ歌が弱いのが残念。台詞の声にも、もっとうるおいが欲しいです。若手ですし、これからの実力の向上を期待しています。
束になって(失礼)出演しているベテラン専科生達、楽しそうでしたね~。
特に、京三紗、邦なつき、一樹千尋は、そうそうたるメンバーながら、おばさま役位なら気楽そうで(^_^;)、観ていて楽しかったです。
マミーは8年前だと木花咲耶との違いを色々感じたような気もするのですが、今となっては星原美沙緒しか考えられないですね。
ミード博士には未沙のえる。酔っぱらった「演技」をして北軍の追求を逃れる所の演技が、いかにも未沙っぽいおとぼけ振りで、上手すぎます(^_^;)。笑わせて頂きました。
主演メンバーにも言えますが、各々の役に無理がなく、楽しめるのが一番。結構笑うシーンも多く、それらを気楽に笑わせてくれたのが嬉しい。上演時間が長いのですが、深くないので疲れませんでした。植田歌舞伎はこれくらいで楽しませてくれるのが良いと思います。
フランクの立樹遥。2幕、パーっと登場した時から天真爛漫、スカーレットにコロッと騙され、信じてあげる純粋さ。
あまりにもピッタリで、順番とは言え、この役が立樹に回ってきているという事自体に、心の中で拍手喝采しました(^_^;)。
「スカーレットを信じている」と歌うのも、心から思ってそうで、優しそうな素敵なフランクでしたね。
ルネが失明するエピソードはなし。まぁ、良いんじゃないかと思います。だから壮一帆は南部の青年の中心といった所。キレイで良かったです。
以下の雪組若手も、一回きりの観劇だし、そこまで認識できるか? と思っていましたが、根本的に人数が少ないので良く見えました。一言台詞の青年も、隅々まで注目株で、嬉しくなってしまいます(^_^;)。娘役共々、美しい人が多くて見るのに忙しかったです。
中ではプリシーの夢園麻衣。初めて注目したような気がしますが、上手くてびっくりしました。又、ファニーの晴華みどりも、知らなかった若手ですが、なかなか可愛かったです。
http://www2.yi-web.com/~JIMMY/takarazuka/index.html
[51] ベール 2002-04-19 (Fri)花組DC公演「ダイアモンド・アイズ」に行って来ました。
一言、本当に良かったです~♪
昨日ぶんちゃんの退団発表があり、気持ち的に楽しめるか不安だったのですが、大丈夫でした(^^;。要するに、宝塚が好きなんですね。昨日は退団発表で大泣きし、今日は公演見てまた泣いてしまいました。舞台上で、出演者がチャーリーについて話すと、やはりそこにいない淋しさを覚えてしまい泣いてしまいます。また、チャーリーがいないことを一番悲しんでるのはきっと共演メンバーなんだろうなという思いがひしひしと伝わってきて、そういう出演者を見てると、またまた泣けてしまいました。
公演としては、本当に素晴らしかった。振付家を見たときから、きっと素晴らしい公演になるだろうなと思ってましたが、それは全く予想通り。藤井先生らしかったか言えば、どうだろう?という気もする演出でしたが、少ない人数で、しかも芯となる人が抜けてしまった公演で、これだけ飽きもせず楽しませてくれたスッタフと出演者に感謝です。
プログラムは、A4の裏表3つ折で、配役2ページ・写真2ページ・表紙・座席表という構成。写真は全員同じ大きさで、黒を基調とした服で各々ダンスを踊ってる瞬間またはポーズを取っている写真です。これが皆すごく綺麗で、ちょっと得した気分。きっと販売されるプログラムに使う写真だったんでしょうね。見られて良かったです。
今回チャーリーメドレーと題して、チャーリーの初舞台からの曲をメドレーで歌い継いでいったのですが、「ロマノフの宝石/ジタン・デ・ジタン」以後は大体分かりました。そうして、中でも「やっぱり好きだ~♪」と思ってしまうのが「ジャンクション24」。すごくノリの良い曲で、密かに客席で口ずさんでしまいました(^^;。面白かったのが、当然と言えば当然なんですが、「Over The Moon」と重なってる曲が多いこと。思わずぐんちゃんの歌声が浮かんできました。また、BJの歌を聞いてると、あの影をしていた頃を思い出します。あの役大好きでした。
では、出演者の感想。
私的に今回の一番のヒット!舞城のどか。以前から好きなダンサーだったのですが、う~ん格好良い!!今回のカクテルでも目立ってますが、この学年でこの色気はスゴイです~♪たまおちゃん(楓)と組んで踊る場面があったんですが、出てきた瞬間男役?と思ったほどに顔が格好良くて(注:ドレスです)短髪の鬘がよく似合い、踊るとまたクールでアダルト。背が高ければ絶対男役になって欲しい人です。
大好きなさお太くん(高翔)。芯で踊る場面・歌う場面等あって嬉しかったんですが、一番良かったのは、まーちゃん(舞風)とのバレエのシーン。白のパンツにセーターというラフな格好で、クラッシクバレエを踊るんですが、ダンスは勿論のこと雰囲気がふわ~と暖かくて、心和むという感じでした。この人のダンスの基礎もクラッシクバレエなのかなと思いました。
↑の「も」は、まーちゃんにかかります。上記のシーンの始まりは、バレエのバーレッスン。これがまたシンプルだけど綺麗んですよね~彼女のクラッシクバレエって基本に忠実っぽくて好きです。そして、始終ニコニコと、時にはくしゃ(^^;と笑っていて、その笑顔が可愛くて大好き♪歌声はか細いながらも綺麗な声で、特にソロで歌ったオペラ座の怪人は良かったです。
そして、今回一応主役っぽい扱いだったたまおちゃん。ずっと本公演では見てますが、まともに歌を聞いたのは「凍てついた明日」以来?上手くなりましたよね。特に、ラストのアカペラ「上を向いて歩こう」のソロは、男役とも女役とも違う微妙な声で、それでいてこの舞台にかける意気込みのような「思い」がまっすぐに伝わってきて感動しました。ダンスは、言うに及ばず。特にこのメンバーの中では、真ん中で踊ることに一番慣れてる人なので魅せてくれました。
やはり素晴らしいダンサーだなと思ったとしこちゃん(鈴懸)。特にスパニッシュの場面でのドレスのすそ捌きに感動!あの長い扱いにくそうなドレスを見事に着こなしていてスゴイ。迫力も満点。
こちらもやはり素晴らしい歌手だなと思った絵莉千晶。声量があって、気持ちよく聞かせてくれます。歌花由美は、ソプラノ専門かな。高いキーが綺麗に出る人です。2人ともエンカレで歌ったのと同じ曲を歌ってました。そして、七星きら。新公で少し歌を聞いてましたが、殆ど未知数の人。下級生とは思えない落ち着きがあり、安定した歌唱力を持ってる方ですね。これからが楽しみです。
最上級生の貴月あゆむ。ロミジュリのティボルトくらいしか覚えてないんですが、歌もダンスもまあまあでしょうか。ただ、目の感じがチャーリーに似ていて、時々えっと思うことがありました。
下級生3人、橘梨矢・桐生園加・貴怜良は、特に目立つ場面がなく残念。梨矢ちゃんは、雪組ファン的には頑張れ~と応援したい人(^^;。園加ちゃんは、今日は特別目立ってなくて残念。濃い場面でないと目立てない人なのかしら?(笑)。未知数の貴怜良は、顔が昔のさえちゃん(幼さ・可愛さが残る月組下級生時代)にそっくり。可愛い顔で必死に目線を飛ばそうとしてるのが何だかとっても可愛かったです。でも、母はレミちゃん(花央)に似てると言ってました。
そうそう、今回男役の女装(^^;があったのですが、皆なかなか迫力で怖かった~(笑)。スリットから延びてる足は色っぽいけど、でもやっぱり顔を見ると・・・でも、基本的にそういう場面って好きなんですけど。中では、貴月あゆむの肩の細さにびっくりでした。
今回は、チャーリーのための公演が急遽変更ということで、こういうリサイタルが行われたわけですが、エンカレッジのような歌だけの公演ではなく、また路線・非路線関係なく、純粋にダンサー・シンガー(でなくても構いませんが)というい実力派を集めたこのような形の公演がまた見たいなと思いました。DCクラスでするのは無理でしょうから、バウホールで構わないです。前回のぐんちゃんバウの時も思いましたが、こういう少人数の公演、是非実現して欲しいなと思います。
[50] ふぶき 2002-03-04 (Mon)雪組出身の男役で、宙組へ組み替え以降、急激に頭角を表しはじめた男役。星にきてそれはいよいよ花開こうとする時の初ディナーショーである。
演出は中村暁。と聞いただけで「盛り上がらないかも」と危惧してしまったのだが、確かに構成は平凡で色々なジャンルの歌を羅列しただけ。それに緑色のレーザー光線が会場に変化を与える程度。ギザギザのメタリックなセットにはライトがあたると光りすぎて夢輝の顔が見えなくなる弊害があった。
最初の挨拶の時はかなり緊張していて台詞通りといった感じの夢輝だったが、ホテルがディナーショー用にアレンジしたというカクテルを試飲したあたりから少しリラックス(カクテルベースが何であるかさらっといえたりするのはさすがに酒飲みだなあ)
最初はいきなりのロックとジャズのメドレー。夢輝とロック及びジャズは私からみるとどうにも相性がよく見えない。(ジャズなら香寿たつきの方がだんぜん上手)
せっかくの声のよさがひきたたないような気がするのだ。それでも真っ赤な衣装でガンガン歌い踊る姿は最初の突破口としてはいいほう。初めてのディナーショーなのに気負いを感じさせないのがよかった。
次のラテンメドレーではアンサンブルの4人(美希千種・高宮千夏・千琴ひめか・葉音りの)の「サザンクロスレビュー」で一気に弾けまくり、「CORASON」で夢輝が何でも歌えることを証明。ただ歌うというより、夢輝の声が生かされるようなアレンジがされていたのが嬉しい。
「STARDUST」で「星にちなんだ歌を一人一曲」といわれて、それぞれが1フレーズづつ歌ったのだが、ここでも美希が「好きなんだけど・・・(星のフラメンコ)とやって大笑い。最後は「COPACABANA」で一気に盛り上がって終わる。見ているこちらは息もつけないくらいだった。
途中でのゲームコーナー(お茶会みたいだが)の司会は美希千種。彼女の絶妙な間の取り方と面白いしゃべりで夢輝自身も随分緊張がとれてきていたし、ようやく彼女らしさを発揮できる感じだった。
ゲームは「クイズミリオネア」のパクリ。お客の中に中村音子(音羽椋)が来ていて舞台に引っ張り出された。同期のわりにはクールな受け答えで笑いを誘っていた。
それが終わると今度は「ほっこりしたところで」と「イーハトブ夢」のメドレーが始まる。「この作品は私にとって一生忘れられないものです」と言った通り、台詞を交えて歌う夢輝の顔は先ほどのラテンの時とはうって代わってやさしい、おっとりとした表情を見せる。激しい曲の夢輝もいいけれど、やはり優しさに満ちた顔つきの彼女が一番幸せそうで嬉しい。
そして「DANGEROUS GAME」。ユニコーンに扮する夢輝が美少女を誘惑する?場面だったが、水色のコスチュームも美しく、金色のちりちり頭にロン毛の付け毛をした妖しげな王子の登場。歌いながら千琴ひめか扮する少女を取り込んでいく様は見事。耽美の極みといったところか。
また相手役の千琴も可愛らしさと美しさを両方もつ、非常に目立つ娘役に育っており、いずれトップも夢ではないと思わせる。夢輝との背丈のつりあいもよく、ちゃんと夢輝を「男役」に見せる力があるあたりが素晴らしい。初々しく華やかなカップル誕生といったところ。
ラストのゴスペルは5人の歌唱力が一つになってとにもかくにも会場を圧倒する勢い。強さ・調和・華全てが揃った最強のアンサンブルである。真っ白の衣装の夢輝は(本当にこの人は白が似合う)、芯に立つ者としての自覚十分で自分の声を自在に操り楽しんでいるような雰囲気さえあった。
歌が上手なジェンヌは沢山いるだろう。安蘭けいも鳴海じゅんもそう。けれど夢輝のあの歌の何がいいのかといえば、やはりその七色の声ではないだろうか。低い音から高い音へ飛ぶ時の流れるような音の運びに振動が伝わって声に一層の艶を持たせるのである。ガンガン強い調子でうたうより、しっとり聞かせる方が似合っていて聞く人にインスピレーションを起こさせるのだ。
だが、タカラジェンヌとして、それだけでは魅力にはならない。要するに「男役の色気」があるかどうかなのだが、この点は今回の「DANGEROUS GAME」で証明。今までの純白のような清純さに耽美な魅力が伝わってまさに今が「旬」。
平凡な構成を自分流に「見せる」事もできるようだし、今後の活躍に期待する。
[49] ベール 2002-03-01 (Fri)夢輝のあディナーショー「feel」に行って来ました。
DSに行くのは、巴里祭(‘01)を入れると、安蘭・樹里と今回で4回目。
巴里祭以外はこのHPでずっとご報告させて頂いてるのですが、殆どの人が見ていない公演(?)の感想を書くというのはなかなか難しいですよね。自分が書いたものを後で読み返して、全然分からんやん・・・と思ったことが多々あります(^^;。今回も見ていない方にはなかなか分かりにくいと思いますが、興味のある方は読んでやって下さい。
出演:夢輝のあ・美稀千草・葉音りの・千琴ひめか・高宮千夏
構成・演出:中村暁/音楽:木川田新
客電が落ちると、カゲコーラス「Everybody feel」が聞こえてきて、舞台中央に後ろ向きのねったんが登場。赤の派手な衣装で「Tyre Tracks And Broken Heart」続いて「I'm So Excited」を皆で歌います。この2曲は、オープニングらしく明るくノリの良い曲。途中、ねったんから4人のメンバー紹介、そして、4人でねったんの紹介がありました。オープニングを見ながら、ねったんの何が好きって、歌も勿論ですが、この「ふにゃ~ん・ほわ~ん^^;」とした「笑顔」が大好きなんだよな~としみじみ思ってました。私はキザるねったんより、優しく穏やかなねったんが大好きです。
そして、ちょっとMC。実は、今回のDSの一番の楽しみ(?)は、ねったんのぼけぼけトークだったんですが、1人で話すと結構しっかり話していてちょっと残念(^^;(巴里祭の時は、ぼけぼけしてて面白かったんですよ~^^)。題名の「feel」は「感じる」という意味で、お客様にこのDSで色々なことを「feel」していて頂けたら・・・という思いでつけたそうです。
ちょっと大人っぽく「The Days of Wine and Roses」(酒とバラの日々)を客席をまわりながら歌います。これが英語だったんですが、ねったんって英語の発音綺麗なんですね、初めて知りました。また、丁寧に人の顔を見てくれるような印象を受けました。
「The key to her Ferrari」「Captive et Innocente」を皮っぽいちょっとハードな衣装を着て、全員で結構ノリノリに歌い、「Elegy」をしっとりと1人で歌います。
そうして「ラテンメドレー」。「サザンクロス・レビュー」を4人で前の舞台で歌っていたかと思うと、ねったんが突如後ろから登場。何故か後ろにも舞台(?)があって、ねったんが後ろで他の4人が前で歌ってました。そうして客席をまわりながら前に戻ってきたねったんを交えて、次に星組に因んで星に関係ある曲を4人それぞれ少しだけソロで歌います。このラテンで歌われた曲の1つに「コパカバーナ」があったんですが、これを聞くとどうしても紫苑&白城(‘91TMP)を思い出します。
次がお遊びコーナーで、私はあまり知らないんですが、みのもんたさんのクイズ番組のパロディを。美稀が司会者(「美稀もんた」だったかな?)になって、お客様に立候補してもらうんですが、誰も手を挙げない・・・。ということで、高宮&千琴が客席に探しに行き、どなたかが舞台上に連れてこられました。その方はオーディエンスも使いながら一応3問全部正解。商品として「イーハ」で使ったカラスウリのレプリカをもらってました(ちょっと羨ましい~)。そして、次のお客様。「ソリマチタカシ君ちから来たマツシマナナコさん」こと英真なおきさん(笑)。ねったんの星座は?という質問で、「1.ギョウザ、2.おひつじ座、3.土星」という回答の中から見事に「1.ギョウザ」とぼけられ、大いに場を盛り上げてくれました。因みに、商品は何故か「タワシ」でした・・・。しかし、じゅんこさん、綺麗ですよね~この学年で組長さんでこれだけ綺麗な方も珍しい。
そして、待ってました「イーハトーブ夢」メドレー。まずは賢治がオープニングで歌った「♪光に輝く緑と 薫るそよ風が 微笑みかける・・・♪」から始まり、客席をまわってくれます。そして、私のすぐ近くに台があって、その上に乗って「カシオペア・北斗七星・オリオン・アリエス・・・」のセリフの後「♪星の数ほど星があるけど 一番輝く星カンパネルラ・・・♪」と歌うんですが、この時のねったんの目が少しうるうるってとしていて、髪型も服も全く違うのに、表情と声だけで見事に「ジョバンニ」なんです。ジョバンニ大好きなので、本当に近くで見れてすごく感動しました。更に、「僕の身体なんか何回焼かれたってかまわない、皆の本当の幸いを探しにいくんだ」のセリフの後、「♪共に遊び 共に学び 共に笑い 共に愛した・・・♪君とここで出会えたことが・・・♪」の歌に繋がっていきます。この前の場面で台に乗ってましたが、その台からぴょんと飛び降りる仕草まで「ジョバンニ」そのものですごく可愛い。ジョアバンニというのはすごく作りやすい役ではあると思うんですが、でも瞬時にこれだけ変わってしまうねったんは、スゴイな~と素直に感動しました。この「イーハ」メドレーを聞けただけで、私にとってはこのDSに行った価値の半分以上はあるかも・・・と思うくらい素敵なメドレーでした。
そして、しょうこちゃん(千琴)が「Once Upon A Dream」(何かのミュージカルの曲だと思います)を1人で歌います。個人的には、「待ってました!」という感じで、この人の声質はミュージカル曲に特にハマるなと思います。そして、まちこちゃん(高宮)のカゲソロから始まる「Dangerous Game」(「ジキル&ハイド」の曲で、月エンカレで嘉月&瀧川が歌いました)を、ねったん・しょうこちゃんのデュエット+他メンバーのコーラスで歌います。この場面、しょうこちゃんが白の可愛らしいドレス、ねったんが「ザ・レビュー’99」のフィナーレで姿月が着ていたブルーのヒラヒラした衣装で、髪は少しカールした金髪で長髪という格好なんですが、そういう2人のちょっとドラマティックな場面ですごく良い雰囲気でした。ここのねったんの歌が、今更ながらに上手いな~と感心させられるくらい高音から低音まで綺麗に声が出ていて、またしょうこちゃんの声も美しいし、本当に聞き応え十分でした。また、まちこちゃんの時々入るソロも迫力十分です。
ねったん1人で「Sorry Seems To Be The Hardest Word」(「レビュー’99」の鳥の場面で、宙は出雲・花は春野が歌っていた曲)。続いて、4人で再度「Everybody feel」を歌います。そして、ねったん+4人で「Vaults of Herven」。これがゴスペルなんですが、ねったんを中心にまちこちゃんのソロがかぶり(イーハのフィナーレのような感じ)更に他メンバーのコーラスと、「Dangerous Game」同様こちらもすごい迫力で、聞いてて本当に感動します。また、ねったんは声量ある人なので、余裕で声を出してる感じなのが、余計聞いてて気持ちいいんでしょうね。
そして、皆で「A Lovers Concerto」をアップテンポなアレンジで歌いながら客席をまわります。ラスト、アンコール曲は、ゴスペラーズの「永遠に」(これが、元旦からカラオケBOXに1人で行って選んだ曲なんでしょうか?(笑)参考:歌劇「絵と文」)。これはやはり原曲のイメージが耳にあるので、できたらコーラスメンバーも参加して欲しかった気はしました。しかし、結構難しそうな曲だし、キーも高そうなのにこれまた余裕なんですよね。そう言えば、ねったんの苦しそうな声ってあまり聞いたことないな~なんて思いました。
ちょっと面白かったのが、ゴスペルから「A Lovers Concerto」アンコールまで、ずっと同じ衣装だったんです。今まで行ったDSでは、時間が結構かかるのに皆着替えて出てくるんですよね。そんな部分(お客様を待たせたくない?)もねったんらしいような気がしました。本当に全編通して、ほわ~んとしたねったんの人柄が表れるような穏やかなディナーショーでした。
[48] 都 2002-01-16 (Wed)宙組エンカレッジコンサート観てきました。
私はエンカレッジコンサートは月組に続いて2度目。組の歌上手を集めた月組と若手のチャレンジの場となった宙組、好対照な2組の公演だったと思います。
月組に負けず劣らず、私は宙組も良かったと思います。若い上昇するようなエネルギーが感じられましたし、私のような宝塚初心者でも耳にしたことのある、わりと良く聞く歌が選ばれていて、楽しかったです。
それでも宙組若手のことは全然わからないし、次々と出てくるメンバーを全ては覚えきれないので、特に印象に残った人だけ挙げさせてもらいますね。
悠未ひろ・・・私は最下手前方で観ていたのですが、メンバー紹介のときに一列に並んだ左から2人目にとんでもなく大きな人がいる!と見てしまいました。それが悠未ひろさんでした。「おとめ」で調べると、179センチもあるんですね。歌い始めると、大きな体を反響板のように使って、ダイナミックに大きく歌っていました。歌とは関係ないですが、顔も骨格のしっかりした男顔でなかなか格好良かったです。
風莉じん・・・いや、びっくりしました。舞台数が少ない下級生とは思えません。歌を歌うことで精一杯でもおかしくない学年なのに、しっかりと歌詞や芝居の心を歌に載せて歌える人だと思います。また、そんなに大きくない体なのに、あの長く深い息はどこからでてくるのでしょう。ぜひ、舞台で歌って欲しいです。
鈴奈沙也・・・今回の組長格。さすがに上手いです。ベテランとして歌とはこういうものなのか、とじっくり聞かせていただきました。
芽映はるか・・・娘役さんの中で私が気に入ったのはこの人。伸びやかで透明感のある声が素敵でした。
久遠麻耶・・・さすがにセンター慣れしていますね。大トリの「愛と死のロンド」はいかにもまやちゃんらしい歌い方だなと思って見ていました。
歌では「明日へのエナジー」が良かったです。私は全然知らない曲なんですが、それでもパワーあふれる歌声がとても気持ちよかったです。
おまけ(笑)。舞台を見ていて、ライトの中でなにかぴかぴか光っている物が、舞台中央にあったんです。良く見ると、それは指揮の吉崎先生のパイプ椅子でした(笑)。せめて布でもかけてください。
[47] ベール 2002-01-15 (Tue)宙組「エンカレッジコンサート」に行って来ました。
第1の感想は、「あんたは何者や~!?」>苑みかげ!でしょうか?(笑)いや~毎回、本公演、新人公演とも学年に似合わない演技でうならせてくれてますが、歌もこれほどの迫力とは・・・素晴らしかったです。
そして、「ずんちゃん(姿月)の軌跡」。宙組結成&ずんちゃんのお披露目である「エクスカリバー/シトラスの風」から「未来へ」と「明日へのエナジー」の2曲の他、ずんちゃんが関わった作品等(DSも含めて)から合わせて計9曲、全38曲の1/4程度も歌われていました。今回のエンカレは、宙組メンバーにとって、ずんちゃんの存在は大きかったのかなと感じさせられた公演でした。
更に、前記と重なりますが、個人的に「明日へのエナジー」をもう一度聞けたことは本当に嬉しかったです。この場面のためだけに(と言っても過言でないほど)公演に通ったことを思い出します。今回の出演メンバー、よく見ると全て宙組結成時からの人たちばかりで、特に宙組ファンというわけではありませんが、そういう意味でも何となく嬉しかったです。また、雪・星だけでなく、宙も随分メンバーが変わったんだなと思いました。
では個人別に。
苑みかげ:ソロは2曲。しかし、上手いな~とは思ったものの、この2曲しか聞いていなかったなら上記のような感想はなかったと思います。特筆すべきは、鈴奈が歌ったオペラ曲「ああ、そはかの人か~花から花へ」とのデュエット(?)、本当の男の人か!?と思うくらいの迫力で、とにかくびっくりした(^^;。もう1曲、オペラ座の怪人より「Think of me」でも鈴奈とデュエットしますが、これは雪の紺野&未来と多分同じパターン。こちらはちょっと迫力ありすぎで、もうちょっとさりげない方が良かったのでは?とも思いました。あと、顔が何だか20~30年前の宝塚の人?と思うくらい古いような気が・・・(笑)とりあえず、今も芝居面では重宝されている人ですが、歌の面でも是非是非使って欲しい人です。
天羽珠紀:「FREEDOM」でのソロを聞いて以来のご贔屓で、ずっともう一度歌が聞きたい!と思ってきた人だけに、今回出演すると知ったときは本当に嬉しかった。歌は、ずんちゃんがDSで歌った「祈り」、香港公演のタップの場面で使われた「IT’S ALL RIGHT WITH YOU」。「祈り」は、DSのビデオを見たときに綺麗な曲だけど難しそうだなと思っていた曲。それまで歌っていた人達が「男役」っぽい低い声だったのに対して、たまちゃん(天羽)は少年のような高めの声。淡々と囁くように歌い出し段々と盛り上がっていきますが、その盛り上がりの高音部は少しツラそうだったものの、概ねこの難しい曲を歌いこなしており、また、彼女の声質に合ってるように思いました。2曲目は、間奏でタップを入れるなどサービス精神もなかなかありで、何より楽しそうに歌い踊ってるのが印象的でした。しかし、この学年で既に、譜面通り歌わないってのもなかなか勇気ある人だわ~(^^;2曲目は、かなりアレンジしてるように思いました。
風莉じん:フィガロでのソロ、Wトリオなどで活躍してますし、顔も覚えやすい人なので、大劇場でも結構注目してしまう人です。まあまあ歌える人なのかな?と思っていたのですが、いや~上手い!1曲目「愛はるかに」は、「ザ・ドリーマー」でカナメさん(涼風)が歌っていた曲で、歌い出しから盛り上がり部分への声の出し方が非常に気持ちいい。2曲目の「グラナダ」は、この小柄な身体のどこにそんなパワーが?と思うくらい、迫力のある歌いっぷりで、こちらも聞いていた気持ちよかったです。力むことなくスムーズに声を出す人ですね。
悠未ひろ:デカイことで有名な彼女ですが(^^;、私の中ではシャイザ(砂漠の黒薔薇、本役:樹里)の歌の印象が強く、エンカレに出ると聞いたとき少し「?」な人でした。しかし、身体に似合う(笑)低く迫力のある声が良かったです。1曲目「この恋は雲の涯まで」は、少し固く頑張って歌ってます!という印象が強かったんですが、2曲目「ミス・サイゴン」より「Bui-doi」(「ミス・サイゴン」ファンとしては嬉しいけど、マニアックな曲かも~^^)は、感情もこもっていてなかなか聞き応えがあり、かなり好感度があがりました。また、大勢の中にいると少し悪目立ちする大きさも、1人で立つと非常に迫力があり、スタイルの良さ、指先の綺麗さが印象に残りました。
真木薫:樹里ちゃんにも礼音ちゃん(柚希)にも似てる笑顔が印象的で、舞台でもよく目に付く人ですが、今回のエンカレ出演で「歌える人なの?」とちょっと楽しみでした。1曲目「ジキルとハイド」より「This is the moment」は、高音部は少し苦しかったものの、顔に似合わない男役っぽい声で、なかなか迫力あり結構聞かせてくれました。2曲目は、あまり印象に残ってません・・・。しかし、この曲、エンカレでは、未来・水城・真木の3人が歌いましたが、どの人もずんちゃんの歌い方に似てるんですね・・・皆、原曲よりそちらの印象の方が強いんだろうなと思いました。
久遠麻耶:歌より何より、「笑顔」が印象に残ってしまったんですが・・・(^^;、ホント可愛かった。ソロで歌った2曲はそんなに印象に残らなかったのですが、「明日へのエナジー」でのソロは、芯に立つことが様になってるな~と感心、何より本当に楽しそうだったのが良かった。鈴奈とのデュエット「恋の夢」は、ここまで大人っぽいまやちゃん(久遠)は初めてみたかも?と新鮮でしたし、あのお姉さんのあゆみさん(鈴奈)をきちんとエスコートしてるじゃない~と感心したりもしました。そして、この曲の最後、キザって男役してたと思ったら、曲が終わった途端すぐにフニャと笑ったのが最高に可愛く、でも、すぐにまた男役に戻って腰を抱いて袖に入っていったんですが、それでいいのか?と思ったりも。
風輝マヤ:「明日へのエナジー」でまやちゃんと芯を取り、1幕のトリで、「銀の狼」メンバーにも入りで、まずは扱いの良さにびっくりしてしまいました。まあ、でも基本的にきのさん好きなんでまあいいか・・・でも、やっぱりびっくり。「激情」の実業家と同新公でのメリメ&ガルシア(本役:和央)くらいしか印象にないんですが、まあまあ歌える人なのかな?と思ってました。しかし、思ったより上手かったです。ただ、1曲目「愛の宝石」はあまり盛り上がる曲ではないので、トリにするなら2曲目の「Rose」の方が良かったのにな。「Rose」はボレロヴァージョンでしたが、細い身体なのでもっと神経質そうな声をだすのか?と思いきや、なかなか上手く盛り上げて歌っていて、個人的には結構気に入りました。
巽希和:この人も分かりやすい顔なので、大劇場でも目に入ってくるんですが、芝居・歌等の印象は一切ナシ。1曲目・2曲目ともに、本当に楽しそうにニコニコ歌ってるのが見ていて楽しかったです。速水リキ:本公演・新公でも何度か歌を聞いたことありましたが、他の歌い慣れてないメンバーに比べて安定してるように思いましたが、何となく選曲にもう少し冒険が欲しかったかな。
女役に移って、鈴奈沙也:さすが、このメンバーの中では一番歌い慣れてる人で、どうしても本公演では出雲のカゲに隠れてしまいがちですが、もっと使って欲しい人だな思いました。印象に残ったのはオペラ「ああ、そはかの人か~花から花へ」、自由自在に声を操ってるという感じで、聞いていて苦しいキーもなく、余裕で歌いこなしていたのには少しびっくり。こんな上手い人だったんですね。まやちゃんとのデュエットは、下級生ながらも寄り添ってる雰囲気が良かったです。「オペラ座の怪人」より「Angel of Music~Think of me」は、「Angel of Music」の最初の高音部の歌い方が好きでした。「Think of me」は、個人的にはまひるちゃん(紺野)の方が良かったかな。
優花えり:特に何が得意なのかよく知らない人ですが、1曲目「ブラックジャック」より「変わらぬ思い」は、ヤンさん(安寿)の印象があるので、女役声で歌うとこうなるのかと思い、またちょっと変わった声なのが面白かったです。新公でピノコ(本役:麻希)をしていたのを思い出しました(見てないけど)。久路あかり:結構期待してましたし、上手かったんですが、選曲的にあまりどちらも印象に残らずちょっと残念。
美風舞良:結構好きな娘役さんなんですが、綺麗には歌えていたんですが、2曲ともあまりインパクトがなく、特に「IL MIO CUOREVA」は前回のあすかちゃん(遠野)の印象が強くてちょっと不利だったような気がしました。でも、本公演でも、もう少し使って欲しい人ではあります。芽映はるか:こちらも個人的に好きな娘役さんですが、「フィガロ」では歌がいまいちだっただけに、今回「何故?」と思ったのですが、高音部は少し苦しかったものの、まあまあ歌えていてちょっと安心。しかし、エンカレに出るほどでは・・・?まあ嬉しかったけど(^^;
織花なるみ:1曲目はあまり印象に残らなかったですが、2曲目「エビータ」より「Benos Aires」は、選曲が好みだったのと、難しい歌なのになかなか迫力があって楽しませてもらいました。ソプラノのしっとりした曲よりも似合ってるように思いました。華絵みく:「エデン」「Time to say goodbye」、エンカレでは、遠野・安城と結構感動させられた曲なので、どうしても比べてしまい、未熟な点が目立ってしまいました。でも、高音部以外は綺麗に歌えていたと思います。
自分の感想を読んでいて気付きましたが、特に女役さんは高音部が苦しかった人が多かったような気がしました。しかし、今回の宙組は、他組に比べて本公演・バウで活躍してる人が少なく、そういった意味でエンカレの趣旨「普段活躍のない人に歌う機会を」が、一番ハマっていた組かもしれません。反対に言えば、それだけ宙組という組が、決まった人達ににしか役を与えない偏った組なのかなとも思いました。
今回の宙組で一回りしたこのエンカレッジコンサートという企画。
当初はどうなることかと思いましたが、どの組も良い人材が埋もれてるんだな~と真剣に思いました。何故この人が出演?とか、何故この人が出ないの?という疑問も少しありましたが、それでも、皆本当に歌うことを楽しんでるのが伝わってきたし、普段活躍の場がない人たちを見るのは、個人的にはすごく嬉しかったです。とりあえず、一旦は終了になってしまうのかもしれませんが、また2~3年後にこの企画が復活することを望みます。
[46] JIMMY 2002-01-15 (Tue)宙組「エンカレッジ・コンサート」観てきました。
プログラムご紹介しますね。
第一部
1.未来へ 全員
2.アマール・アマール 速水リキ
3.この恋は雲の涯まで 悠未ひろ
4.仙女の祈り 織花なるみ
5.ラ・カンタータ! 巽希和
6.心はいつも 美風舞良
7.白い花がほほえむ 芽映はるか
8.明日へのエナジー 全員
9.This is the moment 真木薫
10.エデン 華絵みく
11.祈り 天羽珠紀
12.恋の夢 鈴奈沙也・久遠麻耶
13.変わらぬ思い 優花えり
14.星の夜に 苑みかげ
15.愛はるかに 風莉じん
16.君はマグノリアの花の如く 久遠麻耶
17.ああ、そはかの人か ~ 花から花へ 鈴奈沙也・苑みかげ
18.身も心も 久路あかり
19. 愛の宝石 風輝マヤ
第一部
1.アゲイン【アカペラ】 全員
2.追憶 苑みかげ
3.Time to say goodbye 華絵みく
4.As if we never said good bye 真木薫
5.IT'S ALL RIGHT WITH ME 天羽珠紀
6.悔恨 風輝・久路・久遠
7.Bui-doi 悠未ひろ
8.Benos Aires 織花なるみ
9.朝日の昇る前に 速水リキ
10.Can't Help Falling in love 巽希和
11.IL MIO CUOREVA 美風舞良
12.グラナダ 風莉じん
13.The Music of the Night 芽映はるか
14.かなわぬ夢 優花えり
15.これが恋 久路あかり
16.Rose 風輝マヤ
17.Angel of Music ~ Think of me 鈴奈沙也・苑みかげ
18.愛と死の輪舞 久遠麻耶
19.Climb every Mountain 全員
今回の宙組で5組一巡。運よく全組制覇できました(^_^;)!
宙組の特徴としては、メンバーに経験の浅い若手が多く、発表会的要素が強かったような気がします。
でも、本来の「普段の公演でなかなか歌う機会のない生徒に場を」との趣旨にあっているし、私はこれからもこれ位のメンバーでやって欲しいと思います。
実際今までソロを聞いた事がない人も多かったですが、皆上手かったですよ~。
ただ、他組では数人いた「ジェンヌの域を超えている歌手」は、宙組は少なかったですね。中では鈴奈がさすがに上手かったです。
実は観る前に良くなかったと聞いていたのですが、あのメンバーだと、前半の公演だと舞台慣れしなくて緊張した人も多いだろうと思いますね。
千秋楽を観た母の話によると(私はひとつ前の公演でした)、吉崎先生のトークで「5回の公演中、皆がどんどん成長して、初回と千秋楽では全然違う」なんて話もあったとか・・(^_^;)。
星組の時、ちょっとお洒落にバージョンアップしていた吉崎先生の椅子。今回はパイプ椅子(座布団付き)に戻っていました。座りにくかったのかな(^_^;)。
今回は人数も、曲数も多いためか、トークはかなり控えめ。それでも休憩合わせて2時間半越えていました。
風輝&久遠が吉崎先生とトークするコーナーがあったのですが、吉崎先生が「エンカレ」をすごく温かくサポートして下さっているのが分かります。ファンの熱い支持も伝わっているよう。
風輝の「無人島に何か一つ持っていくとしたら?」という質問に、「宙組皆つれていく」と言っていて、二人大喜びしていました(^_^;)。
その前に久遠は歌のアドバイスを吉崎先生に質問していて、その答えを姿勢を正して「はい」と言いながら、一生懸命聞いているのが微笑ましかったです。
「エクスカリバー」より「未来へ」のコーラスで始まった宙組。もともと、この企画は姿月あさとが提言したものなんですよね。ずんちゃん(姿月)が観たら喜ぶかな~、なんてちょっと感動してしまいました(^_^;)。
一部には「シトラスの風」より「明日へのエナジー」もあり、そういえば、宙組結成時のメンバーばかりだよね・・と、懐かしくもなりました。若手が多いせいもあって、久遠が新公主演していたのを一生懸命観ていた時代を思い浮かべたりもしましたね(^_^;)。
すみません、やっと内容です。
今回まず挙げたいのは風莉。一部、二部とも、若手にありがちな「声楽得意です」みたいなのではなく、とても男役らしい良い声で上手かったです。本公演でも歌う機会があれば良いですね。
後はやはり風輝が安心して聞けます。一幕のトリだと思うと、他組に比べると迫力がないかな。でも2曲ともファンには嬉しい名曲揃いで、心地よい上手さでした。
久路が「うたかたの恋」よりマリンカの「身も心も」を歌っていたのですが、大人っぽくてピッタリ。こういう役のできる女役を目指して欲しいです。
苑も上手いですね。芝居共々頼もしいです。「星の夜に」は一路真輝が「サジタリウス」で歌っていたナンバーですが、苑の方がずっと貫禄ある歌い方(^_^;)。ミラーボールまで回っていましたが、一路の出す「幸せ~」な感じが・・全然違うんですよね~。すみません・・。
なぜか鈴奈のソロには2曲とも一瞬苑がからんでいて(しかも一部は下手<しもて>、二部は上手から同じように出てくるのが笑えました^_^;)、このデュエットの方は2曲とも迫力あって素晴らしかったです。
速水が「ノバ・ボサ・ノバ」より「アマール・アマール」、「華麗なるギャツビー」より「朝日の昇る前に」と、選曲が男役らしく、聞いていて嬉しい。
天羽が二部で、「IT'S ALL RIGHT WITH ME」を軽快に歌いながら、タップを踏んでくれたのも楽しくて印象的。
個人的にHP上で、初舞台時のお気に入りさんに選んでいた真木は、歌を聴くのも初めてでしたが、まずまず上手い。「This is the moment」は一瞬の力の入れ方が姿月そっくりで、嬉しくなりました(^_^;)。
娘役では芽映。実力のある人だと思いました。関係ないけれど腕が長いですね。振りで生きていました。
ああ・・毎回思うのですが、挙げなかった人ごめんなさい・・皆上手かったです~。
プログラムを見てびっくりしました。久遠は一幕のトリだと思っていましたが(何となく他組を観て、スター枠っぽかったので^_^;)、大トリ。しかも曲目が「エリザベート」より「愛と死の輪舞」!
もともと一路真輝と雪組「エリザベート」が大好きで、今、久遠がかなりお気に入りの私としては、すごく嬉しい組み合わせでしたが、「チャレンジャーだな~」と思っていました(^_^;)。
歌自体は低音も甘く聞けて、かなり良かったです。ただ、ちょっとトートらしき振りも付けてくれていたのですが、それがスッキリしなくて、全体に印象が、まだまだ洗練されないんですよね(^_^;)。
でもスポットに浮かぶ品のある姿と、どろんとした瞳に暗い色気もあって。成長したらトートも似合うだろう、ぜひ見てみたい! と思いました。
後は「風と共に去りぬ」より「君はマグノリアの花の如く」、「銀の狼」より「悔恨」の涼風真世のパートを歌ってくれましたが、上手いけれど、ちょっと声が高め。「愛と死の輪舞」の方が良かったです。
後、鈴奈と「恋の夢」。聞いた事がある! と気になったので、昨晩思い出しながら調べた所、吉崎先生の作品集CDに入っている平みちと水原環のデュエット曲でした。
実際には見ていない作品ですが、良い曲で、CDを聞いて印象に残っていたんですね。これも大人っぽいムードが出ていて、とても気に入りました。もう一度観たいです(^_^;)。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/sub/private.html
[45] 莉花 2002-01-09 (Wed)一路さんのミュージカルショー「DIVA2001」昼の部に行ってきました。
新しく出来たNHK大阪ホールだったのですが、入り口が一箇所のエスカレーターから上がって行くので結構混雑。この日は音楽学校の生徒さん数人と、ジェンヌさんもいらっしゃってました。
第一幕は少し軽めな感じで、ミュージカルスターを目指すガードウーマンの一路さんが劇場の精霊(だったかな?)たちとミュージカルに必要な歌・ダンス・お芝居などなどについて特訓(?)していくという内容。
今回は共演者がすべてエリザベートの出演者ということもあり、井上君が「よく見てください!」と言ったり、トートダンサーの方が「待っていた~~~。」とトートの台詞をまねてアドリブを言われると客席も「わ~~っ。」って感じで盛り上がりました。エリザベートでは聞くことの出来ないトートダンサーの方の歌声、そして井上君のダンスも観ることが出来てとても楽しかったです。ただ井上君は一路さんだったかに「井上君はもっとリズム感つけなくちゃーね。。」って言われてました(^^; 。
とっても楽しいショーだったのですが、ただ全体的にちょっと軽めの流れだったので、歌い上げる一路さんの歌声しか知らない私は、初めて一路さんの歌で「聞き取りにくい。」という経験をしました。これは私が今回歌われたナンバーをあまり知らないということもあるのでしょうけれど。。
そして第二部。東京や名古屋を観た方から「エリザのトートのパートを歌うよ。」って教えてもらっていたので、もう始まった時からワクワクしてました。
まずは「アンナ・カレーニナ」。一路さん・鈴木さん・井上君で歌い継いで行きます。もう皆さんの歌声はもちろん文句なく素晴らしく、井上君がこの前まで息子をやっていたとは思えないほど切ない想いが感じられました。トークの時には鈴木さんは「フランツといい、カレーニンといい愛されない役ばっかりで・・・・いつかは愛されたいと思います。」みたいな事をおっしゃっていました。井上君は「僕はこの前は息子だったんですよね~~。今回やっと息子から愛人になれました。」って言ったら、一路さんが「はいはいわかったら~~~。」と、そしたら鈴木さんがはさみで二人の赤い糸を切る真似をされていました。鈴木さんって本当にお茶目な方です。
そして次は2002年に上演される「キス・ミー・ケイト」のナンバー。宝塚でよく聞く「Too Darn Hot」などを聞くことが出来ました。「この作品は大阪にはこないですが皆さんよろしくお願いします。」と仰ってました。
そして待ちに待ったエリザベートのナンバー。。。まずは「最後のダンス」。私は一路さんのトートはビデオでしか知りませんので、歌声を生で聞くことが出来て感激でした。そして井上君との「闇が広がる」。あのトートの低音部分もしっかり出てて、感動。。一路トートに井上ルドルフ・・・何か不思議な感じがしましたがこの曲を聴けただけでも大阪まで行った甲斐があったなぁと思いました。この曲の間中会場全体が息をするのも忘れて聞き入っているような、そんな気がしました(私がそうだっただけなのですが・・・(^^; )そして後は一路さんは白いドレス姿になりエリザベートとしてのナンバーをうたわれました。
アンコールのMCで「私の芸能生活はこの関西で始まりました。5歳の時にこちらに来て20年・・・。」と言って自分でも笑ってました。そしてラストは一路さんの気持ちが歌詞になった歌を歌って終わりでした。
始まる前は「片道2時間もかけて観に行っても大丈夫??」という不安があったのですが、とても楽しく、そして聞かせてもらったショーでした。こんなショーをこれからも観てみたいと思いました。。
[44] JIMMY 2001-12-28 (Fri)一路真輝リサイタル「DIVA 2001」、素晴らしかったです!
雑談で観られないと言っておきながら、観てしまいました(^_^;)。
興味のある方だけ読んで下さいね。
平日ですし、諦めていたのですが、「カナリア」を観にドラマシティに行ったついでに、試しにチケットカウンターで問い合わせてみたら、なぜか夜の部(千秋楽)の2階後段、最前列のセンターが2枚だけ残っていて・・どこからか戻ってきていたんでしょうね。
きっと私を呼んでいるんだと思って(^_^;)、何とか都合をつけて行ってしまいましたよ。
本当にヒット! 行って良かったです!! あの内容が、事前に明らかになっていたら、もっとチケットが取りにくかっただろうと思います。
・・いや、実際十分取りにくかったんですけれど(^_^;)。大阪で一日のみの公演なのは勿体ないと思いました。
今までの一路さんのリサイタル「I's」シリーズとは違い、今回は「エリザベート」の小池先生が演出。
メンバーも井上芳雄(ルドルフ)、縄田晋 & NIRO & 東山義久(黒天使)、伊東弘美(リヒテンシュタイン)、小野佳寿子(ヘレネ)、鈴樹葉子(マデレーネ<再演>)に、特別出演として鈴木綜馬(フランツ)と、一路さんも言っていましたが、このまま作品が出来そうな実力のメンバー。
会場も、東京では日生劇場、大阪でも新築のNHKホールと大きな所で行われる、という事で、いつもの違うものを狙ったよう。
また、このリサイタルは一路さんの芸能生活20周年(!)を記念したものでもあったようで、「一路さんの歌が聴ければ良いか~」と思っていた私の考えは甘かったのでした。
一部は「素顔のいっちゃん」を生かした軽いミュージカル・コメディ。
真夜中の舞台。警備のアルバイトをしているマキ(一路)は、ミュージカルスターを夢見ていますが、オーディションに落ちてばかり。
警備の後、一人でこっそり舞台に立ち、歌い踊るマキは、謝って舞台中央の常夜灯を倒し、気を失ってしまいます。
すると、舞台から精霊達が現れて、マキに夢をかなえてあげようといいますが、「ミュージカルスターになりたい!」というマキに、「そりゃ無理だ」と、それぞれがマキにミュージカルの特訓をする事に(^_^;)。
声楽を井上、体力を縄田、ダンスを東山、芝居を伊東、美容を小野、コネをNICO、色気を鈴樹が特訓します。
それぞれが有名なミュージカルナンバーで綴られていて、面白かったです。
井上君の出番になると、伊東さんが「殿下!」って呼んで、めちゃウケていました。アドリブだったみたいです(^_^;)。
ダンスのコーナーでは、「得意よ!」と答えるマキちゃんに、客席から笑いが(^_^;)。「笑い声が聞こえた気がする・・(;_;)」と言っていました。
セックスアピールのコーナーでは、逃げ出すマキちゃん。最後は黒のミニスカート、網タイツでお色気に歌うのですが、あの色気ある低めの声でどうにかしていたような気も・・(^_^;)。
最後は夢がかなってミュージカルスターに。8人きりなのに、すごい盛り上がり。
翌朝、お掃除係のおじさん(綜馬さん)がマキを起こし、夢から覚めたマキは希望を持ってがんばっていこう! と歌って幕、となりました。
綜馬さん、良い味出ていて最高でした。アドリブ満載(^_^;)。
二部はまず、なーんと「アンナ・カレーニナ」のミュージカル・ナンバーから。
そのまま上演は出来なかったという事で、ナンバーをいくつか歌い継ぐ形となりました。
アンナ・カレーニナが一路、ヴィロンスキーが井上、カレーニンが鈴木。語り手として伊東。伊東さんが物語を語り継ぎながら、それぞれが歌います。
一路さんはシンプルなボルドーのロングドレス。左肩が落ちたデザインで色気と退廃したムードがあり、小池先生が狙う「滅びの美学」のイメージが出ていました。
それに、井上君と綜馬さんがタキシードで登場するのですから、物語が分かるだけに、始まる前からワクワクします。
井上君の若く情熱的な歌と、彼に「抱いて・・」と歌いかける一路さんとの美しさ! 綜馬さんの厳格な存在感と、迫力ある歌声! 三人のドラマティックな三重唱。そして何よりも、息子・セリョージャを思って歌う「Seryozha」の情感が素晴らしく、涙が出る程良かったです。
小池先生に誰か伝えて~! こんなに良いもの観せてもらって、これで終わりはヒド過ぎます~(;_;)。この配役で、ぜひぜひ上演して下さい~!!
井上君は、息子(ルドルフ)から愛人に昇格! 「次は夫を・・」と後のトークで言っていて、綜馬さんは焦っていました(^_^;)。一路さんは「愛人までは何とかがんばったけれど(笑)」なんて言っていましたよ。
「エリザベート」は役者の素顔は出ない物語なので、ここのトークで皆が和気藹々と話しているのが聞けて、とても楽しかったです。
綜馬さんと一路さんは、「エリザ」ではすれ違い夫婦でしたが(^_^;)、とても仲が良さそう。
続いて来年東京で上演される「キス・ミー・ケイト」のコーナーでしたが、そこで続いて「Wunderbar」をデュエット。ラストには一路さんのほほにキス。良いムードでした~(*^。^*)。
それらのトークの前に、「キス・ミー・ケイト」から「Too Darn Hot」もあり、これも少人数ながら素晴らしい迫力でしたね。
「Wunderbar」の後は、「So In Love」。この曲、宝塚では男役が歌っていたのですが、リリ役の一路さんが歌っていて、歌詞も違っていました。一路さん自身も、昔男役で歌った事があるんですよ。懐かしい~。
ちなみに終演後、客席でなおちゃん(伊織直加)を見かけました。がんばれ~。
続いて「エリザベート」のコーナー。始めはなーんと「最後のダンス」! 紫の細身のコートに黒のつばの広い帽子。
声は当時よりは女性の声で歌っていますし、曲もアレンジされているのですが、押さえ気味のムード、低い声でかなりトートになってくれていました。
そして井上君登場・・まさか・・そう、「闇が広がる」一路トート&井上ルドルフバージョン! びっくりしました。
冷静に考えたらかなりキーが違っている筈なのですが、すごくキレイにデュエットされていましたよ。
続いて「パパみたいに」を綜馬さんのカゲ歌と。パパのナンバーでも軽く歌えてしまうんですね。
「魂の自由」「夢とうつつの狭間に」の後、綜馬さん登場で「夜のボート」。
ラストに「愛のテーマ」を一人で。で、幕となりました。
アンコールでは、一路さんの思いを乗せた、作詞の歌を。
千秋楽とあって、拍手が鳴りやまず、客席スタンディング。4度目には幕の前に一路さんが出てきて、「ありがとう。よいお年を。」と手を振りながらゆっくりと舞台を横切り、やっと終了しました。
時計を見ると9時! 休憩20分を加えて3時間のボリュームあるショーでした。良いものを観ました。
小池先生といい、綜馬さん他、エリザベートメンバーの雰囲気の良さといい、一路さんは人に恵まれ、良い仕事をしているな、と思います。
本人もますます歌唱力に磨きをかけ、ミュージカルの世界に意欲的に取り組んでいるよう。
「一路さんの舞台は、観なければならないね。」と母親と語りながら、気持ちよく会場を後にしました。
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[43] ベール 2001-12-04 (Tue)雪組バウワークショップ「Over The Moon」を見てきました。
荻田ファンである私は、この公演を心待ちにしていました。毎回期待を裏切らない荻田先生なので多分大丈夫だろうと思いながら、それでも今までとは形式が違った公演だったので(バウワークショップというのは従来そういうものだとは思うのですが)、不安も少し持ちつつ初日を迎えました。結果は、荻田先生ブラボ~~!毎度毎度のことながら、どうしてこんなに素敵な作品を作ってくれるんでしょう?単に私の感性にぴったり合うというのもありますが、一般的に見ても多分かなり素晴らしい公演だったと思います。今好きな生徒さんはたくさんいますが、宝塚の中で誰が一番好きかと尋ねられれば、間違いなく私は「荻田先生」と答えます。荻田作品に出会えたことというのは、大袈裟ではなく、私の宝塚生活の中でも一番大きな出来事のような気がします。それくらい、荻田作品が好きです。
都さんが書かれてくれた、パンフレットに載ってる今回の公演の3つの意義。1つ目は、まあ今回の公演のメインですよね。調べてみると、ぐんちゃんは新公ヒロイン6回(スパルタカス、心の旅路、メランコリック・ジゴロ、ベイ・シティ・ブルース、ブラック・ジャック、エリザベート)、バウヒロイン6回(ドニエプルの赤い罌粟、けれど夢の中で目覚めたときに、アップル・ツリー、殉情、ドリアングレイの肖像、凍てついた明日)、そしてトップになって8作品。本当にすごい経歴の持ち主なんですよね。荻田先生の言われるように、恵まれているのかもしれませんが、ヒロインとしてしか宝塚に存在することができなかったぐんちゃんは、本当に大変だったんだろうなと思います。私的には、ぐんちゃんという人は、いわゆる宝塚の純粋なヒロインがそんな似合う人ではないように思うので、実は、もっと脇で個性的な役をしていたらどんな魅力が出ていたんだろうなとも思ってしまいます。それでも、今でも十分個性的であるような気はしますが、それはぐんちゃんが長い間かかって培ってきたものなのかもしれませんね。(因みに、余談ですが、まひるちゃんは新公ヒロイン7作品、バウヒロイン4作品です。こちらもすごいですよね)
2つ目。これも宝塚ファンとしては本当に嬉しいですよね。荻田先生がいつ入団されたのか分かりませんが、多分自分が入られる前の作品もかなり選曲されていたと思います。最近は忙しくてなかなかできませんが、私はよくビデオから大好きな曲をテープやMDに編集して遊んでいたんです。宝塚って、荻田先生の言われるように、あまりに膨大な曲の量で、なかなか主題歌くらいしか後々にまで残っていかないのですが、良い曲って一杯あるんですよ。そういった曲をもう一度使ってくれたというのは非常に嬉しいことですし、また、当時のイメージをあまり壊さずに、上手く使ってくれたのはスゴイ。今回の芝居仕立ての作品の中で、実に効果的に場面を盛り上げてくれ、見てない方には普通の曲として、見ていた者にとっては当時の思い出が一緒に蘇ってきたことと思います。また、ビデオ・もしくはCD等を買わないと、なかなかその曲が宝塚のオリジナルの曲なのか、既成の曲なのか分からず、今回作詞・作曲者を記載してくれたことによって、色んな発見があったことと思います。特に、JIMMYさんも書かれてますが、「スピーク・ロウ」(ベイ・シティ・ブルース)。これが宝塚のオリジナル曲だったというのは結構びっくりでした。「マイアミのディスコ」(ファンシー・タッチ)なんかも、高橋先生の曲だったんですね。私的には、作詞・作曲の紙を見てるだけでも楽しめました。
3つ目。これも下級生ファンとしては本当に嬉しい。前々回の公演が同じく荻田作品の「パッサージュ」、そしてやたらと役の多い(でも大好き)「猛き黄金の国」だったので、雪組下級生というのは、比較的恵まれているような気はしますが、それでもなかなか大劇場では皆目立てませんもんね。1人1人についてはまた後に書きますが、思ったよりぐんちゃん1人の舞台ではなく、皆の舞台で、ぐんちゃんを主役として立てながらも、かなり下級生達の勉強の場・活躍の場としての色が濃い公演だったと思います。
荻田作品とぐんちゃんという組み合わせは、凍てついた明日、パッサージュと今回で3回目になりますが、考えてみれば、一番荻田率(?)の高い人なんです。荻田先生という人は、どんな人でもある程度魅力的に描いてくれますが、それでも、ハマる人とハマらない人がいると私は思ってます。そのハマる人の代表格が女役ではぐんちゃんなのではないかと今回の公演を見て思いました。余談にはなりますが、男役ではさえちゃん(彩輝)だと思ってます。(私の勝手な解釈なので、怒らないで下さいね)ぐんちゃんやさえちゃんの持つ、どこか宝塚の女役・男役としては不安定な部分が、荻田作品に妙にハマるような気がします。
今回の作品の配役を見たとき、ちほちゃん(愛田)がロージィで、しいちゃん(立樹)がアンリ?これはあのロージィとアンリなんだろうか?と疑問に思いました。こういう役名の人物を一体どういった風に使うのか?実際に観劇して、驚きました。まあ、言ってしまえばパロディのようなものです。性格・設定・名前等を借りて全く別の話を作ってしまったんですから。ですが、その別の物語がすごく良い!アンリは映画俳優であり、以前に女優と付き合っていたという設定をのぞけば、ほぼ別人でした。最初のグレイスを騙そうとするキザ男ってうのは、あまりしいちゃんに似合っていなかったように思いますが、何と言っても後半、ロージィに惹かれていく様は、暖かくてちょっと切なくて泣かせてくれました。私は、「アンナ」の時もそうだったのですが、優しく暖かいしいちゃんの芝居に弱いようです。他の時はこれといって魅力の感じる男役さんではないんですが、今回も本当に良かった。
ちほちゃんのロージィは、目が見えないという設定をのぞけば、ほぼ「Icarus」のロージィと同じだと思います。この人も演技的にはワンパターンだと思いますが(^^;、この役だけは、あなた以外にはできない!と言いたくなるくらい似合ってます。今回の役は荻田先生が作ったロージィで、イカロスのロージィに比べるともっと強く人間っぽくなっていたと思いますが、でも彼女独特の可愛く純粋で優しくてまっすぐな女の子っていうのは、私は大好きです。この2人の物語は、そんな長い場面ではなかったのですが、密度が濃く、2回見て2回とも泣かされてしまいました。やっぱり、オギー大好きです。
最後の「凍てついた明日」。プログラムに「ブルース・レクイエム」の文字を見つけたとき、真っ先に誰が歌うの??と思いました。瞳子ちゃんファンの我が儘ですが、できればこの曲は瞳子ちゃんで聴きたい。果たして、荻田先生もそう思ってくれたのか?前奏が流れ、第一声を聞いた時、本当に荻田先生に感謝しました。大好きな作品の一番大好きな場面の1つです。この歌をバックに色々な人が踊り、色々な人のセリフが重なる、この演出が大好きでした。今回、ダンスの振りはほぼ同じで、重なってくるセリフは全てぐんちゃんが演じた人物たちの印象的なフレーズ。ただただ純粋にこの演出に感動しました。何と効果的にこの曲とこの場面を使うんでしょう?最後の最後に、またしてもやられた~!と思う場面でした。私の涙腺は壊れっぱなしです(^^;
その他の出演者について。
まずは、何と言ってもぐんちゃんの同期、ちー坊(天希)とみやたん(風早)。雪組残った最後の同期3人で、普段からきっと仲がいいんだろうなと思いますが、この2人と最後の舞台をできたぐんちゃんは本当に幸せだったんだろうなと思いました。また、この2人も本当にぐんちゃんのことが大好きで、きっと誇りに思ってるんじゃないかなと思わせてくれる最高に素敵な共演者でした。最後の別れのシーンは、荻田先生の書いたセリフがそのまま2人の気持ちを表してるように思え、涙ナシでは見れませんでした。また「凍てついた明日」の場面、ぐんちゃんと組んでるちー坊を見ると、ボニーとロイが幸せだった頃の2人のように思えてしまいました。ぐんちゃんとちー坊と言えば、すぐにボニー&ロイを思い出してしまいます。
組替え組の壮くんは、今回なかなか大活躍でした。先日の新公の時も結構良いな、自信がついてきたのかなと思いましたが、今回更に見せ方が上手くなってるというか、客席に視線飛ばしてるよ~(笑)って感じで、舞台に余裕が感じられるようになりましたね。とにかく容姿が抜群に華やかで目をひきますし、歌も大分良くなってきていて、今一番延びる時期なんでしょうね。こういう人を見てるのって面白くて好きです。
今回大抜擢だったのが、神月茜。新公で少し見ていただけですが結構上手い人なんだろうなという印象がありましたが、本当に上手かった。今回男役では一番歌っていた人なんですが、そういう配役になるだけの説得力のある歌唱でした。ブラック・ジャックのヤンさん(安寿)のパートを歌ったのには驚きましたが、それもまた上手い。安心して聞いていられましたし、お芝居もさりげなく上手く、ハートがあります。ただ、ダンスがちょっともたつくのが気になりました。
何故かどこにいても目がいく麻愛めぐる。さりげなく(^^;3拍子揃ってるんですよね。今回は芝居はありませんでしたが、歌は「スピーク・ロウ」をなかなか魅力的に聞かせてくれました。私的には、悠の演じたタイロン社長を彼女で見たかったななんて思いました。
ひじりん(聖)は、今回のメンバーでは一番目立っていなかったかな。それでも長身だし、綺麗なダンスは目をひきます。もうちょっと見せ場があっても良かったのになと思った人です。
上記にも書いたちほちゃんは、お芝居以外はソロを少し歌ってましたが、やっぱり歌はいまいちですね・・・(^^;でも、とにかく可愛くて、何だかそれだけで許せちゃう娘役さんです。
組替え組のとなみちゃん(白羽)は、今回あまり目立った役付きではありませんでしたが、1曲歌ったソロは1回目より2回目の方が良くて、まだまだ歌うことに慣れていないんでしょうね。ただかなり痩せたのでしょうか?ドレスから出た肩のラインが綺麗になっていたような気がしました。
ダンサーの汐夏ゆりさ・神麗華は、ぐんちゃんの歌う「ベサメ・ムーチョ」で2人で踊っていましたが、こういった女役同志の少し絡みがあるダンスというのはあまり今までにないパターンで新鮮でした。ただ、2人ともまだ少し幼く、色気という面ではまだまだだったのが残念。ここでは、神のドレスさばきが綺麗でした。
今回で退団するまいP(舞坂)は、ラストにソロを少しもらってました。エンカレの時にはあまり上手いと思わなかったのですが、今回は良かったです。声質が歌に合っていたのかなと思います。新公(バッカス)で少し見たお芝居が印象に残ってるので、もう少しお芝居をきちんと見てみたかった人でした。
今回初めて名前と顔が一致した森咲かぐや。ダルマの衣装から延びた足が抜群に綺麗なのが印象的でした。歌も少しもらっていたのでシンガーな人なのかな?ちょっと興味を持ちました。
最後に、再度ぐんちゃん。
「愛燃える」の公演の時にも思いましたが、退団を決めてからすごく表情が良くなってます。何かが吹っ切れたのか、そんな全開笑わなくても(^^;と言いたくなるくらい素敵な笑顔をしてます。今回もそれは続いていて、ぐんちゃんの笑顔を見ているだけですごく幸せな気持ちになれました。大好きな同期と雪組生に囲まれて、素晴らしい公演に主演できたぐんちゃんは、本当に幸せだなと思いました。最初は苦手だったのに、どんどん好きになっていき、今は大好きとも思えるくらいの娘役さんに出会えて私も本当に幸せでした。ちょっと早いですが、12年間お疲れさまでした。
[42] 都 2001-11-29 (Thu)雪組バウワークショップ「Over The Moon ~月影瞳クロニクル~」を観てきました。
私の観た回は25日の11時の回で、こむちゃん(朝海ひかる)がステージにお花を渡しに来た回でした。この公演は全部で5回しかなく、そう大掛かりなことはできないだろう、ワークショップという催しを観るのも初めてだったので、もっと単純な歌を並べたリサイタルだろうか、いや、ぐんちゃん(月影瞳)がメインなんだからお芝居?などと想像を膨らませていました。公演時間が発表されると、ちゃんと2幕物で、けっこう時間も長いのだな、と思いつつ、バウに向いました。
開演前にパンフレットを購入。それがなかなか凝っていて、ちょっと横長の正方形に近いかたちの黒い表紙に、細い月が描かれています。中身はフルカラーで、プログラムとぐんちゃん、出演者の写真が。そして一枚の紙が挟み込まれていて、それには、今回使用するナンバーが元使われていた公演名と、作詞・作曲者がていねいに書いてあったのです。もちろんプログラムにもナンバータイトルは書かれていたのですが、スタッフ名までをわざわざ教えてくださった、この心遣いが嬉しいなぁとますます楽しみになりました。
そのナンバー、一幕目は21曲、二幕目は17曲もあるのです。残念ながら、宝塚歴の短い私には、知っている曲は数えるほどしかありませんでした。ビデオで観たことのある「凍てついた明日」から数曲が、二幕目の最後にあったのを楽しみに、開演を待ちました。
よかったです。本当に。5回しかやらないのがもったいない贅沢な舞台でした。
ナンバーをほとんど知らない私なのに、充分楽しめました。全体的な構成は、それらの数多くのナンバーを歌いつぎながら、その間をつなぐ形でお芝居が進行する、という仕立て。ぐんちゃん演じるグレイスという女優がいて、その半生を振り返る・・・というストーリィでした。
ぐんちゃんの硬質ながらどこかコケティッシュでコミカルな部分がよく出ていて、グレイスという役柄に上手にぐんちゃんのエッセンスを集めたな、という印象です。もちろんナンバーもたっぷり聞かせていただきました。
出演者はちょうどいい人数か、やや少ないぐらい。その分、全ての人に見せ場がありましたが、なにせ2幕とも歌も踊りもお芝居も・・・という構成ですから、セリフを噛むひとが多かったのはしょうがないと感じました。
舞台セットは奥に大きな段が組まれていて、そこへ上がるために上手に階段がしつらえられていました。下手段の前に生バンド、舞台全体あちこちに円柱が立てられていたのは、「アンナ・カレーニナ」のような感じを想像いただけると近いと思います(もしかして同じもの?)。
プログラムには荻田先生から、このワークショップの3つの意義についてメッセージがありました。ひとつめは、月影瞳に捧げるオマージュであること、ふたつめは、旧作から主題歌以外の歌曲を掘り起こすこと、みっつめは、下級生たちの発表の場を与えること、でした。
すべてが不足なく、十分に堪能させていただけたと思います。
とくに、退団となる舞坂ゆき子、愛田芽久にはそれぞれに見せ場が与えられており、この時期に退団することでこのような恵まれた思い出ができたということは、本当にいい巡り合わせだなぁと思いました。もちろんそれ以外の生徒も、適材適所でとてもよかったです。
しいちゃん(立樹遙)のわざとらしさを強調したきざっぷりに笑わせていただきましたし、壮くん(壮一帆)の今まさに伸び盛りといった成長具合と、本人も楽しくてたまらないといった客席への視線に見惚れてしまいました。風早優と天希かおりのコンビがぐんちゃんにくっついていて、コミカルで確かな演技を披露してくれるのにも感心しました。
去る人もいれば、飛躍する人もいる。来年の日生でスカーレットを演じるとなみちゃん(白羽ゆり)の生き生きしたダンス姿も心に残りました。
知らなくても楽しめたのですが、いろいろなことを知っていればもっと楽しかったようで、たとえば風早&天希コンビがぐんちゃんの同期であること、しいちゃんが演じたアンリという役が、「凱旋門」の登場人物を投影したものであること・・・などなど、客席では一幕目からすすり泣く声が聞こえてきましたが、もっともだと思いました。
そして、やはり山場は二幕目の最後!「凍てついた明日」のナンバーのときでした。「クライドのテーマ」が流れる中(だったと思います)、ぐんちゃんが、あの「ボニー」のスタイルで登場したときの嬉しかったこと!とくに私は後ろ向きにたたずむ姿に感動しました!あのちょっと傾(かし)いだ立ち方は紛れもなく・・・実際に見たことはなくても・・・ボニーでした。ボニーがそこにいました。格好よかった!
そのボニーの姿にかぶるように、これまでにぐんちゃんの作品の中から印象深い、その役を象徴するようなセリフが次々と流れます。これは最近の作品もあったので、私もいくつかわかって嬉しかったです。「凍てついた明日」からは“誰でもよかった、クライド、あなたでなくても”・・というようなあのセリフです。
「凍てついた明日」の「ブルース・レクイエム」は、とうこちゃん(安蘭けい)が歌ってくれました。もちろん生では登場できませんので、録音なのですが、でもあの歌でした。とうこちゃんの歌声でした。
男役を引き連れて踊る女役さん。ゆりちゃん(星奈優里)ともまた違った個性の存在感ある娘役姿でした。ゆりちゃんが男役たちとの間に色香を漂わせてつながっていたのに対し、ぐんちゃんと男役さんの間には相互信頼感情のようなものが漂っていたような気がします。
本当にしみじみ、いい公演でした。荻田先生の技術と想いがうまく展開されていた・・・。あまりにも荻田荻田しすぎてないのもよかったかな、と思います。紛れもなく荻田作品なんですけどね。
男役トップさんのサヨナラショーでも、ここまでのものはなかなかできないでしょう。もし長年あるトップさんを応援してきたひとがいたら、本当に望むのはこういうサヨナラショーでは?たんねんに掘り起こした思い出深いナンバー、セリフ、衣裳、そしてその人を象徴する役柄・・・。今後のサヨナラ公演の見本にしてもいい出来です。
本公演の後ろにつく30分のイベントもいいですが、このようなしみじみした舞台もまた、心からその人を応援してきた人には、涙無しには見られないものでしょう。もちろん、それを望むのはトップスターには限らないはずです。
しかし、こういう小品をやるにはトップスターはファンの数、しがらみが多すぎます。長い階段を上ってきた月影瞳というトップ娘役だからこそできた演目でした。それを見るチャンスに恵まれて本当にラッキーでした。
[41] JIMMY 2001-11-29 (Thu)シアター・ドラマシティで「Dawn」観てきました。
まず、ずんちゃん(姿月あさと)でどんな舞台を作るか、から始まった作品ですね。プログラムでも書かれていますが。
ピュアな笑顔の少年を通して、現代社会の中で見失いそうになる大切なものが上手く伝えられていて、共感できました。
力強いモダンダンスで訴える演出は、いかにも謝先生。台詞は哲学的で考えさせられるものが多く、いかにも荻田先生。それが良いです。
長尾まや(蘭香レア)ちゃん、スタイルが良くて抜群にキレイ。ダンスも文句なしでした。少し台詞も聞けましたが、自然で良かったですよ。これから十分に活躍できるのではないでしょうか。
ずんちゃんは、退団後の初コンサート以来、久しぶりに生で観ましたが、相変わらずキレイでした。歌声の良さは感動的。
ずんちゃんという素材の良さを知り尽くしたスタッフのお膳立ての上に、そっと、全く背伸びせずに乗っているだけ。そんな印象でした。舌足らずな台詞さえ、少年役に生かされています。積極的にアピールしなくても、それで魅力がありました。
こんなに少年役がまだ違和感ないのに。キレイなのに。あんなに歌えるのに。
彼女が宝塚で、男役を演る気が全くないのが残念・・。
とっくに忘れたはずの事が、再び思われてなりませんでした。きっと宝塚ファンで、ずんちゃんファンだった、私のような人だけでしょうね。
彼女は今回、舞台に立っていますが、舞台がやりたいのでしょうか?
できる人ではあります。やる気になれば、もっと良い舞台をこれからどんどん見せる事ができる人です。
でも、これからのそんな活躍を、期待できるような気はしませんでした。
現代に生きる女性、ダイアン役で見せる白のスーツ姿。ロウソクの炎に照らされる様子は本当に素敵でした。
あーあ、ホントに切ないですねぇ~。観るのではなかった、と思う位です(^_^;)。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/sub/private.html
[40] JIMMY 2001-11-28 (Wed)バウホール公演「Over The Moon-月影瞳クロニクル-」を観てきました。
「歌劇」誌の記事からコメディだと思い、月影最後の怪演(コラコラ)が観られるのかな~? と楽しみにしていたのですが(^_^;)、意外や意外。凝りに凝ったサヨナラショーの豪華版、といった構成で、荻田先生の愛情のこもった贅沢なプレゼントに、大泣きさせられてしまいました。
千秋楽前に2公演サヨナラショーをするトップスターよりも、今回のショーを上演した月影の方がずーっと恵まれている、と思えるショーでした。でも、これくらいあっても当然の、ヒロイン役の数々ですよね。
ミュージカルナンバーがプログラムに載っているのですが、私、全公演観ているんですよ。新人公演も良く観ていた時期に活躍していたので、ヒロインで見逃した役があるだろうか? と思う位です。
月影を中心で観ていた訳ではないですが、ずっと好きな娘役さんでした。当時の舞台を思い出す事が多く、好きなスターさんのサヨナラショーを観られたような嬉しさがありました。
ご覧になれなかった方が多いと思うので、軽く内容も紹介しながら書いていこうと思います。
幕が上がると、記者のフレッド(神月茜)が登場。女優グレイス(月影)の再起を賭けたリサイタルへと、観客を導きます。
紗幕が上がると水色のドレスを着た月影。オリジナル曲「クロニクル・オブ・アクトレス」を歌います。
リハーサルが行われている会場に、無許可で忍び込んでいたフレッド。マネージャー兼ボディガードのチッチ(天希かおり)とミッチ(風早優)に取り押さえられてしまいます。
グレイスのファンで、真実を知りたいフレッドの熱意に、チッチとミッチは喜んで、彼に会場の隅で観るように言います。
神月は大抜擢ですね。特に声が良くて、歌のソロにも活躍していました。二枚目を目指すなら、もう少しスッキリして欲しいですが。
「ベルばら」より『サ・セ・パリ』。グレイス役の女優(森咲かぐや)はダルマ姿。サーカスの一座からタイロン(悠なお輝)にスカウトされ、母親を楽にする為に、一座を離れる事に。
同じ一座のチッチとミッチもついていく事になります。
森咲が良くガッツボーズをして、根性をアピールするのが、いかにも月影の役らしくて楽しい(^_^;)。
「ザ・フラッシュ!」より『あなたはフラッシュのよう』。
初仕事はパスタのコマーシャル。もちろん曲は「ファンシー・タッチ」より『パスタ・ガール』(^_^;)。赤のドレス姿なのが残念。あのピンクのミニスカート、可愛かったなぁ。
タイロン社長は大もうけ、グレイスの為に映画会社を買収します。
「アップル・ツリー」より『エデンの園』。夢に見た撮影所です。
初主演作として「ドニエプルの赤い罌粟」のパロディを。ヨアンナは舞坂ゆき子で、コメディだけれど、衣装も台詞もそのままで懐かしい。相手役の声が壮一帆で、キザ~に演っていて、面白かったです(^_^;)。
女優として大成功したグレイス。休養にタイロン社長とマイアミへ。「ラ・ノーバ!」より『マイアミのディスコ』。
アンリ(立樹遥)登場。恋に落ちるグレイス。「貴方は素敵よ」と、「ドリアン・グレイの肖像」より『プリンス・チャーミング』を。
タイロン社長の怒りを買いますが、まだ夢から覚める事はできません。
「ベイ・シティ・ブルース」より『スピーク・ロウ』。この曲、吉田先生のオリジナルだったんですね~。びっくりしました。洋楽スタンダードだと思っていましたよ。好きな曲です。
麻愛めぐるの歌。壮と白羽ゆり中心の、黒エンビ&黒ドレスのデュエット。「Rose Garden」のジェラシーの場面でも組んでいた二人。衣装も同じかも。美しいコンビです。二人とも覇気があって、他の場面でも目立ちました。
続いてアンリとグレイス。この苦しさが恋? ずっと夢見ていた・・と、「スパルタカス」より『いつも夢みてた』を。
白羽が「カサノバ・夢のかたみ」より『夢のかたみ』。
朝になっても、夢から覚めないグレイス。「けれど夢の中で目覚めたときに」より『けれど夢の中で』。
しかし、実は女優を誘惑して撃ってしまった事があるという「凱旋門」そっくりの経歴を持つアンリ(^_^;)。世間知らずのグレイスを誘惑して、甘い汁を吸おうというのが目的でした。
「メランコリック・ジゴロ」より『完璧な計画』。この作品も良く観たので、懐かしかった~。
グレイスに渡す花を買いに行くアンリ。花売りのロージィ(愛田芽久)と出会います。
「Rose Garden」より『ラ・ヴィオレテラ』はバックミュージックだったのかな? 「Icarus」そのままの、心の清らかな盲目の少女に、アンリは心洗われます。
アンリの心変わりに焦るグレイス。「凱旋門」より『はかない夢』。
一方、ロージィの目の手術代が欲しいアンリ。「何でも買ってあげるわ」というグレイスに、ついに大金を彼女からだまし取ります。
「ブラック・ジャック」より『それぞれの想い』を立樹、そして月影と歌い継ぎます。これも好きなナンバーで、盛り上がるんですよね。上手い使い方だ~、と思いました。
アンリはロージィと共に旅立ちます。『いつも夢みてた』を愛田がリプライズ。
立樹は、思い切りキザにがんばっていた誘惑シーンも面白かったけれど、愛田と出会ってからの芝居の方が、純朴な感じが似合っていてすごく良かったです。愛田の背丈に合わせて、かがんで話を聞いてあげている様子が優しそうでした~(^_^;)。
愛田も、この少しの時間の芝居を丁寧に演じていて、見応えありました。本当に「Icarus」のロージィそっくりな役作りで、懐かしかったです。
傷心のグレイス。仕事にも力が入りません。「殉情」より『素直になれない』。
挫折したグレイスに、母の死という更に悪い知らせが。「エリザベート」より『ママ、どこにいるの』。
一時映画界から身を引く事に。タイロンの言うがままに、世話になる事に同意します。
「ベイ・シティ~」より『What can you lose』。
数年後、ほとぼりも冷め、タイロンはグレイスに、再起を賭けたリサイタルを開くよう勧めます。
「Action!」より『Action!』。生き生きとリハーサルに励むポール(壮)の様子に、母も亡くなった今、自分はどうして女優をしているのか、理由が見いだせず、心が痛みます。
「ベイ・シティ~」より『オリヴィアの幻覚』。
撮影所から姿を消すグレイス。「凍てついた明日」より『冬の朝』。
彼女のいないまま、開演ベルが鳴り、幕。
二幕はショー場面から始まります。まず幕開き、作品名を忘れてしまったのですが花組時代のショーのエトワールの衣装で、「華麗なる千拍子'99」より『幸運を売る人』。
大階段いっぱいに広がるピンクラメの衣装です。ワイヤーで広げていました(^_^;)。懐かしい~。
続いて「ノバ・ボサ・ノバ」より『アマール・アマール』。「デパートメント・ストア」より『カミング・スーン』。
「ラ・ヴィール」より『ベサメ・ムーチョ』では、月影は同作のブルーのスパニッシュの衣装を着ていました。「魅惑2」より『ビギン・ザ・ビギン』も、衣装はあのブルーと白の衣装でしたね。
「レ・シェルバン」より『クンバンチェロ』。
立樹、壮がセンターで歌ったり、神月のソロがあったり、月影と天希や風早とのデュエットの部分があったりしました。
天希はさすがに同期の月影とのデュエットでもバシッと決めていましたが、風早は何か、おどおどしていて、お姫様を扱うようでしたね(^_^;)。風早のダンスも好きなので、ちょっと歯がゆかったですが・・風早らしいかな。
「Let's Jazz」より『I remember you』。この歌も大好き~。
リサイタルは彼女抜きで、ポールたちが代わりをつとめ、喝采の内に終わってしまいました。
ついにタイロンの元を去らなければならなくなったグレイス。チッチとミッチも首になってしまいます。
またいっしょにやろうという二人。けれど、グレイスはまだ自分が何をしたいのか分かりません。
二人に甘えてばかりもいられない。一人でやっていかなくては。
グレイスが大好きだった二人。別れは悲しいけれど、僕たちに涙は似合わない。明るくいこう! と「Let's Jazz」より『Bye Bye Black Bird』。
同期三人のナンバーに、月影共々涙が止まりませんでした(;_;)。
「これからどうするんですか?」と問いかけるフレッド。「忘れないで下さい。沢山の人に夢を与えた事を・・。」と、フレッドが語る台詞の数々は、荻田先生からのメッセージのようです。
「メランコリック~」より『ラスト』。月影のソロからコーラスで盛り上がった所で・・。
「OK!」とカット。ここまでがリハーサルだった、というオチ。「明日もがんばりましょう!」とガッツポーズをしたりして、お芝居は終わりました。
幕前で立樹が「ドニエプル~」より『愛の言葉』。
ヨアンナのパロディの芝居はあったものの、なんでこの歌が出てこないの~、と実は思っていたので、ここでまた嬉しくて号泣。以後は、もう月影の顔を見るだけで泣ける、みたいな状態でしたね(^_^;)。
初ヒロイン作品ですが、はじまるまで「月影瞳って誰?」って状態だったんですよね。それが、すごく綺麗な娘役さんで。今観たら、色々未熟な所が分かったかもしれないですが、当時はひたすら見とれていた覚えがあります(^_^;)。
続いて「けれど夢の中で~」より『小さな翼』でのダンスナンバー。この作品も良く覚えているんです~。愛華みれ、紫吹淳、匠ひびきが出ていて、ミーハーに喜んで観ていた事を思い出します(^_^;)。
月影がポスターと同じドレスを着て「アップル・ツリー」より『What makes me love him』。
ラストの台詞を風早が朗読。
芝居部分はメンバー全体的に荒く、風早でも台詞をかんだりしていたのが意外でしたが、きっと荻田先生が、膨大な台詞をギリギリまで練ったからに違いないと、勝手に良いように解釈しています(^_^;)。でも、この部分など、ここ一番の台詞の上手さは流石でしたね。
「ドリアン・グレイ~」より『永遠の美と青春』。黒スーツの男役のダンス。続いて「凍てついた~」より『クライドのテーマ』で月影と天希のデュエットもありました。
そして、「凍てついた~」より『ブルース・レクイエム』。安蘭けいがこの公演の為に新録音したそう。
同作そっくりの男役の振り付け。ボニーのような衣装に髪型、しぐさの月影。今まで演じたヒロイン達の台詞が流れます。「凍てついた~」の荻田先生ならではの演出ですね。
アンコールは舞坂のソロから。
続いて公文健作詞の「ツ・キ・カ・ゲ・ヒ・ト・ミ」。出身地を絡めた「緑の山々に囲まれた~」みたいな歌詞から始まる、いかにも公文さんな歌詞(^_^;)でしたが、良かったですよ~。
再びアンコールでは「すみれの花咲くころ」が流れます。袴で出てくるのでは? と思いましたが、シルバーのドレスでした(^_^;)。
朝海ひかるが花束贈呈に出てきて、抱き合って泣いていました。公演毎に渡す人は違っていたらしく、母が観た千秋楽は成瀬こうきだったそうです。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/sub/private.html
[39] すけ子 2001-11-15 (Thu)ミュージカル「Dawn」
構成・演出 謝珠栄
制作 TSミュージカルファンデーション
プログラムより抜粋、
舞台に登場するダイアンという女性は私たち現代の人間像であり、マハピヤ・ルタという少年はその私たちに語りかける「魂」。「孤独を抱えながら、それなりにコミュニケーション不足の現代社会の私たちは地球からの呼びかけに今、耳を傾けなければならない」というのがこのストーリーの根底に流れるコンセプトだ。(謝珠栄)
哀しみと恐れは人だけが持つ感情。それは孤独の始まり。自然は死を哀しんだり、恐れたりしない。それは次の命の誕生だから。自然の中に孤独は存在しない。全ての事象がつながりを持っているから。自分は孤独だと思っていても、どこかにあなたを思ってくれている人が必ずいる。だから耳をかたむけることが大切。
とてもシンプルなことで、今さら言われなくてもそんなことわかってらぁ、って感じもしますが、こんな時代、急ぎ足で前に前にと進むばかりでなく、人が地球・自然に生まれ自然の一部として生きていたころのことを考える、自分の内なる声に耳を傾けてみる時間を持つこともしてみよう、と私なりにメッセージを受け取りました。
姿月あさとさんの宝塚退団後の初舞台。二役を演じるズンちゃんのピュアな演技と素直で伸び伸びとした歌声、宝塚で観ていたあなたは何だったの?と思うほどとにかく素晴らしかったです。二幕の、乾いた大地に雨を呼ぶ祈りの歌・コーラスは圧巻。
そして、15人足らずの出演者のレベルの高いダンス・歌と表現力。謝先生による、男女の区別の無い過酷な振付をいかにも楽しげに踊るダンサーたち、その人たちが作り上げた舞台、きっと何かを感じるはずです。
久しく見ていなかったズンちゃんの屈託のない笑顔、また舞台で出会いたいです。
[38] 美飛燕 2001-11-13 (Tue)NHK,公開録画、一気にパラダイス、観て参りました。
幕が開くと、娘役さんが、大階段(大道具さんが頑張って作ったそうです)に並んで、進行役の五木さんが歌います。
次に、男役が黒燕尾で、これぞ宝塚という感じで、かっこよく踊ります。以上、曲はもちろん、すみれの花咲く頃です。そして、白燕尾での踊りもありました。
しばらくは、別のゲストの出番があって、
ハッチさん、チャーリーさん、みどりさんと五木さんのトークがあり、後は、ショータイムが続きます。
VIVAより、ナイトアンドデイの場面があり、しっとりと始まり、総踊りとなって、華やかに盛り上がります。
また、ミレニアムチャレンジャーより、ソーラン節が再現され、嬉しい驚きでした。樹里さんを中心に(その横にゆみこさんとラントムさんがいました)、溌剌と力強く、花組さんではやっていませんので大変だったと思いますが、良かったです。
定番のロケットははずせません。
フィナーレの曲は、やはりタカラヅカフォーエバーです。エトワールは、おささんとあさこさんでした。羽根あり、スパンありで、華麗に終了したと思ったら、不備があったようで、やり直しがありました。つまり、2回観られ、観客にとってはお徳でした。
匠さんにとって、実質トップ初お披露目となりますので、客席より、特に大きくて温かい拍手があったように思います。チャーリーさんが、ゲストの子供(手品をやってくれました)に語りかけるお姿も素敵でした。
[37] ベール 2001-10-12 (Fri)星組「エンカレッジコンサート」を観劇しました。
4回目となるこの公演。月組から一転して「特別扱い」なしということで、夢輝・秋園等、月組以前なら出ていただろうなと思われるメンバーが抜けているに関わらずこのレベル。星組下級生の底力を見ました。他の組ならまあまあかなと思われるくらいのレベルの人が、今回はいまいちに思われてしまい、そういった意味で損をした人がいたような気はします。
各組、お母さん・お父さん的な役割の人がいましたが、今回はお母さん役のみ。そのお母さんの毬丘さん、今までこういった挨拶・進行等をしたことがない人だと思うのですが、きちんと話せていたのにまず感心。歌自体は、もう少し素直に歌って欲しいなと思ったものの、こういったクサい歌い方をする人も貴重かな。
そうして、もう1人かなりクサかったのが、エンディ(高央)。本公演・バウ等でも少し歌声を聞いたことがある人なんですが、もう少し素直な歌い方をする人だと思っていただけに、こんなにクサかったっけ?とちょっと意外な気がしました。でも、そのクサさが宝塚の曲である「彷徨のレクイエム」には妙にハマっていて良かったです。
仕草はキザだったけど、声は結構素直だったのがすずみん(涼)。2曲ともシメさん(紫苑)の曲ということで、当時の振りを真似ていたそうですが、かなりキザって歌ってます。それがすごく面白い(ごめん、すずみん^^;)。歌は上手いというほどではないけど、まあまあ安定していて聞き易いです。個人的には、男役がナチュラルになってきてる今の時代、キザをギャグにしてしまえる彼女のキャラは貴重ですよね。(雪の天勢・玲、月の楠・研等もなかなかキザで面白かったです。)
キザと言えば、この人の右に出る人はいない(ような気がする)なるみん(鳴海)。ソロで歌った2曲は、どちらも宝塚で馴染みのある曲で、あまりキザりようがない曲(ちょっと残念)。どちらも素直に歌ってましたが、本当に上手いですよね。聞いていて気持ちいいです。高宮千夏とのデュエットは、ここにキザさを集約させたのか~!と言いたくなるくらい濃い濃い!(笑)客席に視線バンバン飛ばしてます(笑)。また相手も女役ながら濃い人なので、お互い張り合ってるようなデュエットがすごく迫力あって良かったです。でも、そうしても絶対に歌が崩れないのがこの2人のすごいところですね。
その高宮千夏は、「黄金のファラオ」新公から下級生らしからぬ演技・歌で注目していた人なんですが、え~っと、あなたは本当に研4?蘭とむくんじゃないけど(笑)、研14の間違いだろう~!と言いたくなる迫力。ただ、選曲のせいなのか歌い方の問題なのか、全て似通った印象になってしまったのはちょっと残念でしたが、他の出演者とはちょっとレベルが違うように思ってしまいました。というか、かなり宝塚的でないのかな。
レベルが違うと言えば、同期のしょうこちゃん(千琴)もです。「命をあげよう」は、「ミス・サイゴン」ファンとしては、ここまで素晴らしく歌ってくれてありがとう~♪と言いたくなるくらい良かった。語りかけるように始まり、段々と感情をのせて歌っていきますが、叫ぶような歌い方でも決して崩れない。この学年で感情に流されることなく、歌い放つことなく歌えるってのはスゴイことだと思います。オペラの曲は、私は技術的なことはよく分かりませんが、これまた宝塚らしくないというか、宝塚レベルではなかったですね。
ここでちょっと普通の人(笑)に戻って、今回びっくりしたのがことこと(琴)。始め「エンカレ」に出演すると聞いた時、かなり疑問な出演者だったのですが、歌を聞いて少し納得。特に「私だけに」は、彼女の声質に合っていたのが、個人的には「この曲って、こういう風にも歌えるのか」とちょっとした感動でした。張り上げるでなく、どちらかと言えば淡々とした歌い方が印象的でした。もう1曲は、ちょっと難しかったですね。相手のかよちゃん(朝澄)共々、かなり苦戦してるように感じました。オペラ座は、キーの高低がすごくて、月のきりやん(霧矢)も私的には苦しそうに感じてしまいました。
そのかよちゃんは、かよちゃんだな~って感じでした(笑)。良くも悪くも想像通りではあったんですが、あのノーブルな雰囲気は良いですよね。情熱的に歌っても、どこかほわ~とした優しげな雰囲気があり、品がよい。歌の感想というよりは彼女の持ち味の話になってしまいますが、舞台慣れもしていて見せ方も上手いし、路線系で今の段階でこれくらい歌えれば十分だと思います。デュエットは、歌は少し苦しかったものの、これも雰囲気で見せてくれたように思います。
もう1人の路線系まとぶん(真飛)は、2曲ともあまり感情的に歌う曲でなかったため、ある意味歌いにくいというか入り込みにくく、難しい選曲だったように感じました。歌に真っ向から挑む(というほど大袈裟ではありませんが)という姿勢が、今までのエンカレにはいなかったタイプで、まとぶんらしいのからしくないのか?この人も見せ方はできてるし、かよちゃんと同じく今これだけ歌えたら十分。個人的には、2曲目が彼女に合っていたように思いました。
次は、重要な脇系、私たち(私とTAMAKIさんとマーガレットさん??)のアイドル(?)、おかっちこと嶺恵斗ちゃん。「ファラオ」新公で少し歌を聞いた時にはまあまあいける?と思ったのですが、まさかエンカレに出してもえらえるとは。歌は、このメンバーに混じると「頑張れ!」と応援したくなるレベルですが(^^;、男役としての声はできてるし、音も狂いはしない。ただ、このメンバーの中では一番見せ方が下手というか、自分に酔えてないというか・・・良いものは持ってると思うので、もっと自身を持って歌って欲しいし、自己陶酔の方法をすずみんに学びましょう(笑)
そのおかっちとよく顔を間違えてしまうのが、祐穂さとるくん(何か似てるんですよね~)。「ファラオ」新公の祭りの歌手、「業平」新公のラストシーンの公達と、歌を聞く機会の多い人で、ちょっとずつですが、確実に進歩してるような気がしました。個人的には、2曲目の「Alone Again」が素直な歌い方で声質に合っていて、聞いていて気持ちよかったです。
もう1人貴重な脇役水城レナちゃん。私の中では書生さん(エピファニー)で工場長さん(イーハトーヴ)の人。ちょっとした演技が好きなもので、歌はどんな感じなのか楽しみだったんですが、上手いですね。パックの歌は、カナメさん(涼風)の可愛さは残し、キザさは薄めたような歌い方で、ちょっと均一性がないように感じ聞きづらい部分もありました。2曲目「This is the moment」は、ずんちゃん(姿月)・ハマコちゃん(未来)と上手い人が歌ってるだけに、損をしてるなと思う部分はあるものの、声が出てるし、歌い上げても崩れないし、良かったと思います。でも、もう少し違う曲も聞いてみたかったです。
下級生の高宮・千琴が上手すぎるため、少し影が薄く感じてしまっていた毬乃ゆい。コーラスメンバーや花恋の青影等の配役から、きっと歌は上手いんだろうなと思っていた人ですが、本当に手かったです。綺麗なソプラノで、言ってみればすごく宝塚らしい人。前回の花エンカレの遠野あすかを思い出しまいしたが、デュエットダンスのバックとかで聞いてみた歌声です。選曲が1曲がオペラだったので、できれば他の普通の曲をもう1曲聞いてみたかったです。
全体的にハイレベルの公演だったように思います。また、それプラスお笑い要素がすごくて~(笑)エンカレでここまで笑っていいんだろうか?というくらい、MCで笑わせていただきました。特にまとぶん・・・あなたは出てきただけで可笑しいです。こちらの先入観なんでしょうが、立ってるだけで可笑しいなんて、すごい人ですわ。
次回の宙組公演、ヒナちゃん(朝比奈)、あっこちゃん(陵)の退団発表メンバーが出れるのかどうか気になります。そして、てんこちゃん(夢月)は、大劇場で退団なので絶対出れないんですよね~残念です。でも、とりあえず次回公演も期待します。
[36] TAMAKI 2001-10-12 (Fri)星組「エンカレッジ コンサート」に行ってきました。
メンバーが発表された時から、上手いだろうな~とは思っていましたが、本当によかったです!
全員で歌った曲はどれも素晴らしかったのですが、特にアカペラの「星に願いを」
完璧なハモリでした!
これは私が勝手に思っていることですが、コーラスって綺麗にはもることはもちろん、低音部分がしっかりしていると、より安定して聞こえるのです。
今回は、高音部分はきれいに出ているし低音もしっかりしていて、最高のコーラスでした(*^_^*)
ソロでは素直な歌い方をする人が多くて、星組は「濃い!」というイメージを持ってたのでちょっと以外(笑)
それぞれが自分で選んだ歌に対して、まっすぐに取り組んでいる感じ。
心を込めて歌ってくれました。
ただ、やはりバウや大劇場ですでに活躍している人と、そうでない人の差も感じました。
毬丘さん、なるみん、かよちゃんは、客席までその歌詞の意味(感情)をしっかり伝えられるのですが、それ以外の人となると、本人の中ではきっと思い浮かべている世界があるのだろうし、それを思いながら丁寧に歌っているのことは分かるものの、聴いている側にその世界が伝わってこない。
これは、やはり経験を積まないとダメなのでしょうね。
でも、みんなこれからの人!
歌の勉強を続けて、もっともっと上手くなって欲しいです。
そして、バウや本公演で、もっともっと活躍して欲しいです!
さて、それでは1人ずつの感想。
毬丘智美さん
「Over The Rainbouw」はジャズアレンジ。演歌で言うならまるで「ど演歌」のようなくっさ~いジャズ(笑)
ここまでジャズジャズした?ジャズは久しぶりに聴いたかも(^_^;) 何十年もジャズをやってきた人が歌ってようやく味が出るようなものなので、さすがの毬丘さんでも、ちょっと早すぎる・・・
でも、それにチャレンジしたことがブラボ~♪
「Don't Cry For Me Argentina」 一曲目とは反対に、人生経験積んできました!って感じのエビータ。歌に説得力がありました。
高央りおさん
「さすらいのレクイエム」「TO LOVE YOU MORE」 2曲とも熱唱でした。ちょっと高音がキツイ?という気もしますが、気持ちよさそ~に歌っているのが印象的。
鳴海じゅんさん
「花夢幻」 「愛の旅立ち」 いつもよりさらっと歌っていて驚きましたが、やはり上手い!息は全部、声になってますね!(笑) 高音から低音まで、力むことなくきれいでした。
朝澄けいさん
まずはプログラムのメンバー紹介に載っていたかよちゃんの一言 「♪歌おう 踊ろう 今夜は夢の ラララ エンカレッジコンサート♪」 どう見てもミュージック○ェアのオープニング曲のパクリなんですけどね・・・字余りです!ちょっと苦しい(笑)
で、歌は「世界の終わる日まで」 「ALL BY MYSELF」
今回のメンバーの中では、一番感情が伝わってきました。
もともと癒し系の声ですが、声を張り上げるところと、そうでないところと、声の出し方が違うのか、ただボリュームで違ってくるのか・・・よりいっそう切なさが出ていました。
真飛聖さん
「To all the girlsl've loved before」 「明日にかける夢」
「花吹雪 恋吹雪」から比べると、すっごい上手くなってます!
芝居の中の曲を選んでいないこともあって「真飛聖」として歌っていたのが、なぜか新鮮でした。
そして、とにかく素直に歌っていたのが印象的。特に2曲目は、その素直さにあっていました。
涼紫央さん
最初、赤いライトに照らされて出てきたすずみんを見たときは「カンパネルラ、あの人は何の話をしているの?」と、ねったんの台詞が頭をよぎりましたが(笑)、
「トレアドール」「熱愛のボレロ」 2曲とも、むちゃキザってました。ライトに照らされてキラキラ光る豪華な指輪も眩しかった~。
お芝居では良い人の役が多いすずみんだけど、ショーはいつもキザってますからね。今回はすずみんの本領発揮でしょうか(笑)
声が少し高めなのも、曲にあっていてよかったです。
毬乃ゆいさん
「梅の想い」はやさしい歌い方で、特に高音の出し方(出し始め?)がきれいだな~と思っていたら、 「宝石の歌」で素晴らしいソプラノを披露してくれました。
水城レナさん
素晴らしい原石がここに・・・
「Lover's Green」は、まるでかなめさん?・・・というくらい声が似ている部分がありましたが、曲の中で歌い方、というか発声法というのか、声質?がコロコロと変わりすぎていて気になりました。パックになりきろうとする場面と、レナちゃんの歌声が交互に出てしまったのかな?
でも「This is the moment」はよかった!
まだまだ荒削りですが、このままレッスンを重ねれば、素晴らしい歌手になると思います!!!
嶺恵斗さん
2曲目の「I know him so well」は、ちょっと・・・声が前に出ていなかった(もしくはマイクに上手く入っていなかった?)のが気になりました。
ファンとしては・・・岡っちの声が大好きだし、ちゃんと歌えるんだし、もっと声を前に出して~!!!と思いながら聴いてましたσ(^◇^;)
でも「川霧の歌」は独得の癒し系の声で、さらに感情が込められていてよかった!
「♪お前が・・・欲しい~♪」のところに全神経を集中させていたと思われます(笑)
なんだか言葉の「間」に気合が入っていた・・・
それにしても、岡っちって低音から高音までしっかり出るんですね・・・どんな音程でも気持ちよく声が出ていて、嬉しい発見でした。
涼乃かつきさん
「心はいつも」「シェルブールの雨傘」 時々音程が不安定になるのが気になりましたが、裏声で歌う娘役さんの歌い方にしては、低音までしっかり出ていました。もっともっと歌いこめば、上手くなるのではないかな?
星風エレナさん
「鏡の中の女の子」は、ちょっと歌う人の声ではなかった・・・(;-_-;) 曲が難しいこともあるけれど、高音以外はなんだか・・・ダミ声?2曲目の「踊り明かそう」はまだよかったんだけど・・・
う~ん、でも、勢いはすごかった(笑) 「鏡の中~」の最後は投げキッス付き。
この勢いを保ちつつ、丁寧に歌って欲しいです。
琴まりえさん
熱唱してしまいがちな「私だけに」ですが、この曲を素直に、変に力むことなく歌っていて、それがとてもよかったです。コトコトって、なぜか歌が苦手だという印象でしたが、上手いとは言えないけれど、ちゃんと歌える人なのですね~。
祐穂さとるさん
「花に散り 雪に散り」「ALONE AGAIN」 2曲ともよく声が通って、まっすぐな歌い方でした。
一曲目の方が祐穂君に似合っているような気がしたのは、「花の業平」の新公の影響でしょうか?(本公演ではなるみんがやっていた「歌う」序詞役&公達)
千琴ひめかさん
上手い!上手い!声がきれい!
「命をあげよう」では地声で。「かわいい坊や」は素晴らしいソプラノで。ショウコちゃんは、一体何種類の声が出るのでしょう?宝塚にいることが不思議なくらい(笑) 上手い! すでに「ベルばら」ではエトワールをやっていますが、これからもしっかり活躍して欲しいです。
高宮千夏さん
上手い!上手い!スゴイ!
「イーハトーヴ」でもパンチのある歌声を聴かせてくれましたが、今回もやってくれました!「LAST DANCE」「MACARTHUR PARK」の2曲とも迫力のある歌い方で・・・舞台度胸もしっかりあるし・・・私は高宮さんがまだ研4だとは、どうしても信じられない。
ただ、2曲とも同じような歌い方だったので、いわゆる娘役さんのウラ声はどうなのでしょう?そんな曲も聴きたかったです。
そしてデュエット曲。
毬丘さん&高央さん 「The Last Night Of The World」
落ち着いた、しっとりとしたデュエット。ただ、この曲を選んだからには、もう少し見つめ合って歌って欲しかったな~。
朝澄さん&琴さん 「All Ask Of You」
これぞ宝塚正統派デュエット?
コトコトを包み込むようにやさしく歌うかよちゃん&かよちゃんを慕って見つめながら歌うコトコト。声質も合っていて、綺麗でした。
鳴海さん&高宮さん 「スペインの花」
情熱的な歌を熱いペアで。ソロの時はさらっと歌っていたなるみんが、いつもの熱い男に豹変。高宮さんはいつも熱いし・・・そんな2人が歌うと、スペインというより赤道直下?
「♪赤い火が燃えて飛び散った♪」なんて歌詞があるけれど、火というより・・・もっと・・・ドロドロした・・・マグマ?
3組とも様々なデュエットのカタチで、おもしろかった!
今回、本公演では、なかなかその歌声を披露できていない人たちに、思う存分歌う機会ができたことは、本当に嬉しいことです!!!
この企画、これからもぜひ続けていって欲しいです。
http://www.est.hi-ho.ne.jp/macavity/
[35] JIMMY 2001-10-11 (Thu)星組「エンカレッジ・コンサート」観てきました。
プログラムご紹介しますね。
第一部
1.WUNDERBAR 全員
2.LAST DANCE 高宮千夏
3.トレア ドール 涼紫央
4.心はいつも 涼乃かつき
5.Ever Green 水城レナ
6.鏡の中の女の子 星風エレナ+コーラス
7.命をあげよう 千琴ひめか
8.私だけに 琴まりえ
9.The Last Night Of The World 毬丘智美・高央りお
10.川霧の橋 嶺恵斗
11.梅の想い 毬乃ゆい
12.木漏れ日の中で~春名残りの桜 全員
13.花に散り 雪に散り 祐穂さとる
14.花夢幻 鳴海じゅん
15.彷徨のレクイエム 高央りお+コーラス
16.To all the girls I've loved before 真飛聖+コーラス
17.Over The Rainbow 毬丘智美
18.世界の終わる日まで 朝澄けい
第二部
1.星に願いを 全員
2.躍りあかそう 星風エレナ
3.シェルブールの雨傘 涼乃かつき
4.All Ask Of You 琴まりえ+朝澄けい
5.I know him so well 嶺恵斗+コーラス
6.Alone Again 祐穂さとる
7.スペインの花 鳴海じゅん・高宮千夏
8.This is the moment 水城レナ
9.かわいい坊や 千琴ひめか
10.宝石の歌 毬乃ゆい
11.熱愛のボレロ 涼紫央+コーラス
12.MACARTHUR PARK 高宮千夏
13.TO LOVE YOU MORE 高央りお
14.ALL BY MYSELF 朝澄けい+コーラス
15.Don't Cry For Me Argentina 毬丘智美+コーラス
16.明日にかける夢 真飛聖+コーラス
17.愛の旅立ち 鳴海じゅん
18.すべての山の頂をめざして 全員
今回も運良く千秋楽を、同じような席で観る事ができました! いつまでこのくじ運が持つのでしょうか・・宙組まで制覇したいものです(^_^;)。
星組編の特徴と言えば、何と言ってもトークに「お笑い」要素が強かった事が挙げられます(^_^;)。
緊張感と謙虚さが印象的だった初回の花組、ほのぼのと温かかった雪組、エンターテイメント性が高くプロっぽかった月組、MCで楽しませてくれる(楽しんでいる?)星組。ただ歌いついでいくだけの公演なのに、組の特徴が出るものだと感心しました。
あと、吉崎先生の椅子が、ちょっとお洒落になっていました(見逃しませんよ^_^;)。
全体では、組長役の毬丘が、とても温かみのある口調でしっかりと締めてくれていて、その他のMCは、今や名物漫才コンビとなった朝澄&真飛をはじめ、高央、涼など。また、その他出演者全員も、思い思いに発声練習などをしながらMCに茶々を入れに来る、といった形で楽しませてくれました(^_^;)。
前の回では「涼がキザだ」という話題で盛り上がったそう。今回は「キザなら負けない」という事で鳴海にスポットが当たり、涼も「負けないわ!」と、二人に間には妙な火花が。
そして次の朝澄&真飛のMCの時には、出演者全員と共に登場した鳴海と涼が、上手下手奥の台の上にそれぞれ立って、二人でずーっとキザ対決をし続けていて、MC中の朝澄&真飛を通り越して大絶賛されていました(^_^;)。
歌も皆とても上手かったです。中では本格的なオペラを聞かせてくれた千琴、地声で迫力たっぷりと歌い上げていた高宮が、ちょっと他にはない実力の持ち主。大切にして欲しいです。毬丘も良い。
男役では鳴海。この人、もう5cm背が高かったらトップスターだと思うんですけれど・・(^_^;)。
ナンバーも、割と知っている宝塚の歌が多くて嬉しかったです。
特に、鳴海の「花夢幻」は、一路真輝が歌った数多くの歌の中でも、大好きな歌なんですよ~。鳴海の方が人間っぽいと言うか、男らしい歌い方だと思いましたね。
他では朝澄。一幕ラストは「ジュビレーション!」より「世界の終わる日まで」、二幕は「ナルシス・ノアール」より「ALL BY MYSELF」ですから、星組ファン泣かせですよね~(^_^;)。欲があるのかないのか、薄~い印象があっただけに、男役らしい曲を選んで熱唱してくれたのが新鮮で嬉しかったです。
[34] 雀 2001-09-03 (Mon)東宝「エリザベート」について。
私は去年の帝劇公演しか観ていないのですが、
なんだか懐かしくなったので書かせてください。
私は山口トートを観ました。
でも、他の役の時の凛々しくて素敵な山口さんと違い、
トートはビジュアル的にはマイナスだったというか、
男優にトート化粧させるのはやはりヘンな気がしました。
それに、トートの衣装が宝塚版に比べてかっこ良くない。
特にガウンみたいな衣装はおマヌケに見えました。
ずっとマントで通すべきではないかなー?
他には、トートダンサーの上半身ほとんど裸にも苦笑いでした。
他に宝塚版と東宝版の違いで印象に残った点を挙げると、
「ミルク」の民衆のコーラスから、「お風呂の準備は」の宮廷の女官のコーラスへの転換の場面。
「ここにはミルクはないが、宮廷にはあるんだぜ」と民衆を煽動するルキーニが、
実は王宮にミルクを納めているという皮肉には、正直「やられた!」と思いました。
これは宝塚版より東宝版(というか、オリジナルがこうなんでしょうか?)が勝った場面だと思います。
逆に宝塚版の方に軍配が上がったのは、病院の場面でした。
宝塚版では、ヴィンディッシュ嬢はノーマルな病人・怪我人の中に現れるので、
余計インパクトが強かったと思います。
しかも陵あきのさんが名演でしたし。
東宝版は「精神病院」であるので狂人ばかりで、それはそれで異様な雰囲気でしたが。
あとは、歌詞の訳は宝塚版の方が好きでした。
特に「嵐もこわくない」は。
[33] ベール 2001-09-02 (Sun)花組エンカレッジコンサート~リプライズ~に行って来ました。
花組は第1回目だったということで公演回数が短かったため、追加公演が行われることになりました。ただ、組替えの関係上前回とは若干メンバーが変更ということで、壮一帆・彩乃かなみが抜け、遠野あすか・未涼亜希が新しくメンバーに加わりました。
では、新メンバーと前回から印象の変わった人中心に・・・
あすかちゃんは、「レビュー’99」から「エデン」(ずんちゃん(姿月)&花ちゃん(花總)が踊って、タキちゃん(出雲)が歌ってた曲)と「I l Mio Cuore Va」(映画タイタニックの主題歌でイタリア語)。
あすかちゃんは、「Crossroad」「FREEDOM」「砂漠の黒薔薇」新公と主要な舞台は全部見ていて、結構歌える人だなという印象だったのですが、正直ここまで歌える人とは思ってませんでした。場数を踏んでるせいか変な力みがなく(どうしても慣れてない人というのは歌に力が入ってしまうんですよね)すっごく綺麗な声で、特に高音部の延びが良い。ただ2曲ともスローテンポな曲だったので、ちょっと似通った印象になってしまった気はしました。アップテンポな曲は難しいと思いますが、それが歌いこなせれば大したもの!と思うので、是非聞いてみたかったです。
まっつ(未涼)は、「エリザベート」から「最後のダンス」と「コーラスイン」から「What I Did For Love」(日本曲名は「愛した日々に悔いはない」。ラストでキャシーが歌っている曲だったと思います)。
「最後のダンス」は、正直、曲名見たとき結構無謀!?(すいません^^;)と思ってしまったのですが、歌い出した途端「結構イケル?」と思い、どんどん歌に引き込まれていきました。最近の印象が、ずんちゃん(姿月)や新公ねったん(夢輝)なもので、それに比べると少し弱いような気がしましたが、低音から高音まで綺麗に無理なく出ていたし、あの可愛い顔から想像できないようなクールな表情で、客席へのアピールも大したもの。新公等でもそんなに大きい役していない人ですが、舞台慣れしてるように見えました。2曲目「What I Did For Love」は、原曲が女の人なので男役とも女役とも言えないような不思議なキーで歌ってましたが、こちらもまた音域が広そう。「最後のダンス」ほどのインパクトはありませんでしたが、基本的に上手い人だと思いました。
そして、前回から印象が変わった人・・・
真丘の「ハバネラ」は、以前よりソプラノが綺麗に延びるようになってました。
彩風の「メモリー」は、以前は低音部と高音部の境目が激しくて、一貫性のない歌い方だったのが、低音部から高音部への切り換えがスムーズになって聞き易くなってました。
悠真は演技の上手い人だからなのか表情豊かで、見ていて気持ち良かったです。
花→雪→月→花と見て、この花組の公演が一番シンプルかつ平等で、構成としてはこういう形がベストではないかと思います。歌劇で公平さんが色々書かれてましたが、次回星組公演は、スター不在・特別扱いなしの構成でいって欲しいなと思います。ただ、次回公演から演出に谷先生、音楽に宮原先生・木川田先生が入られているので(前回までは、構成:岡田先生、音楽監督:吉崎先生のみ)、今までの違った感じになるんでしょうか?個人的には、宮原・木川田両名は、ちょっと注目してる人なので楽しみです。
今回の新メンバー、遠野は宙組のエンカレが来年あればきっと出演したでしょう。しかし、未涼は壮の組替えという事態がなければ、またリプライズという企画がなければ出演しなかった人。前回何故メンバーから外れたのか分かりませんが、彼女のように、絶対日の目を見てない出演者が各組にいるんだろうなと思います。また、DS出演のため出演できなかった人もいます。そう考えると、宙組まで1巡したら是非是非2巡目もして欲しいなと今回の公演を見て切実に思いました。(個人的には、花の蘭寿・月の白羽・雪の千咲・星の陽色辺りの歌は是非聞きたい。)基本的に若手が好きなので、若手に機会を与えてくれるこの公演は、私にとってすっごく楽しい企画ですね。
[32] JIMMY 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【33】(番外)東宝「エリザベート」・8/11 & 25 �JIMMY �- 01/8/27(月) 7:20 -
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梅田コマで東宝「エリザベート」観てきました。
あまり宝塚以外の舞台は観ない方なので(単に金と暇がないから^_^;)、詳しくは書けないのですが、記念に感想を。
でも、他の舞台も観だすと、もうちょっと他にも走りたい気がしますね~、最近。特に大劇場公演、つまんない作品多いし、チケット取れないし。
昨年6月に、東京帝国劇場で初演された時に観て以来、一年以上。今回は8月11日と25日の二回観ることができました。
大阪公演では山口祐一郎がトートを演じるのがラストの3日間のみ、とあって、東京と合わせて結局山口トートを一度も観られなかったのは残念でした。そうと分かっていたら、東京の時は狙って山口トートを選んだのに・・(^_^;)。
全体にすごく良くなっていましたね。自分も東宝版の「エリザ~」にようやく慣れたみたいで、三回目くらいでようやく、違和感なく、宝塚とは別の作品として楽しめたような気がします(抜けるのが大変^_^;)。
一路真輝のシシィは、他の人から評判を聞いていた通り、少女時代の演技も自然に可愛く見えました。歌も、初演の時は「夜のボート」以外はイマイチ消化不良な所もあったのですが、全部良くなっていて、一路さんらしい迫力も出ていて、三度目の観劇の時には、久しぶりに一路さんの歌を心から堪能できた気がしました\(^o^)/。
衣装は、初演の時は二幕冒頭の青いドレスがキリッとして似合っているな、と思ったのですが、今回はどの衣装も満足で、美しくなっているような気がしました。特に長~い髪のカツラは・・初演の時も使われていたかな? 良く似合っていて、キレイに見えました。
トートの内野聖陽、フランツの鈴木綜馬、ルキーニの高嶋政宏もさらに良くなっていたし、ゾフィーの初風諄も初演の時は声量に不満があったのですが、すごく迫力が出ていて、やっとさすがアントワネット様だと思えましたね(^_^;)。ルドルフの井上芳雄も大人っぽくなって、頼もしくなっていてびっくり。若者は成長するのが早いですね~(っておばちゃまか、私は?)。
25日に観た子ルドルフは、すっごくちっちゃな子供でびっくりしました(名前忘れちゃってごめんなさい~^_^;)。上手でしたよ。
宝塚のエリザベートが、美化されていてやはり好きだ~、と思う気持ちもありますが、東宝版で、エリザベート主演だから、良く分かるな~、と思う所もあります。
新聞評にも書いていましたが、今、満足なエリザベートを宝塚で上演するのは、メンバー的にどの組でも無理だと思います。
そんなに面白い話ではないと思うんですよ。一本物で、暗い所や苦しい所もあるし。やっぱり良いのは数々のナンバーであって、それを聞かせてくれないと、もたない作品だと改めて思いました。
25日は一階席に座れたのですが、公演も終盤のせいか、拍手にも熱気があって、アンコールには総スタンディングになって、皆でノリノリで拍手できたり、「一路さ~ん!」って手を振ったりできて、嬉しかったです(*^。^*)。こうなると、千秋楽も観たかったなぁ~。
一路さん、これだけのものを見せてくれたら、これからも舞台で、女優として十分に活躍できそうですよね。何か、やっと自信をもって、安心してこれからを楽しみにできるような、そんな気がします。
[31] ベール 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【9】博多座「凱旋門/パッサージュ」 �ベール �- 01/8/6(月) 21:03 -
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雪組博多座公演「凱旋門/パッサージュ」に行って来ました。
結局、大劇場・大劇場役替わり・1000daysの3公演を生で、東京新公のみはビデオですが、今回の博多座で5パターン目の「凱旋門」となりました。そうして、結局通算14回(^^;
本当にこの作品大好きなんですよ。おまけに、これまた大好きな「パッサージュ」。これは行かない訳には行かないでしょう!という感じで(笑)一泊二日で3公演観てきました。
まずは、「凱旋門」から、役替わりを中心に印象に残った方々を。
ジョアンは、変わらず月影。しかし、印象は大分変わりました。セリフの声が以前より聞き易くなり、それと共に、喜勢を経たジョアンは何だか元気一杯で明るくなり、ジョアンの持ち味である陰湿さ・気怠さというものが薄くなったような気がしました。それでも、やはり我が儘さ・奔放さは変わらず健在で、現実にいたら、多分近づきたくないタイプの女性なんだろうなと思うものの、勝手に浮気をしておきながら、「あなたのせいです」「私を1人にしておいてはいけないのよ」という言い種は実はかなり好き(^^;。呆れながらも、私は妙にこのジョアンという女性に惹かれてしまいます。
ボリスは、絵麻緒(大劇場:香寿→東京:汐風)。最近、私はぶんちゃんが結構好きで、またタータンに関しては、最近の役では1番のお気に入りだったボリス。自分の中でどういった印象になるのか興味津々だったのですが、この役に関してはやはり私はタータンが好きでした。以前の幸ちゃんの時にも思ったのですが、この人物はまず他の亡命者たちとは、同列であって欲しくない。ビザを持っているという余裕のようなものが欲しく、悪い言い方をすれば、他の者たちを上から見下ろしているような印象。ですが、ぶんちゃんは全く他の亡命者たちと同じラインに並んでいるように見え、セリフに抑揚が有りすぎて、どうも子供っぽい印象になってしまいました。(何だか、竜馬が抜け切れてない気が・・・)
ハイメは、未来(大劇場:安蘭→東京:朝海)。良くも悪くも、何故か印象が薄かった。東京公演での未来ローゼンフェルトは、セリフ等に力が入りすぎていましたが、今回はそういうことはなく、自然に演じられていました。ただ、ハイメの1つの特徴(というか、安蘭ハイメの印象か?)である脆さ・ひたむきさが感じられず、ラヴィック・ボリスに、何としてもこの2人だけは逃してやりたいと思わせるような存在には見えなかったように思いました。
ローゼンフェルトは、天勢(大劇場:朝海→東京:未来)。特にこれと言って為所のない役だとは思うのですが、何となく好きでした。ただ、成瀬マルクスと並ぶと、どうしても子供っぽく見えてしまう。(成瀬が大人っぽいから余計に)大劇場では、同期の2人(成瀬・朝海)だけあって、ラストの「死の鳥は逃げましたよ」の置いて行かれたような淋しさが印象的だったのですが、今回はマルクスとローゼンフェルトの繋がりが希薄に見えてしまったのがちょっと残念でした。でも、それ以外の部分では、愛らしく・頼りないという可愛いローゼンフェルトを好演していたように思います。(単にファン贔屓??)
ヴィーゼンホーフは、再度蒼海(大劇場:蒼海→東京:立樹)。大劇場で観たときは、大して印象に残らず、インパクトが弱いなと思っていました。しかし、今回は相手役のルートが、貴咲から愛田へ。これだけで非常に印象が変わりました。大劇場の時は、貴咲も蒼海もどちらもが罪悪感を抱えながら恋をしていた印象。東京では、ひたすら立樹ヴィーゼンホーフが明るく、貴咲ルートは、多少の後ろめたさを抱えており、今回は、ひたすら愛田ルートが明るく、蒼海ヴィーゼンホーフが多少の後ろめたさを抱えているというように見えました。3パターン見て、蒼海の持ち味には、愛田の方が合っていたんだなと今回思いました。ちょっと暗めで神経質そうな蒼海ヴィーゼンホーフが、愛田ルートの天真爛漫な明るさに惹かれていくのが、今回非常に印象に残って、ラストの「一緒の収容所に入れますか?」で、初めて泣いてしまいました。
ルートは、愛田(貴咲)。上述のように、蒼海との相性が良かったように思います。役替わり公演でも、彼女のルートは見ているのですが、その時は大して印象に残りませんでした。しかし、今回は本当に可愛らしくて明るくて、私の中では、女版「立樹」(^^;(存在自体が「陽」)歌は不得意な人だと思うのですが、「フルフル」もなかなか歌えていて、黄色いドレスが本当に似合っていました。
アンリは、天希(大劇場:立樹→東京:貴城)。お芝居では、前回「猛き黄金の国」のグラヴァーと「凍てついた明日」のロイくらいしか見たことがなかったので、今回、かなり興味津々の配役でした。しかし、お芝居に慣れてないのでしょうか?表情・滑舌ともに悪くて・・・。まず登場シーンでインパクトが弱かった。あれだけ身長があるのだから、もう少し華やかな印象になっても良さそうなのに結構地味で、表情があまりない。ラストの「少しも殺すつもりはなかったんです・・・!」の叫びも、悲痛さが感じられず、あまり良い出来ではなかったように思いました。ショーでの「死にゆく男」では、すごく切なげな良い表情していただけに、それが芝居で生かされてなかったような気がして、ちょっと残念でした。
シュナイダーは、萬(汝鳥)。ゲシュタポとしての冷酷さや容姿は良かったのですが、好色そうなおじさんには見えない・・・。実は、一番この役に必要とされる要素かなとも思える「やらしさ(^^;)が感じられず、娼婦を買いに行くという行為で身を滅ぼす人には見えなかった。(汝鳥さんも、役替わりのまりえさん(美郷)も、やらしそうだったんですよね・・・(笑))
その他、麻樹は、ウージェニー(灯)。特に印象に残った訳ではないのですが、副組長が演じていたような役を違和感なく演じていたのもよく考えるとスゴイかも・・・エンカレ・今回のショーのエトワールで歌は立証済みですが、芝居も良さそうな気がします。
花純は、リシェンヌ(森央)。前回「猛き」新公のお母さん(灯)が、好演だっただけに、この学年にして既に老け役が似合ってしまっているような・・・(^^;。本役のかずみさんがあまりにも可愛らしいもので(この学年で何故??)、ちょっと持ち味で損したかな。
愛は、娼婦A(美穂)。歌も良かったし、思ったより色気があって、好印象。
夢園は、オットー(山科)。背はシナちゃん(山科)と変わらないものの、「子役」は、そんなに似合っていなかったかな。
聖は、ペペ(大劇場:すがた→東京:蘭香)、タンゴの男(大劇場:玲→東京:音月)、ラヴィックの影(玲)と、なかなか大活躍。タンゴの男のダンスは、長身で映えて良かったです。ぺぺもまずまず。
貴船は、アコーディオン弾き(美郷)。セリフが一言もなく、ただ黙ってアコーディオンを弾いているだけ。存在感があってもなくても困る役だと思うのですが、印象としては結構薄かったです。本役さんと比べるのも酷ですが、あなたならまりえさんのようになれる!と期待しています。
水純は、バーテン(大劇場:悠→東京:すがた)。1場面だけですが、実はとっても好きな役。さりげない芝居が良かったです。
余談で、緒月。(JIMMYさんとTAMAKIさんだけ分かって下さい(^^;)何カ所か出番はありましたが、認識できたのは、客と町の男。どちらもサラリーマン(この時代のパリにはいないだろうけど)風の男で無口で地味目、ボソボソと話していてシャイな人っぽかったですが、特に印象には残るらず。もう少し細かい芝居をしているかと思っていたのに、意外と普通で残念でした(何を期待してるんだか・・・(笑))
役替わり中心の感想になってしまいましたが、役替わりのなかった轟・汐風・成瀬・千咲等も大劇場に引き続き好演でしたし、更に良くなってるように思いました。また、お芝居が大劇場ヴァージョンに戻っていたので、やはりこちらの作品の方が好きだなと思いました。
最後に、演出の変更点。銀橋がないので、それに伴う変更が何点かありましたが、一番残念だったのは「いのち」の場面。大劇場では、銀橋にオテル・アンテルナショナールのメンバーが並び、本舞台にラヴィック・ボリス・ヴェーベル。銀橋は照明を落とし、本舞台に照明を当てるという今まであまり見たことないような演出でかなり好きだったのですが、今回は銀橋がないので皆本舞台で、ラヴィック・ボリス・ヴェーベルに普通に照明を当てるという普通の演出に変わっていて、ちょっと残念。
また、ショーが後ということで芝居のフィナーレがなくなり、ラストシーンが変更になりました。ボリスとの抱擁の後、「暗くて凱旋門も見えない・・・」と言いながら、ラヴィックが舞台奥に歩いていって幕でした。以前の市街戦が結構好きだっただけに、今回市街戦の場面がなくなると聞いてちょっと残念だったのですが、今回の終わり方もなかなか良かったです。
とりあえず、一旦終わります。長々と失礼しました。
パッサージュは、多分また今週中に投稿させていただきます。
前掲示板からの転載です。
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【10】Re(1):博多座「凱旋門/パッサージュ」 �JIMMY �- 01/8/8(水) 7:27 -
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▼ベールさん:
書き込みありがとうございました!
>ジョアンは、変わらず月影。しかし、印象は大分変わりました。セリフの声が以前より聞き易くなり、それと共に、喜勢を経たジョアンは何だか元気一杯で明るくなり、ジョアンの持ち味である陰湿さ・気怠さというものが薄くなったような気がしました。それでも、やはり我が儘さ・奔放さは変わらず健在で、現実にいたら、多分近づきたくないタイプの女性なんだろうなと思うものの、勝手に浮気をしておきながら、「あなたのせいです」「私を1人にしておいてはいけないのよ」という言い種は実はかなり好き(^^;。呆れながらも、私は妙にこのジョアンという女性に惹かれてしまいます。
私もジョアン、実はそんなに嫌いではないです(^_^;)。
だって、キレイなんでしょ? そんな人もいそうな気がするんですよ。
明るくなったのは退団発表と関係あったりして・・気分的に、すっきりしたとか(笑)。
ボリスは結局、たーたん(香寿)と、こうちゃん(汐風)と、ぶんちゃん(絵麻緒)の共演だったんですね。それは見比べると面白そう。
他の役の人も、役替わりが多くて、宝塚→東京ではベルリン公演の役替わりもありましたし、面白そうですね。
違いも詳しく書いて下さって、そうだろうなぁ、と思ったり、へぇ~そうなんだ~、って思ったり(^_^;)。
なるちゃん(成瀬)はずーっとマルクスだったんですね。
>ヴィーゼンホーフは、再度蒼海(大劇場:蒼海→東京:立樹)。大劇場で観たときは、大して印象に残らず、インパクトが弱いなと思っていました。しかし、今回は相手役のルートが、貴咲から愛田へ。これだけで非常に印象が変わりました。大劇場の時は、貴咲も蒼海もどちらもが罪悪感を抱えながら恋をしていた印象。東京では、ひたすら立樹ヴィーゼンホーフが明るく、貴咲ルートは、多少の後ろめたさを抱えており、今回は、ひたすら愛田ルートが明るく、蒼海ヴィーゼンホーフが多少の後ろめたさを抱えているというように見えました。3パターン見て、蒼海の持ち味には、愛田の方が合っていたんだなと今回思いました。ちょっと暗めで神経質そうな蒼海ヴィーゼンホーフが、愛田ルートの天真爛漫な明るさに惹かれていくのが、今回非常に印象に残って、ラストの「一緒の収容所に入れますか?」で、初めて泣いてしまいました。
面白いですね。本当なら、人妻だから、少なくともルートの方は多少のうしろめたさが欲しい気もしますが。「若い」って事で、二人ともひたすら明るいのも、また哀れで良いかもしれませんよね。女版「立樹」って、めちゃ分かりやすい(^_^;)。
天希さんは「凍てついた明日」のロイがちょっぴり物足りなかった印象が、続いているんですよ。私は・・。最近痩せてかっこ良さが増しているし、惜しいんですけれど(^_^;)。
でも、貴重な人である事は確かですよね。
>シュナイダーは、萬(汝鳥)。ゲシュタポとしての冷酷さや容姿は良かったのですが、好色そうなおじさんには見えない・・・。
あー、そうかな~。色気はあるけれど、好きそうには見えないかも・・。
麻樹さんエトワールだったんですね! それは聞きたかった~。
雪組は若手も気になる人が多いので、詳しくて嬉しいです。
緒月さんは私たちの間でハリセン君(→「猛き~」)と呼ばれて親しまれているんですよね。新公のメイド役でブレイクしたんですけれど(^_^;)。博多だったんですね。
バウに凰稀かなめちゃんが出るので、秘かに楽しみにしているんです(^_^;)。
>以前の市街戦が結構好きだっただけに、今回市街戦の場面がなくなると聞いてちょっと残念だったのですが、今回の終わり方もなかなか良かったです。
私も市街戦の場面、何か、泣きポイントでしたわ。
あまり宝塚に慣れない友人達は、スローモーションが違和感あって笑えたらしいのですが、全然気にならなくて。慣れちゃっているのかな~、と思ったりしました(^_^;)。
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【11】横道レスです �惑惑 �- 01/8/8(水) 19:50 -
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▼ベールさん
博多座の「凱旋門」、どんなだったか知りたく思っていました。
とてもよくわかりました。 ありがとうございました♪
ブンちゃんがどうだったかな、と気になっていましたが、
タータンに比べるとさすがに可愛らしすぎるということだった
みたいですね。 うーむ、予想通りであった…
「パッサージュ」の感想も楽しみです。 ぜひ書いてくださいね♪
JIMMYさん (と、ベールさん)
>私もジョアン、実はそんなに嫌いではないです(^_^;)。
私もです。
こういう、「な~んにも考えてないんだけど、メチャクチャ魅力的な
女性」に、男性はふりまわされたがっているんだな、ということが
とってもよくわかるキャラクターでした。
(だから、昔のオシャレな外国映画にはあんなに、明るい娼婦が登場
するんだな、と目からウロコ)
>>シュナイダーは、萬(汝鳥)。ゲシュタポとしての冷酷さや容姿は良かったのですが、好色そうなおじさんには見えない・・・。
上のご意見はベールさん。
「そうか、博多では萬さんだったのか」 とここで気が付く惑惑です。
想像だけど、ベールさんのご意見に同感です。
ところで大劇場しか見ていないのですが、汝鳥さん、一応ゲシュタポの
場面もあるけど私服だと善良なフツーのおじさまに見えて、ラヴィックに
殺される場面は可哀相になってしまいました。
でも、あとでレンタルビデオで「凱旋門」を見てビックリ。
映画のシュナイダー、汝鳥さんにソックリでした。
ついでに、この映画は古いだけあって白黒の画面がボヤケまくり、
ロングの映像がほとんどなくて、人物のアップばっかりでした。
(たぶん、封切られた時点で、すでにこういう画質だったんだと思う。
カメラやフィルムの性能がまだあまり良くない時代の作品なんです
ね) おまけに、夜のシーンがほとんどだし。
だから、宝塚版の「凱旋門」は相当に完成度の高い舞台作品では
ないかと思います。
フランスに持っていって上演してもいいんじゃないかってくらい
です。
市街戦のシーンは、なかったんですね。
それは残念。 私も大好きでした。
フィナーレがないのは、ベールさんのおっしゃるとおり、
次にショー作品が来るのだから当然の変更ですよね。
でも、あの白いハトを表わすダンスがカットになったのは惜しいなー。
芝居の部分で、パリも不穏な状況になってきて、ハトも去ってしまう
という場面があったから、フィナーレで
「ああ、あのハトが戻って来たんだ!」とわかって、すごく感動した
ものですから。
(最後の全員の決めポーズが、ハトが翼を広げたカタチだったのも
良かった)
そうそう、JIMMYさんのお友達がスローモーションに違和感を
感じられたとのこと。
もしや、そう感じる人って多いのでしょうか?
いやー、私は初めてああいう演出を見た時、すごく喜んだほうなので…
宝塚に限らず、舞台で映画的な演出を試みてるのって、好きです。
バウホールの「永遠物語」のラストシーンもスローモーションで
泣けましたし、同じくバウの小池センセの「バレンチノ」のラストは
映画のエンドロールをイメージして、「音楽にのせてハイライトシーン
を次々と見せる」という面白い手法でした。
(あれっきりだったな。 またやってもらいたいなー)
舞台で映画っぽいことをやると、パロディに見えてしまうのですね。
もともとは、映画が舞台芝居の代用品みたいなものだったのに、
この頃は舞台が映画のマネをしてる感じです。
まあ、お互い刺激を与え合って、良い作品をどんどん作っていって
もらいたいです♪
あ、そうだ、JIMMYさん、「全然気にならなくて、慣れちゃっている」
と言えば、私の場合は「スターさんの早替り」です。
宝塚は初めてという友人を連れて行くと、みんな、トップスターが短時間の
間に衣装をとっかえひっかえして出てくるのにビックリするんですね。
私はそれこそ慣れてしまっていて、「あ、そんなものがオドロキ?」と
意外に思います。
これについては、慣れちゃってるほうがソンしてますよね。
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【12】Re(2):博多座「凱旋門/パッサージュ」 �ベール �- 01/8/8(水) 23:24 -
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>ボリスは結局、たーたん(香寿)と、こうちゃん(汐風)と、ぶんちゃん(絵麻緒)の共演だったんですね。それは見比べると面白そう。
見比べたら面白いですが、どれが良いというのは好みの問題だし、やはり最初の印象が一番強いので、どうしてもタータンに軍配があがってしまうのかなと思います。
>なるちゃん(成瀬)はずーっとマルクスだったんですね。
ずっと役替わりがなくて気の毒だなと思う反面、マルクスはなるちゃんじゃないと~とも思います。でも、実は宝塚役替わりのヴェーベル先生も大好きだったんですけどね。
>天希さんは「凍てついた明日」のロイがちょっぴり物足りなかった印象が、続いているんですよ。私は・・。最近痩せてかっこ良さが増しているし、惜しいんですけれど(^_^;)。
何となく分かります、それ。
ロイは私も物足りなかったし、前回のグラバーさんは本公演だけ見てると良かったんですが、実は新公の貴船尚ちゃんの方が好きだった(^^;
>でも、貴重な人である事は確かですよね。
ショーではね、本当に格好良いですよ~♪
私リカコンの時、ダンスシーンになると、りかちゃんよりちー坊(天希)見てたかもっていうくらい、彼女のダンス好きなんです。
>麻樹さんエトワールだったんですね! それは聞きたかった~。
素晴らしかったですよ~♪
先日の「風共」のエトワールは千琴ひめかで、こちらも素晴らしかったのですが、麻樹ゆめみも負けてません。また、この期には、仙道・花城・高宮の歌姫、その他音月・北翔ですもんね。スゴイ期だ~と思います。
>バウに凰稀かなめちゃんが出るので、秘かに楽しみにしているんです(^_^;)。
スッゴク!綺麗でした。
長身で小顔で美形、おまけに結構特徴のある顔立ちなので、どこにいても目立つ。
探すという訳でもないのに、かなり目に入ってきました。
また、一言ですが、オープニングにセリフありましたよ。
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【13】Re(1):横道レスです �ベール �- 01/8/8(水) 23:33 -
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>ブンちゃんがどうだったかな、と気になっていましたが、
>タータンに比べるとさすがに可愛らしすぎるということだった
>みたいですね。 うーむ、予想通りであった…
セイタハト(黄金のファラオ)っぽくいけば、もう少し落ち着いた感じになったと思うのですが、何か身体を動かし過ぎで、セリフがいまいち落ち着いてなかったような気がしたんです。ただ、私が見たのは初日明けすぐなので、段々変わっていくかもしれませんよね。
>「パッサージュ」の感想も楽しみです。 ぜひ書いてくださいね♪
ありがとうございます。
すごく変更だらけだったので、かなり細々と書いてしまいそう・・・
まだ全然書き始めてないので、もうちょっと待って下さ~い。
>フィナーレがないのは、ベールさんのおっしゃるとおり、
>次にショー作品が来るのだから当然の変更ですよね。
>でも、あの白いハトを表わすダンスがカットになったのは惜しいなー。
>芝居の部分で、パリも不穏な状況になってきて、ハトも去ってしまう
>という場面があったから、フィナーレで
>「ああ、あのハトが戻って来たんだ!」とわかって、すごく感動した
>ものですから。
その「ハトも去ってしまう」という場面が、私の書いてる「いのち」の場面ですが、思い返してみると、もしかしたら、ハトの羽音がなくなっていたかも・・・きちんと覚えていないのですが、何か記憶にないんです。でも、私もその繋がり好きでした。
[30] ベール 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【14】博多座「パッサージュ」 �ベール �- 01/8/9(木) 23:51 -
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「パッサージュ」の感想です。
荻田先生は拘りのある先生。それは分かっていました。変更点が多いとは聞いていましたが、まさかこれほどとは!!全く一緒なのは「硝子の空の記憶」のみ。その他「水晶回廊-グラン・パレ」(オープニング)と「「水晶回廊-グラン・バル」(フィナーレ)は、ちょっと変更、「玻璃の・・・」と「水晶回廊-グラン・ブールヴァール」(中詰め)は、全く変更と言ってもいいくらい。ちょっと前の景子先生の「Icarus」(東京・名古屋特別公演)の変更を思い出しました。どちらもホント拘りのある先生だわ・・・
では、場面毎に。
「序」は、天使:朝海→天勢、少女:紺野→千咲という配役以外はほぼ変更なしなんですが、天使のいづるん(天勢)に、まずびっくり。結構いつもキザっていて(^^;、あまり素直に笑ったところを見たことなかったもので、何となく持ち味的に「陰」の人かと思いきや、「陽」だったんですね。ダンスのテクニック的にはコムちゃん(朝海)に敵わないものの、表情で踊っていると言うか、無邪気で無防備であどけない「笑顔」で、こんな顔もできるんだ~とかなりびっくり。ホントに可愛く可愛くてラブリ~~♪って感じです(←ファンばか(笑))コムちゃんの持ち味ってのは「陰」だと思うのですが、それとは全く対照的で、同じダンスでここまで印象変わるものなのかと思いました。この場面のまりあちゃん(千咲)は、全然見てません(^^;。歌は予想通り、綺麗な声で素晴らしかったです。でも、私の目はいづるんに釘付け~(笑)でした。ごめんなさい。
第1区「水晶回廊-グラン・パレ」は、銀橋がなくなったことで、少し変更。細かいことは覚えてい
ませんが、気に入っていた振りがなくなっていてちょっと残念。大劇場公演で、蘭香・天勢・音月が乗っていたセリから萬さんが上がってきたのは、ちょっとびっくりした(笑)。セリには6人乗っていて、萬さんと聖れいちゃんが真ん中でした。そして、ぶんちゃんの歌の後のわたるくん登場シーン。わたるくんが幸ちゃんに変更で、その後、成瀬→天希→風早・未来→麻愛・蒼海という順番でした。う~ん、かなり学年順?いづるんが入ってなくて、ちょっと悲しかったです(^^;その後、トドちゃん中心で上手に成瀬・下手に天希という並びがすっごく綺麗!2人とも身長があるから映えますよね。
第2区「玻璃の屋根の下」は、大劇場ではトドちゃんが1人で銀橋で歌っていましたが、今回はまず矢代が歌い、轟・月影が踊る。その後、カーテンが閉まってそのカーテンの中に月影・矢代が消え、轟が矢代と同じ曲を歌い継ぎます。曲は、聞いたことあるのですが題名は分からないです。でも、大劇場とは全然別の曲でした。
第3区「玻璃の街角・午後~追想」は、全く変更(但し、セットはほとんど変わらず)。まずは、片思いの男(汐風)が、令嬢(愛田)への恋心を歌います。でも、令嬢は片思いの男には見向きもせず、恋人(天希)と踊っています。ここで、ギャルソンたち(未来・貴船・奏乃)の歌。未来がテーブルの上に乗り主旋律を、そのテーブルに軽く腰掛けて貴船・奏乃がハモります。これが素晴らしい~!曲も全く変更で、ちょっとバラードっぽい曲かな?この時の貴船の笑顔がすっごく可愛くて、かなりお気に入り。で、片思いの男がいつの間にか去り、女(月影)が上手奥から登場(衣装は大劇場と同じ)。かつての恋人との敗れた恋を歌います。この曲も全く別の曲なのですが、私はすごく好き。ぐんちゃんのキーに合っているのだと思うのですが、切なげで優しげな歌い方が素敵です。また、ぐんちゃんが歌っている後ろで、ある少年(橘)とある少女(夢園)が踊ります。子役なんですが、表情とか仕草が可愛らしくて良かったです。そうして、このぐんちゃんの歌の途中でなるちゃん登場。やくざっぽい衣装、金のネックレスと風貌はジゴロ。でも、その表情は穏やかで優しげ。多分この2人に接点はないと思うのですが、どちらも過去を思い出しながら、交わることのないデュエットダンスを踊ります。途中でなるちゃんがぐんちゃんと同じ歌を。私なるちゃんの歌を聞いて良いと思ったのは実は初めて(ごめんなさい)なんですが、この曲はすごく良かったです。
第4区「玻璃の街角・夜」は、ほぼ変更ナシ。下手から出てきた夜の女S(五峰)が帽子をジゴロに渡し、その帽子を被っただけでなるちゃんジゴロに変身って感じです。ここでの他のジゴロは、蒼海・聖・神月。何となく、今回の公演で私のツボな拓ちゃん(蒼海)。あまり今までじっくりダンスを見たことなかったのですが、綺麗に踊りますね。かしちゃん(貴城)が着ていた紫の衣装でした。また、ここでのなるちゃんの歌の低音部がかなり聞き易くなっていました。大劇場公演の時は、あまり聞こえなかったよ~な・・・。ぶんちゃんは、相変わらず悩ましげな表情で翻弄されています(笑)好きだわ。
第5区「玻璃の街角・地獄」は、多少演出・振り付けの変更がありました。まずは、堕天使がいづるん1人に。そして、地獄の王(轟)は、セリ下がりではなくせり上がり、また、大劇場は舞台の前半分しか使っていなかったと思うのですが、今回は幕ナシで舞台全体を使っていました。ここで、地獄の王と少女(千咲)が絡むのですが、背が小さく顔が丸いせいかかなり幼く見えるまりあちゃん少女に、妖しげなトドちゃんという組み合わせは、う~ん犯罪??って感じ(笑)。青年(絵麻緒)と堕天使(天勢)の絡みが少なくなっていて私的にかなり残念(^^;。でも、いづるんのぶんちゃんを見つめる視線といったら、もう!!ツボですわ~♪一時も目を離さず、ぶんちゃんを見つめ続けてる?これだけのために通えるかも(笑)ってくらい好き。夜の歌手が愛1人に(大劇場は確か3人いましたよね?)。上手くてなかなか色っぽかったのですが、1オクターブ下げて歌っている箇所があり、美穂さんのキーってやはり高いんだなと思いました。
第6区「水晶回廊-グラン・ブールヴァール-」は、まずかしちゃんのマスカレードの歌手が幸ちゃんに。衣装は赤の何だかキンピカした衣装(ごめんなさい、あまり似合ってないかも・・・^^;)、曲は、多分「ファンシータッチ」で、愛華・真琴が銀橋で歌っていた「you・・・」という曲じゃないかな~と(あまり自信ないんですが)。この曲の方が、前区の地獄との繋がりがしっくりくるかなと思いました。でも、前回のようにピエロたちは登場せず。そして、わたるくん&ダルマの男役たちの場面は、カルナヴァルの女A(成瀬)&カルナヴァルの男(蒼海・聖・神月・柊)たちのダンス。しかし、なるちゃんの衣装は、肩はレースで隠され、斜めにカットされたスカートで足は半分しか見えず。どちらか見せてよ~!と思ったりも(^^;絶対綺麗だと思うんだけどな。シルクハットの帽子を被り、男達と絡んでいくなるちゃんは、アダルト~なお姉さんでなかなか良かったです。次に、幕がバサっと落ちると、中央にぶんちゃんが(ここの演出自体は大劇場と一緒かな?)でも、曲は全然変更。そうそう、この場面、1つとして大劇場公演と同じ曲を使っていません。まさか、フェステがこんなに変更になると思わなかったですよ>荻田先生。でも、私は今回の選曲の方が全体的に好きでした。ここは、中詰めらしく、ぶんちゃん→ハマコちゃん→ぐんちゃんと同じ曲を歌い継ぎながら、群舞たちのダンスと賑やかな場面。それが一段落すると、ぶんちゃんだけが舞台に残り、トドちゃんが中央のセリからせり上がってきて歌います。ここのぶんちゃん、トドちゃんに視線を送りながら踊っているのですが、絡むかなと思いきや何もせずに退場。こういう余韻を残すシュチュエーションって荻田っぽくて好き。それと同時にぐんちゃんが上手奥から登場。タンゴの曲に合わせて、盆の上でトドちゃんと踊ります。ショートカットの鬘が似合っています。そうして、いつの間にかぐんちゃんが消え男役たちが両端から登場して、タンゴの曲(ピアソラのような気が)で群舞へ。ここの群舞が格好良い~♪大劇場の時と演出は同じような感じかな。更に、皆が出てきて主題歌を歌って手拍子でこの場面は終わり。大劇場なら、このまま「硝子の空の記憶」にいくんですが、今回はシビさんのソロが。アレンジを全然変えて、主題歌を歌います。が、はっきり言って、ここは繋ぎの場面なしに、「硝子の空の記憶」へ行って欲しかった。その方が良いと思うんだけどな・・・
第7区「硝子の空の記憶」は、唯一変更ナシの場面だと思います。ここの幕開きのまゆみさん(五峰)とちー坊(天希)は、表情・ダンスともに本当によいですよね。そして、この場面は何度見ても、本当に好き。心が洗われるというか、色んな物が浄化していくような雰囲気。ここでのいづるん天使もやはり「序」と同じく、無邪気なあどけない笑顔で可愛らしく踊っています。そして、やはり私の目はいづるんに釘付け。あ~ん、何でこんなに可愛いんでしょう??(笑)
第8区「水晶回廊-グラン・パル-」は、まずはなるちゃんの歌とちほちゃん(愛田)のダンス。花彩さんも好きだったけど、やはりちほちゃんの方がしっくりくるかな。わたるくんの極楽鳥はぐんちゃんに。と言っても、衣装はただのロングドレスでちょっと残念。あみちゃん(愛)が歌っていた曲に歌詞をつけてぐんちゃんが歌います。ロケットは、はまこちゃん(未来)が筆頭なんで結構上級生が多かった。レアちゃんの踊っていたソロはなくなっていましたが、三角形になって踊る箇所の芯はいづるん。ちっちゃくて華奢で可愛い♪次のコムちゃんと娘役さんたちの場面は、幸ちゃんが同じ曲を歌い、萬さんとまゆみさん(五峰)踊るのですが、萬さんのダンスはいまいちだった・・・最近、あまり踊られてないようですもんね。その後の場面は、多分特に変更なし。そして、エトワール。大劇場での美穂さんのエトワールは、まるでカゲソロのような、ドトちゃんとぐんちゃんのダンスのバックミュージック的な感じの抑えた歌い方でですごく好きだったのですが、麻樹ゆめみちゃんは、やはりまだそこまで抑えて歌うといのは無理だったようです。ただ、通常のエトワールとしては、声も出てるし高音部も綺麗だし素晴らしい!の一言です。これからは本公演で活躍していった欲しいな。そして、この後は、パリ繋がりで「凱旋門」の時のパレードの曲を未来→成瀬→汐風→絵麻緒→月影と歌っていき、ラスト、轟は再び「パッサージュ」に戻ります。最後のパレードの曲が、あの3拍子の「硝子の空の記憶」から手拍子のしやすい「パッサージュ」の方に変更になっていました。初観劇の人も多いだろう博多座には、こちらの方が良さそうですよね。
ということで、変更場面中心に、いづるんへのミーハー(^^;をかなり交えての感想になってしまいましたが、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。あまり細かく書けなかったのですが(十分細かい?(笑))、組替えを控えてるせいか結構橘梨矢ちゃんが目立っていたり、ちー坊・拓ちゃんなんかもなかなか良い場面に出てました。反対にいづるんは、天使という通し役(ですよね?一応)はあったものの、その他の扱いはそんなに良くなかったかな。まあ、まだ下級生ですしね。しかし、私のいづるんモードは、ますます炸裂し(笑)、拓ちゃんもかなりお気に入り、ぐんちゃん・なるちゃんの好感度アップという感じの公演でした。
最後に、博多座の劇場ですが、2回1階席で観劇、1回3階席で観劇でしたが、劇場自体がそんな広くなくてどこでも見やすそう。新しいせいで劇場はすごく綺麗だし、係員の人の態度は良いし、銀橋はないもののそれ以外はセリ・盆と充実していて、大劇場と比べて殆ど遜色のない舞台を見せてもらえました。もしお気に入りの演目があれば、また行ってみたいなと思わせてくれる劇場でした。
何か芸名と相性のごちゃ混ぜになって読みにくくて、すいません。
では、長々とお付き合いありがとうございました。
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【17】Re(1):博多座「パッサージュ」 �JIMMY �- 01/8/13(月) 23:11 -
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▼ベールさん:
書き込みありがとうございました~!
私は博多座には昨年、行ってしまったのですが(笑)、良い劇場ですよね。二階席でも、舞台が近いな~、って、私も思ったんですよ。
本当に、すごく変わっていたんですね。
出演者が変わると、同じ役では気がすまないのではないでしょうか? はっきり、役のイメージを、その生徒に当てて書いていそうですよね、荻田先生って(^_^;)。
そんなに変えてくれると、観に行った甲斐がありますよね。
報告も詳しくて、流れが目に見えるようです。
こうちゃん(汐風幸)の「片思いの男」って、面白いわ~。
なるちゃん(成瀬こうき)、確かに、ダルマだったら格好良いでしょうね~。観てみたいです。
私も「硝子の空の記憶」の五峰亜季と天希かおりのデュエット、すごく好きでした。
あー、そうそう。パレードが3拍子で、公演後半になると、慣れたファンの方の迷いない手拍子に驚いちゃったりしましたね、そういえば(^_^;)。
博多座であの手拍子だったら、確かに驚かれそう~。
橘梨矢ちゃん、もともと気になっていたので、花組での活躍がすごく楽しみなんですよ~。
[29] ふぶき 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【25】天翔ける風に感想 �ふぶき �- 01/7/21(土) 16:36 -
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こんにちは。ふぶきと申します。
初めてカキコいたします。私は昨日香寿たつきの「天翔ける風に」を
新宿のシアターアプルで観劇いたしました。
私は、野田版「贋作・罪と罰」はおろか原作も読んでいないので、あ
くまでもミュージカル「天翔ける風に」の感想しかかけないのですが。
一言でいえば香寿たつきが後に退団し、外部で役者を続ける上での布石の
ような作品になったと思います。彼女の方向性が見えたような気がいたし
ました。また、本来演劇というのは「テーマ」が先にあって役者はメッセ
ンジャーの役割をするものなのだと改めて感じました。宝塚ではスターの
香寿たつきも外部では作者のテーマを確実に観客に伝える担い手なのだと。
そしてそのテーマなのですが、わかりにくかった事は確かだと思います。
観客の半分近くはストーリーの展開についていけなかったのではないでしょうか。
テーマより場面の美しさやムードでみせる宝塚とは正反対だったのですから。
演出は、とにかく暗転がなく、見事な場面展開で観客はだれる暇がありませんでした。
それだけにあの早口の長セリフの中に重要なポイントが沢山ありすぎて、ややもすれば
気づかなかったという事にもなりかねなかったと思います。
衣装は、色々言われていますが、芝居自体が無国籍風なのであれでいいと思いました。
ただ・・確かに英の背中のたてがみは遠目からは長い髪のようにみえますが、近くから
だと変に見えたかもしれません。
香寿たつきは宝塚の男役の型を崩す事無く自然に三条英を演じていました。
元々声が高いので女役でもそんなに違和感はありませんでした。周りの男性陣より
さっそうとしてかっこいいのはご愛嬌。歌はソロの時はいいのですが、やはり男性
の声と混じるとちょっと目立たなくなる感じが。共演の伊東恵里がものすごいソプ
ラノで聞かせてくれたのですが、はっきりとした女声のほうが男性の声と和しやす
いのかもしれません。
ラスト才谷への恋文を話しているところはとても可愛らしかったのですが、
あまりにも清清しい感じで、二人の人間の命を奪った罪悪感が消えていたのが残念でした。
印象的だったのは都司之助を演じた立川三貴で、彼と香寿との心理合戦は一見の価値
ありです。妹役の伊東恵里も香寿たつきお姉さんのお陰でより一層女の子らしく
見えましたし。アンサンブルのダンスもかなりレベルが高くてよかったです。
香寿たつきにとって本当に思い出になる作品になったと思いますし、今後星のトップ
として活躍する彼女が一段と成長するステップにもなったと思います。
一方では、彼女はもう「宝塚の香寿たつき」を越えて「役者香寿たつき」の領域に
入ったのだなあとも思いました。雲の上に乗ってしまった人のような寂しさも感じ
ます。これは今後の星組カラーに影響するかもしれません。
まあなんいせよ次はまた大劇場でアンドレ。楽しみです。
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【27】Re(1):天翔ける風に感想 �JIMMY �- 01/7/22(日) 23:12 -
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▼ふぶきさん:
はじめまして(・・です・・よね?)。書き込みありがとうございます!
>一言でいえば香寿たつきが後に退団し、外部で役者を続ける上での布石の
>ような作品になったと思います。彼女の方向性が見えたような気がいたし
>ました。また、本来演劇というのは「テーマ」が先にあって役者はメッセ
>ンジャーの役割をするものなのだと改めて感じました。宝塚ではスターの
>香寿たつきも外部では作者のテーマを確実に観客に伝える担い手なのだと。
あぁ、そうですね。テーマのメッセンジャー、たーたん(香寿たつき)ならできそうです。
>衣装は、色々言われていますが、芝居自体が無国籍風なのであれでいいと思いました。
全ては読んでいませんが、話題になっていましたね。公式HPで。
>香寿たつきは宝塚の男役の型を崩す事無く自然に三条英を演じていました。
>元々声が高いので女役でもそんなに違和感はありませんでした。周りの男性陣より
>さっそうとしてかっこいいのはご愛嬌。
あぁ、そうでしょうね。
>香寿たつきにとって本当に思い出になる作品になったと思いますし、今後星のトップ
>として活躍する彼女が一段と成長するステップにもなったと思います。
>一方では、彼女はもう「宝塚の香寿たつき」を越えて「役者香寿たつき」の領域に
>入ったのだなあとも思いました。雲の上に乗ってしまった人のような寂しさも感じ
>ます。これは今後の星組カラーに影響するかもしれません。
そうですか~。私も、これからのたーたんを楽しみにしています。
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【28】Re(1):天翔ける風に感想 �マーガレット �- 01/7/27(金) 23:43 -
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私もシアターアップルで見ました。
調子に乗って3回も見てしましましたが、3回とも飽くことなく見れて、そして泣けました(^_^;)。
>ラスト才谷への恋文を話しているところはとても可愛らしかったのですが、
>あまりにも清清しい感じで、二人の人間の命を奪った罪悪感が消えていたのが残念でした。
ここで一番泣けたのですが、言われてみればそのとおり。2人の命を奪っているのですものねー、確かに清清しすぎる(^_^;)。見ている時はタータンの名演につり込まれて、そうは思わなかったのですが、投稿を見てそのとおりだわと膝を打ってしまいました(笑)。
>妹役の伊東恵里も香寿たつきお姉さんのお陰でより一層女の子らしく
見えましたし。
関係ないのですが、友達が学生時代 伊東恵里さんとアルバイトの部署が同じで、カラオケにも一緒に行ったことがあるそうです。彼女のそのときの歌は「上手いのか下手なのかもわからないほど」のすんばらしい声とテクニックだったらしいです(^_^;)。
>まあなんいせよ次はまた大劇場でアンドレ。楽しみです。
同感です!
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【30】Re(1):天翔ける風に感想 �すっぴん �- 01/7/28(土) 0:44 -
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こんばんは 私もシアターアプルで「天翔ける風に」を見てきました。
18日の夜の部でしたが、彩輝さん、久遠さん、蘭香さんを発見、
彩輝さんとはロビーでぶつかってしまって個人的には得した気分になりました。
このお芝居を見て思ったのは、小劇場の芝居なのに、歌い出すと、とたんに
ミュージカルになってしまう事。
謝先生はミュージカルとして作っているのだから当たり前なのですが
妙な違和感を感じてしまったのは、何度か野田芝居を見ているせいかもしれません。
>そしてそのテーマなのですが、わかりにくかった事は確かだと思います。
>観客の半分近くはストーリーの展開についていけなかったのではないでしょうか。
>テーマより場面の美しさやムードでみせる宝塚とは正反対だったのですから。
1部は、まくしたてる台詞についていくのに、精一杯でしたが、
2部になると芝居の流れが見えて楽しめました。
後半の英と才谷との台詞のやりとりは「これぞ愛!」という場面で
なかなか感動的でした。
>香寿たつきは宝塚の男役の型を崩す事無く自然に三条英を演じていました。
>元々声が高いので女役でもそんなに違和感はありませんでした。周りの男性陣より
>さっそうとしてかっこいいのはご愛嬌。歌はソロの時はいいのですが、やはり男性
>の声と混じるとちょっと目立たなくなる感じが。
ここのところ、同感です。
宝塚の男役のままの香寿さんなのですが、でも三条英なんです。
意外だったのは、歌の上手な人だと思っていたのに、喉の調子も悪かった
せいか、歌では目立たなかった事。
台詞も、動きもあのメンバーの中に入っても遜色なかったし、
殺陣の場面では胸のすくようなカッコ良さで、心の中で拍手!
(宝塚の現役男役が出演するのだから、こうでなくっちゃ)
宝塚の舞台では見る事のできない、型にはまっていない香寿さんを発見
して、ラッキーでした。
真面目な人みたいなので、宝塚の舞台では「そこまで律儀に演じなくても・・・」
と感じる事が時々あるのですが、今回の外部出演をきっかけに、肩の力を抜いた
香寿さんが、舞台の上で自由に動いてくれるといいなと期待しています。
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【31】Re(2):天翔ける風に感想 �ふぶき �- 01/7/28(土) 12:07 -
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はじめまして。ふぶきです。感想の感想ありがとうございます。
本当に嬉しいです。いつもは舞台の劇評を勝手に書いて一人で
自己満足にひたっているものですから。
伊東さんと同じアルバイトだった彼女、羨ましすぎます。伊東さんは
「美女と野獣(アニメ版)」のベルの声だったんですね。もっと大人
っぽい人だと思っていました。
私としてはぜひ「レ・ミゼ」のコゼットをやって頂きたいと思うのですが。
タータンは、本当に素敵でした。何をやらせても完璧にやってくれる。
プロですね。
東京では香寿アンドレを見逃してしまったわたしですが、今度はきっと
大劇場でみたいと思っています。
それでは。
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【32】Re(2):天翔ける風に感想 �ふぶき �- 01/7/28(土) 12:13 -
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すっぴんさま
ふぶきと申します。レスありがとうございます。同じように感じていただけて
嬉しいです。野田芝居をご覧になっているのですか?私はまだ一度もみた事
がないのですが。
私もタータンと才谷の最後のやりとりはとても好きです。ああいうラブシーン
があってもいいですよね。それに声。
タータンの声はソロではよく響くのですが、男性の声と混じる時には伊東恵里の
ような正当派ソプラノの方がいいのかなって思いました。
タータンは本当に真面目な人です。さすがに雪にいただけあるなって感じ。真面目
すぎてしかも完璧なので私の中では「面白くない男役」というイメージがずっと
あったのですが、一度花に行ってから戻ってきたときにちょっと殻を破ったかな
と思って注目したんです。いろいろ組替の度に成長されるようですから
今回の星トップ就任で、また一皮剥けたタータンをみたいと思っています。
それでは。
[28] YUKIMARU 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【24】天翔ける風に(神戸) �YUKIMARU �- 01/7/18(水) 23:52 -
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新神戸オリエンタル劇場で、「天翔ける風に」を観てきました。
タータンの、凛とした姿、魅力的でした。
出演者のみなさん、歌が、上手くて、ダンスは、もうダイナミックで。
プログラムのはじめに、原作者の,野田秀樹の,コメントが載っています。
日本人でもなく,男性でもない,謝珠栄の、
「ミュージカル,したいねんけど」という言葉に、
「あ,いいね」と即答したのは、友人として、謝さんの中の降り積もるわだかまりを知っていたからだ。
野田作品が苦手なわたしにも、
セリフに歌がつき, ソロがあり、アンサンブルやハーモニーがあり、
振り付けも,洗練された,躍動感のあるものだったので、ほんとに、ひきつけられてしまいました。
幕末、正義や理想に燃えていた、塾生の、三条英(はなぶさ)が、その思想のゆえに、金貸しの老婆を、殺してしまうところから、舞台は始まります。
女性だけど、きりっとしていて、男の人に引けを取らない、対等な女。でも、タータンには、色気がありました。一途なゆえに、潔くて、不思議な女性だった
刺客から、友人の梅太郎さんを守ろうとして、殺陣するところ、惚れ惚れしてしまいました。ダンスの切れがあるし、日本物モ踊れるし、宝塚の人だからこそ、できる舞台だなあと、感じました。
自分の罪を告白して、地に伏すところでは、姿勢の美しさに、気持ちの美しさが表現されているようで、胸に迫るものがありました。
志士ヤマガタをしていた、縦じまの袴を着て、バク転バリバリの人が、パッサージュやプラテイカルジョークで、振り付け担当していた、平沢智です。
塾友の才谷梅太郎をしていたのが、音楽座出身の、畠中洋。歌声も素敵だったけど、少し小柄ですが、黒い衣装がシンプルで、優しさに溢れていて。私も、あんなふうに、励ましの言葉をいただいたら、その言葉だけで、一生、生きつづけることができるだろうなあ、なんて、思わせてくれました。
三条英の父、自堕落な甘井聞太左衛門が、石原慎一。スタジオボーカリスト、音楽座の「星の王子様」の飛行士や、RENTのコリンズなどされたかたのようです。 この人の、「生きたい!」という、歌声に、泣いてしまいました。気持ちがこもっていて、じーんときました。
不気味な存在だったのが、同心か奉行の、都司之助の立川三貴。何を考えてるんだか、正義なのか、悪なのかさっぱり、わからん人、
もう1人、溜水石衛門の福井貴一。幕末の志士たちの、オーナーみたいな人かな。 威圧感があって、 退廃感や虚無感があって、デカダンスって言うのでしょうね。
三条智(英の妹)は、伊藤恵里。四季出身。ソプラノの声が透き通っていて、姉とは対照的な、受身の女性でしたね。でも、溜水さんとの、最後のやり取りは、息詰まるものがあって、緊張感がすごかった。
タータンと、畠中さんの,仲が,透き通って,永遠を感じさせるのに対して、
伊藤さんと福井さんの,どろどろした男女の仲が,俗世間の,男女の愛欲の世界を垣間見せていたようで。
タータンって、こんなに切れのあるダンスをする人だったのだ。
立ち姿も、きりっとしていて、
膨大なセリフも、少し早口だけど、滑舌が良くて、
歌も、気持ちが乗っていて、
緩急自在だったので、驚いてしまいました。
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【26】Re(1):天翔ける風に(神戸) �JIMMY �- 01/7/22(日) 23:11 -
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▼YUKIMARUさん:
書き込みありがとうございました~。
>新神戸オリエンタル劇場で、「天翔ける風に」を観てきました。
>タータンの、凛とした姿、魅力的でした。
何か、良いらしくって。私も観たかったです。
舞台の内容、分かりやすく書いて下さって、ありがとうございます~。
>幕末、正義や理想に燃えていた、塾生の、三条英(はなぶさ)が、その思想のゆえに、金貸しの老婆を、殺してしまうところから、舞台は始まります。
>女性だけど、きりっとしていて、男の人に引けを取らない、対等な女。でも、タータンには、色気がありました。一途なゆえに、潔くて、不思議な女性だった
>刺客から、友人の梅太郎さんを守ろうとして、殺陣するところ、惚れ惚れしてしまいました。ダンスの切れがあるし、日本物モ踊れるし、宝塚の人だからこそ、できる舞台だなあと、感じました。
>自分の罪を告白して、地に伏すところでは、姿勢の美しさに、気持ちの美しさが表現されているようで、胸に迫るものがありました。
たーたん(香寿たつき)に似合いそうな役ですね。
新しい経験をして、これからのトップとしての舞台がますます楽しみです(*^。^*)。
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【29】Re(1):天翔ける風に(神戸) �マーガレット �- 01/7/27(金) 23:53 -
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>志士ヤマガタをしていた、縦じまの袴を着て、バク転バリバリの人が、パッサージュやプラテイカルジョークで、振り付け担当していた、平沢智です。
カッコ良かったですよねー。ダンスシーンは思わず目が釘付けになりました。
それに「えーわけないじゃないか運動」の所もなかなか笑わせてくれました。
>塾友の才谷梅太郎をしていたのが、音楽座出身の、畠中洋。歌声も素敵だったけど、少し小柄ですが、黒い衣装がシンプルで、優しさに溢れていて。私も、あんなふうに、励ましの言葉をいただいたら、その言葉だけで、一生、生きつづけることができるだろうなあ、なんて、思わせてくれました。
この方、宝塚の男役ファンにもOKなタイプですよねー。男性の中では小柄なおかげで、並んだタータンがりりしく見えました。
神戸でも他の生徒さんは沢山見えていたのでしようか。
東京では連日色々な生徒さんが見に行っていたようで、私が観劇した日にはさえちゃんや、蘭華れあさん、タキちゃん等がみえていたようでした。
[27] 都 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【13】月組エンカレッジコンサート �都 �- 01/7/8(日) 1:43 -
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JIMMYさん、皆様、こんばんは。都です。
今日は「月組エンカレッジコンサート」を観てきました。チケットが取りにくく、今までの花組・雪組はもちろん、今回の月組も観るのは諦めていたのですが、思いがけず譲っていただけて、観ることができました!ありがとうございました!
座長は美々杏里さん、開演のアナウンスもちずさんでした。幕が開くと、中央少し高くなった台の上にきりやん(霧矢大夢)とみえちゃん(西條三恵)がいて、別格扱い。それとえりちゃん(嘉月絵理)がステージ中央でちずさんと場をしきっておられるようでした。
MCはちずさんを中心に、えりちゃん、きりやんが多かったかな?でも次々といろいろな人が、曲名と出演者を紹介していて好感が持てました。うまいな~と思ったのはえりちゃん。さすがに上級生だけあって、会場の空気をつかむんで話を進めるのが上手い。英語の曲名が多くて、「昨日はMC噛みまくったので」とアンチョコの紙切れを堂々と見せながら曲名紹介をして、会場を笑わせてました。
いや~、皆さん、お上手です。普段こういう歌を聞く機会のない人ばかり(ちずさん、きりやん、えりちゃん除く)なのですが、下手な人なんていないんじゃないですか?ちかちゃん(叶千佳)を不安視する声も聞きましたが、音を外すわけでなし、高音部分では声量もあったし。まぁ、歌える人だけを選んで出してるのでしょうが・・・。
聞きながら、ジェンヌというのは本当に全てにおいて優れていないとできないのだな、としみじみ思ってました。「歌」という、ジェンヌさんの才能のほんの一角だけを集めただけで、これだけコンサートができてしまうのです。
歌がこれだけ歌えるのは当たり前、顔もキレイでスタイルも良くなければならない。日舞からダンスまで踊れること、芝居ができること。これだけ全部できないといけないんですよね。でも全部できるからといって、スターになれるわけではない。さらにもっと大切な、タカラジェンヌとしてのオーラが持てること、そして「野心」を持ち続けられること・・・・いやはや、大変なお仕事です。
話を戻して・・・印象に残った歌と生徒さんを。
やはりきりやんはすごいですね。歌もすごいんですが、なんていうか・・・舞台への現れ方が他の男役さんたちとひと味違います。慣れているというのもあるでしょうが・・・それだけでもこれからどんな歌を聞かせてもらえるんだろう、という期待感が膨らみます。きりやんの歌の中で私が一番気に入ったのは、「シナーマン」・・よりもみえちゃんとデュエットした「The Last Niguht Of The World」でした。息がぴったり、ですね。
えりちゃんの「ジキルとハイド」も良かった~。ライトひとつ、顔の向きひとつで、見事に2重人格を歌い分けていました。
椎名葵ちゃんが「PJ」のシギさんの歌にトライしていたのも意外で良かったです。もっとたか~い可愛い歌という選択もあったでしょうに、アルトの声を効かせたポルトガル語の歌、頑張ってました。
他の人もひとりひとり、感心しながら聞かせていただきました。瀬川末子ちゃんのムードのある歌い方も良かったし、花瀬みずかちゃんの伸びる高音にうっとり、ちずさん、言うことなし!他の皆さんも良かったです!
今回のコンサートで一番思ったのが「タカラジェンヌのコンサート」であるなぁ、ということ。今までも素人からプロまで、いろいろな歌のコンサートに行きましたが、どれとも違う。「歌えるから舞台に上がって人に聞かせる」のではなく、「舞台に立つために歌う」つまりエンターテイナーたちのコンサートなのだな、と感じたのです。歌で、視線で、しぐさで、ポーズで、振りで、全てで客席にアピールすることができる。だから客席も「歌を聴かされる」というよりはまるでスポーツドリンクを飲むように・・・って例えが悪いな(笑)、客席との敷居が低くて、楽に聞かせていただきました。誘ってくださった方は花・雪、と観てこられてお詳しいのですが、今回が一番、ミュージカルの曲が多く、よりショーに近い演出になっていた、ということでした。そのせいもあるかもしれませんね。
歌以外にも、タカラジェンヌにはいろいろな才能があり、それをお金と時間をかけて磨き上げている本人たちとスタッフがいる。大劇場やバウ公演だけでなく、こういった機会はぜひいろいろとトライしてもらいたいなぁと思いました(もちろん、その分負担も多いでしょうが・・・実際、月組エンカレッジの場合、大劇場の千秋楽と東京の集合日の間のほんのわずかな隙、10日ほどのお休みをつぶしてやっていることなので)。歌だけではなく、ダンスや芝居だけの舞台も観てみたいですね。
7月7日の12時公演を観ましたが、客席には、たにちゃん(大和悠河)、退団したののちゃん(京樹真那)、るかちゃん(一色瑠加)が来てました。
それとですね・・・。やはり5日前、まみさん(真琴つばさ)を見送ったばかりで、月組生の舞台を観ていると、あちこちにまみさんの「かけら」を見つけてしまい、「私、何やってんだろう」と思ってしまいました。みっちゃん(北翔海莉)が「イヴのテーマ」を歌っていて、歌い方は全然違っても、ポーズの付け方とか手の振り上げ方とか、ほんとまみさんそっくりで微笑ましいな、まみさんのこと、ずっと見ていたのだろうな、と思ったり・・・えりちゃんが「ジキルとハイド」の歌の時に使ったロングの黒鬘は、「ソナタ」の柿の前半で使っていたものだな、とか・・・・ちず&えりで「グランドホテル」の歌のときに出てきた椅子は「ESP」でまみさん&男役のシーンのだな(ってもともと「グランドホテル」の椅子だそうですが)とか・・・。
それでも。月組生は前進中だな、っていう事も感じとれたので、私もいつまでもぐずぐず言ってないで、しっかり舞台観ていかないと!と励まされました。行ってよかったです。
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【15】Re(1):月組エンカレッジコンサート �JIMMY �- 01/7/16(月) 12:26 -
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▼都さん:
書き込みありがとうございました!
>きりやんの歌の中で私が一番気に入ったのは、「シナーマン」・・よりもみえちゃんとデュエットした「The Last Niguht Of The World」でした。息がぴったり、ですね。
そうそう、私もデュエットが一番好きでした。
>椎名葵ちゃんが「PJ」のシギさんの歌にトライしていたのも意外で良かったです。
あのポルトガル語の歌、「PJ」の歌ですよね! そうだと思っていたんですよ~。でもプログラムに書いてなくて、確信が持てなかったので書けませんでした。
意外と、こちらの歌の方が合っていましたよね。
>歌以外にも、タカラジェンヌにはいろいろな才能があり、それをお金と時間をかけて磨き上げている本人たちとスタッフがいる。大劇場やバウ公演だけでなく、こういった機会はぜひいろいろとトライしてもらいたいなぁと思いました(もちろん、その分負担も多いでしょうが・・・実際、月組エンカレッジの場合、大劇場の千秋楽と東京の集合日の間のほんのわずかな隙、10日ほどのお休みをつぶしてやっていることなので)。歌だけではなく、ダンスや芝居だけの舞台も観てみたいですね。
そうですね。企画すれば、いくらでもできる人はいると思うんですよ。
本公演で役のつかない人たちも、すごく練習しているんですよね。発表できる場があれば良いと思いますね。
月組にしても、越乃リュウとか、一色瑠加とか出て欲しかったなぁ・・きっともっと知らない歌手もいたでしょうし。
個人的には全員一曲ずつ歌って欲しいくらい(^_^;)。下手でも良いんです、別に。
>それとですね・・・。やはり5日前、まみさん(真琴つばさ)を見送ったばかりで、月組生の舞台を観ていると、あちこちにまみさんの「かけら」を見つけてしまい、
きっと、これから色々な生徒から「かけら」を見つけられると思いますよ~。経験者は語ります(^_^;)。
組の上級生の影響って、結構見えるんですよ~。それが嬉しかったりします。
[26] JIMMY 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【14】月組「エンカレッジ・コンサート」・7/8 �JIMMY �- 01/7/11(水) 19:12 -
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月組「エンカレッジ・コンサート」観てきました。
プログラムご紹介しますね。
第一部
1.'S Wonderful 全員
2.アマール・アマール 研ルイス
3.イヴのテーマ 北翔海莉
4.ジュテーム 楠恵華
5.夢 アモール 椎名葵・研ルイス
6.インディアン・ラブ・コール 叶千佳
7.失礼な冗談ね 花瀬みずか
8.The Last Night Of The World 霧矢大夢・西條三恵
9.アイ・ガット・リズム 西條三恵&男役
10.唯ひとたびの 穂波亜莉亜
11.朝日の昇る前に 大樹槙
12.Saved 瀧川末子
13.CONFRONTATION 嘉月絵理
14.旅立ち 北嶋麻実・西條三恵
15.Sometimes I feel like a motherless child 美々杏里
16.シナ-マン 霧矢大夢&全員
第二部
1.プリテンド 全員
2.夜のメロディー 北翔海莉
3.小さな花がひらいた~もう涙とはおさらばさ 叶千佳
4.Con Los Anos Que Me Quedan 椎名葵
5.Don't Cry for Me Argentina 西條三恵
6.Love Can't Happen 美々杏里・嘉月絵理
7.明日になれば 穂波亜莉亜
8.Season of Love 全員
9.そして、今 楠恵華
10.ル・ポアゾン 北嶋麻実
11.新しく生きる時 研ルイス
12.ザッツ・ライフ 大樹槙
13.It's A DANGEROUS GAME 瀧川末子・嘉月絵理
14.Wishing You Were Somehow Here Again 花瀬みずか
15.I'd Give My Life for You 美々杏里
16.The Music of The Night 霧矢大夢
17.Climb Ev'ry Mountain 全員
花組、雪組に引き続き、今回の月組も運良く千秋楽を、同じような席で観る事ができたのですが、今回の月組、レベルは非常に高かったのではないかと思いました。
何というか、プロっぽかったですね(^_^;)。順に歌を歌う発表会的ニュアンスの域を越え、聞かせる事を考えている人が多いと思いました。
メンバーにある程度本公演で活躍しているスターが多かったのもありますが、月組カラーかな、とも思います。
中心の美々、嘉月、霧矢、西條・・がいずれも迫力たっぷりの実力派で、しかも残りのメンバーも予想以上に声量があって、二幕は特に、聞いていてぐったり疲れてしまいました(^_^;)。
公演の主旨を考えると、曲目に強弱つけている場合ではなく、皆ここ一番の派手なナンバーを選んでくるのは当然ですよね。これで良いとは思うのですが。
あと、ますます宝塚の名曲を選ぶ人が減っていたのも、宝塚ファンとしては寂しかったなぁ。その意味で、やはり初回の花組エンカレッジのムードが私は好きです。
宝塚の作品の中で歌ってみたい歌とか、ないのかな~? 何かもう、宝塚の中で夢は持っていないのではないか、という気が、あまりにも宝塚を離れた歌いっぷりだったもので(^_^;)、してしまいました。
ナンバーでは嘉月と美々の「グランドホテル」から「Love Can't Happen」のデュエットが演技付きで嬉しかった~。嘉月は一部の二重人格の歌い分けといい、MCの上手さといい、改めて本当に達者な人なんだな~、と感心。
大樹は、「朝日の昇る前に」はギャツビーの日記朗読付きでしたし、「ザッツ・ライフ」も振り付けを少し真似ていたのではないでしょうか? ウケてしまいました(^_^;)。
北嶋は、「ル・ポアゾン」では髪をハネさせて、キザる北嶋を初めて見た気がしました(おだやかなイメージがあるんですよね^_^;)。
どの歌も本当に良かったです。個々では挙げにくいですね。今回は特に。それ位、聞き応えある歌ばかりでした。
驚いたのは瀧川かな。地声での「Saved」も堂々としたもので、「愛のソナタ」新公でも演技が目についた所だったので、実力ある子なんだ~、と認識。これからの活躍が楽しみです。
研ルイスは、若手ながらかなり色気のある子で面白い。
花瀬の「失礼な冗談ね」は、ウィーンCDでの純名里沙の歌が印象に残っていたので、どうかな? と思っていたのですが、上手かったですね~。綺麗な声です。
叶も随分上手くなっていて驚きました。レッスンしているから、選ばれたのでしょうね。成長が見えるのは嬉しいです。
北翔は元々とても楽しみにしている男役なのですが、まだ男役になりきれていない印象があっただけに、思いの外低い男役の声で二曲とも歌っていて、二枚目らしい雰囲気を感じさせてくれたのが大収穫でした。
[25] 惑惑 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【22】「歌劇」のOG情報の休載 �惑惑 �- 01/6/18(月) 17:18 -
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休載は残念。 便利だったのに、
どうしてやめちゃったんでしょう?
突然終わってしまいましたよね、OG情報。
01年の1月号には、なんの断り書きもなかったので混乱
しました。(今月号だけお休みなのかな、とか)
「歌劇」を隅々まで読んでるわけではなかったので、多分
どこかにちゃんと載ってる「お知らせ」を読み落としたの
だろうと思ってました。
なんで今頃こんなこと書くかというと、「歌劇」のバック
ナンバーを読み返していて、今年の2月号の編集後記に
その「お知らせ」があるのに先日気がついたからです。
(編集後記は、いつもとばしていた… しかしなぜ、
こんな大事なお知らせが、こんな隅っこに?)
OG情報が載り始めた時はビックリしました。
歌劇団もずいぶん進歩的になったものだと思いました。
たくさんのOGが今でも立派な宝塚の財産であることに
やっと気が付いたのね! と嬉しくなりました。
テレビやラジオの情報は、昔からですが「歌劇」を読む頃
にはもう終わってたり、変更があったりして、お役立ち度は
今ひとつでした。
でも、舞台の情報なら早くから決まって、変更もほとんど無い
ので心強かった。 観に行くわけではなくても、これだけの
数のOGが退団後に活躍していると思うと、なんだか誇らしく、
元気が湧いてきたものでした。
こういう記事を載せるのは手間がかかって大変そうだという
ことは、素人の私にも想像できました。
だから「実験的に3年ほど掲載してみる」というコンセプト
だったのかな、とも思うのですが、それにしては休載が
あわただしく決まった印象を受けます。
何らかのトラブルがあったのかもしれませんが、その場合でも
コーナー全体を一斉に閉める事はないと思うし…
こういう情報を得たければ、今はインターネットを使えば
入手は簡単ですが、ただ、OG1人ひとりを別々にチェック
しなければなりません。
パソコンも、まだ誰もが持っているわけではありません。
1度にたくさんのOGの予定がわかる「歌劇」のページは
とっても便利だったのに…
なぜ突然なくなったのか、勝手に外野から想像してみました。
歌劇団の、とってもとっても偉い人(どれくらい偉いかは
想像できません。モデルは小林一三翁)が、ふだん「歌劇」は
読まないのだけれど、ある日たまたま手に取ってみたところ
「OG情報」があるのを見つけて、激怒。
「なぜ、宝塚を卒業した者の記事を載せるのだ!「歌劇」には
生徒の記事しか載せてはならん!」と、きついお達し。
鶴の一声で、01年1月号の「歌劇」に載るはずだったOG
情報は大急ぎで取り下げられ、以後、OGコーナーは無かった
ことになるのでした…
(ちょっと、NHKのBS2で再放送中の「虹を織る」の影響が
入っているので、ドラマ仕立て)
本当の理由は、なにもこんなにややこしく強引なものではないと
思いますが、それにしても残念です。
劇団Sに行ってしまったアノ人のこれからの活躍も知りたかった
のに。自分で調べるしかないのかー。トホホ。 (そんなに難しい
事ではないのだから、それぐらいやんなさいって)
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【23】Re(1):「歌劇」のOG情報の休載 �JIMMY �- 01/6/20(水) 23:53 -
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書き込みありがとうございました!
そういえば、ないですね・・(^_^;)。
2月号も見ました。どうしてかなぁ? やっぱり書いた内容に急に変更があった時に責任持てないからかな。
「予定は急に変更になる場合があります。詳しくはお問い合せ下さい。」
って入れておくとか。それだけではダメだったのかな。
あのコーナーがあれば、確かに私のように、退団者の事は熱心に調べない人でも、「こんな事しているんだ~」って、知ることができて嬉しいですよね。
OGにとっても、「歌劇」に載れば、宣伝になるでしょうし・・。
[24] 惑惑 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【20】植田理事長と新専科制度 �惑惑 �- 01/6/15(金) 20:09 -
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なんだか大層なタイトルですみません。
たいした内容ではありません。内部事情なんか全然知らないフツーの
ファンが思ったことを書きます。
植田氏が理事長になってから、色々な面で明らかに良くなった部分が
あるのは間違いないと思います。
たとえば、OGのホームカミング公演なんて、それまでは絶対考えられ
ませんでした。
確か、以前に「トップ専科という制度が作れないだろうか」とも言って
らっしゃったので、今度の新専科はそれに近いものの実現だと
思います。
バブルに踊らず(たぶん)、大劇場も東宝劇場も立派に新しくなった
のはエライです。阪神大震災も乗り越えました。5つめの組を作った
のも、博多座公演や東京での通年公演を考えて、周到に準備されたもの
だと思います。(…思いたい)
地方公演もおろそかにしていないし、海外公演も実績をつんで、宝塚
歌劇団は民営だというのに八面六臂の活躍です。
(学校まであって… よその国だったら、これだけ頑張っている団体
にはふつう、政府から何らかの補助があるはずなのにね)
ともかく、今の歌劇団に昔より悪くなったところは、プログラムの他
にはひとつも無いと思います。
ただ、組が5つになって、劇団としてはラクになったのかと思ったら
どうも現実はその反対のようですね。
生徒さんたちは体力も精神力も人並み以上なのに、「準トップ」の地位
にあるスターさんたちに最近は故障者がずいぶん増えました。スター
さんが弱くなったとは思えません。やはり相当にスケジュールがきつい
のではないでしょうか。何かのセレモニーの時に、5人のトップを
無理して1ヶ所に集める、というような事は、あまりやらないほうが
いいように思うのですが…
新専科制度が出来ると聞いたときは、「きっと、これまでより良くなる
はずだ」と、努力して自分に言い聞かせました。今でも努力は続けて
います。(報われるといいけど)
なんのための新専科なのか、私にはまだよくわかりません。
きっと、あと2~3年しないと見えて来ないのでしょう。
過去に、「新しいトップをよその組から連れて来た場合に組替えが
ショックで短命に終わる」、というケースがいくつかあったので、
「組替えでトップになるのが当たり前」というシステムにしたのかと
最初は思ったのですが… そういうわけでもないみたいだし。
これから先、私が期待しているのは、香寿たつきさんのように在団中に
よその舞台に出演するケースが珍しくなくなることです。
檀れいさんが新専科入りするというのはショックでしたが(ゴージャス
な美女!という感じで大好き♪)もしかすると外部出演OK制度は、
トップ娘役さんを救済するものかもしれません。
退団したトップスターが外の世界でも大活躍、という例は、増えてきま
したけれど決して容易な事ではありませんよね。とくにトップ娘役さん
は、在団中に素晴らしい舞台をいくつも見せてくれたのに、退団後に
舞台に出演しているのを見ると、「なんという人材のムダ使いだ!」
と私はいつもアタマに来てしまいます。
でも現役のままでの出演なら、少ない出番であっても「特別出演」という
形になってグレードは落ちないから、私も文句は無くなります。
それから、いくらでも大人の女性を演じられる人が、作品によっては
純情な少女や世間知らずのお姫様役ばかりで、もったいなく思う事も
何度もありました。
トップ娘役さんが専科入りすることで、そういう不自然さがなくなる
なら、歓迎したいです。少女や姫君は抜擢された若手にまかせて、
専科さんはオトナの女を演じてくれれば、これから書かれる脚本の幅も
うんと広がるに違いありません。
たとえば、出番は少ないけどいくつもの組に続けて出演、とか、
将来は、元トップ娘役5人がひとつの作品に勢揃い、とか…
植田さん、歌劇団さん、ぜひお願いします。
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【21】Re(1):植田理事長と新専科制度 �JIMMY �- 01/6/17(日) 12:52 -
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▼惑惑さん:
メールで少し書いて頂いていたんですよね。投稿して下さってありがとうございました! こういう内容の投稿も歓迎です~。
私もやっと「歌劇」誌6月号、目を通しましたよ。
理事長の組替えに関する質疑応答はちょっぴり笑えます。質問の答えが、一つ前の質問の答えと・・微妙に食い違っているんですよ。読めば分かると思います(^_^;)。
私も内部事情を知るツテはないですが(^_^;)、長年ファンしていると、そのうち分かってくる事もあるものです。
言葉でネット上には書きにくいですが、私の中では、もう専科制度をはじめとする大改革について、事情は読めていて、特に疑問点はもうないです。
ただね~、もとはと言えば、ダラダラと学年順に役をつけていたのはあなたたちの方でしょう? とかね。それにしては、発表の仕方がエラそうだ、とかね(反省の色が全くないんですね^_^;)。説明の仕方も笑っちゃうし。
ずっと、ずーっと前から、この問題(スターが学年順にトップに就任している問題)については私も「歌劇」誌に投稿してきていたし、もっと早くどうにかできなかったの? って気はします。
宝塚は確かに変わりました。進む方向が、昔とは違います。
大劇場も東宝も建て替え、阪神大震災の痛手、乗り越えようとしているのは、今現在進行中なんですよね。
宝塚も阪急電鉄のお荷物のまま、内輪でファンを喜ばせていれば良いものではなくなってきました。温泉地への呼び物の規模はもう越えていますし(^_^;)。自立して、できれば事業のプラスに持っていきたいと、考えているのでしょう。
そのために、体制も、人事も、色々変わりました。ファンから見れば、昔の方が良かったと思う事の方が多いです。
国から援助があれば良いのにね~、本当に・・。思いもしなかったけれど(^_^;)。
そうしたら、もっと純粋に、内容の良い公演ができるかもしれないです。
トップにしても、特定の専科生にしても、使う人が片寄りすぎているんですよ。
だから過労で倒れるんです。おっしゃる通り、スターが弱くなった訳ではないと私も思います。(2公演連続は、体がもたないんだな・・という事は、実感しましたね。わたる君(湖月わたる)は大丈夫でしょうか・・。)
若手でも、やれば出来る筈なんです。今の新公世代付近の子たちって、すごい倍率を勝ち抜いて入学しているんですよ。
ただ昔に比べて、学年の割に、経験値が低すぎるだけ。
役が与えられないから、成長しないし、意識も低くなるんです。それなりの立場になったら、「しっかりしなきゃ」って、思いますよね。
若手が経験する場は、新公とバウホール。5組になってから、バウホール公演数自体が、減っているんですよね。で、全国ツアー公演が増えた訳ですが、全国ツアーはやはりトップスター中心でいくしかないのでしょうかね。違っても面白いと思うけれど。
今活躍しているトップや専科生よりも、やればきっとできるだろうし、やった方がフレッシュで楽しいのではないかと思う若手が、私の中では結構います。
> 過去に、「新しいトップをよその組から連れて来た場合に組替えが
> ショックで短命に終わる」、というケースがいくつかあったので、
ありましたね。そのスター自身も引き受けたからには自覚をもってほしいという気はしますが、その子の性格を理解して、フォローする事は考えなければならなかっただろうな・・、という気はしますね。
> 「組替えでトップになるのが当たり前」というシステムにしたのかと
> 最初は思ったのですが… そういうわけでもないみたいだし。
それが目的ではないと思います。
組の意識も薄くなっているようで、やはり無視はできないのでしょうね。
団結力、って、宝塚では大事だと思うし、充実していると思える組は、やはり作品以上に良い舞台ができたりしますもの。
組替えで即トップスター、っていうのは、たとえベテランでも、難しいだろうな~、と察せます。
その人の持つ実力以外の問題で。
> それから、いくらでも大人の女性を演じられる人が、作品によっては
> 純情な少女や世間知らずのお姫様役ばかりで、もったいなく思う事も
> 何度もありました。
宝塚の弱点ですよね~。スター順に役がついてしまうの(^_^;)。
この配役は逆だろう? って事、良くありますよね~。
・・というか、メンバーを考えて、作品を選ぶなり、作るなりして欲しいんですよね。
「本来タイプではない役だと思うけれど、良くやっていた」って公演、本っ当に多いですよね~!
だんちゃん(檀れい)はもし他の組の芝居に出ることがあれば、結構、だんちゃんに似合う良い役が用意されるのではないかな~、と思うと、楽しみな気がします。
良い女~、って役、して欲しいですよね(*^。^*)。
専科でがんばろうとしてくれるのは、個人的にはすごく嬉しいです。もともとトップになる前から好きな娘役さんでしたし、このまま退めてもらっては困るよ、って感じです(^_^;)。
[23] 琴月 綾 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【15】『小部屋』見逃しましたぁ~(;:) �琴月 綾 �- 01/6/12(火) 0:46 -
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『小部屋』の時間帯が変わってから見逃しまくりです~(T T)
何でかって、それは日曜10時はまだ寝てる!からです(^_^;
キツイですよ~。皆さん起きれてます?!
そりゃあ大好きな宝塚ですもの!起きなきゃイカンと思いますけど、やはり今までの12時と比べると朝に余裕が無いですよね~(^ ^;
(そう思ってるのは私だけ?)
起きたとしてもかなり寝ぼけてます‥‥。
ホント、再放送があって良かったですよ~(>_<;!!
今回もみごとに起きたの11時で、次回予告も見れませんでした(涙)
12時の時のくせが抜けません(- -;アハハ‥‥
そんな私に惑惑さんの書き込みはちょっと嬉しかったです�・
今回の『小部屋』は、確か『ESP!!』のインタビューもありましたよね?
『ESP!!』はまだ観劇してないのでスゴク気になります~!
前回とは違う映像だったのかな?
ケロの新たな映像もあったのかな?
早く再放送で見たいです~♪(←あんたが見逃すのが悪いっ!!)
ではまた‥‥
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【19】Re(1):『小部屋』見逃しましたぁ~(;:) �JIMMY �- 01/6/13(水) 12:22 -
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▼琴月 綾さん:
私も良く見逃しますよ~。
ビデオに録画して観るのですが、母に任せきりですm(__)m。←秘かに謝る私。
録画し忘れて、友達に見せてもらった事も・・何度かあります(^_^;)。
[22] 惑惑 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【12】「スターの小部屋」のTCA �惑惑 �- 01/6/11(月) 14:11 -
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TCA、ほんのちょっとですが「スターの小部屋」で紹介
されましたね。 見られなかった者には、たとえわずかでも
雰囲気がつかめて嬉しいです。
銀橋でノルさんが歌っていたのが「恋人よ」かな?
私よりはるかに宝塚に詳しい皆さんが「何の作品の曲かわから
ない」とおっしゃっていただけあって、「こんな歌あったっけ?」
という感じですね。
なんだか、タンゴか何かのラテンっぽいメロディだったから、
それで、知る人が少ないといったら… バウの「燃える愛の翼」
あたりじゃないでしょうか?
最後に緞帳が降りてくるとき、紙吹雪が1枚マミさんのお顔に
くっつきましたね。ハプニングに強いマミさんの事、かる~く
アドリブで処理されていたのはお見事でした。あの表情は今回の
ベストショットかも。
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【13】Re(1):「スターの小部屋」のTCA �JIMMY �- 01/6/11(月) 14:55 -
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書き込みありがとうございます~。
私も見ましたよ。「スターの小部屋」。
そうそう、気になっていたんですよ。のるさん(稔幸)のラストソング。
「燃える愛の翼」、私は実際観ているのですが、うーん。今歌われても思い出せないだろうなぁ・・(^_^;)。のるさんはかっこ良かったけれど・・最後のTCAのトリに持ってくる程の公演でもなかったような気が・・(コラコラ)。
ディナーショーか何かで歌われた歌でしょうか? のるさんファンなら知っている歌なんだろうなぁ~。誰かご存じの方、教えて下さい~。
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【14】Re(2):「スターの小部屋」のTCA �マーガレット �- 01/6/12(火) 0:35 -
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お教えしましよう。
あれは新曲だそうです。柴田先生の作詞ではないかとのこと。思い出の作品の主題歌に酔いしれるマミファンやタモファンを尻目に、ノルファンはみな「何だこの歌は、知らないのは私だけなのだろうか」とドキマギしたそうです(^_^;)。
あの赤い衣装は、ノルさんがDSの時に着ていた物だったと思います。
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【16】Re(3):「スターの小部屋」のTCA �惑惑 �- 01/6/12(火) 19:43 -
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マーガレットさん、ありがとうございました。
新曲とは、盲点でしたね。
てっきり、あれは「思い出の曲を歌うコーナー」だと思い
ましたから…
私はノルさん大好きだったので、退団はとてもショックです。
今頃「新曲」を歌ってくれても、もう聴けないじゃないかー、
という心境ですが、あ、そうか、退団後にまた歌ってもらえば
いいんだ。うん。(←すっかりその気)
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【17】Re(4):「スターの小部屋」のTCA �ベール �- 01/6/13(水) 0:56 -
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星組全国ツアーのプログラムに、
稔幸退団記念CD「四枚の絵」(仮題)という宣伝が載ってました。
多分、これに収録されてるんでしょうね。
しかし、これは、マミさん・たかちゃんのようなCDではないんでしょうね・・・
ああいうCDは、星組(ノルさん)は出さないのかな~
瞳子ちゃ~ん・・・(笑)ちょっと期待してたんだけどな。
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【18】Re(5):「スターの小部屋」のTCA �JIMMY �- 01/6/13(水) 12:21 -
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▼ベールさん:
レスありがとうございます~。さすがマーガレットさん(^_^;)。
新曲なんですか?!
そりゃ、のるさんファンはびっくりしますよね。
そうそう、あの赤い衣装も素敵でしたよね~。
ベールさん情報ありがとうございます~。
CD出るんですか! それで納得。良く歌い込んでいる気がしたので。
エイベックスではない所がのるさん(稔幸)らしいな・・と思いますよ。
とうこちゃん(安蘭けい)は・・がんばっていれば、そのうち単身でCD出せるでしょう(^_^;)。
[21] 木ノ実 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【5】TCAスペシャル 6/1、6/2昼 �木ノ実 �- 01/6/4(月) 19:58 -
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TCA公演、行ってきました(^^)。幸運にも2回観ることができましたので、様子を報告させていただきます(^^)
出演トップさん(愛華、真琴、稔、和央)の内同期3人が最後のTCA、次期トップが決まった人が3人(香寿、紫吹、匠)ということで、MCにもその辺のことが盛り込まれていました。曲構成としては、テーマを設けたメドレーのコーナー、戦前、戦後の作品のメドレー、トップさん主演による名作の名場面を演じ織り交ぜて、最後はトップさんそれぞれのの大階段のソロでした。
名場面は、以前にグラフでアンケートがあった「見てみたい役」で多かったものだそうで、タモさん(愛華)は1位は「光源氏」だったのが、本公演で叶ってしまったので、2位の「星影の人」の沖田総司、(ちなみに同点2位は「ミーマイ」のビル)、マミさん(真琴)の1位は「エリザベート」のトート、ノルさん(稔)の1位はオスカルだったのが、これも叶ってしまったので2位の「うたかたの恋」のルドルフ、たかちゃん(和央)は、まだこのコーナーに出てなかったので(^^;;、本人がやりたかった役ということで、オスカルでした(^^)
ケロちゃん(汐美真帆)的には、本当に出番が少なくて(^^;;、ほぼ全員出てる場面には出てるけど、同じ月組のゆうひちゃん(大空)と比べても、ゆうひちゃんは専科さんトップさんに絡む女役をやっている分露出度が多いですね。ゆうひちゃんは芝居の名場面では出てないけど、出ているというケロちゃんも「エリザベート」の裁判官の声(姿は無し)ですからね(^^;;。
簡単に順を追って報告させていただくと、プロローグは「愛」をテーマにした曲のメドレーで、大階段に立つトップさん4人の歌から始まります。順に全員が歌い継いで大階段を降りてゆきトップ4人のMC。ケロちゃんは月組組カラーの黄色の燕尾で降りてきます。同期トップさんが揃った公演ならではの、和やかなMCで、下級生のたかちゃんは少し遠慮気味だったでしょうか?
その後時期トップに予定されているタータン(香寿)、リカさん(紫吹)、チャーリー(匠)のMCとなり、それぞれソロの歌で銀橋を渡りました。
最初のショータイム1は戦前作品のメドレーで、ケロちゃんは出ておりませんでした。(^^;;。、
続いて各トップさんの名場面で、トップバッターはタモさんの「星影の人」、最初の回では、相手役のタニちゃん(大和:芸者の役)が大きすぎたのと、タモさんがコケるというハプニングで、客席の笑いを誘ってしまってましたが、芝居は真剣そのもので、とっても良かったです。オサちゃん(春野)のソロもすごく良かったです(^^)。「星影の人」は、ファンだった汀夏子さんの代表作でもあるので、セリフも歌もすごく懐かしくて、頭の中ではずっと一緒にセリフを言い、歌を歌ってました(^^;;。
「うたかたの恋」でのノルさんのルドルフは、最後の自殺のシーンと白い衣裳のデュエットだったのですが、ノルさんが白いブラウスに黒のパンツ姿で、後ろ向きにセリ上がる姿に、おもわずウットリと見惚れてしまいました(@_@)。相手役の紫城るいちゃんも本当に可愛くて、とってもお似合いでした(*^^*)。最後の白いデュエットは、本公演だと影ソロで踊る場面ですが、ノルさんとるいちゃんが踊りながら歌も歌ってました。るいちゃんは声がちょっと…だけど、歌もお上手だし、綺麗だから、またまた「転向しないの?」って声が聞こえてきそうです(^^;;。
とうこちゃん(安蘭)がジャンで、最後の手紙を読むのですが、エンジの軍服を観ているとケロちゃんがダブってきて…、でもミリーがいないとちょっと淋しいわ(^^;;。
1部の最後は、タータン、リカさんを中心とした「ニューヨーク」をテーマにした男役の群舞のシーンで、カッコ良かったです(^^)。ケロちゃんもグレーのスーツにソフト帽という姿で踊っていて、ケロちゃんばかり観ていたので、他はあまり観てませ~ん(^^;;。
2部の幕開けは「パリ」をテーマにした全員出演の場面で、パリジャンのケロちゃんは黒燕尾にピンクのベストでした。一瞬だけど、娘役さんとの絡みもあり、相手役はふーちゃん(ふづき美世)だったかな?
続いて、今度のショータイム2は戦後のメドレーで、この中でケロちゃんはまゆこさん(朝宮)と二人で「シャンソン・ド・パリ」を歌われました。お衣裳は、星組「美麗猫」でさえちゃん(彩輝)と音子ちゃん(音羽)がオープニングで来ていた衣裳だと思います。
再びトップさんによる名場面で、「ベルサイユのばら」から、バスティーユの場面。たかちゃんのオスカルは、私的にはフェルゼンより良かったかも?って思ったのですが、背が高いので流石に相手役がいませんよね~(^^;;。場面はバスティーユの場面でトップ娘役(花總、星奈、檀、大鳥)が市民の役に紛れていたのですが、1回目に観た時には全然気がつかなくて、2回目では探すのが大変でした(^^;;。群舞は主に月、宙でこのシーンに出てる生徒さんなのですが、まゆこさんがベルナールで出てソンちゃん(秋園)ロザリーといたので、それならヒロコさん(久城)のベルナールって案は無かったのかな~なんて、ちょっと淋しく思ってしまいました。ちなみにアランはキリヤン(霧矢)。
最後のショータイム3は、トップさん、専科さんが歌うメドレーに、若手男役が女役で絡む趣向になっていて、普段は観られないドレス姿の女らしい美しさを堪能させていただきました。それぞれ妖艶な方や可愛い方や本当に皆さん美しくてビックリ(@_@)。女役メンバーは、安蘭、春野、瀬奈、大空、夢輝、彩吹、朝澄、久遠でした。メドレーの最後がノルさんで、銀橋を渡りながら「アマールアマール」を歌ったのですが、とっても素敵で、女装(?)の生徒さんや客席にビシバシ!ウインクを飛ばしまくってました。これを観て、ノルさんのソールも観てみたかったな~と思いました(^^)。
名場面の最後は「エリザベート」でマミさんのトート。妖しい雰囲気が似合っていて、歌も良かったです(^^)。冒頭のルキーニと裁判長の掛け合いから、結婚式の鏡の間でトートとエリザベーとが再会する場面に続くのですが、水さんのルキーニも本人もやりたかった役ということだけあって、かなり気合が入ってましたし、ケロちゃんの裁判長の声ももちろん良かったですね~(*^^*)。声だけで芝居をしなきゃならないっていうのも、結構難しいと思うんですよ(^^;;。エリザベートは華宮あいりちゃんでした。
まみさんのトートで出くるのを待って、トップさん4人が揃ってのMCとなるのですが、ここでもいろいろ楽しいお話を聞かせていただきました(*^^*)
続いてトップ娘役4人が歌う場面が有りましたが、今回、芝居の相手役もショーの相手役も若手男役ばかりが使われていて、トップ娘役をはじめ、娘役の皆さんの出番があまりなくて、残念でした。何年か前に同じような名場面集が有ったのですが、その時は相手役もトップ娘役さんでした。(一部を除いてでしたが(^^;;)
最後のトップさんのソロは、たかちゃんは「When you tell me that you love me」、ノルさんファン歴の浅い私には、ノルさんの歌った歌は判らなかったのですが「恋人よ」、タモさんはルードヴィッヒの「夢の果てに」、マミちゃんはローンウルフの「アローン」という、それぞれ思いいれの有る曲のようで、ファンの方は涙されてました。
マミさんのソロの後に、退団予定のトップ3人(真琴、稔、愛華)が初舞台である「愛あれば命は永久に」の主題歌を歌いながら登場し、それぞれに卒業の挨拶をされました(涙)。
フィナーレは、エトワールがタータンとリカさんで、その後は、ほぼ学年順の降りで、ケロちゃんは、まゆこさん、エンディ(高央)、たまおさん(楓)と4人降り、その後が、安蘭、春野、水、大和という組内ニ番手格→専科→トップでした。渚あきちゃんと映美くららちゃんは別格扱いで、次期トップさんの次に並んでました。トップさん4人は、最後の銀橋パレードのところでは、ちょっとだけですが、客席にも降りてきていましたので、前の方でご覧になられていた方にはより近くで観ることができて、ニ重の喜びだったのではないでしょうか(*^^*)。えーとたぶん皆さん白い燕尾とドレスだったように思います(^^;;。
私的には、ケロちゃんで満たされない部分を、ノルさんで充分カバーさせてもらってるから充分楽しめたTCAだったのですが、ケロちゃんだけをお目当てにされてる、汐美ファン仲間の方々には今回のTCAは不評だったようでした(^^;;。
あと専科さん達の出番も去年よりは少なかったと思います。次期トップである、タータン、チャーリーは司会進行という役目も任されて、トップさんに順ずるの扱いでしたし、チャーリーはソロで銀橋を渡る唄もありました。しかしそれ以外の、初風、汐風、伊織、樹里、彩輝は、ソロ唄も短くて、残念でした。
※上記の記事は、私のHPに掲載しております記事を転載させていただきました。ご了承下さいm(__)m
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【6】Re(1):TCAスペシャル 6/1、6/2昼 �JIMMY �- 01/6/5(火) 19:10 -
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転載ありがとうございます~!
すごく詳しくてありがたいです。
「シャンソン・ド・パリ」の紫の衣装、「美麗猫」だったんですね~。どうりで思い出せなかった訳です・・。その時新調だったのかな? 何か他でも観たような気もするのですが・・。良くある形なんですよね。
トップ娘役さんのバスティーユの市民役は、私が観た3回目の公演ではスポットが当たっていたので探さなくても分かりましたよ(^_^;)。
ベルナールはヒロコちゃんで(久城彬)で観たかったな、と私も思いました。
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【8】MCって何の略ですか? �惑惑 �- 01/6/6(水) 18:38 -
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すごく初歩的な事を尋ねてると思いますが…
DSはディナーショーだな、とか
DRはドレス・リハーサルだな、とか
だいたいは見当がつくのですが、MCはわからない。
おしゃべりできる友人がふだん回りにいないと
こういう事に疎くなってしまって、ちょっとアセり
ます。 どうぞ教えてください。
木ノ実さんのHP、見せていただきました。
こんなふうに、転載がOKというのはとてもいいですね。
リンクがはられているのだから、転載しないという決まり
であっても、興味を持った人はそのHPに飛ぶでしょう
から、結局は同じことですよね。
とても合理的だと思います。
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【9】Re(1):MCって何の略ですか? �木ノ実 �- 01/6/6(水) 23:36 -
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惑惑さん、はじめまして!
私のつたないTCA報告を読んでいただきありがとうございます(^^)。
おまけにHPの方も覗きに来ていただいたということで、JIMMYさんのお言葉に甘えて、掲載させていただいて良かったな~と思っています(*^^*)。
さて、お問い合わせの「MC」の件ですが、曲や場面の繋ぎに入るおしゃべりのことかな~と、漠然と思っていたのですが、確信持てないし、「MC」が何の略かもはっきりと判らなかったので、ちょっと調べてみました(^^;;。
「MC」とは「master of ceremonies」の略で、司会者のことだそうです。
転じて、コンサートなどでの曲間のおしゃべりを表すと載ってました(^^)。
おかげで私も勉強になりましたm(__)m。
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【10】Re(2):MCって何の略ですか? �JIMMY �- 01/6/7(木) 12:27 -
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▼木ノ実さん、惑惑さん:
木ノ実さんレスありがとうございました。
私も、そういえば、正しくは何なのだろう? と思って思わず調べてしまいました(^_^;)。
ご存じ、ヤフーで辞書検索ができるんですよ。
http://www.yahoo.co.jp/
トップページで普通に検索して、その後、「辞書検索」をクリックすると、木ノ実さんと同じ答えが出てきます(^_^;)。
私も仕事で良く使っています。本物の辞書を引くより楽で良いですよ(^_^;)。
>JIMMYさんのお言葉に甘えて、掲載させていただいて良かったな~と思っています(*^^*)。
いえいえ、もう、そこまで書いて下さっては恐縮です・・。
こちらこそ、なるべく沢山の投稿が読める場にしたいというのが理想なのですから・・。
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【11】Re(2):MCって何の略ですか? �惑惑 �- 01/6/7(木) 14:45 -
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木ノ実さん、ありがとうございました!
よくわかりました。 ちょっと、自分で考えて
当てられるタイプの略語ではなかったですね。
(そうと知ってから手持ちの辞書を見てみまし
たが、「司会者」とまでしか書いてなかった)
JIMMYさんも、ありがとうございました。
ヤフーにそのような機能がついてるとは知りません
でした。 本当に、とても勉強になりました。
嬉しいです!
[20] 都 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【3】TCA公演評 �都 �- 01/6/3(日) 23:50 -
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「TCAスペシャル2001 タカラヅカ夢世紀」観て来ました。楽の回、6月2日19時です。
TCAなんて観るのも初めて、なのに、これはまみさん(真琴つばさ)の最後のTCA、プログラムを先に買い込み、流れを頭に叩き込み劇場に向かいました。想像通り、さばき待ちの人が劇場前にあふれていて、4組+専科の各生徒さんのFCスタッフが会服を着て学年順にずらーーーっと並んでいる様子は壮観でした。
客層もご招待のようなやや年齢層の高めの方々と、生徒のファンの中でも特に熱心な方、といった感じで、私のような普通のファンは少数派だったように思います。席は2Fの端っこで、友会にこんな席あったんだ~というような席で(笑)でも普段より席料、高いんですよね。幕が開く前から、客席の緊張感、興奮度は高くて、皆さん、ステージ上を一心に見つめていました(舞台が始まってからのお話なんですが、拍手も普段と全然違う。ご贔屓の生徒さんが出てくると、ひときわ甲高い拍手が起こって、天井に反響してすごかったです)。
公演評を書こうと思って観てはいたのですが、ディナーショーといい、私はストーリィの無い物について評を書くのは苦手みたいです・・・月組と星組、専科の生徒さん以外の顔がわからない~というのもハンデで(笑)。それを置いても、舞台上、どこを見てもスターさん、まみさんは見なきゃいけないし、ノルさんも好きだし、娘役さんも若手男役も見たいし、出る方も大変だけど、見るほうも大変な舞台なんだなぁと実感しました。
ですから、観たあとで印象に残った場面を、いくつか挙げさせていただきますね。
○トップ4のソロ
最後の場面からすみません~。でも、一番やっぱりこれが印象に残ったんですよ。それぞれ自分が選んだ歌を、その扮装で大階段で歌うんですが、皆さん選ばれた曲は、ご自分が好きで、自分に合っていて、そしてファンが喜ぶものをきちんと選んでおられたと思います。まみさんの「アローン」は私もファン端くれですから、とても嬉しかったです。お衣装が「PJ」みたいで、ロングコートが似合ってました。やっぱりまみさんのサヨナラ公演は、スーツ物の方がよかったんじゃあ・・・。タモさん(愛華みれ)の「夢の果てに」はタモさんのルードヴィヒへのこだわりが感じられて感動しました。ノルさん(稔幸)の歌は何の歌なのでしょうか?
○トップ4の再現お芝居
過去に「グラフ誌」で取ったアンケートの結果から、宝塚の代表的な作品をトップ4と若手の組み合わせで再現してくれました。ノルさんの「うたかた」脚が長くて格好よかった~。まみさんの「エリザベート」、まみさんは何やってもまみさんで、嬉しいんだけどなんか笑っちゃいました。皆さん、水君(水夏希)のルキーニが良かった、とおっしゃいますが(もちろん良かったんですが)裁判官の声のみ(!)で掛け合いをやったケロちゃん(汐美真帆)の芝居の巧みさも忘れて欲しくないな~。案外良かったのがたかちゃん(和央ようか)の「ベルバラ」。やはり役柄が違うとはいえ、現在公演真っ最中なので、なんていうのか、その作品のムードが体にまとわりついてるんですね。意外な演目をやる、っていう感じではなかったですね。本公演もオスカルやってもいい位でした。
○その後の最後のタモ・マミ・ノルのMC
お芝居はまみさんが最後なんですが、幕が下りた後、タモ・ノルが幕前に出てきたあと、幕の中からまみさんが、トートの扮装の格好のまま出てきて、トークに加わります。でもメイクもキツイし、髪の毛は真っ白、スパンコールでぴかぴか光る手袋両手にはめたまま、マイク持って同期とおしゃべり始められると、語尾がですね、やっぱりヘンなんですよ(笑)。「~なのよね」って、滅茶苦茶違和感ありました。本人、同期生と楽しくトークやってるだけなのに、観ている方はギャップがあって、笑えました。でもホントはここは笑うシーンではなくて、“卒業”のご挨拶だったんです。あとちょうど一ヶ月でまみさんが卒業の日を迎えるのだ、とご本人から気づかされてしまいました。
○若手8人の女装
いやぁ、みんな楽しそうにトップさんや専科さんとからんでました。けっこう出たり入ったり、シーンも長くて見応えありました。とうこちゃん(安蘭けい)がね~、鬘のせいだと思うんですが、笑えるんですよ。顔もすっかり男顔で、かんっぜんに「女装」でしたね。オペラの視野に入る度に笑ってしまいました。
逆に女の子っぽくて可愛いな、と思ったのがゆうひくん(大空祐飛)。赤いドレスと金髪の鬘がよく似合ってて、「ESP」のスパニッシュの女より良かったです。大人の女、って感じより、可愛い方に作る方がやりやすいのかな?
他にも断片的にはいろいろあるんですが、この辺で。
去年のTCAがつまらなかったという話を聞いていたので、あまり期待せずに行きました。でも今年は良かったんじゃないでしょうか?テーマが絞られていて、ピントが狂ってなかった。そしてそのピントはどこに合わされていたか・・・タモ・マミ・ノルの卒業、でした。宝塚メインキャスト協賛による、3人の合同サヨナラショーを見せていただいた、そんな風に思いながら劇場を後にしました。
そして、私は宝塚ファン歴も短いですし、TCA観るのも初めてだったのでよくわからないのですが、TCAというのは、今後生徒達をこうポジショニングしていきますよ、という劇団から私たちへのプレゼンテーションだと思えばいいのでしょうか。
もしそうなら・・・次期のさらに次のトップは、おさ(春野寿美礼)、たに(大和悠河)、とうこ(安蘭けい)、水(水夏希)ですよ、ということでしょうか。現トップ、次期トップ、専科、その次にこの4人が歴然とわかる形で置かれていたので。中堅の扱いで、ちょっと凹むこともあったり、でも「この人をこの役をやらせる意味は一体???」と全く想像つかない扱いがあったりして、一慨にそうは言えないのかもしれませんが。数年したら全てわかることなのでしょうね。
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【4】Re(1):TCA公演評 �JIMMY �- 01/6/4(月) 12:31 -
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書き込みありがとうございました~。
私もたった一度きりの大切な観劇ですもの。ちゃんと前日にプログラム買って、予習して挑みましたよ(^_^;)。でも、それでも見切れない所は沢山ありますよね。
そう言えば、プログラムに訂正が多くて、訂正書きの紙を挟んでくれていたのですが、その説明が分かりにくいんですよ~。そう思っている人沢山いますよね?
そうそう、TCAの特に二階席は、各組の応援合戦みたいになっていて面白いんですよね。ブロック毎に色違いの服とか着ていませんでしたか? 今年は様子を見なかったので良く分からないのですが・・。
ショーの構成は、近年の中ではかなり良かったのではないかと思います。さすが草野先生~、と思いました(^_^;)。皆少しずつ歌う場面があったのが何より嬉しい。
TCAの並び順はファンには気になるものなんですよね~。歌劇団の「今の」心づもりが見えるという点で。
以前みきちゃん()がTCAでのトークで言っていたりしましたが、衣装のちょっとした違いとか、キラキラが少し多いとか(^_^;)、そんなので一喜一憂するのがファンの醍醐味なんですよ。
まぁ、数年前のビデオを見たりすると、「あの頃はこんな順番だったのね~」なーんて笑い話になったりする事もありますね(^_^;)。
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【7】間違えた~! �都 �- 01/6/6(水) 0:25 -
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すみません、トップのお芝居のあとに、タモ・マミ・ノルの退団ご挨拶のご挨拶があるかのように書いていますが、間違いです~。お芝居の直後はたかちゃんも入れて、4人でのトークでした。3人のご挨拶はさらに後、別でした。
なんであんな間違いしちゃったんだろう・・・。ちゃんとプログラム確認して書いたのに・・・って、あっ!プログラムが間違ってる!あんな正誤表じゃ分からない・・。
2Fも観客席はとくに色分けはされてませんでした。でもあちこちバラバラでしたが、ピンクのブラウス、ブルーのブラウス着ている人がいました。終演後、楽屋口の前を通ったら、そのブラウス単位で待ってらっしゃいました。多分、タモ(ピンク)、ノル(ブルー)のファンの方々だと思います。
ファンの醍醐味ってのは、確かになるほど、です。はらはらどきどきするから、余計に夢中になっちゃうんでしょうね。客観的に楽しんでしまえばいいのですね。なかなか割り切れない部分はありますけど(笑)。
[19] JIMMY 2001-09-01 (Sat)前掲示板からの転載です。
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【1】TCAスペシャル6/2・19時 �JIMMY �- 01/6/3(日) 23:17 -
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TCAスペシャル6/2・19時最終公演を観てきました!
今回は「タカラヅカ夢世紀」と題して、ファンの夢、スター達の夢を叶えてみようという趣向。メインはトップスターによる名作の再現でした。
昨年「グラフ」誌で行われたファンによる、各スターの「観てみたい役」のアンケート結果を参考に作品を決定したそう。
真琴つばさは一位だった「エリザベート」のトート。稔幸は一位がオスカルだったので、二位の「うたかたの恋」のルドルフ。愛華みれは一位が光源氏だったので、二位の「星影の人」の沖田総司。和央ようかはその企画の時まだトップでなかったので、自らオスカル、という事でした(^_^;)。
中では稔のルドルフがブラウス姿が良く似合い、たっぷりと見せられていて良かったです。紫城もキレイで歌も歌えているのが流石。ジャンの安蘭けいも十分でした。寄り添っているだけでも、ミリーも出してあげれば良いのに。
和央のオスカル、真琴のトートは美しかったですが、急こしらえのカツラがやはり見劣りします。
「ベルばら」はバスティーユの場面だったので、周りの兵士やトップ娘役たちも加わっていた市民が面白くて、ついそちらに気がいってしまって集中できませんでした(^_^;)。大本気で鬼気迫る市民ダンスを踊ってくれていた花總まり、「助けて~」とこちらも捨て身で叫んでいた檀れいが彼女達らしくて面白かったです。あとやたらと市民の蘭寿とむが目につきました。目立つんですよね(^_^;)。アランは霧矢大夢でしたが、隣の兵士に真飛聖もいて、アランが二人いるみたい(^_^;)。実際真飛のアランはまだ観ていないのですが、男くさいですね~。原作にイメージが近い気がします(^_^;)。
「エリザベート」は最後のダンスの場面だったのですが、これもつい周りの黒天使をチェックしてしまって歌に集中するのを忘れていました(本当に覚えていないのです^_^;)。たまたま目の前に柚希礼音がいたのですが、動きもさることながら、目が効いていてかっこ良かったです~。もう一度ちゃんと観てみたいと思いました。後はさすがに楓沙樹がバシッとキマっていてステキでした。
裁判官の声が汐美真帆。ファンとしては、声だけの出演というのがかなり寂しいですが(^_^;)、この役がまわってくる所が汐美の良い所なんだろうな、と思います。ルキーニが水夏希。徹底して役に徹していて、オスカルに引き続き芝居のできる方なのだと再認識。この二人のやりとりはかなり良かったのではないかと思います。エリザベートの華宮あいりは文句ない美しさ。
「星影の人」は唯一生の舞台を観ていないので良く分からないのですが、愛華はこういう単発物を器用にこなすのは難しいと思うし、相手役も大和悠河でもともと娘役が意外と似合わないのは良く分かっているし、しかもスターが群衆役で出ないのでごまかしは効かないし、観ていられないものでした(^_^;)。まぁTCAですし、面白い組み合わせで良いですよね。歌は春野寿美礼でしたが、これもイマイチ歌に集中するのを忘れていて覚えていないのです。すみません(^_^;)。
ファンにとっては、とても嬉しい趣向で、来年またメンバーが大きく変わりますし、それぞれのスターのファンが観たい役を再現してくれれば嬉しいな、と思います。
ですが、折角オールスター(今回は雪組がいなかったけれど)出演の豪華な舞台なのですから、付け焼き刃なのは仕方ないにしても、もっと上レベルを狙える配役にできた筈。特に相手役が若手男役だったのは、綺麗だけれど上手くはないという当然予想できた結果。当然ですよね。ずっと男役で勉強しているのですから。
華宮あいり、紫城るいは娘役に転向するつもりならまだしも、娘役姿が美しかった所で男役としてのアピールになるとは思えないし、大和悠河に至っては、新人公演が近いのにそんな事させている場合ではないのでは? と思いました。
トップスターが真面目に取り組んでいたただけに惜しかったです。いかにもその役が似合いそうな娘役を配して、組を超えた理想の舞台を実現して欲しかった。話題性を取るか、実を取るかという話で、TCAだからこれで良いのだ、という気もしますけれど。
後は一部、二部に分けて出演メンバーには全て少人数で歌えるパートを作ってくれたのがTCAらしくて嬉しい。一つ一つが非常に短かったのが残念ですが。
二部は若手男役メンバーが女役で、トップスター、専科メンバーと組むコーナーがありました。皆キレイでしたが、意外と場面が長くて、それでもやはり終始女役メンバーに目が釘付けになってしまって、トップスターや専科メンバーをまともに見る事もできず、歌もまともに聞けず(^_^;)、という状態でした。
全体に今回は各スターの露出度が高くて、テンポも速くて、観ていて豪華で嬉しかったですが、歌に集中できない演出でしたね。今のメンバーならそれが良いのかもしれないけれど。盛り沢山で、今年のビデオは買いだと思います。私も一度では見られなかった所が沢山あるような気がするんですよ。
最後はトップスターのラストソング。愛華みれはルートヴィヒそのままの扮装で「夢の果てに」を歌ってくれたのが嬉しい。稔幸の「恋人よ」は、どこで歌われた歌なのか分からないのですが、上手くて、私には今回のTCAでは一番良かった歌でした。真琴つばさは「ローン・ウルフ」より「アローン」。ビデオシアターで本人が言っていましたが、ドラマのある歌なので一曲丸々歌いたかったそうで、サヨナラショーでは歌わず、TCAまで取っていた歌らしいです。万感の思いを込めて、歌いきってくれました。
そして三人並んで「愛・愛・愛~」。あぁ、この歌は、三人の初舞台公演の「愛あれば命は永遠に」の主題歌ではないですか! 生の舞台も観ているし、ビデオでも何度も見た好きな作品で、この頃からずっと観ている三人がトップスターになって、サヨナラするのだと思うと歴史を感じて、ここで一番感動してしまいました。
三人合同の、同期ならではの貴重なサヨナラステージを観られたようで、嬉しい演出。三人もたっぷり、そういう感動を私達に見せてくれていました。
ここが今年のTCAでは、一番のメインであったような気がします。
[18] JIMMY 2001-09-01 (Sat)テスト
[17] JIMMY 2001-04-25 (Wed)梅田コマで「桜祭り狸御殿」観てきました。
出演者が宝塚OGと現役ゲストのみで構成されたこの公演。単純明解なお話でしたが(^_^;)、役が多くて、宝塚ファンには懐かしい顔ぶればかりで、さすがに皆貫禄たっぷりに楽しませてくれるので、満足できる公演になっていました。
ご覧にならない方も多いと思うので、内容も一緒に軽くご紹介しますね。私が宝塚を観始めたのが、峰さを理、高汐巴がトップスターの頃からなので、それ以降のスターさんの方がつい懐かしい~、と思い入れ強くなってしまうと思いますが(^_^;)、ご了承くださいませ。
OG全員によるプロローグの後、現役が幕前で軽く歌とダンス。その後トークもありました。全員花組出身という事で、初風緑、汐風幸の初舞台公演「キス・ミー・ケイト」のラインダンスの振りをちょっと踊ったりして懐かしかったですね~(^_^;)。紫吹淳と匠ひびきも東京公演では踊ったそうで加わってます。で、伊織直加は本科生でした~。って言っていました(^_^;)。毎回トークの内容は違うらしいです。その姿で、そのあと「ポンポコポンポコ・・」と楽しく歌い踊っていました(^_^;)。
日本物のお芝居という事で、OGは日本物の化粧ですが、現役ゲストは普段の洋物の化粧でした。出番はここと、二幕の始めと、フィナーレの三回。衣装は総スパンなど、華やかなエンビばかりでした。まぁ、あんまり目新しく良かった! って事はなく、ごくごく無難でしたね(^_^;)。
芝居が始まりまず登場したのがつづみ(真織由季)と母親・お黒(大原ますみ)。その後登場がうてな(大輝ゆう)と父親・おけら和尚(未央一)。どちらも娘を満月城の狸千代様(鳳蘭)の嫁にしたいと、狸御殿に向かっています。
真織は少し丸くなっていましたが、とても可愛らしかったです。歌でも活躍していました(でも男役の声での歌の方が良かったなぁ^_^;)。大輝もすっかり女優さんですね。安心して見ていられました。でも、一際美しかっただけに、せっかくだから若衆姿が見たかったです~。
その後登場は文福茶釜一座。座長はお蓮(寿ひずる)。用心棒が腹鼓(瀬戸内美八)。狸御殿で開かれる桜祭りで出し物をする為に、狸御殿に向かっています。
一員のなかにポン太郎(秋篠美帆)。男勝りの女の子の役だと思っていましたが、どうやら女役をする男の子だったみたいです(^_^;)。どちらにしても、スッキリしてて綺麗でした。他には、加茂千条、北山里奈、光海晶帆などが見えました。懐かしい~。
次は満月城の家老・金衛門(美吉佐久子)と夕月城の中老・梅小路(大路三千緒)、狸千代ときぬた姫(汀夏子)を結婚させて、晴れて私達も一緒になろうと、見合いの成功を願っています。二人とも上手かったです~。
次は側用人・腹兵衛(榛名由梨)と家臣(桐さと実、郷真由加、神田智、多彩しゅん)。家老を失脚させて満月城を乗っ取ろうと企んでいます。そこで狸千代に化けられる腹鼓を使う事に。
榛名はいきなりアンドレになって歌ったりしたのですが(^_^;)、これがめちゃくちゃ上手くて、時節柄洒落になりません(^_^;)。
お見合いなどまっぴらな狸千代は、家老の息子・金五郎(峰さを理)を替わり身にして、自分が家臣となって様子を見る事にします。また、同じくきぬた姫も、腰元・山吹(麻乃佳世)と入れ替わることにしていたのでした。しかし金五郎と山吹、狸千代ときぬた姫は互いに好きになってしまって、思い悩む事に。
峰は紫子様か碧生様が出てきたかのような当時そのままの姿で、声も良くて清々しい二枚目でした。麻乃とのカップルも可愛かった。
鳳と汀も貫禄たっぷりで上手かったです。汀は女役でもそんなに違和感ないですね(当たり前か。今は女優だし^_^;)。鳳は狸千代も男役っぽくて良かったですが、腹鼓が化けた狸千代として出てきた時のバカ殿様っぷりが、すごく華やかなのがさすがだな~、と思いました(^_^;)。
また、おつた(若葉ひろみ)と泥介(海峡ひろき)の娘、かえで(森奈みはる)と、桐助(室町あかね)とおきり(城月美穂)の息子桐太郎(高汐巴)は恋人同士。しかしおつたは美しい娘をもっと身分の良い男性に嫁がせたいと、狸御殿をめざします。
ごうつくばりに徹してくれた若葉と、ぼんやり亭主の海峡とのコンビは最高でした(^_^;)。
おつたの昔の商人仲間・松屋(千珠)は、桐助、おきりと共に、おつたを一杯食わせて、かえでと桐太郎を結ばせてあげようと一計を企みます。千珠も昔のまま~(^_^;)。良い味出ていました。
高汐は台詞はびっくりする位上手くなかったですが、一人、別の世界からやってきた人のような空気を放っていて(^_^;)、ムードありましたね~、さすがに。森奈は可愛くて、芝居はちゃんとフォローしていましたが(^_^;)、高汐とはあまりムードが合わない気が・・。
物語はこんな感じで大騒ぎして、実は腹鼓が行方不明の狸千代の弟、狸吉郎だった、というのが分かり、全ての問題か解決。
狸千代ときぬた姫、金五郎と山吹、狸吉郎とお蓮、桐太郎とかえで。そして、宝塚も5組だから、という事で、金衛門と梅小路のカップルも加わって(^_^;)、めでたしめでたし。
桜祭りの出し物として、文福茶釜一座に狸千代ときぬた姫も参加して、「福笑後日風艫(ふくわらいごじつかぜとも)」が上演されます。風共のパロディーですが(ここまで自作をパロディできる理事長って、色々な意味ですごい・・)、まず、お蓮がベルばらの小公子の歌を歌います。寿は初演の小公子なんですよね。歌詞も宙組と同じでした(^_^;)。
狸千代ときぬた姫がバトラーとスカーレットをもじった日本人の役に扮して、かの名曲を歌ってくれました(^_^;)。最後は「花は花なり」のように二人がおじいちゃんとおばあちゃんになって、くるみ割りの場面を再現したり、もう、すごい事になってましたね(^_^;)。
フィナーレはまず榛名のナンバー。そして、峰と高汐と寿のナンバー、そして鳳と汀のナンバーだったと思います。大原、城月、若葉のトリオ、秋篠、麻乃、森奈のトリオが歌うコーナーもありました。
アンコールでは鳳が、宝塚に認知されていない狸組。組長は美吉、副組長は大路、新進若手男役が峰と高汐と寿だと言っていましたが、本当にそんな雰囲気(^_^;)。全員がOGであれば年齢は感じないものだと、妙に感心してしまいました。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[16] JIMMY 2001-04-19 (Thu)雪組「エンカレッジ・コンサート」観てきました。
各組の歌手たちを奨励する目的のこのショーも、花組に引き続き二度目。今回も観ていて非常に気持ちの良い、楽しい公演でした。
プログラムご紹介しますね。
第一部
1.WUNDERBAR 全員
2.未来へ 音月桂
3.アランチャ 貴船尚
4.夢人 麻樹ゆめみ
5.タヒチの歌 澪うらら
6.愛! すがた香
7.夜霧のモンマルトル 玲有希
8.万朶の桜 安城志紀
9.小さな花がひらいた~もう涙とはおさらばさ 全員
10.サウンド・オブ・ミュージック 舞坂ゆき子
11.ジュテーム 天勢いづる
12.愛の歌 愛耀子
13.もののふの詩 未来優希
14.夜のボート 美郷真也・美穂圭子
15.私だけに 紺野まひる
16.花風吹 貴城けい
第二部
1.スマイル 全員
2.This is the moment 未来優希
3.I've got you under my skin 天勢いづる
4.スター・ダスト 貴船尚
5.サマー・タイム すがた香
6.Ombra,mai,fu 澪うらら
7.This moment 愛耀子
8.いつかくる日の夢 貴城けい・紺野まひる
9.踊りあかそう 麻樹ゆめみ
10.見上げてごらん夜の星を 舞坂ゆき子
11.アベ・マリア 玲有希
12.月夜歌聲 音月桂(麻樹ゆめみ)
13.Time to say goodbye 安城志紀
14.Think of me 紺野まひる(未来優希)
15.At the Grand Hotel 美郷真也
16.I DREAMED A DREAM 美穂圭子
17.そして今は 貴城けい
18.Climb Ev'ry Mountain 全員
全体の印象としては、隠れた職人達が大活躍だった花組に対して、雪組は素直に本公演で活躍している人が上手かった、という感じ。美穂圭子、未来優希、すがた香が文句なく素晴らしかったです。「WUNDERBAR」「Climb Ev'ry Mountain」のコーラスが素晴らしかったのも雪組らしいかな。何か、ほんわかしていましたね。花組の方が緊張感がすごかった気がします。組のカラーか、3回目と5回目の違いでしょうか(^_^;)。
ナンバーでは美穂と美郷の「夜のボート」、美郷の「At the Grand Hotel」が聞けたのが嬉しかったなぁ。美郷も上手いんですね~。芝居の印象が強かっただけに、感心しました。
選曲は花組の方が全体的にファンモード入っている人が多くて(^_^;)、宝塚好きの私には聞いていて嬉しい曲が多かったです。
中では貴城が「紫子」から「花風吹」、「リラの壁の囚人たち」から「いつかくる日の夢」、「そして今は」を歌ってくれたのがファン泣かせで嬉しかった(^_^;)。「花風吹」は色気があってイメージピッタリですね。本人が歌った、って事は演りたい役なのでしょうか? 実現すると良いな~、と思いました。
貴城と紺野の立ち位置が、学年よりはセンター寄りだったのが、全くの香盤順だった花組とは違う所。衣装は同じでしたが。コンサートの内容を考えると、香盤順のままの方が好感が持てて良かったのにな、と思いました。そんな事しなくても、貴城は一人美しさが際立って、目立っていましたもの(^_^;)。
紺野は本公演で歌った時の印象よりも、ずっと上手く感じました。実力ある人なんですよね~。
若手では麻樹ゆめみ。声自体がとてもキレイで、声量もあって、ラクラク歌っているようでびっくりしました。近い内に本公演で歌が聴けるだろうと思います。
また、花組の真丘奈央に引き続き、今回は男役の安城志紀が「Time to say goodbye」をソプラノで歌っていましたが、今すぐドレスを着せて本公演で歌わせてあげたい位、良かったです。
・・と名前を挙げだすと、挙げなかった人が下手だったのかと思われそうで気が引けるんですよね(^_^;)。皆、本当に上手かったですよ。それにこのコンサートは経験の場、というニュアンスで良いのではないかと思うんですよ。難曲であっても、歌いたい歌にチャレンジして欲しいです。実際、普段聞けない人の歌が聴けるだけで、ファンにはとても嬉しいものです。
あとはトップバッターだった音月桂が、緊張していたのが意外でしたね。あの新公での落ち着きっぷりはどこへ行ったのでしょう(^_^;)。曲は「未来へ」。「エクスカリバー」は初舞台公演だったんですよね。二部は「月夜歌聲」で、湖月わたるが歌っていた時から良いな~、と思っていた歌だったので嬉しかったです。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[15] 都 2001-04-13 (Fri)真琴つばさディナーショー「つばさ伝説」観てきました。
大劇場の演目を観るときはストーリーや役者さんを、いろいろ考えながら観ているのですが、もう今回はひたすら「真琴つばさ」さんを何も考えずに観てしまいました・・・。実際ディナーショーというのに行くのも初めてだったのです(笑)。全くなにも覚えていないのです。
せめてプログラムを書いておきますね。
●PROLOGUE
まみさんが白い衣装で登場したとき「ああ、スターが出てきた!」とそのシルエットだけで惹きつけられてしまいました。
●記憶のかけら
CD「EDEN」から、ですね。
●光の世界(Alas)より
これも素晴らしい曲でした。
●BACK TO THE TSUBASA’S HISTORY
初舞台~花組~月組の思い出の曲
トークを交え、まみさんと関わりのある歴代トップさんからのメッセージを織り込みながら、過去の舞台から懐かしい曲が続きました。サヨナラショーとは曲がダブらないようになっていました。いろんな曲があったのですが、曲が始まる度に嬉しくて感動してて、覚えちゃいない(笑)。スミマセン・・・。
リクエスト曲
前もって配られていたリストの中から、まみさんが選んだ人が希望した歌を歌ってくれます。私の行った回のときは「EL DRADO」の“もどかしい思い”でした。
●J-POP MEDLEY
今度「ヒッパレ」でやる予定のジャニーズメドレーを、DSメンバーでやってくださったようです。
●DANCE OF MEMORIES
「BMB」の大劇場版の「ブラックオパール」を初め、いろいろなダンスをやっていたような気がします・・・。
●BACK TO THE TSUBASA’S HISTORY 2
「ローンウルフ」の“アローン”。
●FINALE
「アメージング・グレース」
まみさんがまみさんだった。まみさんが好きな人のためのショーでした。私はまみさんの姿を、顔をひたすら見ておりました・・。
まみさんはほとんどは舞台上にいたのですが、台車(?)のようなものに乗って客席間を回ったり、歩いて回ったりしてくださいました。
お衣装もまみさんによく似合ってとても素敵でした。ほとんど新調だったのかな?
会場はもう並べるだけ並べたテーブルでぎっしり!普通の披露宴だと8人掛けであろうテーブルに12人掛け、なぜだかとても寒くて震えていたのです。寒がりのまみさんはもっと寒かったのではないかと心配でした。
[14] 金魚 2001-03-20 (Tue)大劇場で行われた宙組公演の前夜祭に行ってきました。かなめさんもでないのに^^;なんであんたがって感じなんですが、ゲストOGの中になーちゃん(大浦)とネッシーさん(日向)の名前をみつけたらなにやらむずむずしてきちゃって、気がついたらチケット譲っていただいてたってわけです(感謝m(__)m)。
時間になってゴーンって鐘の音が大劇場に流れた時にね、うわぁ・・・って声あげそうになった。体がね反応しちゃうんですわ^^;。作品としては別に大好きってわけじゃないんですがねぇ・・(笑)
2階席だったんでオケピットが見えるんですよ。たかちゃんの(和央)開演アナウンスがあって、トランペット奏者の方が、ペットを持ちあげるのが見えた瞬間にね、今度はくるぞぉ~~って(笑)。
「御覧なさい」の音楽にあわせて(しかし、そのまんまの題名だわなぁ・・どの曲も^^;)、小公子と小公女たち・・正直・・やっぱりやるのねって(笑)。小公女やってた方はかわいらしかったですが・・
たかちゃんフェルゼンがセリ上がって同時に中幕が開くと、肖像画がぁ出没。ここで・・わたしゃ泣きはいりましたっ。肖像画がなんでか左からアンドレ、アントワネット、オスカルだったのが違和感でしたが、もうね、申し訳ないけど・・頭の中は10年前の星組公演にぼわーんとタイムスリップ^^;。あの肖像画の中から出てきたかなめさん・・綺麗だったなぁ~~(すごい印象的なんですが、考えてみれば動くかなめオスカルをみたいっちばん最初の瞬間だったんですよねぇ・・ここは)。
まあ、1曲全部トリップしていたわけじゃありませんで、目の前で歌っているアントワネット様もアンドレも、オスカルもしっかとみてまいりました(笑)。フェルゼンとアントワネットのコンビは、予想通り美しく・・彩輝アンドレはオスカルより似合ってる・・と。水オスカルは写真のまま、さすがに軍服が妙にシンプルで地味なんだ(笑)。 (あいそなしのコメントで申し訳ない・・)
お目当てのゲストコーナーは・・・
初代アントワネットの初風さん、5代目フェルゼンの鳳蘭さん、16代目フェルゼンのなつめさんに15代目フェルゼンのネッシーさんと植田理事長の紹介で始まりました。
15代目って。。。はぁすごいなぁっと感心しちゃいましたねぇ。いっぱいいるのは知ってましたが、そんな数え方したことなかったし・・・んじゃかなめオスカルは何代目なんだろ??。
トークは、鳳さんのおかげで?大爆笑(笑)。楽しかったですね。初演の初日の感動っていうものはものすごかったんでしょうね。植田理事長の初日がぎりぎり夏休み期間でよかった、9月1日だったらこうはなってなかったも知れないって言葉がちょっと新鮮でもありました。
昭和のベルばらの時には、なーちゃんとネッシーさんは頭にでっかいバラの花をつけて、バラの精やっていたそうな・・・^^;。バラのおっさんやったらわかるけど・・って鳳さん・・失礼なっ(笑)
話の中に2回ほど・・かなめが・・かなめがと植田理事長名前出していだたきまして・・・ちょいと嬉しかったりしましたが(笑) 昭和の公演でネッシーさんが初舞台、はなちゃん(花總)が平成の公演で初舞台、今回のベルばらの初舞台生から将来のフェルゼンやアントワネットが生まれるかなって・・・いや、もういいですと心の中で思った人も少なくないだろぉ・・・10年後にまたこれやる気かぁ~~(-_-;)
そしてゲストの歌・・・まずはネッシーさんの「男の旅立ち」。この日のネッシーさんは黒いドレス。歌い終わったあとの晴れやかな笑顔がネッシーさんだわ(^v^)でした。なーちゃんは「愛の面影」。歌い方が当時とちょっとちがっていたのですが(なんか・・声綺麗になってんですもん(笑))かっこよかった・・。黒い長い丈のジャケットなのかワンピースっぽいものなのかの下にパンツをはいてシックなつめさん。この歌、話の導入に歌っていたもんで、そのまま物語はじまっちゃうよな錯覚におちいった私でした。
そして、初風さんの「青きドナウの岸辺に」この歌声はすごい!!の一言です。この歌は・・こういう風に歌うものなのかぁ・・と。もっと聞いていたかったです。ラストは鳳さんの「駆けろペガサスの如く」。こちらも別の意味ですごい。プログラムを見た時に、この歌って、抜粋して歌うと変じゃないかぁ・・って思ったんですが、台詞入りで・・熱唱していただきました。現役の男役よりも・・・男役かも(笑)。
今回の宙組バージョンは初演のⅢをもとにしたものになるそうな、んでもってフィナーレナンバーも復活するらしい。今回ははじめて「ボレロ」をフェルゼンとアントワネットが踊るってことで最後に「ボレロ」を・・
うーん・・やはりこの「ボレロ」は男役さんがやったほうがいいのだろうか・・・。貫禄のOGの歌声の後だったからか・・よく言えば繊細、悪く言えば貧弱なボレロのになっちゃっていたような気がする。衣装もね、真っ赤でそれは上品で、こっちの方がだんぜんいいのだけれど・・でも、これはベルばらの後にするものにしてはちょっと・・と。時代がどう変わろうと・・くどいぐらいのほうがいいものもあるのだなと実感したわけです。
「愛あればこそ」で全員のパレード。初舞台生がいるとやはり豪華ですね。OGさんの真ん中にやられたたかちゃんが、居所なさそに、素にもどっちゃっていたのがほほえましかったです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/|~puck
[13] JIMMY 2001-01-22 (Mon)第一回 TCAミュージック・サロン 花組「エンカレッジコンサート」。久しぶりに、心から感動できる、良いものを観させて頂きました。
ご覧になれなかった方が多いと思うので、内容をご紹介しますね。
構成/岡田先生、音楽監督は吉崎先生。花組16名のメンバーはずっと、男役は黒エンビ、娘役は白いドレス。プログラムは、大体、全員一部、二部それぞれ一曲ずつ、計二曲歌うというシンプルな内容でした。
・・で済ませようと思ったのですが、観られない方の為にプログラムをご紹介しますね。
一部
ワンボイス 全員 「グッバイ・メリー・ゴーランド」より
ラ・ノスタルジー 高翔みず希 「ラ・ノスタルジー」より
イントロダクション 仙堂花歩 「微笑みの国」より
エル・アモール 幸美杏奈・真丘奈央・絵莉千晶 「哀しみのコルドバ」より
ひまわりの歌 絵莉 「哀しみのコルドバ」より
心はいつも ふづき美世 「パパラギ」より
愛の祈り 眉月凰 「西海に花散れど」より
花占い 彩風蘭 「天使の微笑み悪魔の涙」より
君はマグノリアの花の如く 真竹すぐる 「風と共に去りぬ」より
白い花がほほえむ 舞風りら 「ラムール・ア・パリ」より
心の翼 悠真倫 「テンダー・グリーン」より
私だけに 渚あき 「エリザベート」より
闇が広がる 彩吹真央・壮一帆 「エリザベート」より
マダム・ヴォルフの歌 彩乃かなみ 「エリザベート」より
ダイヤモンドの歌 歌花由美 「ホフマン物語」より
この世にただ一つ 彩吹 「心中恋の大和路」より
二部
ドリーム 幸美・真丘・彩吹・真竹・悠真・仙堂 「足ながおじさん」より
ME AND MY GIRL 壮
ロミオとジュリエット 仙堂
一度ハートを失ったら 彩乃 「ME AND MY GIRL」より
ハバネラ 真丘 「カルメン」より
ウィーン我が夢の街 絵莉
アンフォゲッタブル 高翔・舞風
グラナダ 悠真
I've never been in Love before ふづき 「ガイズ&ドールズ」より
メモリー 彩風 「CATS」より
見果てぬ夢 真竹 「ラ・マンチャの男」より
カタリカタリ 歌花 「はばたけ黄金の翼よ」より
愛の旅立ち 眉月
女神よ今夜だけ 高翔 「ガイズ&ドールズ」より
If I Loved You 渚 「回転木馬」より
Night and Day 彩吹
On My Own 幸美 「レミゼラブル」より
全ての山の頂を目指して 全員 「サウンドオブミュージック」より
舞台での出演者のトークから、選曲はそれぞれの出演者が歌いたい曲を提出し、そのまま岡田先生が構成したものであるとのこと。宝塚で歌われた名曲が多くて、私には一緒に歌えそうなものばかりなのが嬉しかったです。さすが「歌いたかった曲」を選曲しているだけあって、皆思い入れたっぷりに熱唱していましたね。曲目によって、「こんな役がしたいのかな?」とか、「昔のこのスターが好きだったのかな?」なーんて思ったりもしました(^_^;)。
中では真丘奈央、歌花由美、真竹すぐるあたりがかなりの本格派、渚あき、彩吹真央、悠真倫、仙堂花歩あたりが、さすが大劇場で歌っている経験がある、又は歌わせてあげたい、と思える表現力とパワーの持ち主だと思いましたが、他の人も本当に良くて、さすがに下手な人は一人もいませんでしたね。良かった曲、っていうのも多すぎて挙げにくいんですよ。
観るまでは、そんなに期待していませんでした。歌ばかりのコンサートを、歌える人の少ない花組でするなんて~、と、正直な所、思っていました。
実際、本公演で歌っているのは、スター中心のごく限られたメンバーであるという問題、難関を突破して宝塚に入り、厳しい練習の日々を経ている生徒の中には、まだまだ歌える人が沢山いるであろうという事実は、今まででも十分分かっていたつもりでしたが、今日のこのコンサートで、改めて宝塚の層の厚さを実感しましたね。
大劇場で何曲も歌っているスターの皆様、本当に、バックにいるこんな人たちの事を考えて、心して歌ってもらわないと困ります(^_^;)。そして、制作演出家サイドの皆様、歌の下手なスターに何曲も歌わせている今の制作方を、このコンサートのビデオ、又はCDを聞いて見直して下さい。今の宝塚、本当に歌唱力が低下していると思っていますが、歌える人が歌っていない、っていう理由も大きいのだと思いました。
CDの予約申込書が配られたんですよ。一般発売もされるのでしょうか? 二枚組で2,625円とリーズナブル。これはお勧めできます。もし機会があれば、聞いてみて下さいね。
メンバーの歌唱指導をしていて、予定にはなかったのに当日指揮に加わって下さった吉崎先生。一幕最後の彩吹真央の「この世にただ一つ」で、サービスで雪をガンガン降らせて下さったバウホールスタッフの温かさが大好き(*^。^*)。初日はなかったそうなので、私が観た千秋楽だけだったかもしれないです。
そして、歌える喜びを素直に表現して、これからもがんばります、と「全ての山の頂を目指して」のコーラスで締めくくってくれたメンバーの謙虚な姿勢に、時節柄、涙が出る程感動しました。私事ですが、最近あまりにも殺伐としていて、宝塚が面白くなくて、書くのにも文句ばかりが出てきて、HP開設以来の最大のピンチだと、正直な所思っていたんですよ~。やっぱり好きでないと、忙しいのに楽しく書けないですからね。なーんか、がんばっている人がいるんだ、まだ宝塚は救われるって、ちょっと大げさかもしれませんが、そんな気持ちにもなってしまいましたね(^_^;)。
私もこの企画、全組で公演して欲しいです。今回が大成功だったからと言って、方針をメジャーに変えたり、料金を上げたりせずに、歌の好きなメンバーに好きな歌を歌わせてあげる、今回のような温かいコンサートであって欲しいですね。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[12] ベール 2001-01-21 (Sun)第一回TCAミュージック・サロン「エンカレッジ コンサート」に行って来ました。
一言、良かったです。
衣装は、男役は黒エンビ、娘役はが白のドレス(昨日花ちゃんがヒッパレで着ていたのと同じでした)でシンプルに、舞台下手奥にはバンドの方が4人と指揮の吉崎先生。セットは舞台奥に階段6段分くらいの段と階段が中央と左右に1カ所ずつ。衣装替えセット替えは一切ナシの極めてシンプルな作りでした。
観る前は、歌の上手い人を集めてはいるけれど、舞台でソロを歌うこと・観せることに慣れてない人が多いので、どうなるだろう?と少々不安でもありましたが、「好き」故のパワーでしょうか?皆自分で選曲した好きな曲・思い出の曲を歌っているので、すごく楽しそうなんです。また、それが自信に繋がっているような感じで、皆堂々としていて、はっきり言ってちょっと意外な気もしましたが、そういった部分も観ていて嬉しかったです。
半分以上の方が、今まで歌をまともに聞いたことがないような人たちで、上手いとは聞いていたけどこんな声・こんな歌い方なのかとか、今まで歌を聞いたことあったけど、こういう歌い方もできるのかとか、もっと上手いかと思っていたのに…など色々な発見がありました。
過去に色んな方が歌われた曲が多かったので、自分の印象に残っている方のエピソードも交えながら、印象に残った人・曲等を書いていきたいと思います。(順不同)
まずは、ファンです♪ゆみこちゃん(彩吹)。
壮くんと2人で歌った「闇が広がる」は、ゆみこちゃんが下のパートで一応きちんとハモれてました。(結構このハモりって難しいんですよね)ただ、やはりゆみこちゃんは低音が弱く少し辛そうでもありました。そして、もっと妖しく絡んで欲しかった…(笑)
心中恋の大和路より「この世にただ一つ」は、もう少し演歌っぽくても良かったかも…ちょっと正統派的に歌い過ぎな気もしました。これは私の中ではハマコちゃん(未来)の印象が強いです。
「Night and Day」は、実は一番感動しました。ゆみこちゃんって歌が上手いとは思っていましたが、こういうアップテンポのジャズまで歌いこなせるとは!今まで宝塚でも色んな人が歌ってきた曲ですが、その方達と比べてもかなり良かったと思いましたし、私にとってゆみこちゃんの新たな発見って感じでもありました。
真丘さんのカルメンより「ハバネラ」は、とりあえず歌い出した途端びっくり!ソプラノなんですよ~!黒エンビの男役姿で、でも声はソプラノ・仕草は何だか女っぽい??ちょっとオカマ入ってるように見えてしまったんですが(笑)、これが本当に綺麗な女声でかなり印象に残りました。
かなみちゃん(彩乃)の「エリザベート」より「マダム・ヴォルフの歌」は、前回新公「ルートヴィッヒⅡ世」での民衆の女を思い出すような地声ですごい迫力!!あの可愛い顔にちょっと淫乱っぽい表情を浮かべて雰囲気たっぷりに聞かせてくれました。もう1曲の「Me and My Girl」より「一度ハートを失ったら」は、結構難しそうで苦戦しているように思いました。私自身ミミちゃん(こだま)の印象が強いから、どうしても比べてしまいました…
幸美さんの「Les Miserables」より「On My Own」は、エポニーヌの曲ですよね?すごく感情豊かで可愛らしく、それでいて歌い方は何故か東宝っぽい。この曲自体のメロディラインがそうなってしまうんでしょうか?幸美さんの歌ってのは、本公演・バウ等でも何度か聞いたことがありましたが、こんな歌い方もできるのかと新たな発見でした。
さお太くん(高翔)&まーちゃん(舞風)のデュエットで「アンフォゲッタブル」は、昔のTMPでカナメさん(涼風)とよっちゃん(麻乃)が歌った思い出の曲(私はカナメさんファン)。歌い出しのさお太くんの声を聞いてクサくない…と思ってしまったんですが(笑)、綺麗なハーモーニーで聞かせてくれました。また、間奏に入るちょっとしたダンスがさすがダンサーの2人、すごく綺麗に見せてくれ2倍に楽しめたような気がします。
絵莉さんの「哀しみのコルドバ」より「ひまわりの歌」は、アンフェリータの曲ですね。絵莉さんの歌は少し聞いたことがありましたが、こんな感情豊かに歌える方だったんですね。お芝居の場面を思い出しながら聞いていたんですが、すごく感動しました。
悠真さんの「テンダーグリーン」より「心の翼」は、曲自体良いという評判はよく聞きますし、聞いたことあるような気もしたんですが、本当に良い曲ですね。この場面は、悠真さんの歌自体も良かったのですが、出演者全員の合唱場面でより感動できる構成になってました。また、役者ってイメージのこの方なので、雰囲気作りが上手いのかなとも思いました。
その他、仙道さんは歌も上手いし声も綺麗なのですが、ちょっと歌い上げ過ぎでもう少し声をセーブして欲しかったです。
あきちゃんは、失礼ながら本公演で歌ってる時ほど上手いと感じられず、今回メンバーの歌の上手さを思い知ったような気がしました。
まーちゃんは、ダンサー舞風がいつの間にこんな歌が上手くなったんでしょうと思うくらい上達されているような気がしました。声も綺麗で今回私の中の好感度アップでした。
さお太くんは、1曲目はマイクと音楽のバランスが悪く、2曲目は少々選曲が難しかったように感じ、あまりさお太くんの歌を堪能できなくて私的にはちょっと残念。
とりあえず、印象に残った人・曲について色々書かせて頂きましたが、本当に見れて良かったと思える公演でした。第1回ということなので、他の組でもする予定だと思いますが、是非是非全組でやって欲しい!他の組のメンバーを考えるだけでもわくわくしてきます。基本的に、あまりスポットの当たってない人にスッポトが当たる公演って好きです。こういう公演を企画してくれた歌劇団に今回は感謝ですね。
[11] JIMMY 2000-12-24 (Sun)テストメール
いつもお世話になっております。WAIWAI TAKARAZUKAのJIMMYです。
この度、WAIWAI TAKARAZUKAの投稿者に登録して下さっている皆様に、投稿文が自動的に転送されるシステムを作ってみました。
(と言うほど、大したシステムではありませんが^_^;)
このメールは、WAIWAIの「その他の公演」掲示板に投稿している文章です。
ちゃんと届いておりますでしょうか~(^_^;)?
あ、私の所にも届くように設定されているので、レスは不要です(^_^;)。
上手くいっている場合、このままこの設定を採用します。
「投稿者の声」掲示板以外の、各公演の掲示板に投稿された文章は、このような形で、自動的に皆様にメールされるしくみになっています。
沢山の掲示板をわざわざチェックせずにすむので、とても便利になるのではないでしょうか。
ただ、私のメールソフトから転送されるしくみになっており、転送されるまでに、多少時間はかかりますのでご了承下さい。
少しでも投稿を早く読みたい方、「投稿者の声」掲示板での私達の会話(?)をご覧になりたい方は、今まで通り、HPまでお越し下さいませ。
では、これから、このアドレスから、投稿文のメールが、特別な挨拶もなしに届くことになりますが(^_^;)、びっくりしないで下さいね。どうしても迷惑だという方がおられましたら、リストから削除しますので、メールでお知らせ下さい(会員登録の削除ではありません)。
では、これからもよろしくお願いします!
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[10] JIMMY 2000-12-24 (Sun)テストメール
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ちゃんと届いておりますでしょうか~(^_^;)?
あ、私の所にも届くように設定されているので、レスは不要です(^_^;)。
上手くいっている場合、このままこの設定を採用します。
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沢山の掲示板をわざわざチェックせずにすむので、とても便利になるのではないでしょうか。
ただ、私のメールソフトから転送されるしくみになっており、転送されるまでに、多少時間はかかりますのでご了承下さい。
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では、これから、このアドレスから、投稿文のメールが、特別な挨拶もなしに届くことになりますが(^_^;)、びっくりしないで下さいね。どうしても迷惑だという方がおられましたら、リストから削除しますので、メールでお知らせ下さい(会員登録の削除ではありません)。
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[9] マーガレット 2000-12-13 (Wed)「アデューTAKARAZUKA1000days劇場」3時公演観てきました。
各トップのスケージュールからいって、いつ練習するのだろうと思っていましたが、いみじくもマミちゃんが挨拶で言っていたように「ほとんどぶっつけ本番、タカラジェンヌのド根性をおみせします」(^_^;)と言う通り、付け焼き刃的なものを感じないではいられない公演でしたが、それはそれでぶっつけ本番の楽しさも感じられました(^_^;)。
なんといっても待望の5人トップ勢揃い、同期トップ最初で最後の揃い踏みというのが豪華で、特にやっと仲間入りできた稔さんとそのファンの方達ホントに良かっですねーと感じられました。
ステージの作りはちょっと前のTCAでよく見かけたような、中奥に左右二手にわかれてバンドがはいり、中央に数段の階段、バンドの後ろにちょっと高目の細長い通路のようなステージというもので、大概そのチョット高めのステージの左右どちらかの袖から出て来て、歌を歌いながら中央の階段から降り銀橋に出て花道から引っ込むという構成になっていました。
まず、カーテンがあがると宙組生全員がステージに勢揃い、例の♪はなー、はなー、はなー・・・♪ ♪つきー、つきー、つきー♪の一度聞いたら忘れられない(笑)あの歌で、花組トップから順に中央階段から降りて来て、舞台袖から登場の娘役トップとともに歌います。
トップ5人がステージに残ります。(衣装は確か、昨年おTCAの時のフィナーレで着た、エンビの裏にレースのついたもの)
この時の立ち位置は上手からタモ、ノル、マミ、イシ、タカ(いずれも敬称略(^_^;))、挨拶の順はタモ、マミ、イシ、ノル、タカでした。
マミ「この劇場の事はさておき、やっと揃いましたこの5人」
イシ「随分久しぶりのような気がする」
タモ「初めてですよね」
ノル「やっと皆にあえてうれしい」(泣きまね)
タモ「ノルとマミが退団発表しっちゃったから、こんな機会はそんなにないよね」
マミ「そんなにっていうより、最後だと思わないこっれって」(場内大受け)
この後、タカちゃんが昨日千秋楽だったこと、イシちゃんは休みをもらっていたこと(ノルさんが「「ホリデーって何?」と突っ込んでました)、マミちゃんはお正月公演の練習中で昨日まで日本舞踊やっていたので、「今日は歌いながらお腰が入りそう」(笑)とのこと、ノルさんも正月公演日本物稽古中で半分お腰が入りそうだと言う事、タモちゃんはまだ大劇場で公演中だが今日は水曜日で休みなので日帰りで駆けつけたとのこと、「私が来なきゃ5人揃わなかったのよ」と自慢していました。
この会話の中で、タモさんがマミさんに「さっき歌詞間違えたでしよう」と言われ、「ウウン、私じゃないあれみどり」と暴露してしまいました(^_^;)・
生中継会場へ行っている各組組子とお客様への挨拶の時、いしちゃんが名古屋会場のシイちゃんに「金のしゃちほこによろしく!」広島会場のかしげちゃんに「かしげ、手ぶらでかえってくるなよー!」と話し掛けていました(^_^;)。
ノルさんは札幌のネッタンに呼びかけようとして、会場名を忘れて詰まってしまい、タモさんに助けてもらっていました。
そして最後たかこさんが「東京のノルさーん」とぼけてみせノルさんに「今回はいるじゃないの!」とお約束の突っ込みを入れられていました(笑)。
TCAの時と言い、今回と言いたかこさんはあそこまで己を捨ててコメディアンになるタイプだとは思っていなかったので、なんか新しい魅力発見です。
専科10名が1000days劇場で公演した作品の中から、各自の持ち歌を歌い継いでいきます。(どうゆう訳か、樹里さんとさえちゃんだけは2人一緒でミレチャの主題歌)皆さんさすがに公演で歌い込んだ歌なので、聞かせてくれました。
銀橋で専科10名勢揃いで「私達専科10名21世紀もよろしくお願いします」とと挨拶後、タータンとりかちゃんが銀橋に残り「私達がなぜ最初のパレードに出れないかというと、専科の歌がないから。♪せんか、せんか、せんか♪じゃへんだものねー」と笑いをとっていましたが、この二人のセリフだとちょっとブラックユーモアーにも聞こえて(^_^;)・・・。
再び5人のトップが登場しプログラムにもない場面と言う事で4人で♪おー、同期生♪と歌い最後にはたかこさんも呼び込んでうたいます。
娘役コーナーでは、トップ娘役がそれぞれの持ち歌を歌いますが、歌の得意な人とそうでない人の差がはっきりでてしまったかなー・・・。せめてバックコーラスをつけてあげたかったなーと感じられた場面でした。グンちゃんの歌はさすが聴かせました。
会場後方から次々とトップが登場しお芝居の主題歌をじっくり聴かせてくれました。まみさん「黒い瞳」、たかこさん「望郷・・・」、たもさん「タンゴアルゼンチーノ」、いしちゃん「凱旋門」、ノルさん「我が愛・・・」。
聴きながらそうそうこの公演は・・・と色々思い出しました。
今回のイベントの目玉でしよう。各組で競作となった作品を両組合同で歌います。
「WSS」。のるさん、まみさんの両トニー、ゆりちゃんのマリア、りかさん、さえちゃんの両ベルナルド、ぶんちゃんとガイチのリフ、樹里ちゃんのアニタがトゥナイト、クール等を歌います。
以下「ノバボサ」「エリザベート」「ザ・レビュー」と、本公演、新公でその役を担当した生徒さんが各組入り交じって歌い、絶対普段はみられない組み合わせを見られ、「今日はこのイベントを観れて得した」と思った瞬間でした(^0^)v。
中でも、エリザベートフリークの私にとっては、たかこさん、タータン、ぶんちゃん、樹里ちゃんの4名のルドルフが勢揃いした「闇が広がる」は豪華版でした。♪とーもだちを忘れはしない・・・♪とタータンが歌い、伝説のタータンのルドルフをライブで聴く事ができました。トートがさえちゃんだったのはちょっとびっくり(^_^;)。でも今回のメンバーの中ではトート経験者は星組時代に新公で演じた彼女だけなのですね。
いしちゃん、りかさん、ワタル君の「キッチュ」、たかこさんグンちゃん、ノルさんフサちゃんのコンビの「夜のボート」も聴きごたえがありました。
こうしてみていくと、競作に花組は「ザ・レビュー」しかはいってないんですね・・・。
再びトップコーナー、たかこさん「ミレチャ」よりNEXT Generation,ノルさん「黄金のファラオ」より青いイシスの星、タモさん「あさきゆめみし」よりボレロ風の歌(すいません題名がわからない(^_^;))、いしちゃん「デパートメントストアー」主題歌、マミさん「螺旋のオルフェ」イブのテーマでフィナーレとなりました。
最後に各トップそれぞれ、1000days劇場への思いを述べカーテンが閉まりました。アンコールは1回でした。
衣装については、アッあの時の、あのショーのと出てくるもの出てくるもの見覚えのあるもので、はじめはエーなんの時の衣装だっけと思い出そうとしましたが、「いけない、いけない今日はそんなことしている場合じゃないんだ、私はいったい何をしにきたんだ」(^_^;)と思いとどまりました(笑)。
余談ですが今日の席は11列目の右ブロックで、花道に引っ込む生徒さんがバッチリ見えたのですが、私のとっての花道スターはワタルくんでした。笑顔が可愛らしくて、カッコ良くてちょっとファンになってしましました。
冒頭に書いたように、ぶっつけ本番の楽しさと言うのもありましたが、やはり舞台としては完成されたものではないので、こうゆう催しはこれからもやってはもらいたいと思いますが、1万円、8千円は高いんじゃないかなーと思いました。
有楽町駅のホームの隣にあったと言っても過言でなく、とても便利だった、シートが硬くて2公演続けてみるのは至難の技だった、出待ち入り待ちは余りに街の真ん中で知っている人に見られるんじゃないかと恥ずかしかったこの劇場とも今日でお別れです。
今後貸し劇場にでもなって、あの大階段からジャニーズとかが降りてきちゃやだな(^_^;)などと心配していましたが、そうゆうこともないらしいので一安心。
1000days劇場ご苦労さまでした。
[8] ベール 2000-11-08 (Wed)紫吹淳ライブコンサート「ALL ABOUT RIKA」に行って来ました。
感想は、一言で言えば楽しかった!
もっとこうすれば良かったのにと思う箇所もあったのですが、それとは別に、
こういったコンサートのノリの舞台って本当に楽しくて、それだけで満足って
感じもします。内容については、都さんやJIMMYさんが書いて下さってるので
省略させてもらって、純粋に感想を書かせていただきたいと思います。
上記の「もっとこうすれば良かったのに」と思ったこと。
幕開きからスタンディングだとは聞いてはいたんですが、ちょっと面食らいました。
ですが、すぐに慣れます。りかちゃんと雪組メンバーが乗せてくれるから(笑)
しかし、最初にスタンディングしたのはいかにも「お約束事」だったように、
これ以後、結構ノリの良い曲が2~3曲あったのに、誰も立たないんですよね。
これだけ激しく手拍子するなら、何故立たないの~?とかなり不満に思う曲もあって、
最初あれだけ盛り上がったのに、、何だか途中ちょっと消化不良でした。
1人で立つのは勇気がいるからできなかったんですが…
普通考えたら、「アチチ」とか立ちたくなりません??(私だけかしら…)
もう1点。
トークが多すぎるように思いました。1部の半分くらいトークなんですよね。
しかも、かなり内輪受けではないかと思われる内容で(まあ、こんな公演ファンしか
来れないから、良いのかとも思いますが…)愛称の連呼は、ちょっと何だかな~
好みの問題かもしれませんが、りかちゃんの体力的な問題でこういう構成に
なったのだとしたら、他のメンバーにもう少し場面も持ってもらってでも、
歌やダンス=コンサートの部分を堪能したかったです。
(「ALL ABOUT RIKA」だから、そういう構成って無理なのかしら~?)
プログラムを見ていると「都合によりプログラムに変更が出る場合が~」と
書かれてますが、変更しまくりじゃないですか~!これは毎回??
「HISTORY OF RIKA」の今までの公演の主題歌集。プログラム見たときから
結構楽しみにしていたのに、歌ってくれたのは「プロヴァンスの碧い空」だけ。
ちょっと残念でした… しかし、思い出が蘇ります。
結構重い作品だったにも関わらず、3回も見てしまった思い出のある作品
なんですが、皮パンにコートという姿なのに、アンドレに見えるんですよ。
声があの頃より聞き易くなり、良くなっていたように思います。
2部の白鳥王子。バレエを習っていた私には、トウシュ-ズもこの「白鳥の湖」
の曲も、本当に思い出が色々あって、頭の中で踊ってしまってました(笑)
正直、1部ではあまりりかちゃんのダンスが良いとは思えなかったのですが、
2部は良かったです。思うに、私の好みのりかちゃんのダンスっていうのは、
バレエ的な要素を持った部分であり、物語性を持った方が更に好きなんだと
思いました。また、この何とも中性的な白鳥が、すごく魅力的なんですよね。
映像や写真を見ていた時点では、全然興味がわかず、勝手にいまいちと
思ってしまっていたのですが、不思議な雰囲気でお気に入りの場面です。
待望の女役は、「スターの小部屋」で見た東京公演では、首まで詰まった衣装
だったのが、肩どころか背中まで出してくれる衣装に変更。嬉しいです~♪
ノバの女装でも肩のラインを毎回惚れ惚れ見ていたんですが(変な奴…?)
今回も美しい。脚は細くて綺麗ですが、かなり筋肉質なのにちょっとびっくり。
個人的には、ちー坊(天希)の絡みがいやらしくて良かった(^^;
ハマコちゃん(未来)の子ギャル。実は、今回の公演で一番感動したのって、
はまこちゃんの歌だったかも…と思えるくらい、お気に入りの場面。
(まあ、感動というよりは新たな発見という感じかな)男役でも女役でもない
普通のトーンの声で歌うのって初めて聞いたのですが、これが何とも
言えず不思議な雰囲気で、上手いというよりはす~と耳に馴染む。
仕草も思いのほか可愛くて(ごめん~)、結構ラブリ~♪って感じです。
りかちゃんに翻弄されるハマコちゃんはホント可愛かった!(笑)
しかし、東京ヴァージョンのヒナちゃん(朝比奈)も見てみたかったな。
この場面でのスクリーンを使った演出が好き。すっかり騙されました。
「THE ROSE」。最近では「Icarus」での印象も強いですが、私はウタコさん(剣)の
サヨナラショーでの印象もかなり残っていて、どちらにしろ涙腺にくる曲です。
曲調がボレロだったんで、最初「THE ROSE」を歌うことは知っていたものの、
全然気付きませんでした。こういったアレンジは初めて聞いたんですが良いです。
今プログラム見たら優子先生なんですね。好きだわ、優子先生。訳詞も今まで
とは違っていて、新たなイメージを持つ曲になっていたのが面白かったです。
途中まではりかちゃんが歌いますが、後半は美穂さんの歌にりかちゃんのダンス
となり、このダンスが良かった。心の叫びを表現するような激しいダンスで、
曲との兼ね合いもあり、かなりウルウルしてしまいました。
フィナーレ前がこの「THE ROSE」でバラードだったなら、フィナーレは
激しい曲でノリノリで終わって欲しかったというのが本音で、ラストに
物足りなさを覚えてしまったのも事実。基本的に、DSとかでも
盛り上がって終わるのが好きなんですよね。ちょっと残念でした。
そして、今回の公演を見て、私はショースターとしてのりかちゃんより、
役者としてのりかちゃんに魅力を感じるんだなと気付かされました。
お芝居の上手い下手は主観に拠るし、好みの問題も大きく作用すると
思うのですが、私はどうも役者としてのりかちゃんに魅力を感じるようです。
こういうコンサート公演でこんなことに気付くのって自分でもちょっと
面白かったのですが、思い返してみれば今までもそうだったんですよね。
りかちゃんを役者だと思う人がいるかどうかは分かりませんが、
私にとっては、かなり魅力的な演技者なんだなと思いました。
歌や踊りにドラマが感じられる2部の方が、かなり魅力的だと思いました。
最後に、来年のバウスケジュールを見ると、各組1本ずつしかないんですよね。
ということは、こういった専科公演が増えるのかな~とも思いますが、
毎回このようにチケット取りに苦労するのかと思うと、ちょっとうんざりです。
もう少し公演期間を長くして、多くの人に見れる日程にして下さい。>歌劇団様。
[7] JIMMY 2000-11-06 (Mon)紫吹淳コンサート「ALL ABOUT RIKA」観てきました。
幕開けから飛び上がるように立ち上がるファンの皆様に乗せられて、歌うは踊るは、大盛り上がりのオープニング。みきちゃん(真矢みき)の武道館はすごかったらしいけれど、地元で、あのバウホールで、宝塚ファンをあそこまで乗せたりかちゃん(紫吹)ってすごいです(^_^;)。
りかちゃん自身のパワーやカリスマもさることながら、いかにりかちゃんの復帰をファンが待ち望んでいたか、そんなファンの熱い思いを感じるオープニングでした。
このコンサート、演出は小池先生とあって、内容も良いものばかりでした。
まずは上記のノリノリのオープニング。それから貴重な少女時代のバレエ映像公開もアリのトーク。そして黒エンビでのタンゴシーン。独特の動き、醸し出すムードは圧巻! 早く大劇場でこんなダンスシーンが観たいと思わずにはいられないものでした。
二幕は「白鳥の湖」を使ったバレエシーン。トウシューズなんてずーっと履いていなかっただろうに、ちゃんと立てているのはさすがですね。全身白の、羽を使った衣裳も良く着こなしていてキレイ。ハンターでなくても「はぁ~」と見とれてしまう魅力がありました。
正直な所、最近の舞台でりかちゃんを見とれてしまう位キレイだと思った事はなかったので(^_^;)、そう思える事に自分でも驚くのですが、今回の舞台のりかちゃんはホントにキレイでしたね。休養でいくぶん美貌を取り戻したのかもしれません。←失礼ですみません(^_^;)。
「スターの小部屋」で東京公演の様子を映像で観た時は、ドレス姿等を観て、さすがにちょっと太られたかな・・と思っていたのですが(^_^;)、今回の舞台ではスタイルもばっちりでした。宝塚公演までにかなり痩せたのではないでしょうか。
ドレスのサイズが合わなくなっているようで、肩の片方が落ちていたのは、そういうデザインではないはず。最初から肩を落として着こなしていたのではないかと思いますが、それがまたセクシーさ倍増で(^_^;)、迫力あって強烈でしたね(^_^;)。肩のラインがキレイなのにも見とれてしまいました。もう外国の男性ダンサーくらいでないと、太刀打ちできないような見事な女役姿でしたね。
次に、そんな素晴らしいスタイルが隠され、本来の男役姿で出てきた時には、「男役って・・罪~。」な~んて思ってしまいましたよ(^_^;)。
クラブの場面は周りの男役のスーツや、歌手メンバーのドレスもステキでした。衣装も有村淳
なんですよね。良いスタッフです。
バックメンバーも雪組の良い所が取り揃えられていて嬉しいし、りかちゃんは雪組にはいないタイプなので、彼女達も良い経験になるだろうな~、と思います。天希かおりが痩せて、随分シャープに、かっこ良くなっていましたね。
後、今回の舞台全体に、りかちゃんの繊細さ、脆さを今までになく感じました。細い手足、病み上がりという事で、先入観もあるのかもしれません。
二幕最後のナンバーではギリギリの線までの気の高まりが痛々しい程で、演技かもしれないけれど、こんなに全力投球して大丈夫? と少し心配になりました。
でも既に二番手にしておくのは惜しいくらいの充実を感じたのも事実。何とか元気に、十分な体調でトップが勤められて、その舞台が楽しめたら良いな・・、と、そんなりかちゃんの姿を見ながら、考えていました。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[6] 都 2000-11-04 (Sat)「ALL ABOUT RIKA」初日、観てきました。
東京を経てきたせいか、最初にリカさん(紫吹淳)自身が言っていたように「ムラ」のリラックスした雰囲気であるせいか、ほどよく肩の力が抜けた初日だったように思います。
コンサートの概要は、東京公演のお話を聞いておられる方も多いと思いますので、概略のみ少々。1部は皮(?)の上下のリカさんが歌い踊り、客席降りまでして、盛り上げてくれます。そしてスクリーンが降りてきて、MCを交えながらの「リカの歴史」紹介。過去の公演からいくつか歌があって黒タキシードのタンゴ。2部は「白鳥の王子」「赤いドレスのリカ」「ストリートのリカ(?)」最後は燕尾服の歌で締めくくってくれます。アンコール後の挨拶も2度ほどありました。
声、良く出てました。リカさんの声量ってこんなにあったっけ?と思う位に、聞かせてもらえました。もちろん、リカさんですから、踊りは堪能させてもらいました。「ツメの先まで神経いってるでしょ!?」と思うほどのしなやかな肉体の動きはさすがです。いつも通り、キメポーズもきっちり決まってました。
MCも上手で、客の反応を見ながらあおったり、まとめたり。とちることもなく、適度に過去の思い出話を混ぜ、大人な対応をしていました。
雪組のダンサーズ&シンガーズも、彼女たちはこれが本当の初日だったのに、よく踊れ、歌えていたと思います。
一番印象に残ったのは、やはり「白鳥の王子」でしょうか。4羽の白鳥をややパロディにしたハンターたちと白鳥のかけひきが楽しかったです。リカさん自身も、楽しそうでした。
世にも珍しい「おでこの丸い、足の長い」白鳥を捕らえにやってきたハンターたちを、でっかい白鳥が魅惑し、逆に捕まえてしまうミニストーリィは、リカさんならではの妖艶な目つきが懐かしかった。ここでの服装は羽根の少しついた白の上下。下はパンツスタイルです。
でもって、リカさん、ちゃんとトウシューズで立って、踊ってるんですよ!あれってずっとやってないと立てなくなりますよね?
「赤いドレスのリカ」も楽しみにしていたんです。もちろん、ちゃんと女性でしたし、言い寄る男たちを手玉にとる、妖しい色気がありました。でもあまりにも、リカさんはダンサーでした。
腰まで切れたスリットから見える足は、踊るひとの足、ムダのない筋肉のついた足でした。赤いドレスも、最後の方では、ダンサー・紫吹淳に巻き付く布になってしまっていて、かえって、ダンスの凄さ、というか女役に納まりきれないパワーを感じることになってしまいました。
決して、それが悪いとかいうのではなく、はみ出てしまった、という感じです。
ですから、その後、ストリートで男姿で踊るリカさんや、キャメル色の燕尾で魂から絞り出すように歌うリカさんをを見ると「ああ、この人は男(役)だ」と、そして「この姿を本当は見たかったのだ」と思ってしまったのです。
全体通して、リカさんからにじみでる気迫を感じたステージでした。雪組ダンサーズも常にいるわけではなく、ひとりで舞台にいる場面も多いのですが、決して空間を持て余すことはなかった。それどころか「ここは、彼女には狭いかもしれない・・・」と思ったほどでした。
私は見ていないのですが、やはり「ベルリン公演」の経験が大きかったんでしょうか。雪組メンバーを「専子」(組子からの造語)と呼び、何度も紹介するリカさんからは、センター位置に立つ者としての器の大きさを感じさせてもらいました。
「ALL ABOUT RIKA」のタイトル通り、いろいろな面を見せてくれたリカさん。楽しませていただきました。でも一番見せてくれたのは、「私はこうやってやっていくのよ」という宣言、だったように思います。
[5] ベール 2000-09-03 (Sun)9/1・2に行われたTCA行って来ました。
監修・酒井、構成・横澤、テーマが白井鐵造さんと聞いただけで、
あ~多分面白くないだろうなとは思ってましたが、まあ予想通りでした。
(年々面白くなくなってるよな~ 個人的には、立見(¥2.500)で十分です…)
全体的に、今の時代に受ける曲ではないと思います。
更に、一体この歌を最近のTCAで何回歌ってるの?と聞きたくなるくらい
よく使われる歌も多く、いくら名曲だろうと使われ過ぎると飽きてしまいます。
練習不足は生徒さんのせいなのか、劇団のスケジュールのせいなのか。
まあある程度仕方のないことなのかもしれませんが、
歌は歌いこなせてない、踊りはバラバラ、これだけのメンバーを揃えて
この程度の公演というのは、非常に残念です。昔のTMPを懐かしく感じました。
専科制度が導入されて初めてのTCA。
専科の方々はまとめて使われることが多く、場面数も多かったです。
個人的には、ここにあやちゃん(樹里)が入っていることに大きな違和感を感じてしまった
のですが、ホント、去年のTCAから考えても不思議な展開としか言いようがないです。
タータンは、1人衣装も良く、扱いも良かった。
りかちゃんが出ていれば同じような扱いになっていただろうなとは思いますが、
ここまで粗か様に他の専科の方々と変えなくてもいいのに…
新2番手(若しくは旧4番手)以下の男役さんたちは、本当に扱いが一括り。
目立った場面は、「フーケ・ダムール」の春野・大和・朝海・水。
「パリゼット」の春野・瀬奈・霧矢・大和・成瀬・朝海・貴城・水。
「フーケ・ダムール」になるちゃん(成瀬)が出ていないのは、やはり少し不満。
別に1組1人にしなくても良かったのでは…?
「パリ・ゼット」は、若手好きの私としては、一番楽しめた場面かな?
と言っても、もう研10。一昔前ならトップになっていても良い学年。
それでこの扱いというのは、やはり最近の高齢化をひしひしと感じてしまいます。
上記の場面出演の方々以外は、ずっと群舞。
それもかなり人数が多いので、誰がどこにいるのか殆ど確認できず、
結局、組毎の場面になって、やっと全員を把握できたかな?という始末。
せっく出演しているのに、勿体ない!各組選りすぐりのメンバーなのに~
組の枠を越えた、もう少し少人数の場面作りましょうよ。
また、この男役たちを「黒きバラ」のバックダンサーと「大将となるにも」の兵隊で
2つに分けているのですが、これが見事に学年順。
タニくんがこの兵隊に入って、他の下級生と一緒にいると何故か違和感…
劇団の方針(というのかな?)に大分感化されてるんだな~と思ってしまいました。
贔屓目なのか何なのか?やはりタニくんはどこにいても目立つような気がします。
娘役さんたちも気の毒。
こちらの目立った場面は上記と同じく「フーケ・ダムール」で舞風・花瀬・貴咲・紺野・南城。
「清く正しく美しく」で、西條・貴咲・紺野くらい。
みりちゃんは、最後だし学年的にも当然。まひるちゃんはやはり扱いが良い。
月の三恵ちゃん・あーちゃん(花瀬)が微妙な所なのかな~という感じ。
個人的には、「花売り娘の歌」で今回出演の娘役勢揃いの場面は、
さすがに皆華があって可愛くて、結構贅沢な場面だな~とちょっとお気に入りでした。
渚あきちゃんは、かなり扱いよくて、「???」かな~。ここまで別格にしなくても…
トップ娘役さんたちも本当にお気の毒。
花ちゃんはやはりトップ・オブ・トップ?
上記の「花売り娘の歌」では真ん中で歌い、「大将となるにも」にも1人出演。
ぐんちゃん(月影)は「白き椿」で歌っていましたが、他の2人にいたっては「…」って感じ。
「トップ娘役」って何??もう少し大切にして下さい。>歌劇団さま。
ぐんちゃんの歌は、綺麗な歌声で結構好きでした。
トップさんには、拍手を送りたい!
このしょーもない公演を、多少なりとも楽しくしてくれたのは、トップさんたちの捨て身の演技(?)
「大将になるにも」と「算術の歌」の芝居+アドリブは、本当に楽しませて頂きました。
マミさんはやはりエンターテイナー。
最近ちょっとマミさんに冷め気味だったのですが、やはり好きだ~と再確認してしまいました。
新トップとなったたかちゃんに対する他のトップさんたちは、「ようこそ」というよりは、
「自然に受け入れてる」という感じで、見ていて嬉しかったですね~
フィナーレの並びも本当に学年順。
朝宮の外側に春野とか、彩吹・久遠・の外側に大和なんていう立ち位置を見ると、
かなり違和感ですよね~ まあ、公平でいいのか??
個人的には、3月以来の「更狂」メンバー以外の月組生、5月以来の雪組ベルリンメンバー
などを見てると、かなり懐かしくて久々に見れて嬉しかったです。
5組制でローテーションが遅くなった弊害ですね。
我が儘ですが、もう少し頻繁に本拠地「宝塚」で、色んな人が見たいな~と思いました。
[4] JIMMY 2000-09-03 (Sun)TCAスペシャル2000「KING OF REVUE」9/2、19:00の最終公演を観てきました。
ここ数年はあまり満足のいくTCAではなかったので、今年もあまり期待していませんでしたが、それにしてもレベル低いTCAでした。
でも、まぁ、スターが次々と出てくるのはやはり豪華で、楽しんで帰ってきました。
今年のTCAの特徴は、
●白井鐵造生誕100年記念
曲目は白井作品オンリーだったのでしょうか? とにかく宝塚の昔の作品のナンバーばかりでした。
私は割とファン歴が長いので、曲目自体は良く聞いた事があるものばかりで良かったのですが、今に比べるとテンポの遅いナンバーを、声量に迫力のない現在の主要男役達が歌うのですから、細々~としてしまって、歌の聴き応えのなさは、メンバー見るとわかると思いますが、間違いなく今年がワースト1だと思います。別に出る必要もないと思いますが、ベテラン歌手陣も出演していませんしね。とにかく浮き立つような、迫力ある場面がないTCAでした。
●専科が大活躍
トップスターの出ていない場面はほぼ全て、専科の場面でした。受け持ち場面の数はトップスターと同等か、それ以上だったかもしれません。新専科制度がスタートした今年ならでは、と言えますが、以下の男役の少人数での活躍がなくて、つまらなかったです。
特に香寿たつきが大活躍で、衣装、ナンバー共、他のメンバーとは別格の扱いでした。パレードも、トップと同程度の総スパンの衣装でした。歌も多くて、一番上手かったと思いますが、歌い方がネチッこくて、あまり気持ち良い出来ではなかったと思います。
その他の専科は常にグループで出てきて、露出度は高かったけれど、おいしかったか、というと、そうでもなかったように思います(他の男役に比べると、ずーっとおいしい筈なのですが)。
古典が多くて、あまりかっこ良いナンバーがなかったんですよね。中では匠ひびき中心の「黒きバラ」が若手男役を引き連れた黒エンビのナンバーで、「待ってました!」って感じで、ワクワクしました(^_^;)。
●コント(?)が2回
歌は全然でしたが、コントはどちらも楽しかったです。トップスターが中心に、1部、2部にありました。
1部は過去にも何度かやっている「大将となるにも」(ロニー:花總まり、ジャン二等兵:真琴つばさ、中尉:轟悠、大将:愛華みれ、大将夫人:和央ようか、伍長:香寿たつき)。
私は見たのは初めてだったのですが、面白かったです。特に真琴と香寿のかけ合いは最高で、大和悠河~北翔海莉辺りの学年の超フレッシュな兵隊メンバーに交ざって、ダボダボの軍服を着ている真琴が、「あの」真琴なのに(^_^;)全然貫禄なくて、可愛かったんですよ~。上司の香寿も上手くて「アドリブ攻撃に負けないぞ~」なんて言っていました。真琴の「次の公演覚えてろよ!」にも爆笑でしたね。次の公演が楽しみになった一幕でした。
轟の中尉はその後に出てくる二枚目~な役で、あくまでも悠々と二枚目なのがまた轟らしくて客席から笑い声が・・(^_^;)。大将の愛華はいやらしげな悪代官みたいでしたね(^_^;)。大将夫人の和央は大きくて、出てきただけで爆笑。でも秘かにキレイでした(^_^;)。
2部は、昔の資料写真で見た事があるような気がする「算術の歌」現代コギャルバージョン。愛華、真琴、轟がコギャルで、和央が先生でした。
もう、強く、強く、思いました・・「これは・・稔幸にもご登場頂きたかったっ!!」。面白かったですけど、寂しかったですね~。全員出たら、もっともっと面白かっただろうに~。稔なら、徹底的に、演ってくれただろうに~。あぁ~、惜しい~(^_^;)。
オチは和央がフタバマークを出して「初心者なんだ!!」・・また出ましたね(^_^;)。
そういえば和央は他の同期トップに比べてかなり下級生の新トップですが、そんなに違和感なかったです。のほほ~んとしていて、自然でしたね。姿月あさとの時の方が目立ってしまって、他の同期トップとの違和感があったように思いました。
●以下の男役
非常に出番が少なくて可哀想でした。今年の特徴として、ファン注目の全員で並ぶ順番が、キレイに・・香盤順なんですよ~(^_^;)。パレードで降りる順番も。だから、例えば大和悠河も、ちゃんと端の方にいた訳です。文句の出ないやり方だけど、それも何だかなぁ~。
そんな中、ちょっと出番が多かったのは専科のコーナーで樹里咲穂のバックで踊った春野寿美礼、大和悠河、朝海ひかる、水夏希。星組の安蘭けいが加われば、某スポーツ紙に載って話題だった次期トップ候補そのままですよね。後は、唯一の若手ナンバーに春野、瀬奈じゅん、霧矢大夢、大和、成瀬こうき、朝海、貴城けい、水。ここでも一番に歌うのが朝海なんですよ。すごいですよね、抜擢のされ方が。
●娘役
トップではやはり「大将となるにも」でヒロインだった花總まりがダントツかな。でも、月影瞳も、松本悠里の場面で「白き椿」を歌ったり、最後のパレードも娘役の中では最後に降りてきたりしていましたね。檀れい、大鳥れいはかなり控えめな出番だったと思います。
中では2部で4人で歌う「ディガ・ディガ・ドゥ」がパンツ姿で、割とかっこ良さも出せる4人だけに良かったです。檀は「花詩集」のフリフリスカート姿でも、「ディガ・ディガ・ドゥ」のパンツでも、やけに色っぽくて(^_^;)、ついつい喜んで見てしまいました。
その他では渚あきが大活躍でしたね。最後のエトワールは良かったです。後は貴咲美里が本当に大劇場ラストという事で、ちょっとセンターで活躍していました。開演アナウンスは紺野まひるでしたね。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy/private.html
[3] ぶみ 2000-07-11 (Tue)ぶみでございます。公演評は初書き込み。嬉しいな。
ちょっと遅くなりましたが、宙組全国ツアーへ行ってきました。というより、光栄なことに私の地元・静岡で千秋楽を迎えてくれました。
まずは『うたかたの恋』。キャスティングとしては私にとっては5パターンめで、飽きた、と言っては失礼なのですが、その為か、かなり批評家モードで観てしまいました。何度観ても言えることは、素晴らしい作品だ。ということ。登場人物が多く、いろんな人にいろんなチャンスが与えられるから。今回の宙組も決してマンネリ化することなく、一人一人が新鮮な人物像を描き出していたのにも、宙組の底力と共に、作品の持つパワーを感じました。これは、ショー『GLORIOUS!!』にも言えることですが。
タカちゃん(和央)ルドルフは、文句なし、長身のスマートな美しい皇太子でした。あの皇太子様なら、みんなにとても人気があるのも納得。フサちゃん(花總)のマリーは、私のつたない文章では書き尽くせない位、素晴らしかった。あれが17歳の男爵令嬢です。フサちゃんの表情を観ているだけで、物語の中に否が応でも引き込まれていきました。ワタルさん(湖月)のジャンも長身で、暖かみのある大公像でした。懐の大きさというか、余裕をものすごく感じました。舞踏会でステファニーの彩苑ゆきさんと踊るシーンは、ものすごく緊迫していて、私には今回のベストシーンです。また、彩苑ゆきさんが、びっくりするほど良かったので。本公演ではあまり大きな役を観たことが無かったので、失礼ながらあまり期待はしてませんでした。しかし、いい意味で裏切られました。今回楽しみにしていたキャスティングのあっこちゃん(陵)エリザベートとあかりちゃん(久路)マリンカ。期待以上で、どちらも素晴らしかった。あっこちゃんは地に足の着いた、美しい皇后でしたし、何処にいてもオーラを発してました。あかりちゃんは“貴族出身の歌姫”というふれこみがとてもあっていて、上品かつ、情熱的なマリンカでした。それから、ラストの影ソロ(鈴奈・朝比奈)も絶品。二人とも名シンガーですが、劇中で歌はなし。ラストここぞと本領発揮してくれました。
私としては作品自体を知り尽くしてしまってるので、上記でも述べましたが、1回観ただけなのに、いつも以上に細かい点までじっくり観察してしまいました。だから、もっともっと書きたいのですが、この続きは、よろしければ私のHPをご覧ください。
そして、ショー『GLORIOUS!!』。千秋楽とはいえ、これが地方公演?と思えるほど、客席と舞台が一体になった素晴らしい公演でした。そして、いつも以上に、パレードに全員並んだところを見て、これだけの人数で、良くやった!と、手放しに誉めてしまいました。
ずんちゃん(姿月あさと)のサヨナラ公演のこの作品。だから、今回地方へ持ってくるのに手直しは覚悟してました。でも、ラスト第7楽章 未来へ は、大好きだったのでもう一度観たかった。メッセージ的には、そのままで上演してもいいような気がするのですが。でも、新トップコンビのデュエットダンスへの場面転換は、総踊りから二人が舞台に残って、というかたちで、すごく好きでした。『Go the Distance』(スペルあってるのかなぁ?)も二人の息もぴったりで素敵でした。
地方公演ならではの、地元出身者の紹介で、初嶺まよちゃんがラスト紹介されました。舞台前へ行くパレードでは2度目の時にフサちゃんの横に来てました。その後、カーテンコールで紹介された時には、両手で手を振って飛び跳ねて。すごいかわいかったです。なんか、最後には周りの人たちと万歳してました。
地方公演は、劇場の設備などの点で、大劇場へ通ってる私としては満足出来ることが最近少なかったのですが(役代わり等は楽しめますが…)とにかく、この公演はとても楽しかったです。新生宙組を追いかけて、今度は私が大劇場へ行く番です。
****私のHP『ぶみわーるど』の“ぶみの部屋”観劇劇場より抜粋つけたししました。本編へも是非お越しください。****http://www2.tokai.or.jp/bumi-w/
[2] JIMMY 2000-07-05 (Wed)ベルリン公演、生中継を一度見ただけですが、ちょっとだけ感想を。
まずは紫吹淳。実力、実績、人気の面でも、もういつトップになってもおかしなくいものを持っているだけに、堂々としたものでした。「海外でトップ披露」と本人もインタビューで言っていたのに驚きましたが、そういう気迫も感じられ、最近の大劇場公演でも十分存在感ありますが「絶対セーブしている!」と思いましたね(^_^;)。
作品中では、意外と日本物の方が良かったんじゃないかな、と思います。化粧が思いの外キレイで、大柄なので衣裳も映えて、堂々として見えるのが良かったです。そういえば、中国公演の「迎春賛歌」の神も良かったな、と思い出しました。
ショーは折角のダンス力を本当に発揮できる場面がなかったように思うのですが、「キャリオカ」「ハードボイルド」等はキザでかっこ良かったです。ジャケットをヒラッとひるがえす振りに絶叫でした(^_^;)。後は歌さえどうにかなれば、何の問題もないのですけれど(^_^;)。いつもにもまして安定しなくて、どうしたんだろう? と思いました。
他は、照明が全体に暗く、見にくかったのですが、中ではショーの「花占い」の紺野まひるが可愛くて良かったです。ドイツの方には、子どもにしか見えないだろうなぁ(^_^;)。
歌では未来優希のドイツ語の歌が迫力ありました。秋園美緒のエトワールも相変わらず良いですね。出雲彩は歌はもちろん、ちょっと痩せてキレイになっていたと思いました(^_^;)。
「ハードボイルド」の貴城けいと水夏希のデュエットは、どちらも華やかな人気の若手だけに、おいしい取り合わせでしたね(^_^;)。でも初演時の紫吹&匠ひびき同様、期待したほど色気が出なくて残念。貴城は日本物の方の姫(もののけ?)役が、「浅茅が宿」のりん弥と眞女児を足したような役でしたが、さすがに慣れているのが感じられ、髪振りまであって、男役の迫力が生きていて良かったです。
霧矢大夢もかなり活躍していて、実力の評価の高さが伺えます。後も、隅々まで各組では注目の若手ばかりなのに、あまり個人で使われる事がなかったのは残念でした。実力重視なのは分かりますが、折角のメンバーですから、もう少し若手を前に出した方が華やかになったのではないかな、という気もします。でも群舞はさすがにピリッとしているのが気持ちよく、全然違うな~、と感心しました。生で見てみたいです。
作品的には、懐かしい場面ばかりで面白かったです。特に日本物は「花幻抄」が多くて、冒頭の「祭」は特に好きな場面だったんですよ。
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy
[1] JIMMY 2000-07-02 (Sun)てすと
http://www1.sphere.ne.jp/jimmy